JP5282524B2 - 金属空気電池 - Google Patents
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Description
本発明者らは、従来の金属空気電池について充放電耐久試験を実施したところ、空気極の下方に電解質層を配置し、空気極の層平面を水平面と略平行とした金属空気電池にあっては、時間の経過とともに電池の放電容量が急激に低下する場合があることを知見した。その原因を突き詰めたところ、空気極と電解質層との界面に気泡が溜まり、当該気泡が成長して電池反応を阻害していたためであった。そのため、上記のような従来の金属空気電池にあっては、空気極と電解質層との界面に溜まった気体に対して、対策が十分でないといえる。
本発明は、空気極、負極、及び空気極と負極との間に介在する電解質層を有し、空気極の電解質層側には、気体を誘導可能な気体誘導部が備えられ、気体誘導部は、以下の(1)〜(4)に示す穴、スリット、切り欠き又は凹部のうちのいずれか1以上である、金属空気電池である。
(1)空気極の電解質層側から、該空気極の該電解質層側とは反対側へと貫通する穴又はスリット
(2)空気極の面方向外縁部分を切り落としてなる切り欠き
(3)空気極の電解質層側とは反対側の面を水平面と一致させた場合において、空気極の電解質層側の面を水平面に対して傾くように切り落としてなる切り欠き
(4)空気極の電解質層側に形成された凹部
本発明にかかる金属空気電池10に備えられる空気極1は、酸素を活物質として、酸素の酸化還元反応を行う電極である。空気極1には、空気極集電体、及び空気極層が備えられる。空気極集電体としては、多孔質支持体、網目状支持体、繊維、不織布等、従来から集電体として用いられる材質であれば特に限定されず適用できる。具体的には金属メッシュやカーボンペーパーが好ましい。一方、空気極層には導電材料、触媒、及びこれらを結着させるバインダーが含有される。導電材料としては、例えばカーボンブラックや活性炭、カーボン炭素繊維などの高比表面積カーボン材料等を用いることができる。触媒としては、コバルトフタロシアニン等の有機錯体、MnO2、CeO2、金属複合酸化物等の無機セラミックス、又はこれらの複合材料等を用いることができる。バインダーとしては、PVDF、PTFE、又はSBR等、一般的に用いられるバインダーを用いることができる。
本発明にかかる金属空気電池10に備えられる電解質層2は、電解質及びセパレータを有する。本実施形態においては、下記に説明する負極3がリチウム金属とされており、それに伴って電解質層はリチウムイオンを電導可能とされている。電解質としては、リチウムイオンを電導可能な電解質として従来使用されてきた電解質を用いることができ、特にリチウム塩を有する液状電解質が好ましく用いられる。具体的には、LiClO4、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiN(CF3SO2)2、LiCF3SO3、LiCF3CO2やリチウムのイミド塩等と、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、アセトニトリル、プロピオニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ニトロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチロラクトン等の非水溶媒と、を混合したものを挙げることができる。セパレータとしては、上記電解質に対して従来使用されてきたセパレータを用いることができ、アルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、酸化チタン、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の無機物粒子、又は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、セルロース、ポリイミド、及びポリアミド等の有機樹脂、ガラス繊維、さらには、上述の無機物粒子と有機樹脂との混合物及び成形体等とすることができる。このような液状電解質をセパレータに含浸させることで、電解質層2とされる。
本発明にかかる金属空気電池10に備えられる負極3には、負極集電体、及び金属リチウム又はリチウム合金が用いられている。負極集電体としては、多孔質支持体、網目状支持体、繊維、不織布等、従来から集電体として用いられる材質であれば特に限定されず適用できる。具体的には金属メッシュが好ましい。金属リチウム等を厚膜や薄膜とすることで、負極3が作製される。
本発明にかかる金属空気電池10は、上記空気極1、電解質層2、及び負極3を電池ケース4に内包して作製される。電池ケース4としては、従来から金属空気電池の電池ケース4として用いられてきたものを特に限定されずに適用できる。また、電池ケース4の空気極1近傍には、酸素供給口5が設けられており、ここから空気(酸素)を取り込んで空気極1の電池反応に供されることとなる。酸素供給口5の形態としては、従来の空気電池と同様の形態とすることができる。電池ケース4の内部から外部には電極端子6、7が伸びており、これらはそれぞれ空気極1の集電体や負極3へと接続されている。電池ケース4のその他形状については、内包する空気極1等の形状に合わせて適宜選択することができ、円筒状、矩形の筒状等とすることができる。
実施例にかかる評価セルを以下の通り作製した。空気極については、集電体としてカーボンペーパー(東レ社製、TGP−H−090、φ18mm、膜厚0.28mm)を用い、当該集電体に、カーボンブラック、MnO2触媒、PVDFバインダー、及び揮発性溶媒からなる塗料を、ドクターブレードを用いて塗布(φ18mm、目付重量5mg)した。空気極には、図5に示すような気体誘導部を設けた。電解質層としては、電解液を1M LiClO4 PC(キシダ化学社製)4.8mLとし、セパレータとしてφ18mmのPP製多孔質セパレータを用いた。負極としては、金属リチウム(本城金属社製、φ18mm、厚さ0.25mm)を用いた。空気極に供給する酸素は、純酸素(99.99%、1.013×105Pa)とした。これらを、図6に示すような電極を水平方向に配置する評価セル(F型セル、北斗電工社製)として、ガラスデシケータ(1L容積)内に設置して評価した。
空気極に気体誘導部を設けないこと以外は、実施例にかかる評価セルと同様にして比較例にかかる評価セルを作製し、評価した。
2 電解質層
3 負極
4 電池ケース
5 酸素供給口
6、7 電極端子
8、18、28 気体誘導部
10 金属空気電池
Claims (3)
- 空気極、負極、及び該空気極と負極との間に介在する電解質層を有し、前記空気極の前記電解質層側には、気体を誘導可能な気体誘導部が備えられ、
前記気体誘導部は、以下の(1)〜(4)に示す穴、スリット、切り欠き又は凹部のうちのいずれか1以上である、金属空気電池。
(1)前記空気極の前記電解質層側から、該空気極の該電解質層側とは反対側へと貫通する穴又はスリット
(2)前記空気極の面方向外縁部分を切り落としてなる切り欠き
(3)前記空気極の前記電解質層側とは反対側の面を水平面と一致させた場合において、前記空気極の前記電解質層側の面を前記水平面に対して傾くように切り落としてなる切り欠き
(4)前記空気極の電解質層側に形成された凹部 - 前記気体誘導部が、前記空気極の中心よりも外縁側に設けられる、請求項1に記載の金属空気電池。
- 前記負極がリチウム金属を有する、請求項1又は2に記載の金属空気電池。
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