JP5279193B2 - 遊技場用管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場に設置したスロットマシンに遊技媒体を補給するための遊技場用管理システムに関する。
従来より、例えば、図柄を変動表示する3基のリールと、リールの変動表示を開始させるためのスタートレバーと、リールを停止させるためのストップボタンとを備えたスロットマシンを設置した遊技場がある。スロットマシンでは、遊技媒体であるメダル等を賭けてスタートレバーを操作するとリールの変動表示を開始でき、その後、ストップボタンを操作するとリールを停止できる。スロットマシンでは、停止した図柄の組み合わせに応じて入賞が発生し得る。そして、スロットマシンで入賞が発生すると、入賞役の種類に応じた数量のメダルの払い出し等の特典が遊技者に付与される。
スロットマシンとしては、例えば、遊技媒体であるメダル等を貯留するホッパータンクと、ホッパータンク内のメダルを一枚ずつ排出するロータリーディスクとを含むホッパー装置を備えたものがある。このスロットマシンでは、メダル等の払い出しが特典として設定された役が入賞するごとに上記ホッパー装置が作動し、当該役に対応する枚数のメダルが払い出される。
上記スロットマシンを設置した遊技場を管理するための遊技場用管理システムとしては、各スロットマシンのホッパータンクにメダルを補給するメダル補給装置を備えたシステムがある。遊技場用管理システムとしては、例えば、ホッパータンクに貯留するメダル等の不足を検知するための検知センサを含むシステムがある。このような遊技場用管理システムでは、検知センサの出力に応じてメダル等の遊技媒体をホッパータンクに補給している。これにより、上記スロットマシンで入賞が発生したにも関わらず、メダルが払い出されないといった異常の発生を未然に防止しようとしている。
しかしながら、上記従来の遊技場用管理システムでは、次のような問題がある。すなわち、上記ホッパータンクに検知センサを設けた遊技場用管理システムでは、ホッパータンク内のメダル等の遊技媒体が不正に抜き取られた場合にも遊技媒体を補給してしまい、不正による被害が拡大するおそれがある。
特開2006−87872号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、スロットマシンが貯留する遊技媒体を適切に管理し、遊技媒体が不正に抜き取られた際には遊技媒体の補給を未然に防止し得るという優れた特性を備えた遊技場用管理システムを提供しようとするものである。
本発明は、遊技媒体を貯留するホッパータンクを備えた複数の遊技機と、上記ホッパータンクに遊技媒体を補給する遊技媒体補給装置とが設置された遊技場に適用する遊技場用管理システムにおいて、
上記ホッパータンクに貯留可能な遊技媒体の最大数量を表すホッパータンク容量値、及び上記ホッパータンクに遊技媒体を補給するか否かの判断指標である自動補給値を設定するための設定手段と、
上記遊技機に投入された遊技媒体の数量を特定可能な投入信号、及び上記遊技機が払い出した遊技媒体の数量を特定可能な払出信号を上記各遊技機側から取り込む稼動信号受信手段と、
上記ホッパータンク内の遊技媒体の理論上の数量である理論貯留数算出する貯留数算出手段と、
該貯留数算出手段が算出した上記理論貯留数が上記自動補給値以下となった場合に、遊技媒体補給装置側に向けて遊技媒体の補給を指示する補給信号を出力する補給指示手段と、を備えており、
上記貯留数算出手段は、営業開始時点の理論貯留数を積算初期値として、対応する遊技機から上記投入信号を取り込む毎に該投入信号によって特定される遊技媒体の数量を加算積算すると共に、上記払出信号を取り込む毎に該払出信号によって特定される遊技媒体の数量を減算積算して理論貯留数を算出する一方、
当該算出した理論貯留数が上記ホッパータンク容量値を超えたときには、上記理論貯留数に上記ホッパータンク容量値を設定することを特徴とする遊技場用管理システムにある(請求項1)。
本発明の遊技場用管理システムは、上記投入信号及び上記払出信号に基づいて上記理論貯留数を算出する上記貯留数算出手段と、該貯留数算出手段による上記理論貯留数が上記自動補給値以下となったときに上記補給信号を出力する上記補給指示手段と、を備えている。この遊技場用管理システムでは、上記投入信号及び上記払出信号に基づいて上記貯留数算出手段が上記理論貯留数を算出し、当該理論貯留数に基づいて上記補給指示手段が上記補給信号を出力する。
上記投入信号及び上記払出信号に基づいて上記補給信号を出力する上記遊技場用管理システムでは、不正な遊技媒体の抜き取りによって上記ホッパータンク内の遊技媒体が不足したような場合等に、上記補給信号を出力してしまうおそれが少ない。上記投入信号及び上記払出信号に基づいて上記理論貯留数を算出する上記貯留数算出手段では、上記払出信号を伴わない遊技媒体の不正な抜き取りによって上記理論貯留数が上記自動補給値以下となるおそれが少ないからである。上記理論貯留数が十分であって上記補給信号が出力されないにも関わらず上記ホッパータンク内の遊技媒体が不足するような場合には、上記のような不正行為等、何らかのトラブルが発生している可能性がある。上記遊技場用管理システムによれば、上記スロットマシンが貯える遊技媒体を適切に管理でき、遊技媒体が不正に取り出された場合等、何らかのトラブルが発生している場合に遊技媒体の補給を未然に防止し得る。
さらに、本発明の遊技場用管理システムにおける上記貯留数算出手段は、上記設定手段を用いて設定した上記ホッパータンク容量値を上限として上記理論貯留数の算出を実施している。この貯留数算出手段によれば、上記ホッパータンク容量値を超えて遊技媒体を貯えることができないという上記ホッパータンクの物理的な特性を積極的に活用して、上記理論貯留数の算出精度を向上できる。
以上のように本発明の遊技場用管理システムは、上記スロットマシンが貯える遊技媒体を精度高く管理でき、遊技媒体が不正に取り出された際には遊技媒体の補給を未然に防止し得るという優れた特性のシステムである。
本発明の貯留数算出手段において、上記ホッパータンク容量値を上限として上記理論貯留数を算出するとは、上記投入信号及び上記払出信号に基づいて算出した値が上記ホッパータンク容量値を超えてしまうような場合に、上記理論貯留数の値を上記ホッパータンク容量値自体、あるいはこれに近い値に維持することを意味している。このように上記理論貯留数の上限として上記ホッパータンク容量値を設定すれば、上記投入信号及び上記払出信号のみに基づいて理論上の貯留数を算出した場合に生じ得る以下のような問題点を未然に回避できる。
上記ホッパータンクは、上記ホッパータンク容量値を超える遊技媒体を貯留することは物理的に不可能である。それ故、上記ホッパータンク内の遊技媒体の数量が上記ホッパータンク容量値を超過するおそれはほとんどない。一方、上記投入信号及び上記払出信号のみに基づいて算出する理論上の貯留数は、上記ホッパータンク容量値を超過してしまうおそれもある。ホッパータンク容量値に対する超過分は、上記理論上の貯留数の誤差となり得る。
上記ホッパータンク容量値に対する超過分の誤差は、その後、遊技媒体の払い出しが多くなり上記ホッパータンク内の遊技媒体の数量が低下する際、上記理論上の貯留数のプラス側のオフセット誤差となり得る。このオフセット誤差が生じた場合には、その後、上記ホッパータンク内の遊技媒体が不足したときにも、上記理論上の貯留数の方は上記自動補給値に未到達といった状況が発生し得る。この状況では、上記補給信号が出力されないため、上記ホッパータンクに遊技媒体が補給されないというトラブルが発生する。
一方、本発明における上記貯留数算出手段のごとく上記ホッパータンク容量値を上限として上記理論貯留数を算出する場合には、上記のようなホッパータンク容量値に対する超過分の発生を確実性高く未然に抑制できる。この超過分の発生を回避できれば、当該超過分を原因とした上記オフセット誤差の発生を未然に回避できる。ホッパータンク内の遊技媒体が不足しても上記補給信号が出力されないといったトラブルの発生を抑制できれば、遊技媒体の補給待ちによって善良な遊技者の遊技が阻害されるおそれが少なくなる。そして、遊技媒体が不足している旨が遊技機側から報知される頻度を低減できれば、このような報知に対する時間的、精神的な余裕が従業員側に生じるようになる。従業員等は、不正が行われているか否かを余裕をもって精査できるようになり、一層、精度高く不正を発見できるようになる。
また、上記貯留数算出手段は、上記ホッパータンク容量値を上限として上記投入信号に応じて上記理論貯留数を加算積算すると共に、上記払出信号に応じて上記理論貯留数を減算積算するように構成してある
この場合には、上記理論貯留数を精度高く算出することができる。
また、上記設定手段は、上記ホッパータンク内の遊技媒体の実際の数量である実貯留数を遊技場側が調整する際に新たに設定する遊技媒体の数量を表す貯留数調整値を設定可能なように構成してあり、上記貯留数算出手段は、前営業日の営業終了時点の理論貯留数である終了貯留数あるいは上記貯留数調整値を遊技場の営業開始時点の理論貯留数として設定するように構成してあることが好ましい(請求項)。
遊技場では、遊技媒体の抜き取り等の不正による被害額等を抑制すること等を目的として、上記実貯留数が多い場合に当該実貯留数を所定数まで減らす調整作業を実施することがある。しかし、このような調整を営業時間内に実施すると、遊技者に不快感を与えるおそれがある。なぜなら、上記実貯留数が多いということは、遊技機が払い出した遊技媒体の数量に対して遊技に使用された遊技媒体の数量が多いことを意味しているからである。それ故、上記実貯留数の調整は、遊技場の営業終了後、翌営業日の営業開始前に実施されることが多い。そこで、上記のごとく上記貯留数調整値あるいは上記終了貯留数を上記営業開始時点の上記理論貯留数として設定する場合には、当該理論貯留数と上記実貯留数との間の誤差の発生を抑制できる。
上記営業開始時点において上記理論貯留数に誤差が含まれていると、特に、遊技場の営業開始後、当該理論貯留数が上記ホッパータンク容量値に達するまでの遊技期間内に問題が顕在化するおそれがある。上記理論貯留数が上記ホッパータンク容量値に到達すれば上記の誤差が解消し得る可能性があるが、上記理論貯留数が上記ホッパータンク容量値に達するまでの遊技期間内では上記の誤差を解消し得る可能性が低いからである。それ故、上記のごとく上記営業開始時点の上記理論貯留数として上記貯留数調整値あるいは上記終了貯留数を設定する場合には、営業開始後の上記遊技期間においても上記補給信号を適切に出力し得るようになる。
また、遊技場の営業開始及び営業終了を検知する営業検知手段と、該営業検知手段が上記営業終了を検知した時点における上記理論貯留数を終了貯留数として記憶する終了貯留数記憶手段と、を備えており、上記営業検知手段が上記営業開始を検知した際、上記貯留数調整値あるいは上記終了貯留数を上記理論貯留数として設定するように構成することも良い。
また、上記複数の遊技機のうち、上記終了貯留数が所定のしきい値以上である遊技機を超過台として判定する超過台判定手段と、上記超過台を特定する超過台情報を表示あるいは印字出力する情報出力手段と、を備えており、
上記設定手段は、上記超過台判定手段が上記超過台の判定に用いる上記所定のしきい値として貯留数許容値を設定可能なように構成してあり、
上記貯留数算出手段は、上記超過台情報が特定する上記超過台の上記営業開始時点の理論貯留数として上記貯留数調整値を設定する一方、その他の遊技機の上記営業開始時点の理論貯留数として上記終了貯留数を設定するように構成してあることが好ましい(請求項)。
遊技場側は、上記超過台情報に基づいて上記実貯留数の調整が必要な上記超過台を容易に特定でき、営業終了後等に調整作業を実施することが可能になる。一方、上記遊技場用管理システムでは、上記実貯留数の調整がなされた上記遊技機を上記超過台情報に基づいて特定することが可能になる。それ故、上記のごとく営業開始時点の上記超過台の上記理論貯留数として上記貯留数調整値を設定する一方、その他の遊技機の上記理論貯留数として上記終了貯留数を設定する場合には、営業終了後の調整作業の有無に対応して上記営業開始時点の理論貯留数を精度高く設定できるようになる。
また、上記設定手段は、上記補給信号に応じて遊技媒体補給装置が補給する遊技媒体の数量を補給数量値として設定可能なように構成してあり、上記稼動信号受信手段は、上記遊技機側から遊技媒体の補給を要求する補給要求信号を受信可能なように構成してあり、上記補給指示手段は、上記補給要求信号の受信に応じて上記補給信号を出力するように構成してあり、上記貯留数算出手段は、上記補給要求信号に応じて上記補給信号を出力した際、上記理論貯留数として上記補給数量値を設定するように構成してあることが好ましい(請求項)。
上記ホッパータンク内の遊技媒体が不足して払い出しができなくなったような状況では、上記遊技機側から上記補給要求信号が出力される可能性が高い。そして、上記補給要求信号に応じて遊技媒体を補給した際に上記理論貯留数として上記補給数量値を設定する場合には、上記実貯留数に対して上記理論貯留数を精度高く一致させることが可能になる。なお、上記補給要求信号としては、例えば、遊技媒体を払い出しできなくなった状況を確認した従業員による操作等を発生源とした信号等がある。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、遊技機であるスロットマシン5に貯えた遊技媒体の数量を管理する遊技場用管理システム1に関する例である。この内容について、図1〜図10を用いて説明する。
本例の遊技場用管理システム1は、遊技媒体(以下、メダルという。)を貯留するホッパータンク61を備えた複数のスロットマシン5と、ホッパータンク61にメダルを補給する遊技媒体補給装置21(以下、メダル補給装置21という。)とが設置された遊技場に適用するシステムである。
この遊技場用管理システム1は、ホッパータンク61に貯留可能なメダルの最大数量を表すホッパータンク容量値、及びホッパータンク61にメダルを補給するか否かの判断指標値である自動補給値を設定するための設定手段11と、スロットマシン5に投入されたメダル枚数を特定可能な投入信号(以下、アウト信号という。)、及びスロットマシン5が払い出したメダル枚数を特定可能な払出信号(以下、セーフ信号という。)を各スロットマシン5側から取り込む稼動信号受信手段13と、ホッパータンク61内の理論上のメダル枚数である理論貯留数をセーフ信号及びアウト信号に基づいて算出する貯留数算出手段12と、この貯留数算出手段12が算出した理論貯留数が自動補給値以下となった場合に、メダル補給装置21側に向けてメダルの補給を指示する補給信号を出力する補給指示手段14と、を備えている。
上記貯留数算出手段12は、上記ホッパータンク容量値を上限として理論貯留数を算出するように構成してある。
以下、この内容について詳しく説明する。
本例の遊技場用管理システム1は、図1及び図2に示すごとく、遊技場を管理するための遊技場管理装置3(以下、管理装置3という。)を利用して構成したシステムである。遊技場用管理システム1は、図1及び図2に示すごとく、上記管理装置3のほか、複数のスロットマシン5、各スロットマシン5に対応して設置された中継器40及び台ランプ41、遊技島毎に設置したメダル補給装置21及びメダル回収装置22等を含むシステムである。
遊技場用管理システム1では、スロットマシン5、メダル回収装置22及びメダル補給装置21等が通信可能な状態で管理装置3に接続されている。なお、実際の遊技場の多くでスロットマシン5毎に設置されるメダル貸出機について、本例では図示及び説明を省略している。
本例の遊技場用管理システム1では、図1及び図2に示すごとく、各スロットマシン5及び台ランプ41が中継器40を介して通信ネットワーク10に接続されている。管理装置3は、内蔵する通信ポート(図示略)を介して通信ネットワーク10に接続されている。メダル回収装置22及びメダル補給装置21は、図示しない制御コントローラを介して通信ネットワーク10に接続されている。
なお、図1は、中継器40及び台ランプ41を省略して図示してある。本例では、通信ネットワーク10としてCAN(Controller Area Network)を採用している。なお、通信ネットワーク10としては、本例のCANに代えて、MOSTやイーサネット(R)などのLAN規格等、様々な仕様のものを採用することができる。
台ランプ41は、図2に示すごとく、スロットマシン5に関する遊技データを表示する装置である。台ランプ41は、LEDを複数配置した表示エリア410を略中央部に配置してなると共に、該表示エリア410の両脇にランプ部411を配置してなる。さらに、台ランプ41は、遊技場の従業員が携帯するリモコン415が出力する赤外線信号の受光部416を有している。この受光部416を介して受信する赤外線信号の一つとして、メダルが不足している旨を表すメダル不足信号がある。台ランプ41は、当該メダル不足信号の受信に応じてメダルの補給を要求する補給要求信号を出力するように構成してある。
中継器40は、図2に示すごとく、スロットマシン5あるいは台ランプ41から取り込む稼動信号を通信ネットワーク10上の通信データに変換し、転送する装置である。中継器40は、各スロットマシン5を特定する遊技台IDを関連付けした状態で、上記稼動信号等を通信ネットワーク10に向けて送信するように構成してある。中継器40が転送する稼動信号としては、スロットマシン5が出力するアウト信号及びセーフ信号、台ランプ41が出力する補給要求信号等がある。
メダル回収装置22は、図2に示すごとく、各スロットマシン5に使用されたメダルを回収する装置である。メダル補給装置21は、図2に示すごとく、メダル回収装置22が回収したメダルを再度、スロットマシン5側に補給する装置である。メダル回収装置22及びメダル補給装置21は、スロットマシン5を配列した遊技島毎に設置され、遊技島内の複数のスロットマシン5のメダルを管理可能なように構成してある。特に、メダル補給装置21は、管理装置3から受信する補給信号に応じて、当該補給信号が指定するスロットマシン5に対してメダルを補給する。
メダル回収装置22は、図3に示すごとく、遊技島内の各スロットマシン5から回収したメダルを搬送する回収コンベア221と、回収したメダルを貯える貯留タンク223と、回収コンベア221から受け取ったメダルを貯留タンク223に搬入するリフター222とを備えている。メダル回収装置22は、図示しない制御コントローラを介して通信ネットワーク10に接続されている。
メダル補給装置21は、図3に示すごとく、メダルを搬送する補給コンベア211と、貯留タンク223のメダルを補給コンベア211に供給するメダル排出手段212と、補給コンベア211のメダルをスロットマシン5に補給する補給シュート213と、図示しない制御コントローラとを備えている。
メダル排出手段212は、貯留タンク223から受け取ったメダルを搬送コンベア211上に載置する手段である。
補給シュート213は、各スロットマシン5毎に設置してあり、補給コンベア211による搬送路を遮断し、搬送されてきたメダルを投入樋214に流入させ得るように構成してある。投入樋214は、ホッパータンク61に連通するように設置してある。
次に、スロットマシン5は、図4に示すごとく、図柄表示窓521に停止表示された図柄520の組み合わせに応じて入賞を与える遊技機である。スロットマシン5を基部をなすベース部540は、図4に示すごとく、図柄表示窓521に隣り合う上端部にテーブル状の操作面541を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿543を有し、操作面541とメダル受け皿543との間に操作パネル542を有している。メダル受け皿543には、入賞に応じてメダルを払い出すためのメダル払出口560が開口している。図柄表示窓521の向かって右側には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル枚数を表示するクレジット表示部522と、払出メダル枚数を表示する払出枚数表示部523とを配置してある。さらに、図柄表示窓521の上側には、各種の演出画面を表示する液晶表示部525を配置してある。
操作面541には、図4に示すごとく、クレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン551と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン552と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口555とを配設してある。操作パネル542には、リール52の図柄変動を開始させるためのスタートレバー553と、図柄変動を停止させるためのストップボタン554とを配設してある。なお、本例のスロットマシン5のクレジット機能は、メダル50枚を上限として、遊技者のメダルを電子的に貯留するように構成してある。
スロットマシン5は、図4に示すごとく、図柄表示窓521における左端の一列をなす左リール52Lと、右端の一列をなす右リール52Rと、中央の一列をなす中リール52Cとを有している。各リール52L、C、Rは、略円柱形状をなし、その外周面に複数の図柄520を配置した回転式のリールである。
スタートレバー553は、図4に示すごとく、各リール52L、C、Rの図柄変動を開始させるための操作レバーである。スタートレバー553は、ベットされたメダル枚数が3枚となったときに操作可能な状態が設定される。スロットマシン5は、スタートレバー553の操作に応じてリール52を変動開始すると共に、ベットされたメダル枚数に相当する回数、アウト信号を連続的に出力するように構成してある。
ストップボタン554は、左リール52Lに対応する左ストップボタン554L、中リール52Cに対応する中ストップボタン554C、右リール52Rに対応する右ストップボタン554Rを組み合わせてなる。
スロットマシン5は、図4及び5に示すごとく、ベース部540の内側にホッパー装置6を収容している。ホッパー装置6は、メダルを貯留するホッパータンク61と、メダルを払い出す払出本体部62とを備えている。ホッパータンク61に対しては、投入樋214(図3参照。)及び排出樋(図示略)とが連通している。投入樋214は、メダル補給装置21から補給するメダルの通路である。排出樋は、回収コンベア221に排出するメダルの通路である。
ホッパータンク61は、図5及び図6に示すごとく、払出本体部62との連結部612を下部に形成してなると共に、上面に開口面を設けた容器状の部材である。ホッパータンク61の底面611は、払出本体部62にメダルを供給するための供給孔610を設けてある。ホッパータンク61は、メダル投入口555から投入されたメダル、及び投入樋214(図3参照。)を伝って流下してきたメダルを貯留する。一方、ホッパータンク61から溢れ出たメダルは、上記排出樋を伝って排出され、回収コンベア221上に落下する。
払出本体部62は、図5及び図6に示すごとく、ホッパータンク61が貯留したメダルを払い出すためのユニットである。払出本体部62は、筐体627内に配置した図示しないモータによって回転する略円板状のホッパーディスク620と、上記メダル払出口560を形成するダクト状を呈する払出ダクト628とを備えている。筐体627の斜面状の上端面には、ホッパーディスク620を回転可能な状態で収容する凹状のディスク収容部623と、該ディスク収容部623に連通する溝状のメダル通路624とを穿設してある。メダル通路624に対しては、払出ダクト628が連通している。
ホッパーディスク620は、図6に示すごとく、平置き状態のメダルを1枚ずつ収容するメダル凹部孔621を周方向等間隔の5カ所に設けた回転部材である。各メダル凹部621に対しては、その内周側面に開口すると共に、ホッパーディスク620の外周側面に開口するスリット状の横穴622が連通している。払出本体部62では、メダル通路624に隣接する回転位置に位置したメダル凹部621のメダルが、横穴622を介してメダル通路624に排出され得る。ホッパーディスク620は、メダル通路624に対して横穴622が連通する回転位置毎のステップ単位で回転するよう、図示しないモータによって回転駆動される。ホッパー装置6によれば、ホッパーディスク620が回転したステップ数に応じた枚数のメダルをメダル通路624を介して排出できる。
スロットマシン5は、入賞役の発生に応じて、役毎に規定された所定の払出枚数のメダルを払い出すように構成してある。上記クレジット機能が貯留するメダル枚数であるクレジットが上限値である50枚未満である場合には、スロットマシン5は、メダルの払い出し毎にクレジットを1枚ずつ加算する。一方、クレジットが上限値である50枚に達している場合には、スロットマシン5は、上記ホッパー装置6を動作させ、メダル払出口560を介してメダル受け皿543にメダルを払い出す。スロットマシン5は、クレジットを1枚加算する毎、あるいはホッパー装置6の動作によりメダルを1枚払い出す毎に、セーフ信号(払出信号)を1回ずつ出力する。また、本例のスロットマシン5は、ホッパー装置6が払い出すメダルが不足した場合には、クレジット表示部522及び液晶表示部525にエラー表示を表示するように構成してある。なお、このエラー表示としては、スピーカーが発生する音による報知や、台ランプ41による表示等であっても良い。
次に、管理装置3は、図1及び図2に示すごとく、液晶ディスプレイよりなる表示手段302と、各種の演算処理を実行する装置本体301と、キーボード及びマウスを含む入力手段303とを含む装置である。装置本体301は、演算処理を実行する図示しないCPUのほか、各スロットマシン5の理論貯留数等をテーブル化した貯留数テーブル(図8参照。)等を含む管理データを記憶する図示しないハードディスクドライブを備えている。
管理装置3は、図1及び図2に示すごとく、メダル補給装置21に対してメダルの補給を指示する補給信号を出力する補給指示手段14と、ホッパータンク容量値等の設定値を設定するための設定手段11と、各スロットマシン5側から稼動信号を取り込む稼動信号受信手段13と、アウト信号及びセーフ信号に基づいて各スロットマシン5の理論貯留数を算出する貯留数算出手段12と、理論貯留数等の管理データを出力する情報出力手段15と、を備えている。
補給指示手段14は、図1及び図2に示すごとく、貯留数算出手段12による理論貯留数が上記自動補給値以下となったとき、あるいは台ランプ41の補給要求信号を受信したとき、メダル補給装置21に向けて補給信号を出力する手段である。補給信号は、メダルを補給するスロットマシン5を特定する遊技台IDと、補給するべきメダルの数量を表す補給数量値を表すデータとを組み合わせた信号である。
設定手段11は、図1及び図2に示すごとく、メダル補給に関する各種の設定値を設定するための手段である。本例の設定手段11は、管理装置3のオペレータ等が入力手段303を利用して入力した設定値を上記ハードディスクドライブに記憶するように構成してある。設定手段11を利用して設定する設定値としては、ホッパータンク61に貯留可能なメダルの最大枚数を表すホッパータンク容量値、補給信号に応じて補給するメダル枚数を表す補給数量値、ホッパータンク61にメダルを補給する必要があるか否かを判定するためのしきい値である自動補給値がある。なお、本例では、上記ホッパータンク容量値として2000枚、上記補給数量値として300枚、自動補給値としてゼロ枚を設定している。
稼動信号受信手段13は、図1及び図2に示すごとく、各スロットマシン5側から出力される稼動信号を取り込む手段である。稼動信号受信手段13は、スロットマシン5からアウト信号及びセーフ信号を取り込むと共に、台ランプ41から補給要求信号を取り込むように構成してある。
貯留数算出手段12は、各スロットマシン5側から取り込んだアウト信号及びセーフ信号に基づいてホッパータンク61内の理論上のメダル枚数である理論貯留数を算出する手段である。貯留数算出手段12は、アウト信号を取り込む毎に理論貯留数を1枚ずつ加算積算し、セーフ信号を取り込む毎に理論貯留数を1枚ずつ減算積算する。ただし、本例の貯留数算出手段12は、算出した理論貯留数が上記ホッパータンク容量値以上となった場合には、理論貯留数としてホッパータンク容量値を設定する。さらに、貯留数算出手段12は、補給指示手段14が補給信号を出力した際には、理論貯留数として上記補給数量値を設定するように構成してある。
次に、上記のように構成した遊技場管理システム1の管理装置3による稼動信号受信処理の流れについて、図7に示すフロー図により説明する。
ステップS101のごとくアウト信号(投入信号)を受信した場合には、ステップS102に移行して理論貯留数を1枚加算する。その結果、ステップS103のごとく理論貯留数がホッパータンク容量値以上となった場合には、ステップS104のごとく理論貯留数としてホッパータンク容量値である2000枚を設定する。
ステップS105のごとくセーフ信号(払出信号)を受信した場合には、ステップS106のごとく理論貯留数を1枚減算する。その結果、ステップS107のごとく理論貯留数が自動補給値であるゼロ枚となった場合には、メダル補給装置21に向けて補給信号を出力する(ステップS108)と共に、理論貯留数として補給数量値である300枚を設定する(ステップS109)。一方、ステップS115のごとくセーフ信号に代えて補給要求信号を受信した場合にも、ステップS108のごとく補給信号を出力し、ステップS109のごとく理論貯留数として補給数量値である300枚を設定する。
本例の遊技場用管理システム1では、上記のような稼動信号受信処理を実施することで、図8に示すごとく、各スロットマシン5の理論貯留数、及びメダルを補給した回数を表す補給数等のデータを管理するための貯留数テーブルを生成している。
また、本例の遊技場用管理システム1では、図7に示す稼動信号受信処理中のステップS103及びS104のごとく、貯留数算出手段12が算出する理論貯留数がホッパータンク容量値以上となったとき、当該理論貯留数の値を強制的にホッパータンク容量値に固定している。このような操作によれば、図9に示すごとく、貯留数算出手段12が算出する理論貯留数と、実際のホッパータンク61内のメダル枚数である実貯留数との差分を抑制できる可能性がある。なお、同図では、横軸に時間を規定し、縦軸にメダル枚数を規定してある。同図中、実線グラフは、貯留数算出手段12が算出する理論貯留数を示し、点線グラフは、実貯留数を示している。
図9の例は、メダルの払出枚数に対して投入枚数が多い期間A〜期間Cを経て、その後、投入枚数よりも払出枚数が多い期間Dに移行する遊技状況の例である。期間Aは、貯留数算出手段12が算出する理論貯留数、実貯留数とも、ホッパータンク容量値に達していない期間である。この期間Aでは、実貯留数と理論貯留数との間の誤差が一定に維持され、オフセット誤差となっている。
期間Bは、実線で示す理論貯留数がホッパータンク容量値に到達し、点線で示す実貯留数がホッパータンク容量値に未到達の期間である。この期間Bでは、理論貯留数がホッパータンク容量値に固定される一方、実貯留数が増加傾向にある。それ故、理論貯留数と実貯留数との間の誤差が次第に減少していく。そして、期間Cでは、理論貯留数と実貯留数とが一致している。
その後の期間Dは、メダルの投入枚数に対して払出枚数が多くなり、理論貯留数と実貯留数とが一致状態を維持しながら減少していく期間である。
このように、本例の遊技場用管理システム1によれば、ホッパータンク61内のメダルが満杯となる遊技状況を経由することで、理論貯留数を実貯留数に一致させることができる。
さらに、本例の遊技場用管理システム1では、図7に示す稼動信号受信処理中のステップS115及びS108のごとく補給要求信号の受信に応じて補給信号を出力する際、S109のごとく理論貯留数として補給数量値を設定している。このような操作によれば、図10に示すごとく、貯留数算出手段12が算出する理論貯留数と実貯留数との差分を抑制できる可能性がある。なお、同図では、図9と同様、横軸及び縦軸に時間あるいはメダル枚数を規定し、理論貯留数を実線で、実貯留数を点線により示している。
図10の例は、メダルの投入枚数に対して払出枚数が多い期間Eを経て、その後、払出枚数よりも投入枚数が多い期間Fに推移する遊技状況の例である。期間Eは、実貯留数に対して、貯留数算出手段12による理論貯留数が多い期間である。期間Eの終わりでは、理論貯留数が自動補給値であるゼロ枚に到達するよりも前に、実貯留数がゼロ枚となっている。
このような状況では、メダルの払い出しが不能となった旨を確認した従業員等のリモコン415(図2参照。)の操作に応じて上記補給要求信号が出力され得る。遊技場用管理システム1では、補給要求信号に応じて補給信号が出力され、補給数量値である300枚に当たるメダルが補給される。このとき、同図に示すごとく、理論貯留数として補給数量値が設定され、理論貯留数が実貯留数と一致することになる。その後、期間Fでは、理論貯留数と実貯留数との一致状態を維持しながら、理論貯留数及び実貯留数が増加している。このように、本例の遊技場用管理システム1によれば、ホッパータンク61が実際に貯留するメダル枚数である実貯留数が不足して補給要求信号が出力されるような状況を経過することで、貯留数算出手段12が算出する理論貯留数を実貯留数に一致させることができる。
以上のように、本例の遊技場用管理システム1は、スロットマシン5が貯留するメダルを適切に管理できるシステムである。遊技場用管理システム1では、投入信号であるアウト信号及び払出信号であるセーフ信号に基づいて理論貯留数を求めているため、メダルの不正な抜き取り等に応じて補給信号を出力してしまうようなおそれが少ない。したがって、本例の遊技場用管理システム1によれば、上記のような不正行為による被害の額の拡大を未然に抑止し得る。
なお、ホッパータンク容量値や補給数量値等の設定値については、スロットマシン5の機種毎に異なる値を設定することもできる。さらに、本例における全ての数値は例示であり、例示以外の数値を適用することもできる。特に、自動補給値については、メダル枚数をクレジットとして貯留するクレジット機能に対応して設定することが好ましい。また、設定値について、初期設定値であるデフォルト値のみを設定可能に構成しても良い。特に、自動補給値については「ゼロ」に固定することも良い。
なお、本例では、補給信号を出力した場合の理論貯留数として補給数量値を設定しているが、これに代えて、上記メダルをクレジットとして貯留するクレジット機能を考慮して補給信号出力時の理論貯留数を設定することも良い。すなわち、補給信号が出力されるような状況では、クレジットが50枚等の上限値に到達している場合が多い。このような場合、補給信号に応じて補給数量値である300枚のメダルが補給されて実貯留数が300枚となった後に精算ボタン552が操作されると、クレジットとして貯留された50枚のメダルが払い出され、実貯留数が250枚となる。精算ボタン552の操作に応じたメダルの払い出しでは、セーフ信号が出力されない。それ故、クレジットの精算のため実貯留数が減ったにも関わらず、理論貯留数は300枚のままとなってしまうおそれがある。それ故、精算ボタン552の操作に応じて払い出した50枚が、実貯留数と理論貯留数との間の誤差となり得る。そこで、上記のクレジット機能を考慮し、補給信号に応じてメダルを補給した際の理論貯留数として、補給数量値からクレジットの上限値を差し引いた値(上記の場合では、300枚−50枚=250枚。)を設定することもできる。
なお、本例では、リモコン415の操作に応じて補給要求信号を出力したが、これに代えて、台ランプ41等に対する所定の操作に応じて補給要求信号を出力するようにしても良い。
さらに、本例では、アウト信号の受信に応じて1枚加算する理論貯留数をホッパータンク容量値と比較したが、これに代えて、理論貯留数がホッパータンク容量値に達している場合にはアウト信号の受信に応じて加算積算をキャンセルすることもできる。
また、本例では、補給信号を出力した際、理論貯留数として補給数量値を設定したが、これに代えて、補給数量値を理論貯留数に加算することもできる。
また、本例では、補給信号に応じて補給するメダル枚数を表す補給数量値を管理装置3に記憶させたが、これに代えて、補給数量値をメダル補給装置21に設定しておくこともできる。この場合には、補給信号から補給数量値のデータを省略でき、補給信号のデータの大きさを抑制できる。
また、実貯留数が不足している状態でメダルの払い出しの必要が生じた場合にエラー信号を出力するようにスロットマシンを構成しておくと共に、エラー信号を受信したときの理論貯留数が例えば、300枚等の所定値以上である場合に異常を報知するように管理装置3を構成しておくことも好ましい。この場合には、メダルの抜き取り等の不正をいち早く検知できる。
なお、本例では、アウト信号を受信する毎に理論貯留数を加算積算し、セーフ信号を受信する毎に理論貯留数を減算積算するというように、アウト信号あるいはセーフ信号の発生に応じて理論貯留数をリアルタイムで算出している。これに代えて、例えば、1分間や5分間等の一定時間内の投入遊技媒体数(アウト数)と払出遊技媒体数(セーフ数)との差数を算出し、一定時間毎の差数の履歴を記憶しておくことも良い。この場合には、一定時間毎の差数の履歴を積算することで理論貯留数を算出することが可能になる。このような算出方法においては、差数の履歴を積算して求めた理論貯留数がホッパータンク容量値を超えた場合に、ホッパータンク容量値を理論貯留数として設定すれば、本例と同様の作用効果を実現させることができる。なお、一定時間内の投入遊技媒体数は、当該一定時間内のアウト信号を受信する毎に加算積算して算出できる。一定時間内の払出遊技媒体数は、当該一定時間内のセーフ信号を受信する毎に加算積算して算出することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1の遊技場用管理システムを基にして、営業終了処理及び営業開始処理を実施した例である。この内容について、図11及び図12を用いて説明する。
本例の管理装置3は、図11に示すごとく、実施例1の管理装置(図1参照。)を基にして、遊技場の営業開始及び営業終了を検知する営業検知手段16と、貯留数算出手段12が算出した営業終了時点の理論貯留数である終了貯留数を記憶する終了貯留数記憶手段17と、ホッパータンク内の実際のメダル枚数である実貯留数の調整を営業終了後に必要とする超過台を判定する超過台判定手段18と、を追加した装置である。また、管理装置3では、実貯留数の調整を実施したか否かを管理するための調整フラグを設定してある。
営業検知手段16は、図11に示すごとく、遊技場の営業終了及び営業開始を検知する手段である。本例では、管理装置3へのログオンに応じて営業開始を検知し、ログオフに応じて営業終了を検知している。
終了貯留数記憶手段17は、図11に示すごとく、営業検知手段16が営業終了を検知した際、各スロットマシン5の営業終了時点の理論貯留数である終了貯留数を記憶する手段である。終了貯留数記憶手段17は、スロットマシン5を特定する遊技台IDを関連付けた状態で、終了貯留数を記憶する。
超過台判定手段18は、上記終了貯留数が所定のしきい値以上であるスロットマシン5を超過台として判定する手段である。この超過台は、営業終了後にホッパータンク61内の実貯留数を調整するスロットマシンである。本例では、ホッパータンク61内のメダル枚数を400枚に調整している。
本例では、設定手段11で設定可能な設定値を追加してある。すなわち、上記超過台判定手段18が超過台を判定するための上記所定のしきい値である貯留数許容値、及び調整後のメダル枚数である貯留数調整値を追加してある。本例では、貯留数許容値として1000枚を設定し、貯留数調整値として400枚を設定している。
また、本例の情報出力手段15は、実施例1の構成に加えて、上記超過台を特定する超過台情報を表示できるように構成したものである。遊技場側は、情報出力手段15が表示手段302に表示する超過台情報に基づいて、実貯留数の調整を実施することができる。なお、情報出力手段15としては、超過台情報を印字出力するものであっても良い。
本例の管理装置3は、各スロットマシン5について、図12に示すごとく営業終了処理及び営業開始処理を実施するように構成してある。以下、営業終了処理及び営業開始処理の内容について、同図に示すフロー図に沿って説明する。
まず、ステップS201のごとく遊技場の営業終了を判断する。営業終了の場合には、ステップS202のごとく、この営業終了時点の理論貯留数を終了貯留数として記憶する。ステップS203では、終了貯留数が貯留数許容値以上であるか否か、各スロットマシン5について判断する。終了貯留数が貯留数許容値以上である場合には、ステップS204のごとく超過台として、そのスロットマシン5の台番を抽出し、ステップS205のごとく抽出した台番のスロットマシン5の調整フラグに1をセットする。フラグ値1の調整フラグは、実貯留数の調整を実施した状態を表している。
その後、ステップS206のごとく営業開始を判断する。営業開始の場合には、ステップS207のごとく、各スロットマシン5の理論貯留数等を管理する貯留数テーブル(図8参照。)を新規に作成する。貯留数テーブルを作成するに当たって、ステップS208のごとく調整フラグのフラグ値を判断する。調整フラグのフラグ値が1、すなわち前営業日の営業終了後に実貯留数の調整を実施しているスロットマシン5については、理論貯留数の値として上記貯留数調整値を設定(ステップS209)し、調整フラグをゼロリセット(ステップS210)する。ステップS208において調整フラグのフラグ値がゼロ、すなわち前営業日の営業終了後に実貯留数の調整を実施していないスロットマシン5については、ステップS218のごとく終了貯留数記憶手段17から読み出した終了貯留数を理論貯留数として設定する。
以上の通り、本例の遊技場用管理システム1によれば、営業終了後に実貯留数の調整を行ったスロットマシン5についてもホッパータンク61内のメダル枚数を精度高く管理できる。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
本例では、営業開始時に貯留数テーブル(図8参照。)を新規に作成したが、これに代えて、営業終了時等、他のタイミングで貯留数テーブルを新規に作成することも良い。さらには、営業日に応じて貯留数テーブルを新規に作成することなく、前営業日の貯留数テーブルをそのまま使用することも良い。この場合、調整フラグが1であるスロットマシン5については、貯留数テーブル中の理論貯留数として貯留数調整値を設定する必要がある。
また、本例では、理論貯留数と貯留数許容値との比較に基づいて超過台と判定されたスロットマシン5についてのみ調整フラグのフラグ値を1(オン状態)に設定している。これに代えて、営業開始時に全てのスロットマシン5の実貯留数を調整する遊技場では、全てのスロットマシン5の調整フラグをオン状態に設定し、営業開始時に全スロットマシン5の理論貯留数を一律の値に設定することが良い。一方、実貯留数の調整を営業日毎に実施しない遊技場では、前営業日の営業終了時点の理論貯留数である終了貯留数を、営業開始時点の各スロットマシン5の理論貯留数として設定するのが良い。営業終了後の実貯留数の調整手法は、不正の発生頻度や、遊技頻度等に応じて遊技場毎あるいは機種毎に異なっている。そこで、汎用性を高く確保するため、遊技場毎、あるいは機種毎等のグループ単位で、営業開始時点の理論貯留数として設定する値を選択できるように構成しておくことが好ましい。
さらに、遊技場の従業員等の判断により実貯留数を調整した場合には、営業開始時の理論貯留数として貯留数調整値を設定するか、前日の終了貯留数を設定するかを遊技場側が選択できるように構成しておくことも良い。
なお、本例では、補給信号に応じて補給するメダル枚数である補給数量値に対して異なる値の貯留数調整値を設定したが、これに代えて、両者を同値とすることも良く、両者を兼用する1つの設定値を採用することもできる。
また、遊技場の営業開始あるいは営業終了は、様々な方法で判断することができる。例えば、時刻に基づいて判断する場合では、遊技場の実際の営業開始あるいは営業終了に対応する時刻を基準とすれば良い。この対応する時刻としては、例えば、営業開始10分前、あるいは営業終了30分後など所定の時間差をもって営業開始、あるいは営業終了を判断することもできる。
実施例1における、遊技場用管理システムのシステム構成を示すシステム図。 実施例1における、遊技場用管理システムの機器構成を示す説明図。 実施例1における、メダル補給装置及びメダル回収装置を示す説明図。 実施例1における、スロットマシンを示す斜視図。 実施例1における、スロットマシンの内部構造を示す一部断面図。 実施例1における、ホッパー装置を示す斜視図。 実施例1における、稼動信号受信処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、遊技場管理装置が管理する貯留数テーブルを示す説明図。 実施例1における、理論貯留数及び実貯留数が変化する様子を例示するグラフ。 実施例1における、理論貯留数及び実貯留数が変化する様子を例示するグラフ。 実施例2における、遊技場用管理システムのシステム構成を示すシステム図。 実施例2における、営業終了処理及び営業開始処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 遊技場用管理システム
10 通信ネットワーク
11 設定手段
12 貯留数算出手段
13 稼動信号受信手段
14 補給指示手段
15 情報出力手段
16 営業検知手段
17 終了貯留数記憶手段
18 超過台判定手段
21 遊技媒体補給装置(メダル補給装置)
22 遊技媒体回収装置(メダル回収装置)
3 遊技場管理装置(管理装置)
40 中継器
41 台ランプ
5 遊技機(スロットマシン)
6 ホッパー装置
61 ホッパータンク

Claims (5)

  1. 遊技媒体を貯留するホッパータンクを備えた複数の遊技機と、上記ホッパータンクに遊技媒体を補給する遊技媒体補給装置とが設置された遊技場に適用する遊技場用管理システムにおいて、
    上記ホッパータンクに貯留可能な遊技媒体の最大数量を表すホッパータンク容量値、及び上記ホッパータンクに遊技媒体を補給するか否かの判断指標である自動補給値を設定するための設定手段と、
    上記遊技機に投入された遊技媒体の数量を特定可能な投入信号、及び上記遊技機が払い出した遊技媒体の数量を特定可能な払出信号を上記各遊技機側から取り込む稼動信号受信手段と、
    上記ホッパータンク内の遊技媒体の理論上の数量である理論貯留数算出する貯留数算出手段と、
    該貯留数算出手段が算出した上記理論貯留数が上記自動補給値以下となった場合に、遊技媒体補給装置側に向けて遊技媒体の補給を指示する補給信号を出力する補給指示手段と、を備えており、
    上記貯留数算出手段は、営業開始時点の理論貯留数を積算初期値として、対応する遊技機から上記投入信号を取り込む毎に該投入信号によって特定される遊技媒体の数量を加算積算すると共に、上記払出信号を取り込む毎に該払出信号によって特定される遊技媒体の数量を減算積算して理論貯留数を算出する一方、
    当該算出した理論貯留数が上記ホッパータンク容量値を超えたときには、上記理論貯留数に上記ホッパータンク容量値を設定することを特徴とする遊技場用管理システム。
  2. 請求項において、上記設定手段は、上記ホッパータンク内の遊技媒体の実際の数量である実貯留数を遊技場側が調整する際に新たに設定する遊技媒体の数量を表す貯留数調整値を設定可能なように構成してあり、上記貯留数算出手段は、前営業日の営業終了時点の理論貯留数である終了貯留数あるいは上記貯留数調整値を遊技場の営業開始時点の理論貯留数として設定するように構成してあることを特徴とする遊技場用管理システム。
  3. 請求項において、上記複数の遊技機のうち、上記終了貯留数が所定のしきい値以上である遊技機を超過台として判定する超過台判定手段と、上記超過台を特定する超過台情報を表示あるいは印字出力する情報出力手段と、を備えており、
    上記設定手段は、上記超過台判定手段が上記超過台の判定に用いる上記所定のしきい値として貯留数許容値を設定可能なように構成してあり、
    上記貯留数算出手段は、上記超過台情報が特定する上記超過台の上記営業開始時点の理論貯留数として上記貯留数調整値を設定する一方、その他の遊技機の上記営業開始時点の理論貯留数として上記終了貯留数を設定するように構成してあることを特徴とする遊技場用管理システム。
  4. 請求項1〜のいずれか1項において、上記設定手段は、上記補給信号に応じて遊技媒体補給装置が補給する遊技媒体の数量を表す補給数量値を設定可能なように構成してあり、上記稼動信号受信手段は、上記遊技機側から遊技媒体の補給を要求する補給要求信号を受信可能なように構成してあり、上記補給指示手段は、上記補給要求信号の受信に応じて上記補給信号を出力するように構成してあり、上記貯留数算出手段は、上記補給要求信号に応じて上記補給信号を出力した際、上記理論貯留数として上記補給数量値を設定するように構成してあることを特徴とする遊技場用管理システム。
  5. 請求項1〜のいずれか1項において、上記遊技機は、遊技者側が所持する遊技媒体の数量を所定のクレジットの上限値を限度として記憶するクレジット機能を有し、
    上記設定手段は、上記補給信号に応じて遊技媒体補給装置が補給する遊技媒体の数量を表す補給数量値を設定可能なように構成してあり、上記貯留数算出手段は、上記補給要求信号に応じて上記補給信号を出力した際、上記補給数量値から上記クレジットの上限値を差し引いた数を上記理論貯留数として設定するように構成してあることを特徴とする遊技場用管理システム。
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