JP5286864B2 - 基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を分割溝にて分割することにより個片化された基板を製造する基板の製造方法に関する。
従来より、この種の一般的な基板の製造方法としては、たとえば、特許文献1に記載されているような突き上げ方式による基板分割装置を用いた方法が提案されている。この方法は、他の方法に比べて機構が簡略であるので、装置コスト・加工条件管理・生産効率・メンテナンス性・設置スペースなどの面で有利であり、広く使用されている。その具体的な方法は、次の通りである。
まず、基板の一方の板面に、第1の方向に延びる複数本の分割溝を、当該第1の方向とは直交する第2の方向に沿って配列するように形成する。その後、基板の一方の板面側から押さえ部材(特許文献1の図1等では、保持ガイド6、8)によって基板を押さえ、この状態で、分割溝を、基板の他方の板面側から分割溝方向に延びる鋭利な支点部材で押し上げる。それにより、分割溝にて基板が分割される。
特許第3353159号公報
しかしながら、従来の方法では、基板の一方の板面のうち特定の辺の中央寄りの部分を、押さえ部材で押さえる方法としているので、基板寸法・押さえ部材寸法および位置、鋭利な支点部材の寸法および位置などの関係によって、狙いの分割溝の端部以外に最大曲げ応力が加わる可能性がある。
それによって、狙いの分割溝以外の分割溝が分割されたり、または、分割溝以外の部分に亀裂が入る、バリ・欠けなどが発生するなどの分割不良が発生しやすい。また、狙いの分割溝の両端から亀裂が進行する可能性があり、亀裂同士の接合部分で段差・バリ・欠けなどが発生しやすい。
さらに、基板の一方の板面は部品が実装される部品実装面となるのが通常であるが、従来では、押さえ部材が基板の部品実装面に触れる可能性がある。それにより、実装面の汚染・ダメージ及び実装部品へのダメージなどが生じることから、これを防止するために押さえ部材が触れる箇所を実装不可領域とするので実装密度が低下するといった問題も生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、基板を分割溝にて分割することにより個片化された基板を製造する基板の製造方法において、狙いの分割溝の端部に最大曲げ応力が加わりやすくなるようにして、分割不良を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板(100)の一方の板面(101)に、第1の方向(X)に延びる複数本の分割溝(10)を、第1の方向(X)とは直交する第2の方向(Y)に沿って配列するように形成した後、ピン(220)による基板(100)の任意の分割溝(10)を分割する分割工程では、基板(100)の一方の板面(101)における第2の方向(Y)に沿って隔てられた両端部においてさらに第1の方向(X)に沿った両端部のうちのピン(220)で押し上げられる方の端部寄りの部位を、対となる押さえ部材(210)で押さえつけて、任意の分割溝(10)と対となる押さえ部材(210)との間に任意の分割溝(10)を除くすべての複数本の分割溝(10)が介在した状態で基板(100)の他方の板面(102)側からのピン(220)による分割溝(10)での押し上げを行っており、押さえ部材(210)のうち基板(100)に当たる面(211)は、基板(100)の一方の板面(101)と側面(103)とのなす角部に接触するとともに基板(100)の一方の板面(101)側から当該一方の板面(101)に面するように傾斜するテーパ面となっていることを特徴としている。
本発明の製造方法によれば、基板(100)の一方の板面(101)における第2の方向(Y)の両端部においてさらに第1の方向(X)に沿った両端部のうちのピン(220)で押し上げられる方の端部寄りの部位を、押さえ部材(210)で押さえつけるため、狙いの分割溝(10)の端部に実質的に最大曲げ応力が加わりやすくなり、分割不良の低減が可能となる。さらに、部品実装面である基板(100)の一方の板面(101)に押さえ部材(210)が触れる可能性を極力低減することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の基板の製造方法において、ピン(220)を、分割溝(10)における第1の方向(X)に沿った端部寄りの部位から第1の方向(X)に沿って、第1のピン(221)、第2のピン(222)が配列しているものとし、第1のピン(221)によって、分割溝(10)における第1の方向(X)に沿った端部寄りの部位の押し上げを行った後、第2のピン(222)によって分割溝(10)における当該端部寄りの部位よりも内部側の部位を押し上げることを特徴としている。。
それによれば、分割溝(10)に対して第1の方向(X)に沿って亀裂を発生させやすくなり、基板(100)が大型化しても、ピン(221、222)の押し上げ高さを極力高くすることなく、分割が容易になる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の基板の製造方法において、ピン(220)を、分割溝(10)における第1の方向(X)に沿った両端部の間にて分割溝(10)に沿って移動するものとし、ピン(220)によって、分割溝(10)における第1の方向(X)に沿った端部寄りの部位の押し上げを行った後、当該押し上げられた部位を起点としてピン(220)を第1の方向(X)に移動させることで、ピン(220)によって、分割溝(10)における当該端部寄りの部位よりも内部側の部位を押し上げることを特徴としている。
それによれば、分割溝(10)に対して第1の方向(X)に沿って亀裂を発生させやすくなり、基板(100)が大型化しても、ピン(221、222)の押し上げ高さを極力高くすることなく、分割が容易になる。
また、基板(100)としては、請求項に記載の発明のようにセラミックよりなるものを用いることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図である。図1では、分割前の基板100が、支持台200の上にて押さえ部材210で押さえつけられた状態で搭載されており、ピン220により分割されようとする状態が示されている。
図1に示される基板100は、セラミックよりなる基板であり、たとえばアルミナなどのセラミックのグリーンシートを焼成してなる。ここで、この基板100は、単層基板でも多層基板でもよい。
ここでは、基板100は四角形板状をなしており、この基板100の一方の板面101には、実装部品と接続される図示しない配線などが設けられている。つまり、基板100の一方の板面101は、部品の実装面となっている。
そして、基板100の一方の板面101には、基板100の縦横の各辺に平行に複数本の分割溝10が設けられている。ここでは、複数本の分割溝10は、格子状に形成されている。これら分割溝10は、たとえばグリーンシートの状態でプレス加工にて形成したり、グリーンシートの焼成後にレーザ加工などにより形成される。
図1(a)の工程では、基板100は、図1(a)中のX方向に延びる複数本の分割溝10に沿って分割される。つまり、格子状に配列されている分割溝10のうち、このX方向に沿って延びる直線状の分割溝10が、分割されるべき溝であり、このX方向に延びる分割溝10は、X方向とは直交するY方向に沿って配列されている。ここでは、X方向に延びる分割溝10が、Y方向に沿って略等間隔で配列されている。
このように、図1では、一方の板面101に、第1の方向としてのX方向に延びる複数本の分割溝10を、X方向とは直交する第2の方向としてのY方向に沿って配列するように形成した基板100を用意する。
そして、本実施形態では、この基板100を支持台200の上に搭載し、一方の板面101側から押さえ部材210によって押さえて固定する。この押さえ部材210は、基板100を傷つけないように樹脂やゴムなどよりなる。
また、押さえ部材210は、図示しないアクチュエータにより図1(b)中の矢印に示されるように支持台200上を上下左右に可動することで、基板100の搬送及び設置時には当該搬送及び設置動作を妨げない位置に退避し、また分割に伴う基板100の寸法変化に追従するようになっている。
ここで、図2は、押さえ部材210による基板100の押さえ部分の拡大断面図である。本実施形態では、図2に示されるように、押さえ部材210のうち基板100に当たる面211は、基板100の一方の板面101と側面103とのなす角部に接触するテーパ面となっている。
そして、このテーパ面の傾斜方向については、当該当たる面211が、基板100の一方の板面101側から一方の板面101に面するように傾斜するものとなっている。つまり、当該当たる面211は、から基板100の一方の板面101の上から一方の板面101に対してヒサシ(庇)の如く覆い被さるように傾斜している。
上述したように、基板100の一方の板面101は、部品の実装面であるが、このように、押さえ部材210における基板100に当たる面211をテーパ面とすれば、押さえ部材210で一方の板面101側から基板100を押さえたときに、押さえ部材210が一方の板面101に接触する可能性、および接触したとしてもその接触面積を、極力小さくできる。そのため、当該実装面の汚染や損傷を防止できる。
そして、本実施形態の分割工程では、このように基板100を押さえ部材210で押さえた状態で、分割溝10におけるX方向に沿った両端部寄りの部位を、基板100の他方の板面102側からピン220で押し上げる。それにより、X方向に延びる分割溝10にて基板100を分割し、個片化された基板100を製造する。
このピン220は、支持台200に取り付けられるとともに、図示しないアクチュエータによって先端部が支持台200上に突き上げられるようになっている。ピン220の先端部は球体形状、円錐形状、山形形状など、基板100の分割溝10に荷重を集中的に付加するために好ましい形状となっている。また、ピン220の材質としては樹脂などが挙げられるが、ピン220の先端部はゴムなどの弾性体で構成することで、基板100へのダメージを抑制できる。
ここで、本実施形態の分割工程では、図1に示されるように、基板100の一方の板面101におけるY方向に沿って隔てられた両端部を、押さえ部材210で押さえる。ここでは、このY方向に沿って隔てられた両端部は、基板100のY方向に沿って隔てられた両辺部である。
さらに、本実施形態では、この両辺部においてさらにX方向に沿った両端部のうちのピン220で押し上げられる方の端部寄りの部位を、押さえ部材210で押さえつけている。ここでは、上記両辺部においてさらにX方向に沿った両端部とは、四角形板状の基板100における4個の隅部であり、本実施形態では、これら4個の隅部のうちピン220で押し上げられる端部側に位置する2個の隅部を、押さえ部材210で押さえる。
本実施形態では、このように基板100を押さえて分割を行うことにより、狙いの分割溝10の端部に実質的に最大曲げ応力が加わりやすくなり、分割不良の低減が可能となるという作用効果を奏する。
この作用効果について、図1を参照して、より具体的に述べる。通常、適正に基板100が分割される時、亀裂は、分割溝10におけるピン220側の端部10aから反端部10bへ進行する。
他の分割溝10が分割されたり、あるいは分割溝10以外の部分に亀裂が入るなどの分割不良を防止しつつ分割しようとするには、分割しようとする狙いの分割溝10のピン側の端部10aに対して、分割溝10の軸Jを中心とする回転方向に最大曲げ応力Fを発生させることが必要である(図1(b)参照)。
本実施形態では、上述のように基板100を押さえてピン220の押し上げを行うことにより、基板寸法やピン220の突き上げ量に関わらず、狙いの分割溝10のピン側の端部10aに上記軸J周りの回転方向に最大曲げ応力Fが加わり、分割不良を起こすことなく分割が行われる。
そして、本実施形態の製造方法では、図1を参照して上述した分割方法により、上記基板100における格子状の分割溝10のそれぞれにおいて分割を行っていく。図3は、上記図1以降の分割工程の流れを示す図である。
上記図1に示される状態で、第1回目の分割を行うと、図1中にてY方向に配列された複数本の分割溝10のうち一番右側に位置する分割溝10にて、分割が行われる。この第1回目の分割後の状態が、図3(a)に示される。
第1回目の分割の後、押さえ部材210を移動させて、残りの基板100に対して上記図1と同様の要領で押さえを行い、これを分割する。この押さえ・分割をくり返し、上記X方向に延びる分割溝10のすべてにおいて分割を行うと、図3(b)に示されるように、短冊状に分断された基板100が複数個形成される。
次に、図3(c)に示されるように、上記Y方向に延びる分割溝10にて分割を行う。この場合、押さえ部材210による基板100の押さえ方法は、上記図1に示した方法において、X方向とY方向とを置き換えたものである。つまり、図3(c)では、上記図1とは逆に、第1の方向はY方向であり、第2の方向はX方向であり、Y方向に延びる複数本の分割溝10がX方向に沿って配列されている。
それゆえ、図3(c)では、基板100の一方の板面101におけるX方向に沿って隔てられた両辺部においてさらにY方向に沿った両端部のうちのピン220で押し上げられる方の端部寄りの部位を、押さえ部材210で押さえる。そして、この状態でピン220を押し上げ、分割を行う。
そして、図3(d)に示されるように、これをくり返し、上記Y方向に延びる分割溝10のすべてにおいて分割を行うと、図3(e)に示されるように、四角形に個片化された基板100が複数個形成される。これが最終的な基板100であり、これにより基板100の分割が終了する。
このように、本実施形態では、上記図1を参照して述べた押さえ・分割の要領で、上記図1から最終的に図3(e)に示される状態まで分割を行う。そして、上記図1だけでなく、上記図3に示される分割工程によっても、狙いの分割溝10の端部に実質的に最大曲げ応力が加わりやすくなり、分割不良の低減が可能となることは明らかである。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図である。
上記第1実施形態では、基板100の分割を支持台200の上で行っていたが、本実施形態では、基板100を、当該基板100を搬送する搬送ベルト300上に置くようにしたことが相違する。そうすることで、分割位置への基板100の設置が容易になり、生産性が向上する。
本実施形態の分割工程も、図4に示されるように、基本的には上記第1実施形態と同様であり、狙いの分割溝10の端部に実質的に最大曲げ応力が加わりやすくなり、分割不良の低減が可能となる。
なお、本実施形態では、基板100における4個の隅部のうちピン220で押し上げられる端部側に位置する2個の隅部だけでなく、ピン220とは反対側の2個の隅部も、押さえ部材210で押さえている。それによれば、基板100の位置ずれがより起こりにくくなる。
このように、押さえ部材210で基板100を押さえるとき、基板100の一方の板面101における第2の方向Yに沿って隔てられた両端部においてさらに第1の方向Xに沿った両端部のうちのピン220で押し上げられる方の端部寄りの部位を、押さえていればよく、それ以外に、当該第2の方向Yに沿って隔てられた両端部のうちピン220で押し上げられる方の端部とは反対側の端部寄りの部位も、押さえていてもよい。
(第3実施形態)
ところで、上記各実施形態に示したようなピン突き上げ方式による基板分割方法では、基板100の大型化に伴い、ピン220の突き上げ高さをより高くする必要がある。その際、基板100の実装面が当該実装面上に位置する部位に接触して当該実装面にダメージが発生したり、分割時の跳ね上がりによって基板100にダメージが発生したりする懸念がある。
本実施形態は、基板100が大型化しても、ピン220の突き上げ高さを極力高くすることなく適切に基板100を分割するために、さらに改良を加えたものである。
図5は、本発明の第3実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図、(c)は(a)中のA−A概略断面図である。上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。
図5では、押さえ部材210は、基板100の一方の板面101におけるY方向に沿って隔てられた両端部の全域、すなわち、基板100のY方向に沿って隔てられた両辺部の全体を、押さえ部材210で押さえている。
しかし、本実施形態における押さえ部材210の配置は、この図5に限定するものではなく、上記第1実施形態や第2実施形態と同様でもよい。すなわち、本実施形態では、四角形板状の基板100における4個の隅部のすべてを押さえ部材210で押さえたり、当該4個の隅部のうちピン220で押し上げられる端部側に位置する2個の隅部を、押さえ部材210で押さえたりしてもかまわない。
そして、本実施形態では、ピン220を、分割溝10におけるX方向に沿った端部寄りの部位、すなわち分割溝10におけるピン220側の端部10aから反端部10bへ向かって、X方向に沿って、第1のピン221、第2のピン222が配列しているものとしている。
ここでは、第2のピン222は2本設けられている。これら複数のピン221、222は、上記各実施形態と同様に、支持台200に取り付けられるとともに、図示しないアクチュエータによって先端部が支持台200上に突き上げられるようになっている。
そして、本実施形態の分割工程では、分割溝10におけるピン220側の端部10a側に位置する第1のピン221によって、分割溝10におけるピン220側の端部10a寄りの部位の押し上げを行う。
その後、第1のピン221よりも反端部10b側に位置する第2のピン222によって分割溝10における反端部10b側の部位を、当該端部10a側から反端部10bに向かって順次押し上げていく。
このように、本実施形態の分割工程では、ピン220を、分割溝10におけるX方向に沿った両端部10a、10b寄りの部位を含めて当該両端部10a、10bの間にて分割溝10に沿って複数個設け、分割溝10におけるX方向に沿った一方の端部10a寄りの部位を第1のピン221によって押し上げる。
その後、この押し上げ部位よりも内部側の分割溝10の部位を、当該内部側の部位に対向する別の第2のピン222によって押し上げるようにしている。こうして、本分割工程によれば、1つの分割溝10における分断がなされる。
このような分割工程によれば、基板100が大型化しても、分割溝10に対してX方向に沿って亀裂を発生させやすくなり、ピン220の突き上げ高さを極力変えることなく、基板100の分割が容易になる。
つまり、基板100や基板実装面へのダメージ発生がない程度のピン突き上げ高さにて、他の分割溝10が分割されたり、分割溝10以外の部分に亀裂が入るなどの分割不良を無くし、分割しようとする分割溝10が分割される。
ここで、図6は、本実施形態における押さえ部材210の他の例を示す概略断面図である。基板100のY方向に沿って隔てられた両辺部の全体を、押さえ部材210で押さえる場合において、押さえ部材210に複数の突起210aを設け、この突起210aを基板100に接触させて、基板100を押さえるようにする。
そうすることで、押さえ部材210が基板100の実装面である一方の板面101に接触する面積が小さくなり、当該実装面の汚染やダメージを最小限に抑えることが可能となる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図、(c)は(a)中のB−B概略断面図である。上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。
本実施形態も、上記第3実施形態と同様に、基板100が大型化しても、ピン220の突き上げ高さを極力高くすることなく適切に基板100を分割するために、さらに改良を加えたものである。なお、本実施形態においても、押さえ部材210は、基板100のY方向に沿って隔てられた両辺部の全体を押さえているが、これ以外にも、押さえ部材210の配置は上記第1実施形態や第2実施形態と同様でもよい。
本実施形態では、ピン220を、分割溝10におけるX方向に沿った両端部10a、10bの間にて分割溝10すなわちX方向に沿って移動するものとしている。ここでは、ピン220は当該移動および押し上げが可能なローラである。
このピン220としてのローラは、たとえば、中心軸周りに回転する円板状のものであり、中心軸としての図示しないシャフトが、X方向に沿って移動しつつピン220の押し上げ方向に移動可能なものとなっている。
本実施形態の分割工程では、このピン220によって、分割溝10におけるピン220側の端部10a寄りの部位の押し上げを行った後、当該押し上げられた部位を起点としてピン220をX方向に移動させる。
そして、この移動後の位置にて、ピン220によって、分割溝10における端部10a側の部位よりも内部側の部位、すなわち端部10aよりも反端部10b寄りの部位を押し上げる。こうして、本分割工程によれば、1つの分割溝10における分断がなされる。
本実施形態の分割工程によっても、基板100が大型化しても、分割溝10に対してX方向に沿って亀裂を発生させやすくなり、ピン220の突き上げ高さを極力変えることなく、基板100の分割が容易になる。
つまり、基板100や基板実装面へのダメージ発生がない程度のピン突き上げ高さにて、他の分割溝10が分割されたり、分割溝10以外の部分に亀裂が入るなどの分割不良を無くし、分割しようとする分割溝10が分割される。
ここで、図8は、本実施形態におけるローラとしてのピン220の他の例を示す概略断面図である。ローラにおける基板接触部となる外周面に複数の突起220aを設けることで、ローラが基板100に接触する面積が小さくなり、基板100の汚染・ダメージを最小限に抑えることが可能となる。
また、図9は、本実施形態のピン220の他の例を示す概略断面図である。この例では、ピン220は、分割溝10におけるX方向に沿った両端部10a、10bの間にて分割溝10に沿ってスライドしながら移動するとともに、上記基板100の押し上げも可能としたものである。この場合も、本実施形態の効果が発揮される。
(他の実施形態)
上記第1実施形態において、上記第2実施形態のように、基板100における4個の隅部のうちピン220で押し上げられる端部側に位置する2個の隅部、および、それとは反対側の2個の隅部を、押さえ部材210で押さえてもよい。また、上記第2実施形態において、基板100における4個の隅部のうちピン220で押し上げられる端部側に位置する2個の隅部だけを、押さえ部材210で押さえてもよい。
また、上記各実施形態では、セラミックよりなる基板を用いたが、表面に分割溝を形成し、この分割溝にて分割を行う基板であれば、セラミック以外の基板でもよい。
本発明の第1実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図である。 押さえ部材による基板の押さえ部分の拡大断面図である。 上記図1以降の分割工程の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図、(c)は(a)中のA−A概略断面図である。 上記第3実施形態における押さえ部材の他の例を示す概略断面図である。 本発明の第4実施形態に係る基板の製造方法における基板の分割工程を示す工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)の概略断面図、(c)は(a)中のB−B概略断面図である。 上記第4実施形態におけるローラとしてのピンの他の例を示す概略断面図である。 上記第4実施形態のピンの他の例を示す概略断面図である。
符号の説明
10 分割溝
100 基板
101 基板の一方の板面
102 基板の他方の板面
103 基板の側面
210 押さえ部材
220 ピン
221 第1のピン
222 第2のピン

Claims (4)

  1. 基板(100)の一方の板面(101)に、第1の方向(X)に延びる複数本の分割溝(10)を、前記第1の方向(X)とは直交する第2の方向(Y)に沿って配列するように形成した後、
    前記基板(100)の一方の板面(101)側から押さえ部材(210)によって前記基板(100)を押さえた状態で、前記分割溝(10)における前記第1の方向(X)に沿った両端部寄りの部位を、前記基板(100)の他方の板面(102)側からピン(220)で押し上げることにより、前記分割溝(10)にて前記基板(100)を分割し、個片化された前記基板(100)を製造する基板の製造方法において、
    前記ピン(220)による前記基板(100)の任意の前記分割溝(10)を分割する分割工程では、前記基板(100)の一方の板面(101)における前記第2の方向(Y)に沿って隔てられた両端部においてさらに前記第1の方向(X)に沿った両端部のうちの前記ピン(220)で押し上げられる方の端部寄りの部位を、対となる前記押さえ部材(210)で押さえつけて、前記任意の分割溝(10)と前記対となる押さえ部材(210)との間に前記任意の分割溝(10)を除くすべての前記複数本の分割溝(10)が介在した状態で前記基板(100)の他方の板面(102)側からの前記ピン(220)による前記分割溝(10)での押し上げを行っており、
    前記押さえ部材(210)のうち前記基板(100)に当たる面(211)は、前記基板(100)の一方の板面(101)と側面(103)とのなす角部に接触するとともに前記基板(100)の一方の板面(101)側から当該一方の板面(101)に面するように傾斜するテーパ面となっていることを特徴とする基板の製造方法。
  2. 前記ピン(220)は、前記分割溝(10)における前記第1の方向(X)に沿った端部寄りの部位から前記第1の方向(X)に沿って、第1のピン(221)、第2のピン(222)が配列しているものであり、
    前記第1のピン(221)によって、前記分割溝(10)における前記第1の方向(X)に沿った端部寄りの部位の押し上げを行った後、前記第2のピン(222)によって前記分割溝(10)における当該端部寄りの部位よりも内部側の部位を押し上げることを特徴とする請求項1に記載の基板の製造方法。
  3. 前記ピン(220)は、前記分割溝(10)における前記第1の方向(X)に沿った両端部の間にて前記分割溝(10)に沿って移動するものであり、
    前記ピン(220)によって、前記分割溝(10)における前記第1の方向(X)に沿った端部寄りの部位の押し上げを行った後、当該押し上げられた部位を起点として前記ピン(220)を前記第1の方向(X)に移動させることで、前記ピン(220)によって、前記分割溝(10)における当該端部寄りの部位よりも内部側の部位を押し上げることを特徴とする請求項1に記載の基板の製造方法。
  4. 前記基板(100)はセラミックよりなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の基板の製造方法。
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