以下、通信システム、通信装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、タッチパネルを具備し、タッチ入力したタッチ情報をリアルタイムに送信する通信装置を具備する通信システム1について説明する。ここでは、第一通信装置11と第二通信装置12とが、タッチ入力したタッチ情報を送受信できる通信システム1について説明する。つまり、第一通信装置11と第二通信装置12は、双方向のタッチコミュニケーションができる。
また、本実施の形態において、通信装置の揺れを検出し、揺れ情報を構成し、揺れ情報も送受信できる通信システム1について説明する。
また、本実施の形態において、タッチ情報は、ライフタイムやぼやけ具合情報などの属性値を有する。
また、本実施の形態において、通信装置に格納されている画像を通信の開始時に送信したり、通信装置のカメラで撮影している映像を常時送信したりする通信システム1について説明する。
図1は、本実施の形態における通信システム1の概念図である。通信システム1は、第一通信装置11、第二通信装置12を具備する。第一通信装置11と第二通信装置12とは、IP電話網、電話網、インターネットなどにより、相互に通信可能である。
図2は、本実施の形態における第一通信装置11のブロック図である。第一通信装置11は、タッチパネル1101、画像格納部1102、属性値格納部1103、受付部1104、受信部1105、タッチ情報取得部1106、揺れ情報取得部1107、判断部1108、出力部1109、揺れ情報出力部1110、送信部1111を具備する。
第二通信装置12は、ここでは、第一通信装置11と同じ構成である。ただし、第一通信装置11と第二通信装置12は、異なる構成でも良い。
タッチパネル1101の方式は、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式など問わない。また、タッチパネル1101は、表面型であるか投影型であるかも問わない。
画像格納部1102は、画像を格納し得る。画像とは、例えば、自分の写真画像や、カメラで撮影した現在地点の画像などである。画像の内容やデータ形式は問わないことは言うまでもない。画像格納部1102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。画像格納部1102に画像が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して画像が画像格納部1102で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された画像が画像格納部1102で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された画像が画像格納部1102で記憶されるようになってもよい。
属性値格納部1103は、タッチ情報の属性値を格納し得る。タッチ情報とは、タッチパネルに対するユーザの入力から構成される情報であり、入力された軌跡に関する情報である。タッチ情報は、通常、1以上の座標情報である。1つの座標情報でも、複数の座標情報でもタッチ情報ということとする。なお、ユーザの入力は、通常、指でのタッチパネル1101への入力であるが、ペンなどによる入力でも良い。また、属性値とは、例えば、ライフタイムやぼやけ具合情報や太さや色などである。ライフタイムとは、タッチ情報が表示されてから消滅するまでの時間を示す情報である。ライフタイムは、例えば、10秒である。また、ぼやけ具合情報とは、タッチ情報を出力する際のタッチ情報のぼやけ具合を示す情報である。ぼやけ具合情報は、例えば、「0」「1」「5」などでも良いし、「A」「B」「X」などでも良く、ぼやけの度合いを示す情報であれば良い。
属性値格納部1103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。属性値格納部1103に属性値が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して属性値が属性値格納部1103で記憶されるようになってもよく、通信相手の端末から、受信部1105が受信した属性値が属性値格納部1103で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された属性値が属性値格納部1103で記憶されるようになってもよい。
受付部1104は、通信相手の端末を識別する情報である通信相手識別情報を受け付ける。受付部1104は、通信相手識別情報以外の情報を受け付けても良い。通信相手識別情報とは、例えば、通信相手の端末の電話番号やIPアドレスや第一通信装置11を識別する独自の情報等である。なお、受付部1104が通信相手識別情報を受け付けた場合、例えば、図示しない外部の認証サーバにより認証後、通信相手識別情報で識別される通信相手の端末(第二通信装置12)と第一通信装置11との通信が開始され得る、とする。つまり、受付部1104が通信相手識別情報を受け付けた場合、例えば、通信相手識別情報で識別される通信相手の端末と第一通信装置11との通信が開始され得る。なお、第一通信装置11と第二通信装置12との通信開始の方法は問わない。また、ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部1104は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
受信部1105は、通信相手の端末(通信装置)から通信の依頼を受信する。また、受信部1105は、通信相手の端末からタッチ情報を受信しても良い。また、受信部1105は、通信相手の端末から揺れ情報を受信しても良い。さらに、受信部1105は、通信相手の端末から属性値(ライフタイムやぼやけ具合情報など)を受信しても良い。受信部1105は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
タッチ情報取得部1106は、通信相手識別情報を受け付け、または通信相手の端末から通信の依頼を受信し、通信が確立した後に、タッチパネル1101に対するユーザの入力を受け付け、入力された軌跡に関する情報であるタッチ情報を取得する。タッチ情報取得部1106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。タッチ情報取得部1106の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
揺れ情報取得部1107は、通信装置が揺れたことを検出し、揺れに関する情報である揺れ情報を取得する。揺れ情報取得部1107は、例えば、ジャイロセンサ、傾きセンサー、加速度センサー、デジタルコンパスなどである。また、揺れ情報取得部1107は、GPS衛星、Wi-Fiホットスポット、携帯電話基地局からの信号数値の変化から揺れの度合いである揺れ情報を取得しても良い。また、「揺れたことを検出する」とは、揺れ具合を検知することも含む。揺れ情報とは、例えば、角速度、加速度、または移動距離と速度等である。揺れ情報取得部1107は、ジャイロセンサおよびそのドライバーソフト等により実現しても良い。
判断部1108は、受信部1105が受信したタッチ情報が示すタッチパネル上の位置と、タッチ情報取得部1106が取得したタッチ情報が示す位置とが一致するか否かを判断する。さらに具体的には、判断部1108は、タッチ情報取得部1106が取得したタッチ情報が示す、現在の指(ペンでも良い)の位置を示す座標情報と、受信部1105が受信したタッチ情報であり、現在、表示されている軌跡を示すいずれかの座標情報とが一致するか否かを判断する。判断部1108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部1108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部1109は、タッチ情報を出力する。また、出力部1109は、タッチ情報を、タッチパネル1101が装着されている画面に出力することは好適である。つまり、通信相手のユーザが指で触れていった軌跡が、自分の通信装置のタッチパネル1101の画面上に出力される。出力部1109は、例えば、タッチ情報取得部1106から、順次、タッチ情報である座標情報(x,y)を受け付け、当該座標情報が示す点を中心(重心)にして、予め決められた大きさの図形(例えば、円や正方形など)を構成し、当該図形を画面上に出力していく。出力部1109は、例えば、タッチ情報取得部1106から、順次、タッチ情報である座標情報(x,y)を受け付け、座標情報(x,y)を繋ぐラインを引く。タッチ情報の出力方法は問わない。
また、出力部1109は、受信部1105が受信したタッチ情報が示す軌跡をも出力することは好適である。出力部1109は、例えば、受信部1105が受信した2以上の座標情報を有するタッチ情報から、順次、座標情報(x,y)を受け付け、当該座標情報が示す点を中心(重心)にして、予め決められた大きさの図形(例えば、円や正方形など)を構成し、当該図形を画面上に出力していく。また、出力部1109は、受信部1105が受信したタッチ情報である座標情報(x,y)を繋ぐラインを引いても良い。
また、出力部1109は、画面に出力したタッチ情報を、ライフタイムに従って消去することは好適である。つまり、出力部1109は、タッチ情報が出力されてから、ライフタイムが示す時間を経過後、消去する。また、出力部1109は、受信部1105が受信したタッチ情報が示す軌跡を出力した後、ライフタイムに従って、軌跡を消去することは好適である。出力部1109は、例えば、座標情報が示す点を中心(重心)にして、予め決められた大きさの図形を構成し、当該図形を画面上に出力した後、ライフタイムが示す時間経過したことを検出した場合、前記図形を画面上から消去する。
出力部1109は、画面に出力したタッチ情報を、ぼやけ具合情報に従って、ぼやかして出力する。出力部1109は、タッチ情報が示す座標情報が示す点が中心(重心)となる図形を画面上に出力する場合、例えば、当該図形の中心から、ぼやけ具合情報に従って、点の密度を変化させた図形を構成し、当該図形を出力する。例えば、ぼやけ具合情報が「0」の場合、出力部1109は、設定された色(例えば、黒)に塗りつぶされた図形を構成し、出力する。また、例えば、ぼやけ具合情報が「3」の場合、出力部1109は、中心あたりは設定された色に塗りつぶされており、外に向かうほど、塗りつぶす度合いが段階的に少なくなり、外に向かう真ん中あたり以降から塗りつぶす度合いが少なくなる図形を構成し、出力する。また、例えば、ぼやけ具合情報が「5」の場合、出力部1109は、中心あたりのみは設定された色に塗りつぶされており、外に向かうほど、塗りつぶす度合いが段階的に少なくなる図形を構成し、出力する。なお、かかる場合、ぼやけ具合情報は「0」から「5」の整数を採り得る。
また、出力部1109は、例えば、ぼやけの度合いを、タッチ情報が示す座標の周辺に画像を複数配置し、拡散させることによって表現しても良い。つまり、座標情報が示す点を中心として図形を画面上に出力する場合、出力部1109は、例えば、当該図形を座標情報が示す点に配置後、ぼやけ具合情報に比例した拡散係数を用いて、座標情報が示す点の周囲に、同じ図形を複数再配置して描画する。また、出力部1109は、再配置図形は、物理における粒子の動きに似せ、拡散するように再描画する。例えば、ぼやけ具合情報が「0」の場合、出力部1109は、設定された色を持つ中心が濃い円形の図形を一つ出力する。また、例えば、ぼやけ具合情報が「3」の場合、出力部1109は、設定された色を持つ中心が濃い円形の図形を一つと、乱数を用いて、その近傍位置に3つの同様の図形を配置する。また、それら3つの図形は、乱数を用いて、それぞれ任意の方向に位置をずらしながら再描画される。このような描画方法により、人の温もりがあたかもそこにあるかのように自然に描画できる。かかる場合のぼやけ具合情報管理表を示す図を図25に示す。図25において、各レコードは「ぼやけ具合情報」「表示例」「図形の構成」の属性値を有する。また、図25のぼやけ具合情報管理表を用いて描画されたタッチ情報の例を図26に示す。
出力部1109は、受信部1105が受信したタッチ情報を、ぼやけ具合情報に従って、ぼやかして出力しても良い。なお、出力部1109は、受信部1105が受信したぼやけ具合情報に従ってタッチ情報をぼやかして出力しても良いし、予め格納されているぼやけ具合情報に従ってタッチ情報をぼやかして出力しても良い。また、出力部1109は、受信されたタッチ情報を出力する場合に、受信されたぼやけ具合情報等の属性値(ライフタイムや色や太さなどでも良い)を用いることは好適であるが、自分で設定した属性値格納部1103に格納されている属性値を用いても良い。なお、受信した属性値を用いる場合、相手の気持ちがより伝わるという効果がある。
出力部1109は、判断部1108が一致すると判断した場合、一致した位置に対応するタッチ情報が、他の情報と比較して、異なる態様で出力する。なお、「異なる態様で出力する」とは、例えば、その位置(または周辺)が光ることである。なお、光り方は、ぼやーと光る、フラッシュするなど、問わない。また、「異なる態様で出力する」とは、例えば、その位置のタッチ情報の色、太さなどの属性値が、他のタッチ情報とは異なるように、タッチ情報を出力することである。また、上記の「タッチ情報が示す軌跡を出力する」とは、タッチ情報を出力することと同意義である。さらに、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の表示装置への送信などを含む概念である。
出力部1109は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部1109は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
揺れ情報出力部1110は、揺れ情報を出力する。ここでの出力とは、バイブレーションの起動、図柄の変形、図柄の出力、光の出力などである。つまり、揺れ情報の出力とは、揺れを表現する出力であれば何でも良い。揺れ情報出力部1110は、例えば、揺れ情報(例えば、角速度)の大きさに従って、図柄(図形や文字など)が揺れているように、連続して変形させる(かかる出力も、揺れ情報の出力の一態様である)。なお、揺れ情報が大きければ大きいほど、図柄は大きく揺れることは好適である。揺れ情報出力部1110は、例えば、揺れ情報(例えば、角速度)の大きさに従って、激しさを変えて、バイブレーションを動作させる。また、揺れ情報出力部1110は、例えば、揺れ情報(例えば、角速度)の大きさに従って、光度を変えて、光出力する。なお、揺れ情報出力部1110により、タッチ情報と揺れ情報とが融合した出力が可能である。つまり、基本的に静的なタッチ情報に、揺れ情報という動的な情報を付加し、2つの情報が融合した出力が可能になる。かかることにより、気持ちの伝わり度合いが増加する。揺れ情報出力部1110は、出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。揺れ情報出力部1110は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
送信部1111は、タッチ情報を、通信相手の端末に送信する。また、送信部1111は、揺れ情報をも送信することは好適である。また、送信部1111は、属性値格納部1103の一部または全部の属性値も通信相手の端末に送信することは好適である。また、送信部1111は、通信相手の端末との通信の開始後に、画像格納部1102の画像を通信相手の端末に送信することは好適である。さらに、送信部1111は、通信相手の端末との通信中に、カメラが撮影している映像をも送信することは好適である。送信部1111は、通常、タッチ情報取得部1106がタッチ情報を取得すると、直ちに送信する。そのために、リアルタイムにタッチ情報を送信できる。また、通信の開始後とは、通常、通信が成立した後、直ちに、という意味である。
送信部1111は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、第一通信装置11の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部1104は、通信相手識別情報(ID)を受け付けたか否かを判断する。IDを受け付ければステップS302に行き、IDを受け付けなければステップS301に戻る。
(ステップS302)送信部1111は、IDで識別される第二通信装置12と通信するための通信開始の前処理を行う。なお、通信開始の前処理とは、例えば、IDを予め決められた装置(例えば、SIPサーバなど)に送付する等して、呼を接続する処理である。
(ステップS303)送信部1111は、画像格納部1102に格納されている画像を読み出し、IDで識別される第二通信装置12に送信する。
(ステップS304)タッチ情報取得部1106は、タッチパネル1101がタッチを受け付けたか否かを判断する。タッチを受け付ければステップS305に行き、タッチを受け付けなければステップS308に行く。なお、本ステップでの判断は、タッチ情報取得部1106がタッチ情報を取得したか否かの判断でも良い。
(ステップS305)タッチ情報取得部1106は、1以上の座標情報を有するタッチ情報を構成する。
(ステップS306)出力部1109は、タッチ情報出力処理を行う。タッチ情報出力処理については、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS307)送信部1111は、ステップS305で構成されたタッチ情報を、第二通信装置12に送信する。ステップS304に戻る。
(ステップS308)揺れ情報取得部1107は、揺れを検知したか否かを判断する。揺れの検知は、通常、揺れ情報の取得である。揺れを検知すればステップS309に行き、揺れを検知しなければステップS311に行く。
(ステップS309)揺れ情報取得部1107は、ステップS308で検知された揺れに対応する揺れ情報を構成する。なお、取得された揺れ情報から、何らの処理が必要でない場合、本ステップは省略し得る。
(ステップS310)送信部1111は、ステップS309で構成された揺れ情報を第二通信装置12に送信する。ステップS304に戻る。
(ステップS311)受信部1105は、第二通信装置12から、タッチ情報等を受信したか否かを判断する。タッチ情報等を受信すればステップS312に行き、タッチ情報等を受信しなければステップS313に行く。タッチ情報等とは、例えば、タッチ情報と属性値、またはタッチ情報である。
(ステップS312)受信部1105は、ステップS311で受信されたタッチ情報の出力処理を行う。ステップS304に戻る。
(ステップS313)受信部1105は、第二通信装置12から、画像を受信したか否かを判断する。画像を受信すればステップS314に行き、受信しなければステップS315に行く。
(ステップS314)出力部1109は、ステップS313で受信された画像を出力する。送信部1111は、通常、タッチパネルの画面上に画像を出力する。
ステップS304に戻る。
(ステップS315)受信部1105は、第二通信装置12から、揺れ情報を受信したか否かを判断する。揺れ情報を受信すればステップS316に行き、受信しなければステップS304に戻る。
(ステップS316)揺れ情報出力部1110は、ステップS315で受信された揺れ情報を出力する。ステップS304に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、通信中、カメラが取得した映像を、常時、第二通信装置12に送信しても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、第二通信装置12から映像を常時受信し、出力しても良い。かかる場合、映像は、タッチパネルの画面上に出力することは好適である。
また、図3のフローチャートにおいて、揺れ情報取得部1107が揺れ情報を構成した後、揺れ情報出力部1110は、揺れ情報を出力しても良い。
さらに、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS306のタッチ情報出力処理については、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)出力部1109は、属性値格納部1103、または受信部1105からライフタイムを取得する。
(ステップS402)出力部1109は、属性値格納部1103、または受信部1105からぼやけ具合情報を取得する。
(ステップS403)出力部1109は、属性値格納部1103、または受信部1105から、その他の属性値(太さ、色など)を取得する。なお、その他の属性値は存在しなくても良い。
(ステップS404)出力部1109は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS405)出力部1109は、タッチ情報の中に、i番目の座標情報が存在するか否かを判断する。i番目の座標情報が存在すればステップS406に行き、i番目の座標情報が存在しなければステップS411に行く。
(ステップS406)出力部1109は、予め決められた図形を構成する。また、その際、出力部1109は、ぼやけ具合情報に従って、ぼやけを有する図形を構成する。
(ステップS407)出力部1109は、ステップS406で構成した図形を、i番目の座標情報が示す位置が中心(重心)となるように、出力する。
(ステップS408)出力部1109は、図示しない時計(外部のサーバ装置でも良い)から、時刻を取得する。
(ステップS409)出力部1109は、i番目の座標情報と時刻を対応付けて、バッファに一時格納する。なお、出力部1109は、i番目の図形と時刻を対応付けて、バッファに一時格納しても良い。
(ステップS410)出力部1109は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS405に戻る。
(ステップS411)タッチ情報取得部1106は、現在、ユーザがタッチしている位置を示すタッチ情報(通常、一の座標情報)を取得する。
(ステップS412)判断部1108は、現在、出力されている図形(点でも良い)上の位置と、ステップS411で取得されたタッチ情報が示す位置とが一致するか否かを判断する。一致すればステップS413に行き、一致しなければステップS414に行く。なお、現在、出力されている図形上の座標情報は、バッファに格納されている。
(ステップS413)出力部1109は、ステップS412で一致した点(点の図形)を強調表示する。強調表示とは、輝度を上げて点または点の周辺を出力すること、色を目立つ色(赤など)に変えて点または点の周辺を出力すること等である。
(ステップS414)出力部1109は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS415)出力部1109は、i番目の出力されている図形(座標情報)が存在するか否かを判断する。i番目の出力されている図形が存在すればステップS416、存在しなければ上位処理にリターンする。
(ステップS416)出力部1109は、図示しない時計(外部のサーバ装置でも良い)から、時刻を取得する。
(ステップS417)出力部1109は、格納されている時刻とステップS416で取得された時刻とを用いて、既にライフタイムが経過しているか否かを判断する。ライフタイムが経過していればステップS418に行き、ライフタイムが経過していなければ上位処理にリターンする。
(ステップS418)出力部1109は、i番目の出力されている図形(座標情報)を消去する。
(ステップS419)出力部1109は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS415に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、バッファに格納されている座標情報は、出力された時系列の順に格納されている、とする。
また、4のフローチャートにおいて、タッチ情報を出力する処理は、他の処理、例えば、座標情報が示す間をラインで結ぶ処理でも良い。
以下、本実施の形態における通信システム1の具体的な動作について説明する。通信システム1の概念図は図1である。
今、第一通信装置11のユーザは太田一郎、第二通信装置12のユーザは山本花子である。そして、第一通信装置11の画像格納部1102には、図5(a)の画像(自分の写真画像)と、ユーザの氏名「太田一郎」が格納されている。また、第二通信装置12の画像格納部1102には、図5(b)の画像(自分の写真画像)と、ユーザの氏名「山本 花子」が格納されている。なお、太田一郎と山本花子は、例えば、恋人同士である。
そして、第一通信装置11の属性値格納部1103には、ライフタイム「10秒」、ぼやけ具合情報「3」が格納されている。また、第一通信装置11の属性値格納部1103は、図6に示すぼやけ具合情報管理表を保持している。ぼやけ具合情報管理表は、「ぼやけ具合情報」「図形」を対に有する。つまり、ぼやけ具合情報管理表は、ぼやけ具合情報「0」から「4」に対応した図形を保持している。かかる図形が、タッチ情報に対して出力される図形である。つまり、ここでは、タッチ情報とは、1以上の座標情報(x,y)である、タッチ情報の出力(タッチ情報の軌跡の出力)とは、座標情報が示す点を中心とした、図6の図形の出力である。
また、第二通信装置12の属性値格納部1103には、ライフタイム「6秒」、ぼやけ具合情報「4」が格納されている。また、第二通信装置12の属性値格納部1103には、図6に示すぼやけ具合情報管理表が管理されている。
また、現在、太田一郎は、例えば、仕事中である。そして、恋人の山本花子と、音声を使わずにコミュニケーション(タッチコミュニケーション)をとりたいと考えた、とする。かかる状況において、太田一郎は第一通信装置11から、自分のユーザID「dijon777」とパスワードを入力して、図示しない認証装置により認証された、とする(図7参照)。
次に、太田一郎は、第一通信装置11に対して、第二通信装置12(山本花子)のユーザID(通信相手識別情報)「dijon7778」を入力して、通信を開始する、とする。
次に、受付部1104は、ユーザID「dijon7778」を受け付ける。そして、送信部1111は、ID「dijon7778」で識別される第二通信装置12と通信するための通信開始の前処理を行う。かかる処理は、呼を接続する公知処理である。
次に、第一通信装置11の送信部1111は、第一通信装置11の画像格納部1102に格納されている画像(図5(a))と氏名「太田一郎」を読み出し、IDで識別される第二通信装置12に送信する。そして、第二通信装置12の送信部1111は、第二通信装置12の画像格納部1102に格納されている画像(図5(b))と氏名「山本花子」を読み出し、IDで識別される第二通信装置12に送信する。
そして、第一通信装置11の受信部1105および第二通信装置12の受信部1105は、他方の通信装置から、画像を受信する。そして、両通信装置の出力部1109は、それぞれ受信された画像を出力する。第一通信装置11は、図8に示す画面となる。図8に示す画面では、受信された画像、氏名が表示されている。
次に、太田一郎は、山本花子の顔画像を見ながら、第一通信装置11のタッチパネルに、ハートの図形を指で記載した、とする。そして、タッチ情報取得部1106は、太田一郎のタッチにより、タッチパネルから情報を取得し、座標情報の集合であるタッチ情報を構成する。
次に、第一通信装置11の出力部1109は、タッチ情報出力処理を行う。つまり、出力部1109は、属性値格納部1103から、ライフタイム「10秒」、ぼやけ具合情報「3」を読み出す。
次に、出力部1109は、タッチ情報の中の座標情報を順次、取得し、当該座標情報が示す点を中心とした図形であり、図6のぼやけ具合情報「3」に対応するぼやけた円図形を出力する。そして、出力部1109は、順次、図示しない時計から時刻を取得する。そして、出力部1109は、時刻と座標情報とを対応付けて、順次、バッファに一時格納する。そして、第一通信装置11の画面には、図9に示すように、手書きされたハートが、山本花子の顔画像の上に表示される。
そして、出力部1109は、時刻を取得し、当該時刻と、先にバッファに格納した時刻とを用いて、既にライフタイム「10秒」が経過しているか否かを判断する。そして、出力部1109は、ライフタイム「10秒」が経過している座標情報に対応する円図形を消去する。かかることにより、太田一郎は、次々と、タッチメッセージを入力できる。
次に、送信部1111は、構成されたタッチ情報(ハートの図形を構成するタッチ情報)を、第二通信装置12に送信する。また、送信部1111は、ライフタイム「10秒」、ぼやけ具合情報「3」も送信する、とする。
次に、第二通信装置12の受信部1105は、第一通信装置11から、タッチ情報等を受信する。また、ライフタイム「10秒」、ぼやけ具合情報「3」も受信する。そして、上述したタッチ情報出力処理に従って、出力部1109は、タッチ情報を、ライフタイム「10秒」、ぼやけ具合情報「3」に従って、表示し、その後、消去していく。かかる様子を示す図が図10である。図10では、太田一郎の顔画像の上にハート図形が描かれている。
次に、山本花子は、太田一郎に会いたい、という愛情を表現するために、保持している第二通信装置12を、揺らした、とする。すると、揺れ情報取得部1107は、揺れを検知する。そして、揺れ情報取得部1107は、検知された揺れに対応する揺れ情報(例えば、「5」)を構成する。
次に、第二通信装置12の送信部1111は、構成された揺れ情報を第一通信装置11に送信する。なお、第二通信装置12の揺れ情報出力部1110は、揺れ情報を出力しても良い。
そして、第一通信装置11の受信部1105は、第二通信装置12から、揺れ情報「5」を受信する。
次に、第一通信装置11の揺れ情報出力部1110は、受信された揺れ情報「5」を出力する。つまり、揺れ情報出力部1110は、表示されているハート図形を、連続的に変形させて表示する。揺れ情報出力部1110の出力例を図11に示す。図11において、相手が入力したハート図形を示すタッチ情報やライフタイムとぼやけ具合情報を受信し、ぼやけ具合情報に従って、出力した後、相手のユーザが通信装置を揺らした場合、揺れ情報を受信し、自身の通信装置のハート図形が揺れ情報に従って揺れることを示している。図11において、特に、ハート図形の中の線が大きく揺れていることが認識できる。なお、ライフタイムに従って、ハート図形が消えていく。
次に、第一通信装置11の受信部1105は、第二通信装置12から、タッチ情報を受信し、タッチ情報で示される山本花子の指の軌跡を出力した、とする。そして、第一通信装置11の画面上に出力されている指の軌跡上に、太田一郎は指を置いた、とする。
すると、第一通信装置11のタッチ情報取得部1106は、現在、太田一郎がタッチしている位置を示すタッチ情報(ここでは、一の座標情報)を取得する。
次に、判断部1108は、現在、出力されている図形上の位置と、取得されたタッチ情報が示す位置とが一致するか否かを判断する。そして、判断部1108は、太田一郎がタッチしている位置は、出力されている図形(軌跡)上の位置と一致する、と判断した、とする。
次に、出力部1109は、一致した点(点の図形)を強調表示する。かかる強調表示の例を図12に示す。図12において、軌跡(A)は、山本花子の指の軌跡を、第二通信装置12から受信された属性値(ぼやけ具合情報、ライフタイム等)に従って出力した軌跡である。また、軌跡(B)は、強調表示された箇所である。軌跡(B)は、他の箇所に比べ、ぼやーと光る態様で、点および点周辺が表示されている。
また、山本花子が第二通信装置12のタッチパネル1101の1点をタッチした、とする。すると、第二通信装置12はタッチ情報を構成し、上述したように、タッチ情報等を、第一通信装置11に送信する。
次に、第一通信装置11の受信部1105は、第二通信装置12から、タッチ情報を受信し、タッチ情報で示される山本花子の指が置かれていた箇所の点を出力する。かかる出力例が図13(a)である。
次に、太田一郎が、図13(a)の箇所を指でタッチした、とする。すると、第一通信装置11のタッチ情報取得部1106は、現在、太田一郎がタッチしている位置を示すタッチ情報を取得する。
次に、第一通信装置11の判断部1108は、現在、出力されている点の位置と、取得されたタッチ情報が示す位置とが一致するか否かを判断する。そして、判断部1108は、太田一郎がタッチしている位置は、出力されている点の位置と一致する、と判断した、とする。
次に、出力部1109は、一致した点を強調表示する。かかる強調表示の例は図13(b)である。図13(b)において、ぼやーと光る態様で、点および点周辺が表示されている。
以上、本実施の形態における通信装置によれば、タッチパネルにタッチした情報をリアルタイムに送信することにより、リアルタイムに相手に気持ちを伝えることができることができる。
また、本実施の形態における通信装置によれば、保持している通信装置を揺さぶることにより、感情の高まりなどの素直な気持ちを、リアルタイムに相手に伝えることができる。
また、本実施の形態における通信装置によれば、仕草や振る舞いを相手に感じさせることができる。
また、本実施の形態における通信装置によれば、画面に出力したタッチ情報を、ライフタイムに従って消去できることにより、連続して、タッチパネルに情報を入力し、送信できる。
また、本実施の形態における通信装置によれば、画面に出力したタッチ情報を、ぼやけ具合情報に従って、ぼやかして出力することにより、感情が良く表現できる。また、タッチした情報にさらなる表現を加えることができる。
なお、本実施の形態において、受信したタッチ情報に対して、受信した揺れ情報を適用して、タッチ情報により出力された軌跡(図形、文字等)を、揺らしたり、光らせたりするような出力(揺れのイメージを表す出力)を行っても良いし、自身が入力して表示されているタッチ情報(軌跡)に対して、受信した揺れ情報を適用して、タッチ情報により出力された軌跡を、揺らしたり、光らせたりするような出力(揺れのイメージを表す出力)を行っても良いし、自身が入力して表示されているタッチ情報(軌跡)に対して、自身が入力した揺れ情報を適用して、タッチ情報により出力された軌跡を、揺らしたり、光らせたりするような出力(揺れのイメージを表す出力)を行っても良い。
また、本実施の形態における通信装置は、電話機能を有することは好適である。そして、音声を発して感情や情報を伝えたい場合は電話機能を利用し、音声を発することができない場合にタッチ情報により感情や情報を伝えることは好適である。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、通信相手の端末を識別する情報である通信相手識別情報を受け付ける受付部と、通信相手の端末から通信の依頼を受信する受信部と、前記通信相手識別情報を受け付け、または通信相手の端末から通信の依頼を受信し、通信が確立した後に、前記タッチパネルに対するユーザの入力を受け付け、入力された軌跡に関する情報であるタッチ情報を取得するタッチ情報取得部と、前記タッチ情報を、前記タッチパネルが装着されている画面に出力する出力部と、前記タッチ情報を、前記通信相手の端末に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
上記プログラムにおいて、前記受信部は、通信相手の端末からタッチ情報をも受信し、前記出力部は、前記受信部が受信したタッチ情報が示す軌跡をも出力するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、前記通信装置が揺れたことを検出し、当該揺れに関する情報である揺れ情報を取得する揺れ情報取得部をさらに具備し、前記送信部は、前記揺れ情報をも送信するものとして機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、前記受信部は、通信相手の端末から揺れ情報をも受信し、前記揺れ情報を出力する揺れ情報出力部をさらに具備するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、記憶媒体に、タッチ情報のライフタイムを格納し、前記出力部は、前記画面に出力した前記タッチ情報を、ライフタイムに従って消去するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記受信部が受信したタッチ情報が示す軌跡を出力した後、前記ライフタイムに従って、当該軌跡を消去するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、前記記憶媒体は、タッチ情報を出力する際のタッチ情報のぼやけ具合を示すぼやけ具合情報を格納し、前記出力部は、前記画面に出力した前記タッチ情報を、前記ぼやけ具合情報に従って、ぼやかして出力するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記受信部が受信したタッチ情報を、前記ぼやけ具合情報に従って、ぼやかして出力するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、前記受信部が受信したタッチ情報が示すタッチパネル上の位置と、前記タッチ情報取得部が取得したタッチ情報が示す位置とが一致するか否かを判断する判断部をさらに具備し、前記出力部は、前記判断部が一致すると判断した場合、当該一致した位置に対応するタッチ情報が、他の情報と比較して、異なる態様で出力するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、記憶媒体に、画像を格納し、前記送信部は、前記通信相手の端末との通信の開始後に、前記画像を前記通信相手の端末に送信するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
上記プログラムにおいて、カメラをさらに具備し、前記送信部は、前記通信相手の端末との通信中に、前記カメラが撮影している映像をも送信するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
(実施の形態2)
本実施の形態において、メールにタッチ情報を含めて送ることができる通信装置を具備する通信システム2について説明する。また、メール内のタッチ情報を再生できる通信装置を具備する通信システム2について説明する。つまり、通信システム3は、非リアルタイム通信により、タッチ情報の送受信、およびタッチ情報を含む情報に対する返信などを、相手を特定して実現できる。
図14は、本実施の形態における通信システム2の概念図である。通信システム2は、第一通信装置21、メールサーバ装置22、第二通信装置23を備える。ここでは、例えば、第一通信装置21から入力されたタッチ情報を含むメールがメールサーバ装置22に蓄積され、第二通信装置23で再生される。また、メールサーバ装置22は、いわゆる、通常のメールサーバであっても良い。さらに、図14において、第一通信装置21がメールを読み出すメールサーバ装置22と、第二通信装置23がメールを読み出すメールサーバ装置22とが同一であるが、異なるメールサーバ装置22であって良いことは言うまでもない。
図15は、本実施の形態における通信システム2のブロック図である。ここでは、第一通信装置21と第二通信装置23の構造は同じである。
第一通信装置21は、タッチパネル1101、画像格納部1102、属性値格納部1103、受付部2101、タッチ情報取得部1106、揺れ情報取得部1107、判断部1108、受信部2102、出力部2103、揺れ情報出力部1110、送信部2104を備える。
メールサーバ装置22は、メール格納部221、メール受信部222、メール蓄積部223、メール送信部224を備える。
受付部2101は、メールの送付相手のメールアドレスとメールの送信指示を受け付ける。また、受付部2101は、受信部2102が受信したメールを開く指示であるオープン指示などの他の指示や情報を受け付けても良いことは言うまでもない。他の情報とは、例えば、メールの内容を示す情報である。また、メールアドレス、各種指示等の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部2101は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
受信部2102は、メールを受信する。受信部2102は、通常、受付部2101がオープン指示を受け付けた場合に、メールサーバ装置22に指示を出し、メールサーバ装置22からメールを受信する。受信部2102は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
出力部2103は、タッチ情報を、タッチパネル1101が装着されている画面に出力する。出力部2103は、オープン指示を受け付けた際に、メールに含まれるタッチ情報から軌跡を構成し、出力する。出力部2103は、メールに含まれる文字列や画像を出力しても良いことは言うまでもない。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の表示装置への送信などを含む概念である。出力部2103は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部2103は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
送信部2104は、受付部2101が送信指示を受け付けた場合、タッチ情報を含むメールを、メールアドレスが示す送信先に送信する。送信部2104は、画像格納部1102の画像をメールに含めて(または、メールに添付して)送信先に送信することは好適である。また、送信部2104は、メールがタッチ情報を含む場合、属性値格納部1103に格納されているタッチ情報の属性値(例えば、ライフタイムやぼやけ具合情報など)を送信することは好適である。送信部2104は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
メール格納部221は、第一通信装置21や第二通信装置23等から送信されたメールを格納し得る。メール格納部221は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
メール受信部222は、第一通信装置21や第二通信装置23等からメールを受信する。なお、メールは、タッチ情報や、画像や、タッチ情報の属性値などを含み得る。メール受信部222は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
メール蓄積部223は、メール受信部222が受信したメールをメール格納部221に蓄積する。メール蓄積部223は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。メール蓄積部223の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
メール送信部224は、第一通信装置21や第二通信装置23等からのオープン指示により、メール格納部221から、オープン指示に対応するメールを読み出し、第一通信装置21や第二通信装置23等に送信する。メール送信部224は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、第一通信装置21および第二通信装置23の動作について、図16のフローチャートを用いて説明する。なお、図16のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS1601)送信部2104は、タッチ情報と時刻を対応付けて、バッファに少なくとも一時格納する。なお、送信部2104は、図示しない時計から時刻を取得するものとする。ステップS304に戻る。
(ステップS1602)送信部2104は、揺れ情報取得部1107が取得した揺れ情報と時刻を対応付けて、バッファに少なくとも一時格納する。なお、送信部2104は、図示しない時計から時刻を取得するものとする。ステップS304に戻る。
(ステップS1603)受付部2101は、メールの送付相手のメールアドレスを受け付けたか否かを判断する。メールアドレスを受け付ければステップS1604に行き、メールアドレスを受け付けなければステップS1605に行く。
(ステップS1604)送信部2104は、ステップS1603で受け付けたメールアドレスをバッファに少なくとも一時格納する。ステップS304に戻る。
(ステップS1605)受付部2101は、メールの本文を受け付けたか否かを判断する。メールの本文を受け付ければステップS1606に行き、メールの本文を受け付けなければステップS1607に行く。
(ステップS1606)送信部2104は、ステップS1605で受け付けたメールの本文をバッファに少なくとも一時格納する。ステップS304に戻る。
(ステップS1607)受付部2101は、メールの送信指示を受け付けたか否かを判断する。メールの送信指示を受け付ければステップS1608に行き、メールの送信指示を受け付けなければステップS1612に行く。
(ステップS1608)送信部2104は、画像格納部1102から画像を読み出す。
(ステップS1609)送信部2104は、属性値格納部1103から1以上の属性値を読み出す。
(ステップS1610)送信部2104は、画像、タッチ情報、属性値、メールの本文等のうち、1以上の情報を用いて、送信するメールを構成する。なお、かかる場合、送信部2104は、通常、相手先のメールアドレス、自身のメールアドレスなども含めて、メールを構成する。
(ステップS1611)送信部2104は、ステップS1610で構成したメールを相手先のメールアドレスが示す宛先に送信する。ステップS304に戻る。
(ステップS1612)受付部2101は、メールのオープン指示を受け付けたか否かを判断する。メールのオープン指示を受け付ければステップS1613に行き、メールのオープン指示を受け付けなければステップS304に戻る。なお、メールのオープン指示は、通常、オープンするメールの識別子を有する。
(ステップS1613)受信部2102は、オープン指示に対応するメールをメールサーバ装置22から受信する。かかる処理は公知技術である。
(ステップS1614)出力部2103は、メール出力処理を行う。ステップS304に戻る。メール出力処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。
なお、図16のフローチャートにおいて、第一通信装置21および第二通信装置23は、画像、属性値、メール本文、揺れ情報、タッチ情報等のうち、1以上の情報を送信すれば良い。
また、図16のフローチャートにおいて、通常、タッチ情報を送信する場合のみ、属性値や揺れ情報を送信し得る、とすることが好適であるが、揺れ情報のみを単に送信しても良い。
さらに、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS1614のメール出力処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS1701)出力部2103は、メールに含まれる画像を取り出し、出力する。なお、出力部2103は、メールのデータ構造を予め理解している(保持している)。また、メールが画像を含まない場合もあることは言うまでもない。
(ステップS1702)出力部2103は、メールに含まれる本文(文字列等)を取り出し、出力する。また、メールが本文を含まない場合もあることは言うまでもない。
(ステップS1703)出力部2103は、メールの中の時系列の情報の先頭(未処理のデータのうちの先頭)がタッチ情報であるか否かを判断する。タッチ情報であれればステップS306に行き、タッチ情報でなれなければステップS1704に行く。なお、時系列の情報とは、時刻や順番を示す情報に対応付けられており、順序性を有する情報である。時系列の情報は、例えば、タッチ情報や揺れ情報などである。
(ステップS1704)出力部2103は、メールの中の時系列の情報の先頭(未処理のデータのうちの先頭)が揺れ情報であるか否かを判断する。揺れ情報であれればステップS1705に行き、揺れ情報でなれなければステップS1706に行く。
(ステップS1705)揺れ情報出力部1110は、揺れ情報を出力する。なお、出力された揺れ情報は削除されたり、処理のポインタが移動したりする、とする。
(ステップS1706)出力部2103は、メールの中の時系列の情報(タッチ情報や揺れ情報など)が存在しないか(処理を完了しているか)否かを判断する。存在しない場合は上位処理にリターンし、存在する場合はステップS1703に戻る。
なお、図17のフローチャートにおいて、タッチ情報が出力された後、揺れ情報と同様に、消去されたり、処理のポインタが移動したりする、とする。
以下、本実施の形態における通信システム2の具体的な動作について説明する。通信システム2の概念図は図14である。
今、第一通信装置21のユーザは太田一郎、第二通信装置22のユーザは山本花子である。そして、第一通信装置21の画像格納部1102には、図5(a)の画像と、ユーザの氏名「太田一郎」が格納されている。また、第二通信装置22の画像格納部1102には、図5(b)の画像と、ユーザの氏名「山本花子」が格納されている。なお、太田一郎と山本花子は、例えば、恋人同士である。
そして、第一通信装置21の属性値格納部1103には、ライフタイム「10秒」、ぼやけ具合情報「3」が格納されている。また、第一通信装置21の属性値格納部1103は、図6に示すぼやけ具合情報管理表を保持している。
かかる状況で、太田一郎は、第一通信装置21に山本花子宛のメールを作成しようとメーラーを起動した。
そして、太田一郎は、山本花子のメールアドレスを入力した、とする。次に、受付部2101は、山本花子のメールアドレスを受け付ける。そして、送信部2104は、受け付けた山本花子のメールアドレスをバッファに少なくとも一時格納する。
そして、太田一郎は、タッチパネル1101に、指で図形を記載した、とする。すると、タッチ情報取得部1106は、1以上の座標情報を有するタッチ情報を構成する。次に、出力部1109は、上述したタッチ情報出力処理を行う。かかる出力により、例えば、図18に示すハート図形が画面上に出力された、とする。
次に、送信部2104は、タッチ情報取得部1106が取得したタッチ情報と時刻を対応付けて、バッファに少なくとも一時格納する。
次に、太田一郎は、山本花子に会いたい、という感情が高まり、思わず、第一通信装置21を揺らした、とする。
次に、揺れ情報取得部1107は、揺れを検知する。そして、揺れ情報取得部1107は、検知した揺れに対応する揺れ情報「3」を構成する。
そして、送信部2104は、揺れ情報取得部1107が取得した揺れ情報「3」と時刻を対応付けて、バッファに少なくとも一時格納する。
そして、ライフタイムに従って、10秒で、ハートの図形は、第一通信装置21の画面上から消去される。
次に、太田一郎は、タッチパネル1101に、指で「好き」という文字を記載した、とする。すると、タッチ情報取得部1106は、1以上の座標情報を有するタッチ情報を構成する。次に、出力部1109は、上述したタッチ情報出力処理を行う。かかる出力により、「好き」という文字が画面上に出力される。
次に、送信部2104は、タッチ情報取得部1106が取得したタッチ情報と時刻を対応付けて、バッファに少なくとも一時格納する。
次に、太田一郎は、また、山本花子に会いたい、という感情が高まり、思わず、第一通信装置21をさらに激しく揺らした、とする。
次に、揺れ情報取得部1107は、揺れを検知する。そして、揺れ情報取得部1107は、検知した揺れに対応する揺れ情報「5」を構成する。
そして、送信部2104は、揺れ情報取得部1107が取得した揺れ情報「5」と時刻を対応付けて、バッファに少なくとも一時格納する。
そして、ライフタイムに従って、10秒で、ハートの図形は、第一通信装置21の画面上から消去される。
次に、太田一郎は、メールの本文「元気?」を、図示しないソフトウェアキーボードを用いて、入力した、とする。受付部2101は、メールの本文「元気?」を受け付ける。そして、送信部2104は、受け付けたメールの本文「元気?」をバッファに少なくとも一時格納する。
次に、太田一郎は、メールの送信指示を入力する、とする。そして、受付部2101は、メールの送信指示を受け付ける。
次に、送信部2104は、画像格納部1102から画像を読み出す。さらに、送信部2104は、属性値格納部1103からライフタイム「10」、ぼやけ具合情報「3」を読み出す。
次に、送信部2104は、画像、タッチ情報、ライフタイム「10」、ぼやけ具合情報「3」、メールの本文「元気?」を用いて、送信するメールを構成する。図19は、構成したメールのデータ構造の例である。図19において、時刻が付加されているのが、時系列の情報の例である。タッチ情報の「(x1,y1),20091202130155」は、ユーザが「2009/12/02 13時01分55秒」に、タッチパネル1101の(x1,y1)の位置をタッチしたことを示す。なお、図19において、ライフタイムとぼやけ具合情報は、タッチ情報毎に存在するが、複数のタッチ情報に対して、一のライフタイムとぼやけ具合情報が存在しても良い。タッチ情報毎に、ライフタイムとぼやけ具合情報が存在する方が、送受信されるタッチ情報群の表現能力が向上して、好適である。
次に、送信部2104は、構成したメール(図19)を相手先のメールアドレスが示す宛先に送信する。
そして、メールは、メールサーバ装置22に送信され、蓄積される。
次に、山本花子は、太田一郎からのメールをオープンする指示を、第二通信装置23に入力する。
次に、第二通信装置23の受付部2101は、メールのオープン指示を受け付ける。そして、受信部2102は、オープン指示に対応する太田一郎からのメールをメールサーバ装置22から受信する。
次に、出力部2103は、メール出力処理を行う。図20は、メールの出力の遷移を示す図である。まず、出力部2103は、図19の画像を出力する。次に、出力部2103は、図19の「(x1,y1),20091202130155」等の最初のタッチ情報と時刻を読み込んで、ハート図形を出力する(図20(a)参照)。次に、揺れ情報出力部1110は、図19の「anglerate=「3」,20091202130245」を読み込んで、揺れ情報「3」に従って、ハート図形を揺らして、出力する(図20(b)参照)。
次に、出力部2103は、ライフタイム「10」に従って、各点が、出力から10秒経過した段階で、各点を消去し、その結果、ハート図形を消去する。
次に、出力部2103は、図19の「(X1,Y1),20091202130351」等の2番目のタッチ情報と時刻を読み込んで、文字「好き」を出力する(図20(d)参照)。次に、揺れ情報出力部1110は、図19の「anglerate=「5」,20091202130520」を読み込んで、揺れ情報「5」に従って、文字「好き」を激しく揺らして、出力する(図20(e)参照)。
次に、出力部2103は、ライフタイム「10」に従って、各点が、出力から10秒経過した段階で、各点を消去し、その結果、文字「好き」を消去する。
次に、出力部2103は、本文「元気?」を画面上に出力する(図20(f)参照)。なお、上記において、ハート図形、文字「好き」は、ぼやけ具合情報「3」に従って、ぼやかして出力される、とする。
以上、本実施の形態によれば、メールにタッチ情報を含めて送ることができる。したがって、送り手の感情が伝わりやすい。また、揺れ情報も送信でき、揺れ情報を出力できることにより、さらに、送り手の感情が伝わりやすくなる。さらに、ライフタイムも送信でき、ライフタイムに従ってタッチ情報を消去できることにより、次々と、タッチ情報を出力できる。
なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、メールの送付相手のメールアドレスとメールの送信指示を受け付ける受付部と、前記タッチパネルに対するユーザの入力を受け付け、入力された軌跡に関する情報であるタッチ情報を取得するタッチ情報取得部と、前記タッチ情報を、タッチパネルが装着されている画面に出力する出力部と、前記受付部が送信指示を受け付けた場合、前記タッチ情報を含むメールを、前記メールアドレスが示す送信先に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
上記プログラムにおいて、メールを受信する受信部をさらに具備し、前記受付部は、前記受信部が受信したメールを開く指示であるオープン指示をも受け付け、前記出力部は、前記オープン指示を受け付けた際に、前記メールに含まれるタッチ情報から軌跡を構成し、出力するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
(実施の形態3)
本実施の形態において、複数のユーザがサーバ装置にタッチ情報を有する情報をアップロードし、複数のユーザがアップロードされた情報を閲覧し、当該情報に対して返信できる、いわゆる電子掲示板を実現する通信システム3について説明する。つまり、通信システム3は、非リアルタイム通信により、タッチ情報の送受信、およびタッチ情報を含む情報に対する返信などを、複数のユーザ間で実現できる。なお、本実施の形態における電子掲示板システムには、ユーザが情報を投稿可能な、拡張現実空間(AR)システム、オンラインMUDシステムなども含む。
通信システム3の概念図は、図14と同様である。通信システム3は、第一通信装置31、サーバ装置32、第二通信装置33を備える。
図21は、本実施の形態における通信システム3のブロック図である。
第一通信装置31は、タッチパネル1101、画像格納部1102、属性値格納部1103、サーバ装置識別子格納部3101、タッチ情報取得部1106、揺れ情報取得部1107、判断部1108、揺れ情報出力部1110、受付部3102、受信部3103、出力部3104、送信部3105を備える。第二通信装置33は、ここでは、第一通信装置31と同様の構成である、とする。
サーバ装置32は、情報格納部3201、情報受信部3202、情報蓄積部3203、情報送信部3204、を備える。なお、サーバ装置32は、公知の電子掲示板システムのサーバ装置であるので、詳細な説明は省略する。
サーバ装置識別子格納部3101は、サーバ装置32を識別するサーバ装置識別子を格納し得る。サーバ装置識別子は、例えば、サーバ装置32のIPアドレスである。サーバ装置識別子格納部3101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。サーバ装置識別子格納部3101にサーバ装置識別子が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してサーバ装置識別子がサーバ装置識別子格納部3101で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたサーバ装置識別子がサーバ装置識別子格納部3101で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたサーバ装置識別子がサーバ装置識別子格納部3101で記憶されるようになってもよい。
受付部3102は、送信指示を受け付ける。受付部3102は、サーバ装置32に格納されている情報を取得する指示である取得指示をも受け付ける。受付部3102は、他の指示や、情報なども受け付けても良い。送信指示や取得指示等の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部3102は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
受信部3103は、受付部3102が取得指示を受け付けた場合、取得指示が示す情報を、サーバ装置32から受信する。受信部3103は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
出力部3104は、タッチ情報を出力する。出力部3104は、通常、タッチ情報を、タッチパネル1101が装着されている画面に出力する。出力部3104は、受信部3103が受信した情報から軌跡を構成し、出力する。出力部3104の動作は、出力部2103の動作と同様である。出力部3104と出力部2103は、処理する対象のデータが掲示板のデータであるか、メールであるかが異なるに過ぎない、と考えても良い。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の表示装置への送信などを含む概念である。出力部3104は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部3104は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
送信部3105は、タッチ情報を含む情報を、サーバ装置識別子で識別されるサーバ装置32に送信する。送信部3105は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
情報格納部3201は、ユーザが入力した情報を格納し得る。ユーザが入力した情報とは、第一通信装置31や第二通信装置33等から送信された情報である。情報格納部3201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
情報受信部3202は、第一通信装置31や第二通信装置33等から送信された情報や指示を受信する。この情報は、ユーザが電子掲示板にアップした情報や、当該情報に対する返信の情報等である。情報受信部3202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
情報蓄積部3203は、情報受信部3202が受信した情報を情報格納部3201に蓄積する。情報蓄積部3203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。情報蓄積部3203の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
情報送信部3204は、第一通信装置31や第二通信装置33等から送信された取得指示に従って、情報を第一通信装置31や第二通信装置33等に送信する。情報送信部3204は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、第一通信装置31の動作について図22のフローチャートを用いて説明する。なお、図22のフローチャートにおいて、図3、図16のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS2201)受付部3102は、ユーザから、掲示板にアップする本文を受け付けたか否かを判断する。本文を受け付ければステップS2202に行き、本文を受け付けなければステップS2203に行く。なお、本文とは、通常、文字列であるが、画像や動画や音声等でも良い。
(ステップS2202)送信部3105は、ステップS2201で受け付けられた本文を一時格納する。ステップS304に行く。
(ステップS2203)受付部3102は、ユーザから、送信指示を受け付けたか否かを判断する。なお、送信が、他の情報に対する返信である場合、当該送信指示は、前記他の情報の識別子を含む、とする。また、他の情報の識別子は、情報を受信した際に、取得し得る、とする。送信指示を受け付ければステップS1608に行き、送信指示を受け付けなければステップS2206に行く。
(ステップS2204)送信部3105は、画像、タッチ情報、属性値、本文等のうち、1以上の情報を用いて、送信する情報を構成する。なお、構成された情報の構造例は、図19である。
(ステップS2205)送信部3105は、ステップS2204で構成した情報を、サーバ装置識別子格納部3101に格納されているサーバ装置識別子で識別されるサーバ装置32に送信する。ステップS304に行く。
(ステップS2206)ユーザから、取得指示を受け付けたか否かを判断する。取得指示を受け付ければステップS2207に行き、取得指示を受け付けなければステップS304に行く。
(ステップS2207)受信部3103は、取得指示により識別できる情報を、サーバ装置32から受信する。
(ステップS2208)出力部3104は、ステップS2207で受信された情報を出力する。ステップS304に行く。なお、ここでの出力処理は、図17のフローチャートに示す出力処理と同様である。なお、出力する対象は、図17のフローチャートにおいてはメールであり、図22のフローチャートにおいては掲示板上の情報である点は異なる。
なお、図22のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における通信システム3の具体的な動作は、実施の形態2で述べた通信システム2の具体的な動作と比べ、メールが電子掲示板に代わったことが異なるが、基本的な動作は同様である。また、既存の電子掲示板システムと比較して、通信システム3は、タッチ情報を含む情報を処理対象とする点は異なるが、電子掲示板システムに情報をアップしたり、ダウンロードして再生したり、返信したりする点は同様であるので、詳細な説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、複数のユーザがサーバ装置にタッチ情報を有する情報をアップロードし、複数のユーザがアップロードされた情報を閲覧し、当該情報に対して返信できる。
なお、本実施の形態、および実施の形態2において、メールまたは電子掲示板のアプリケーションにおいて、タッチ情報を含めることができる例を説明した。しかし、タッチ情報を含めることができる、非リアルタイム性の情報は、メールまたは電子掲示板に限らず、ブログやニュースシステムなどの、他の非リアルタイム性を有する通信システムで利用可能である。
なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、サーバ装置を識別するサーバ装置識別子を格納し、送信指示を受け付ける受付部と、タッチパネルに対するユーザの入力を受け付け、入力された軌跡に関する情報であるタッチ情報を取得するタッチ情報取得部と、前記タッチ情報を、前記タッチパネルが装着されている画面に出力する出力部と、前記タッチ情報を含む情報を、前記サーバ装置識別子で識別されるサーバ装置に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
上記プログラムにおいて、前記受付部は、前記サーバ装置に格納されている情報を取得する指示である取得指示をも受け付け、前記受付部が取得指示を受け付けた場合、前記取得指示が示す情報を、前記サーバ装置から受信する受信部をさらに具備し、前記出力部は、前記受信部が受信した情報から軌跡を構成し、出力するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
また、図23は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の通信装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図23は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図24は、コンピュータシステム340の内部構成を示す図である。
図23において、コンピュータシステム340は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412を含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344、マイク345とを含む。
図24において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の通信システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の通信システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信するステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。