JP5285041B2 - ロータリ - Google Patents
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Description
そこで、ロータリの側方にコンクリート畦畔用のサイドガードを設けることが考えられる。
このサイドガード備えたロータリとして、特許文献1に記載のロータリがある。
このロータリは、トラクタにリンク機構を介して装着される機枠を備え、この機枠の下部に、左右軸回りに回転自在に支持された爪軸に多数の耕耘爪を取り付けてなる耕耘部を備え、この耕耘部の左右両側に爪軸を支持するフレーム部材を備えている。
従来のロータリにあっては、サイドガードが縦向きであるので、畦ぎわを耕耘する場合、サイドガードに前記長桿の草が絡みつく惧れがある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、高さの異なるコンクリート畦畔に対応でき、且つ畦ぎわを耕耘する際にサイドガードに長桿の草が絡み付くのを防止しながら爪軸の軸受け部分がコンクリート畦畔に接触しないようにすることができるロータリを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、トラクタ2にリンク機構を介して装着される機枠4を備え、この機枠4の下部に、その両端が軸受けを介して左右軸回りに回転自在に支持された爪軸12に多数の耕耘爪13を取り付けてなる耕耘部5を備え、この耕耘部5の左右両側にそれぞれ爪軸12を支持するフレーム部材を備えたロータリにおいて、
前記左右のフレーム部材のうちの少なくとも一方のフレーム部材の左右方向外側方で且つコンクリート畦畔の上部に対応する位置に、棒状部材によって形成されていて後方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされて配置されたサイドガード31を設けたことを特徴とする。
前記左右フレーム部材の一方は前記伝動ケース10で構成され、左右フレーム部材の他方は前記サイドフレーム11で構成され、
前記サイドガード31の前側を、該サイドガード31が設けられた側のフレーム部材から前方側且つ左右方向内方側に延出させていることを特徴とする。
図1〜図3において、符号1は、トラクタ2の後部に三点リンク機構3等の装着機構を介して昇降自在に装着されて圃場を移動しながら該圃場を耕耘するロータリである。
このロータリ1は、三点リンク機構3に取り付けられる機枠4と、この機枠4の下部に設けられた耕耘部5と、この耕耘部5を覆うロータリカバー6と、前記機枠4に後方延出状に設けられた支持フレーム7とから主構成されている。
耕耘部5は、伝動ケース10とサイドフレーム11との下部間に、左右方向の軸心回りに回転自在に支架された爪軸12と、この爪軸12に取り付けられた多数の耕耘爪13とから主構成されている。
ギヤケース8には、トラクタ2のPTO軸から動力が入力され、この動力は左側サポートアーム9内の伝動軸、伝動ケース10内の動力伝達機構を介して爪軸12に伝達され、該爪軸12が軸心回りに回転駆動される。
アッパーカバー14は伝動ケース10とサイドフレーム11間にわたって設けられている。
リヤカバー15の背面側(上面側)には、機枠4に設けられた前ブラケット18とリヤカバー15背面に設けられた後ブラケット19とにわたって設けられていて、リヤカバー15を接地方向に付勢する弾下装置20が左右一対設けられている。
また、アッパーカバー14の左右方向の端部はアッパーサイドカバー16に固着されている。
右側のアッパーサイドカバー16は、サイドフレーム11から前後に延出しており、サイドフレーム11の前後の延出壁22にボルト29で固定されている。
リヤサイドカバー17は、伝動ケース10とサイドフレーム11の後方側にそれぞれ設けられている。
左右の側枠材23の前端側は、サポートアーム9に固定されたブラケット26に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支連結されていて、支持フレーム7は機枠4に上下揺動自在に支持されている。
この高さ調整装置28は、前端側に取り付けられるモータ又はハンドルによってネジ杆を軸心回りに回転させることにより長さが調整自在とされたネジ式伸縮機構によって構成されている。
このサイドガード31は、図1、図2、図4〜図6に示すように、パイプ材や中実の棒材等の棒状部材によって形成され、本実施形態では、伝動ケース10及びサイドフレーム11の側方の上下方向中途部(コンクリート畦畔の上部に対応する位置)に配置されている。
本実施の形態では、サイドガード31は、側面視、後方に行くに従って上方に移行する傾斜状に設けられている。
前側の取付ブラケット32は、アッパーサイドカバー16の前部が取り付けられる、前側のブラケット板21又は前側の延出壁22に、アッパーサイドカバー16を取り付けるボルト29によって共締めされて取付固定される取付片32aと、この取付片32aの下端から左右方向外方に延出された支持片32bとから構成されている。
サイドガード31は前記取付ブラケット32,33の支持片33bの延出端(左右方向外端)に溶接によって固定されている。
伝動ケース10、サイドフレーム11を上下方向(鉛直方向)に沿う状態としたときに、サイドガード31取付用の前後のボルト29の高さ位置は同じ高さ位置とされ、この状態において、前側のボルト29からサイドガード31前端までの上下方向の距離、及び後側のボルト29からサイドガード31後端までの距離が、ともに30mmとされている(すなわち、前端と後端との高低差が60mmとされている)。
図4、図5において、一点鎖線X,Y,Zは、高さの異なるコンクリート畦畔の上端の高さ位置を示している。
前記実施形態にあっては、コンクリート畦畔の付近(畔ぎわ)で耕耘作業をする際に、サイドガード31を視認することによりロータリ1とコンクリート畦畔との距離が容易に推量でき、ロータリ1をコンクリート畦畔に近づけて耕耘作業をすることができる。
また、ロータリ1がコンクリート畦畔に接近しすぎた場合は、サイドガード31が接触するので、ロータリ1、特に、爪軸12の軸受け部分が損傷するということはない(ロータリ1とコンクリート畦畔とが直に接触する事がなくなる)。この場合、本実施形態では、サイドガード31が前後方向に対して斜めに配置されているので、圃場毎に高さが異なるコンクリート畦畔に対応することができる(コンクリート畦畔は上端側が厚さ方向に出っ張っているので、通常、コンクリート畦畔の上部がサイドガード31に接触する)。
例えば、サイドガード31が前上がり傾斜状になっていると、トラクタ2が前進することにより、畦畔の上部から垂れ下がる長桿の草が下方に案内されて、該草が耕耘部5に巻き付くことが考えられるが、畦畔の上部から垂れ下がる長桿の草を後上方に案内することにより耕耘部5に長桿の草を巻き込むのを防止するという効果を奏する。
これに対し、本実施形態では、サイドガード31が伝動ケース10、サイドフレーム11から前後に突出し、前後部分が長さ方向の端部に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状とされているので、トラクタ2を前後進させる際に、サイドガード31の前端側又は後端側がなにかのものに引っ掛かる惧れはほとんどなく、また、サイドガード31の端部がなにかのものに衝当した場合の衝撃力を逃がすことができる。
前記構成のロータリ1において、サイドガード31はロータリ1の左右両側(伝動ケース10側及びサイドフレーム11側)に設けられているが、ロータリ1の左右一方(伝動ケース10側又はサイドフレーム11側)に設けられていてもよい。
この整備用具のホールド機能は、保持する整備用具がロータリ1の各可動部に接触しないこと、整備用具の収納・取出しがスムーズに行えること、整備用具が耕耘作業の障害とならないこと等の条件が必要である。
用具ホルダ36は左右一対あり、支持フレーム7の左右側枠材23のそれぞれに取りつけられている。左右側枠材23はパイプ材によって形成され、左右各用具ホルダ36は、側枠材23の、前端枢支部分と連結枠材24固着部分との間に配置されている。
U字ボルト37は側枠材23を挟むように該側枠材23に下側から嵌合している。
支持プレート40は板面が左右方向を向くように配置され、取付プレート39の左右方向内端に溶接によって固着されている。
前記構成の用具ホルダ36にあっては、スコップや箒の上下部分を保持金具41に上方から挿入し、その後、ゴムバンドで保持金具41にスコップや箒を縛り付けること等により、該スコップや箒が用具ホルダ36に保持される。
4 機枠
5 耕耘部
8 ギヤケース
9 サポートアーム
10 伝動ケース(フレーム部材)
11 サイドフレーム(フレーム部材)
12 爪軸
13 耕耘爪
31 サイドガード
Claims (3)
- トラクタ(2)にリンク機構を介して装着される機枠(4)を備え、この機枠(4)の下部に、その両端が軸受けを介して左右軸回りに回転自在に支持された爪軸(12)に多数の耕耘爪(13)を取り付けてなる耕耘部(5)を備え、この耕耘部(5)の左右両側にそれぞれ爪軸(12)を支持するフレーム部材を備えたロータリにおいて、
前記左右のフレーム部材のうちの少なくとも一方のフレーム部材の左右方向外側方で且つコンクリート畦畔の上部に対応する位置に、棒状部材によって形成されていて後方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされて配置されたサイドガード(31)を設けたことを特徴とするロータリ。 - 前記機枠(4)は、ギヤケース(8)から左右にサポートアーム(9)を突設し、且つ一方のサポートアーム(9)の外端に伝動ケース(10)の上部を固定すると共に、他方のサポートアーム(9)の外端にサイドフレーム(11)の上部を固定してなり、
前記左右フレーム部材の一方は前記伝動ケース(10)で構成され、左右フレーム部材の他方は前記サイドフレーム(11)で構成され、
前記サイドガード(31)の前側を、該サイドガード(31)が設けられた側のフレーム部材から前方側且つ左右方向内方側に延出させていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ。 - 前記サイドガード(31)を、該サイドガード(31)が設けられた側のフレーム部材から前後に延出させ、且つサイドガード(31)の前後を長さ方向の端部に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状としていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ。
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