JP5287208B2 - 産業車両におけるバッテリの冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフトにおけるバッテリの冷却装置に関するものである。
産業車両の分野においては、近年排気ガスの出ないクリーンなフォークリフトとしてバッテリ式フォークリフトが注目されている。このバッテリ式フォークリフトは、フォークリフトに搭載したバッテリでモータを駆動させ、走行及び荷役作業を行うものである。バッテリとしては、鉛電池式のものが一般に使用されている。鉛電池は容積が大きく重いが容量あたりのコストが安価なことから広く用いられてきた。鉛電池式の場合には、バッテリはさほど高温とはならないので自然冷却等により冷却すればよかった。近年、エネルギー効率のアップを目的として、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの新二次電池が注目されている。このような新二次電池をフォークリフト用のバッテリとして鉛電池に代えて使用した場合には、バッテリが軽量、小型となりエネルギー密度が向上する利点はあるが、バッテリ表面が高温となり冷却が必要となる問題がある。
一方、車載用の電子制御装置(コントローラ)は、走行制御及び荷役制御についての高性能化に伴い、半導体素子の集積度の向上や素子数の増加による発熱量の増大が進んでいる。特に、パワー素子などの発熱性の半導体素子を搭載する電子制御装置においては、電子制御装置を如何に効率よく冷却させるかが大きな課題となっている。
特許文献1又は、特許文献2で開示された従来技術においては、バッテリの冷却方法として、走行風を利用するものや、既存の冷却ファンを利用するものが開示されているが、新二次電池の冷却や電子制御装置の冷却に利用するには性能不足であり、充分な冷却効果を得ることができない恐れがある。
実開平6−50249号公報(第2頁、図1〜図2) 特開2007−92545号公報(第6頁〜8頁、図3)
このように、バッテリとして新二次電池を用い、高性能化された電子制御装置を搭載するバッテリ式フォークリフトにおいては、冷却装置の設置が必要不可欠である。しかし、それぞれ専用の冷却装置を設置すると取付けスペースが拡張することにより車両が大型化し、コスト高となってしまう問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、バッテリ及び発熱機器を効率良く冷却することができ、装置の簡略化を図ることが可能な産業車両におけるバッテリの冷却装置の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、バッテリと、該バッテリを収納する収納ケースと、該収納ケースと連結された吸気通路と、前記収納ケースと連結された排気通路と、冷却風を送風する冷却ファンとを備えた産業車両におけるバッテリの冷却装置において、前記吸気通路と前記排気通路とを連通する連通路を設け、前記連通路を開閉する連通路開閉部材を有すると共に、前記連通路と前記収納ケースとの間の前記吸気通路又は前記排気通路を開閉する開閉部材を有し、前記バッテリの温度を検知する検知手段を備え、該検知手段の検知信号に基づき、前記連通路開閉部材が閉じている時には前記開閉部材を開き、前記連通路開閉部材が開いている時には前記開閉部材を開じるように前記連通路開閉部材及び前記開閉部材の開閉を制御する制御手段を設け、前記排気通路からの冷却風を発熱機器に送ることを特徴とする。なお、発熱機器とは車両を作動させるために必要なバッテリ以外の補器類のうち冷却を必要とする機器を指している。
請求項1記載の発明によれば、バッテリの温度を検知する検知手段の検知信号に基づき制御手段が連通路開閉部材及び開閉部材の開閉を制御するので、例えば、バッテリ温度が閾値より高い場合には、連通路開閉部材を閉じて開閉部材が開くように制御され、バッテリ温度が閾値より低い場合には、連通路開閉部材を開いて開閉部材が閉じるように制御される。
従って、バッテリ温度が閾値より高い高温の場合には、収納ケースと連結された吸気通路を通って収納ケースに冷却風を供給することにより、収納ケース内に収納されたバッテリの冷却を行い、バッテリ冷却後の暖められた冷却風を収納ケースと連結された排気通路を通って発熱機器に送風することにより発熱機器の冷却を行うことができる。また、バッテリ温度が閾値より低い低温の場合には、吸気通路を通って収納ケースには冷却風は供給されずに、連通路を通って吸気通路から排気通路に供給され発熱機器に直接冷却風を送風することができる。なお、発熱機器はバッテリよりも高温となるため、バッテリ冷却後の暖められた冷却風でも発熱機器の冷却を充分に行うことができる。
このように、バッテリ冷却後の冷却風又は、バッテリに供給されない冷却風を発熱機器に送風させて、発熱機器の冷却も同時に行うことができるので、発熱機器の冷却を行うための冷却装置を別途設ける必要がなく、バッテリ及び発熱機器を効率良く冷却することができ、装置の簡略化を図ることが可能である。また、バッテリ温度が閾値より低い低温の場合には、バッテリの冷却は行われないので、低温時におけるバッテリの性能低下を防止できる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の産業車両におけるバッテリの冷却装置において、前記発熱機器がエンジンを冷却するラジエータであることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、発熱機器がエンジンを冷却するラジエータなので、ラジエータの冷却能力の向上を図ることが可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の産業車両におけるバッテリの冷却装置において、前記発熱機器が車の作動を制御するコントローラであることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、発熱機器がコントローラなので、コントローラを確実に冷却することが可能である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の産業車両におけるバッテリの冷却装置において、前記連通路開閉部材及び前記開閉部材が電磁制御弁であることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、連通路開閉部材及び開閉部材が電磁制御弁なので、制御が簡単であり装置の簡略化を図れる。
吸気通路と排気通路とを連通する連通路に連通路開閉部材を設けると共に、吸気通路又は排気通路に開閉部材を設け、排気通路からの冷却風を発熱機器に送ることにより、バッテリ及び発熱機器を効率よく冷却させることができ、装置の簡略化を図ることが可能である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態の産業車両におけるバッテリの冷却装置について図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示されるように、産業車両としてのバッテリ式フォークリフト10はその車体11内に走行用モータ12、図示しない荷役用モータ、バッテリ13、コントロールユニット14、冷却ファン15などを備えている。
走行用モータ12は、車体11の前方下部、前輪16の側方に配置されている。バッテリ13は、運転席のフロアの下側の収納ケース17に収容されている。この実施形態においては、バッテリ13としてはリチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの新二次電池を使用している。
車体上部における座席シート18の後方下部にはフォークリフト10の走行制御及び荷役制御を行うインバータなどが装着されたコントロールユニット14が配置されている。コントロールユニット14の後方の車体後部にはカウンタウェイト19が配置され、このカウンタウェイト19内にはバッテリ13の冷却を行う冷却ファン15が配置されている。
インバータからの制御信号に基づき、バッテリ13から電力が供給されることにより荷役用モータが回転し、荷役用モータと直結した図示しない荷役用油圧ポンプが作動し、フォークの昇降などの荷役動作が行われる。また、インバータからの制御信号に基づき、バッテリ13から電力が供給されることにより走行用モータ12が回転し、走行用モータ12と連結された前輪16が回転駆動される。
図2は、この実施形態におけるバッテリの冷却装置20を模式的に示す模式平面図である。
バッテリ13は収納ケース17内に収納されているが、収納ケース17とバッテリ13との間には空気の流通を可能とする隙間28が形成されている。バッテリ13上には温度を検知する検知手段としての温度センサ21が設置されている。なお、図2において上方がフォークリフトの前方向であり、下方がフォークリフトの後方向を示している。
冷却ファン15と収納ケース17とは吸気通路22を介して連結されている。吸気通路22に隣接して収納ケース17と連結された排気通路23が設けられている。収納ケース17内における吸気通路22の連結部と排気通路23の連結部との間に位置する隙間28には仕切壁28aが設けられ、隙間28に導入された冷却風が吸気通路22から排気通路23に直接流通するのを阻止している。
排気通路23の下流側の端部は、コントロールユニット14を内部に納めたユニットケース24と連結されている。ユニットケース24とコントロールユニット14との間には空気の流通を可能とする隙間29が形成されている。
吸気通路22を介して冷却ファン15から冷却風が収納ケース17に送風され、収納ケース17内のバッテリ13の冷却が行われる。また、バッテリ13冷却後の冷却風を排気通路23を介してユニットケース24に送風させ発熱機器に相当するコントロールユニット14の冷却を行う。
吸気通路22及び排気通路23の途中に連通路開閉部材及び開閉部材に相当する電磁弁26が設置されている。この電磁弁26は、4ポート2位置型の電磁制御弁であり、中央の弁体部26aを挟んで一方の側にソレノイド部26b、他方の側にスプリング部26cを備えている。図2に示すように、弁体部26aは、各ポートが矢印方向に連通される開弁状態位置と、一方の側の2つのポートが閉弁され他方の側の2つのポートが連通される閉弁状態位置とで構成されている。
ソレノイド部26bはコントロールユニット14に搭載されている制御手段に相当するCPU27に接続されている。また、温度センサ21とCPU27とは接続されている。
温度センサ21からの検出信号がCPU27に入力されるとCPU27に予めメモリされている閾値データとの比較処理が行われ、バッテリ温度がこの閾値データより高いと判断された場合には、図2に示すように、ソレノイド部26bが励磁(通電)されることにより弁体部26aは開弁状態位置に切り替えられて、吸気通路22及び排気通路23がそれぞれ開通されると共に、吸気通路22と排気通路23とを連通する連通路は閉鎖される。
一方、バッテリ温度がこの閾値データより低いと判断された場合には、ソレノイド部26bが消磁(非通電)されてスプリング部26cの付勢力が優勢となることにより弁体部26aは閉弁状態位置に切り替えられて、吸気通路22及び排気通路23の収納ケース17側のポートが閉鎖されると共に吸気通路22及び排気通路23の収納ケース17と反対側のポートが相互に連通される。この連通されたポートが吸気通路22と排気通路23とを連通する連通路25に相当する。
なお、この実施形態では、吸気通路22と排気通路23とを連通する連通路25を開閉する連通路開閉部材と、連通路25と収納ケース17との間の吸気通路22及び排気通路23を開閉する開閉部材とを1個の電磁弁26で構成させて、連通路25の開閉と吸気通路22及び排気通路23の開閉とを1個の電磁弁26で行うようにしている。
このようにバッテリ13の冷却装置20は、バッテリ13、収納ケース17、冷却ファン15、吸気通路22、排気通路23、電磁弁26、温度センサ21、CPU27などにより構成されている。
以上の構成を有するバッテリの冷却装置20についてその作用説明を図3に基づき行う。
図3(a)に示すように、温度センサ21により検出されたバッテリ温度が予めCPU27にメモリされている閾値データより高い高温の場合には、電磁弁26はソレノイド部26bが励磁されることにより開弁状態位置に切り替えられて、吸気通路22及び排気通路23がそれぞれ開通されると共に、連通路25は閉鎖される。
このことにより、吸気通路22を介して収納ケース17に冷却ファン15からの冷却風が送風されて、送風された冷却風は収納ケース17とバッテリ13との間の隙間28を図3(a)で左回りに流通することにより、バッテリ13の冷却を行うことができる。そして、バッテリ冷却後の冷却風を排気通路23を介してユニットケース24に送風することにより、冷却風はユニットケース24とコントロールユニット14との間の隙間29を流通し、コントロールユニット14の冷却を同時に行うことができる。
ところで、バッテリ13の温度はコントロールユニット14の温度よりはかなり低い。従って、バッテリ冷却後の温められた空気でもコントロールユニット14の冷却を充分に行うことができる。
図3(b)に示すように、温度センサ21により検出されたバッテリ温度が予めCPU27にメモリされている閾値データより低い低温の場合には、電磁弁26はソレノイド部26bが消磁されてスプリング部26cの付勢力が優勢となることにより閉弁状態位置に切り替えられて、吸気通路22及び排気通路23が閉鎖されると共に連通路25が開通される。
このことにより、冷却ファン15よりの冷却風は吸気通路22を通ってバッテリ13には供給されずに、連通路25を介して排気通路23に供給されユニットケース24に直接冷却風が送風され、ユニットケース24内に収納されたコントロールユニット14の冷却を行うことができる。
このとき、バッテリ13の冷却は行われないので、低温時におけるバッテリ13の性能低下を防止できる。
この実施形態に係る産業車両におけるバッテリの冷却装置20によれば以下の効果を奏する。
(1)バッテリ温度が閾値より高い高温の場合には、吸気通路22を介してバッテリ13に冷却ファン15から冷却風を送風させてバッテリ13の冷却を行い、バッテリ冷却後の冷却風を排気通路23を介してコントロールユニット14に送風することによりコントロールユニットの冷却を行うことができる。また、バッテリ温度が閾値より低い低温の場合には、冷却ファン15よりの冷却風は吸気通路22からバッテリ13には供給されずに、連通路25を介して排気通路23に供給されコントロールユニット14に直接冷却風を送風することができる。なお、コントロールユニット14はバッテリ13よりも高温となるため、バッテリ13冷却後の暖められた冷却風でもコントロールユニット14の冷却を充分に行うことができる。
(2)バッテリ13冷却後の冷却風又は、バッテリ13に供給されない冷却風をコントロールユニット14に送風させて、コントロールユニット14の冷却も同時に行うことができるので、コントロールユニット14の冷却を行うための冷却装置を別途設ける必要がなく、バッテリ13及びコントロールユニット14を効率良く冷却することができ、装置の簡略化を図ることが可能である。
(3)バッテリ温度が閾値より低い低温の場合には、バッテリ13の冷却は行われないので、低温時におけるバッテリ13の性能低下を防止できる。
(4)連通路開閉部材及び開閉部材として4ポート2位置型の電磁弁26を使用することにより、吸気通路22及び排気通路23の開閉と連通路25の開閉とを1個の電磁制御弁で行うことができ、装置の簡略化を図れると共に制御を簡単に行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る産業車両におけるバッテリの冷却装置について図4〜図6に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるバッテリの冷却装置20をハイブリッド式フォークリフトに適用したものである。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図4に示されるように、この実施形態のハイブリッド式フォークリフト30は、その車体31内に走行用モータ32、モータジェネレータ33、油圧ポンプ34、エンジン35、バッテリ36、ラジエータ37、冷却ファン15などを備えている。
エンジン35は運転席のフロアの下側に縦置きに配置されており、エンジン35はクラッチを介してモータジェネレータ33に連結されている。また、モータジェネレータ33に連結して油圧ポンプ34が設けられている。
バッテリ36は、運転席のフロアの下側でエンジン35の横側に配置されており、収納ケース38に収容されている。この実施形態においては、バッテリ36としてはリチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの新二次電池を使用している。
車体上部における運転席の後方にはカウンタウェイト39が配置され、このカウンタウェイト39内にはエンジン35の冷却を行うラジエータ37及びラジエータファン40が配設されている。また、ラジエータ37とバッテリ36との間にバッテリ36の冷却を行う冷却ファン15が配置されている。
車体31の前側下部には前輪41が設けられ、車軸42を介して前輪41を駆動する走行用モータ32が配置されている。
モータジェネレータ33は、エンジン35によって駆動されて発電を行い、バッテリ36に蓄電する発電モードと、バッテリ36から駆動電力を受けて油圧ポンプ34を駆動する電動モードとの間で切り替え可能とされている。この切り替え制御は、図示しないインバータを介して制御装置により行われている。
インバータからの制御信号に基づき、バッテリ36から電力が供給されることによりモータジェネレータ33及び油圧ポンプ34が駆動し、フォークの昇降などの荷役動作が行われる。また、インバータからの制御信号に基づき、バッテリ36から電力が供給されることにより走行用モータ32が回転し、走行用モータ32と連結された前輪41が回転駆動される。
図5は、この実施形態におけるバッテリの冷却装置43を模式的に示す模式平面図である。
エンジン35とバッテリ36とはエンジンルーム44内に配置されている。
エンジンルーム44内の後部にはラジエータ37が配置され、ラジエータ37の直後にラジエータファン40が設置されている。なお、図5において上方がフォークリフトの前方向であり、下方がフォークリフトの後方向を示している。ラジエータ37はエンジン35を冷却して高温になった冷却水を放熱させる熱交換器である。
バッテリ36は収納ケース38内に収納されているが、収納ケース38とバッテリ36との間には空気の流通を可能とする隙間45が形成されている。バッテリ36上には温度を検知する検知手段としての温度センサ21が設置されている。
エンジンルーム44外に設けられた冷却ファン15と収納ケース38とは吸気通路22を介して連結されている。吸気通路22に隣接して収納ケース38と連結された排気通路23が設けられている。収納ケース38内における吸気通路22の連結部と排気通路23の連結部との間に位置する隙間45には仕切壁45aが設けられ、隙間45に導入された冷却風が吸気通路22から排気通路23に直接流通するのを阻止している。
排気通路23の下流側の端部は、ラジエータ37の上流側の一部と連結されている。
吸気通路22を介して冷却ファン15から冷却風が収納ケース38に送風され、収納ケース38内のバッテリ36の冷却が行われる。また、バッテリ36冷却後の冷却風を排気通路23を介して発熱機器に相当するラジエータ37に導き、ラジエータ37の冷却を行う。
吸気通路22及び排気通路23の途中に電磁弁26が設置されているが、この電磁弁26は第1の実施形態における図2と比較して、図面上で左右逆となるように設置しており、ソレノイド部26bが励磁されることにより弁体部26aは各ポートが矢印方向に連通される開弁状態位置に切り替えられ、ソレノイド部26bが消磁されてスプリング部26cの付勢力が優勢となることにより弁体部26aは一方の側の2つのポートが閉弁され他方の側の2つのポートが連通される閉弁状態位置に切り替えられる。
それ以外の構成は第1の実施形態と同等なので説明を省略する。
以上の構成を有するバッテリの冷却装置43についてその作用説明を図6に基づき行う。
図6(a)に示すように、温度センサ21により検出されたバッテリ温度が予めCPU27にメモリされている閾値データより高い高温の場合には、電磁弁26はソレノイド部26bが励磁されることにより開弁状態位置に切り替えられて、吸気通路22及び排気通路23がそれぞれ開通されると共に、連通路25は閉鎖される。
このことにより、吸気通路22を介して収納ケース38に冷却ファン15からの冷却風が送風されて、送風された冷却風は収納ケース38とバッテリ36との間の隙間45を図6(a)で左回りに流通することにより、バッテリ36の冷却を行うことができる。そして、バッテリ冷却後の冷却風を排気通路23を介してラジエータ37に送風することにより、ラジエータ37の冷却を同時に行うことができる。
ところで、バッテリ36の温度はエンジンルーム44内の温度よりはかなり低い。従って、バッテリ冷却後の温められた空気でもラジエータ37の冷却を充分に行うことができる。
図6(b)に示すように、温度センサ21により検出されたバッテリ温度が予めCPU27にメモリされている閾値データより低い低温の場合には、電磁弁26はソレノイド部26bが消磁されてスプリング部26cの付勢力が優勢となることにより閉弁状態位置に切り替えられて、吸気通路22及び排気通路23が閉鎖されると共に連通路25が開通される。
このことにより、冷却ファン15よりの冷却風は吸気通路22を通ってバッテリ36には供給されずに、連通路25を介して排気通路23に供給されラジエータ37に直接冷却風が送風され、ラジエータ37の冷却を行うことができる。
このとき、バッテリ36の冷却は行われないので、低温時におけるバッテリ36の性能低下を防止できる。
この実施形態に係る産業車両におけるバッテリの冷却装置43によれば以下の効果を奏する。なお、第1の実施形態における(3)、(4)の効果は同等なので、それ以外の効果を記載する。
(5)バッテリ温度が閾値より高い高温の場合には、吸気通路22を介してバッテリ36に冷却ファン15から冷却風を送風させてバッテリ36の冷却を行い、バッテリ冷却後の冷却風を排気通路23を介してラジエータ37に送風することによりラジエータ37の冷却を行うことができる。また、バッテリ温度が閾値より低い低温の場合には、冷却ファン15よりの冷却風は吸気通路22からバッテリ36には供給されずに、連通路25を介して排気通路23に供給されラジエータ37に直接冷却風を送風することができる。なお、ラジエータ37はバッテリ36よりも高温となるため、バッテリ36冷却後の暖められた冷却風でもラジエータ37の冷却を充分に行うことができる。
(6)バッテリ36冷却後の冷却風又は、バッテリ36に供給されない冷却風をラジエータ37に送風させて、ラジエータ37の冷却も同時に行うことができるので、ラジエータファン40の冷却能力をアップさせることなくラジエータ37の放熱性を向上させることができる。また、ラジエータファン40が故障した場合であっても、冷却ファン15からの冷却風でラジエータ37の冷却が行われるので、エンジン35が限度を越えて高温となることによるトラブル発生を防止できる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第1〜第2の実施形態では、吸気通路22及び排気通路23と連通路25に配設される電磁弁26を4ポート2位置型のもの1個として説明したが、図7に示すように、吸気通路22、排気通路23及び連通路25に2ポート単動型(2ポート間の開閉の切替え型)の電磁弁51、52、53をそれぞれ配設し、電磁弁51、52が開弁時には電磁弁53を閉弁状態に切り替え、電磁弁51、52が閉弁時には電磁弁53を開弁状態に切り替えるようにしても良い。なお、電磁弁51、52は開閉部材に相当し、電磁弁53は連通路開閉部材に相当する。
○ 第1〜第2の実施形態では、冷却ファン15は吸気通路22の上流側に配置されているとして説明したが、図8に示すように、排気通路23内の連通路25より下流側に配置し収納ケース17側より空気を吸い込んで反対側に吐き出すように配置しても良い。また、吸気通路22にのみ電磁弁51を配設し、配設位置を吸気通路22と収納ケース17の連結部としても良い。また逆に、排気通路23にのみ電磁弁を配設しても良い。この場合には、電磁弁は吸気通路22又は排気通路23のいずれか一方に配設すれば良いので、部品点数とコストを低減可能である。
○ 第1〜第2の実施形態では、連通路開閉部材及び開閉部材を電磁弁26として説明したが、電磁弁以外のものであっても良い。例えば、各通路の開閉をシャッターとモータで行わせても良いし、モータに代えて油圧装置を用いても良い。
○ 第1〜第2の実施形態では、排気通路23と連結された発熱機器をコントロールユニット14又はラジエータ37として説明したが、冷却が必要なそれ以外の発熱機器であっても良い。
○ 第1〜第2の実施形態では、産業車両をバッテリ式フォークリフト10又は、ハイブリッド式フォークリフト30として説明したが、バッテリを搭載する産業車両であればどのような車両であっても構わない。
第1の実施形態に係る産業車両におけるバッテリの冷却装置を搭載したバッテリ式フォークリフトの側面図である。 第1の実施形態に係るバッテリの冷却装置の概略構成を示す模式平面図である。 第1の実施形態に係るバッテリの冷却装置の作用説明用の模式図である。(a)吸気通路及び排気通路が開弁状態で連通路が閉弁状態を示す、(b)吸気通路及び排気通路が閉弁状態で連通路が開弁状態を示す。 第2の実施形態に係る産業車両におけるバッテリの冷却装置を搭載したハイブリッド式フォークリフトの平面図である。 第2の実施形態に係るバッテリの冷却装置の概略構成を示す模式平面図である。 第2の実施形態に係るバッテリの冷却装置の作用説明用の模式図である。(a)吸気通路及び排気通路が開弁状態で連通路が閉弁状態を示す、(b)吸気通路及び排気通路が閉弁状態で連通路が開弁状態を示す。 その他の実施形態に係るバッテリの冷却装置の概略構成を示す模式平面図である。 その他の実施形態に係るバッテリの冷却装置の概略構成を示す模式平面図である。
符号の説明
10 バッテリ式フォークリフト
13 バッテリ
14 コントロールユニット
15 冷却ファン
17 収納ケース
20 バッテリの冷却装置
21 温度センサ
22 吸気通路
23 排気通路
25 連通路
26 電磁弁
27 CPU

Claims (4)

  1. バッテリと、該バッテリを収納する収納ケースと、該収納ケースと連結された吸気通路と、前記収納ケースと連結された排気通路と、冷却風を送風する冷却ファンとを備えた産業車両におけるバッテリの冷却装置において、
    前記吸気通路と前記排気通路とを連通する連通路を設け、
    前記連通路を開閉する連通路開閉部材を有すると共に、前記連通路と前記収納ケースとの間の前記吸気通路又は前記排気通路を開閉する開閉部材を有し、
    前記バッテリの温度を検知する検知手段を備え、該検知手段の検知信号に基づき、前記連通路開閉部材が閉じている時には前記開閉部材を開き、前記連通路開閉部材が開いている時には前記開閉部材を開じるように前記連通路開閉部材及び前記開閉部材の開閉を制御する制御手段を設け、
    前記排気通路からの冷却風を発熱機器に送ることを特徴とする産業車両におけるバッテリの冷却装置。
  2. 前記発熱機器がエンジンを冷却するラジエータであることを特徴とする請求項1に記載の産業車両におけるバッテリの冷却装置。
  3. 前記発熱機器が車の作動を制御するコントローラであることを特徴とする請求項1に記載の産業車両におけるバッテリの冷却装置。
  4. 前記連通路開閉部材及び前記開閉部材が電磁制御弁であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の産業車両におけるバッテリの冷却装置。
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