JP5282746B2 - インク容器 - Google Patents
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Description
図1は本実施の形態に係るインクカートリッジの外観構成を模式的に示す斜視図である。図2はインクカートリッジの構成を示す模式図であり、(a)はインクカートリッジの背面図、(b)はインクカートリッジの縦断面図である。図1及び図2に示すように、インクカートリッジ10は、扁平形状の略六面体として構成されている。詳細には、インクカートリッジ10は、幅方向(矢印51の方向)に細く、高さ方向(矢印52の方向)及び奥行き方向(矢印53の方向)が上記幅方向51よりも長い略直方体形状に形成されている。このインクカートリッジ10は、図1及び図2に示された装着姿勢で、図中の下側の面を底面44とし、図中の上側の面を上面43として、背面42側から挿入方向50に沿ってカートリッジ収容部71(図3参照)に挿入される。なお、背面42に対向する面を正面41といい、正面41、上面43、背面42及び底面44のそれぞれに隣接し且つ互いに対向する2つの面を側面45,46という。この側面45,46のうち、正面41から見て左側を左側面45といい、右側を右側面46という。
続いて、インクカートリッジが装着されるインク供給装置70の構成について説明する。インク供給装置70はインクジェット方式の記録装置に設けられており、記録装置が備える記録ヘッド部へインクを供給するものである。以下では、インク供給装置70に関し、特に、インクカートリッジ10のインク室11のインク残量を検知するための構成について詳細に説明する。
続いて、図4を参照しながら、インクカートリッジ10の検知部14について詳細に説明する。図4は検知部の部分拡大図である。上述のように、インクカートリッジ10の検知部14は、インク室11のインク残量を検知するために用いられる。したがって、検知室12のインク液面が揺動したり、検知室12を形成する検知部14の内壁面へインクが付着したりすると、液面が誤認識されたりインク残量検出が不安定となったりする。そこで、検知部14の内壁面、即ち、検知室12を形成している面は、例えばフッ素系又はシリカ系の撥水性薄膜で被覆されて、インクに対する接触角が大きくなっている。この撥水性薄膜は、検知部14の内壁面に浸漬コーティングにより液体状の膜材料を塗布し、塗布した膜材料を乾燥させることによって、成膜されている。なお、インクカートリッジ10に収容されるインクの性質に応じて、上記撥水処理に代えて、撥油処理、又は撥水及び撥油処理を検知部14の内壁に施すことがよい。
まず、図5を参照しながら、実施例1に係るインクカートリッジについて説明する。図5は実施例1に係るインクカートリッジの構成を示す図であり、(a)はインクカートリッジの側面図、(b)はインクカートリッジの背面図、(c)は図5(b)のc−c断面図、(d)は図5(a)のd−d断面図である。実施例1に係るインクカートリッジ10Aは、本体フレーム21がポリプロピレンで構成され、フィルム22もポリプロピレンで構成されている。そして、実施例1に係るインクカートリッジ10Aの検知部14は、本体フレーム21の背面42から突出した半球状の突出部として形成されて、検知部14の内壁は全て曲面で形成されている。具体的には、全ての頂点111,112,113,114は角が丸められている。そして、前壁141と側壁142,142が衝合するところの2本の垂直方向の稜線101,102は角R=0.8mmの丸みで丸められており、前壁141と上壁143が衝合するところの1本の水平方向の稜線103は角R=5.0mmの丸みで丸められており、前壁141と下壁144が衝合するところの1本の水平方向の稜線104は角R=2.0mmの丸みで丸められており、上壁143と側壁142,142が衝合するところの2本の水平方向の稜線105,106は角R=0.8mmの丸みで丸められており、下壁144と側壁142,142が衝合するところの2本の水平方向の稜線107,108は角R=0.8mmの丸みで丸められている。
実施例2に係るインクカートリッジ(図示略)は、実施例1に係るインクカートリッジ10Aと形状、材質などは同一条件であり、検知部14の内壁に成膜された撥水性薄膜の材料と厚みが異なる。具体的には、実施例2に係るインクカートリッジでは、検知部14の内壁に対し、撥水撥油処理剤・フッ素コーティング剤(株式会社フロロテクノロジー製、商品名:フロロサーフ(株式会社フロロテクノロジーの商標)、型式:FS−1010Z−4.0)を、目標膜厚を2〜3μmとして浸漬コーティングにより塗布し、10秒以上乾燥させることによって、撥水性薄膜を成膜した。
次に、図6を参照しながら、比較例1に係る従来のインクカートリッジ10Bについて説明する。図6は比較例1に係る従来のインクカートリッジの構成を示す図であり、(a)はインクカートリッジの側面図、(b)はインクカートリッジの背面図、(c)は図6(b)のc−c断面図、(d)は図6(a)のd−d断面図である。比較例1に係る従来のインクカートリッジ10Bは、本体フレーム21がポリプロピレンで構成され、フィルム22もポリプロピレンで構成されている。そして、比較例1に係る従来のインクカートリッジ10Bの検知部14は、本体フレーム21の背面42から突出した直方体状の突出部として形成されている。検知部14の内壁に存在する稜線は、全て45°でカットする面取り(C面カット)が施されている。具体的には、前壁141と側壁142,142が衝合するところの2本の垂直方向の稜線101,102はC=0.2mmで面取りされており、前壁141と上壁143が衝合するところの1本の水平方向の稜線103はC=1.0mmで面取りされており、前壁141と下壁144が衝合するところの1本の水平方向の稜線104はC=0.7mmで面取りされており、上壁143と側壁142,142が衝合するところの2本の水平方向の稜線105,106はC=0.2mmで面取りされており、下壁144と側壁142,142が衝合するところの2本の水平方向の稜線107,108はC=0.2mmで面取りされている。
比較例2に係る従来のインクカートリッジ(図示略)は、比較例1に係る従来のインクカートリッジ10Bと形状、材質などは同一条件であり、検知部14の内壁に成膜された撥水性薄膜の材料と厚みが異なる。具体的には、比較例2に係る従来のインクカートリッジでは、検知部14の内壁に対し、撥水撥油処理剤・フッ素コーティング剤(株式会社フロロテクノロジー製、商品名:フロロサーフ(株式会社フロロテクノロジーの商標)、型式:FS−1010Z−4.0)を、目標膜厚を2〜3μmとして浸漬コーティングにより塗布し、10秒以上乾燥させることによって、撥水性薄膜を成膜した。
実施例1に係るインクカートリッジ10Aと、実施例2に係るインクカートリッジと、比較例1に係る従来のインクカートリッジ10Bと、比較例2に係る従来のインクカートリッジとを用いて、以下の要領で検知部14の内壁に成膜された撥水性薄膜の評価試験を行った。評価試験として、冷熱衝撃試験機(エスペック株式会社製、型式TSA−71S)を用いて冷熱衝撃試験(サーマルショック試験)を行った。この冷熱衝撃試験では、インクカートリッジ10に対し、−40℃の低温と70℃の高温とを1時間毎に交互に10サイクル繰り返して与え、検知部14の内壁に成膜された撥水性薄膜の剥離を目視で確認した。この評価試験の結果は、下記の表1に示す通りである。
11 インク室
12 検知室(インク残量検出室)
14 検知部(インク残量検出部)
15 インク注入部
20 本体
21 本体フレーム(インク収容部)
22 フィルム
60 検知体
62 指示部
63 フロート部
64 検出アーム
65 軸孔
66 回動軸
81 大気連通口
91 インク供給口
101〜108 稜線
111〜114 頂点
141 前壁
142 側壁
143 上壁
144 底壁
Claims (3)
- インクが収容されるインク室が内部に設けられたインク収容部と、
該インク収容部から外方へ突出し、前記インク室と連続する中空状のインク残量検知室が内部に設けられ、かつ、光透過性を有する材料で構成されたインク残量検知部とを備え、
前記インク残量検知室の内壁が撥水性又は撥油性の薄膜で被覆されているとともに、前記インク残量検知室の内壁を形成している面同士が衝合して成る稜線の角が0.5〜8.00mmの範囲に含まれる所定の大きさの丸め半径で丸められている、インク容器。 - 前記インク残量検知室の内壁の少なくとも1つの頂点の角が丸められている、請求項1に記載のインク容器。
- 前記インク残量検知室の内壁は曲面で形成されている、請求項2に記載のインク容器。
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