JP5286923B2 - プレス装置 - Google Patents

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本発明は、被加工材をプレス加工するプレス装置に関するものである。
従来より、被加工材をプレス加工するプレス装置として、下記特許文献1に示すプレス装置が知られている。このプレス装置には、床上のロアベース(固定盤)に立設される4つの支柱の上方にそれぞれ油圧シリンダが設けられており、この各油圧シリンダの上方にはロアベースに平行なラム(可動盤)が支持されている。このラムは、油圧ユニットからの高圧油が各油圧シリンダに供給されることより、ロアベースに水平な状態で上下動する。このラムの上下動により、ラムとロアベースとの間に配置される各上下型に加圧力が付与されて被加工材がプレス加工される。
特開平10−071493号公報
図7は、従来技術におけるストロークXに対するプレス装置の出力Poと必要加圧力Pnとの関係を示すグラフである。なお、ストロークXは、可動盤と固定盤との間の距離を示し、可動盤と固定盤とが上下型を介して最も近接した状態、すなわち、上下型に最大の加圧力が付与された状態をX=0mmとする。
図7に示す必要加圧力Pnから判るように、被加工材をプレス加工する際、上型と下型とを近接させて加圧力を付与するためのストローク区間で最も大きな加圧力が必要となる。一方、上型および下型を近接させるまでのストローク区間では上述のような大きな加圧力を必要としない。
しかしながら、図7から判るように、通常、プレス装置の出力Poはほぼ一定であることから、この出力PoをストロークX=0mm近傍で最大となる必要加圧力Pnよりも大きくする必要があるために、ストロークX=0mm近傍以外では無駄に大きな出力を発生させており、効率が悪いという課題がある。例えば、ストロークX=0mm近傍のみで5000kN(500Ton)の加圧力が必要であり他のストロークでは5000kNのような大きな加圧力を必要としない場合であっても、出力Poが5000kN以上のプレス装置を採用していた(図7参照)。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、小さな駆動力で必要な加圧力を発生させ得るプレス装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のプレス装置では、固定盤(12)およびこの固定盤に対して相対的に上下動可能な可動盤(13)と、前記可動盤を前記固定盤に対して上下動させるとともにこの可動盤の下降により上型(31a,32a,33a)および下型(31b,32b,33b)間に載置される被加工材にプレス加工するための加圧力を付与する主駆動手段(17,18)と、前記可動盤の上方にて前記固定盤に対して相対移動不能に支持される支持盤(11)と、前記支持盤の下面に一端が揺動可能に連結される上側トグルリンク(20a)の他端と前記可動盤の上面に一端が揺動可能に連結される下側トグルリンク(20b)の他端とを揺動可能に連結して構成される左右一対のリンクを有するトグル機構(20)と、前記上側トグルリンクおよび前記下側トグルリンクの揺動角度を変更することにより前記被加工材に対して前記上型および前記下型によりプレス加工するための加圧力を付与可能なトグル機構駆動手段(21,22,40,51,52)と、前記固定盤と前記可動盤との間に配置されて前記主駆動手段により前記可動盤とともに上下動する第二可動盤と、を備え、前記上型が前記可動盤および前記第二可動盤の下面側に固定されるとともに前記下型が前記固定盤および前記第二可動盤の上面側に固定される多段のプレス装置(10,10a)であって、前記主駆動手段は、前記可動盤および前記第二可動盤を下降させることで前記上型および前記下型により前記被加工材をプレスし、前記トグル機構駆動手段は、前記被加工材が前記上型および前記下型によりプレスされている状態で前記上側トグルリンクと前記下側トグルリンクとが一直線上に位置しないように前記揺動角度を変更して前記加圧力を発生することを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、プレス装置は、可動盤を固定盤に対して上下動させるとともに上型および下型間に載置される被加工材にプレス加工するための加圧力を付与する主駆動手段と、支持盤の下面に一端が揺動可能に連結される上側トグルリンクの他端と可動盤の上面に一端が揺動可能に連結される下側トグルリンクの他端とを揺動可能に連結して構成される左右一対のリンクを有するトグル機構と、上側トグルリンクおよび下側トグルリンクの揺動角度を変更することにより被加工材に対して上型および下型によりプレス加工するための加圧力を付与可能なトグル機構駆動手段と、固定盤と可動盤との間に配置されて主駆動手段により可動盤とともに上下動する第二可動盤とを備えている。そして、主駆動手段は、可動盤および第二可動盤を下降させることで上型および下型により被加工材をプレスし、トグル機構駆動手段は、被加工材が上型および下型によりプレスされている状態で上側トグルリンクと下側トグルリンクとが一直線上に位置しないように、上記揺動角度を変更して加圧力を発生する。
このように、上型と下型とを近接させるまでのストローク区間、すなわち、大きな加圧力を必要としないストローク区間では、主駆動手段のみにより可動盤を移動させる。一方、上型および下型に加圧力を付与するためのストローク区間、すなわち、大きな加圧力を必要とするストローク区間では、主駆動手段およびトグル機構の双方により可動盤を移動させて上記加圧力を発生させる。
これにより、主駆動手段に求められる加圧力を小さくすることができる。また、左右一対のリンクを有するトグル機構を採用することにより被加工材が上型および下型によりプレスされた後にこの被加工材に対して小さな駆動力で大きな加圧力を発生させることができるので、トグル機構駆動手段に求められる駆動力を小さくすることができる。その結果、設備費の低減や省エネ効果も図ることができる。
したがって、小さな駆動力で必要な加圧力を発生させることができる。
請求項2の発明では、トグル機構駆動手段は、支持盤と可動盤との間に配置されている。このように、トグル機構駆動手段が支持盤と可動盤との間の空間内に配置されることにより、トグル機構駆動手段が上記空間内から突出して配置される場合と比較して、プレス装置の設置に関する自由度を向上させることができる。
請求項3の発明では、トグル機構駆動手段は、左右一対のリンクの間に配置されて当該左右一対のリンクの双方を揺動するためのトグル用油圧シリンダを備え、可動盤が支持盤に接近するほど、左右一対のリンクの上側トグルリンクと下側トグルリンクとの連結部同士が互いに接近する。これにより、揺動角度にかかわらずトグル機構駆動手段およびトグル機構が支持盤と可動盤との間の空間内に配置されるので、当該プレス装置の大型化を抑制することができる。
請求項の発明では、トグル機構駆動手段は、支持盤の外縁に取り付けられている。例えば、請求項2の発明のようにトグル機構駆動手段を支持盤と可動盤との間に配置すると、可動盤の上下動に応じてトグル機構駆動手段を上下動させるように支持する必要がある。そこで、トグル機構駆動手段を支持盤の外縁に取り付けて外方から上側トグルリンクおよび下側トグルリンクの揺動角度を変更することにより、トグル機構駆動手段の支持を容易にすることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプレス装置10を示す正面図である。図2は、油圧シリンダ17およびトグル用油圧シリンダ21に供給される油圧を制御する油圧制御装置40の電気的構成を示すブロック図である。図3は、可動盤13の上下動に応じて揺動するトグル機構20を説明するための拡大図である。
プレス装置10は、主に、上固定盤11、下固定盤12、可動盤13、第1スライドプレート14、第2スライドプレート15、4つのガイドシャフト16、油圧シリンダ17、ピストン18、トグル機構20、2つのトグル用油圧シリンダ21およびトグル用ピストン22、第1上型31a、第1下型31b、第2上型32a、第2下型32b、第3上型33a、第3下型33b、油圧制御装置40などから構成されている。
各盤11〜13および両スライドプレート14,15は長方形状の厚い鋼板からなり、下固定盤12,第2スライドプレート15,第1スライドプレート14,可動盤13,上固定盤11がこの順番で下方から上方へ配置され、プレス装置10は、下固定盤12にて床Bに設置されている。各固定盤11,12の四隅近傍は、円柱状の鋼材からなる各ガイドシャフト16によって接続固定されている。なお、図1では、正面側2つのガイドシャフト16のみ表示し、背面側のガイドシャフトの表示は省略する。
上固定盤11の中央部上には主駆動手段として機能する油圧シリンダ17が載置固定されている。油圧シリンダ17は、後述する油圧シリンダ駆動回路41により油圧が供給されることにより最大2000kN(200Ton)の加圧力を発生し得るものである。この油圧シリンダ17から下方に突出したピストン18は、上固定盤11に形成された貫通孔に挿通され、そのピストン18の先端部は可動盤13の上面側に接続固定されている。
可動盤13は、ピストン18の上下動に応じて上下動する際、その四隅に形成される貫通穴にて各ガイドシャフト16に案内されて下固定盤12に平行な状態で上下動する。また、第1スライドプレート14および第2スライドプレート15は、ピストン18による可動盤13の上下動に応じて上下動する際、それぞれの四隅に形成される貫通穴にて各ガイドシャフト16に案内されて下固定盤12に平行な状態で上下動する。
トグル機構20は、上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bを一組とするリンクを各ガイドシャフト16の近傍に4組備えている。なお、図1では、正面側の二組のリンクのみ表示し、背面側の二組のリンクの表示は省略する。各上側トグルリンク20aは、一端が上固定盤11の下面に揺動可能にそれぞれ連結されており、各下側トグルリンク20bは、一端が可動盤13の上面に揺動可能にそれぞれ連結されている。そして、各組の上側トグルリンク20aの他端および下側トグルリンク20bの他端は、上固定盤11と可動盤13とが最も近接する状態にて上固定盤11と可動盤13との間の空間の内方に向かうように、揺動可能にそれぞれ連結されている(図1参照)。
正面側の2つの上側トグルリンク20aの一方の長手方向中間部位内側にはトグル用油圧シリンダ21の一端部が揺動可能に連結され、上側トグルリンク20aの他方の長手方向中間部位内側にはトグル用油圧シリンダ21の他端部から突出するトグル用ピストン22の先端部が揺動可能に連結されている。また、背面側の2つのトグルリンク20aにも同様にトグル用油圧シリンダ21の一端部およびトグル用ピストン22の先端部が揺動可能に連結されている。
正面側および背面側のトグル用油圧シリンダ21およびトグル用ピストン22は、上側トグルリンク20aの揺動に応じて上下動可能かつ水平方向に伸縮可能に図略の支持機構に支持されている。トグル用油圧シリンダ21およびトグル用ピストン22は、上固定盤11と可動盤13との間の空間内であってこの空間内から突出しないように配置されている。
両トグル用油圧シリンダ21は、後述する油圧シリンダ駆動回路42により油圧が供給されることにより水平方向に最大130kN(13Ton)の押圧力を発生し得るものであり、上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bの揺動角度を変えることにより、一対のトグルリンク20a,20bにて上下方向に最大960kN(96Ton)の加圧力を発生し得るものである。ここで、トグル用油圧シリンダ21およびトグル用ピストン22は、特許請求の範囲に記載の「トグル機構駆動手段」に相当し得るものである。
可動盤13の下面側には第1上型31aが取付固定され、第1スライドプレート14の上面側には下型31bが取付固定され、第1上型31aと第1下型31bから上下一対の成形型が構成されている。また、第1スライドプレート14の下面側には第2上型32aが取付固定され、第2スライドプレート15の上面側には第2下型32bが取付固定され、第2上型32aと第2下型32bから上下一対の成形型が構成されている。また、第2スライドプレート15の下面側には第3上型33aが取付固定され、下固定盤12の上面側には第3下型33bが取付固定され、第3上型33aと第3下型33bから上下一対の成形型が構成されている。
図2に示すように、油圧制御装置40は、油圧シリンダ17に図略の油圧ポンプからの油圧を供給する油圧シリンダ駆動回路41と、両トグル用油圧シリンダ21に上記油圧ポンプからの油圧を供給する油圧シリンダ駆動回路42とを駆動制御することにより、油圧シリンダ17の加圧力と両トグル用油圧シリンダ21の押圧力を制御する機能を有する。この油圧制御装置40には、第3上型33aと第3下型33bとの距離(ストロークX)を検出可能なストロークセンサ43が接続されており、当該油圧制御装置40は、ストロークセンサ43から入力されるストローク信号等に応じて油圧シリンダ駆動回路41および油圧シリンダ駆動回路42を駆動制御する。なお、ストロークセンサ43は、可動盤13や第1スライドプレート14等の上下方向のストロークXを検出できるものであればよく、上下型31a〜33bに最大の加圧力が付与される状態をストロークX=0mmに設定されている。
このように構成される本第1実施形態に係るプレス装置10の作用について、以下に説明する。
まず、各下型に金属板等の被加工材(図略)を載置する。この状態では、図3(A)に示すように、トグル機構20の上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bの連結部は、上固定盤11と可動盤13との間の空間の内方に向かうように折りたたまれ、両トグル用油圧シリンダ21からそれぞれ突出するトグル用ピストン22の突出長さも最小になっている。
そして、油圧制御装置40からの指示に基づいて油圧シリンダ駆動回路41が油圧シリンダ17に油圧を供給することにより、ピストン18が伸長する。すると、図3(B)に示すように、ピストン18の先端部に接続固定された可動盤13がピストン18により駆動されて下降し、その可動盤13の下降により第1スライドプレート14および第2スライドプレート15が従動されて下降する。
なお、本第1実施形態において、上述のように各上下型31a〜33bに加圧力が発生することなく可動盤13等を下降させる場合には、油圧シリンダ17に供給される油圧は、例えば、700Pa(70kg/mm)であり、このときの推力は600kN(60Ton)に設定されている。
このとき、両トグル用油圧シリンダ21には油圧が供給されず、上固定盤11および可動盤13の離間に応じてトグル機構20の上側トグルリンク20aの他端および下側トグルリンク20bが揺動して両トグルリンクの揺動角度が変化する。そして、上側トグルリンク20aの揺動に応じて、トグル用油圧シリンダ21およびトグル用ピストン22は上下動し、トグル用ピストン22は、トグル用油圧シリンダ21から水平方向に伸長する(図3(B)参照)。
上述のような下降状態において、ストロークセンサ43から検出信号によりストロークX=20mm以下になった状態が検出されると、油圧シリンダ17により各上下型31a〜33bへの加圧力を発生させた状態において、油圧制御装置40からの指示に基づいて油圧シリンダ駆動回路42が両トグル用油圧シリンダ21に油圧を供給することにより、トグル用ピストン22がそれぞれ伸長する。このため、上側トグルリンク20aが外方に押圧され、上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bの揺動角度が180°に近づくことにより、上固定盤11に対して可動盤13を押し下げる力、すなわち、各上下型31a〜33bへの加圧力が発生することとなる(図3(C)参照)。
なお、本第1実施形態においては、各上下型31a〜33bに加圧力を加えて被加工材をプレス加工し始めるときのストロークXが20mmであることから、ストロークX=20mm以下になった状態が検出されると、油圧シリンダ17に加えて両トグル用油圧シリンダ21に油圧を供給し始めるように設定されている。また、上述のように油圧シリンダ17および両トグル用油圧シリンダ21により加圧力を発生させる場合には、油圧シリンダ17および両トグル用油圧シリンダ21に供給される油圧は、例えば、2100Pa(210kg/mm)であり、このときに発生する加圧力は1800kN(180Ton)に設定されている。
これにより、油圧シリンダ17により発生する加圧力と、両トグル用油圧シリンダ21によりトグル機構20を介して発生する加圧力とが、各上下型31a〜33bに付与されて各被加工材がプレス加工される。
各被加工材のプレス加工が完了すると、油圧制御装置40からの指示に基づいて油圧シリンダ駆動回路41および油圧シリンダ駆動回路42が油圧シリンダ17および両トグル用油圧シリンダ21に下降時と逆方向の油圧を供給することにより、ピストン18およびトグル用ピストン22がそれぞれ短縮して、可動盤13等が上昇する。
なお、本第1実施形態において、上述のように可動盤13等を上昇させる場合には、油圧シリンダ17および両トグル用油圧シリンダ21に供給される油圧は、例えば、1100Pa(110kg/mm)であり、このときの上昇力は400kN(40Ton)に設定されている。
図4は、ストロークXに対するプレス装置10の出力Pと必要加圧力Pnとの関係を示すグラフである。
ここで、プレス装置10の出力Pと必要加圧力Pnとの関係について、図4を用いて説明する。図4から判るように、各上下型31a〜33bを近接させるまでのストローク区間(図4中でおよそ20mm以上の区間)では、プレス装置10の出力Pとして油圧シリンダ17のみの出力(2000kN)により可動盤13、第1スライドプレート14および第2スライドプレート15を下降させる。このとき、プレス装置10の出力Pは、上記ストローク区間における必要加圧力Pnに対して十分に大きくなっていることが判る。
一方、各上下型31a〜33bに加圧力を付与するためのストローク区間(図4中でおよそ20mm未満の区間)では、プレス装置10の出力Pとして油圧シリンダ17およびトグル用油圧シリンダ21により可動盤13、第1スライドプレート14および第2スライドプレート15が下降して各上下型31a〜33bに加圧力が付与される。このとき、プレス装置10の出力Pは、トグル機構20の作用により、上記ストローク区間において急増する必要加圧力Pn(最大5000kN)より常に大きくなるように急増していることが判る。
以上説明したように、本第1実施形態に係るプレス装置10は、可動盤13、第1スライドプレート14および第2スライドプレート15を下固定盤12に対して上下動させるとともに上下型31a〜33b間に載置される被加工材にプレス加工するための加圧力を付与する油圧シリンダ17と、上固定盤11の下面に一端が揺動可能に連結される上側トグルリンク20aの他端と可動盤13の上面に一端が揺動可能に連結される下側トグルリンク20bの他端とを揺動可能に連結して構成されるトグル機構20と、上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bの揺動角度を変更することにより被加工材に対して上下型31a〜33bによりプレス加工するための加圧力を付与可能なトグル用油圧シリンダ21とを備えている。そして、トグル用油圧シリンダ21は、被加工材が上下型31a〜33bによりプレス加工されるときに、上記揺動角度を変更して加圧力を発生する。
このように、上型31a,32a,33aおよび下型31b,32b,33bを近接させるまでのストローク区間、すなわち、大きな加圧力を必要としないストローク区間では、油圧シリンダ17のみにより可動盤13、第1スライドプレート14および第2スライドプレート15を移動させる。一方、上下型31a〜33bに加圧力を付与するためのストローク区間、すなわち、大きな加圧力を必要とするストローク区間では、油圧シリンダ17およびトグル用油圧シリンダ21の双方により可動盤13、第1スライドプレート14および第2スライドプレート15を移動させて上記加圧力を発生させる。
これにより、主駆動手段としての油圧シリンダ17に求められる加圧力を小さくすることができる。また、トグル機構20を採用することにより小さな駆動力で大きな加圧力を発生させることができるので、トグル用油圧シリンダ21に求められる駆動力を小さくすることができる。その結果、設備費の低減や省エネ効果も図ることができる。
したがって、小さな駆動力で必要な加圧力を発生させることができる。
また、本第1実施形態に係るプレス装置10では、トグル用油圧シリンダ21は、上固定盤11と可動盤13との間に配置されている。このように、トグル用油圧シリンダ21が上固定盤11と可動盤13との間の空間内に配置されることにより、トグル用油圧シリンダ21が上記空間内から突出して配置される場合と比較して、プレス装置10の設置に関する自由度を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図5および図6を参照して説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係るプレス装置10aを示す正面図である。図6は、可動盤13の上下動に応じて揺動するトグル機構20を説明するための拡大図である。
本第2実施形態に係るプレス装置10aは、上記第1実施形態にて述べた正面側および背面側の2つのトグル用油圧シリンダ21に代えて4つのトグル用油圧シリンダ51を採用する点が、上記第1実施形態に係るプレス装置と異なる。したがって、第1実施形態のプレス装置と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
図5から判るように、各トグル用油圧シリンダ51は、正面側および背面側ともに上固定盤11の外縁であって各ガイドシャフト16近傍に取り付けられている。なお、図5では、正面側の2つのトグル用油圧シリンダ51のみ表示し、背面側の2つのトグル用油圧シリンダの表示は省略する。各トグル用油圧シリンダ51から突出するトグル用ピストン52は、各上側トグルリンク20aの長手方向中間部位外側に揺動可能に連結されている。上記第1実施形態におけるトグル用油圧シリンダ21は2つの上側トグルリンク20aに押圧力を付与していることに対し、本第2実施形態におけるトグル用油圧シリンダ51は1つの上側トグルリンク20aに押圧力を付与することから、トグル用油圧シリンダ51の押圧力は、トグル用油圧シリンダ21の押圧力のおよそ半分程度のものが採用されている。
このように各トグル用油圧シリンダ51が上固定盤11の外縁に取り付けられていることから、トグル機構20の上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bは、上固定盤11と可動盤13とが最も近接する状態にて上固定盤11と可動盤13との間の空間の外方に向かうように、揺動可能にそれぞれ連結されている(図5参照)。
このように構成される本第2実施形態に係るプレス装置10aの作用について、以下に説明する。
まず、各下型に金属板等の被加工材(図略)を載置する。この状態では、図6(A)に示すように、トグル機構20の上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bの連結部は、上固定盤11と可動盤13との間の空間の外方に向かうように折りたたまれ、各トグル用油圧シリンダ51からそれぞれ突出するトグル用ピストン52の突出長さも最小になっている。
そして、上記第1実施形態と同様に、油圧制御装置40からの指示に基づいて油圧シリンダ駆動回路41が油圧シリンダ17に油圧を供給することにより、ピストン18が伸長して可動盤13、第1スライドプレート14および第2スライドプレート15を下降させる(図6(B)参照)。
このとき、各トグル用油圧シリンダ51には油圧が供給されず、上固定盤11および可動盤13の離間に応じてトグル機構20の上側トグルリンク20aの他端および下側トグルリンク20bが揺動して両トグルリンクの揺動角度が変化する。そして、上側トグルリンク20aの揺動に応じて、各トグル用油圧シリンダ51からトグル用ピストン52がそれぞれ伸長する(図6(B)参照)。
上述のような下降状態において、ストロークセンサ43から検出信号によりストロークX=20mm以下になった状態が検出されると、油圧シリンダ17により各上下型31a〜33bへの加圧力を発生させた状態において、油圧制御装置40からの指示に基づいて油圧シリンダ駆動回路42が各トグル用油圧シリンダ51に油圧を供給することにより、トグル用ピストン52がそれぞれ伸長する。このため、上側トグルリンク20aが内方に押圧され、上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bの揺動角度が180°に近づくことにより、上固定盤11に対して可動盤13を押し下げる力、すなわち、各上下型31a〜33bへの加圧力が発生することとなる(図6(C)参照)。
これにより、油圧シリンダ17により発生する加圧力と、各トグル用油圧シリンダ51によりトグル機構20を介して発生する加圧力とが、各上下型31a〜33bに付与されて各被加工材がプレス加工される。
各被加工材のプレス加工が完了すると、油圧制御装置40からの指示に基づいて油圧シリンダ駆動回路41および油圧シリンダ駆動回路42が油圧シリンダ17および各トグル用油圧シリンダ51に下降時と逆方向の油圧を供給することにより、ピストン18およびトグル用ピストン52がそれぞれ短縮して、可動盤13等が上昇する。
以上説明したように、本第2実施形態に係るプレス装置10aでは、各トグル用油圧シリンダ51は、上固定盤11の外縁に取り付けられている。上記第1実施形態のように両トグル用油圧シリンダ21を上固定盤11と可動盤13との間に配置すると、可動盤13の上下動に応じて両トグル用油圧シリンダ21を上下動させるように支持する必要がある。そこで、各トグル用油圧シリンダ51を上固定盤11の外縁に取り付けて外方から上側トグルリンク20aおよび下側トグルリンク20bの揺動角度を変更することにより、各トグル用油圧シリンダ51の支持を容易にすることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)被加工材をプレス加工するための各上下型31a〜33bは3段でなく、1段または2段でもよいし、4段以上であってもよい。
(2)上記各実施形態では、最大必要加圧力が5000kN(500Ton)の場合を想定しているが、これに限らず、最大必要加圧力が5000kN未満のプレス装置や5000kNを超えるプレス装置に本発明に係るプレス装置を採用することができる。
(3)ストロークセンサ43に代えて、接触SW等の機構SWを採用してもよい。この機構SWは、例えば、各上下型31a〜33bに加圧力を付与して被加工材をプレス加工し始めるときのストローク以下になると可動盤13等の上下動する部材に接触して機構的にON状態になるように構成される。
本発明の第1実施形態に係るプレス装置を示す正面図である。 油圧シリンダおよびトグル用油圧シリンダに供給される油圧を制御する油圧制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 可動盤の上下動に応じて揺動するトグル機構を説明するための拡大図である。 ストロークに対するプレス装置の出力と必要加圧力との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るプレス装置を示す正面図である。 可動盤の上下動に応じて揺動するトグル機構を説明するための拡大図である。 従来技術におけるストロークに対するプレス装置の出力と必要加圧力との関係を示すグラフである。
符号の説明
10,10a…プレス装置
11…上固定盤(支持盤)
12…下固定盤(固定盤)
13…可動盤
17…油圧シリンダ(主駆動手段)
18…ピストン(主駆動手段)
20…トグル機構
20a…上側トグルリンク
20b…下側トグルリンク
21,51…トグル用油圧シリンダ(トグル機構駆動手段)
22,52…トグル用ピストン(トグル機構駆動手段)
31a,32a,33a…上型
31b,32b,33b…下型
40…油圧制御装置
41,42…油圧シリンダ駆動回路
43…ストロークセンサ

Claims (4)

  1. 固定盤およびこの固定盤に対して相対的に上下動可能な可動盤と、
    前記可動盤を前記固定盤に対して上下動させるとともにこの可動盤の下降により上型および下型間に載置される被加工材にプレス加工するための加圧力を付与する主駆動手段と、
    前記可動盤の上方にて前記固定盤に対して相対移動不能に支持される支持盤と、
    前記支持盤の下面に一端が揺動可能に連結される上側トグルリンクの他端と前記可動盤の上面に一端が揺動可能に連結される下側トグルリンクの他端とを揺動可能に連結して構成される左右一対のリンクを有するトグル機構と、
    前記上側トグルリンクおよび前記下側トグルリンクの揺動角度を変更することにより前記被加工材に対して前記上型および前記下型によりプレス加工するための加圧力を付与可能なトグル機構駆動手段と、
    前記固定盤と前記可動盤との間に配置されて前記主駆動手段により前記可動盤とともに上下動する第二可動盤と、
    を備え
    前記上型が前記可動盤および前記第二可動盤の下面側に固定されるとともに前記下型が前記固定盤および前記第二可動盤の上面側に固定される多段のプレス装置であって、
    前記主駆動手段は、前記可動盤および前記第二可動盤を下降させることで前記上型および前記下型により前記被加工材をプレスし、
    前記トグル機構駆動手段は、前記被加工材が前記上型および前記下型によりプレスされている状態で前記上側トグルリンクと前記下側トグルリンクとが一直線上に位置しないように前記揺動角度を変更して前記加圧力を発生することを特徴とするプレス装置。
  2. 前記トグル機構駆動手段は、前記支持盤と前記可動盤との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のプレス装置。
  3. 前記トグル機構駆動手段は、前記左右一対のリンクの間に配置されて当該左右一対のリンクの双方を揺動するためのトグル用油圧シリンダを備え、
    前記可動盤が前記支持盤に接近するほど、前記左右一対のリンクの前記上側トグルリンクと前記下側トグルリンクとの連結部同士が互いに接近することを特徴とする請求項に記載のプレス装置。
  4. 前記トグル機構駆動手段は、前記支持盤の外縁に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のプレス装置。
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