JP5282001B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料加熱装置を備えた内燃機関の燃料供給装置に係り、燃料加熱装置における燃料圧力を高めて燃料の加熱を確実に行えるようにする技術に関する。
燃料噴射弁を用いて燃料を噴射する内燃機関では、低温時にも円滑な始動を可能とするために、燃料噴射弁に供給される燃料を暖める必要がある。そこで、燃料供給管にヒータを設け、ヒータで暖めた燃料を燃料噴射弁に供給するようにした燃料加熱装置が知られている。ところが、かかる燃料加熱装置では、燃料供給管内で燃料が加熱されても、燃料噴射弁に供給される燃料全体を均等に加熱することは困難であるため、暖められていない燃料が燃料噴射弁に供給されることがある。このような場合、内燃機関の始動が不安定となるため、燃料供給管における燃料噴射弁の上流側近傍に燃料を加熱するための領域を設け、この領域でヒータによる燃料の加熱を行い、暖められた燃料のみが燃料供給管に供給されるようにした発明が提案されている(特許文献1参照)。
他方、ガソリンや液化石油ガス等を燃料とする内燃機関では、燃料供給装置51として、図9に示すような、燃料噴射機構53を構成する燃料噴射弁54から内燃機関Eへの噴射供給に使用されない燃料を、燃料タンク52から燃料噴射弁54までの燃料供給路55の途中に設けられたプレッシャレギュレータ58を介して燃料タンク52へ環流させる所謂リリーフレスタイプが一般的に知られている。この種の燃料供給装置51は、例えば、プレッシャレギュレータ58を燃料ポンプ56に一体化させてモジュール化し、燃料ポンプ56の吐出圧力が所定値以上になるとプレッシャレギュレータ58のリリーフバルブを開放することで、燃料がプレッシャレギュレータ58から直接燃料タンク52内に戻るようにしている。そのため、燃料噴射弁54から燃料タンク52へ至るリリーフ流路を燃料供給路55と並列に設けるタイプに比べ、構成が簡単であり且つ組み付けも容易になる利点がある。
特開平5−26130号公報
ところで、エタノール等を主燃料とする内燃機関では、燃料の点火性を高めるために始動時に燃料を所定温度以上に加熱する場合がある。このような場合、ヒータによって局所的に加熱された燃料が気化するのを防止すべく、燃料の沸点を可能な限り高めることが重要であり、燃料の沸点を上昇させるためには燃料圧力を上昇させる必要がある。そして、燃料圧力の上昇は、燃料ポンプによる加圧だけでなく、一定体積条件下での燃料温度の上昇によってももたらされる。
しかしながら、特許文献1に記載の燃料加熱装置を備えた内燃機関に、上記したプレッシャレギュレータのみによって燃料圧力制御を行うリリーフレスタイプの燃料供給装置を適用した場合、プレッシャレギュレータが所定圧力で開弁することにより、燃料加熱装置における燃料圧力はプレッシャレギュレータの設定圧力以上に上昇しないため、燃料の沸点の上昇に限界があり、図10のグラフに示すように、燃料加熱装置内の燃料をプレッシャレギュレータの設定圧力によって定まる所定の温度までしか上昇させることができなかった。
本発明は、このような従来技術に課せられた問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、燃料加熱装置内の燃料を高沸点下でより高い温度まで加熱し、燃料噴射弁に高温の燃料を供給できる内燃機関の燃料供給装置を提供することにある。
このような課題を解決するために、第1の発明は、内燃機関(E)の燃料供給装置(1)において、燃料タンク(2)と燃料噴射弁(4)とを接続する燃料供給路(5)に設けられ、燃料タンク(2)に貯留された燃料を燃料噴射弁(4)側へ圧送する燃料ポンプ(6)と、燃料供給路(5)における燃料ポンプ(6)よりも下流側に設けられ、下流側の燃料圧力が第1所定値(P1)以上になると余剰燃料を上流側へ環流させる第1調圧機構(7)と、燃料供給路(5)における第1調圧機構(7)よりも下流側に設けられ、燃料を加熱する燃料加熱装置(14)と、燃料供給路(5)における第1調圧機構(7)と燃料加熱装置(14)との間に設けられ、燃料供給路の燃料を上流側から下流側へのみ流通させる一方向弁(12)と、燃料加熱装置による燃料の加熱により、一方向弁よりも下流側の燃料圧力が第1所定値(P1)よりも大きな第2所定値(P2)以上になると余剰燃料を一方向弁よりも上流側であってかつ燃料ポンプよりも下流側の燃料供給路還流路(第2環流路11)を介して環流させる第2調圧機構(リリーフ弁13)とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、燃料ポンプの駆動によって圧送された燃料が、第1調圧機構によって調圧されて第1所定値の圧力をもって燃料加熱装置に供給される。そして、燃料加熱装置による加熱によって燃料圧力が第1所定値以上になっても、燃料加熱装置内の燃料圧力は第2調圧機構によって第1所定値よりも大きな第2所定値まで保持される。したがって、燃料加熱装置内の燃料の沸点が高くなり、燃料をより高温に加熱することができる。つまり、第1所定値と第2所定値との2段階の燃料圧力で燃料の流れを制御することにより、燃料圧力を所望する燃料温度となる値まで高めることが可能となる。そして、燃料加熱装置内の燃料圧力が第2所定値を超えると、余剰燃料が第2調圧機構によって上流側へ環流されるため、燃料圧力の過度な上昇による各部材の損傷が防止される。また、第2調圧機構を簡易な構成で具現化し、燃料圧力を2段階制御することが可能となる。
また、第2の発明は、第1の発明に係る内燃機関の燃料供給装置(1)において、前記一方向弁よりも下流側の余剰燃料は、前記還流路のみによって前記一方向弁よりも上流側の前記燃料供給路へ還流されることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明に係る内燃機関の燃料供給装置(1)において、燃料ポンプ(6)は、第1調圧機構(7)の燃料圧力が第1所定値(P1)になると燃料の圧送を停止し、燃料加熱装置(14)は、燃料ポンプ(6)が停止した後に燃料の加熱を開始し、燃料加熱装置への通電が開始された時点(t2)が、クランキングの許可条件となる燃料のプレヒートに必要な所定時間のカウント開始点となることを特徴とする。
燃料を加熱すると燃料加熱装置内の燃料圧力が上昇し、この燃料圧力が上昇した状態で燃料を供給すると燃料ポンプに負荷がかかる。このことに対し、この発明によれば、第1調圧機構の燃料圧力が第1所定値になった時点で燃料ポンプによる燃料の圧送を停止することで、無駄な燃料ポンプの稼動を防止し、燃料ポンプの寿命を長くすることができる。また、第1所定値以上かつ第2所定値以下の圧力下で所定時間にわたって燃料加熱装置によって加熱された後にクランキングが許可され、燃料のプレヒートを確実に行うことができる。
また、第4の発明は、第1〜第3の発明に係る内燃機関の燃料供給装置(1)において、燃料加熱装置(14)は、内燃機関(E)の始動時にのみ燃料の加熱を行うことを特徴とする。
エタノール燃料を使用する場合、点火性を改善するために内燃機関の始動時にのみ暖かい燃料を供給すれば足りる。この発明によれば、内燃機関の始動時にのみ燃料加熱装置による燃料の加熱を行うことで、燃料を加熱する時間を短縮でき、燃料加熱装置の寿命を長くすることができる。
このように本発明によれば、燃料加熱装置内の燃料をより高い温度まで過熱し、燃料噴射弁に高温の燃料を供給することができる。
実施形態に係る燃料供給装置の全体概要図である。 実施形態に係る燃料加熱ユニットの斜視図である。 実施形態に係る燃料供給装置の機能ブロック図である。 実施形態に係るスタータ信号検出処理のフロー図である。 実施形態に係る燃料ポンプ駆動制御のフロー図である。 実施形態に係る燃料加熱装置駆動制御のフロー図である。 実施形態に係る燃料供給装置による作用効果の説明図である。 変形実施形態に係る燃料供給装置の全体概要図である。 従来の燃料供給装置の全体概要図である。 従来の燃料供給装置による作用効果の説明図である。
以下、添付の図面に示された一実施形態を参照して本発明に係る燃料供給装置1について詳細に説明する。なお、各流路や調圧機構、弁等における第1環流路9における上流および下流は、実際の燃料の流れ方向に基づくものではなく、燃料タンク2から燃料噴射弁4へ至る燃料供給系の上流および下流に基づいて定めるものとする。
図1に示すように、本実施形態の燃料供給装置1は、エタノールを主燃料とする直列4気筒の自動車用アルコールエンジン(以下、内燃機関Eと記す。)に対して設けられ、燃料タンク2に貯留された燃料を気筒Sごとに設けられた4つの燃料噴射弁4に供給する。燃料供給装置1は、燃料タンク2と燃料噴射弁4とを接続する燃料供給路5の上流端に設けられた燃料ポンプ6と、燃料供給路5における燃料ポンプ6よりも下流側に設けられた第1調圧機構7と、燃料供給路5における第1調圧機構7よりも下流側に燃料噴射弁4ごとに設けられ、それぞれ燃料を加熱する4つの燃料加熱装置14と、燃料供給路5における第1調圧機構7と燃料加熱装置14との間に設けられた第2調圧機構10とを備えている。
燃料ポンプ6は、燃料タンク2内に設けられ、燃料タンク2に貯留された燃料を図示しないストレーナを介して汲み上げ、燃料噴射弁4へ向けて圧送する。詳細な図示は省略するが、自動車にはイグニッションスイッチ35(図3参照)が設けられており、操作者によってイグニッションスイッチ35がアクセサリポジション(以下、ACCポジションと記す。)からイグニッションポジション(以下、IGポジションと記す。)に操作されると、燃料ポンプ6が駆動され、所定の圧力をもって燃料を圧送する。
第1調圧機構7は、燃料供給路5における燃料ポンプ6よりも下流側に設けられたプレッシャレギュレータ8と、その下流端がプレッシャレギュレータ8に接続され、その上流端が燃料タンク2に接続された第1環流路9とにより構成される。
プレッシャレギュレータ8は、その下流側の燃料供給路5の燃料圧力が第1所定値P1以上になると、燃料ポンプ6から圧送される燃料を第1環流路9へ流通させることにより、下流側の燃料圧力が第1所定値P1未満になるように調圧する。第1環流路9は、プレッシャレギュレータ8から流出した余剰燃料を燃料タンク2へ環流させる。
第2調圧機構10は、燃料供給路5をバイパスするように、その上流端および下流端がともに燃料供給路5におけるプレッシャレギュレータ8と燃料加熱装置14との間に接続された第2環流路11と、燃料供給路5における第2環流路11の上流側接続部と下流側接続部との間に設けられた一方向弁12(逆止弁)と、第2環流路11に設けられた調整ばね方式のリリーフ弁13とにより構成される。
一方向弁12は、燃料供給路5の燃料を上流側から下流側へのみ、即ちプレッシャレギュレータ8側から燃料加熱装置14側へのみ流通させる。リリーフ弁13は、その下流側の燃料圧力が第1所定値P1よりも大きな第2所定値P2以上になると開弁して燃料を上流側、即ちプレッシャレギュレータ8側へ流通させる。つまり、第2調圧機構10は、上流側の燃料圧力を下流側へ伝達させるとともに、下流側の燃料圧力を第1所定値P1よりも高く保持し、更に、下流側の燃料圧力が第2所定値P2以上になると、余剰燃料を上流側へ環流させることで下流側の燃料供給路5および燃料加熱装置14の破裂や破損を防止する安全弁としても機能する。
4つの燃料加熱装置14および4つの燃料噴射弁4は、後述する燃料ケース17と共にベース板19によって一体化され、1つの燃料加熱ユニット3を構成している。燃料加熱ユニット3における燃料供給系の上流端には燃料ケース17が位置しており、第2調圧機構10の下流側の燃料供給路5がこの燃料ケース17に接続している。
図2に示すように、燃料加熱ユニット3は、燃料供給管18と、燃料供給管18の下流端に接続する燃料ケース17と、燃料ケース17に形成された4つの流出口にそれぞれ接続された燃料加熱装置14と、ベース板19を介してそれぞれ燃料加熱装置14の下流側に接続された燃料噴射弁4とを備えている。燃料供給管18、燃料ケース17および燃料加熱装置14は、それぞれ燃料供給路5を構成する。
燃料ケース17は、燃料供給管18よりも断面積が大きくされた扁平形状の配管部材であり、内部に燃料を貯めて4つの流出口から均等な圧力で燃料を各燃料加熱装置14に分配する。燃料加熱装置14は、加熱室を画定して燃料供給路5を構成するヒータハウジング15と、先端側に発熱部を有し、発熱部が加熱室に収容される態様でヒータハウジング15に挿着されたヒータ16とを備え、発熱部に内蔵された電熱線への通電が内燃機関Eの冷却水温度等に応じてECU(Electric Control Unit)20(図3参照)によってデューティー制御されることにより、加熱室内の燃料を適宜に加熱する。なお、燃料ケース17の上面には、燃料加熱装置14に供給される燃料圧力PFを検出する燃料圧力センサ31が設けられている。
燃料噴射弁4は、燃料の流入口を備え、この流入口がベース板19に形成された貫通孔を介してヒータハウジング15に形成された流出口と連通するように内燃機関Eの吸気通路に望んで設けられている。燃料噴射弁4は、ECU20により駆動制御される電磁弁を内蔵し、電磁弁の開閉によって所定時期に所定量の燃料を内燃機関Eの燃焼室に向けて噴射する。なお、全ての燃料加熱装置14および燃料噴射弁4がベース板19によって一体化された燃料加熱ユニット3を構成することにより、内燃機関Eへの組み付けが容易にされるとともに、内燃機関Eに対する燃料噴射弁4の組み付け精度を高められるようになっている。
詳細な図示は省略するが、内燃機関Eには始動時にクランクシャフトを回転駆動するスタータモータ28(図3参照)が設けられている。このスタータモータ28もECU20によってバッテリからの通電を制御される。なお、内燃機関Eのスタート操作は、本実施形態ではイグニッションスイッチ35をIGポジションから更にスタートポジション(以下、STポジションと記す。)にキーで回動させる方式で行われるが、イグニッションスイッチ35がIGポジションにある状態で、プッシュオン式のスタート釦を押す方式で行われてもよい。また、本実施形態の内燃機関Eでは、後述するようにECU20の起動後における最初のスタート操作に応じて燃料加熱装置14による燃料の加熱が開始される。そして、スタータモータ28は、ECU20の起動後における2回目以降のスタート操作に応じて駆動される。
このように構成された燃料供給装置1によれば、燃料ポンプ6によって圧送された燃料は、第1調圧機構7によって第1所定値P1に調圧され、第2調圧機構10を通って燃料加熱装置14に供給される。そして、燃料加熱装置14による加熱によって燃料圧力が第1所定値P1以上になっても、第2調圧機構10によって燃料の逆流が防止されるため、燃料加熱装置14内の燃料圧力は加熱に伴って第2所定値P2まで保持される。したがって、燃料加熱装置14内の燃料の沸点が高くなり、燃料をより高温に加熱することができる。そして、燃料加熱装置14内の燃料圧力が第2所定値P2を超えると、余剰燃料が第2調圧機構10のリリーフ弁13によって第2環流路11を通って上流側へ環流されるため、燃料圧力の過度な上昇による各部材の損傷が防止されるようになっている。
図3を参照して、実施形態に係る燃料供給装置1を駆動制御するECU20について説明する。ECU20は、燃料圧力PFを検出する燃料圧力センサ31、内燃機関Eの冷却水温度TWを検出する水温センサ32、クランク角から機関回転速度NEを検出する回転速度センサ33、および排気ガス中に含まれるエタノールの残留濃度を検出して燃料中に含まれるエタノール濃度KREFBSを把握するためのLAFセンサ34等からの検出信号、並びにイグニッションスイッチ35の状態信号が入力する入力インターフェース21と、それぞれ各センサ等の信号に基づいて、燃料噴射弁4を駆動制御する燃料噴射弁制御部22と、燃料ポンプ6を駆動制御する燃料ポンプ制御部23と、燃料加熱装置14を駆動制御する燃料加熱装置制御部24と、スタータモータ28を駆動制御するスタータモータ制御部25と、イグニッションスイッチ35からのスタータ信号を検出してエンジンEの駆動条件フラグを設定するスタータ信号検出部26と、出力インターフェース27と、を備えている。なお、ECU20はここでは1つで構成されているが、2つ以上で構成して機能を分割させてもよい。
次に、図4〜図6に示すフロー図を参照して、ECU20による燃料供給装置1の各種制御手順について説明する。イグニッションスイッチ35がACCポジションからIGポジションに操作されるとECU20が起動し、ECU20が以下に説明するスタータ信号検出処理、燃料ポンプ駆動制御および燃料加熱装置駆動制御を所定の処理周期をもって繰り返し実行する。
まず、図4を参照してスタータ信号検出処理について説明する。ECU20は、まず、操作者がスタート操作を行う度に生成されるスタータ信号が入力したか否かを判定する(ステップS1)。ステップ1でスタータ信号が入力していない場合(No)、ECU20はそのまま処理を終了する。一方、ステップS1でスタータ信号が入力している場合(Yes)、ECU20は、スタータカウンタCの前回値nに1を加算する(ステップS2)。なお、スタータカウンタCは、イグニッションスイッチ35がIGポジションからACCポジションに操作されてECU20が作動停止すると、0にリセットされる。したがって、ECU20の起動後における最初のスタート操作により、スタータカウンタCは1となる。
その後、ECU20は、スタータカウンタCが1であるか否かを判定し(ステップS3)、スタータカウンタCが1である場合(Yes)、第1スタータ信号フラグFST1を1に設定する(ステップS4)一方、スタータカウンタCが2以上の場合(No)、第2スタータ信号フラグFST2を1に設定し(ステップS5)、本処理を終了する。
次に、図5を参照して燃料ポンプ駆動制御の手順について説明する。ECU20は、まず、燃料加熱装置14に供給される燃料圧力PFが、第1調圧機構7のプレッシャレギュレータ8に設定された第1所定値P1未満であるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11での判定がYesの場合、即ち燃料圧力PFが第1所定値P1未満である場合、ECU20は、燃料ポンプ6への通電を許可する通電フラグFpを1に設定して(燃料ポンプ6を駆動して)(ステップS12)本処理を終了する。一方、ステップS11での判定がNoの場合、即ち燃料圧力PFが第1所定値P1以上である場合、ECU20は、通電フラグFpを0に設定して(燃料ポンプ6を駆動せず、或いは停止して)(ステップS13)、第1スタータ信号フラグFST1が1であるか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14での判定がNoの場合、即ちECU20の起動後にスタート操作が一度も行われていない場合、ECU20はそのまま本処理を終了する。一方、ステップS14での判定がYesの場合、即ちECU20の起動後にスタート操作が少なくとも1回行われた場合、ECU20は、次に、クランキングが許可されているか否かを判定する(ステップS15)。なお、クランキングの許可は、第1スタータ信号フラグFST1が1に設定されて燃料加熱装置14への通電が開始された時点から燃料のプレヒートに必要な所定時間が経過したことを条件になされる。
ステップS15での判定がNoの場合、即ち燃料のプレヒートが完了しておらずクランキングが許可されていない場合、ECU20はそのまま本処理を終了する。一方、ステップS15での判定がYesで、クランキングが許可されている場合、ECU20は、次に、第2スタータ信号フラグFST2が1であるか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16での判定がNoの場合、即ちECU20の起動後にスタート操作が少なくとも2回行われていない場合、ECU20はそのまま本処理を終了する。一方、ステップS16での判定がYesで、ECU20の起動後にスタート操作が少なくとも2回行われている場合、ECU20は、通電フラグFpを1に設定して(燃料ポンプ6を駆動して)本処理を終了する(ステップS17)。
このように、燃料圧力PF、即ち第1調圧機構7の燃料圧力が第1所定値P1以上になった時点(ステップS11:No)で、燃料ポンプ6による燃料の圧送を停止することで、無駄な燃料ポンプ6の稼動が排除され、燃料ポンプ6の長寿命化が図られている。
次に、図6を参照して燃料加熱装置駆動制御の手順について説明する。ECU20は、まず、燃料加熱装置14に供給される燃料圧力PFが、第1調圧機構7のプレッシャレギュレータ8に設定された第1所定値P1未満であるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21での判定がYesの場合、ECU20はそのまま処理を終了する。一方、ステップS21での判定がNoの場合、ECU20は、次に、第1スタータ信号フラグFST1が1であるか否かを判定する(ステップS22)。
ECU20の起動後にスタート操作が一度も行われておらず、ステップS22での判定がNoの場合、ECU20は、そのまま処理を終了する。一方、ステップS22での判定がYesの場合、ECU20は、燃料加熱装置14への通電の許可を示す通電フラグFiを1に設定する(ステップS23)。なお、通電フラグFiは、イグニッションスイッチ35がIGポジションからACCポジションに操作されてECU20が作動停止すると、0にリセットされる。続いて、ECU20は、冷却水温度TW、機関回転速度NE、エタノール濃度KREFBS等に基づいて、燃料加熱装置14に対する目標デューティーを設定する(ステップS24)。
その後、ECU20は、クランキングが許可されているか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25での判定がNoの場合、ECU20は、そのまま処理を終了する。一方、ステップS25での判定がYesの場合、ECU20は、第2スタータ信号フラグFST2が1であるか否かを判定し(ステップS26)、第2スタータ信号フラグFST2が0である場合(No)、そのまま処理を終了する一方、第2スタータ信号フラグFST2が1である(Yes)、通電フラグFiを1に設定し(ステップS27)、本処理を終了する。
このように、燃料圧力PFが第1所定値P1以上となった後(ステップS21:No)、即ち燃料ポンプ6が停止したことを条件に、燃料加熱装置14への通電が開始されることで、燃料加熱装置14に第1所定値P1以上の圧力が加わった状態で燃料の加熱が行われるため、低圧状態での加熱により発生し易い燃料の気化が抑制され、加熱による第2調圧機構10よりも下流側の燃料圧力の上昇がより効率的に行われる。つまり、燃料の沸点を高めて確実に燃料を加熱することができる。
次に、図7を参照して上記制御による燃料供給装置1の作動の一例について説明する。操作者がイグニッションスイッチ35をACCポジションからIGポジションに切り替えると(時点t1)、ECU20が起動し、燃料ポンプ6を駆動することによって燃料圧力PFが上昇を開始する。燃料圧力PFが第1所定値P1に達しない時点で操作者がスタート操作をしても、燃料加熱装置14は作動せず、加熱室内の燃料温度は上がらない。その後、燃料圧力PFが第1所定値P1に達すると(時点t2)、燃料加熱装置14が作動を開始して加熱室内の燃料温度が上昇を開始する。なお、時点t2で燃料ポンプ6は停止するが、燃料加熱装置14に供給される燃料圧力PFは第2調圧機構10によって保持される。そのため、時点t2よりも前にスタート操作が行われず、燃料加熱装置14が作動しない場合には、燃料圧力PFは第1所定値P1に保たれる。
時点t2、即ち第1スタート操作に応じて燃料加熱装置14が作動した時点から、クランキングを許可するためのタイマのカウントが開始され、燃料のプレヒートに必要な所定時間が経過した時点t3において、クランキングが許可される。一方、燃料圧力PFは、時点t2以降の燃料温度の上昇に伴って緩やかに上昇する。そして、燃料圧力PFが第2所定値P2に達した時点で第2調圧機構10のリリーフ弁13が開弁するため、燃料圧力PFは第2所定値P2よりも高くなることはない。そして、燃料圧力PFの上昇によって燃料の沸点が高くなるため、燃料加熱装置14は加熱室内の燃料を効率的に加熱し、早期に目標温度へと到達させることができる。したがって、クランキングを許可するための所定時間を従来よりも短く設定することができ、早期に内燃機関Eの始動を行えるようになる。
次に、図8を参照して変形実施形態について説明する。なお、上記実施形態と重複する部分については説明を省略する。上記実施形態では、第2調圧機構10は、燃料供給路5と並列配置された第2環流路11を備え、一方向弁12が燃料供給路5に、リリーフ弁13が第2環流路11に設けられているが、本変形実施形態では、第2調圧機構10は、第2環流路11が燃料供給路5の内部に形成されている。具体的には、燃料供給路5に第1弁室41が形成されるとともに第1弁室41内に第1弁体42が設けられ、第1所定値P1よりも小さな圧力で開弁するように第1弁体42が第1ばね43によって上流側(閉弁側)へ付勢されることにより、上流側から供給された燃料を下流側へ流通させる一方向弁12が構成される。そして、第1弁体42の中央部に燃料供給路5の上流側および下流側を連通する第2環流路11が形成され、第2環流路11に第2弁室44が形成されるとともに第2弁室44に第2弁体45が設けられ、第2所定値P2以上の圧力で開弁するように第2弁体45が第2ばね46によって下流側(閉弁側)へ付勢されることにより、余剰燃料を上流側へ環流させるリリーフ弁13が構成される。第2調圧機構10をこのように形成することにより、その構成をより簡単にすることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、本発明に係る燃料供給装置1を、エタノールを主燃料とするアルコールエンジンに適用したが、軽油やガソリン等、他の成分を燃料とする内燃機関にも適用可能であり、直列4気筒以外の内燃機関にも当然に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ポンプ6が燃料タンク2の内部、即ち燃料供給路5の上流端に接続されているが、燃料ポンプ6を燃料タンク2の外部、即ち燃料供給路5の途中に設けてもよい。また、上記実施形態では、第1環流路9は、その上流端が燃料タンク2に接続されているが、燃料供給系の上流側であれば、例えば、燃料ポンプ6が燃料供給路5の途中に設けられている場合には、燃料供給路5における燃料ポンプ6の上流側に接続されてもよい。また、上記実施形態では、プレッシャレギュレータ8が燃料供給路5に設けられているが、第1環流路9の下流端が燃料供給路5に接続され、第1環流路9にプレッシャレギュレータ8が設けられてもよい。また、上記実施形態では、第2環流路11は、その上流端が燃料供給路5におけるプレッシャレギュレータ8と一方向弁12との間に接続されているが、燃料供給系の一方向弁12よりも上流側であれば、第2環流路11の上流端を、燃料供給路5におけるプレッシャレギュレータ8よりも上流側に接続してもよく、燃料タンク2等に接続してもよい。或いは、第2所定値P2が燃料ポンプ6の吐出圧力よりも高い場合には、第2環流路11の上流端を燃料供給路5における燃料ポンプ6よりも下流側に接続してもよい。これら変更の他、各部材の具体的構成や配置など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
1 燃料供給装置
2 燃料タンク
4 燃料噴射弁
5 燃料供給路
6 燃料ポンプ
7 第1調圧機構
8 プレッシャレギュレータ
9 第1環流路
10 第2調圧機構
11 第2環流路
12 一方向弁
13 リリーフ弁
14 燃料加熱装置
E 内燃機関
P1 第1所定値
P2 第2所定値

Claims (4)

  1. 燃料タンクと燃料噴射弁とを接続する燃料供給路に設けられ、前記燃料タンクに貯留された燃料を前記燃料噴射弁側へ圧送する燃料ポンプと、
    前記燃料供給路における前記燃料ポンプよりも下流側に設けられ、下流側の燃料圧力が第1所定値以上になると余剰燃料を上流側へ環流させる第1調圧機構と、
    前記燃料供給路における前記第1調圧機構よりも下流側に設けられ、燃料を加熱する燃料加熱装置と、
    前記燃料供給路における前記第1調圧機構と前記燃料加熱装置との間に設けられ、前記燃料供給路の燃料を上流側から下流側へのみ流通させる一方向弁と、
    前記燃料加熱装置による燃料の加熱により、前記一方向弁よりも下流側の燃料圧力が前記第1所定値よりも大きな第2所定値以上になると余剰燃料を前記一方向弁よりも上流側であってかつ前記燃料ポンプよりも下流側の前記燃料供給路還流路を介して環流させる第2調圧機構と
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 前記一方向弁よりも下流側の余剰燃料は、前記還流路のみによって前記一方向弁よりも上流側の前記燃料供給路へ還流されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記燃料ポンプは、前記第1調圧機構の燃料圧力が前記第1所定値になると燃料の圧送を停止し、
    前記燃料加熱装置は、前記燃料ポンプが停止した後に燃料の加熱を開始し、前記燃料加熱装置への通電が開始された時点が、クランキングの許可条件となる燃料のプレヒートに必要な所定時間のカウント開始点となることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃料加熱装置は、前記内燃機関の始動時にのみ燃料の加熱を行うことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
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