JP5286762B2 - セルユニット、セルスタック及び燃料電池 - Google Patents

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本発明は、空気極と燃料極とを電解質の両側に積層対置した固体電解質型セルを有し、その燃料極と空気極とに二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることによる発電を行うセルユニット、セルスタック及び燃料電池に関する。
従来、この種のセルユニットとして特許文献1に開示された構成のものがある。
特許文献1に開示された燃料電池は、固体電解質の表面に、空孔率の異なる複数層の、酸素イオン伝導性を有する金属酸化物と電子伝導性を有する金属又はその酸化物微粒子からなる多孔質燃料電極骨格を形成し、前記骨格中の空孔率が他の層と比較して大きい層に、熱処理により活性物質若しくは耐炭素析出性物質となりうる化合物を含む溶液を注入し熱処理することにより、前記空孔率が大きな層内に活性物質を酸化物及び金属として分散させたものである。
特開2006−166483号公報
上記した従来のセルユニットでは、溶液の注入や熱処理を行うことにより、耐炭素析出性を保持し、燃料ガスの電気化学反応の活性を維持できるとしているが、そのための上記注入や熱処理が面倒である。
一方、単セルをセル板に接合させる際には、一般的に空気極の両端部に接着剤(ガスのシーリング機能も兼ねる材料)と接触させている。
これにより、空気極の両端部は電極としての機能を失うとともに、その空気極に重合されて対向する燃料極も、その空気電極に対向する領域において電極として機能しなくなり、従って、その領域において電極反応が起こらないために、酸素イオンが輸送されにくくなる。
空気極と燃料極との対向領域においては、次の特徴がある。
(1)酸素イオンが送られて来るために、炭化水素燃料が電気化学的に酸化され、炭素が析出しない。
(2)仮に炭化水素燃料に電気化学酸化が完全には起こらない場合、その一部が分解して炭素として分解されても、空気極より送られてくるO2−によって直ぐに酸化され、ニッケル上に留まることがなく、そのニッケルの構造を崩さない。
すなわち、カーボンが析出するときには、ニッケルはカーボンの析出とともに粉末化されていき、構造が崩れてしまう。このような現象は、長時間にわたる発電を継続することにより、電極の深部にまで次第に損傷を受けてしまい、全体のセル構造が崩れることになる。
そこで本発明は、長期的な発電を行う場合にもカーボンの析出を防止し、燃料極の機械的強度と出力の低下を防いで、耐久性を向上させられるセルユニット、セルスタック及び燃料電池の提供を目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係るセルユニットは、空気極と燃料極とを電解質の両側に積層対置した固体電解質型セルを有し、その燃料極と空気極とに二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることによる発電を行うものであり、上記空気極に対向しない領域である燃料極の非対向領域に、上記反応用ガスの一方が上記非対向領域に流接することを防止するための炭化防止層を形成している。
同上の課題を解決するための本発明に係るセルスタックは、上記したセルユニットを互いに積層したことを特徴としている。
同上の課題を解決するための本発明に係る燃料電池は、上記のセルスタックをケースに収容していることを特徴としたものである。
本発明によれば、カーボンの析出を防止しながら長期的な発電を行うことができるとともに、燃料極の機械的強度と出力の低下を防いで、耐久性を向上させられるセルユニット、セルスタック及び燃料電池の提供を目的としている。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るセルユニットA1を適用した燃料電池Bの概略正面図、図2は、そのセルユニットA1の分解斜視図、図3(A)は、図1に包囲線Iで示す部分を拡大して示す拡大詳細断面図、(B)は、その平面図である。
燃料電池Bは、複数のセルユニットA1…を互いに間隙sをもって積層してなるセルスタックCをケース20に収容したものであり、そのセルスタックC内外に、二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることによる発電を行うようにしたものである。
「間隙s」は、隣接する他のセルユニットA1との間に他方の反応用ガスを流通させるためのものである。
セルスタックCには、二種類の反応用ガスのうちの一方のものセルユニットA1内に、また、他方の反応用ガスがケース20内に互いに分離して流通されるようになっている。
本実施形態においては、一方の反応用ガスが炭化水素燃料(燃料ガス)であり、他方の反応用ガスが空気であるが、詳細を後述するセルユニットA1の2つの反応極(空気極,燃料極)の相対的な配置に応じ、一方の反応用ガスを空気、他方の反応用ガスを炭化水素燃料(としてもよいことは勿論である。
ケース20は、平面視円形にした底壁21と上壁22の全周にわたり周壁23を囲繞形成したガス密性を有する円筒形のものである。
上記周壁23には、ケース20内に他方の反応用ガスを導入するためのガス導入口24と、当該ケース20内に導入された他方の反応用ガスを排出するためのガス排出口25が、セルスタックCを挟む対向位置に配設されている。
セルユニットA1…は、固体電解質型セル30を配設したセル板40とセパレータ50との間に区画形成される空隙kにユニット内集電体60と流路形成体70とを収容し、かつ、そのセル板40の下面にユニット外集電体80を配設した中空円盤形のものである。
セル板40は、隣接する他のセルユニットA1との間に上記した間隙sが形成される高さにした円形段差部41が、円形基板42の中心に下向きにして突設されているとともに、周縁部に周壁43を起立形成したものである。
円形段差部41には、後述する流路形成体70に形成されているガス流入孔71とガス流出孔74…に対応する位置に、それらと同径の貫通孔44,45…が開口形成されている。
ユニット内集電体60は、インコネル(登録商標)製の金属メッシュを円環形に成形したものである。
固体電解質型セル30は、Ni‐YSZからなる燃料極(アノード極)31とLSMからなる空気極(カソード極)32とを、YSZからなる電解質33の上下両側に積重対置して形成されており、セル板40に軸線Oを挟む両側に配設されている。
本実施形態において「対置」とは、燃料極31と空気極32とを対向して配置したことを意味している。
燃料極31と電解質33とは、互いに同じ外径D1にした円板形に形成されているとともに、空気極32は、燃料極31より小さい外径D2した円板形に形成されている。
すなわち、本実施形態において、燃料極31には平面視において空気極32と対向しない所要幅の円環状の非対向領域Pがあり、その非対向領域Pにおいて電解質33とセル板40とをシール材46によって接合している。
すなわち、シール材46の幅が、非対向領域Pの幅である。
すなわち、上記非対向領域Pは、電極反応が生じない不活性領域となっており、その不活性領域において炭素が析出する。そこで、上記非対向領域Pに、この非対向領域Pにおける炭化を防止するための炭化防止層100を燃料極31の表面31aに形成している。
炭化防止層100は、これの外径を燃料極31の外径D1に一致させ、かつ、内径を非対向領域Pの内径D2に一致させるか、その内径D2よりも小さく設定している。
本実施形態に示す炭化防止層100は、一方のガスが燃料極31の非対向領域Pに流接することを防止するガラス系のガスシール部材から形成されている。
ガスシール部材としては、上記ガラス系の材質に限るものではなく、ロウ材、上記した電解質材料又はセラミックス系接着材のいずれかにより形成することができる。
セパレータ50は、隣接する他のセルユニットA1との間に、上記した間隙sが形成される高さにした円形段差部51が、円形基板52の中心に上向きにして突設されているとともに、周縁部に周壁53を垂下形成したものである。
円形段差部51には、後述する流路形成体70に形成されているガス流入孔71とガス流出孔74…に対応する位置に、それらと同径の貫通孔54,55…が開口形成されている。
上記したセルユニットA1を複数積層することにより、セル板40の円形段差部41と、セパレータ50の円形段差部51とが当接し、これにより上下に積層隣接するセルユニットA1,A1間に間隙sが形成される。
なお、セル板とセパレータに円形段差部を形成せずに、セルユニットA1,A1間に間隙sに一致する板厚にしたスペーサ(図示しない)を介挿するようにしてもよい。
上記のセル板40とセパレータ50の円形段差部41,51間には、流路形成体70が介挿されている。
流路形成体70は、一方の反応用ガスをセルユニットA1に流入させるためのガス流入孔71とガス導入孔72と、セルユニットA1内に流入した一方の反応用ガスを外部に流出させるためのガス導出孔73と4つのガス流出孔74とが形成されている。
上記の流路形成体70は、セルユニットA1…どうしを重合することにより、ガス流入孔71…、ガス流出孔74…どうしが上下に対向密接して、流入経路、流出経路をそれぞれ連成するようになっている。
ユニット外集電体80は、例えばインコネル(登録商標)製の金属メッシュを円環形に成形したものである。
セルスタックCは、上述したセルユニットA1を互いに複数積層して構成されているとともに、上側フランジ110と下側フランジ120との間に挟み込まれて保持されている。
上側フランジ110は、上記した円形段差部41,51と同径にした円柱形の押さえ部111の周壁111aに、セルユニットA1と同径にしたフランジ部112を延出形成した平面視円形板形のものである。
押さえ部111の中心には、上記ガス流入孔71と同径の貫通孔113が穿設されている。
下側フランジ120は、上記円形段差部41,51と同径にした円柱形の押さえ部121の周壁121aに、セルユニットA1と同径にしたフランジ部122を延出形成した平面視円形板形のものである。
押さえ部121の中心には、上記ガス流出孔74に対向する位置に、そのガス流出孔74と同径の貫通孔123が形成されている。
上記構成からなる燃料電池の動作について説明する。
外部から導入された一方の反応用ガスは、流路形成体70の流入経路を通じて、セルユットA1内に流入する。
このとき、燃料極31の非対向領域Pには炭化防止層100が形成されているので、一方の反応用ガスが、燃料極31の非対向領域Pに流接することがなく、その非対向領域Pにおいて炭素が析出することを防止できる。
これにより、発電を長期的に行う場合にも、燃料極の機械的強度と出力の低下を防止して、耐久性を向上させることができる。
そして、セルユニットA1内に流入した一方の反応用ガスは、燃料極31の対向領域に流接して発電に供せられた後、流出経路を通じて外部に流出する。
一方、他方の反応用ガスは、ケース20のガス導入口24から、そのケース20内に流入し、セルスタックCの各間隙sを通過した後、ガス排出口25から外部に排出される。
これにより、効率のよい発電を行うことができる。
次に、第二の実施形態に係るセルユニットA2について、図4を参照して説明する。図4(A)は、第二の実施形態に係るセルユニットA2の主要部を分解して示す部分分解斜視図、(B)は、そのセルユニットA2の主要部の断面図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第二の実施形態に係るセルユニットA2は、固体電解質型セル90を配設したセル板40とセパレータ50との間に区画形成される空隙にユニット内集電体130と流路形成体70とを収容した中空円盤形のものである。なお、図4にはセパレータ50と流路形成体70については図示していない。
固体電解質型セル90は、Ni−YSZからなる燃料極(アノード極)91とLSMからなる空気極(カソード極)92とを、YSZからなる電解質93の上下両側に対置積重して形成したものであり、軸線Oに一致した円形開口を中央に形成した円板形のものである。
燃料極91と電解質93とは、互いに同じ外径D1にした円板形に形成されているとともに、空気極92は、燃料極91より小さい外径D2にした円板形に形成されている。
本実施形態においては、燃料極91には平面視において空気極92と対向しない所要幅の円環状の非対向領域P1,P2が外縁部と内縁部にあり、その非対向領域P1,P2において電解質33とセル板40とをシール材46,46によって接合している。
すなわち、シール材46,46の幅が、非対向領域P1,P2の幅である。
すなわち、上記非対向領域P1,P2は、電極反応が生じない不活性領域となっており、その不活性領域において炭素が析出する。そこで、上記非対向領域P1,P2に、この非対向領域P1,P2における炭化を防止するための炭化防止層140,150を燃料極91の表面91aに形成している。
炭化防止層140は、これの外径を燃料極91の外径D1に一致させ、かつ、内径を非対向領域P1の内径D2に一致させるか、その内径D2よりも小さく設定している。
炭化防止層150は、これの内径を燃料極91の内径D3に一致させ、かつ、外径を非対向領域P2の外径に一致させるか、その外径よりも大きく設定している。
これらの炭化防止層140,150は、上記のものと同様にして、燃料極91の内外周縁部の非対向領域P1,P2にCu−YSZを印刷処理し、例えば800度で2時間焼成して形成している。
ユニット内集電体130は、炭化防止層140,150を形成した非対向領域P1,P2を除く燃料極91を覆う大きさにし、中央部に円形開口130aを軸線Oに一致して形成した円板形のものである。
換言すると、ユニット内集電体130は、これの外径を非対向領域P1に一致させ、かつ、円形開口130aの外径を非対向領域P2の外径に一致させて形成している。
第三の実施形態に係るセルユニットA3について、図5を参照して説明する。図5(A)は、第三の実施形態に係るセルユニットA3の主要部を示す斜視図、(B)は、その分解斜視図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第三の実施形態に係るセルユニットA3は、固体電解質型セル160を配設したセル板40とセパレータ50との間に区画形成される空隙kに収容しているユニット内集電体170が、上述したものと同様の炭化防止層180としての機能を兼ねるものであり、その詳細は次のとおりである。
固体電解質型セル160は、Ni−YSZからなる燃料極161とLSMからなる空気極とを、YSZからなる電解質の上下両側に対置積重して形成したものであり、本実施形態においては、平面視において方形板形のものである。なお、空気極と電解質については図示していない。
燃料極161と図示しない電解質とは、平面視において同形同大の長方形に形成されているとともに、空気極は、燃料極161より一回り小さい相似形の長方形に形成されている。
本実施形態においては、燃料極161の外縁部には平面視において空気極と対向しない方形枠形の所要幅の非対向領域Pがあり、その非対向領域Pにおいて電解質とセル板40とをシール材(図示しない)によって接合している。
すなわち、シール材の幅が非対向領域Pの幅である。
ユニット内集電体170は、燃料極161と同じ同形同大にした長方形に形成されており、上記燃料極161の非対向領域Pに対向する外縁部171を緻密にし、かつ、対向領域に対向する内部領域172を粗密に形成している。
内部領域172は、ガス透過性を有する構成になっており、所謂メッシュ構造のものである。なお、内部領域172は、メッシュ構造に限るものではなく、所要の大きさのガス透過孔を多数形成したパンチング板構造にしてもよい。
外縁部171の幅は、非対向領域Pの幅に一致させるか、その幅よりも大きく設定している。
なお、本実施形態においては、固体電解質型セルを平面視長方形にしたものを例として説明しているが、上述したような平面視円形のものに対しても適用できることは勿論である。
図6は、他例に係る炭化防止層を形成した固体電解質型セルの断面図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
固体電解質型セル200は、Ni‐YSZからなる燃料極(アノード極)31とLSMからなる空気極(カソード極)32とを、YSZからなる電解質33の上下両側に積重対置して形成されたものである。
他例に係る炭化防止層210は、これの外径を燃料極31の外径D1に一致させ、かつ、内径を非対向領域Pの内径D2よりも小さく設定しており、一方の反応用ガスの熱分解に対して触媒活性がない材質で形成したものである。
炭化防止層をなす材質としては、Cu,Ru,Auのうちのいずれか1種、又はCu,Ru,Auのいずれか1種とZrO,LaGaO,CeO系の酸化物のいずれか1種との混合物から成るものを適用できる。
図7は実測データを示す説明図であり、(A)は、上述した炭化防止層を形成していない固体電解質型セル、(B)は、当該炭化防止層を形成した固体電解質型セルのものである。
なお、同図において「未反応エリア」と表記している部分は、上述した非対向領域Pのことであり、また、「セル」と表記しているものは固体電解質型セルのことである。
同図からも明らかなように、図7に示す内容の耐久試験を実施した場合にも、本実施形態に示す炭化防止層を燃料極に形成することにより、非対向領域Pに炭素が析出することがなく、また、固体電解質型セルに割れを生じることがないことが明らかである。
なお、本発明は上述した各実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
炭化防止層は上述した機能の他、例えばセルユニットの強度保持機能、反応極の熱伝導パス機能、セルユニットを流通する一方の反応用ガスの流路を形成する流路リブの機能を併有したものとしてもよい。
本発明の第一実施形態に係るセルユニットを適用した燃料電池の概略正面図である。 同上のセルユニットの分解斜視図である。 (A)は、図1に包囲線Iで示す部分を拡大して示す拡大詳細断面図、(B)は、その平面図である。 (A)は、第二の実施形態に係るセルユニットの主要部を分解して示す部分分解斜視図、(B)は、そのセルユニットの主要部の断面図である。 (A)は、第三の実施形態に係るセルユニットの主要部を示す斜視図、(B)は、その分解斜視図である。 他例に係る炭化防止層を形成した固体電解質型セルの断面図である。 実測データを示す説明図であり、(A)は、上述した炭化防止層を形成していない固体電解質型セル、(B)は、当該炭化防止層を形成した固体電解質型セルのものである。
符号の説明
30 固体電解質型セル
31 燃料極
32 空気極
33 電解質
100 炭化防止層
170 ユニット内集電体
A1〜A3 セルユニット
B 燃料電池
C セルスタック
P 非対向領域
P1,P2 非対向領域

Claims (9)

  1. 空気極と燃料極とを電解質の両側に積層対置した固体電解質型セルを有し、その燃料極と空気極とに二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることによる発電を行うセルユニットにおいて、
    上記空気極に対向しない領域である燃料極の非対向領域に、上記反応用ガスの一方が上記非対向領域に流接することを防止するための炭化防止層を形成したことを特徴とするセルユニット。
  2. 炭化防止層は、一方の反応用ガスの燃料極の非対向領域への流接を防止するガスシール部材から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセルユニット。
  3. 炭化防止層は、ガラス系、ロウ材、電解質材料又はセラミックス系接着材のいずれかにより形成されていることを特徴とする請求項2に記載のセルユニット。
  4. 固体電解質型セルを配設したセル板とセパレータとの間に区画形成される空隙にユニット内集電体を収容しており、
    上記ユニット内集電体が、炭化防止層としての機能を兼ねることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセルユニット。
  5. ユニット内集電体は、燃料極の非対向領域に対向する外縁部を緻密にし、かつ、対向領域に対向する内部領域を粗密に形成していることを特徴とする請求項4に記載のセルユニット。
  6. 炭化防止層は、一方の反応用ガスの熱分解に対して触媒活性がない材質で形成していることを特徴とする請求項1に記載のセルユニット。
  7. 炭化防止層をなす材質は、Cu,Ru,Auのうちのいずれか1種、又はCu,Ru,Auのいずれか1種とZrO,LaGaO,CeO系の酸化物のいずれか1種との混合物から成ることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のセルユニットを互いに積層したことを特徴とするセルスタック。
  9. 請求項8に記載のセルスタックをケースに収容していることを特徴とする燃料電池。
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