JP5287456B2 - 空気流量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の空気流路を通過する空気流の流量を検出する空気流量測定装置に関する。
従来から、例えば、車両の内燃機関に吸入される空気流の流量(以下、吸気量と呼ぶ)の検出には、空気流との伝熱を利用する熱式の空気流量測定装置が用いられている。すなわち、この空気流量測定装置は、空気流路を通過する空気流により熱を奪われることで、空気流の流れ方向に吸気量に応じた温度分布を形成し、この温度分布に基づき吸気量を検出する。そして、空気流量測定装置から出力される吸気量に関する信号は、エンジンを制御するための電子制御装置(ECU)に入力され、ECUは、この信号に基づいて吸気量を把握するとともに、吸気量に基づく燃料噴射制御等の各種の制御処理を実行する。
吸気量を検出する従来の空気流量測定装置100は、図4に示すように、温度分布に基づく信号を出力するセンサ基板101と、センサ基板101から出力される信号を処理して吸気量を示す信号を出力する回路基板102と、センサ基板101および回路基板102を支持する支持部材103とを備える。
センサ基板101は、自身の一部が薄膜化されてメンブレン104を形成しており、センサ基板101の一端面105の一部であるメンブレン104の表面に、温度分布に基づく信号を出力するための電気素子を有する。また、センサ基板101は、一端面105が空気流に露出するように、支持部材103の凹所106に嵌まった状態で支持される。
そして、センサ基板101は、空気流に露出する一端面105とは反対側の他端面107に接着剤108が付着しており、接着剤108により支持部材103に接着されて支持されている。また、センサ基板101上の電気素子と回路基板102上の回路要素とは、ボンディングワイヤ109により電気的に接続され、ボンディングワイヤ109および回路要素は、樹脂素材110により封止されている。
ところで、空気流量測定装置100によれば、センサ基板101が支持部材103の凹所106に嵌った状態で支持されることから、センサ基板101の一端面105と支持部材103の表面111との間に、空気流の流れ方向に対して垂直に段差が生じる。このため、剥離現象等により、一端面105および表面111に沿う空気流は、一端面105の上流縁近傍および下流縁近傍で乱れてしまい、このような空気流の乱れは、一端面105上の温度分布形成に影響を及ぼす。
この結果、図5に示すように、段差が大きいほど(つまり、センサ基板101の一端面105が支持部材103の表面111よりも突出したり、後退したりする度合いが著しいほど)、吸気量に関して検出値のバラツキが大きくなってしまう。したがって、検出値のバラツキを抑制するには、段差を形成する各部の寸法公差をさらに厳しく設定し直して、段差自体の公差を小さくする必要があり、検出値のバラツキの抑制は極めて困難である。
そこで、段差を形成する各部の寸法の公差をさらに厳しく設定し直さなくても、段差に起因する検出値のバラツキを抑制できる技術が、種々の観点から検討されている。
例えば、特許文献1には、段差を形成する寸法要素の数を減らして段差の公差を小さくする技術が開示され、特許文献2には、センサ基板を支持部材に接着する際に、段差自体を発生させない技術が開示され、特許文献3には、段差が生じたとしても、段差による空気流の乱れに温度分布が影響を受けないようにする技術が開示されている。
すなわち、特許文献1によれば、接着剤が付着するセンサ基板の他端面に溝を設けておき、溝以外の他端面の表面を、凹所の底面に面接触させておく。そして、このような面接触状態を維持しながら溝に接着剤を注入して、センサ基板と支持部材とを接着する。この結果、段差を形成する寸法要素の数を減らして段差の公差を小さくすることができる。
つまり、従来の空気流量測定装置100によれば、図4に示すように、段差を形成する寸法要素は、支持部材103の凹所106の深さa、センサ基板101の厚さb、および接着剤108の厚みcの3つである。このため、検出値のバラツキを抑制するには、これら3つの寸法要素の公差をさらに厳しく設定し直す必要がある。しかし、特許文献1の空気流量測定装置によれば、これら3つの寸法要素から、接着剤の厚みcを排除することができるので、段差を形成する寸法要素の数を減らして段差の公差を小さくすることができるのである。
しかし、特許文献1によれば、接着剤の存在領域は、注入口のような僅かな開口部を除いて、ほぼ完全に閉ざされているため、接着剤の硬化等に伴う応力を逃すことが困難になり、センサ基板に応力がかかる虞が高い。また、溝を設けることにより、センサ基板の機械的強度が低下する虞も高い。
また、特許文献2によれば、所定の治具表面に、センサ基板の一端面と支持部材の表面とを面接触させ、接着剤の付着領域を空隙として形成しておく。そして、予め、この空隙に通じる注入穴を支持部材に設けておき、この注入穴から接着剤を空隙に注入してセンサ基板を支持部材に接着する。この結果、治具表面とセンサ基板の一端面および支持部材の表面との面接触により、段差自体の発生を阻止することができる。
しかし、特許文献2によれば、電気素子が形成されるセンサ基板の一端面を治具表面に面接触させる必要があるため、治具表面を清浄にしておく必要があり、治具表面の洗浄作業が煩雑である。
さらに、特許文献3によれば、センサ基板の一端面において、発熱抵抗体等の電気素子が設けられるメンブレンを、一端面の上流縁および下流縁における空気流の乱れの影響を受けないように、上流縁および下流縁から大きく引き離して設ける。この結果、段差が存在しても、段差による空気流の乱れにメンブレン上の温度分布が影響を受けなくなり、検出値のバラツキを抑制することができる。
しかし、センサ基板が大型化するのでコストアップしてしまう。
以上のように、いずれの技術も難点があり、空気流量測定装置における検出値のバラツキ抑制のために、別途の改善策が要請されている。
特開2001−12986号公報 特開2005−227131号公報 特開2008−26172号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、空気流量測定装置において、センサ基板の上流縁および下流縁の段差によって空気流が乱れることに起因する検出値のバラツキを抑制することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の空気流量測定装置は、所定の空気流路を通過する空気流により熱を奪われることで、空気流の流量に応じた温度分布を空気流の流れ方向に形成し、温度分布に基づき空気流の流量を検出するものである。また、空気流量測定装置は、温度分布に基づく信号を出力するセンサ基板と、センサ基板から出力される信号を処理して空気流の流量を示す信号を出力する回路基板と、回路基板を支持する支持部材とを備える。
また、センサ基板は、温度分布に基づく信号を出力するための電気素子を自身の一端面に有し、一端面が空気流に露出するように、支持部材の凹所に嵌まった状態で支持される。そして、センサ基板は、一端面に付着する接着剤によって、一端面よりも一端側に配置された被接着部に接着されて支持される。そして、被接着部は、支持部材または支持部材とは別体の部材に庇状に設けられて凹所の方に張り出している。
これにより、段差を形成する寸法要素の数を、従来の3つよりも減らすことができる。すなわち、段差を形成する寸法要素は、接着剤の厚み、および、被接着部における被接着面に関する寸法(例えば、被接着面と支持部材の表面との距離)の2つとなり、従来の寸法要素であった支持部材の凹所の深さ、および、センサ基板の厚さを寸法要素から排除することができる。
このため、段差を形成する寸法要素の数を減らして段差の公差を小さくすることができるので、センサ基板の上流縁および下流縁の段差によって空気流が乱れることに起因する検出値のバラツキを抑制することができる。
なお、この手段によれば、接着剤の存在領域は、センサ基板および被接着部との界面以外には閉ざされていないので、接着剤の硬化等に伴う応力を充分に逃すことができる。このため、特許文献1の空気流量測定装置とは異なり、接着剤の硬化等に伴う応力がセンサ基板にかかる虞は極めて低い。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の空気流量測定装置によれば、被接着部は、回路基板、または回路基板上の回路要素の端子であり、接着剤は、導体であってセンサ基板上の電気素子と回路要素とを電気的に接続する。
これにより、センサ基板上の電気素子と回路基板上の回路要素とを電気的に接続するボンディングワイヤが不要になるとともに、センサ基板を支持部材に接着するための接着剤も不要となる。また、ボンディングワイヤおよび回路要素を封止していた樹脂素材についても、ボンディングワイヤを封止する部分が不要となって使用量を削減することができる。このため、検出値のバラツキを抑制できる空気流量測定装置を、安価に製造することができる。
(a)は空気流量測定装置を示す構成図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)はセンサ基板と被接着部とを一端側から視た平面図である(実施例1)。 空気流量測定装置の電気回路図である(実施例1)。 (a)は空気流量測定装置を示す構成図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)はセンサ基板と被接着部とを一端側から視た平面図である(実施例2)。 (a)は空気流量測定装置の構成を示す構成図であり、(b)は(a)のC−C断面図である(従来例)。 センサ基板の一端面の突出状態と吸気量検出値の3σとの相関を示す相関図である(従来例)。
第1の実施形態の空気流量測定装置は、所定の空気流路を通過する空気流により熱を奪われることで、空気流の流量に応じた温度分布を空気流の流れ方向に形成し、温度分布に基づき空気流の流量を検出するものである。また、空気流量測定装置は、温度分布に基づく信号を出力するセンサ基板と、センサ基板から出力される信号を処理して空気流の流量を示す信号を出力する回路基板と、回路基板を支持する支持部材とを備える。
また、センサ基板は、温度分布に基づく信号を出力するための電気素子を自身の一端面に有し、一端面が空気流に露出するように、支持部材の凹所に嵌まった状態で支持される。そして、センサ基板は、一端面に付着する接着剤によって、一端面よりも一端側に配置された被接着部に接着されて支持される。そして、被接着部は、支持部材または支持部材とは別体の部材に庇状に設けられて凹所の方に張り出している。
第2の実施形態の空気流量測定装置によれば、被接着部は、回路基板、または回路基板上の回路要素の端子であり、接着剤は、導体であってセンサ基板上の電気素子と回路要素とを電気的に接続する。
〔実施例1の構成〕
実施例1の空気流量測定装置1の構成を、図1および図2を用いて説明する。
空気流量測定装置1は、空気流との伝熱を利用して空気流の流量を検出するものであり、例えば、車両の内燃機関(図示せず)に吸入される空気流(以下、吸気流と呼ぶ)の流量(以下、吸気量と呼ぶ)を検出するために吸気管(図示せず)内に突出するように配される。
ここで、空気流量測定装置1は、吸気量検出のために吸気流の一部を取り込んで通過させるための検出流路2を自身の内部に形成する。そして、空気流量測定装置1は、取り込んだ吸気流により熱を奪われることで、検出流路2における吸気流の流れ方向に吸気量に応じた温度分布を形成し、この温度分布に基づき吸気量を検出する。また、空気流量測定装置1から出力される吸気量を示す信号は、内燃機関を制御するための電子制御装置(ECU)に出力され、ECUは、この信号に基づいて吸気量を把握するとともに、吸気量に基づく燃料噴射制御等の各種の制御処理を実行する。
なお、以下の説明では、空気流量測定装置1が検出流路2に取り込んだ吸気流のことを、「吸気流」と略して呼び、検出流路2における吸気流の流れ方向のことを、「吸気流の流れ方向」と略して呼ぶ。また、検出流路2において吸気流の流れ方向に形成される温度分布を、「温度分布」と略して呼ぶ。
空気流量測定装置1は、温度分布に基づく信号を出力するセンサ基板3と、センサ基板3から出力される信号を処理して吸気量を示す信号を出力する回路基板4と、回路基板4を支持する支持部材5とを備える。
センサ基板3は、自身の一部が薄膜化されてメンブレン8を形成しており、センサ基板3の一端面9の一部であるメンブレン8の表面に、温度分布に基づく信号を出力するための各種の電気素子を有する。また、センサ基板3は、一端面9が空気流に露出するように、支持部材5の凹所10に嵌まった状態で支持される。
ここで、メンブレン8上に設けられる各種の電気素子とは、図2に示すように、吸気流により熱を奪われることで、吸気量に応じた温度分布を吸気流の流れ方向に形成する発熱抵抗体12、発熱抵抗体12の上流側および下流側に配されてブリッジ回路13を構成し、温度分布より熱影響を受けて抵抗値を可変する感温抵抗体14〜17、発熱抵抗体12とともにブリッジ回路13とは別のブリッジ回路18を構成する測温抵抗体19および固定抵抗20、21等である。
ブリッジ回路13によれば、感温抵抗体14〜17の内、感温抵抗体14、15が発熱抵抗体12の上流側に配され、感温抵抗体16、17が発熱抵抗体12の下流側に配されている。また、感温抵抗体14、17の接続点の電位を示す端子23、および感温抵抗体16、15の接続点の電位を示す端子24が、回路基板4のオペアンプ25の入力端に接続されている。また、ブリッジ回路13は、電源26から電力の供給を受けて通電状態にある。
以上の構成により、ブリッジ回路13によれば、吸気量が変化すると温度分布も変化し、この温度分布の変化に応じて感温抵抗体14〜17は抵抗値を可変する。このため、端子23、24間の電位差が変化するので、オペアンプ25は、端子23、24間の電位差に応じた信号を出力する(以下、端子23、24間の電位差をブリッジ回路13の電圧値と呼ぶ)。
また、ブリッジ回路18によれば、発熱抵抗体12と固定抵抗20との接続点の電位を示す端子28、および測温抵抗体19と固定抵抗21との接続点の電位を示す端子29が、回路基板4のオペアンプ30の入力端に接続されている。そして、発熱抵抗体12への通電量は、端子28、29間の電位が互いに等しくなるように(つまり、発熱抵抗体12の温度が吸気流の温度と一定の温度差を保つように)オペアンプ30により制御される。
回路基板4は、ブリッジ回路13の電圧値に応じた信号を出力するオペアンプ25、発熱抵抗体12への通電量を制御するためのオペアンプ30、オペアンプ25から出力される信号をデジタル処理するAD変換器31、デジタル化されたブリッジ回路13の電圧値に基づき、吸気量を示すデジタル値を求めて出力するDSP32、DSP32から出力されるデジタル値をパルス信号の周波数に変換して出力するF/V変換器33等を有する。
そして、ECUは、回路基板4から出力されるパルス信号の周波数に基づいて吸気量を把握する。
なお、ブリッジ回路13とオペアンプ25、および、ブリッジ回路18とオペアンプ30はボンディングワイヤ35により電気的に接続され、ボンディングワイヤ35等は、樹脂素材36により封止されている(図1(b)参照)。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の空気流量測定装置1によれば、図1に示すように、センサ基板3は、一端面9に付着する接着剤38によって、一端面9よりも一端側に設けられた被接着部39に接着されて支持される。被接着部39は、例えば、支持部材5と一体に成形されており、凹所10の方に張り出すように庇状に設けられている。
そして、センサ基板3が凹所10に嵌まって接着された状態では、被接着部39の被接着面40と一端面9とが、接着剤38を介して対向している。また、支持部材5は、メンブレン8の上、下流側における表面41よりも一端側に隆起している隆起部42を有し、被接着部39は、隆起部42から凹所10の方に張り出すように設けられている。そして、被接着面40と表面41との間には、距離dが生じている。
ここで、接着剤38は、例えば、センサ基板3を凹所10に嵌める前に予め一端面9に塗布されている。そして、センサ基板3を凹所10に嵌めて一端側に吸引することで、センサ基板3を被接着部39に接着することができる。また、接着剤38は、例えば、エポキシ樹脂である。
〔実施例1の効果〕
実施例1の空気流量測定装置1によれば、センサ基板3が支持部材5の凹所10に嵌った状態で支持されることから、センサ基板3の一端面9と支持部材5の表面41との間に、吸気流の流れ方向に対して垂直に段差が生じる。このため、剥離現象等により、一端面9に沿う吸気流は、一端面9の上流縁近傍および下流縁近傍で乱れてしまい、このような吸気流の乱れは、一端面9上の温度分布の形成に影響を及ぼす。
そこで、センサ基板3を、一端面9に付着する接着剤38によって、一端面9よりも一端側に設けられた被接着部39に接着して支持する。
これにより、段差を形成する寸法要素を、接着剤38の厚みc、および、被接着面40に関する寸法(例えば、被接着面40と表面41との距離d)の2つにすることができる。このため、段差を形成する寸法要素の数を、従来の3つ(図4参照)から2つに減らすことができる。
この結果、段差を形成する寸法要素の数を減らして段差の公差を小さくすることができるので、センサ基板3の上流縁および下流縁の段差によって空気流が乱れることに起因する検出値のバラツキを抑制することができる。
また、実施例1の空気流量測定装置1によれば、接着剤38の存在領域は、センサ基板3および被接着部39との界面(一端面9および被接着面40に相当する)以外には閉ざされていないので、接着剤38の硬化等に伴う応力を充分に逃すことができる。
〔実施例2〕
実施例2の空気流量測定装置1によれば、被接着部39は、回路基板4であり、接着剤38は、例えば、ハンダのような導体であり、ブリッジ回路13とオペアンプ25とを電気的に接続したり、ブリッジ回路18とオペアンプ30とを電気的に接続したりする。
すなわち、支持部材5は、表面41よりも一端側に隆起している隆起部43を有し、回路基板4は、凹所10に張り出すように隆起部43に載って支持されている。そして、回路基板4は、凹所10に張り出している部分にスルーホール45が設けられ、接着剤38である導体は、スルーホール45を介して、ブリッジ回路13とオペアンプ25とを電気的に接続したり、ブリッジ回路18とオペアンプ30とを電気的に接続したりする。また、回路基板4の他端面は被接着面40となり、被接着面40と表面41との間に距離dが生じている。
これにより、段差を形成する寸法要素を、接着剤38の厚みc、および、被接着面40に関する寸法(被接着面40と表面41との距離d)の2つにすることができる。このため、段差を形成する寸法要素の数を減らして段差の公差を小さくすることができるので、センサ基板3の上流縁および下流縁の段差によって空気流が乱れることに起因する検出値のバラツキを抑制することができる。
また、ボンディングワイヤ35が不要になるとともに、接着剤38も安価な素材になる。さらに、ボンディングワイヤ35等を封止していた樹脂素材36についても、ボンディングワイヤ35等を封止する部分が不要となって使用量を削減することができる。このため、検出値のバラツキを抑制できる空気流量測定装置を、安価に製造することができる。
〔変形例〕
実施例1の空気流量測定装置1によれば、被接着部39は、支持部材5と一体に成形されており、支持部材5の一部であったが、支持部材5とは別体の部材(例えば、検出流路2を形成する流路形成部材)に、被接着部39を設けてもよい。
また、実施例2の空気流量測定装置1によれば、回路基板4自体が凹所10に張り出していたが、回路基板4上の回路要素の端子をなす金属板を、凹所10に張り出させ、この金属板とセンサ基板3上の電気素子とを、接着剤38としての導体により電気的に接続してもよい。
さらに、実施例1、2の空気流量測定装置1は、内燃機関への吸気量を検出するものであったが、空気流量測定装置1の用途は、この態様に限定されるものではない。
1 空気流量測定装置
3 センサ基板
4 回路基板
5 支持部材
9 一端面
10 凹所
12 発熱抵抗体(電気素子)
14 感温抵抗体(電気素子)
15 感温抵抗体(電気素子)
16 感温抵抗体(電気素子)
17 感温抵抗体(電気素子)
19 測温抵抗体(電気素子)
20 固定抵抗(電気素子)
21 固定抵抗(電気素子)
25 オペアンプ(回路要素)
30 オペアンプ(回路要素)
38 接着剤
39 被接着部

Claims (2)

  1. 所定の空気流路を通過する空気流により熱を奪われることで、前記空気流の流量に応じた温度分布を前記空気流の流れ方向に形成し、前記温度分布に基づき前記空気流の流量を検出する空気流量測定装置において、
    前記温度分布に基づく信号を出力するセンサ基板と、
    このセンサ基板から出力される信号を処理して前記空気流の流量を示す信号を出力する回路基板と、
    前記回路基板を支持する支持部材とを備え、
    前記センサ基板は、
    前記温度分布に基づく信号を出力するための電気素子を自身の一端面に有し、
    この一端面が前記空気流に露出するように、前記支持部材の凹所に嵌まった状態で支持され、
    前記一端面に付着する接着剤によって、前記一端面よりも一端側に配置された被接着部に接着されて支持されており、
    前記被接着部は、前記支持部材または前記支持部材とは別体の部材に庇状に設けられて前記凹所の方に張り出していることを特徴とする空気流量測定装置。
  2. 請求項1に記載の空気流量測定装置において、
    前記被接着部は、前記回路基板、または前記回路基板上の回路要素の端子であり、
    前記接着剤は、導体であって前記センサ基板上の電気素子と前記回路要素とを電気的に接続することを特徴とする空気流量測定装置。
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