JP5282948B2 - 噛合せ技法及び噛合せ構造体 - Google Patents

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本発明は、二つの部材を噛合せるようにして接合する噛合せ技法及び二つの部材を噛合せるようにして接合する噛合せ構造体に関するものである。
従来から、例えば、ブローチ等の装飾品を製作する際に、二つの部材を接合して製作する場合がある。この場合、一般的には、二つの部材を接着剤や接着テープ等を用いて接合している。例えば、二つの部材として、特許文献1に開示されている、成型した豚の生革にアルコール染料を塗布し、その上にウレタンを塗布した素材を用いる場合、接着剤を用いて二つの部材を接合している。
特開平6−279800号公報
しかしながら、豚の生革に染料やウレタンが塗布されていると、塗布された染料やウレタンの膜により、二つの部材を接着剤により確実に貼り合わせることが難しく、貼り合わせた二つの部材が剥がれてしまうことがある。このため、二つの部材を確実に貼り合わせるときには、ヤスリ等を用いて、塗布された染料やウレタンの膜を剥がしてから接着剤を塗って二つの部材を接合している。したがって、従来の二つの部材を接合する方法では、手間がかかるという問題があった。
また、従来の、二つの部材を接合する方法では、例えば装身具や装飾品のような作品を製作する場合、接合部が外部から見えるので、見栄えが悪いという問題があった。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、二つの部材を確実に接合することができ、しかも接合した部分が外部から見えない噛合せ技法及び噛合せ構造体を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明にかかる噛合せ構造体は、第一の中央部と、前記第一の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第一の中央部から延びるように形成された複数の第一の周辺部とを備える第一の部材と、前記第一の中央部と略同じ大きさの第二の中央部と、前記第二の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第二の中央部から延びるように形成された前記第一の周辺部と同数の第二の周辺部とを備える第二の部材と、を具備し、前記第一の中央部付近における前記第一の周辺部の幅と、対応する前記第二の部材の前記第二の中央部付近における前記間隔とを略同じ大きさに形成し、前記第二の中央部付近における前記第二の周辺部の幅と、対応する前記第一の部材の前記第一の中央部付近における前記間隔とを略同じ大きさに形成し、前記第一の部材と前記第二の部材とを対向させ、前記周辺部を相手の部材側に曲げて相手の部材の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、前記第一の周辺部と前記第二の周辺部とを噛合せるようにして接合することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明にかかる噛合せ構造体は、中央部と、前記中央部の周端に間隔をあけて連なり前記中央部から延びるように形成された複数の周辺部とを有する基部材を備え、前記中央部を二分割する二等分線で前記基部材を折り曲げて前記中央部を重ね合わたせときに、折り曲げた一方の前記中央部に形成された周辺部の数が折り曲げた他方の前記中央部の周辺部の数と同じか或いは一つ多くなるように形成し、且つ折り曲げた一方の前記中央部の前記周辺部が折り曲げた他方の前記中央部の前記間隔に対向するように、また折り曲げた他方の前記中央部の前記周辺部が折り曲げた一方の前記中央部の前記間隔に対向するように前記基部材を形成し、折り曲げた一方の前記中央部付近における前記周辺部の幅と、折り曲げた他方の中央部の対応する前記間隔とを略同じ大きさに形成し、折り曲げた他方の前記中央部付近における前記周辺部の幅と、折り曲げた一方の中央部の対応する前記間隔とを略同じ大きさに形成し、前記折り曲げた基部材の前記周辺部を対向する中央部側に曲げて対向する中央部の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、折り曲げた一方の中央部の周辺部と他方の中央部の周辺部とを噛合せるようにして二つに折り曲げた前記基部材を接合することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明にかかる噛合せ技法は、第一の中央部と、前記第一の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第一の中央部から延びるように形成された複数の第一の周辺部とを備える第一の部材と、前記第一の中央部と略同じ大きさの第二の中央部と、前記第二の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第二の中央部から延びるように形成された前記第一の周辺部と同数の第二の周辺部と備える第二の部材とを、前記第一の中央部付近における前記第一の周辺部の幅と、対応する前記第二の部材の前記第二の中央部付近における前記間隔とが略同じ大きさになるように形成し、また、前記第二の中央部付近における前記第二の周辺部の幅と、対応する前記第一の部材の前記第一の中央部付近における前記間隔とが略同じ大きさになるように形成し、前記第一の部材と前記第二の部材とを対向させ、前記周辺部を相手の部材側に曲げて相手の部材の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、前記第一の周辺部と前記第二の周辺部とを噛合せるようにして接合することを特徴とする。
本発明によれば、第一の部材の放射状周辺部と第二の部材の放射状周辺部とを曲げて相手の対応する放射状周辺部の間に嵌め込み、第一の放射状周辺部と第二の放射状周辺部とを噛合せるようにして接合することにより、接着剤などの接着手段を使用しなくても、両部材を確実に接合することができる。また、第一の部材と第二の部材を接合した部分の側部は、曲げた放射状周辺部により覆われるので、外部に露出しておらず、外部からは見えない。したがって本発明によれば、見栄えの向上を図ることができる。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下では、本発明の噛合せ構造体を装身具用部品に適用する場合について説明する。
[第1実施形態] 図1は本発明の第1実施形態である装身具用部品(噛合せ構造体)の概略斜視図、図2はその装身具用部品の第一の部材の概略正面図、図3はその装身具用部品の第一の部材を曲げた状態の概略斜視図、図4及び図5は本実施形態における噛合せ技法を説明するための概略斜視図である。なお、本実施形態及び以下で説明する第2実施形態から第8実施形態において使用する素材は、全て、シート状の豚の生革にアルコール染料及び(又は)アクリル絵の具や油絵の具等の絵の具を塗布し、その上にウレタンニスやラッカーなどの仕上げ剤を塗布したものである。なお、豚の生革の素材は、特許公報第2765429号公報に開示されており、公知のものであるので、その詳細な説明は省略する。また、本実施形態の第二の部材は、大きさ、形状等が第一の部材と同じであるので、第二の部材のみを示す図は説明を簡略化するために省略する。
本実施形態の装身具用部品1は、図1に示すように、二つの花が接合されたように見える形状に形成されている。本実施形態の第一の部材10は、略円形状に形成された第一の中央部11と、第一の中央部11の周端11aに一定の間隔d1をあけて連なり第一の中央部11から放射状に延びるように形成された6つの第一の放射状周辺部12とを備えている。なお、本実施形態の間隔d1は、第一の中央部11付近における間隔である。また、以下では、第一の部材を単に部材と、第一の中央部を単に中央部と、第一の放射状周辺部を単に放射状周辺部とも称する。後述する第二の部材についても同様である。
本実施形態の第一の中央部11付近における一定の間隔d1は、第一の中央部11付近における放射状周辺部12の幅d2と略同じに形成されている。ここで、第一の中央部11付近における放射状周辺部12の幅というのは、図2に示す位置の幅d2に限られるものではない。例えば図2では、放射状周辺部と放射状周辺部との間の一定の間隔の底部の形状を曲線状に形成しているが、第一の中央部11の形状をほぼ正十二角形に形成した場合、図2の一部に点線で示すように、この一定の間隔の底部は直線状となり、この一定の間隔d1と放射状周辺部の幅d2は共に正十二角形の一辺の長さと略同じになる。すなわち、本実施形態では、第一の中央部付近というのは、第一の中央部の周端も含む概念である。
また、本実施形態の放射状周辺部12の形状は花の花弁の形状と同じように、長手方向における中心部辺りの幅が一番広くなるように、また、放射状周辺部12の中央部11近傍における幅は、図2に示すように、中央部の周端(中央部と放射状周辺部との境界)から離れるに従って広くなるように形成している。なお、図2では、放射状周辺部の幅は周端から離れる従って一度狭くなり、周端から少し離れたところから徐々に広くなるように形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、放射状周辺部の幅は中央部の周端から直ぐに徐々に広げるように形成してもよい。すわなち、本発明の放射状周辺部の中央部近傍というのは、中央部の周端を含むものであってもよいし、中央部の周端を含まないものであってもよい。
本実施形態の装身具用部品1を製作するには、先ず、鋏などを用いて豚の生革を、放射状周辺部12の先端点を通過する外接円の形状に切断する。次に、中央部11の周端である円周端付近から周辺部に放射状の切り込みを入れ、周辺部を偶数個の部分に区分する。次に、切り込みを入れた周辺部の各部分を一つ置きに切り取る。このとき、切り取る部分の底部の形状は上述したように曲線状にしてもよいし、直線状にしてもよい。最後に、各放射状周辺部がほぼ花弁の形状となるように切り整える。これにより、図2に示す、中央部11と放射状周辺部12からなる第一の部材10を得ることができる。なお、量産するときには、第一の部材10は、プレスで打ち抜いて製作するようにしてもよい。
また、第一の部材10の放射状周辺部12を、図3に示すように、一方の側に曲げる。本実施形態の第一の部材に用いている豚の生革は曲げたときの形状を維持することができる。次に、第一の部材10の表面、すなわち図3で右側に位置する面にアルコール染料及び(又は)絵の具を用いて色付けを行う。本実施形態の第一の部材10に用いている豚の生革は透明感があるので、原則として表面か裏面の一方に色付けすれば十分である。もちろん、例えば本実施形態の場合、放射状周辺部12については、表面だけでなく、裏面、すなわち図3の左側に位置する面に色付けしてもよい。また、第一の部材の中央部の接合される面(図3の左側の面)には、後述するウレタンニス等の仕上げ剤の塗装が容易でないので、この段階で、カビ防止のために薄くウレタン膜を塗布しておく。
上述した第一の部材10の製作方法と同様の方法で第二の部材20を製作する。なお、本実施形態では、第二の部材と第一の部材とを区別するために、第二の部材には第一の部材とは別の対応する番号を付している。
次に、第一の部材10と第二の部材20とを噛合せるようにして接合する。図4に示すように、第一の部材10と第二の部材20とを、互いの放射状周辺部が相手側の放射状周辺部と放射状周辺部の間に位置するように対向させ、図5に示すように、放射状周辺部を相手の部材の放射状周辺部と放射状周辺部との間に嵌め込み、第一の部材10と第二の部材20と噛合せるようにして接合する。なお、本実施形態の場合、中央部付近における放射状周辺部の幅d2と間隔d1とが略同じに形成されているので、各放射状周辺部はどの放射状周辺部と放射状周辺部の間にも嵌め込むことができる。しかしながら、例えば第一の部材が中央部付近における幅d2が異なる放射状周辺部を有していたり、中央部付近の間隔d1が異なるものを有していたりするときには、各放射状周辺部は、対応する放射状周辺部と放射状周辺部の間に嵌め込む必要がある。
次に、図5に示すように接合された第一の部材10と第二の部材20の放射状周辺部12,22の先端部分を、図1に示すように内側に曲げて、全体の形状が二つの花状の部材を接合したような形状に形成する。すなわち、本実施形態の装身具用部品1は、第一の部材10の放射状周辺部12と第二の部材20の中央部21で一つの花状の形状を形成し、第二の部材20の放射状周辺部22と第一の部材10の中央部11で一つの花状の形状を形成する。また、各部材の中央部11,21の表面には、接着剤等を用いて飾り部材30,30を貼り付ける。なお、この飾り部材は省略することが可能である。最後に、全体にウレタンニス等の仕上げ剤を塗布することにより、本実施形態の装身具用部品1の製作が完了する。
本実施形態の装身具用部品1によれば、各部材の中央部付近における放射状周辺部の幅と放射状周辺部と放射状周辺部との間の間隔の幅とを略同じに形成し、放射状周辺部は中央部近傍における幅が中央部の周端から離れるに従って広くなるように形成しているので、第一の部材と第二の部材の放射状周辺部を曲げて、相手側の部材の放射状周辺部と放射状周辺部との間に嵌め込み、両部材を噛合せるようにして接合することにより、接着剤などを使用しなくても、第一の部材と第二の部材とを確実に接合することができる。すなわち、従来の接着剤や両面テープを用いた接合方法では、接合した部材が剥がれることがあったが、本実施形態の装身具用部品1は、意図して剥がさない限り、両部材が剥がれることはない。
また、本実施形態の装身具用部品1によれば、二つの部材のそれぞれにアルコール染料及び(又は)絵の具とウレタンニス等の仕上げ剤を塗布した後に、二つの部材を接合する場合でも、塗布した仕上げ剤等の膜を剥がすことなく両者を接合することができるので、従来の方法に比べて手間がかからない。
また、本実施形態の装身具用部品1によれば、第一の部材と第二の部材とを接合した部分の側部は、放射状周辺部により覆われる構造になっているので、接合した部分は正面や裏面から見えないだけなく、側面からも見えない。したがって、本実施形態の装身具用部品1は、接合部分の側部が外部から見える従来のものに比べて、見栄えの向上を図ることができる。この結果、本実施形態の装身具用部品1は、主に正面から見られるブローチだけでなく、正面や裏面からだけでなく側面からも見られるイヤリングやネックレス等の装身具などにも使用することができる。
[応用例] 図6は、本発明の第1実施形態の応用例であり、第1の実施形態の装身具用部品を用いて製作したネックレスの概略斜視図である。なお、図6では、ネックレス100の主要部である下部のみを描き、上部の首に掛ける部分は省略している。本応用例のネックレス100は、第1実施形態の装身具用部品1を3つ用いている。中央の装身具用部品1はその正面が見えるように、左右の装身具用部品1はその側面が見えるように配置し、3つの装身具用部品1の間には、彩色された大小のビーズ101を介在させている。
本応用例のネックレス100は、図6に示すように、装身具用部品1の正面(裏面)だけでなく、装身具用部品1の側面が見えるように配置・形成している。二つの部材を従来の接合方法で接合した装身具は、接合した部分が見える側部はできるだけ見えないようにしていたが、本応用例では、積極的に接合部の側部を見せるようにしている。これは本応用例に固有の効果であり、従来の接合方法では得られない効果である。
[第2実施形態] 図7は本発明の第2実施形態である装身具用部品2の概略斜視図である。図7に示す第2実施形態の装身具用部品2が第1実施形態の装身具用部品1と異なるのは、第1実施形態の装身具用部品1では第一の部材と第二の部材とが同じものであったが、本実施形態の装身具用部品2では第一の部材と第二の部材の色付けを違えている点である。本実施形態のその他の点は、第1実施形態のものと同様である。したがって、図7において、第1実施形態のものと同様の機能を有するものには、同一の符号又は対応する符号を付することにより、その詳細な説明を省略する。かかる省略は後述する第三から第七の実施形態においても同様である。
本実施形態の装身具用部品2は、第一の部材10aと、第二の部材20とを備えている。第一の部材10aと第二の部材20とは、形状は同じであるが、色付けが異なる。なお、本実施形態の飾り部材30aは第1実施形態のものとは異なるが、この相違は本質的なものではなく、この飾り部材30aは第1実施形態のものと同じものであってもよい。
第2実施形態の装身具用部品2によれば、簡単に表側のデザインと裏側のデザインとが異なる装身具用部品を形成することができる。また、本実施形態の装身具用部品は、表側のデザインと裏側のデザインとが異なるので、第1実施形態のものに比べて、デザインが変化に富んだものとなる。本実施形態のその他の作用・効果は第1実施形態のものと同様である。
[第3実施形態] 図8は本発明の第3実施形態である装身具用部品3の概略斜視図である。図8に示す第3実施形態の装身具用部品3が第1実施形態の装身具用部品1と異なるのは、第1実施形態の装身具用部品1では第一の部材と第二の部材とが同じものであったが、本実施形態の装身具用部品3では第一の部材と第二の部材の形状を違えている点である。本実施形態のその他の点は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態の装身具用部品3は、第一の部材10bと、第二の部材20とを備えている。本実施形態の第一の部材10bの放射状周辺部12bは第二の部材20の放射状周辺部22より、長手方向の長さが長くなるように形成している。なお、第1実施形態では、中央部に飾り部材30を貼り付けているが、本実施形態では中央部に飾り部材を貼り付けていない。しかしながら、第1実施形態の説明において中央部の飾り部材は省略することができと記載したように、飾り部材が有るか無いかは本質的なものではなく、本実施形態でも、中央部に飾り部材30を貼り付けるようにしてもよい。
第3実施形態の装身具用部品によれば、簡単に表側のデザインと裏側のデザインとが異なる装身具用部品を形成することができる。また、本実施形態の装身具用部品は、表側のデザインと裏側のデザインとが異なるので、第1実施形態のものに比べて、デザインが変化に富んだものとなる。本実施形態のその他の作用・効果は第1実施形態のものと同様である。
[第4実施形態] 図9は本発明の第4実施形態である装身具用部品4の概略斜視図である。図9に示す第4実施形態の装身具用部品4が第1実施形態の装身具用部品1と異なるのは、第1実施形態の装身具用部品1では第一の部材と第二の部材の中央部11,21が円形状であったが、本実施形態の装身具用部品4では第一の部材10cと第二の部材20cの中央部11c,21cが楕円形状である点と、連結環40を備えている点である。本実施形態の装身具用部品4のその他の点は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態の装身具用部品4は、第一の部材10cと、第一の部材10cと同じ形状に形成され、同じ色付けがなされた第二の部材20cと、連結環40とを備えている。本実施形態の第一の部材10cの中央部11cと第二の部材20cの中央部21cはほぼ楕円形状に形成されている。また、本実施形態の装身具用部品4は、ネックレス等に使用するものであるので、ネックレスのチェーンと連結するための連結環40を有する。この連結環40は、第一の部材10c又は第二の部材20cに接着剤等により貼り付けられている。連結環40の素材は、第一の部材と同じであってもよいし、違っていてもよい。なお、第1実施形態の装身具用部品1の中央部に貼り付けた飾り部材30と、本実施形態の装身具用部品4の中央部に貼り付けた飾り部材30cとが異なるが、上述したように、その違いは本質的なものではなく、本実施形態の飾り部材30cは第1実施形態の飾り部材30と同じであってもよい。
本実施形態の装身具用部品4は、第1実施形態のものと同様の作用・効果を奏する。また、本実施形態では、第一の部材と第二の部材が同じである場合について説明したが、本実施形態においても、第一の部材の放射状周辺部と第二の部材の放射状周辺部とは形状及び(又は)色付けが異なるようにしてもよい。
[第5実施形態] 図10は本発明の第5実施形態である装身具用部品5の概略斜視図である。図10に示す第5実施形態の装身具用部品5と第1実施形態の装身具用部品1とは、本実施形態の装身具用部品5が匂い袋50を備えている点で異なる。また、本実施形態の装身具用部品5は、第1実施形態のものとは第一の部材10dの放射状周辺部12dの形状が異なる。本実施形態の装身具用部品5のその他の点は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態の装身具用部品5は、第一の部材10dと、第二の部材20dと、匂い袋50とを備えている。本実施形態の第一の部材10dの放射状周辺部12dは、一つ置きに、匂い袋50を囲うように曲げられ、3つの放射状周辺部の先端部を重ねるように形成している。第二の部材20dは第1実施形態のものとほぼ同様の形状に形成されている。なお、図10では3つの放射状周辺部を、匂い袋を囲うように曲げているが、第一の部材の6つの放射状周辺部の全てを、匂い袋を囲うように曲げてもよい。また、放射状周辺部の先端部は重ねるのではなく、先端部が当接するように形成してもよいし、先端部同士は少し離れるように形成してもよい。すなわち、この放射状周辺部は、匂い袋を収納することができる形状であれば、どのような形状であってもよい。また、匂い袋の代わりに、ポプリ等の他の香料を用いても良い。さらに、本実施形態では、放射状周辺部の先端部の重ねた上に飾り部材30dは貼り付けているが、上述したように飾り部材は本質的なものではないので、この飾り部材30dは省略してもよい。
本実施形態によれば、匂い袋を収納することができ、香りを楽しむことができる。また、本実施形態は、衣服に付けるのではなく、これだけで室内に置く置物として用いてもよい。本実施形態のその他の作用・効果は第1実施形態のものと同様である。また、本実施形態では、第一の部材の放射状周辺部と第二の部材の放射状周辺部とが異なる形状である場合について説明したが、第一の部材と第二の部材とを同じように形成し、第二の部材でも匂い袋を収納することができるようにしてもよい。
[第6実施形態] 図11は本発明の第6実施形態である装身具用部品6の概略斜視図である。図11に示す第6実施形態の装身具用部品6と第1実施形態の装身具用部品1とは、第一の部材10e及び第二の部材20eの放射状周辺部12e,22eの形状が異なる。本実施形態の装身具用部品6のその他の点は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態の装身具用部品6は、第一の部材10eと、第一の部材10eと同じ形状に形成され、同じ色付けがなされた第二の部材20eとを備えている。本実施形態の第一の部材10eの放射状周辺部12eと第二の部材20eの放射状周辺部22eは、それぞれ略半球状になるように、また、放射状周辺部の先端部が互いに接するように曲げられている。これにより、本実施形態の装身具用部品6は、全体形状が略球状となる。
本実施形態の装身具用部品は、第1実施形態のものと同様の作用・効果を奏する。また、本実施形態では、第一の部材と第二の部材が同じものである場合について説明したが、第一の部材と第二の部材とは形状が同じであれば、色付けは異なるようにしてもよい。
[第7実施形態] 図12は本発明の第7実施形態である装身具用部品7の概略斜視図である。図12に示す第7実施形態の装身具用部品7が第1実施形態の装身具用部品1と異なるのは、第1実施形態の装身具用部品1では第一の部材と第二の部材の中央部11,21が円形状であったが、本実施形態の装身具用部品7では第一の部材10fと第二の部材20fの中央部11f,21fが三角形状に形成されている点と、第1実施形態の放射状周辺部は全て同じ形状に形成されていたが、本実施形態では第一の部材及び第二の部材の各々の部材が異なる形状の放射状周辺部を備えている点である。本実施形態の装身具用部品7のその他の点は第1実施形態のものと略同様である。
本実施形態の装身具用部品7は、第一の部材10fと、第一の部材10fと同じ形状に形成され同じ色付けがなされた第二の部材20fとを備えている。本実施形態の第一の部材10fの中央部11fと第二の部材20fの中央部21fは三角形状に形成されている。また、本実施形態の第一の部材10f及び第二の部材20fの各部材は、形状の異なる放射状周辺部を備えている。本実施形態の第一の部材を製作する場合、先ず豚の生革を、三角形状の第一の中央部11fより一定の長さだけ大きい三角形状に切断する。次に、中央部の周端付近から周辺部に切り込みを入れて整形し、複数の放射状周辺部を形成する。このとき、三角形状に形成された第一の中央部の頂点近くの放射状周辺部は中央部近傍における幅が中央部の周端から離れるに従って広くなるように形成する。一方、第一の中央部の各辺の頂点付近以外の部分に連なる放射状周辺部は、その幅が略同じになるように短冊状に形成する。すなわち、第一の中央部の各辺の頂点付近以外の部分に連なる放射状周辺部は三角形状の中央部の各辺に垂直な切断線により切断して整形する。第二の部材についても同様である。このように構成することにより、製作の際の手間を省いて製作工程を簡素化することができる。なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同じように、第一の部材と第二の部材の各々の部材について全ての放射状周辺部を、中央部近傍における幅が中央部の周端から離れるに従って広くなるように形成してもよい。
本実施形態の作用・効果は第1実施形態のものと同様である。また、本実施形態では、第一の部材と第二の部材が同じである場合について説明したが、本実施形態においても、第一の部材の放射状周辺部と第二の部材の放射状周辺部とは形状及び(又は)色付けが異なるようにしてもよい。
[第8実施形態] 図13は本発明の第8実施形態である装身具用部品8の概略斜視図、図14(A),(B)はその装身具用部品8の第一の部材と第二の部材の概略平面図である。図13及び図14に示す第8実施形態の装身具用部品8が第1実施形態の装身具用部品1と異なるのは、第1実施形態の装身具用部品1では第一の部材と第二の部材の中央部11,21が円形状であったが、本実施形態の装身具用部品8では第一の部材10gと第二の部材20gの中央部11g,21gが四角形状に形成されている点と、第1実施形態の放射状周辺部は中央部から放射状に延びるように形成されていたが、本実施形態の周辺部はそのように形成されていない点である。本実施形態の装身具用部品8のその他の点は第1実施形態のものと略同様である。
本実施形態の装身具用部品8は、第一の部材10gと第二の部材20gの中央部11g,21gが図13及び図14に示すように略四角形状に形成され、第一の中央部11gには第一の周辺部12gが、第二の中央部21gには第二の周辺部22gが形成されている。第一の部材10gと第二の部材20gの周辺部12g,22gは、中央部の周端である各辺に垂直となるように形成されている。また、双方の各周辺部12g,22gの大きさと形状は同じであるが、第一の部材の中央部には長辺に3個、短辺に2個の周辺部が形成され、第二の部材の中央部には長辺に4個、短辺に1個の周辺部が形成されている。また、本実施形態の場合も、図14(B)に示す第二の部材20gを裏返して第一の部材10gの上に重ね合わせ、第一の部材10gと第二の部材20gとを対向させたときに、第一の部材10gの周辺部12gが第二の部材20gの周辺部と周辺部の間に位置するように、また第二の部材20gの周辺部22gが第一の部材の周辺部と周辺部の間に位置するように形成されている。
本実施形態の装身具用部品8を製作するには、先ず、豚の生革を図14(A)に示す第一の部材の形状と、同図(B)に示す第二の部材の形状に切断する。次に、図14(B)に示す第二の部材20gの表面が同図(A)に示す第一の部材10gの表面と合わさるように、同図(B)に示す第二の部材20gを裏返して第一の部材の上に重ね合わせる。次に、各部材の周辺部を相手の部材側に曲げて、相手の部材の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、両部材の周辺部を噛合せるようにして両部材を接合することにより、図13に示す装身具用部品8が完成する。なお、色付けの方法は第一の実施形態と同様であるので、本実施形態では、その詳細な説明を省略する。
本実施形態で、第一の部材の周辺部と第二の部材の周辺部とが異なるように形成したのは、本装身具用部品8を表側或いは裏側から見たときに、線対称となるように形成し、見栄えの向上を図るためである。なお、本発明は、これに限定されるものではなく、第一の部材と第二の部材とを同じ形状となるように形成してもよい。例えば、両部材の中央部の長辺に3個、短辺に1個の周辺部を形成することにより、両部材を同じ形状に形成することができる。また、本実施形態では、各部材の周辺部の幅は、長さ方向において略同じに形成しているが、各部材の周辺部の幅は、第1の実施形態と同様に、中央部近傍における幅が中央部の周端から離れるに従って広くなるように形成するようにしてもよい。本実施形態のその他の作用・効果は、第1実施形態のものと同様である。
[第9実施形態] 図15は本発明の第9実施形態である装身具用部品9の概略斜視図、図16(A),(B)はその装身具用部品9の第一の部材と第二の部材の概略平面図である。図15及び図16に示す第9実施形態の装身具用部品9が第1実施形態の装身具用部品1と異なるのは、第1実施形態の装身具用部品1では第一の部材と第二の部材の中央部11,21が円形状であったが、本実施形態の装身具用部品9では第一の部材10hと第二の部材20hの中央部11h,21hが略三日月形状に形成されている点と、第1実施形態の放射状周辺部は中央部から放射状に延びるように形成されていたが、本実施形態の周辺部はそのようには形成されていない点である。本実施形態の装身具用部品9のその他の点は第1実施形態のものと略同様である。
本実施形態の装身具用部品9は、第一の部材10hと第二の部材20hの中央部11h,21hが図15及び図16に示すように略三日月形状に形成され、第一の中央部11hには第一の周辺部12hが、第二の中央部21hには第二の周辺部22hが形成されている。また、各部材の中央部の凸状円弧の周端には放射状に延びる周辺部12h1が形成され、各部材の中央部の凹状円弧の周端には収束するように延びる周辺部12h2が形成され、更に各部材の中央部の直線状に形成された両側の周端にはその周端から略垂直に延びる周辺部12h3が形成されている。また、第一の部材の中央部11hの凸状円弧の周端には10個の周辺部が、その凹状円弧の周端には7個の周辺部が、両側の周端には各々の1個の周辺部が形成されている。一方、第二の部材の中央部21hの凸状円弧の周端には9個の周辺部が、その凹状円弧の周端には8個の周辺部が、両側の周端には各々の1個の周辺部が形成されている。したがって、本実施形態の第一の部材10hと第二の部材20hでは、周辺部の形成されている位置が異なる。また、本実施形態の場合も、図16(B)に示す第二の部材20hを裏返して第一の部材10hの上に重ね合わせて第一の部材10hと第二の部材20hとを対向させたときに、第一の部材10hの周辺部12hが第二の部材20hの周辺部と周辺部の間に位置するように、また第二の部材20hの周辺部22hが第一の部材の周辺部と周辺部の間に位置するように形成されている。
本実施形態の装身具用部品9を製作するには、先ず、豚の生革を図16(A)に示す第一の部材の形状と、同図(B)に示す第二の部材の形状に切断する。次に、図16(B)に示す第二の部材20hの表面が同図(A)に示す第一の部材10hの表面とが合わさるように、同図(B)に示す第二の部材20hを裏返して第一の部材10hの上に重ね合わせる。次に、各部材の周辺部を相手の部材側に曲げて、相手の部材の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、両部材の周辺部を噛合せるようにして両部材を接合することにより、図15に示す装身具用部品9が完成する。なお、色付けの方法は、第一の実施形態と同様であるので、本実施形態では、その詳細な説明を省略する。
本実施形態で第一の部材の周辺部と第二の部材の周辺部が異なるように形成したのは、本装身具用部品9を表側或いは裏側から見たときの見栄えの向上を図るためである。なお、本発明は、これに限定されるものではなく、第一の部材と第二の部材を同じ形状となるように形成してもよい。本実施形態の装身具用部品9によれば、第一の部材と第二の部材の中央部の凹状円弧の周端の内側にネックレスの紐を通すことにより、本装身具用部品9を容易にネックレスの紐に掛止することがき、また、本実施形態の装身具用部品一つだけでも、ネックレスを形成することができる。本実施形態のその他の作用・効果は、第1実施形態のものと同様である。
[第10実施形態] 図17は本発明の第10実施形態である装身具用部品10の概略斜視図、図18はその装身具用部品10の基部材60の概略平面図である。本実施形態の装身具用部品10は、図17及び図18に示すように、中央部61と、中央部61の周端に間隔をあけて連なり中央部61から延びるように形成された複数の周辺部62と、折り曲げ部63とを有する基部材60を備えている。なお、本実施形態の基部材60は第1実施形態の第一の部材と第二の部材とを繋げたものと同等であり、中央部61は第1実施形態の第一の中央部と第二の中央部とを繋げたものと同等であるので、説明の便宜上、本実施形態でも、基部材60を第1実施形態と同様に第一の部材10iと第二の部材20iとに分けて説明する。また、図17及び図18では、混乱を避けるため、第1実施形態のものと対応する部分の番号は括弧を付けて記載している。
図17及び図18に示す第10実施形態の装身具用部品10が第1実施形態の装身具用部品1と異なるのは、第1実施形態の装身具用部品1では第一の部材と第二の部材の中央部11,21が円形状であったが、本実施形態の装身具用部品10では第一の部材10iと第二の部材20iの中央部11i,21iが略半楕円形状に形成されている点と、第1実施形態では第一の部材と第二の部材とは互いに独立した別体であったが、本実施形態の第一の部材10iと第二の部材20iは繋がっている点である。本実施形態の装身具用部品10のその他の点は第1実施形態のものと略同様である。
本実施形態の装身具用部品10は、第一の部材10iと第二の部材20iの中央部11i,21iが図17及び図18に示すように略半楕円形状に形成されている。各部材の中央部11i,21iは境界線(図18の一点鎖線)60iを介して繋がっており、二つの部材の繋がった中央部の全体形状は、略楕円形状となるように形成されている。ここで、境界線は中央部61の二等分割する二等分線である。また、本実施形態の周辺部12i,22iは、二つに繋がった中央部11i,21iから放射状に延びるように形成されている。第一の中央部11iには合計9個の第一の周辺部12iが、第二の中央部21iには合計8個の第二の周辺部22iが形成されている。なお、本実施形態では、第一の周辺部の数を第二の周辺部より一つ多く形成しているが、第一の周辺部と第二の周辺部とを同数だけ形成するようにしてもよい。また、本実施形態の場合も、図17及び図18に示すように第一の部材10iと第二の部材20iとを境界線60iで折り曲げて重ねるように対向させたときに、第一の部材10iの周辺部12iが第二の部材20iの周辺部と周辺部の間に位置するように、また第二の部材20iの周辺部22iが第一の部材の周辺部と周辺部の間に位置するように形成されている。また、第一の中央部11i付近における周辺部12iの幅と、第二の中央部21iの対応する周辺部と周辺部の間隔とを略同じ大きさに形成し、第二の中央部21i付近における周辺部22iの幅と、第一の中央部の対応する周辺部と周辺部の間隔とを略同じ大きさに形成している。
本実施形態の装身具用部品10を製作するには、先ず、豚の生革を図18に示すように、境界線60iを介して繋がった第一部材10iと第二の部材20iの形状に切断する。次に、図18に示す境界線60iで谷折りに折り曲げて第二の部材20iを第一の部材10iの上に重ね合わせる。次に、各部材の周辺部を相手の部材側に曲げて、相手の部材の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、両部材の周辺部を噛合せるようにして両部材を接合することにより、図17に示す装身具用部品10が完成する。なお、色付けの方法は、第一の実施形態と同様であるので、本実施形態では、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の装身具用部品10によれば、第一の部材と第二の部材とを接合した部分の側部は、各部材の周辺部11i,21iと、折り曲げ部63により覆われる構造になっているので、接合した部分は正面や裏面から見えないだけなく、側面からも見えない。したがって、本実施形態の装身具用部品10は、接合部分の側部が外部から見える従来のものに比べて、見栄えの向上を図ることができる。また例えば、本実施形態の装身具用部品10をネックレスに用いる場合、ネックレスの紐部を折り曲げ部63の内側に通すことにより、本実施形態の装身具用部品10をネックレスの紐部に容易に掛止することができる。本実施形態のその他の作用・効果は、第1実施形態のものと同様である。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、第一の部材及び第二の部材の素材として、豚の生革を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第一の部材及び第二の部材の素材としては、一般的な革、紙、プラスチック等の樹脂、或いは金属等のように、素材を曲げたときに、その曲げた形状を維持することができる素材であれば、どのような素材であってもよい。また、第一の部材と第二の部材は素材が異なるものであってもよい。
また、本発明の第一の部材及び第二の部材の中央部は、上記の実施形態で説明した円形状や楕円形状や三角形状等に限定されるものではなく、例えば三角形状以外の多角形状、半円形状等であってもよい。また、上記の第1〜第7実施形態では、第一の放射状周辺部と第二の放射状周辺部とが異なる場合の例として、放射状周辺部の長さや色付けが異なる場合について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば、両者の外形は同じで、その一方に丸や四角や花形などの貫通孔が形成されているような場合であってもよい。第8〜第10実施形態の第一の周辺部と第二の周辺部についても同様である。
また、上記の第1〜第6の実施形態では、第一の部材及び第二の部材について各々の部材の放射状周辺部を全て同じ形状に形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、放射状周辺部の、中央部近傍における幅が中央部の周端から離れるに従って広くなるように形成するのは、各部材について少なくとも2個形成すれば、第一の部材と第二の部材を確実に接合することができるので、他の放射状周辺部は、例えば第7実施形態と同じように、短冊状に形成するようにしてもよい。第9及び第10実施形態においても、同様に、中央部近傍における幅が中央部の周端から離れるに従って広くなるように形成するのは、各部材について少なくとも2個形成すれば、第一の部材と第二の部材を確実に接合することができる。
また、上記の第1〜第7実施形態では、放射状周辺部は中央部の周端に一定の間隔をあけて連なるように形成し、また、第一の部材と第二の部材について中央部付近における放射状周辺部の幅と前記一定の間隔とが略同じになるように形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第一の中央部付近における第一の放射状周辺部の幅と、対応する第二の部材の中央部付近における放射状周辺部と放射状周辺部の間隔と、を略同じ大きさに形成し、第二の中央部付近における第二の放射状周辺部の幅と、対応する第一の部材の中央部付近における放射状周辺部と放射状周辺部の間隔と、を略同じ大きさに形成し、第一の部材と第二の部材について一方の部材の放射状周辺部を他方の部材の対応する放射状周辺部と放射状周辺部の間に嵌め込むことができれば、例えば、第一の部材及び第二の部材の各部材は中央部付近における幅が異なる放射状周辺部を有するように形成してもよいし、中央部付近における放射状周辺部と放射状周辺部の間隔について異なる間隔を有するように形成してもよい。更に、第一の部材と第二の部材の各部材について中央部付近における放射状周辺部の幅と、放射状周辺部と放射状周辺部の間隔と、が異なるように形成してもよい。これにより装身具用部品の形状をより変化に富んだものにすることができる。第8〜第10実施形態でも同様である。
また、上記の本実施形態では、第一の部材と第二の部材とは、接着剤等の接着手段を用いずに接合する場合について説明したが、第一の部材と第二の部材とは、接着剤や両面テープ等の接着手段を用いて接着するようにしてもよい。
また、上記の本実施形態では、第一の部材と第二の部材をシート状の素材から形成する場合について説明したが、第一の部材と第二の部材とは厚さの厚い素材を用いて形成するようにしてもよい。
また、上記の本実施形態では、第一の部材と第二の部材とを、直接、接するように接合する場合について説明したが、第一の部材と第二の部材とは、間に中間部材を介在させて接合するようにしてもよい。この場合の中間部材の素材は、第一の部材や第二の部材と同じであっても良いし、スポンジ等のように曲げたときに、その曲げた形状を維持することができないような素材であっても良い。
また、上記の実施形態では装身具用部品について説明したが、本発明は装身具用部品に限定されるのではなく、例えば、携帯電話のストラップ、各種のカーアクセサリ、置物等の室内装飾品、ティッシュペーパー用ケースや箸置きなどの日用品などであってもよい。
以上説明したように、本発明の噛合せ構造体によれば、第一の部材と第二の部材の放射状周辺部を曲げて相手の放射状周辺部間の間に嵌め込み、両部材を噛合せるようにして接合することにより、接着剤などの接着手段を使用しなくても、両部材を確実に接合することができ、また、第一の部材と第二の部材を接合した部分の側部は、曲げた放射状周辺部により覆われるので、外部に露出せず、この結果、見栄えの向上を図ることができる。したがって、本発明は装身具や日用品等に適用することができる。
図1は本発明の第1実施形態である装身具用部品(接合構造体)の概略斜視図である。 図2は第1実施形態の装身具用部品の第一の部材の概略正面図である。 図3は第1実施形態の装身具用部品の第一の部材を曲げた状態の概略斜視図である。 図4は第1実施形態における噛合せ技法を説明するための概略斜視図である。 図5は第1実施形態における噛合せ技法を説明するための概略斜視図である。 図6は本発明の第1実施形態の応用例であり、第1の実施形態の装身具用部品を用いて製作したネックレスの概略斜視図である。 図7は本発明の第2実施形態である装身具用部品2の概略斜視図である。 図8は本発明の第3実施形態である装身具用部品3の概略斜視図である。 図9は本発明の第4実施形態である装身具用部品4の概略斜視図である。 図10は本発明の第5実施形態である装身具用部品5の概略斜視図である。 図11は本発明の第6実施形態である装身具用部品6の概略斜視図である。 図12は本発明の第7実施形態である装身具用部品7の概略斜視図である。 図13は本発明の第8実施形態である装身具用部品8の概略斜視図である。 図14(A)は第8実施形態の装身具用部品8の第一の部材の概略平面図、同図(B)はその第二の部材の概略平面図である。 図15は本発明の第9実施形態である装身具用部品9の概略斜視図である。 図16(A)は第9実施形態の装身具用部品9の第一の部材の概略平面図、同図(B)はその第二の部材の概略平面図である。 図17は本発明の第10実施形態である装身具用部品10の概略斜視図である。 図18は第10実施形態の装身具用部品10の基部材60の概略平面図である。
符号の説明
1〜10 装身具用部品
10,10a〜10i 第一の部材
20,20c〜20i 第二の部材
11,11a〜11i 第一の中央部
12,12a〜12f 第一の放射状周辺部
21,21c〜21i 第二の中央部
22,22c〜22f 第二の放射状周辺部
12g〜12i 第一の周辺部
22g〜22i 第二の周辺部
30,30a,30c,30d 飾り部材
40 連結環
50 匂い袋
60 基部材
61 中央部
62 周辺部
63 折り曲げ部
100 ネックレス

Claims (12)

  1. 第一の中央部と、前記第一の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第一の中央部から延びるように形成された複数の第一の周辺部とを備える第一の部材と、
    前記第一の中央部と略同じ大きさの第二の中央部と、前記第二の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第二の中央部から延びるように形成された前記第一の周辺部と同数の第二の周辺部とを備える第二の部材と、
    を具備し、
    前記第一の中央部付近における前記第一の周辺部の幅と、対応する前記第二の部材の前記第二の中央部付近における前記間隔とを略同じ大きさに形成し、前記第二の中央部付近における前記第二の周辺部の幅と、対応する前記第一の部材の前記第一の中央部付近における前記間隔とを略同じ大きさに形成し、前記第一の部材と前記第二の部材とを対向させ、前記周辺部を相手の部材側に曲げて相手の部材の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、前記第一の周辺部と前記第二の周辺部とを噛合せるようにして接合することを特徴とする噛合せ構造体。
  2. 前記第一の部材及び前記第二の部材はシート状部材を用いて形成したものであることを特徴とする請求項1記載の噛合せ構造体。
  3. 前記間隔が一定の間隔であり、前記第一の部材と前記第二の部材について前記中央部付近における前記周辺部の幅と前記一定の間隔とを略同じ大きさに形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の噛合せ構造体。
  4. 前記周辺部の、少なくとも前記中央部近傍における幅は前記中央部の周端から離れるに従って広くなるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の噛合せ構造体。
  5. 前記第一の周辺部と前記第二の周辺部とは長さ及び(又は)色付けが異なることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の噛合せ構造体。
  6. 前記第一の中央部と前記第二の中央部とは直接或いは中間部材を介して接していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の噛合せ構造体。
  7. 前記第一の中央部と前記二の中央部とは接着手段を用いて接合されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の噛合せ構造体。
  8. 前記第一の部材と前記第二の部材の素材は、各部材を曲げて形状を変えたときに、変形した形状を維持することができるものであることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の噛合せ構造。
  9. 前記第一の部材と前記第二の部材の素材は、豚の生革又は前記豚の生革と略同等の大きさの毛穴を有する獣類の生革の表面にアルコール染料及び(又は)絵の具を塗布し、その上に仕上げ剤を塗布したものであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の噛合せ構造体。
  10. 前記第一の部材及び前記第二の部材の素材は、紙、布、なめし革又は樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の噛合せ構造体。
  11. 中央部と、前記中央部の周端に間隔をあけて連なり前記中央部から延びるように形成された複数の周辺部とを有する基部材を備え、
    前記中央部を二分割する二等分線で前記基部材を折り曲げて前記中央部を重ね合わたせときに、折り曲げた一方の前記中央部に形成された周辺部の数が折り曲げた他方の前記中央部の周辺部の数と同じか或いは一つ多くなるように形成し、且つ折り曲げた一方の前記中央部の前記周辺部が折り曲げた他方の前記中央部の前記間隔に対向するように、また折り曲げた他方の前記中央部の前記周辺部が折り曲げた一方の前記中央部の前記間隔に対向するように前記基部材を形成し、
    折り曲げた一方の前記中央部付近における前記周辺部の幅と、折り曲げた他方の中央部の対応する前記間隔とを略同じ大きさに形成し、折り曲げた他方の前記中央部付近における前記周辺部の幅と、折り曲げた一方の中央部の対応する前記間隔とを略同じ大きさに形成し、
    前記折り曲げた基部材の前記周辺部を対向する中央部側に曲げて対向する中央部の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、折り曲げた一方の中央部の周辺部と他方の中央部の周辺部とを噛合せるようにして二つに折り曲げた前記基部材を接合することを特徴とする噛合せ構造体。
  12. 第一の中央部と、前記第一の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第一の中央部から延びるように形成された複数の第一の周辺部とを備える第一の部材と、
    前記第一の中央部と略同じ大きさの第二の中央部と、前記第二の中央部の周端に間隔をあけて連なり前記第二の中央部から延びるように形成された前記第一の周辺部と同数の第二の周辺部と備える第二の部材とを、
    前記第一の中央部付近における前記第一の周辺部の幅と、対応する前記第二の部材の前記第二の中央部付近における前記間隔とが略同じ大きさになるように形成し、また、前記第二の中央部付近における前記第二の周辺部の幅と、対応する前記第一の部材の前記第一の中央部付近における前記間隔とが略同じ大きさになるように形成し、
    前記第一の部材と前記第二の部材とを対向させ、前記周辺部を相手の部材側に曲げて相手の部材の対応する周辺部と周辺部との間に嵌め込み、前記第一の周辺部と前記第二の周辺部とを噛合せるようにして接合することを特徴とする噛合せ技法。
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