JP5289350B2 - 混信妨害調査システム - Google Patents
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Description
このように、現地に出向いて調査を行う理由としては、相手局からの送信電波の入感有無を調査する場合、スケルチ回路(電波を受信していないときにスピーカから出力される雑音をカットする回路)の動作を開放して混信の有無を確認したり、相手からの受信電界レベルを測定する必要があるためである。
また、図4に示すような2周波中継方式で中継局21から試験電波f1を送信する場合、中継局21に出向いて試験電波f1を送信するか、その中継局サービスエリア内に移動無線機20で出向き、移動無線機20から電波f2を基地無線機22に送信し、中継動作により該当の電波f1を親局24に送信する必要があった。
また、相手無線局からの求めに応じ、親局から中継局の無線機に対し試験電波発射指令を行い、予め記録された音声を発射する機能を有する。また、通常の運用時においても容易に混信状態を把握することができる混信妨害調査システムを提供することを目的とする。
本発明は、無線システム全体を管理する親局と、親局と同一周波数を使用する他の無線局と、他の無線局と親局との間を中継する無人の中継局とにより構成される移動系無線システムにおける混信妨害を調査する混信妨害調査システムシステムであって、親局には、中継局から返信された音声信号とその受信レベルを記憶する記憶部と、受信レベルの大きさを判定する受信レベル判定部と、を備えている。また、中継局には、他の無線局や隣接する無線局から受信した音声信号、この音声信号を受信したときの受信レベル、及び予め決められた内容の試験電波用メッセージを記憶する記憶部と、他の無線局や隣接する無線局から受信中にスケルチ回路を開放するスケルチ開放制御部と、試験電波を発射する制御部と、を備えている。これにより、自動的に且つ定量的に混信が発生しているか否かを判定することが可能となり、運用時においても容易に混信状態を把握することができる。
混信状態の判定時における中継局の動作は、親局から混信電波モニタ指令を受信すると、全ての混信を検出するために指定された無線機のスケルチ動作を開放する。この状態で受信した音声信号と受信レベルを記憶して、スケルチ動作を再開すると、記録した音声信号と受信レベルを親局に送信する。これにより、指定された無線機から受信したときの混信状態をそのまま記録することができる。
親局が混信状態を判定する場合、まず、中継局に対して混信電波モニタ指令を送信する。その後、中継局から返信された指定された無線機の音声信号と、音声信号を受信したときの受信レベルを受信して、受信レベル判定部により受信レベルが正常か否かを判定する。これにより、親局と中継局間で発生する混信状態と受信レベルが正常か否かを判定することができる。
中継局が親局から試験電波発射指令を受信した場合は、単純に中継局記憶部に記憶された試験電波用メッセージを読み出して親局に送信する。これにより、中継局の制御を単純化することができる。
また、中継局に対して混信電波モニタ指令を送信する。その後、中継局から返信された音声信号と、音声信号を受信したときの受信レベルを受信して、受信レベル判定部により受信レベルが正常か否かを判定するので、親局と中継局間で発生する混信状態を判定することができる。
また、親局から混信電波モニタ指令を受信すると、全ての混信を検出するためにスケルチ動作を開放する。この状態で受信した音声信号と受信レベルを記憶して、スケルチ動作を再開すると、記録した音声信号と受信レベルを親局に送信するので、他の無線局や隣接する無線局から受信したときの混信状態をそのまま記録することができる。
また、中継局が親局から試験電波発射指令を受信した場合は、単純に中継局記憶部に記憶された試験電波用メッセージを読み出して親局に送信するので、中継局の制御を単純化することができる。
また、中継局2は、親局12及び他の無線局1と通信を行うための中継局無線機4と、中継局無線機4の状態を監視して制御する中継局監視制御部5と、他の無線局1と通信を行うための基地局無線機3と、他の無線局1から送信された音声信号、該音声信号を受信したときの受信レベル、及び試験電波用メッセージを記憶する中継局記憶部9と、親局12から混信電波モニタ指令を受信したときに所定の時間に亘って指定された無線機のスケルチ動作を開放するスケルチ開放制御部7と、親局12から試験電波発射指令を受信したときに試験電波を発射する試験電波発射制御部8と、を備えている。
即ち、本発明の実施形態は、同一周波数を使用する他の無線局1や隣接する無線局と無人の中継局間で発生する混信を調査するシステムであって、親局12には、中継局から返信された音声信号とその受信レベルを記憶する記憶部15と、受信レベルの大きさを判定する受信レベル判定部19と、を備えている。また、中継局2には、他の無線局1や隣接する無線局から受信した音声信号、この音声信号を受信したときの受信レベル、及び予め決められた内容の試験電波用メッセージを記憶する記憶部9と、他の無線局1や隣接する無線局から受信中にスケルチ回路を開放するスケルチ開放制御部7と、試験電波を発射する試験電波発射制御部8と、を備えている。これにより、自動的に且つ定量的に混信が発生しているか否かを判定することが可能となり、運用時においても容易に混信状態を把握することができる。
図2は第1の実施形態による動作を説明するためのフローチャートである。左側に親局の動作、右側に中継局の動作を時系列的に並べて説明する。まず親局12は、混信電波モニタ指令を中継局2に送信する(S11)。中継局2は混信電波モニタ指令を受信すると(S1でY)、スケルチ開放制御部7により指定された無線機のスケルチ回路を一定時間開放する(S2)。中継局2では他の無線局1から送信された音声を記憶部9に記憶する(S3)。そのとき同時に受信した音声の受信レベルを計測しておき、その受信レベルも記憶部9に記憶する(S4)。この動作が一定時間継続すると(S5でY)、スケルチ開放制御部7はスケルチ回路を動作させ(S6)、記憶部9に記憶した音声と受信レベルを中継局無線機4を介して親局12に送信する(S7)。親局12では、親局無線機13により中継局2から送信された音声を受信して受信音声記憶部16に記憶し(S13)、また、受信レベルを受信レベル記憶部17に記憶する(S14)。その後、記憶部15に記憶されている受信レベルに基づいて、受信レベルが規定値以下であるか否かを判断する(S15)。受信レベルが規定値以下であれば(S15でY)、混信なしと判断し(S17)、受信レベルが規定値以下(S15でN)であれば、受信レベル(他の無線局)を表示すると共に受信音声出力部18により受信音声を出力する(S18)。
即ち、親局12が混信状態を判定する場合、まず、中継局2に対して混信電波モニタ指令を送信する。その後、中継局2から返信された音声信号と、音声信号を受信したときの受信レベルを受信して、受信レベル判定部19により受信レベルが正常か否かを判定する。これにより、親局12と中継局2間で発生する混信状態と受信レベルが正常か否かを判定することができる。
また、混信状態の判定時における中継局2の動作は、親局12から混信電波モニタ指令を受信すると、全ての混信を検出するために指定された無線機のスケルチ動作を開放する。この状態で受信した音声信号と受信レベルを記憶して、スケルチ動作を再開すると、記録した音声信号と受信レベルを親局12に送信する。これにより、親局12から受信したときの混信状態をそのまま記録することができる。
即ち、中継局2(又は、他の無線局1)の記憶部9には、所定の内容と長さが決められた試験電波用メッセージが記憶されている。従って、中継局2が親局12からの試験電波発射指令を受信すると、記憶部9に記憶されている試験電波用メッセージを送信する。そのメッセージを親局12が受信して受信レベル判定部19により混信状態を判定する。このとき、受信レベル判定部19では、所定の内容と長さが決められた試験電波用メッセージを判定するので、判定の精度を高くでき、且つ容易に判定することができる。
また、中継局2が親局12から試験電波発射指令を受信した場合は、単純に中継局記憶部9に記憶された試験電波用メッセージを読み出して親局12に送信する。これにより、中継局の制御を単純化することができる。
Claims (3)
- 無線システム全体を管理する親局と、前記親局と同一周波数を使用する他の無線局と、前記他の無線局と前記親局との間を中継する無人の中継局とにより構成される移動系無線システムにおける混信妨害を調査する混信妨害調査システムであって、
前記親局は、前記中継局と通信を行うための親局無線機と、前記中継局に対して前記混信電波モニタ指令を送信し、該親局無線機の状態を監視して制御する親局監視制御部と、前記中継局から送信された音声信号及び該音声信号の受信レベルを記憶する親局記憶部と、該親局記憶部に記憶された前記音声信号を出力する受信音声出力部と、前記親局記憶部に記憶された受信レベルが正常か否かを判定する受信レベル判定部と、を備え、
前記中継局は、前記親局及び前記他の無線局と通信を行うための中継局無線機と、該中継局無線機の状態を監視して制御する中継局監視制御部と、前記他の無線局と通信を行うための基地局無線機と、前記他の無線局から送信された音声信号、該音声信号を受信したときの受信レベル、及び試験電波用メッセージを記憶する中継局記憶部と、前記親局から混信電波モニタ指令を受信したときに所定の時間に亘って指定された無線機のスケルチ動作を開放するスケルチ開放制御部と、前記親局から試験電波発射指令を受信したときに試験電波を発射する試験電波発射制御部と、を備え、
前記親局と前記中継局が通信中に発生する混信状態を判定する場合、前記中継局監視制御部は、前記親局から混信電波モニタ指令を受信すると、指定された無線機の前記スケルチ動作を所定の時間に亘って開放するようにスケルチ開放制御部を制御し、その間に前記他の無線局から受信した音声信号及び該音声信号を受信したときの受信レベルを前記中継局記憶部に記憶し、前記スケルチ動作の開放が終了すると前記中継局記憶部に記憶された音声信号及び受信レベルを前記親局に送信することを特徴とする混信妨害調査システム。 - 前記親局と前記中継局が通信中に発生する混信状態を判定する場合、
前記親局監視制御部は、前記中継局に対して前記混信電波モニタ指令を送信し、前記中継局から返信された前記音声信号の受信状態に基づいて、受信レベル判定部により受信レベルが正常か否かを判定すると共に、該受信レベルを表示して前記受信音声出力部により受信音声を出力することを特徴とする請求項1に記載の混信妨害調査システム。 - 前記親局と前記中継局が通信中に発生する混信状態を判定する場合、
前記中継局監視制御部は、前記親局から試験電波発射指令を受信すると、前記中継局記憶部に記憶された前記試験電波用メッセージを読み出して、前記親局に送信することを特徴とする請求項1に記載の混信妨害調査システム。
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