JP5281602B2 - データストリーム転送装置、及びデータストリーム転送方法 - Google Patents

データストリーム転送装置、及びデータストリーム転送方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルオーディオシステムに関し、特に音声信号切り替え時のデジタルオーディオインタフェース伝送装置およびその処理方法に関する。
オーディオの分野においてオーディオストリームの多様化に伴い、再生中のオーディオストリーム切り替え時に、切り替えを行うオーディオストリームは互いに非同期であるため、何も処理をせずにストリームより生成されるオーディオデータを切り替えるとノイズが出力される。ノイズを防ぐためにオーディオデータADをポーズバースト信号PBに切り替えて音声出力をミュートにしている間にオーディオストリームを切り替えた後、オーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの同期が確立したタイミングで、ポーズバースト信号PBからオーディオデータADに切り替えてミュートを解除していた。オーディオデータADとポーズバースト信号PBの切り替えは両ヘッダの同期が確立したタイミングで行われる。即ち、オーディオストリーム切り替え時に要求されるミュート期間の短縮のため、オーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの同期の早期確立が求められている。
図8は、特許文献1に開示されたオーディオデータ伝送装置の構成を示すブロック図であり、IEC60958およびIEC61937の伝送規格に準拠したデータ伝送システムが示されている。この伝送システムでは、MPEG2におけるAAC(Advanced Audio Coding)処理が施されたデジタルデータの伝送が行われる。なお、IEC60958およびIEC61937の伝送規格については、文献(Interface for non-linear PCM encoded audio bitstreams applying IEC 61937)等に詳しく説明されている。なお、IECは、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)の略である。
このデータ伝送システムでは、この実施の形態の民生用デジタルオーディオ機器として、デジタルオーディオ出力インターフェースを有するオーディオデータ伝送装置1と、デジタルオーディオ入力インターフェースを有するオーディオレシーバ2とが、国際規格IEC60958に対応した伝送インターフェースを介して接続されている。
この実施の形態のオーディオデータ伝送装置1は、パルス符号変調処理が施されていない圧縮デジタルオーディオデータをその処理単位である1フレーム毎にパケット化して得られるオーディオストリームを伝送する構成となっている。つまり、このオーディオデータ伝送装置1は、複数の放送電波として圧縮オーディオデータ(オーディオストリーム)を受信するデジタルデータ受信部3と、受信された複数のオーディオストリームから所要のものを選択し、選択したオーディオストリームに対して変調処理を施して変調ストリーム(伝送ストリーム)Tを出力するデジタルオーディオデータ変調部4とを有している。
ここでは、上記オーディオデータ伝送装置1には、複数のオーディオストリーム(ここでは、ストリームA〜C)が供給されるようになっている。各ストリームA〜Cはそれぞれ、複数のオーディオパケットから構成されている。また、上記各オーディオパケットのデータ部には、デジタルオーディオデータの1フレーム分に相当する圧縮されたデジタルデータが格納されている。ここでは、デジタルオーディオデータは、MPEG2のAACにより圧縮されており、1フレームに相当するデジタルオーディオデータのサンプリングポイント数は1024となっている。
そして、この実施の形態では、上記デジタルオーディオデータ変調部4は、これらのストリームA〜Cのうちの1つ(例えばストリームA)を選択し、このストリームに対して変調処理を施すとともに、ストリームが切り替えられたとき、ストリームの切り替え直前に伝送された伝送パケットの後に、一定のデータ長を有するポーズバースト信号PBを伝送する構成となっている。
また、上記オーディオレシーバ2は、上記オーディオデータ伝送装置(セットトップボックス)1からの変調ストリームTを復調してデコードするデコードアンプである。このオーディオレシーバ2は、変調ストリームTに対して復調処理を施して復調ストリームRを出力するデジタルオーディオデータ復調部5と、該復調ストリームRをデコードしてデジタルオーディオ信号Dauを再生するデコード部6と、該デジタルオーディオ信号Dauをアナログオーディオ信号Aauに変換するD/A変換器7と、デジタルオーディオデータ復調部5及びデコード部6の動作状態を表示する表示部8とを有している。
図9は、ポーズバースト信号PBのフォーマットを示している。このポーズバースト信号PBには、単位ポーズバーストUpbが繰り返し配列されており、単位ポーズバーストUpbは、同期ワード1Pa,同期ワード2Pb,バースト情報Pc,及びレングス・コードPdからなるヘッダ相当部分と、0レベルの圧縮オーディオデータを含むペイロード部分とから構成されている。ここで、単位ポーズバーストUpbの繰り返し周期はポーズバースト信号PBの反復時間Ppbとなっている。また、ポーズバースト信号PBの反復時間Ppbは、フレーム(1024個のサンプルポイントに対応する)毎に処理されるデジタルオーディオデータのサンプリングポイント数に換算して、32サンプリングポイント数に相当する長さとなっている。
次に動作について説明する。オーディオデータ送信装置1では、デジタルデータ受信部3にて放送電波Bwが受信されると、デジタルデータ受信部3からは、例えばデジタルオーディオデータ(オーディオストリーム)A,B,Cがデジタルオーディオデータ変調部4に出力される。デジタルオーディオデータ変調部4では、これらのオーディオストリームのうちの1つがユーザ操作による操作により選択され、選択されたオーディオストリーム(ここではオーディオストリームA)が変調処理により変調ストリーム(伝送ストリーム)Tに変換されて出力される。
一方、上記オーディオレシーバ2では、上記オーディオデータ送信装置1からの変調ストリームTが入力されると、デジタルオーディオデータ復調部5にて該変調ストリームTに対して復調処理が施され、該復調ストリームRがデジタルオーディオデータ復調部5からデコード部6に出力される。そして、デコード部6では、復調ストリームRに対してデコード処理が施されてPCMオーディオ信号Dauが生成される。このPCMオーディオ信号Dauは、D/A変換器7にてアナログオーディオ信号Aauに変換され、このアナログオーディオ信号Aauがオーディオレシーバ2から出力される。
次に、オーディオストリームの切り替え時における、オーディオデータ伝送装置1及びオーディオレシーバ2の動作について説明する。図10は、オーディオストリームの切り替え時における、変調ストリームT,復調ストリームR,及びPCMオーディオ信号Dauの変化を説明するための図である。上記オーディオデータ伝送装置1のデジタルオーディオデータ変調部4にて、デジタルデータ受信部3からの複数のオーディオストリームのうちのMPEG2ストリームAが選択されている状態において、デジタルオーディオデータ変調部4では、MPEG2ストリームAを構成する各オーディオパケットは、順次伝送パケットに格納されて、変調ストリーム(伝送ストリーム)Tとして、オーディオレシーバ2へ伝送される。例えば、オーディオパケットA(1),A(2)は順次、伝送パケットT(1),T(2)のデータ部Td1,Td2に格納されて、変調ストリームTとして出力される。
このようにオーディオデータ伝送装置1にてMPEG2ストリームAの伝送処理が行われている状態で、オーディオパケットA(2)の変調処理中のタイミングTxにて、オーディオデータ伝送装置1におけるデジタルオーディオデータ変調部4にて、伝送されるオーディオストリームが、MPEG2対応のストリームAからMPEG2対応のストリームBに切り替えられると、オーディオパケットA(2)を伝送パケットT(2)に格納する変調処理が終了した後は、デジタルオーディオデータ変調部4からは一定時間の間、ポーズバースト信号PBが出力されることとなる。
また、上記ストリームの切り替えが行われたとき、デジタルオーディオデータ変調部4では、選択されたオーディオストリームに対するバッファ機能により、MPEG2ストリームBにおけるオーディオパケットが伝送パケットに格納される周期が、伝送パケットが送出される周期と一致するよう、変調処理の制御が行われる。
そして、このポーズバースト信号PBの出力の後、デジタルオーディオデータ変調部4では、MPEG2ストリームBを構成するオーディオパケットに対する変調処理が開始される。具体的には、上記MPEG2ストリームBにおけるオーディオパケットB(3)に続くパケットB(4),B(5)が、上記伝送パケットT(2)に続く伝送パケットT(3),T(4)の伝送タイミングに同期して、該伝送パケットT(3),T(4)に格納される。言い換えると、ポーズバースト信号PBの出力後は、MPEG2ストリームBを構成するオーディオパケットが完全な状態で伝送パケットに格納されて出力される。
一方、上記伝送パケットT(1),T(2),ポーズバースト信号PB,及び伝送パケットT(3),T(4)が変調ストリームTとして上記オーディオレシーバ2に入力されると、デジタルオーディオデータ復調部5では、上記変調ストリームTに対する復調処理,つまり上記伝送パケットT(1)〜T(4)からオーディオパケットを取り出すとともに、ポーズバースト信号PBに対応する復調部分を生成する処理が行われ、さらにデコード部6では、復調処理により得られた復調ストリームRに対するデコード処理,つまり、オーディオパケットから圧縮オーディオデータを取り出すとともに、ポーズバースト復調部分からデジタルデータを取り出して、デジタルオーディオデータを生成する処理が行われる。
具体的には、伝送パケットT(1),T(2)の復調処理により、復調パケットR(1),R(2)が取り出され、復調パケットR(1),R(2)に対するデコード処理により、MPEG2ストリームAに対応するデジタルオーディオデータDA(1),DA(2)が1フレーム毎に生成される。また、ポーズバースト信号PBから復調データを生成し、この復調データから0レベルのデジタルオーディオデータが生成される。さらに、伝送パケットT(4)の復調処理により、復調パケットR(4)が取り出され、復調パケットR(4)に対するデコード処理により、MPEG2ストリームAに対応するデジタルオーディオデータDB(5)が生成される。言い換えると、ポーズバースト信号PBの復調処理後は、伝送パケットに格納されているMPEG2ストリームBを構成するオーディオパケットが完全な形で復調される。
さらに、デコード部6では、圧縮オーディオデータDA(1),DA(2),0レベルの圧縮オーディオデータ,及び圧縮オーディオデータDB(5)がデコードされて、ミュート部分を含むPCMオーディオ信号Dauが生成される。
オーディオレシーバ2のデジタルオーディオデータ復調部5では、ポーズバースト信号PBが検出された後、ミュート処理,つまりポーズバースト信号PBに対応する0レベルのオーディオデータを出力する処理が行われる。その後、ポーズバースト信号PBが終了した時点で、再度、伝送パケットに対する復調処理が開始される。
このデジタルオーディオデータ復調部5では、バーストの反復周期がモニターされており、この反復周期が、ポーズバースト信号PBにおける単位ポーズバーストUpbの繰り返し周期Ppbから、伝送パケットの繰り返し周期Pdpに変化した時点で、ポーズバースト信号PBが終了したと判定される。
このため、ポーズバースト信号PBにおける単位ポーズバーストUpbの繰り返し周期Ppbの長さは、ポーズバースト信号PBの終了後に伝送パケットに対する復調処理の同期がとりやすくなるよう、1フレームに相当する伝送パケットの繰り返し周期Pdpの約数であって、できるだけ小さい期間であることが好ましい。
ここでは、ポーズバースト信号PBにおける単位ポーズバーストUpbの繰り返し周期Ppbは、国際規格IEC61937に提案されているMPEG1,2に対応するデジタルオーディオデータの1フレームに対応するサンプルポイント数「1024」の約数であるサンプリングポイント数「32」に相当する期間としている。
このように本実施の形態のオーディオデータ伝送装置1では、圧縮オーディオデータとして、オーディオパケット毎に区分されたオーディオストリームを受け、該オーディオパケットを伝送パケットに格納して変調ストリームとして伝送する際、オーディオストリームの切り替え時には、切り替え直前に伝送された伝送パケットに続いて、ポーズバースト信号PBを、切り替え後のストリームにおけるオーディオパケットが伝送パケットに格納される周期が、伝送パケットが送出される周期と一致するまで、出力するようにしたので、上記変調ストリームに対する復調処理及びデコード処理を行うオーディオレシーバ側では、オーディオストリームの切り替わり時点から一定期間の間はミュート処理が行われ、ミュート信号DMが出力されることとなる。このため、オーディオレシーバ側にて、デコード部6から出力されるPCMオーディオ信号Dauに、オーディオストリームの切り替えに起因するノイズがのるのを回避することができる。
また、ポーズバースト信号PBにおける単位ポーズバーストUpbの繰り返し周期Ppbを、国際規格IEC61937に提案されているMPEG1,2に対応するデジタルオーディオデータの1フレームのサンプリングポイント数「1024」の約数であるサンプリングポイント数「32」に相当する期間としているので、オーディオストリームの切り替わり後、同期を確立するまでの時間,つまりオーディオレシーバにおける伝送パケットに対する復調処理が伝送パケットの繰り返し周期と同期するまでの時間,を短くすることができる。
特開2001−125596号公報
従来技術は、オーディオデータADの1フレームに対応するサンプリングポイント数(以下オーディオデータ周期と称する)を1024、ポーズバースト信号PBの繰り返し周期に相当するサンプリングポイント数(以下ポーズバースト周期と称する)を32とオーディオデータ周期とポーズバースト周期を限定することで同期を早く確立している。
ここで同期が確立している状態とはオーディオデータADのヘッダが出力されるタイミングで必ずポーズバースト信号PBのヘッダが出力される状態を言う。
オーディオデータ周期とポーズバースト周期を限定することでオーディオデータADのヘッダが出力されるタイミングでポーズバースト信号PBのヘッダが出力され、必ずオーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの同期が確立するからである。
しかし、オーディオストリームは互いに非同期であるためオーディオストリームの切り替えによりオーディオデータADの出力タイミングがポーズバースト信号PBの出力タイミングと合うとは限らないため、従来技術はタイミングが合わない場合でも、オーディオデータADとポーズバースト信号PBと同期が確立できるようにバッファを設けている。
バッファでタイミングを調整する場合、調整するための十分なバッファを用意したうえで、バッファに格納されるオーディオデータADの管理を行い、バッファからオーディオデータADを出力するタイミングを制御するという複雑な処理が必要となる問題があった。
本発明に係るデータストリーム伝送装置の一態様は、ポーズバースト信号を使用してデータストリームを切り替えるデータストリーム伝送装置であって、ヘッダ間隔測定部、レングス・コード算出部、及びポーズバースト信号生成部を備える。ヘッダ間隔測定部は、データストリームと、ポーズバースト信号とのタイミング差を測定する。レングス・コード算出部は、ヘッダ間隔測定部が測定したタイミング差に応じて、調整用ポーズバースト信号の長さを算出する。ポーズバースト信号生成部は、レングス・コード算出部が算出した長さの調整用ポーズバースト信号を生成する。ポーズバースト信号生成部に、調整用ポーズバースト信号を生成させ、所定のタイミングで出力させる。調整用ポーズバースト信号は、切り替えるデータストリームと同期をとるように、長さが調整されたポーズバースト信号である。調整用ポーズバースト信号を出力させ、ポーズバースト信号とデータストリームとの同期をとる。その後次のデータストリームが開始するタイミングでポーズバースト信号とデータストリーム信号との切り替えを行い、切り替えるデータストリームの先頭からデータストリーム信号を出力することを可能にする。
また、本発明に係るデータストリーム伝送方法の一態様は、ポーズバースト信号を使用してデータストリームを切り替えるデータストリーム伝送方法であって、データストリームと、前記ポーズバースト信号とのタイミング差を測定し、タイミング差に応じて、調整用ポーズバースト信号の長さを算出し、算出した長さの調整用ポーズバースト信号を生成する。
本発明によれば、バッファにデータストリーム(例えば、オーディオデータ)を保存することなく、データストリームの切り替えを行うことができる。
本発明の実施形態1に係るデータストリーム伝送装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態1において、データストリームを切り替える動作のタイミング例を示すタイミングチャート図である。 実施形態1のデータストリームの切り替え動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るデータストリーム伝送装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態2において、データストリームを切り替える動作のタイミング例を示すタイミングチャート図である。 本発明の実施形態3に係るデータストリーム伝送装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態3において、データストリームを切り替える動作のタイミング例を示すタイミングチャート図である。 特許文献1に開示されたオーディオデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。 従来技術のポーズバースト信号のフォーマットを示す図である。 従来技術のオーディオデータ伝送装置の動作を説明の図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、データストリームの一例としてオーディオストリームを用いて説明するが、ポーズバースト信号を用いて、データストリームを切り替える装置または方法であれば、本発明を適用することができる。
また、本明細書では、データストリーム及びポーズバースト信号のヘッダの長さは、2サンプリングクロックであることを前提とする。また、ヘッダの長さ、後述するオーディオデータの長さやポーズバースト信号の長さなどは、予め、あるいは当該情報を入手したときに、データストリーム伝送装置内の記録領域に保持される。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るデータストリーム伝送装置の構成例を示すブロック図である。図1では、データストリーム伝送装置の構成要素のうち、データストリームの切り替えにかかわる構成要素を示し、その他の構成要素は省略している。
データストリーム伝送装置100は、ポーズバースト信号生成部10、セレクタ部20、レングス・コード検出部30、ヘッダ間隔測定部40、レングス・コード算出部50を有する。
ポーズバースト信号生成部10は、同期ワードPa・Pb、バースト情報Pc、レングス・コードPdからなるヘッダおよび、レングス・コードPdの長さを持つデータで構成されるポーズバースト信号PBを生成する。
本実施形態では、ポーズバースト信号生成部10は、オーディオデータを受信する場合、外部からオーディオデータの長さ(オーディオデータのデータ部分の長さ)を取得し、当該長さに応じてポーズバースト信号を生成する。また、オーディオデータを切り替えるときには、レングス・コード算出部50が算出した値に応じた調整用ポーズバースト信号を生成する。ここで、調整用ポーズバースト信号は、オーディオデータの切り替えにあたってタイミングを調整するために用いるポーズバースト信号であり、切り替えるオーディオデータと同期をとるように長さが調整される。
セレクタ部20は、ヘッダ間隔測定部40から出力される選択信号により、オーディオデータADとポーズバースト信号PBのいずれかをデータ出力DOに出力する。
レングス・コード検出部30は、ポーズバースト信号生成部10が出力するポーズバースト信号PBのヘッダが保持するレングス・コードの値Pdを取得し、レングス・コード算出部50に出力する。レングス・コードの値Pdは、ポーズバースト信号PBのデータの長さである。
ヘッダ間隔測定部40は、オーディオデータADとポーズバースト信号生成部10が生成したポーズバースト信号PBから、オーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダのずれをカウンタ値Gapとして測定する。すなわち、ヘッダ間隔測定部40は、オーディオデータと、ポーズバースト信号のタイミング差(カウンタ値Gap)を測定する。そして、ヘッダ間隔測定部40は、カウンタ値Gapをレングス・コード算出部50に出力し、またセレクタ部20への選択信号を出力する。実施形態1では、ヘッダ間隔測定部40が、オーディオストリームの先頭を検出したタイミングから、ポーズバースト信号の先頭を検出するまでのタイミングをタイミング差として測定する場合を説明する。なお、ここでは、各信号の先頭のタイミング差を測定しているが、先頭に限ることはない。例えば、各信号の終端など、二つの信号の同期をとるためのタイミング差を測定できる位置を用いて測定してもよい。
レングス・コード算出部50は、ヘッダ間隔測定部40が測定したカウンタ値Gapに応じて、調整用ポーズバースト信号の長さを算出する。本実施形態では、レングス・コード算出部50は、レングス・コード検出部30で検出した値Pdとヘッダ間隔測定部40で測定したカウンタ値Gapから調整用ポーズバースト信号のレングス・コード値を算出し、算出した値をポーズバースト信号生成部10に出力する。
次に、オーディオストリームを切り替えるときの動作について説明する。
図2は、オーディオストリームを、ストリームAからストリームBへ切り替える場合の動作のタイミングを説明したタイミングチャートである。図1の本発明の構成図と図2のタイミングチャートを用い、動作の説明をする。
図2では、タイミングT0以前において、ストリームAのオーディオデータ(ヘッダAh1、データAd1)に応じたポーズバースト信号PB(ヘッダpha、データpba)が用いられ、出力データとして、オーディオデータAD(A)(pba)が出力されることを示している。
また、タイミングT0以前にストリームAからストリームBへ切り替える命令(以降、切り替え命令ともいう)が出されたことを前提とする。このとき、ヘッダ間隔測定部40は、外部より切り替え命令を受け取り、オーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダを検出しに行き、両ヘッダが出力されたT0のタイミングで、ポーズバースト信号を選択することを指示する選択信号をセレクタ部20へ出力する。
タイミングT0、具体的には、オーディオデータADからポーズバースト信号PBへの上位システムからの切り替え命令後、オーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの同期が確立するタイミングT0において、ヘッダ間隔測定部40から出力される選択信号により、セレクタ部20は、出力データDOをストリームAのオーディオデータAD(A)からポーズバースト信号PBに切り替える。
タイミングT1、具体的には、データ出力DOをポーズバースト信号PBに切り替え後の任意のタイミングT1において、オーディオデータADはストリームAからストリームB(ヘッダBh1、データBd1)へと変わる。ポーズバースト信号生成部10は、ストリームAに応じたポーズバースト信号PB(ヘッダphb、データpbb)を生成する。
タイミングT2において、レングス・コード検出部30は、ポーズバースト信号PBのヘッダPhbからレングス・コードの値PDbを検出する。レングス・コードの値PDb(以降適宜、「値PDb」または「PDb」と称す)は、ストリームBに応じたポーズバースト信号PBのデータ(pbb)の長さである。
タイミングT3、具体的には、ストリームBのオーディオデータADのヘッダBh1を検出したタイミングT3において、ヘッダ間隔測定部40は、サンプリングクロックLRCKでカウントを開始する。
ここで、サンプリングクロックLRCKはデジタルオーディオインタフェース伝送装置全体のシステムクロックである。
タイミングT4、具体的には、ポーズバースト信号PBのヘッダPhgを検出したタイミングT4において、ヘッダ間隔測定部40は、カウントを終了し、カウント値Gapを、レングス・コード算出部50に出力する。カウント値Gap(以降適宜、「Gap」とも称す)は、オーディオデータと、ポーズバースト信号とのタイミング差である。実施形態1では、タイミングT3においてカウントを開始し、タイミングT4においてカウントを終了する。
レングス・コード算出部50は、カウンタ値Gapと値PDbからヘッダのずれを解消するための調整用ポーズバースト信号PB(ヘッダphg、データpbg)のレングス・コードの値PDgを算出し、ポーズバースト信号生成部10に出力する。レングス・コードの値PDg(以降適宜、「値PDg」または「PDg」と称す)は、調整用ポーズバースト信号PBのデータ(pbg)の長さである。
値PDgの算出式は、以下の式となる。
PDb−Gap≧0の場合
PDg=PDb−Gap
PDb−Gap=−1の場合
PDg=PDb+1
PDb−Gap=−2の場合
PDg=PDb
ここで、ヘッダの長さが2であることが前提であるため、値PDbからカウント値Gapを引いた差分が−3以下になる場合は、次のオーディオデータの先頭以降において同期がとれたことになり、差分が0以上の場合に組み込まれることになる。
タイミングT5において、ポーズバースト信号生成部10は、レングス・コード算出部50が算出した値PDgに応じて調整用ポーズバースト信号PBを生成する。具体的には、ポーズバースト信号生成部10は、ポーズバースト信号PBのヘッダpbgのレングス・コードの値にPDgを設定し、データpbgの長さが値PDgとなる、ポーズバースト信号PBを生成し、出力する。
タイミングT6において、ポーズバースト信号生成部10は、調整用ポーズバースト信号を元のポーズバースト信号PBへ戻す。従って、ポーズバースト信号PBのヘッダのレングス・コードの値がPDbに戻され、ポーズバースト信号PBのヘッダはPhb、データはPbbが出力される。
タイミングT6以降のポーズバースト信号PBはヘッダPhbとデータPbbの繰り返しとなる。
タイミングT7において、ヘッダ間隔測定部40は、オーディオデータADのヘッダBh2の出力するタイミングでポーズバースト信号PBのヘッダを検出すると、オーディオデータの出力を指示する選択信号をセレクタ部20へ出力する。セレクタ部20は、データ出力DOをポーズバースト信号PBからストリームBのオーディオデータAD(B)に切り替える。
以上の動作により、オーディオストリームを、ストリームAからストリームBへ早期に切り替えることが出来る。
図3に本発明のポーズバースト信号PBのレングス・コードの値PDbを検出からオーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの同期確立までのフローを示す。
ステップS100では、レングス・コード検出部30はポーズバースト信号PBのレングス・コードの値PDbを検出する。
ステップS110では、ヘッダ間隔測定部40はオーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダから、同期が確立しているかを判定する。同期している場合(S110で偽)、終了となる。
同期していない場合(S110で真)、ステップS120では、ヘッダ間隔測定部40がオーディオデータADのヘッダの出力タイミングからとポーズバースト信号PBのヘッダのサンプリングクロックLRCKでカウントし、カウント値をGapとする。
ステップS130では、ステップS100で検出した値PDbおよびステップS120で測定されたカウンタ値GapからオーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの出力タイミングのずれを解消するためのポーズバースト信号PBのレングス・コードの値PDgを算出する。値PDgの算出式は、上述したとおりである。
ステップS140では、ポーズバースト信号PBのレングス・コードの値をステップS130で算出した値PDgに変更する。
ステップS150では、ステップS140のレングス・コード変更後に生成されるポーズバースト信号PBのレングス・コードの値をステップS100で検出した値PDbに戻す。
次にオーディオデータADのヘッダが出力されるタイミングで、セレクタ部20はデータ出力DOをポーズバースト信号PBからオーディオデータADに切り替える。
本発明で切り替えたオーディオストリームによらずオーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの同期の確立を早くできる理由を以下に説明する。
オーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの時間の長さを2サンプリングクロック長とする。
ストリームBのオーディオデータADの時間の長さを(X*A)サンプリングクロック長とする。ここで、X、Aは、正の整数である。
ポーズバースト信号PBの時間の長さをXサンプリングクロック長とする。
レングス・コード検出部30で検出したポーズバースト信号PBのヘッダPhbのレングス・コードの値PDbは、ポーズバースト信号PBの長さからポーズバースト信号PBのヘッダの長さを引いたものになるため、式 PDb=X−2となる。
タイミングT3でカウント開始後、ポーズバースト信号PBのヘッダPhgを検出したタイミングT4でカウントを終了し、カウント値をGapとなる。
タイミングT4は、タイミングT3にカウント値Gapのサンプリングクロック長を足したものになる。
カウンタ値Gapと値PDbからポーズバースト信号PBのレングス・コードの値PDgを算出する。
PDb−Gap≧0の場合、PDg=PDb−Gapであるため、値PDgは、X−2−Gap、となる。
PbgからPhbに切り替わるタイミングは、「タイミングT4+ヘッダPhgの長さ+データPbgの長さ」、となる。これをタイミングT3で表すと、「タイミングT3+Gapのサンプリングクロック長+2サンプリングクロック長+PDgのサンプリングクロック長」、となる。まとめると、「タイミングT3+Xサンプリングクロック長」、となる。
PbgからPhbに切り替わった後、ポーズバースト信号PBが(A−1)回繰り返される場合、次にポーズバースト信号PBのヘッダが出力されるタイミングは、「タイミングT3+Xサンプリングクロック長+X*(A−1)サンプリングクロック長」、となる。
オーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングは、「タイミングT3+X*Aサンプリングクロック長」となる。
PbgからPhbに切り替わり後、ポーズバースト信号PBが(A−1)回繰り返される場合、次にポーズバースト信号PBのヘッダが出力されるタイミングとオーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングは同じ時刻になる。
以上の結果から、オーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングでポーズバースト信号PBのヘッダPhbが出力され同期が確立する。
上記のようにオーディデータ切り替わり後、次のオーディオデータADのヘッダが出力された時点で必ずオーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの同期が確立するので、従来技術のようにバッファでオーディオデータを保持することなく、同期の早期確立を容易な処理で行うことができる。
(実施形態2)
実施形態2では、ストリームBのオーディオデータADの長さ(切り替えるデータストリームの長さ)を、外部から取得し、この長さを用いてタイミング差を測定する一態様を説明する。
図4は、本発明の実施形態2に係るデータストリーム伝送装置の構成例を示すブロック図である。データストリーム伝送装置200は、ポーズバースト信号生成部10、セレクタ部20、レングス・コード検出部30、ヘッダ間隔測定部40、及びレングス・コード算出部60を有する。ポーズバースト信号生成部10、セレクタ部20、レングス・コード検出部30、ヘッダ間隔測定部40は実施形態1と同じである。本実施形態では、ストリームBのオーディオデータADの長さを、外部から取得する場合の一態様を説明する。
レングス・コード算出部60は、上位システムから与えられるストリームBのオーディオデータADの長さADbとヘッダ間隔測定部40で測定したカウンタ値Gapからレングス・コードの値PDgを算出し、値PDgをポーズバースト信号生成部10に出力する。
次に、本実施形態のオーディオストリームを切り替えるときの動作について説明する。図5は、オーディオストリームを、ストリームAからストリームBへ切り替える場合を説明したものである。T0〜T4の動作は実施形態1と同じである。
値PDgの算出式は、以下の式となる。
PDg=ADb−Gap−2
タイミングT5において、ポーズバースト信号生成部10は、ポーズバースト信号PBのヘッダ部のレングス・コードの値にPDgを設定し、データPbgの長さが値PDgとなる、ポーズバースト信号PBを生成し、出力する。
タイミングT6において、ヘッダ間隔測定部40は、オーディオデータADのヘッダBh2の出力するタイミングでポーズバースト信号PBのヘッダを検出すると、オーディオデータの出力を指示する選択信号をセレクタ部20へ出力する。セレクタ部20は、データ出力DOをポーズバースト信号PBからストリームBのオーディオデータAD(B)に切り替える。
タイミングT7において、ポーズバースト信号生成部10は、調整用ポーズバースト信号を元のポーズバースト信号PBへ戻す。従って、ポーズバースト信号PBのヘッダのレングス・コードの値がPDbに戻され、ポーズバースト信号PBのヘッダはPhb、データはPbbが出力される。
タイミングT7以降のポーズバースト信号PBはヘッダPhbとデータPbbの繰り返しとなる。
以上の動作により、オーディオストリームを、ストリームAからストリームBへノイズを防止し、早期に切り替えることが出来る。
本実施形態で切り替えたオーディオストリームによらずオーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの同期の確立を早くできる理由を以下に説明する。
オーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの時間の長さを2サンプリングクロック長とする。
ストリームBのオーディオデータADの時間の長さを(X*A)サンプリングクロック長とする。ここで、X、Aは、正の整数である。
ポーズバースト信号PBの時間の長さをXサンプリングクロック長とする。
レングス・コード検出部30で検出したポーズバースト信号PBのヘッダPhbのレングス・コードの値PDbは、ポーズバースト信号PBの長さからポーズバースト信号PBのヘッダの長さを引いたものになるため、式 PDb=X−2、となる。
タイミングT3においてカウント開始後、ポーズバースト信号PBのヘッダPhgを検出したタイミングT4においてカウントを終了し、カウント値をGapとする。
タイミングT4はタイミングT3にカウント値Gapのサンプリングクロック長を足したものになる。
ストリームBのオーディオデータADの時間の長さと値PDbからポーズバースト信号PBのレングス・コードの値PDgを算出する。
PDg=ADb−Gap−2であるため、値PDgは(X*A)−Gap−2となる。
PbgからPhbに切り替わるタイミングは、「タイミングT4+ヘッダPhgの長さ+データPbgの長さ」、となる。
これをタイミングT3で表すと、「タイミングT3+Gapのサンプリングクロック長+2サンプリングクロック長+PDgのサンプリングクロック長」、となる。まとめると、「タイミングT3+(X*A)サンプリングクロック長」、となる。
オーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングは、「タイミングT3+X*Aサンプリングクロック長」、となる。
PbgからPhbに切り替わるタイミングとオーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングは同じ時刻になる。
以上の結果から、オーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングでポーズバースト信号PBのヘッダPhbが出力され同期が確立する。
上記のようにオーディデータ切り替わり後、次のオーディオデータADのヘッダが出力された時点で必ずオーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの同期が確立するので、従来技術のようにバッファでオーディオデータを保持することなく、同期の早期確立を容易な処理で行うことができる。
実施形態2では、ストリームBのオーディオデータADの長さADbは、ポーズバースト信号PBの長さと比べて十分長いため、カウンタ値GapがADbと比べて短く、ADb−Gap−2が必ず正となる。従って、実施形態1で値PDgを求める際に行っていた条件による場合分けが不要となり、実施形態1と比較して単純に構成可能となり面積を削減できる。
(実施形態3)
上記実施形態では、データストリームの先頭を検出したタイミングから、ポーズバースト信号の先頭を検出するまでのタイミングをタイミング差として測定していたが、実施形態3では、ポーズバースト信号の先頭を検出したタイミングから、データストリームの先頭を検出するまでのタイミングをタイミング差として測定する一態様を説明する。
図6は、本発明の実施形態3に係るデータストリーム伝送装置の構成例を示すブロック図である。データストリーム伝送装置300は、ポーズバースト信号生成部10、セレクタ部20、レングス・コード検出部30、ヘッダ間隔測定部70、及びレングス・コード算出部50を有する。ポーズバースト信号生成部10、セレクタ部20、レングス・コード検出部30、レングス・コード算出部50は実施形態1と同じである。
ヘッダ間隔測定部70は、ポーズバースト信号生成部10からのポーズバースト信号PBとオーディオデータADから、ポーズバースト信号PBとオーディオデータADのヘッダのずれをカウンタ値Gapとして、レングス・コード算出部50に出力し、またセレクタ部20への選択信号を出力する。実施形態3では、ヘッダ間隔測定部70が、ポーズバースト信号の先頭を検出したタイミングから、オーディオデータ信号の先頭を検出するまでのタイミングをタイミング差として測定する場合を説明する。
次に、本実施形態のオーディオストリームを切り替えるときの動作について説明する。図7
は、オーディオストリームを、ストリームAからストリームBへ切り替える場合を説明したものである。
T0、T1の動作は実施形態1同とじである。
タイミングT2において、ヘッダ間隔測定部70は、サンプリングクロックLRCKでカウントを開始する。
タイミングT3において、レングス・コード検出部30は、ポーズバースト信号PBのヘッダPhbのレングス・コードの値PDbをレングス・コード検出部30で検出する。オーディオデータADのヘッダBh1を検出したタイミングT4でカウントを終了し、カウント値をGapとし、レングス・コード算出部50に出力する。実施形態3では、タイミングT2においてカウントを開始し、タイミングT4においてカウントを終了する。
レングス・コード算出部50は、カウンタ値Gapと値PDbからヘッダのずれを解消するためのポーズバースト信号PBのレングス・コードの値PDgを算出し、ポーズバースト信号生成部10に出力する。
値PDgの算出式は、以下の式となる。
Gap≧2の場合
PDg=Gap−2
Gap=1の場合
PDg=PDb+1
Gap=0の場合
PDg=PDb
T5、T6の動作は実施形態1同とじである。
タイミングT7でヘッダ間隔測定部70は、オーディオデータADのヘッダBh2の出力するタイミングでポーズバースト信号PBのヘッダを検出すると、オーディオデータの出力を指示する選択信号をセレクタ部20へ出力する。セレクタ部20はデータ出力DOをポーズバースト信号PBからストリームBのオーディオデータAD(B)に切り替える。
以上の動作により、オーディオストリームを、ストリームAからストリームBへノイズを防止し、早期に切り替えることが出来る。
本実施形態で切り替えたオーディオストリームによらずオーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの同期の確立を早くできる理由を以下に説明する。
オーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの時間の長さを2サンプリングクロック長とする。
ストリームBのオーディオデータADの時間の長さを(X*A)サンプリングクロック長とする。ここで、X、Aは、正の整数である。
ポーズバースト信号PBの時間の長さをXサンプリングクロック長とする。
レングス・コード検出部30で検出したポーズバースト信号PBのヘッダPhbのレングス・コードの値PDbは、ポーズバースト信号PBの長さからポーズバースト信号PBのヘッダの長さを引いたものになるため、式 PDb=X−2、となる。
タイミングT2でカウント開始後、オーディオデータADのヘッダBh1を検出したタイミングT4でカウントを終了し、カウント値をGapとなる。
タイミングT4はタイミングT2にカウント値Gapのサンプリングクロック長を足したものになる。
カウンタ値Gapと値PDbからポーズバースト信号PBのレングス・コードの値PDgを算出する。
Gap≧2の場合、PDg=Gap−2であるため、値PDgはGap−2となる。
PbgからPhbに切り替わるタイミングは、「タイミングT2+ヘッダPhbの長さ+データPbb+ヘッダPhgの長さ+データPbgの長さ」、となる。まとめると、「タイミングT2+(X+2+Gap−2)サンプリングクロック長」、となる。
PbgからPhbに切り替わった後、ポーズバースト信号PBが(A−1)回繰り返される場合、次にポーズバースト信号PBのヘッダが出力されるタイミングは、「タイミングT2+(Gap+X+X*(A−1))サンプリングクロック長」、となる。
オーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングは、「タイミングT2+(Gap+X*A)サンプリングクロック長」、となる。
PbgからPhbに切り替わった後、ポーズバースト信号PBが(A−1)回繰り返される場合、次にポーズバースト信号PBのヘッダが出力されるタイミングとオーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングは同じ時刻になる。
以上の結果から、オーディオデータADのヘッダBh2が出力されるタイミングでポーズバースト信号PBのヘッダPhbが出力され同期が確立する。
上記のようにオーディデータ切り替わり後、次のオーディオデータADのヘッダが出力された時点で必ずオーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの同期が確立するので、従来技術のようにバッファでオーディオデータを保持することなく、同期の早期確立を容易な処理で行うことができる。
以上説明したように、本発明に係るデータストリーム伝送装置は、オーディオストリーム(データストリームの一例)の切り替えを、ポーズバースト信号PBを介して行う場合に適用される装置であり、少なくとも、ヘッダ間隔測定部、レングス・コード算出部、及びポーズバースト信号生成部を備える。ヘッダ間隔測定部は、オーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダのタイミング差を測定する。レングス・コード算出部は、ヘッダ間隔測定部が測定したタイミング差と、ポーズバースト信号PBの長さから、新たなポーズバースト信号PBの長さを算出する。ポーズバースト信号生成部は、レングス・コード算出部が算出したポーズバースト信号PBの長さのポーズバースト信号PBを出力する。
これにより、切り替えたオーディオストリーム(切り替えるオーディオストリーム)によらず、オーディオデータADのヘッダとポーズバースト信号PBのヘッダの同期の確立を早くすることを可能にする。従って、オーディオストリームの切り替え時のノイズを防止し、早期にオーディオストリームの切り替えることが出来る。
また、上記いずれかの実施形態によれば、次の効果が得られる。
1)第1の効果として、バッファ処理を行う複雑な処理が不要である。
その理由としては、本発明はポーズバースト信号PBの長さを調整することでオーディデータ切り替わり後、次のオーディオデータADのヘッダが出力された時点で必ずオーディオデータADとポーズバースト信号PBのヘッダの同期が確立する。このため、バッファによるオーディオデータADの管理と制御が不要となるからである。
2)第2の効果として、オーディオストリームのフォーマットに依存しないがある。
その理由としては、オーディオデータADとポーズバースト信号PBのずれを検出しポーズバースト信号PBの長さを調整することで、フォーマットにより異なるオーディオデータADの長さに応じてポーズバースト信号PBの長さを合わせることができるからである。
3)第3の効果として、面積の削減がある。
その理由としては、タイミング調整に必要なオーディオデータのビット幅*調整期間以上のデータを保持するバッファが不要となるからである。
なお、本発明は上記に示す実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲において、上記実施形態の各要素を、当業者であれば容易に考えうる内容に変更、追加、変換することが可能である。
1 オーディオデータ伝送装置
2 オーディオレシーバ
3 デジタルデータ受信部
4 デジタルオーディオデータ変調部
5 デジタルオーディオデータ復調部
6 デコード部
7 D/A変換部
8 表示部
Bw 放送電波
A,B,C オーディオストリーム
T 変調ストリーム(伝送ストリーム)
R 復調ストリーム
Dau PCMオーディオ信号(デジタルオーディオ信号)
Aau アナログオーディオ信号
PB ポーズバースト信号
Ppb ポーズバーストの反復時間
Upb 単位ポーズバースト
Pa 同期ワード1
Pb 同期ワード2
Pc バースト情報
Pd レングス・コード
A(1)〜A(3),B(1)〜B(5) オーディオパケット
T(1)〜T(5) 伝送パケット
R(1)〜R(4) 復調パケット
DA(1)〜DA(2),DB(1) デジタルオーディオデータ
Ah1〜Ah3,Bh1〜Bh5,Th1〜Th5,Rh1〜Rh4 ヘッダ
Ad1〜Ad3,Bd1〜Bd5,Td1〜Td5,Rd1〜Rd4 データ部
Ts1〜Ts5 スタッフィング部
Tx ストリーム切り替えタイミング
Rpb ポーズバースト復調部分
Pdb ポーズバーストの反復時間
Pdp 伝送パケットの繰り返し周期
DM ミュート部分
10 ポーズバースト信号生成部
20 セレクタ部
30 レングス・コード検出部
40 ヘッダ間隔測定部
50 レングス・コード算出部
60 レングス・コード算出部
70 ヘッダ間隔測定部
AD,AD(A),AD(B) オーディオデータ
DO 出力データ
Pha オーディオデータAに対応するポーズバースト信号のヘッダ
Pba オーディオデータAに対応するポーズバースト信号のデータ
Phb オーディオデータBに対応するポーズバースト信号のヘッダ
Pbb オーディオデータBに対応するポーズバースト信号のデータ
Phg 調整用ポーズバースト信号のヘッダ
Pbg 調整用ポーズバースト信号のデータ

Claims (9)

  1. ポーズバースト信号を使用してデータストリームを切り替えるデータストリーム伝送装置であって、
    前記データストリームと、前記ポーズバースト信号とのタイミング差を測定するヘッダ間隔測定部と、
    前記ヘッダ間隔測定部が測定した前記タイミング差に応じて、調整用ポーズバースト信号の長さを算出するレングス・コード算出部と、
    前記レングス・コード算出部が算出した長さの調整用ポーズバースト信号を生成するポーズバースト信号生成部と、を備えるデータストリーム伝送装置。
  2. 前記ヘッダ間隔測定部は、外部から通知される切り替え命令に応じて、前記タイミング差を測定し、
    前記ポーズバースト信号生成部は、前記調整用ポーズバースト信号を、データストリームのヘッダ検出後にポーズバースト信号のヘッダを検出した時点で出力することを特徴とする請求項1記載のデータストリーム伝送装置。
  3. 前記ポーズバースト信号生成部は、前記調整用ポーズバースト信号を出力した後、通常用いるポーズバースト信号へ切り替えることを特徴とする請求項1または2記載のデータストリーム伝送装置。
  4. 前記レングス・コード算出部は、前記ポーズバースト信号の長さから前記タイミング差を差し引いた値を用いて、前記調整用ポーズバースト信号の長さを算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータストリーム伝送装置。
  5. 前記レングス・コード算出部は、切り替えるデータストリームの長さを取得し、前記データストリームの長さから前記タイミング差を差し引いた値を用いて、前記調整用ポーズバースト信号の長さを算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータストリーム伝送装置。
  6. ヘッダ間隔測定部は、前記ポーズバースト信号の先頭を検出したタイミングから、前記データストリームの先頭を検出するまでのタイミングをタイミング差として測定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデータストリーム伝送装置。
  7. ヘッダ間隔測定部は、前記データストリームの先頭を検出したタイミングから、前記ポーズバースト信号の先頭を検出するまでのタイミングをタイミング差として測定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデータストリーム伝送装置。
  8. 前記ポーズバースト信号生成部は、前記調整用ポーズバースト信号を一度出力することを特徴とする請求項3記載のデータストリーム伝送装置。
  9. ポーズバースト信号を使用してデータストリームの切り替えるデータストリーム伝送方法であって、
    前記データストリームと、前記ポーズバースト信号とのタイミング差を測定し、
    前記タイミング差に応じて、調整用ポーズバースト信号の長さを算出し、
    前記算出した長さの調整用ポーズバースト信号を生成するデータストリーム伝送方法。
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