JP5282853B2 - 材料試験機 - Google Patents

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Description

この発明は、標線認識レベル表示機能を備えた材料試験機に関する。
試験片に引張荷重を付与して、その伸びを計測する材料試験機は、例えば、テーブル上にモータの回転により同期して回転自在に立設された一対のねじ棹と、それらのねじ棹にナットを介して上下動可能に支持されたクロスヘッドと、テーブルとクロスヘッドのそれぞれに連結されたつかみ具等の治具とから構成される。そして、試験片の両端をつかみ具に把持させた状態でクロスヘッドを移動させることにより、引張荷重を試験片に与える試験が実行されるとともに、試験片の伸びが変位測定手段により測定される。
このような材料試験機における変位測定手段の一つとして、ビデオ式非接触伸び計が知られている。先ず、ビデオ式非接触伸び計により変位測定を行う前には、予め標線マークを印刷等した標線シール等を、試験片表面の所定の位置に貼着している。そして、試験実行中には、予め試験片の表面の所定の上下位置に付された標線マークをビデオカメラで撮影することで、得られた画像データから標線位置および標線間距離の変位量を算出している(特許文献1参照)。
このようなビデオ式非接触伸び計で伸びを測定するときには、つかみ具に把持された試験片の所定の上下位置に貼着した標線シールの両方が、1つのカメラの視野内に納まるようにビデオカメラを配置している。このビデオカメラによる標線マークの認識は、標線マークに対して設定したデータ領域の画像データを試験片への負荷軸と直交する方向に積分して作成された、プロファイルを利用して行われている。そして、そのプロファイルを基に、試験実行前の標線の位置がさらに計算されている(特許文献2参照)。
特開平11−094719号公報 特開平11−295042号公報
ところで、標線マークのプロファイルから標線位置を求める場合には、試験実行前の標線マークのプロファイルが適正である必要がある。そうでなければ、その後の試験実行中の標線位置の捕捉および変位測定に影響を及ぼすこととなるためである。そして、その標線マークのプロファイルが適正であるためには、試験片に貼着されている標線マークをビデオカメラが的確に捉え、正確に認識できていることが必要である。
図6は、従来の標線マークMのプロファイルP1を作成する手法の説明図である。まず、画像データを収集するため、所望の焦点距離を有するレンズ27を装着したビデオカメラ28により試験片10を撮影する。ここで、予め標線マークM周辺の所定の範囲を、標線位置計算に使用する画像データ範囲である計算範囲Eとして指定している。この計算範囲Eの画像データについて、紙面横方向の色濃度の積分値、すなわち、紙面横方向に列設する計算範囲E内の各画素の階調値の積算値を負荷軸側の画素位置毎にプロットしてグラフ化し、プロファイルP1を得ている。プロファイルP1は撮影画像とともに表示部に表示され、オペレータがプロファイルP1の形状を目視で確認できるようになっている。
従来、標線マークMがビデオカメラ28に的確に捉えられているかどうかの判断は、オペレータが標線マークMのプロファイルP1の形状を目視確認することにより行っている。プロファイルP1の形状は、試験片10への照明のあて方、レンズ27の絞り、標線の計算範囲E等の設定により変化する。例えば、試験片10にあてる照明が強すぎる場合には、撮影画像ではグレーから白の色成分が多くなるため、図6に示すプロファイルP1の形状は、ベースラインL1が上がり、標線マークMの色濃度分布のピークが低いものとなる。また、引張荷重を受けた試験片10が伸びるのに伴って、標線マークMの図柄等が負荷軸方向に伸びることにより標線マークの色濃度も薄くなる。このため、ベースラインL1(プロファイルの最小値)と標線マークMの色濃度の最大値の差が小さいプロファイルは、標線マークMがビデオカメラ28に的確に捉えられているときのプロファイルではないとオペレータは判断することになる。そして、オペレータがプロファイルP1の形状から、ビデオカメラ28が標線マークを的確に捉えていないと判断した場合には、試験片10への照明のあて方、レンズ27の絞り、標線の計算範囲E等が、適正なプロファイルが得られるまで調整される。
このように、オペレータがプロファイルの形状を見て、ビデオカメラが標線マークを的確に捉えているか否かを判断する場合には、各オペレータの感性の違いから判断に差が生じることがある。このような判断の差は、試験結果に影響を及ぼすため、可能な限り生じないようにすることが好ましい。しかし、実際には、このような判断の差が生じないようにするため、どのようなプロファイルが測定結果に影響を与えるのかを的確に読み取ることができる程度に、材料試験および装置の操作に慣れることを、オペレータに要求している。
また、材料試験および装置の操作に慣れたオペレータであっても、装置の設計側が、ビデオカメラが標線マークを的確に捉えているときのプロファイルとして想定しているものとはかけ離れたプロファイルを、ビデオカメラが標線マークを的確に捉えていると判断している場合もある。この場合には、正確な測定結果を得ることが困難となる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ビデオカメラの標線認識レベルを表示部に表示可能な材料試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、標線を付した試験片に試験力を付与するとともに、前記標線をビデオカメラで撮影することにより、試験片の伸びを測定する材料試験機において、試験実行前の前記標線のプロファイルを画像データから作成するプロファイル作成手段と、前記プロファイルからビデオカメラの標線認識レベルを判定する認識レベル判定手段と、前記認識レベル判定手段による判定に応じた認識レベルを表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記認識レベル判定手段は、認識レベルに応じて複数の段階に判定し、前記認識レベルは、前記認識レベル判定手段により判定された段階により色分けされたバーグラフとして前記表示部に表示される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記認識レベル判定手段は、前記プロファイルが、前記試験片の測定に適した理想的なプロファイルの特徴に近いか否かに基づいて前記認識レベルを判定する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記理想的なプロファイルの特徴は、前記プロファイルの最大値が試験実行中に変動してもフルスケールに到達しないと想定されるフルスケールに対する割合Aに近いか否かである。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記理想的なプロファイルの特徴は、前記プロファイルの平均値が、プロファイルにおける標線の分布範囲が標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲の30〜50%の範囲内となるフルスケールに対する割合Bに近いか否かである。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記理想的なプロファイルの特徴は、前記プロファイルの最小値がフルスケールの0%に近いか否かである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記認識レベル判定手段は、前記プロファイルの最大値をa、前記プロファイルの平均値をb、前記プロファイルの最小値をcとすると、認識レベルSを下記式により計算して、認識レベルを判定する。
式:S=(1−|a−A|)・(1−|b−B|)・(1−|c−0.0|)
ただし、a、b、cは0以上、1以下の値であり、Aは、前記プロファイルの最大値が試験実行中に変動してもフルスケールに到達しないと想定されるフルスケールに対する割合であり、Bは、前記プロファイルの平均値が、プロファイルにおける標線の分布範囲が標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲の30〜50%の範囲内となるフルスケールに対する割合である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記認識レベル判定手段は、前記認識レベルSの値に応じて認識レベルを複数の段階に判定し、前記認識レベルSは、前記認識レベル判定手段により判定された段階により色分けされたバーグラフとして表示部に表示される。
請求項1に記載の発明によれば、ビデオカメラによる標線の認識レベルを判定する標線認識レベル判定手段を備え、その判定に応じた認識レベルを表示部に表示することから、ビデオカメラが標線を的確に捉えているか否かの客観的な指標をオペレータに提供することが可能となる。このため、各オペレータによる判断の差を低減することができる。
請求項2および請求項8に記載の発明によれば、認識レベルを、認識レベル判定手段により判定された段階により色分けされたバーグラフとして表示部に表示することから、オペレータはビデオカメラによる標線の認識レベルの程度を容易に把握することができる。
請求項3乃至請求項7に記載の発明によれば、認識レベル判定手段は、作成されたプロファイルが変位測定に影響を及ぼすことのない理想的なプロファイルの特徴に近いか否かを判定することから、経験の浅いオペレータでも、認識レベルの表示を見ることで、変位測定への影響の有無を容易に知ることができる。
この発明に係る材料試験機の概要図である。 試験片10、ビデオカメラ28および照明装置37の位置関係を説明するための平面概略図である。 この発明の主要な構成を示すブロック図である。 認識レベル判定部42におけるプロファイルPの判定の説明図である。 認識レベルの表示例である。 従来の標線マークMのプロファイルP1を作成する手法の説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る材料試験機の概要図である。図2は、試験片10、ビデオカメラ28および照明装置37の位置関係を説明するための平面概略図である。
この材料試験機は、テーブル18と、床面に立設された一対の支柱19と、各支柱19の内部におけるテーブル18上に鉛直方向を向く状態で回転可能に立設された一対のねじ棹と、これらのねじ棹に沿って移動可能なクロスヘッド23と、このクロスヘッド23を移動させて試験片10に対して試験力を付与するための負荷機構30とを備える。
クロスヘッド23は、一対のねじ棹に対して、図示を省略したナットを介して連結されている。各ねじ棹の下端部は、負荷機構30に連結されており、負荷機構30の動力源からの動力が、一対のねじ棹に伝達される構成となっている。一対のねじ棹が同期して回転することにより、クロスヘッド23は、これら一対のねじ棹に沿って昇降する。
クロスヘッド23には、試験片10の上端部を把持するための上つかみ具21が付設されている。一方、テーブル18には、試験片10の下端部を把持するための下つかみ具22が付設されている。引っ張り試験を行う場合には、試験片10の両端部をこれらの上つかみ具21および下つかみ具22により把持した状態で、クロスヘッド23を上昇させることにより、試験片10に試験力(引張荷重)を負荷する。
このときに、試験片10に作用する試験力はロードセル24によって検出され、制御回路31を介して制御部33に入力される。また、試験片10は、ビデオカメラ28により撮影され、その画像は制御部33に入力される。
ビデオカメラ28は、着脱可能なレンズ27を備え、支柱19に配設されたアーム29に支持されている。また、ビデオカメラ28は、上つかみ具21および下つかみ具22を同一視野に収めるように、支柱19におけるアーム29の固定位置およびアーム29の屈曲度を調整することで位置決めされる。そして、図2に示すように、ビデオカメラ28は、約斜め45度傾いた状態で上つかみ具21および下つかみ具22に把持された試験片10の表面に対してレンズ27の正面が正対する位置に配設される。
ビデオカメラ28の上方には、LED照明等の照明装置37が配設されている。照明装置37は、支柱19に配設されたアーム39に支持されるとともに、ビデオカメラ28の視野に入らないように配置される。照明装置37は、試験片10の上方側から試験片10の表面に対し光を照射することで、ビデオカメラ28による撮影に必要な光量を供給している。
制御部33は、ROM、RAM等の記憶装置およびCPU等を備えるコンピュータ等によって構成される。制御部33には、液晶ディスプレイ等の表示装置である表示部35、マウスおよびキーボード等を有する入力部34およびビデオカメラ28、制御回路31が接続される。制御回路31は、ロードセル14からの試験力データ、クロスヘッド23の位置情報を制御部33に送信する。そして、制御部33は、ビデオカメラ28の撮影画像データを取り込んでデータ処理を実行し、試験片10における標線間の距離の変位量を演算するとともに、その結果を試験片10の伸びとして、試験力やクロスヘッド23の位置情報等とともに表示部35に表示する。また、制御部33は、後述するプロファイル作成部41と認識レベル判定部42とを備える。
このような材料試験機において、上つかみ具21および下つかみ具22に把持された状態の試験片10に対して試験を実行する前には、オペレータが試験片10に標線を付し、さらに、ビデオカメラ28および照明装置37の位置、標線の計算範囲の調整等が行われる。なお、この実施形態では、標線マークMが予め印刷された標線シールを試験片10に貼着することにより標線を付している。
図3は、この発明の主要な構成を示すブロック図である。
ビデオカメラ28で撮影して得られた画像データは制御部33に送られる。先に図6を参照して説明したように、画像データのうち標線位置計算に使用する計算範囲Eの画像データを利用して、標線マークMのプロファイルPが作成される。これらは、制御部33におけるプロファイル作成部41によって実行される。
作成されたプロファイルPは、認識レベル判定部42において、以下の3つの項目について、理想的なプロファイルの特徴に近いか否かが評価される。図4は、認識レベル判定部42におけるプロファイルPの評価の説明図である。
第1の項目は、プロファイルPの最大値aが試験実行中に変動してもフルスケールに到達しないと想定されるフルスケールに対する割合Aに近いか否かの評価である。この実施形態におけるフルスケールとは、プロファイルPが計算範囲Eの横方向の各画素の階調値(0〜255)の積算値をプロットしたものであることから、1画素の階調値の最大値255に計算範囲Eの横方向の画素数を乗じた値がフルスケールとなる。一方で、計算範囲Eの設定等によりフルスケールの数値は変動するため、図4に示すように、フルスケールを100%として表示している。
ところで、図4に示すプロファイルPのピークが、試験が実行されて測定を行っている間に飽和すると、プロファイルPの負荷軸方向の画素位置において最大値a(ここではフルスケールと同じ値)をとる範囲が広くなるため、標線位置計算の精度が損なわれることになる。このため、プロファイルPの最大値aが試験実行中に変動してもフルスケールに到達しないことが望まれる。一方で、試験実行により試験片10の伸びに伴って標線マークMも移動し、標線マークM部分の色濃度が全体的に薄くなることもある。このような場合にも、標線位置計算の精度を一定以上に保つためには、図4に示すプロファイルPのピーク位置が低くなっても、ベースラインLとの差が十分にあることが望まれる。
したがって、プロファイルPの最大値aが試験実行中に変動してもフルスケールに到達しないと想定されるフルスケールに対する割合Aは、フルスケールに近い値ではあるが、フルスケールに近すぎる値でないことが好ましい。すなわち、この割合Aは、例えば70〜90%であることが好ましい。なお、この実施形態では、割合Aは80%としている。この割合Aは試験片10の性質や試験片10に貼着する標線シールの図柄の違い等により変更される。
第2の項目は、プロファイルPの平均値bが、プロファイルPにおける標線マークMの分布範囲が標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲の30〜50%の範囲内となるフルスケールに対する割合Bに近い否かの評価である。試験を実行すると、試験片10の伸びに伴って標線マークMも移動するため、照明装置37からの光の照射角度の変化等により、図4に示すプロファイルのピーク形状が変形することがある。また、試験片10に直接標線を標している場合には、試験片10の伸びに伴って標線の形状が変化し、プロファイルのピーク形状がなだらかな形状へと変形していくこともある。そして、このようなプロファイルの変形においては、プロファイル上の標線マークMの分布範囲が、標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲を越える場合がある。そうすると、標線位置計算に必要なプロファイルPのベースラインLの数値(プロファイルの最小値)が正しく求められなくなり、標線位置計算の精度が損なわれることになる。プロファイルPにおける標線マークMの分布範囲が、標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲の30〜50%の範囲内に収まっていれば、標線マークMのプロファイルPが変形しても、標線位置計算に必要なプロファイルのベースラインの数値(プロファイルの最小値)を正しく収集できる。
標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲の30〜50%の範囲内に標線マークMの分布範囲が収まっているかどうかは、プロファイルPの平均値b(プロファイルP全体の色濃度の平均値でもある)がフルスケールに対する割合Bに近い否かを評価することによって判断できることが経験的に見出されている。ここで割合Bは10〜30%であることが好ましい。なお、この実施形態では、割合Bは20%としている。この割合Aは試験片10の性質や試験片10に貼着する標線シールの図柄の違い(標線マークMの違い)等により変更される。
第3の項目は、プロファイルPの最小値cがフルスケールの0%に近いか否かの評価である。これは、標線位置計算の信頼性の観点から、その計算の基礎となるデータであるプロファイルのバックグラウンドノイズが可能な限り低いことが好ましいからである。
上述した3つの項目の評価は、具体的には以下に式により実行され、認識レベルSが算出される。
Figure 0005282853
a、b、cのそれぞれが目標値A、B、0に近いほど、各項の値が1に近づき、かつ、a、b、cのすべての条件がそろわなければ、認識レベルSの値は大きくならない。そして、認識レベルSは値が大きいほど認識レベルが安定している。すなわち、ビデオカメラ28により標線マークMがより的確に捉えられていることを示す。なお、この実施形態では、上述したように、割合Aを80%、割合Bを20%と設定していることからA=0.8、B=0.2として認識レベルSを算出している。
図5は、認識レベルの表示例である。図5(a)は、認識レベル不足と判定された場合の表示例、図5(b)は、認識レベル不安定と判定された場合の表示例、図5(c)は、認識レベル安定と判定された場合の表示例である。なお、図5(a)、(b)、(c)における上側のバーグラフは、試験片10の上方に付された標線の認識レベルを、下側のバーグラフは、試験片10の下方に付された標線の認識レベルを、それぞれ示している。
数式1により得られた認識レベルSは、図3に示す認識レベル判定部42において、認識レベルSの値に応じて3段階に分けて判定される。この実施形態では、認識レベルSが0以上0.3未満の場合は「認識レベル不足」、認識レベルSが0.3以上0.6未満の場合は「認識レベル不安足」、認識レベルSが0.6以上1以下の場合は「認識レベル安定」、と判定される。なお、これらの数値範囲は一例であって、これに限定されるものではない。また、判定も3段階の判定だけでなく、単に「不足」「安定」の2段階判定や、さらに細分化した判定を行ってもよい。
認識レベル判定部による判定が終わると、標線の認識レベルは、表示部35に表示される。表示部35には、標線の認識レベルが認識レベルSの値に応じたバーグラフとして表示されるとともに、それぞれのバーは、「認識レベル不足」、「認識レベル不安足」、「認識レベル安定」の3段階の判定結果に応じて色分け表示される。「認識レベル不足」と判定された場合には、図5(a)に示すように、認識レベルSの値に応じた短いバーが、例えば「認識レベル不足」と対応づけられた赤色で表示される。「認識レベル不安定」と判定された場合には、図5(b)に示すように、認識レベルSの値に応じた中程度の長さのバーが、例えば「認識レベル不安定」と対応づけられた黄色で表示される。さらに、「認識レベル安定」と判定された場合には、図5(c)に示すように、認識レベルSの値に応じた長いバーが、例えば「認識レベル安定」と対応づけられた青色で表示される。なお、図5においては、認識レベルSの判定の色分けに代えて、異なるハッチングを付している。
表示が「認識レベル不足」および「認識レベル不安足」を示す色等で表示された場合には、オペレータは、照明装置37の位置やその光量、標線の計算範囲等の再調整を行う。そして、再調整後に再度上述したプロファイル作成および認識レベル判定等の演算が制御部33で実行される。しかる後、標線の認識レベルの表示が「認識レベル安定」を示す表示となれば、オペレータは試験実行の指示を入力部34を操作して制御部33に与える。
なお、この実施形態では、標線の認識レベルをバーグラフとして表示しているが、認識レベルSの数値をそのまま表示し、「認識レベル不足」、「認識レベル不安足」、「認識レベル安定」の3段階の判定結果に応じた色分け表示を省略してもよい。また、認識レベルSの数値のバーグラフの表示を省略し、「認識レベル不足」、「認識レベル不安足」、「認識レベル安定」の3段階の判定結果を色分け信号として表示してもよい。
10 試験片
18 テーブル
19 支柱
21 上つかみ具
22 下つかみ具
23 クロスヘッド
24 ロードセル
27 レンズ
28 ビデオカメラ
29 アーム
30 負荷手段
31 制御回路
33 制御部
34 入力部
35 表示部
37 照明装置
39 アーム
41 プロファイル作成部
42 認識レベル判定部

Claims (8)

  1. 標線を付した試験片に試験力を付与するとともに、前記標線をビデオカメラで撮影することにより、試験片の伸びを測定する材料試験機において、
    試験実行前の前記標線のプロファイルを画像データから作成するプロファイル作成手段と、
    前記プロファイルからビデオカメラの標線認識レベルを判定する認識レベル判定手段と、
    前記認識レベル判定手段による判定に応じた認識レベルを表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする材料試験機。
  2. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記認識レベル判定手段は、認識レベルに応じて複数の段階に判定し、
    前記認識レベルは、前記認識レベル判定手段により判定された段階により色分けされたバーグラフとして前記表示部に表示される材料試験機。
  3. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記認識レベル判定手段は、前記プロファイルが、前記試験片の測定に適した理想的なプロファイルの特徴に近いか否かに基づいて前記認識レベルを判定する材料試験機。
  4. 請求項3に記載の材料試験機において、
    前記理想的なプロファイルの特徴は、前記プロファイルの最大値が試験実行中に変動してもフルスケールに到達しないと想定されるフルスケールに対する割合Aに近いか否かである材料試験機。
  5. 請求項3に記載の材料試験機において、
    前記理想的なプロファイルの特徴は、前記プロファイルの平均値が、プロファイルにおける標線の分布範囲が標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲の30〜50%の範囲内となるフルスケールに対する割合Bに近いか否かである材料試験機。
  6. 請求項3に記載の材料試験機において、
    前記理想的なプロファイルの特徴は、前記プロファイルの最小値がフルスケールの0%に近いか否かである材料試験機。
  7. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記認識レベル判定手段は、前記プロファイルの最大値をa、前記プロファイルの平均値をb、前記プロファイルの最小値をcとすると、認識レベルSを下記式により計算して、認識レベルを判定する材料試験機。
    式:S=(1−|a−A|)・(1−|b−B|)・(1−|c−0.0|)
    ただし、a、b、cは0以上、1以下の値であり、Aは、前記プロファイルの最大値が試験実行中に変動してもフルスケールに到達しないと想定されるフルスケールに対する割合であり、Bは、前記プロファイルの平均値が、プロファイルにおける標線の分布範囲が標線位置を計算するための負荷軸方向の計算範囲の30〜50%の範囲内となるフルスケールに対する割合である。
  8. 請求項7に記載の材料試験機において、
    前記認識レベル判定手段は、前記認識レベルSの値に応じて認識レベルを複数の段階に判定し、
    前記認識レベルSは、前記認識レベル判定手段により判定された段階により色分けされたバーグラフとして表示部に表示される材料試験機。
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