JP5282929B2 - 多波長干渉計 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の異なる波長の光を用いて被測定物の干渉計測を行う多波長干渉計に関する。
平面形状等を高精度に測定する装置として干渉計が知られている。干渉計は基準となる参照面からの反射光(参照光)と、被測定物からの反射光(測定光)とを合成させて干渉縞を発生させ、この干渉縞を解析することにより参照面に対する測定対象物の相対的な形状を測定するものである。しかし、干渉計測で一意に求めることができるのは、測定光の波長の整数倍成分(縞次数)を除いた、一波長未満の端数成分である。縞次数の部分は、例えば位相アンラッピング等の方法により求めることが出来る。しかし、測定面に測定光の波長の半分以上の不連続な段差(撮像素子の隣接する画素間での段差)がある場合には、その不連続な部分での高低差の判別が不可能となり、測定を行うことができないという問題がある。
この問題を解決するものとして、測定光として複数の異なる波長による干渉測定を行い、それぞれの波長によって計測された干渉縞の位相を合成する方法(以下「多波長干渉法」という)が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば2つの異なる波長λ、λ(λ>λ)を用いる場合、その合成波長Λ=λ×λ/(λ−λ)の半分までの不連続な段差も測定可能となり、通常の干渉計測よりも測定レンジを大きくすることができる。例えば、λ=633nm、λ=632nmとした場合、約0.2mmの不連続な段差を有する被測定物の形状も測定可能となり、単一波長による干渉計測に比べ300倍以上の測定レンジを得ることが出来る。λとλの差を小さくすればするほど、大きな測定レンジを得ることができる。
多波長干渉法では、波長差(λ−λ)が設定値からずれると、合成波長Λが変化し、測定精度に影響を及ぼすため、波長差(λ−λ)が設定値からずれないように制御する必要がある。特に、測定レンジを大きくするために波長差(λ−λ)を小さく設定する場合には、波長差(λ−λ)の設定値からの誤差が測定精度に大きく影響する。
特開平7−181005号公報
本発明は、複数の異なる波長間の波長差を、簡易な構成により測定して、複数の異なる波長によって定められる合成波長を正確に特定することで、高精度な測定を可能にした多波長干渉計を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る干渉計は、複数の異なる波長の出射光を出射可能に構成された光源と、前記光源が出射する出射光を測定光と参照光とに分割すると共に、参照面で反射した前記参照光及び被測定物で反射した測定光を合成して合成光とする光分割合成部材と、前記合成光による干渉縞を撮像する撮像部とを備え、前記複数の異なる波長の出射光の各々により得られた干渉縞の位相、及び前記複数の異なる波長の合成波長に基づいて前記被測定物の形状を算出する多波長干渉計において、光路長差が既知の第1反射面及び第2反射面を有する反射部材と、前記複数の異なる波長の出射光をそれぞれ前記反射部材に入射させて得られた複数の干渉縞を前記撮像部で撮像し、撮像された複数の干渉縞の位相に基づいて前記合成波長を算出する算出部とを備え、前記反射部材は、表面及び裏面を前記第1反射面及び前記第2反射面とする平行平面板であり、前記反射部材は、前記被測定物からの反射光によって発生する干渉縞を撮像する前記撮像部の撮像領域内に配置され、前記反射部材による干渉縞の画像は、前記被測定物による干渉縞の画像と共に共通の撮像装置により撮像され、前記反射部材は、前記第1反射面又は前記第2反射面が階段状に形成されて前記第1反射面と前記第2反射面との間の光路長差が複数段の階段状に変化し、これにより複数の平行平面板を形成していることを特徴とする。
この発明によれば、複数の異なる波長間の波長差を、簡易な構成により測定して、複数の異なる波長によって定められる合成波長を正確に特定することができ、高精度な測定を可能にした多波長干渉計を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態] 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る多波長干渉計の全体構成を示している。この多波長干渉計は、レーザ光源11と、コリメート光学系12と、ビームスプリッタ13と、参照面14と、結像レンズ16と、撮像装置17と、モニタ18と、ビームスプリッタ19と、波長観測用反射部材20と、撮像素子21と、モニタ22と、コンピュータ100とから構成されている。コンピュータ100は、機能ブロック図として、被測定物Wを測定する為の干渉縞の位相を算出する位相算出部101と、被測定物Wの形状を算出する形状算出部102と、波長観測用反射部材20からの反射光による干渉縞の位相を算出する位相算出部103と、合成波長算出部104とを含むものとして表現されている。
レーザ光源11は、少なくとも2つ以上の可干渉性の単一波長の光を出射する光源である。コリメート光学系12は、レーザ光源11から射出された出射光束を平行光束とする機能を有する。ビームスプリッタ13、参照面14、結像レンズ16、撮像装置17は、公知の多波長干渉計と同様の構成である。すなわち、ビームスプリッタ13は、レーザ光源11からの出射光束を被測定物Wに向かう測定光と、参照面14に向かう参照光とに分離すると共に、被測定物Wで反射した測定光及び参照面14で反射した参照光を合成した合成光を生成するものである。
この合成光は結像レンズ16を通過して撮像装置17の受光面に結像される。撮像装置17の撮像面には合成光による干渉縞画像が形成され、この干渉縞画像がモニタ18に表示される。撮像装置17で撮像された干渉縞画像がコンピュータ100で解析されることにより、被測定物Wの表面性状データを得ることができる。なお、撮像装置17としてはCCD撮像素子が使用できるが、これに限らず、フォトダイオードアレイなど、干渉縞の明暗が観測可能な素子であれば様々なものが利用可能である。
ここで、通常の一波長の干渉計の計測原理、及び多波長干渉計の計測の原理を簡単に説明する。
波長λの光源により得られる干渉縞の強度I(x、y)は、次の[数1]で示される。
ただし、B(x、y)は点(x、y)における干渉縞のバイアス、A(x、y)は点(x、y)における振幅、φ(x、y)+2πn/λは点(x、y)における位相を表している(nは縞次数、φ(x、y)は端数部分)。この干渉縞の強度I(x、y)からは、実際の位相φ(x、y)+2πn/λを一意に求めることはできず、一意に求めることが出来るのは、波長λの整数倍部分即ち縞次数nを除いた一波長未満の端数成分であるφ(x、y)のみである。縞次数nは、位相アンラッピング法等を用いて、試行錯誤的に求めることができる。しかし、被測定物Wに波長λの半分を超える不連続な段差がある場合、被測定物Wの測定は不可能となる。
本発明の実施の形態に係る多波長干渉計は、異なる波長λ、λの出射光を用いて干渉縞画像をそれぞれの波長毎に得るものである。このとき、それぞれの波長で求められる位相差の変化の周期は、合成波長Λ=λ・λ/|λ−λ|で表される周期で一致する。合成波長Λの範囲内であれば、2つの波長の位相差により縞次数が決定できる。このため、単一波長による干渉計測に比べ大きい測定レンジを得ることができる。
本実施の形態のような多波長干渉計においては、異なる波長λ、λの差(波長差)が変化すると合成波長Λが変化する。波長安定性の高いレーザ等を光源として用いた場合であっても、温度変化等により波長は変化し、合成波長Λも変化する。合成波長Λが変化していることを把握せずに設定値に沿って干渉計測を行うことは、測定精度を低下させることにつながる。特に、測定レンジを広げるため波長λ、λの波長差を小さくしている場合には、波長の僅かな変化が合成波長Λの設定値からの大きな変化へとつながる。
そこで、この実施の形態の多波長干渉計では、次の構成により、合成波長Λを算出し、この算出された合成波長Λを用いて被測定物Wの形状を計測する。即ち、この実施の形態の多波長干渉計は、コリメート光学系12とビームスプリッタ13との間にビームスプリッタ19を備え、このビームスプリッタ19の分岐光路に波長観測用反射部材20を設置している。また、ビームスプリッタ19を挟んで波長観測用反射部材20と反対側には、撮像装置21が備えられている。なお、ビームスプリッタ19と撮像装置21との間に結像光学系を備えることも可能である。
波長観測用反射部材20は、図1に示すように、光路長laだけ離間して配置された反射面20Aと20Bとから構成される。ビームスプリッタ19で反射されて反射面20A及び20Bでそれぞれ反射された光は、光路長差2×laを与えられて撮像装置21に達する。この光路差の異なる光がビームスプリッタ19で合成されて撮像装置21に入射すると、この光路差に基づく干渉縞画像が撮像される。このような干渉縞画像を異なる波長λ、λを用いてそれぞれ取得し、それぞれの干渉縞の位相をコンピュータ100の位相算出部103において算出する。この算出された位相を用いて、合成波長算出部104により合成波長Λを算出することができる。その具体的な算出手順を以下に説明する。
波長λ、λそれぞれの場合に撮像装置21で得られる干渉縞のある点における位相を、それぞれφ(x、y)、φ(x、y)とすると、λ、λ、φ、φの関係は、次の[数2]、[数3]のように表現され得る((x、y)の部分は簡略化の為省略する)。
ここで、n、nは縞次数であり、光路長差laが波長の何倍であるかを示している。この[数2]、[数3]の差を取って、次式[数4]を得る。
波長λ、λの値と光路長差laが[数5]の関係にある場合には、波長λの場合と波長λの場合とで縞次数n、nが変化しない(n=n)とみなすことができる。

例えば、λ=632nm、λ=633nmであって距離laが0.1mm以下程度であれば、n=nとみなすことができる。この場合、[数4]の第2項を消去して変形することにより、合成波長Λは次の[数6]のようにして算出することができる。このようにこの実施の形態によれば、正確な合成波長Λをリアルタイムに、しかも波長観測用反射部材20等の簡易な構成により算出することができるため、多波長干渉計の測定精度が低下することを防止することができる。
なお、通常、n、nの絶対値は、laが波長λ、λと同等の精度を与えられていれば決定することができる。しかしここでは上記のようにn=nとみなすことができれば、n、nの絶対値を求める必要は無い。また、laが0.1mmよりも大きい場合であっても、縞次数nとnの相対的な関係を定めることが出来る程度にlaが値付けされていれば、[数4]、[数6]に基づいて合成波長Λを算出することができる。この場合、[数4]の右辺第2項が残るが、この第2項は定数であるため、合成波長Λを算出する上で何ら問題はない。
上記の実施の形態では、波長観測用反射部材20は、反射面20Aと20Bを路長差Laだけ離間して配置してなるものとして説明したが、波長観測用部材20はこれに限定されるものではない。例えば、図2に示すように、反射面20Aをレーザ光源11から見てビームスプリッタ19の透過側に、反射面20Bをビームスプリッタ19の反射側に配置し、両者間の光路長差がlaとなるようにしてもよい。また、図3に示すような平行平面板を波長観測用反射部材20として用いてもよい。この場合、表面側を反射面20A、裏面側を反射面20Bとして機能させ、両者間の光路長差をlaとなるようにする。
図4は、波長観測用反射部材20の別の構成例を示したものである。この図4の波長観測用反射部材20は、平面状の反射面20Aと、階段状に高さが変化する面を反射面20Bとした材料とを備えている。これにより、反射面20Aと反射面20Bとの間の光路長差がla、lb、lc、ld(la<lb<lc<ld)と階段状に変化するものである。このように複数通りの光路長差を提供することにより、広い測定レンジを得ると同時に高い分解能で合成波長Λを算出することが可能となる。
上記の[数2]、[数3]から明らかなように、レーザ光源11からの出射光の波長λ、λが変化した場合に算出される干渉縞の位相φ、φの変化量は、波長観測用反射部材20の反射面20A、20B間の光路長差laに依存する。光路長差laが大きいと波長λ、λの変化に対する位相φ、φの変化量が大きくなり、波長λ、λの変化が所定の範囲内であれば、合成波長Λを高い分解能で算出することができる。しかし、位相φ、φの変化量が大きい分、縞次数n、nも変わりやすくなる。縞次数n、nが変わると、波長λ、λの変化量ひいては合成波長Λの大きさを決定することが困難となる。一方、laが小さいと、波長λ、λの変化に対する位相φ、φの変化量が小さくなり、縞次数n、nが変化しない状態で干渉縞信号を得ることが出来る波長の範囲を広くすることができる。しかし、位相φ、φの変化が小さい分、合成波長Λの算出精度は低下する。
図4の波長観測用反射部材20を用いた場合、異なる光路長差la、lb、lc、ldの部分で測定される位相φの変化を比較することにより、縞次数nの変化量を把握することができ、これにより、広い測定レンジを得ると同時に高い分解能で合成波長Λを算出することが可能となる。すなわち、測定レンジと分解能が異なる波長センサを複数用意したのと同等の効果を得ることができる。
図5は複数の光路長差を有する波長観測用反射部材20の別の例を示している。この波長観測用反射部材20は、ガラス等の透明材料1つのみで形成され、階段状に形成された表面を反射面20Aとし、裏面側の平面状の反射面を反射面20Bとしている。
[第2の実施の形態] 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る多波長干渉計の全体構成を示している。この実施の形態の多波長干渉計は、波長観測用反射部材20が被測定物Wからの反射光によって発生する干渉縞を撮像する撮像装置の撮像領域内に設置され、コリメート光学系12による平行光束の照明範囲に両者が含まれるように構成される。従って、被測定物W、及び波長観測用反射部材20それぞれの干渉縞画像P1、P2が同一の撮像装置17により撮像され、モニタ18に並列的に表示される。この実施の形態では、第1の実施の形態のように別個のビームスプリッタ19及び撮像装置21が不要となるため、構成を簡単にすることができ、装置の低価格化や小型化を図ることができる。
[第3の実施の形態] 図7は、本発明の第3の実施の形態に係る多波長干渉計の全体構成を示している。この実施の形態は、波長観測用反射部材20が被測定物Wと隣接して設置され、コリメート光学系12による平行光束の照明範囲に両者が含まれるようにされている点では第2の実施の形態と共通している。
ただし、この実施の形態では、いわゆる位相シフト法による干渉計測を行うための構成を備えている点で、第2の実施の形態と異なっている。即ちこの実施の形態の多波長干渉計は、被測定物Wと参照面14との間に配置されるλ/4板31、参照光と測定光を合成した合成光を3分割するビームスプリッタ32、45°ずつ透過軸方向の異なる3つの偏光板33A〜C、及び撮像装置17A〜Cを備えている。
この構成において、被測定物Wで反射されλ/4板31を通過した測定光と、参照面14で反射した参照光とは、互いに偏光方向が直交した直線偏光となり、ビームスプリッタ13により合成されて合成光となる。この合成光は、ビームスプリッタ32により3つに分割された後、3つの偏光板33A〜Cを通過する。
偏光板33A〜C通過した3つの光は互いに位相が90°ずつ異なる光となり、撮像装置17A〜Cに投影される。この実施の形態によれば、偏光板33A〜Cにより干渉縞の位相をシフトさせて、複数枚の干渉縞画像を撮像装置17A〜Cにより同時に取得することができる。また、上記実施の形態と同様に、レーザ光源11からの出射光の波長を波長λ、λと切り換えて多波長干渉を行うことにより、その合成波長Λにより、広い測定レンジでの干渉計測が可能となる。合成波長Λは、被測定物Wと隣接して配置された波長観測用反射部材20による干渉縞画像を解析することにより求めることができるのは、上記の実施の形態と同様である。
なお、この実施の形態において、波長観測用反射部材の干渉画像を、第1の実施の形態と同様に別個のビームスプリッタおよび撮像装置(19,21)を設置することにより観測することも可能である。また、図7では偏光板33A〜Cを用いた光学的な位相シフト法による干渉計を説明したが、参照面を物理的に移動させて位相シフトを行う干渉計にも、本発明は適用可能である。また、撮像装置17A〜Cを3台準備する例を説明したが、これに限らず、光路切替部材による切り替えを行うこと等により、1台の撮像装置のみで撮像を行うことも可能である。このような位相シフト法を用いることにより、上記の実施の形態の干渉計に比べ高精度に被測定物Wの形状を解析することができる。
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。例えば、上記実施の形態では波長観測用反射部材20は平面状の2つの反射部材20A、20Bを有するものとして説明したが、所定の光路長差を有するものであれば、必ずしも平面状で有る必要はなく、例えば球面状のものであってもよい。
また、上記の実施の形態では、反射面20A及び20Bでそれぞれ反射された光を干渉させて得られた干渉縞を撮像するようにしていたが、これに代えて、反射面20Aと参照面14の各々で反射した光を干渉させて得られた干渉縞、及び反射面20Bと参照面14の各々で反射した光を干渉させて得られた干渉縞を撮像するようにしてもよい。この場合でも、反射面20Aと20Bは既知の光路差を与えられており、2つの干渉縞にはこの光路差の差に従った違いが生じるので、同様の効果を得ることができる。
また、図8に示すように、参照面14とは別に、例えば波長観測用反射部材20に向かう光路に配置されるビームスプリッタ41と、これにより分岐された光路に配置された第2参照面42を設けることもできる。このとき、この反射面20Aにおける反射光及び第2参照面42における反射光を互いに干渉させて得られた干渉縞、並びに反射面20Bにおける反射光及び第2参照面42における反射光を互いに干渉させて得られた干渉縞を撮像するように光学系を構成することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る多波長干渉計の全体構成を示している。 図1に示す波長観測用反射部材20の別の構成例を示す。 図1に示す波長観測用反射部材20の別の構成例を示す。 図1に示す波長観測用反射部材20の別の構成例を示す。 図1に示す波長観測用反射部材20の別の構成例を示す。 本発明の第2の実施の形態に係る多波長干渉計の全体構成を示している。 本発明の第3の実施の形態に係る多波長干渉計の全体構成を示している。 本発明の実施の形態の変形例を示す。
符号の説明
11・・・レーザ光源、 12・・・コリメート光学系、 13・・・ビームスプリッタ、 14・・・参照面、 16・・・結像レンズ、 17・・・撮像装置、 18・・・モニタ、 19・・・ビームスプリッタ、 20・・・波長観測用反射部材、 20A、20B・・・反射面、 21・・・撮像素子、 22・・・モニタ、 31・・・λ/4板、 32・・・ビームスプリッタ、 33A〜C・・・偏光板、 100・・コンピュータ、 101・・・位相算出部、 102・・・形状算出部、 103・・・位相算出部、 104・・・合成波長算出部。

Claims (5)

  1. 複数の異なる波長の出射光を出射可能に構成された光源と、
    前記光源が出射する出射光を測定光と参照光とに分割すると共に、参照面で反射した前記参照光及び被測定物で反射した測定光を合成して合成光とする光分割合成部材と、
    前記合成光による干渉縞を撮像する撮像部と
    を備え、
    前記複数の異なる波長の出射光の各々により得られた干渉縞の位相、及び前記複数の異なる波長の合成波長に基づいて前記被測定物の形状を算出する多波長干渉計において、
    光路長差が既知の第1反射面及び第2反射面を有する反射部材と、
    前記複数の異なる波長の出射光をそれぞれ前記反射部材に入射させて得られた複数の干渉縞を前記撮像部で撮像し、撮像された複数の干渉縞の位相に基づいて前記合成波長を算出する算出部と
    を備え、
    前記反射部材は、表面及び裏面を前記第1反射面及び前記第2反射面とする平行平面板であり、
    前記反射部材は、前記被測定物からの反射光によって発生する干渉縞を撮像する前記撮像部の撮像領域内に配置され、前記反射部材による干渉縞の画像は、前記被測定物による干渉縞の画像と共に共通の撮像装置により撮像され
    前記反射部材は、前記第1反射面又は前記第2反射面が階段状に形成されて前記第1反射面と前記第2反射面との間の光路長差が複数段の階段状に変化し、これにより複数の平行平面板を形成している
    ことを特徴とする多波長干渉計。
  2. 前記合成光に位相シフトを与える位相シフト付与手段を備え、異なる量の位相シフト毎に得られた複数の干渉縞を前記撮像手段で撮像することにより位相シフト法を実行可能に構成された請求項1記載の多波長干渉計。
  3. 前記第1反射面における反射光及び前記第2反射面における反射光を互いに干渉させて得られた干渉縞を前記撮像部で撮像するように構成された請求項1記載の多波長干渉計。
  4. 前記第1反射面における反射光及び前記参照面における反射光を互いに干渉させて得られた干渉縞、並びに前記第2反射面における反射光及び前記参照面における反射光を互いに干渉させて得られた干渉縞を前記撮像部で撮像するように構成された請求項1記載の多波長干渉計。
  5. 前記第1反射面における反射光及び前記参照面とは別個に設けられた第2参照面における反射光を互いに干渉させて得られた干渉縞、並びに前記第2反射面における反射光及び前記第2参照面における反射光を互いに干渉させて得られた干渉縞を前記撮像部で撮像するように構成された請求項1記載の多波長干渉計。
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