JP5282308B2 - 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5282308B2
JP5282308B2 JP2009541055A JP2009541055A JP5282308B2 JP 5282308 B2 JP5282308 B2 JP 5282308B2 JP 2009541055 A JP2009541055 A JP 2009541055A JP 2009541055 A JP2009541055 A JP 2009541055A JP 5282308 B2 JP5282308 B2 JP 5282308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
ink
group
inkjet ink
aqueous inkjet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009541055A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009063654A1 (ja
Inventor
宏毅 川嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2009541055A priority Critical patent/JP5282308B2/ja
Publication of JPWO2009063654A1 publication Critical patent/JPWO2009063654A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5282308B2 publication Critical patent/JP5282308B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/36Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

本発明は、新規の非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法に関するものである。
近年、インクジェット記録方式は、簡便でかつ安価に画像を作成できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。
この様なインクジェット記録方式で用いられるインクジェットインクとしては、水を主溶媒とする水性インク、室温では揮発しない不揮発性の溶媒を主とし、実質的に水を含まない油性インク、室温で揮発する溶媒を主とし、実質的に水を含まない非水系インク、室温では固体のインクを加熱溶融して印字するホットメルトインク、印字後、光等の活性光線により硬化する活性光線硬化性インク等、複数のインクジェットインクがあり、用途に応じて使い分けられている。
一方、長期の耐候性が求められる屋外掲示物や曲面を有する物体への密着性が求められる印字物等には、記録媒体としてポリ塩化ビニルやポリエチレンなどのプラスチック製の記録媒体が用いられ、特に広い用途で軟質ポリ塩化ビニル製の記録媒体が使用されている。軟質ポリ塩化ビニルに印刷する方法は多数あるが、版作製の必要がなく、仕上がりまでの時間が短く、少量多品種の生産に適する方法として、インクジェット記録方法がある。
軟質ポリ塩化ビニルに対してインクジェット記録を行う際、用いるインクジェットインクとしては、従来、シクロヘキサノン等を多く含有する非水系インクが用いられており、例えば、シクロヘキサノンを含有したインクジェットインクが開示されている(特許文献1参照)。このシクロヘキサノンは、軟質ポリ塩化ビニルに対する溶解能が高く、インクジェットインク中の顔料が軟質ポリ塩化ビニル中に入り込むため、良好な耐擦過性、光沢性が得られる。しかし、シクロヘキサノンは第1種有機溶媒の指定を受けており、安全性に問題があるだけでなく、シクロヘキサノンを含有するインクジェットインクを取り扱う際には、局所排気装置が必要となる欠点があった。
これに対し、シクロヘキサノンを含まないことを特徴とする非水系インクが開発、販売されている。例えば、ポリ塩化ビニルを溶解する溶媒として、上記のような課題を抱えているシクロヘキサノンに代えて、N−メチルピロリドン、アミド等の溶媒を含有する非水系インクが開示されている(特許文献2、3参照)。また、擦過性等の画像堅牢性を向上させる目的で、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体やアクリルなどの定着樹脂を添加した非水系インクが開示されている(特許文献4、5参照)。これらの構成により、臭気をある程度抑制でき、ポリ塩化ビニルに対する耐擦過性をある程度備えた画像を形成できるインクジェットインクを得ることができてきている。しかしながら、昨今のインクジェットプリンタに対してより高画質化の要求があり、これまで以上に、光沢性、高い光学濃度を兼ね備えたインクジェット画像を形成するシステムが求められている。
特表2002−526631号公報 特開2005−15672号公報 特開2005−60716号公報 特開2005−36199号公報 WO2004/007626号明細書
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック製の記録媒体に対する印字適性(耐擦性、アルコール拭き取り耐性)を有し、安全性に優れ、臭気の問題が無く使用でき、特に、光沢性、高い光学濃度に優れる非水系インクジェットインクとそれを用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.少なくとも顔料、定着樹脂、下記一般式(1)及び(2)で表される化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる化合物(A)と、下記一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体を含有することを特徴とする非水系インクジェットインク。
〔式中、R1、R2はそれぞれ炭素数が1乃至6の置換基を表し、R1とR2が結合して環を形成していてもよい。〕
〔式中、R3、R4はそれぞれ炭素数が1乃至6の置換基を表し、R3とR4が結合して環を形成していてもよい。〕
〔式中、X及びYは、それぞれ独立に水素原子、重合開始剤残基または連鎖移動触媒残基を表し、R1は遊離のアミノ基、NH3 +-OCOR2、またはNHCOR2を表す。R2は遊離のカルボン酸を有するポリエステル、遊離のカルボン酸を有するポリアミド、または遊離のカルボン酸を有するポリエステルアミドのいずれかからカルボキシル基を除いた残基を表す。nは2〜1,000の整数を表す。但し、n個のR1中、少なくとも1個はNHCOR2を表す。〕
2.前記1に記載の顔料は、5〜10質量%含有されていることを特徴とする前記1に記載の非水系インクジェットインク。
3.前記1又は2に記載の顔料は、有機溶媒に不溶な有機物であり、分散剤によって拡散されていることを特徴とする前記1または2に記載の非水系インクジェットインク。
4.前記化合物(A)の含有量が、1.5質量%以上、30質量%以下であることを特徴とする前記1乃至3のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
.下記一般式(3)及び(4)で表される化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる溶媒(B)を含有することを特徴とする前記1乃至4のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
〔式中、R5、R6はそれぞれメチル基またはエチル基を表し、OX1はオキシエチレン基またはオキシプロピレン基を表す。〕
〔式中、R7、R8はそれぞれメチル基またはエチル基を表し、OX2はオキシエチレン基またはオキシプロピレン基を表す。〕
6.前記溶媒(B)の含有量が、50質量%以上、90質量%以下であることを特徴とする前記に記載の非水系インクジェットインク。
.前記溶媒(B)が、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジアセテート及びプロピレングリコールジアセテートから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記5または6に記載の非水系インクジェットインク。
.前記定着樹脂は、溶液重合法により合成された樹脂であることを特徴とする前記1乃至のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
.前記定着樹脂は、数平均分子量が10000以上、30000以下の範囲である、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合物及び塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアルキルアクリレート共重合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記1乃至のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
10.前記1乃至のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインクを用いて、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、該記録媒体が、ポリ塩化ビニル、可塑剤を含有しない樹脂基材及び非吸収性の無機基材を構成要素とする記録媒体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明により、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック製の記録媒体に対する印字適性(耐擦性、アルコール拭き取り耐性)を有し、安全性に優れ、臭気の問題が無く使用でき、特に、光沢性、高い光学濃度に優れる非水系インクジェットインクとそれを用いたインクジェット記録方法を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み非水系インクジェットインクについて様々な溶媒とその組み合わせについて検討を行った結果、少なくとも顔料、定着樹脂、前記一般式(1)及び(2)で表される化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる化合物(A)と、前記一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体を含有することを特徴とする非水系インクジェットインクにより、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック製の記録媒体に対する印字適性(耐擦性、アルコール拭き取り耐性)を有し、安全性に優れ、臭気の問題が無く使用でき、特に、光沢性、高い光学濃度に優れる非水系インクジェットインクを実現できることを見出した。
詳細な機構は不明でありあくまで推定であるが、前記一般式(1)及び(2)で表される化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる化合物(A)と、前記一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体が共存することにより、顔料が微細な状態で均一分散され一定量の顔料当たりの発色効率が上がると共に記録媒体に形成されたインクの塗膜表面の平滑性が向上するものと推定される。加えて、定着樹脂のインク中での溶解安定性が向上し、インクを記録媒体に印字し、乾燥後の定着樹脂の失透が抑えられて、画像面における反射光の散乱が抑えられる効果も得られているものと推定される。以上の効果により、本発明の目的とする光沢性や光学濃度が向上するものと推察する。
以下、本発明の非水系インクジェットインクの構成について、具体的に説明する。
本発明の非水系インクジェットインク(以下、インクジェットインクあるいはインクともいう)は、顔料、定着樹脂、前記一般式(1)及び(2)で表されるスルホキシド、またはスルホン化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる化合物(A)と、前記一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体を含有することを特徴とする。
〔一般式(1)及び(2)で表される化合物〕
次いで、本発明に係る前記一般式(1)及び(2)で表される化合物の詳細について説明する。
前記一般式(1)において、R1、R2はそれぞれ炭素数1〜6の置換基を表し、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基のような直鎖または分岐のアルキル基や、ヒドロキシエチル基、アセチル基、アセトニル基のようなヘテロ原子が置換したアルキル基、シクロヘキシル基、フェニル基などの環状、または芳香族の置換基等が挙げられ、更にR1とR2は同じであっても異なっていても良く、またR1とR2が互いに結合して環を形成していても良い。
前記一般式(2)において、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜6の置換基を表し、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基のような直鎖または分岐のアルキル基や、ヒドロキシエチル基、アセチル基、アセトニル基のようなヘテロ原子が置換したアルキル基、シクロヘキシル基、フェニル基などの環状、または芳香族の置換基等が挙げられ、更にR3とR4は同じであっても異なっていても良く、またR3とR4が互いに結合して環を形成していても良い。
このような一般式(1)、(2)で表される化合物としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、メチルエチルスルホキシド、ジフェニルスルホキシド、テトラエチレンスルホキシド、ジメチルスルホン、メチルエチルスルホン、メチル−イソプロピルスルホン、メチル−ヒドロキシエチルスルホン、スルホランなどが挙げられる。
インクジェットインク中の化合物(A)の含有量は、1.5質量%以上、30質量%以下含有することが好ましく、より好ましくは3質量%以上、20質量%以下であり、特に好ましくは5質量%以上、15質量%以下である。化合物(A)の含有量が1.5%以上であれば、インクのポリ塩化ビニルに対する溶解能が十分となり、ポリ塩化ビニルに対する耐擦過性やアルコール拭き取り耐性を得ることができる。また、3質量%以上であれば、ポリ塩化ビニルに対する耐擦過性やアルコール拭き取り耐性が良好であり、30質量%以下であれば、長期の使用によりインクジェットヘッドの異常を引き起こすことなく、安定した出射を行うことができる。
〔一般式〔I〕で表される化合物〕
次いで、本発明に係る一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体の詳細について説明する。
本発明に係るポリアリルアミン誘導体は、例えば、ポリアリルアミンと、遊離のカルボキシル基を有するポリエステル、ポリアミドまたはエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)の3種の化合物の中から選ばれる1種以上の化合物とを反応させて得ることができる。
さらに詳しく説明すると、このポリアリルアミン誘導体は、例えば、重合度2〜1,000のポリアリルアミンと、遊離のカルボキシル基を有する、下記一般式〔II〕または〔III〕で表されるポリエステル及び下記一般式〔IV〕または〔V〕で表されるポリアミドの1種を単独でまたは2種以上を併用して、それらを原料として調製することができる。
上記一般式〔II〕において、R3は、炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基を表し、aは2〜100の整数を表す。
上記一般式〔III〕において、R4は、炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基、C64またはCH=CHを表し、R5は炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基、またはポリアルキレングリコールから2つの水酸基を除いた残基を表し、bは2〜100の整数を表す。また、前記鎖中にエーテル結合を有することもある。
上記一般式〔IV〕において、R6は、炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基を表し、cは2〜100の整数を表す。
上記一般式〔V〕において、R4は、炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基、C64またはCH=CHを表し、R7は炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基を表し、dは2〜100の整数を表す。
なお、本発明に係るポリアリルアミン誘導体は、ポリアリルアミンに、前記一般式〔II〕と一般式〔III〕の繰り返し成分がランダムに重合したポリエステル、一般式〔IV〕と一般式〔V〕の繰り返し成分がランダムに重合したポリアミド、更に一般式〔II〕または一般式〔III〕、及び一般式〔IV〕または一般式〔V〕の繰り返し成分がランダムに重合したポリエステルアミドを反応させても製造することができる。
本発明に係るポリアリルアミン誘導体の製造に用いるポリアリルアミンは、アリルアミンを重合開始剤存在下、場合によっては連鎖移動触媒存在下で重合させて得られるものである。
上記重合開始剤としては、特別の制限はなく、この分野で通常使用されている重合開始剤、例えば、メチルエチルケトンなどのケトンパーオキシド類、ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキシド類、ジイソプロピルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート類、1、1−ビス(t−ブチルパーロキシ)シクロヘキサンなどのパーオキシケタール類、t−ブチルヒドロパーオキシドなどのヒドロパーオキシド類、t−ブチルパーオキシピバレートなどのパーオキシエステル類、その他アゾビスイソプチロニリトリル、過酸化水素、第一鉄塩等を挙げることができる。さらに特公平2−14364号公報に記載の重合開始剤を用いても良い。
また、連鎖移勤触媒としては、例えば、ラウリルメルカプタンなどのアルキルメルカプタン類、メルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸などのチオカルボン酸類、チオグリコール酸ブチル、チオグリコール酸2−エチルヘキシルなどのチオカルボン酸エステル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明で用いるポリアリルアミンの数平均分子量は150〜100,000であれば特に限定されないが、より好ましくは600〜20,000のポリアリルアミンである。
本発明で用いるポリアリルアミンの数平均分子量が150〜100,000が好ましい理由は、平均分子量が150以上であれば、顔料に対する吸着力が十分となり顔料分散が容易になり、100,000以下であれば顔料同士の凝集の発生を抑制し、顔料分散が容易になる。
なお、ポリアリルアミンは市販品を用いることのできることはもちろんで、そのような市販品としては、例えば、日東紡績社製「PA−1L」、「PA−1LV」、「PAA−1.4L」、「PAA−10C」、「PAA−15」、「PAA−15B」、「PAA−L」、「PAA−H」、「PAA−1L−15C」などが挙げられる。
また、特公平2−14364号公報に記載の方法を用いて、任意の分子量のポリアリルアミンを調製することができる。
本発明に係るポリアリルアミン誘導体の調製に用いられるポリエステルとしては、前記一般式〔II〕または一般式〔III〕で表される化合物が挙げられる。また、これ以外には、前記一般式〔II〕と一般式〔III〕の繰り返し成分がランダムに重合したポリエステルを用いても良い。
前記一般式〔II〕で表されるポリエステルは、下記一般式〔VI〕で表されるヒドロキシカルボン酸や下記一般式〔VII〕で表されるラクトンを原料にして調製することができる。
更に詳しくは、ヒドロキシ酸、ラクトン、またはヒドロキシ酸とラクトンの混合物に重合触媒を加え、加熱することにより製造できる。反応温度は120〜220℃、好ましくは160〜210℃である。また、反応時間は0.5〜72時間である。このとき、窒素気流下で行うと、大きな重合度のものを得ることができる。また、このとき重合開始剤を用いると反応の制御が容易になる。なお、原料にラクトンを用いた場合、ラクトン1モルに対して0〜0.5モルの割合で重合開始剤としてモノカルボン酸を用いることができる。
上記一般式〔VI〕及び一般式〔VII〕において、R3は炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基を表す。
一般式〔VI〕で表されるヒドロキシカルボン酸としては、例えば、リシノール酸、リシノレン酸、9及び10−ヒドロキシステアリン酸の混合物、12−ヒドロキシステアリン酸、ヒマシ油脂肪酸、水添ヒマシ油脂肪酸、乳酸等が挙げられる。一般式〔VII〕で表されるラクトンとしては、例えば、ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、4−メチルカプロラクトン、2−メチルカプロラクトン等が挙げられる。
重合触媒としては、例えば、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムブロミドテトラメチルアンモニウムヨード、テトラブチルアンモニウムヨード、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムヨードなどの四級アンモニウム塩、テトラメチルホスホニウムクロリド、テトラブチルホスホニウムクロリド、テトラメチルホスホニウムブロミド、テトラブチルホスホニウムブロミド、テトラメチルホスホニウムヨード、テトラブチルホスホニウムヨード、ベンジルトリメチルホスホニウムクロリド、ベンジルトリメチルホスホニウムブロミド、ベンジルトリメチルホスホニウムヨード、テトラフェニルホスホニウムクロリド、テトラフェニルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホスホニウムヨードなどの四級ホスホニウム塩の他、トリフェニルフォスフィンなどのリン化合物、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸ナトリウムなどの有機カルボン酸塩、ナトリウムアルコラート、カリウムアルコラートなどのアルカリ金属アルコラートの他、三級アミン類、有機錫化合物、有機アルミニウム化合物、有機チタネート化合物、及び塩化亜鉛などの亜鉛化合物等が挙げられる。
重合開始剤としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、ノナン酸、カプリン酸、オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソノナン酸、アラキン酸などの脂肪族モノカルボン酸、安息香酸、p−ブチル安息香酸などの芳香族モノカルボン酸、等のモノカルボン酸が挙げられる。
また、一般式〔III〕のポリエステルは、HO−R5−OHで表されるジオールと、HO−CO−R4−COOHで表される二塩基酸を反応させて調製することができる。
なお、式中のR4は、炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基、C64またはCH=CHを表し、R5は炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基またはポリアルキレングリコールから2つの水酸基を除いた残基を表す。
更に詳しくは、等モルの上記ジオールと二塩基酸の混合物に重合触媒を加え、加熱することにより製造できる。このとき二塩基酸を少し過剰に加えることが好ましい。反応温度は120〜220℃、より好ましくは160〜210℃である。また、反応時間は0.5〜72時間である。このとき窒素気流かで行うと、大きな重合度のものを得ることができる。また、このとき重合開始剤を用いると反応の制御が容易になる点で好ましい。
上記のジオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのアルキレングリコール類やジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコールなどのエーテル結合含有のジオール類を挙げることができる。二塩基酸としては、例えば、無水マレイン酸、フマール酸などの不飽和結合を有する二塩基酸類や、無水フタル酸、テレフタル酸などの芳香族系二塩基酸類や、アジピン酸、セバシン酸などの飽和二塩基酸類を挙げることができる。
反応に用いる重合触媒並びに重合開始剤は、前記一般式〔II〕で表されるポリエステルの製造に用いるものと同様のものを用いればよい。
前記一般式〔II〕と一般式〔III〕の繰り返し成分がランダムに重合したポリエステルは、ヒドロキシ酸、ラクトン、またはヒドロキシ酸とラクトン、等モルの上記ジオールと二塩基酸の混合物に重合触媒を加え、加熱することにより製造できる。反応条件は、前記一般式〔II〕の調製を行うときの条件と同じである。
また、一般式〔II〕と一般式〔III〕の繰り返し成分がブロック状に重合したポリエステルは、予め〔II〕と一般式〔III〕のポリエステルを調製した後、脱水縮合をして得ることができる。
本発明で用いるポリエステルの分子量は、300〜20,000の範囲のものであればよいが、顔料の分散性能の点からは1,000〜10,000が好ましい。これは分子量が300以上であれば、分散剤側鎖の長さが十分となり、良好な分散効果を得ることができ、20,000以下であれば、分散剤側鎖の長さが過度に長すぎることなく、顔料同士の凝集を防止でき、流動性の低下を抑制することができる。このような分子量のポリエステルを得るためには、重合開始剤と原料となるヒドロキシ酸、ラクトン、ジオール、二塩基酸のモル比を設定すること、また途中における反応生成物の酸価を観察し適当な反応時間を設定することによって可能となる。
本発明に係るポリアリルアミン誘導体の調製に用いられるポリアミドとしては、前記一般式〔IV〕または一般式〔V〕で表される化合物が挙げられる。また、これ以外に一般式〔IV〕と一般式〔V〕の繰り返し成分がランダムに重合したものでもかまわない。
前記一般式〔IV〕で表されるポリアミドは、下記一般式〔VIII〕で表されるラクタムやH2N−R6−COOHで表されるアミノカルボン酸を原料にして調製される。なお、R6は、炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基を表す。
更に詳しくは、一般式〔VIII〕で表されるラクタム、H2N−R6−COOHで表されるアミノカルボン酸、またはラクタムとアミノカルボン酸の混合物を加熱することにより製造できる。重縮合反応は窒素気流下で行うことが好ましく、反応温度は150〜210℃である。250℃以下であれば着色を抑制でき、110℃以上であれば十分な反応速度を得ることができる。反応時間は0.5〜72である。また、このとき重合開始剤を用いると反応の制御が容易になる。さらに、重合触媒を加えることにより反応時間を短縮することができる。分子量は酸化により測定できる。なお、原料にラクタムを用いた場合、ラクタム1モルに対して0〜0.5モルの割合で重合開始剤のモノカルボン酸を用いることができる。
上記のラクタムとしては、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム、アミノカルボン酸としては、アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸などを挙げることができる。また、重合触媒や重合開始剤は、ポリエステルの製造に用いたものと同様のものを使うことができる。
一般式〔V〕のポリアミドは、前記HO−CO−R4−COOHで表される二塩基酸と、H2N−R7−NH2(R7は、炭素原子数2〜20の直鎖状もしくは分岐のアルキレン基を表す)を原料にして調製することができる。ここで用いる二塩基酸は、上記ポリエステルの製造に用いられるものと同様であり、ジアミンとしては、エチレンジアミン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
一般式〔V〕ポリアミドの製造における反応条件等は、上記一般式〔IV〕で表されるポリアミドの製造条件と同様である。
一般式〔IV〕と一般式〔V〕の繰り返し成分がランダムに重合したポリアミドを製造するには、先の一般式〔IV〕及び一般式〔V〕のそれぞれの製造に用いたラクタム、アミノカルボン酸、二塩基酸、ジアミンを用いて、上記で説明したポリアミドの重合条件を適用することで製造できる。
本発明に係るポリアリルアミン誘導体の調製に用いられるエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)は、上記のポリエステル及びポリアミドの製造に用いたヒドロキシカルボン酸、ラクトン、二塩基酸並びにジオールのいずれかから選ばれる1つ以上及び、アミノカルボン酸、ラクタム、二塩基酸並びにジアミンのいずれかから選ばれる1つ以上を上記のポリアミドの重合条件を適用することにより調製することができる。
また、前記調製方法により得られるポリエステルとポリアミドを予備縮合しておき、これらをさらに共縮合することにより調製することができる。重合条件は上記と同様であり、反応は、反応生成物の酸価を観察する事で目的の重合度で終了させることができる。
ポリアリルアミンと側鎖に導入するポリマーとの反応を詳述すると、アミノ基をn個有するポリアリルアミン1モルに対し、遊離のカルボキシル基を有するポリエステル、ポリアミドまたはエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)の1種以上の化合物を合計1モル以上、顔料分散性の点から好ましくは2モル以上、2nモル以下の割合で混合して反応させる。このとき、異なった種類のポリエステル、ポリアミドまたはエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)を同時に反応させても構わない。反応には重合触媒を使ってもよく、用いられる重合触媒は、ポリエステルの製造で前記したものが挙げられる。また、反応にキシレン、トルエン等の溶剤を用いても何ら構わない。
このとき、ポリアリルアミンと遊離のカルボキシル基を有するポリエステル、ポリアミドまたはエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)との反応は、前者の遊離アミノ基と後者の末端遊離カルボキシル基を介しての塩形成または酸アミド結合形成反応である。また、ポリエステルやポリエステルアミドを用いた場合、これらのエステルとポリアリルアミンの側鎖のアミノ基とが用いたポリエステルやポリエステルアミドの種類により、また反応条件により、エステル−アミド交換反応も同時に起こっている。この反応において、塩が形成されるか酸アミド結合が形成されるかは反応条件による。
酸アミド結合形成反応及び塩形成反応は同時に進行するが、酸アミド結合形成反応は90〜210℃、好ましくは100〜210℃で行うと良い。250℃以上であると、反応生成物に着色をきたし、90℃以下であると反応時間が長くなってしまう。また、反応は窒素気流下で行うと着色の低いものが得られる。
これに対し、塩形成を行う反応温度としては20〜140℃が好ましい。
本発明に係るポリアリルアミン誘導体は、n個のアミノ基を有するポリアリルアミンに対して、ポリエステル、ポリアミドまたはエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)の末端カルボキシル基が2モル以上の割合で酸アミド形成反応を行ったものが、顔料分散性の点で好ましい。特に、前記一般式〔I〕において、n個のR1中、NHCOR2で表される酸アミド結合により結合した形態の残基が、60〜95%の範囲存在するものが好ましく、更により好ましくは酸アミド結合により結合した形態の残基が65〜90%の範囲存在するものが好ましい。
これは、ポリアリルアミンの有する60%未満のアミノ基がアミド結合を介して共有結合している場合、顔料同士の凝集が起こり、粘度低下効果の不足や塗膜外観に不具合を生じさせることになり分散剤として使用出来ない。また、ポリアリルアミンの有する96%以上のアミノ基がアミド結合を介して共有結合している場合、顔料と吸着する官能基が不足し、顔料分散に寄与することが困難になり、粘度低下効果の不足や塗膜外観に不具合を生じさせることになり分散剤として使用できない。
本発明に係るポリアリルアミン誘導体において、上記範囲でポリアリルアミンのアミノ基を共有結合により結合させるには、ポリアリルアミン及び片末端にカルボキシル基を有するポリエステル、ポリアミドまたはエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)の少なくとも1つを混合した直後のアミン価Aと反応終了後のアミン価Bを測定し、これらの変化を、下式1で計算することにより算出できる。
(式1)
ポリアリルアミン誘導体のアミノ基の共有結合の割合={(アミン価A−アミン価B)/アミン価A}×100
なお、混合した直後のアミン価を実測しても良いが、混合直後では反応が進行していないため、原料として用いるポリアリルアミンのアミン価を反応に用いたポリマーとポリアリルアミンの質量から計算することもできる。なお、ポリアリルアミンのアミノ基と側鎖に導入するポリマーのカルボキシル基が塩を形成していても、求めるアミン価には何ら影響しない。
更に、本発明に係るポリアリルアミン誘導体はポリアリルアミンと片末端にカルボキシル基を有するポリエステル、ポリアミドまたはエステルとアミドの共縮合物(ポリエステルアミド)の質量比が1/5〜1/30であり、得られたポリアリルアミン誘導体のアミン価(mgKOH/g)が5〜30であると性能がより向上する。アミン価が5以上であれば、顔料に対する十分な吸着力が得られ顔料分散が良好となり、30以下であれば、顔料同士の凝集の発生を防止することができる。
また、本発明に係るポリアリルアミン誘導体の酸価(mgKOH/g)は顔料分散の点で2.5〜50であることが好ましい。
また、上記の反応で得られる本発明に係るポリアリルアミン誘導体の分子量は、顔料分散剤として用いる場合、2000〜100000であることが好ましい。
なお、本発明に係るポリアリルアミン誘導体は、ポリアリルアミンに直接ヒドロキシカルボン酸、ラクトン、二塩基酸並びにジオール、アミノカルボン酸、ラクタム、二塩基酸並びにジアミンのいずれか1つ以上を上記のポリエステルの重合条件を用いることによっても調製することができる。
本発明に係る一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体は、顔料に対して10質量%〜200質量%の範囲で添加することが好ましい。
〔一般式(3)及び(4)で表される化合物〕
本発明のインクジェットインクには、非水系溶媒を含有することができるが、前記一般式(3)及び(4)で表される化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる溶媒(B)を含有することが好ましい。
前記一般式(3)において、R5、R6はそれぞれメチル基またはエチル基を表し、OX1はオキシエチレン基またはオキシプロピレン基を表す。
また、前記一般式(4)において、R7、R8はそれぞれメチル基またはエチル基を表し、OX2はオキシエチレン基またはオキシプロピレン基を表す。
本発明に係る一般式(3)、(4)で表される具体的な化合物としては、例えば、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート等が挙げられる。
これらの中でも、溶媒(B)の成分として、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジアセテート及びプロピレングリコールジアセテートから選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、ポリ塩化ビニルに印字した時のインクの速乾性をより向上させることができる。その中でも、特に好ましい溶媒(B)としては、ジエチレングリコールジエチルエーテルとエチレングリコールジアセテートを少なくとも1:1〜10:1の比で含有するものである。
インクジェットインク中の溶媒(B)の含有量は、50質量%以上、90質量%以下であることが好ましく、このような溶媒構成にすることにより、ポリ塩化ビニル印字時の速乾性、出射安定性が良好となるのに加え、インクの臭気をより少ないものとすることができる。
〔その他の溶媒〕
本発明のインクジェットインクにおいては、本発明に係る化合物(A)、溶媒(B)の他に、本発明の目的効果を損なわない範囲で、従来公知の溶媒を含有しても良く、そのような溶媒としては、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレングリコールジブチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のアルキレングリコールジアルキルエーテル類、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のアルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類が挙げられる。
〔定着樹脂〕
次に、本発明に係る定着樹脂について説明する。
本発明のインクジェットインクでは、ポリ塩化ビニル等のプラスチック製の記録媒体に記録した際の定着性を向上させるために、様々な定着樹脂(以下、単に樹脂ともいう)が添加される。
添加する樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等が挙げられる。
具体的には、ジョンクリル(ジョンソンポリマー社製)、エスレックP(積水化学社製)等のアクリル系樹脂、エリーテル(ユニチカ社製)、バイロン(東洋紡社製)等のポリエステル系樹脂、バイロンUR(東洋紡社製)、NT−ハイラミック(大日精化社製)、クリスボン(大日本インキ化学工業社製)、ニッポラン(日本ポリウレタン社製)等のポリウレタン樹脂、SOLBIN(日信化学工業社製)、ビニブラン(日信化学工業社製)、サランラテックス(旭化成ケミカルズ社製)、スミエリート(住友化学社製)、セキスイPVC(積水化学社製)、UCAR(ダウケミカル社製)等の塩化ビニル系樹脂が挙げられる。
定着樹脂は、印字後に記録媒体に対して顔料などの色材を接着するバインダーの作用をするが、定着樹脂は分子量が大きいほど接着性、耐久性が良くなる。また、分子量が小さいほどインクの粘度が低くなるが、粘度が低い方が印字時のインクの出射に必要なエネルギーが低くなり、インクジェットヘッドに負荷がかからず、安定に出射しやすくなる。したがって数平均分子量で10000以上であると印字後の定着性が十分に発揮され、30000以下であればインクの出射に負荷がかからず好ましい。
特に好ましい定着樹脂は、数平均分子量が10000〜30000の範囲であり、組成としては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合物及び塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアルキルアクリレート共重合物から選ばれる少なくとも1種の樹脂であり、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物と塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合物を混合して用いても良く、更にはこれら塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物や塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合物などと、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂などを混合して用いても良い。
本発明のインクにこれらの定着樹脂を添加することにより、出射安定性と耐擦過性やアルコール拭き取り耐性をバランスよく向上させることができる。
本発明でいうアルコール拭き取り耐性とは、エタノールまたはエタノール・水混合溶媒で画像表面を拭き取った際に画像剥離等の乱れに対する耐性であり、屋外用途のポスター等で、画像表面の汚れをアルコールで拭き取ることに対するユーザーニーズである。
本発明に係る定着樹脂の合成法としては、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法など、特に制約はなく適用することができるが、その中でも、溶液重合法が好ましい。
溶液重合法とは、ビニル基をもつモノマーのラジカル重合を行う際に用いられる方法の一つで、生成するポリマーが可溶な溶媒にモノマー及び開始剤を溶解させて、加熱して重合を行う方法である。
溶液重合法により合成された定着樹脂は、比較的高分子量であっても溶解性が高く、インク中により多くの樹脂を含有させることができるため、耐擦過性を向上させることができる。
本発明のインクにおける定着樹脂の含有量は、1〜10質量%であることが好ましい。含有量を1質量%以上とすることで、ポリ塩化ビニルに記録した時の画像耐候性が高められ、10質量%以下とすることでインクジェットヘッドからのインク吐出性が安定しやすくなり、より好ましい含有量の範囲は3〜7質量%の範囲である。
〔顔料〕
次に、本発明に係る顔料について説明する。
本発明の非水系インクジェットインクにおいては、色材として顔料を使用することにより、ポリ塩化ビニル等のプラスチック製の記録媒体に記録した記録物の耐候性を高めることができる。
本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
好ましく用いることのできる具体的顔料としては、以下の顔料が挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48(Ca)、C.I.ピグメントレッド48(Mn)、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57(Ca)、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド222、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー2、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー15:3、C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー73、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー75、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー98、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー114、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー130、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー213、C.I.ピグメントイエロー214等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー2、C.I.ピグメントブルー3、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー22、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
上記の他に、レッド、グリーン、ブルー、中間色が必要とされる場合には以下の顔料を単独あるいは併用して用いることが好ましく、例えば
C.I.Pigment Red209、224、177、194;
C.I.Pigment Orange43;
C.I.Vat Violet3;
C.I.Pigment Violet19、23、37;
C.I.Pigment Green36、7;
C.I.Pigment Blue15:6;
等が用いられる。
また、ブラック用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。
本発明のインクにおけるこれら顔料の含有量は、2〜10質量%とすることが好ましい。また、画像粒状感を低減するため淡色インクを用いることがあるが、その際は、濃色インクに対して顔料の含有量を1/5〜1/2とすることが好ましい。
本発明に係る顔料は、本発明に係る塩基性基を有する顔料誘導体、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては、従来公知の分散装置、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。
本発明のインクに使用する顔料分散体の平均粒径は、10nm以上、200nm以下であることが好ましく、50nm以上、150nm以下がより好ましい。平均粒径を10nm以上とすることにより顔料粒子同士の凝集が生じにくくなり、平均粒径を200nm以下とすることによって、長期間にわたり保存した際に顔料が沈降する現象を抑制しやすくなるため、平均粒径を前記の範囲とすることで保存安定性が良好なインクを得られやすくなる。
顔料分散体の粒径測定は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができる。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。
本発明のインクにおいては、顔料分散剤として、本発明に係る一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体を用いることを特徴とするが、本発明の目的効果を損なわない範囲で、従来公知の顔料分散剤を併せて用いることができる。
併用できる顔料分散剤としては、界面活性剤、高分子分散剤等が挙げられる。高分子分散剤としては、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系樹脂、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート、顔料誘導体等を挙げることができる。
具体的には、ジョンクリル(ジョンソンポリマー社製)、Anti−Terra−U(BYK Chemie社製)、Disperbyk(BYK Chemie社製)、Efka(Efka CHEMICALS社製)、フローレン(共栄社化学社製)、ディスパロン(楠本化成社製)、デモール(花王社製)、ホモゲノール、エマルゲン(以上、花王社製)、ソルスパーズ(アビシア社製)、ニッコール(日光ケミカル社製)等が挙げられる。
〔その他の添加剤〕
本発明のインクジェットインクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができる。
〔インクジェット記録方法〕
本発明のインクジェットインクを吐出して画像形成を行う際に使用するインクジェットヘッドは、オンデマンド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。又吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)等など何れの吐出方式を用いても構わない。
本発明のインクジェットインクを用いたインクジェット記録方法においては、例えば、インクジェットインクを装填したプリンター等により、デジタル信号に基づきインクジェットヘッドよりインクを吐出し記録媒体に付着させることで、インクジェット記録画像が得られる。記録媒体に付着させたインクを素早く確実に乾燥させるため、記録媒体の表面温度を高めて画像形成する方法が好ましい。
表面温度は、記録媒体の耐久性や、用いるインクの乾燥性に応じて調節するが、好ましくは40〜100℃である。特に、記録媒体としてポリ塩化ビニルを用いる場合、表面温度を高めることにより、記録媒体表面に対するインクの濡れ性が向上するため、表面温度を高めて記録することはより好ましい。
ポリ塩化ビニル製の記録媒体の銘柄によっても濡れ性やインク乾燥性に違いが生じることがあるので、各媒体の特性に応じて表面温度を調節しても良い。
記録媒体の表面温度を高めて記録を行う場合、インクジェット記録装置にヒーターを搭載させることが好ましく、記録媒体の搬送前、もしくは搬送時に加熱を行うことにより、インクジェット記録装置単体で記録媒体の表面温度を調節することが可能である。
〔記録媒体〕
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明の非水系インクジェットインクを用いて、記録媒体に画像を記録する際、記録媒体として、ポリ塩化ビニル、可塑剤を含有しない樹脂基材及び非吸収性の無機基材を構成要素とする記録媒体から選ばれる少なくとも1種の記録媒体を用いることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録方法で用いる記録媒体の一つであるポリ塩化ビニルの具体例としては、SOL−371G、SOL−373M、SOL−4701(以上、ビッグテクノス株式会社製)、光沢塩ビ(株式会社システムグラフィ社製)、KSM−VS、KSM−VST、KSM−VT(以上、株式会社きもと製)、J−CAL−HGX、J−CAL−YHG、J−CAL−WWWG(以上、株式会社共ショウ大阪製)、BUS MARK V400 F vinyl、LITEcal V−600F vinyl(以上、Flexcon社製)、FR2(Hanwha社製)、LLBAU13713、LLSP20133(以上、桜井株式会社製)、P−370B、P−400M(以上、カンボウプラス株式会社製)、S02P、S12P、S13P、S14P、S22P、S24P、S34P、S27P(以上、Grafityp社製)、P−223RW、P−224RW、P−249ZW、P−284ZC(以上、リンテック株式会社製)、LKG−19、LPA−70、LPE−248、LPM−45、LTG−11、LTG−21(以上、株式会社新星社製)、MPI3023(株式会社トーヨーコーポレーション社製)、ナポレオングロス 光沢塩ビ(株式会社二樹エレクトロニクス社製)、JV−610、Y−114(以上、アイケーシー株式会社製)、NIJ−CAPVC、NIJ−SPVCGT(以上、ニチエ株式会社製)、3101/H12/P4、3104/H12/P4、3104/H12/P4S、9800/H12/P4、3100/H12/R2、3101/H12/R2、3104/H12/R2、1445/H14/P3、1438/One Way Vision(以上、Inetrcoat社製)、JT5129PM、JT5728P、JT5822P、JT5829P、JT5829R、JT5829PM、JT5829RM、JT5929PM(以上、Mactac社製)、MPI1005、MPI1900、MPI2000、MPI2001、MPI2002、MPI3000、MPI3021、MPI3500、MPI3501(以上、Avery社製)、AM−101G、AM−501G(以上、銀一株式会社製)、FR2(ハンファ・ジャパン株式会社製)、AY−15P、AY−60P、AY−80P、DBSP137GGH、DBSP137GGL(以上、株式会社インサイト社製)、SJT−V200F、SJT−V400F−1(以上、平岡織染株式会社製)、SPS−98、SPSM−98、SPSH−98、SVGL−137、SVGS−137、MD3−200、MD3−301M、MD5−100、MD5−101M、MD5−105(以上、Metamark社製)、640M、641G、641M、3105M、3105SG、3162G、3164G、3164M、3164XG、3164XM、3165G、3165SG、3165M、3169M、3451SG、3551G、3551M、3631、3641M、3651G、3651M、3651SG、3951G、3641M(以上、Orafol社製)、SVTL−HQ130(株式会社ラミーコーポレーション製)、SP300 GWF、SPCLEARAD vinyl(以上、Catalina社製)、RM−SJR(菱洋商事株式会社製)、Hi Lucky、New Lucky PVC(以上、LG社製)、SIY−110、SIY−310、SIY−320(以上、積水化学工業株式会社製)、PRINT MI Frontlit、PRINT XL Light weight banner(以上、Endutex社製)、RIJET 100、RIJET 145、RIJET165(以上、Ritrama社製)、NM−SG、NM−SM(日栄化工株式会社製)、LTO3GS(株式会社ルキオ社製)、イージープリント80、パフォーマンスプリント80(以上、ジェットグラフ株式会社製)、DSE 550、DSB 550、DSE 800G、DSE 802/137、V250WG、V300WG、V350WG(以上、Hexis社製)、Digital White 6005PE、6010PE(以上、Multifix社製)等が挙げられる。
また、可塑剤を含有しない樹脂基材または非吸収性の無機基材を構成要素とする記録媒体としては、下記の各種基材を構成要素として、1種類の基材単独で、または複数の種類の基材を組み合わせて、使用をすることができる。本発明に用いられる可塑剤を含有しない樹脂基材としては、例えば、ABS樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、可塑剤を含有しない硬質ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂は可塑剤を含有していないことが特徴であるが、その他の厚み、形状、色、軟化温度、硬さ等の諸特性について特に制限はない。
本発明に用いられる記録媒体として好ましくは、ABS樹脂、PET樹脂、PC樹脂、POM樹脂、PA樹脂、PI樹脂、可塑剤を含有しない硬質PVC樹脂、アクリル樹脂、PE樹脂、PP樹脂である。さらに好ましくはABS樹脂、PET樹脂、PC樹脂、PA樹脂、可塑剤を含有しない硬質PVC樹脂、アクリル樹脂である。
また、本発明に用いられる非吸収性の無機基材としては、例えば、ガラス板、鉄やアルミニウムなどの金属板、セラミック板等が挙げられる。これらの無機基材は表面にインク吸収性の層を有していないことが特徴である。これらの非吸収性の無機基材はその他の厚み、形状、色、軟化温度、硬さ等の諸特性について特に制限はない。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
また、以下に記載の顔料分散剤、定着樹脂は、減圧蒸留にて低沸点溶媒を留去し、固形分が20質量%となるように分散で用いる有機溶媒で希釈して使用した。以下、顔料分散剤、定着樹脂の使用量は固形分換算値を表す。
実施例1
《顔料分散剤の調製》
特開平9−169821号公報に記載の方法に従って、数平均分子量が約3000のポリアリルアミンの10質量%水溶液とポリエステル原料化合物を用いて、その混合比を変化して、表1に記載の数平均分子量、酸化、アミン価を有する本発明に係る顔料分散剤1〜5を調製した。
また、以下のインク調製においては、比較例として、市販のソルスパーズ32000(ルーブリゾール社製、ポリエチレンイミン系高分子分散剤)を顔料分散剤6として用いた。
《インクの調製》
〔インク1の調製〕
〈顔料分散体1の調製〉
C.I.ピグメントブルー15:3(以下、PB15:3と略記する)を10部、顔料分散剤1を5.0部、化合物(A)としてジメチルスルホキシド(S−2)を10部、溶媒(B)としてジエチレングリコールジエチルエーテルを60部とエチレングリコールジアセテートを15部混合し、直径0.5mmのジルコニアビーズを体積率で60%充填した横型ビーズミル(アシザワ社製 システムゼータミニ)を用いて分散し、その後ジルコニアビーズを除去して顔料分散体1を得た。
〈樹脂溶液1の調製〉
化合物(A)としてジメチルスルホキシド(S−2)を10部、溶媒(B)としてジエチレングリコールジエチルエーテルを65部とエチレングリコールジアセテートを15部、定着樹脂として、溶液重合法により合成された塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合物(商品名VYHD、数平均分子量22000、ダウケミカルズ社製)を10部、それぞれ混合、溶解して樹脂溶液1を調製した。
〈インクの調製〉
上記樹脂溶液1の50部を攪拌しながら、顔料分散体1の50部を添加、混合し、次いで、0.8μmのフィルターによりろ過して、インク1を得た。
〔インク2〜40の調製〕
上記インク1の調製において、顔料の種類、顔料分散剤の種類及び添加量、化合物(A)の種類及び添加量、溶媒(B)の種類及び添加量、その他溶媒の種類及び添加量を、表2、表3に記載のように変更した以外は同様にして、インク2〜40を調製した。
なお、表2、表3に略称で記載されている各添加剤の詳細は以下の通りである。なお、表2、表3に記載の含有量の数値は、質量%である。
〔顔料〕
PB15:3 C.I.ピグメントブルー15:3
PY150 C.I.ピグメントイエロー150
PR122 C.I.ピグメントレッド122
CB カーボンブラック
〔定着樹脂〕
PVC:溶液重合塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合物(商品名VYHD、ダウケミカルズ社製)
〔化合物(A)〕
S−1:ジ−n−プロピルスルホキシド
S−2:ジメチルスルホキシド
S−3:ジ−n−ブチルスルホキシド
S−4:ジフェニルスルホキシド
S−5:テトラメチレンスルホキシド
S−6:ジメチルスルホン
S−7:ジ−n−プロピルスルホン
S−8:メチルイソプロピルスルホン
S−9:メチルヒドロキシエチルスルホン
S−10:スルホラン
〔溶媒(B)〕
DEGDEE:ジエチレングリコールジエチルエーテル
EGDAc:エチレングリコールジアセテート
DEGDME:ジエチレングリコールジメチルエーテル
PGDAc:プロピレングリコールジアセテート
DPGDEE:ジプロピレングリコールジエチルエーテル
DPGDME:ジプロピレングリコールジメチルエーテル
〔その他溶媒〕
EGBEAc:エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート
NMP:N−メチルピロリドン
《インクの評価》
上記調製した各インクについて、下記の方法に従って耐臭気性の評価を行った。
〔耐臭気性の評価〕
インク1〜40を、各々500mlのポリエチレン瓶に約半分まで入れ、被験者10人による臭覚評価を行い、ほぼ無臭と判定した場合を5点、非常に不快な臭気と判定した場合を1点として5段階で点数をつけ、下記の基準に従って耐臭気性を評価した。
◎:被験者10人の平均点は、4.0点以上である
○:被験者10人の平均点は、3.0点以上、4.0点未満である
△:被験者10人の平均点は、2.0点以上、3.0点未満である
×:被験者10人の平均点は、2.0点未満である
《形成画像の評価》
〔画像の形成〕
ノズル口径28μm、駆動周波数15kHz、ノズル数512、最小液適量14pl、ノズル密度180dpiであるピエゾ型ヘッドを搭載し、最大記録密度が1440×1440dpiであるヒーターを搭載したオンデマンド型インクジェットプリンタに各インクを装填した。次いで、各インクを吐出し、ポリ塩化ビニル製の記録媒体であるJT5929PM(Mactac社製)に10cm×10cmのベタ画像を記録した。なお、印字中は、記録媒体を裏面から加温して、画像記録時の記録媒体の表面温度が45℃になるようにヒーター温度を設定した。記録媒体の表面温度は、非接触温度計(IT−530N形(株)堀場製作所社製)を用いて測定した。
〔画像の評価〕
上記方法に従って、インク1〜40より作成した各画像を、下記の方法に従って評価を行った。いずれも△以上の性能を許容レベルとした。
〈光沢性の評価〉
ポリ塩化ビニルに記録したベタ画像について、日本電色工業株式会社製のハンディー光沢計PG−1Mを用いて、投受光角60度での光沢度を計測し、下記の基準に従って光沢性の評価を行った。光沢度とは、光沢計に付属されている標準プレートを計測した時の反射率を100とした時の、各々の測定試料の反射率を表すものである。
◎:光沢度が80以上で、目視観察でも極めて光沢性に優れていることが分かる
○:光沢度が75以上、80未満で、目視観察で光沢性が良好なことが分かる
△:光沢度が70以上、75未満で、目視観察では光沢性が許容できることが分かる
×:光沢度が70未満で、目視観察で光沢性が不十分であると判定される
〈光学濃度の測定〉
ポリ塩化ビニルに記録した各ベタ画像について、X−rite社製光学濃度計938スペクトロデンシトメーターを用いて、顔料にPB15:3を用いたインクについてはシアンの光学反射濃度を、顔料にPY150を用いたインクについてはイエローの光学反射濃度を、顔料にPR122を用いたインクについてはマゼンタの光学反射濃度を、顔料にカーボンブラックを用いたインクについてはVISの光学反射濃度を測定した。濃度が高い方が、好ましい。
表4に記載の結果より明らかなように、本発明で規定する構成からなるインクは、比較例に対し、インクの耐臭気性、及び、特にポリ塩化ビニルに画像記録した際の光沢性、光学濃度に優れていることが分かる。
実施例2
《インクの調製》
〔インク41〜62の調製〕
実施例1に記載のインク1の調製において、顔料の種類、顔料分散剤の種類、定着樹脂の種類及び添加量、化合物(A)の種類とその添加量、溶媒(B)の種類とその添加量、その他溶媒の種類とその添加量を、表5に記載のように変更した以外は同様にして、インク41〜62を調製した。
なお、表5に略称で記載されている各添加剤の詳細は以下の通りである。なお、表5に記載の含有量の数値は、質量%である。
〔顔料分散剤〕
顔料分散剤7 ポリエステル原料:12−HS(12−ヒドロキシルステアリン酸)/CL(ε−カプロラクトン)=1/25(モル比)、ポリアリルアミン誘導体の数平均分子量Mn:2750、酸価:19mgKOH/g、アミン価:16mgKOH/g
〔定着樹脂〕
mPVC:溶液重合塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸系共重合物(商品名VMCC、ダウケミカルズ社製)
sPVC:懸濁重合塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合物(商品名SOLBIN TAO、日信化学社製)
〔その他溶媒〕
TEGDME:テトラエチレングリコールジブチルエーテル
DPGMEAc:ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
DEGDBE:ジエチレングリコールジブチルエーテル
上記顔料分散剤、定着樹脂、その他の溶媒以外で、表5に略称で記載されている各添加剤の詳細は、実施例1と同一である。
《インクの評価》
上記調製した各インクについて、下記の方法に従って出射性の評価と、実施例1と同様の方法で耐臭気性の評価を行った。
〔出射性の評価〕
ノズル口径28μm、駆動周波数15kHz、ノズル数512、最小液適量14pl、ノズル密度180dpi(なお、dpiは2.54cm当たりのドット数を表す)であるピエゾ型ヘッド、及び特開2002−363469号公報の図2に記載のストロボ発光方式のインク飛翔観察装置を用いて、吐出周期と発光周期を同期させCCDカメラにより、各インクの飛翔状態をモニターし、23℃、55%RHの環境における出射性を、下記基準に従って評価した。
◎:インク液滴は正常に出射されており、出射を3分間停止後に再開しても、曲がり、欠、速度バラつきなどの異常が生じない
○:インク液滴は正常に出射されており、出射を1分間停止後に再開しても異常は生じないが、出射を3分間停止後に再開した時に、曲がり、速度バラつきが生じるノズルがある
△:インク液滴は正常に出射されているが、出射を1分間停止後に再開した時に、曲がり、速度バラつきが生じるノズルがある
×:インク液滴の正常な射出が困難で、曲がりが生じるノズルがあり、出射を1分間停止後に再開した時、多くのノズルで曲がり、速度バラつきが生じ、欠も発生している
《形成画像の評価》
実施例1に記載の方法と同様にしてインク41〜62より各画像を形成し、実施例1に記載の方法と同様にして光沢性及び光学硬度の評価を行った。△以上の性能を許容レベルとした。
以上により得られた各結果を、表6に示す。
表6に記載の結果より明らかなように、本発明で規定する構成からなるインクは、定着樹脂として溶液重合法により合成された樹脂を使用することにより、出射性に影響なくインク中により多くの樹脂を含有させることができ、光沢性及び光学濃度がさらに向上することが分かる。
実施例3
実施例1で調製したインク1、37〜40を用いて、記録媒体としてポリ塩化ビニルに代えて、表7に記載の各記録媒体を用いて画像形成を行い、実施例1に記載の方法と同様にして、光沢性及び光学濃度の評価を行い、得られた結果を表7に示す。△以上の性能を許容レベルとした。
なお、表7に略称で記載した各記録媒体の詳細は、以下の通りである。
PET:ポリエチレンテレフタレートシート
PP:ポリプロピレンシート
ABS:アクロルニトリル、ブタジエン、スチレン共重合体シート
PC:ポリカーボネートシート
POM:ポリオキシメチレン樹脂シート
PA:ポリアクリレート
PI:ポリイミド
PVC:ポリ塩化ビニル
PE:ポリエチレン
表7に記載の結果より明らかな様に、本発明のインクを用いて、ポリ塩化ビニル、可塑剤を含有しない樹脂基材及び非吸収性の無機基材を構成要素とする記録媒体に画像形成を行っても、優れた光沢性及び光学濃度を示すことが分かる。
実施例4
《顔料分散剤の調製》
特開平9−169821号公報に記載の方法に従って、ポリアリルアミン、ポリアミド原料化合物、或いはポリエステルアミド原料化合物を用いて、顔料分散剤8、9を調製した。
顔料分散剤8:ポリアミド原料、ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸=2/3(モル比)、ポリアリルアミン誘導体の数平均分子量Mn:10500、アミン価:36mgKOH/g
顔料分散剤9:ポリエステルアミド原料、ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸/エチレングリコール=7/11/2(モル比)、ポリアリルアミン誘導体の数平均分子量Mn:10500、アミン価39mgKOH/g
《インクの調製》
実施例1に記載のインク1の調製において、顔料分散体1の調製に用いた顔料分散剤1に代えて、上記顔料分散剤8、9を用いた以外は同様にして、インク63、64を調製した。
《インクの評価》
上記調製したインク63、64について、実施例1記載の方法に従って耐臭気性の評価を行った。
《形成画像の評価》
〔画像の形成〕
上記調製したインク63、64について、実施例1記載の方法に従って画像形成を行った。
〔画像の評価〕
上記方法に従って、インク63、64より作成した各画像を、実施例1記載の方法に従って光沢性、光学濃度の評価を行い、得られた結果を表8に示す。いずれも△以上の性能を許容レベルとした。
表8に記載の結果より明らかなように、本発明で規定する構成からなるインクは、インクの耐臭気性及びポリ塩化ビニルに画像記録した際の光沢性、光学濃度に優れていることが分かる。

Claims (10)

  1. 少なくとも顔料、定着樹脂、下記一般式(1)及び(2)で表される化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる化合物(A)と、下記一般式〔I〕で表されるポリアリルアミン誘導体を含有することを特徴とする非水系インクジェットインク。
    〔式中、R1、R2はそれぞれ炭素数が1乃至6の置換基を表し、R1とR2が結合して環を形成していてもよい。〕
    〔式中、R3、R4はそれぞれ炭素数が1乃至6の置換基を表し、R3とR4が結合して環を形成していてもよい。〕
    〔式中、X及びYは、それぞれ独立に水素原子、重合開始剤残基または連鎖移動触媒残基を表し、R1は遊離のアミノ基、NH3 +-OCOR2、またはNHCOR2を表す。R2は遊離のカルボン酸を有するポリエステル、遊離のカルボン酸を有するポリアミド、または遊離のカルボン酸を有するポリエステルアミドのいずれかからカルボキシル基を除いた残基を表す。nは2〜1,000の整数を表す。但し、n個のR1中、少なくとも1個はNHCOR2を表す。〕
  2. 請求項1に記載の顔料は、5〜10質量%含有されていることを特徴とする請求項1に記載の非水系インクジェットインク。
  3. 請求項1又は2に記載の顔料は、有機溶媒に不溶な有機物であり、分散剤によって拡散されていることを特徴とする請求項1または2に記載の非水系インクジェットインク。
  4. 前記化合物(A)の含有量が、1.5質量%以上、30質量%以下であることを特徴とする請求項〜3のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
  5. 下記一般式(3)及び(4)で表される化合物群から選ばれる1種類以上の化合物からなる溶媒(B)を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
    〔式中、R5、R6はそれぞれメチル基またはエチル基を表し、OX1はオキシエチレン基またはオキシプロピレン基を表す。〕
    〔式中、R7、R8はそれぞれメチル基またはエチル基を表し、OX2はオキシエチレン基またはオキシプロピレン基を表す。〕
  6. 前記溶媒(B)の含有量が、50質量%以上、90質量%以下であることを特徴とする請求項5に記載の非水系インクジェットインク。
  7. 前記溶媒(B)が、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジアセテート及びプロピレングリコールジアセテートから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5またはに記載の非水系インクジェットインク。
  8. 前記定着樹脂は、溶液重合法により合成された樹脂であることを特徴とする請求項〜7のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
  9. 前記定着樹脂は、数平均分子量が10000以上、30000以下の範囲である、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合物及び塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシアルキルアクリレート共重合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク。
  10. 請求項〜9のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインクを用いて、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、該記録媒体が、ポリ塩化ビニル、可塑剤を含有しない樹脂基材及び非吸収性の無機基材を構成要素とする記録媒体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするインクジェット記録方法。
JP2009541055A 2007-11-13 2008-02-28 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法 Expired - Fee Related JP5282308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009541055A JP5282308B2 (ja) 2007-11-13 2008-02-28 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294118 2007-11-13
JP2007294118 2007-11-13
PCT/JP2008/053498 WO2009063654A1 (ja) 2007-11-13 2008-02-28 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2009541055A JP5282308B2 (ja) 2007-11-13 2008-02-28 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009063654A1 JPWO2009063654A1 (ja) 2011-03-31
JP5282308B2 true JP5282308B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=40638508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009541055A Expired - Fee Related JP5282308B2 (ja) 2007-11-13 2008-02-28 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5282308B2 (ja)
WO (1) WO2009063654A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6357751B2 (ja) * 2013-10-02 2018-07-18 東洋インキScホールディングス株式会社 溶剤系インクジェットインキ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000086952A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 New Japan Chem Co Ltd 発光性インク組成物
JP2000515920A (ja) * 1996-07-26 2000-11-28 ヴィデオジェット システムズ インターナショナル インコーポレイテッド ジェットインキ組成物
JP2005023100A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散体およびその使用
WO2006095556A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Hitachi Maxell, Ltd. 油性顔料インク組成物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044981A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Toyo Ink Mfg Co Ltd インキ組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000515920A (ja) * 1996-07-26 2000-11-28 ヴィデオジェット システムズ インターナショナル インコーポレイテッド ジェットインキ組成物
JP2000086952A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 New Japan Chem Co Ltd 発光性インク組成物
JP2005023100A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散体およびその使用
WO2006095556A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Hitachi Maxell, Ltd. 油性顔料インク組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009063654A1 (ja) 2009-05-22
JPWO2009063654A1 (ja) 2011-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5659789B2 (ja) 非水系インクジェットインク、非水系インクジェットインクの製造方法及びインクジェット記録方法
JP5402641B2 (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP3484878B2 (ja) インクジェット記録用インクユニット及びインクジェット記録方法
JP5223179B2 (ja) 非水系インクジェット用インクセット及びインクジェット記録方法
JP5136406B2 (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5282307B2 (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2009270043A (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2007211081A (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2017101212A (ja) インク、インク収容容器、画像形成方法、液体を吐出する装置、及び画像
JP2007291257A (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5245361B2 (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5298455B2 (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5077359B2 (ja) 非水系インクジェットインク包装体及びインクジェット記録方法
JP2008274034A (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5282308B2 (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2020094084A (ja) 水性インクジェットインクおよびインクジェット記録方法
JP2010053277A (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2007302857A (ja) インクジェットプリンタ用水性顔料インク
JP5176670B2 (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5298456B2 (ja) 非水系インクジェットインク、及びインクジェット記録方法
JP2009018471A (ja) インクジェット記録方法
JPH11323228A (ja) 記録用インク
JP2008274033A (ja) 非水系インクジェットインクセット及びインクジェット記録方法
JP2008303235A (ja) 非水系インクジェットインク、その製造方法、及びそれを用いるインクジェット記録方法
JP2007326931A (ja) 非水系インクジェットインクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110204

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121126

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130506

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees