JP5276908B2 - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板上に複数の画素が設けられた撮像領域と、前記複数の画素を駆動する周辺回路領域とを備えた共振型の固体撮像素子及びその製造方法に関する。
夜間のセキュリティカメラや安全運転支援の車載カメラ等に、可視領域に加えて、それより波長の長い近赤外領域の光に対する高感度化を実現できるMOS型(Metal Oxide Semiconductor)の固体撮像素子が求められている。MOS型の固体撮像素子は、各画素を構成するPNフォトダイオードに蓄積された信号を、MOSトランジスタを含む増幅回路によって読み出すイメージセンサであって、低電圧で動作すると共に高速読み出しが可能であり、さらにMOSトランジスタで構成される周辺回路とワンチップ化することができるという長所を有している。しかし、固体撮像素子の半導体材料として幅広く使用されているシリコンは、物性の限界から波長が約1100nm以上の波長の光をあまり吸収することができないため、シリコン基板を用いたイメージセンサにこのような波長の長い光に対する感度を持たせることは困難である。また、シリコン基板を用いたイメージセンサでは、光の吸収係数の波長依存性から、波長が800nm以上の近赤外領域の光に対する感度も、可視領域の光に対する感度に比べて低くなっていることが知られている。そこで、単体の受光素子ではあるが、長波長の光に対する感度を向上させるために、基板上面(画素が設けられている面)から入射した光を基板裏面で反射させ、量子効率を向上させる共振型の受光装置が知られている。従来技術として特許文献1を示す。
従来の共振型の受光装置で用いる基板1001は、図18に示すように、素子を形成するための基板の裏面に別の基板のシリコン酸化膜1010(の部分)を貼り合わせた構成を有している。また、基板上面からの入射光を有効に光電変換するため、シリコン酸化膜1010をストッパー層として受光領域の基板裏面をエッチングし、凹部1122を形成している。さらに、基板裏面には主に金属で構成される反射膜1117を形成している。このような構成により、従来の共振型の単体受光装置では、基板上面から入射した光を基板裏面で反射させ、反射した光をさらに上面で反射させる共振効果を利用して、量子効率を高める。
特開2005−175142号公報 "Boron Etch-stop in TMAH Solutions" ; Elin Steinsland, Martin Nese, Anders Hanneborg, Ralph W.Bernstein, Halle Sandmo and Gjermund Kittilsland (The 8th International Conference on Solid-State Sensors and Actuators, and Eurosensors IX. 40-PA 4, June 25-29 1995
しかし、一般的にシリコン酸化膜で貼り合わせた基板(以下、SOI(Silicon on Insulator)基板と呼ぶ)は、通常のシリコンのみで構成された基板(以下、単にシリコン基板と呼ぶ)よりも製造コストが高く、高価である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、製造コストの増大を抑えつつ、可視及び近赤外領域の光に対する感度を向上させた共振型の固体撮像素子、およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の固体撮像素子は、光電変換素子とトランジスタとを有する画素が複数個設けられた撮像領域と、周辺回路領域とが形成された固体撮像素子であって、シリコン基板と、前記シリコン基板よりも高濃度にP型不純物を含む第1の半導体層とを有し、上面側に前記複数の画素が設けられた基板を備え、前記撮像領域において、前記基板の裏面には、前記第1の半導体層の裏面に達する凹部が形成されている。なお、シリコン基板はN型であってもよいし、P型であってもよい。
この構成により、高価なSOI基板を用いることなく共振型の固体撮像装置を形成することが可能となる。そのため、第1の半導体層の裏面あるいは基板の上面で光が反射し、光電変換素子で電荷に変換される光量を増やし、可視光や赤外光に対する感度を向上させることができる。なお、凹部内に反射膜を形成した場合、反射光の光量をさらに増加させることができる。
また、本発明の固体撮像素子の製造方法は、撮像領域と周辺回路領域とが形成された固体撮像素子の製造方法であって、シリコン基板と、前記シリコン基板上に設けられ、前記シリコン基板よりも高濃度にP型不純物を含む第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に設けられた第2の半導体層とを有する基板を準備する工程(a)と、前記撮像領域において、前記第2の半導体層内に設けられた光電変換素子と、前記第2の半導体層上に設けられたトランジスタとを有する画素を形成する工程(b)と、前記撮像領域において、前記第1の半導体層をストッパーとして前記基板の裏面をエッチングし、前記第1の半導体層に達する凹部を形成する工程(c)とを備えている。
例えば高濃度のP型不純物を含む第1の半導体層を有する基板を準備することで、第1の半導体層をエッチングストッパーとしてエッチングを行い、撮像領域における基板裏面に凹部を形成することができる。従って、SOI基板を用いることなく、共振型の固体撮像素子を容易に作製することが可能となり、低コストで高感度の固体撮像素子を作製することが可能となる。
本発明によれば、シリコン基板上にシリコン基板よりも高濃度のP型不純物を含む第1の半導体層を形成している。このため、撮像領域における基板裏面に凹部を形成するためのエッチングを行う際に、第1の半導体層をエッチングストッパーとして用いることができるので、高価なSOI基板を用いることなく高感度の共振型固体撮像素子を製造することができる。
以下に、図面を参照し、本発明の実施形態に係る共振型の固体撮像素子の構成と製造方法について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る共振型の固体撮像素子の全体的な構成を説明するための平面概略図である。同図は、基板の上面(半導体素子が形成されている面)側から見た図である。
図1に示すように、本実施形態の固体撮像素子には、光電変換を行うための複数の画素がマトリクス状に配列された撮像領域100と、撮像領域100の周辺に設けられ、信号を読み出す画素を選択するための垂直シフトレジスタ101bや、画素から読み出された信号を固体撮像素子の外部へ出力するための水平シフトレジスタ101aなど、信号の読み出しに関わる回路が配置された周辺回路領域101とが設けられている。
また、周辺回路領域101の外側、すなわち基板の周縁部に沿ってアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属からなるボンディングパッド102が配置されている。図1に示す例では基板の平面形状は四辺形であり、当該四辺形の各辺に沿ってボンディングパッド102は列状に並んでいる。
垂直シフトレジスタ101b、水平シフトレジスタ101aを用いて読み出された信号はボンディングパッド102に送られ、固体撮像素子の外部に出力される。なお、図1では、各領域に設けられたMOSトランジスタの構造や配線の詳細は図示を省略している。
図2は、図1に示すII−II線における、第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の固体撮像素子は、N型シリコン基板103と、N型シリコン基板103上にエピタキシャル成長された高濃度のP型不純物を含むP型層(第1の半導体層)104と、P型層104上にエピタキシャル成長された低濃度のN型不純物を含むN型層(第2の半導体層)105とが積層されてなるNPN型の積層基板106を備えている。ここではシリコン基板103の導電型をN型としたが、導電型がP型でも低濃度であれば本発明の効果は損なわれない。P型層104の不純物濃度はN型シリコン基板103に含まれる不純物の濃度より高い。また、本実施形態の固体撮像素子において、撮像領域100には、N型層105(積層基板106)に設けられたPNフォトダイオード(光電変換素子)109と、それぞれN型層105上に設けられたリセットトランジスタ110、転送トランジスタ(図示せず)、増幅トランジスタ(図示せず)とを有する画素がマトリクス状に配置される。
PNフォトダイオード109は、入射光を電荷に変換する機能を持ち、P型不純物層107の一部と、P型不純物層107の上に設けられたN型不純物層108とを有している。また、リセットトランジスタ110などのMOSトランジスタは、P型不純物層107の上に設けられたP型のチャネルストップ層112上方に設けられ、N型層105の上面部に設けられた不純物拡散領域(ソース・ドレイン;図示せず)と、N型層105の上に設けられたゲート絶縁膜およびゲート電極113aとを有している。PNフォトダイオード109および各トランジスタはそれぞれ素子分離領域111により電気的に分離されている。なお、撮像領域100では、素子分離領域111が薄いP型層で覆われている。
一方、周辺回路領域101には、上述のように、PNフォトダイオード109によって光電変換された電荷を画素からボンディングパッドへ転送するための垂直シフトレジスタ101bおよび水平シフトレジスタ101aが設けられている。これらのシフトレジスタは、P型不純物層107上のチャネルストップ層112の上方に設けられ、N型層105の上面部に設けられた不純物拡散層(図示せず)と、N型層105の上に設けられたゲート絶縁膜およびゲート電極113bとを有するMOSトランジスタ等で構成されている。
また、撮像領域100において、積層基板106のうちN型シリコン基板103には基板裏面からエッチングされ、積層基板106の厚みが5μm以上且つ8μm以下になるように凹部122が形成されている。本実施形態の固体撮像素子では、撮像領域100においてP型層104の裏面が露出している。図2に示す例では凹部122は下方に行くほど内径が広がるテーパー状をしているが、凹部の内壁は基板裏面に対してほぼ垂直な形状であってもよい。なお、P型層104の厚みは例えば0.1μm以上且つ1μm以下程度であり、N型層105の厚みは例えば5μm以上且つ7μm以下程度であれば、可視光および近赤外領域の両方について感度を上げることができ、好ましい。
型層104に含まれるP型不純物の濃度が高い程N型シリコン基板103とのエッチング選択比は高くなるので、P型層104の厚みを薄くすることができる。
積層基板106の全面上には主に撮像領域100を保護するためのシリコン酸化膜114が形成され、シリコン酸化膜114上には層間絶縁膜115が設けられる。また、撮像領域100および周辺回路領域101において層間絶縁膜115上には配線が設けられ、層間絶縁膜115の周縁部上にはボンディングパッドが設けられる。また、層間絶縁膜115を貫通してゲート電極113a、113bとそれらの上方に設けられた配線とをそれぞれ接続するコンタクトプラグが設けられている。
以上で説明した本実施形態の固体撮像素子の特徴は、撮像領域100において、導電型の異なるシリコン層が積層されてなる積層基板106の裏面に凹部122が設けられていることにある。積層基板106の上面に入射した光はPNフォトダイオード109で光電変換されるが、波長の長い光は、図19に示すように、基板の深い位置まで吸収されずに到達する。ここで、図19は、シリコン基板における各波長の光の吸収を示す図である。
本実施形態の固体撮像素子では凹部122が形成されており、積層基板106の裏面(P型層104の裏面)まで到達した光はシリコンと凹部122の空間との屈折率差により基板裏面に到達した光のうち約35%の光が反射され、再びPNフォトダイオード109を通過する。そのため、量子効率が向上し、感度が向上する。ここで、凹部122の形成には単一組成のシリコンからなる積層基板106を用いており、高濃度の不純物を含むP型層104を基板裏面エッチング時のストッパーとして用いるため、従来の高価なSOI基板を用いる場合と比較して、著しく安価に長波長光に対する感度を向上させた固体撮像素子を実現することができる。
さらに、本実施形態の固体撮像素子では、PNフォトダイオード109上にシリコン酸化膜114を形成しているため、積層基板106の裏面で反射した光のうち約20%は積層基板106の上面で再度反射され、PNフォトダイオード109で光電変換される。これにより、さらに感度を向上させることができる。
なお、図19から、基板上面での光強度をI、各深さでの光強度をIとすると、長波長の光はシリコン基板の深い位置まで吸収されずに到達していることがわかる。基板裏面での反射率を仮に100%とする場合、N型層105(エピ層)の厚みが100μmであると入射光はPNフォトダイオード109を2回通過し、感度を向上させることができる。
本実施形態の固体撮像素子で特に感度を大きく向上させることができるのは、図19から、光の波長が約900nm以上の場合である。これは、光が積層基板106内で共振しない場合には波長900nm以上の光を十分吸収することができないのに対し、本実施形態の固体撮像素子では素子全体として吸収量を大幅に向上させることができるためである。
なお、本実施形態の固体撮像素子を構成する半導体層の厚みは受光部において、PNフォトダイオード109を作製できる範囲でできるだけ薄い方が好ましい。これは、積層基板106の裏面での反射率はどの波長領域の光でもほぼ同等であるため、当該半導体層が薄い方が積層基板106の裏面に到達する光の波長領域を短波長側に広くすることができるからである。
また、積層基板106のうち凹部122が形成された部分の厚みが5μmの場合には、波長が約600nm以上の光の感度を向上させることができる。このように、感度を向上させることができる光の波長範囲は、積層基板106のうち凹部122が形成された部分の厚みに依存するものの、本実施形態の固体撮像装置によれば、可視光及び近赤外光に対する感度を向上させることが可能である。
また、本実施形態の固体撮像素子では、撮像領域100の積層基板106の厚みのみ他の領域に比べて薄くなっており、周辺回路領域101では積層基板106が十分な厚みを有しているため、ウェハの強度を保つことができる。
また、凹部122を形成するためにN型シリコン基板103をエッチングする際に、1×1018atoms/cm以上1×1021atoms/cm以下程度の高いピーク濃度を有するP型層104が設けられていることにより、このP型層104をエッチングストッパーとして用いることができる。P型層104はCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより矩形状にエピタキシャル成長されてもよいが、イオン注入によって山型状に形成されてもよい。イオン注入によってP型層104が形成される場合、P型層104の深さと場所を容易に設定できるため、PNフォトダイオードを形成する領域での不純物濃度のピークを、(MOS)トランジスタを形成する領域での不純物濃度のピークよりも浅い位置にすることができる。すなわち、撮像領域100のうちPNフォトダイオード109を形成する領域の積層基板106の厚みを薄くしながらMOSトランジスタを形成する領域の積層基板106の厚みを厚くすることができるため、ウェハ強度をさらに向上させることができる。なお、積層基板106の裏面に凹部122が形成されているのは、シリコンに吸収されやすい短波長の光を積層基板106の裏面で十分に反射させ、短波長の光に対する感度を向上させるためである。
また、本発明の共振型の固体撮像素子において、N型層105の電位を制御できる基板コンタクト部が積層基板106の上面に形成される場合、混色の原因となり得る撮像領域100内のPNフォトダイオード109下部のN型層105で光電変換された電荷を当該基板コンタクト部から回収することができる。また、撮像領域100においてN型層105上にP型のシリコンゲルマニウム層がエピタキシャル成長して形成される場合、シリコンゲルマニウムはシリコンがほとんど吸収しない波長1100nm以上の光を吸収する上、シリコンよりも光の吸収係数が高いため、量子効率をより向上することができ、長波長の光に対して高感度な共振型の固体撮像素子を実現することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。同図は、図1に示すII−II線と同じ位置における断面を示している。
本実施形態の固体撮像素子は、第1の実施形態の固体撮像素子の積層基板106の裏面に、少なくとも凹部122を覆う反射膜117をさらに設けたものである。反射膜117の厚みは1μm以上であればよい。
また、反射膜117の材料はAu、Ag、Alなどの反射率の高い金属から構成されることが好ましい。あるいは、反射膜117を反射率の高い金属だけでなく、誘電体材料や有機材料で形成しても本発明の効果は損なわれない。誘電体材料としては、SiOやTiOなどを用いることができる。
本実施形態の固体撮像素子によれば、積層基板106裏面の凹部122に反射率の高い金属材料、誘電体材料及び有機材料で構成された反射膜117が形成され、反射率が高くなるため、第1の実施形態の固体撮像素子に比べてより広い帯域の光に対する感度を向上させることが可能となる。また、ある波長以上の光に対する感度を向上させたい場合、基板裏面での反射率が高いため、シリコン基板を厚くしてもPNフォトダイオード109の感度を高くすることができ、素子の機械的強度を保つ効果を持たせることができる。
なお、反射膜117は、凹部122を覆っていればよく、積層基板106裏面の一部に形成されていてもよいし、裏面全体に形成されていてもよい。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の固体撮像素子では、積層基板106の厚みを薄くした撮像領域100において、高濃度のP型層104がエピタキシャル成長ではなく、高いピーク濃度を有するようにイオン注入により形成される。また、撮像領域100において、PNフォトダイオード109下でのP型層104のピーク位置が、PNフォトダイオード109以外のMOSトランジスタ下でのP型層104のピーク位置よりも浅く形成される。
型層104は基板裏面に凹部122を形成するためにエッチングをする際にエッチングストッパーとして用いられるため、積層基板106が薄くなっている凹部122の中でMOSトランジスタの形成領域における積層基板106の厚みをPNフォトダイオード109の形成領域での厚みより厚くすることができ、固体撮像素子の強度を保つことができる。なお、PNフォトダイオード109の形成領域では積層基板106の厚みが薄くなっているため、PNフォトダイオード109の下部で隣接画素との混色が生じるのが防がれている。ここで、イオン注入でP型層104を形成した場合、同じ厚さのP型層104をエピタキシャル成長により形成する場合に比べて強度を向上させることができるので、P型層104の厚みをより薄くすることが可能となる。
また、高濃度のP型不純物を含むP型層104をイオン注入により形成するので、P型層104の深さ及び範囲の制御が容易であり、所定の波長以上の光に対する感度が向上するようにPNフォトダイオード109下のP型層104の不純物濃度および範囲を設定することができる。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。
本実施形態の固体撮像素子は、図5に示すように、第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成に加えて、周辺回路領域101内に基板コンタクト118aとパッド118bとで構成される基板コンタクト部118がさらに設けられている。基板コンタクト118aは、層間絶縁膜115を貫通するとともに、N型層105の上面上に設けられている。パッド118bは、基板コンタクト118aに接続され、層間絶縁膜115上に形成されている。
本実施形態の固体撮像素子では、N型層105に基板コンタクト118aおよびパッド118bで構成される基板コンタクト部118が接続されているので、PNフォトダイオード109の下に位置するN型層105の部分の電位を制御できる。そのため、撮像領域100のN型層105で光電変換された電荷のうち、混色(クロストーク)の原因となる、PNフォトダイオード109の信号に寄与しない電荷を回収することができ、その結果混色を抑制することが可能となる。
(第5の実施形態)
図6は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。
本実施形態の固体撮像素子は、図6に示すように、第1の実施形態の固体撮像素子の構成に加えて、撮像領域100において、N型不純物層108の上にエピタキシャル成長させたP型のシリコンゲルマニウム層119をさらに形成させたものである。シリコンゲルマニウム層119は、例えば1×1014〜1×1017atoms/cm程度のP型不純物を含んでいる。また、シリコンゲルマニウム層119のゲルマニウム組成比xは、0<x<1の範囲であればよい。
シリコンゲルマニウムはシリコンより吸収係数が大きく、且つシリコンではほとんど吸収することができない波長が約1100nm以上の光も吸収することができる。そのため、本実施形態のように、PNフォトダイオード109上にP型のシリコンゲルマニウム層119を形成することにより、シリコンでは吸収することが困難であった波長約1100nm以上の光を吸収し、長波長の光に対する感度をさらに向上させることができる。
また、積層基板106の上面から入射した光は、積層基板106の裏面で反射するため、固体撮像素子の感度をさらに上げることができ、量子効率を向上させることもできる。
(第6の実施形態)
図7(a)、(b)、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)、図10(a)、(b)、図11(a)、(b)、図12(a)、(b)、図13は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。同図を参照し、第6の実施形態として、本発明の共振型固体撮像素子の製造方法を説明する。なお、理解を容易にするため、第1の実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を主体として説明する。
まず、図7(a)に示すように、N型シリコン基板103上にCVD法等を用いてP型不純物濃度が1×1018atoms/cm以上で1×1021atoms/cm以下の高濃度のP型層104と、N型不純物濃度が1×1014atoms/cm以上1×1015atoms/cm以下の低濃度のN型層105とを順次エピタキシャル成長させ、NPN型の積層基板106を形成する。P型層104の厚さは0.1μm以上1μm以下程度であり、N型層105の厚さは5μm以上7μm以下程度とする。なお、N型シリコン基板103は、不純物濃度が低ければ、P型基板であっても本発明の効果は損なわれない。
ここで、図7(b)に示すように、P型層104をイオン注入により形成してもよい。この場合、まず全面上にレジスト膜121aを塗布した後、レジストパターニングを行い、撮像領域100のうちPNフォトダイオード109の形成領域のみを開口させる。次いで、レジスト膜121aをマスクとしてN型シリコン基板103にP型不純物イオンを注入し、ピーク濃度で1×1018atoms/cm以上で1×1021atoms/cm以下のP型層104の一部を形成する。次に、図8(a)に示すように、レジスト膜121a除去後、レジスト膜121bを塗布し、レジストパターニングを行い、撮像領域100のうちPNフォトダイオード109の形成領域以外の領域を開口させる。この状態でイオン注入を行って、PNフォトダイオード109の形成領域以外の領域におけるP型層104部分をPNフォトダイオード109形成領域におけるP型層104部分のピーク位置より深く形成し、P型層104の深さと場所を制御して形成することもできる。以上のようにして、イオン注入でP型層104を形成してもよい。
次に、図8(b)に示すように、公知のCVD法などを用いて、積層基板106上にパッド絶縁膜である厚さ1〜50nm程度のシリコン酸化膜114aと、耐酸化性膜として機能する厚さ50〜400nm程度のシリコン窒化膜120とを順次形成する。その後、シリコン窒化膜120の上にレジスト膜121cを塗布し、レジストパターニングを行う。
次に、図9(a)に示すように、レジスト膜121cが開口した領域をエッチングすることにより、シリコン酸化膜114aとシリコン窒化膜120とを選択的に除去して開口部を形成し、その後レジスト膜121cを除去する。この開口部の大きさは画素サイズの設計値に依存する。ここで例示した方法ではハードマスクとしてシリコン窒化膜120を用いたが、シリコン酸化膜114aをハードマスクとして用いてもよい。
次に、図9(b)に示すように、ドライエッチングにより素子分離領域111を形成するための溝をN型層105に形成する。溝の深さは活性領域とPNフォトダイオード109を電気的に分離できる深さであればよく、この例では、積層基板106(N型層105)の上面から150〜300nm程度の深さとしている。ここで、周辺回路領域101を覆い、撮像領域100に開口が設けられた別のマスクを用いてP型不純物をイオン注入し、撮像領域100の溝の側壁に高濃度のP型不純物を含むP型層を形成する。
次に、図10(a)に示すように、溝をシリコン酸化膜で埋め込んだ後、CMP法により当該シリコン酸化膜の上面を平坦化し、続いてシリコン窒化膜115を除去することで、素子分離領域111を形成する。
次に、図10(b)に示すように、N型層105へのイオン注入により、P型不純物層107、N型不純物層108、P型のチャネルストップ層112を順に形成し、P型不純物層107とN型不純物層108とを有するPNフォトダイオード109を形成する。なお、チャネルストップ層112は後に作製されるMOSトランジスタのリーク電流を防ぐとともに、隣接する画素間のN型不純物層108同士が導通するのを防ぐためのものである。
次に、図11(a)に示すように、撮像領域100内のゲート絶縁膜上にゲート電極113aを形成するとともに、周辺回路領域101内のゲート絶縁膜上にゲート電極113bを形成し、その後イオン注入によりソース・ドレイン領域として機能する不純物拡散層等を形成することで、MOSトランジスタを形成する。ここで、周辺回路領域101内に形成されるMOSトランジスタは垂直シフトレジスタ101bや水平シフトレジスタ101a(図1参照)等を構成し、撮像領域100内に形成されるMOSトランジスタは、PNフォトダイオード109に蓄積された電荷をフローティングディフュージョンに転送するための転送トランジスタ、フローティングディフュージョンに転送された電荷を増幅する増幅トランジスタ、垂直シフトレジスタ101bにより制御され、画素を選択するための選択トランジスタなどとして機能する。なお、ゲート絶縁膜は図10(b)に示す工程において、PNフォトダイオード109の形成後にシリコン酸化膜114aを除去してから、熱酸化などにより所望の厚みに形成される。
また、図11(a)に示す工程において、図11(b)に示すように、撮像領域100のPNフォトダイオード109上(すなわち、P型不純物層107の上)のみに厚さ50〜1000nm程度のP型のシリコンゲルマニウム層119をエピタキシャル形成することもできる。シリコンゲルマニウムはシリコンに比較して吸収係数が高いため、シリコンゲルマニウム層119を設けることで固体撮像素子の感度を向上させることができる。またシリコンでは吸収できない波長約1100nm以上の長波長の光を吸収でき、この光に対する感度を大幅に向上させることができる。
続いて、図12(a)に示すように、基板全面上にシリコン酸化膜114と層間絶縁膜115を形成後、レジスト膜(図示せず)を塗布後レジストパターニングを行い、当該レジスト膜をマスクとしてコンタクトプラグ116の形成を行う。ここで、図12(b)に示すように、撮像領域100の周辺にN型層105に接続される基板コンタクト118aをコンタクトプラグ116と同時に形成することもできる。N型層105に接続する基板コンタクト118aを形成することにより、N型層105の電位を制御することが可能になるので、N型層105のうち撮像領域100内に設けられた部分で光電変換された電荷を回収することが可能となり、混色の発生を抑えることができるようになる。
最後に、図13に示すように、層間絶縁膜115上に配線とボンディングパッド102を形成する。
次に、上記の工程で形成した固体撮像素子の裏面を加工し、共振型の固体撮像素子を形成する。共振型の固体撮像素子の製造方法について図14(a)、(b)、図15(a)、(b)、図16を参照して説明する。
図14(a)に示すように、形成した固体撮像素子の全面(上面、側面および裏面)に絶縁膜としてシリコン酸化膜214を200〜500nm程度の厚さで形成する。なお、シリコン酸化膜214に代えてシリコン窒化膜を形成してもよい。次に、図14(b)に示すように、N型シリコン基板103の裏面にレジスト膜を塗布し、両面アライナーを用いてレジストパターニングを行い、シリコン酸化膜214を除去し、撮像領域100における積層基板106の裏面のみを露出させる。その後、レジスト膜を除去する。
次に、図15(a)に示すように、TMAH(tetramethyl ammonium hydroxide)を用いて積層基板106の裏面の異方性エッチングを行い、凹部122を形成する。TMAHの濃度は10%以上且つ30%以下で温度は70℃以上且つ90℃以下で本工程を行う。本実施形態の製造工程において積層基板106の結晶面方位は特に問わないが、積層基板106の撮像用素子が形成された面が(100)面の場合、異方性エッチングにより(111)面が露出するようにエッチングされ、図面に示すようにテーパー(約55°)がつく。積層基板106の上面が(110)面の場合、テーパーはつかずに垂直にエッチングが進行する。シリコン酸化膜114はTMAHのエッチング速度がシリコンに対して遅く(TMAHの温度、濃度に依存するがエッチングレートは1000倍以上異なる)、エッチング用のハードマスクとして用いることができる。また、非特許文献1に示されているように、不純物濃度が1×1018以上且つ1×1021atoms/cm以下のボロン高濃度領域は、不純物濃度が1×1014以上且つ1×1018atoms/cm未満のボロン低濃度領域よりもTMAHによるエッチング速度が遅いので、P型層104をエッチングストッパー層として用いることができる。なお、アルカリイオンの影響を受けないデバイスの場合、KOHを用いて異方性エッチングをしても本願発明の効果は損なわれない。
次に、図15(b)に示すように、基板表面にレジスト膜を塗布した後、レジスト膜をボンディングパッド102の上方で開口させる。続いて、当該レジスト膜を用いてシリコン酸化膜214をエッチングし、ボンディングパッド102の上に開口を設ける。最後に、図16に示すように、基板裏面上のシリコン酸化膜214を除去し、裏面全面に反射膜117としてAu、Ag、Alなどの反射率の高い金属膜を蒸着させたり、あるいは誘電体膜及び有機膜で反射膜117を形成することも可能である。反射膜117は積層基板106の裏面全体に設けられていなくても、少なくとも凹部122の内面に設けられていれば固体撮像素子の感度を向上させることができる。なお、この後、図2に示すように、残りのシリコン酸化膜214を除去してもよい。
このように、反射率の高い材料を用いることで量子効率を向上でき、高感度な共振型の固体撮像素子を実現できる。
(第7の実施形態)
図17は、本発明の第7の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。
本実施形態の固体撮像素子は、図17に示すように、第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成(図2参照)において、PNフォトダイオード109を構成するP型不純物層107(すなわち、PNフォトダイオード109の底部)がP型層104に接するように形成され、且つ、配線130が平面視においてPNフォトダイオード109を覆うように層間絶縁膜115上に形成されている。ここで、凹部122を形成するためにエッチングストッパーとして用いた後のP型層104の厚みは例えば1nm以上且つ50nm以下程度であることが望ましい。
本実施形態の固体撮像素子では、PNフォトダイオード109を構成するP型不純物層107がP型層104に重なるように形成され、且つ、PNフォトダイオード109領域を覆うように層間絶縁膜115上に配線130が形成されているので、光が積層基板106の裏面から入射する裏面照射型のイメージセンサとして動作する。本実施形態の固体撮像素子においては、積層基板106の裏面から入射した光がPNフォトダイオード109で光電変換されるとともに、PNフォトダイオード109を透過した光もPNフォトダイオード109の上方を覆うように形成された配線130で反射された後、PNフォトダイオード109で光電変換される。このため、本実施形態の固体撮像素子では、感度を向上することが可能となる。ここで、凹部122を形成する際にエッチングストッパーとなるP型層104の厚みが1nm以上且つ50nm以下程度である場合、吸収長の短い短波長の光に対する感度を低下させず、十分な感度を維持することが出来る。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、ここで挙げた例は実施形態の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更や、部材の置換を実施することが可能である。
以上説明したように、本発明は、例えば、夜間のセキュリティや安全運転支援用途の共振型の固体撮像素子等の実現に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る共振型の固体撮像素子の全体的な構成を説明するための平面概略図である。 図1に示すII−II線における、第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の固体撮像素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る固体撮像素子の構成例を示す断面図である。 従来の共振型の受光装置を示す断面図である。 シリコン基板における各波長の光の吸収を示す図である。
符号の説明
100 撮像領域
101 周辺回路領域
101a 水平シフトレジスタ
101b 垂直シフトレジスタ
102 ボンディングパッド
103 N型シリコン基板
104 P型層
105 N型層
106 積層基板
107 P型不純物層
108 N型不純物層
109 PNフォトダイオード
110 リセットトランジスタ
111 素子分離部
112 チャネルストップ層
113a、113b ゲート電極
114、114a、214 シリコン酸化膜
115 層間絶縁膜
116 コンタクトプラグ
117 反射膜
118 基板コンタクト部
118a 基板コンタクト
118b コンタクトプラグ
119 シリコンゲルマニウム層
120 シリコン窒化膜
121a、121b、121c レジスト膜
122 凹部

Claims (14)

  1. 光電変換素子とトランジスタとを有する画素が複数個設けられた撮像領域と、周辺回路領域とが形成された固体撮像素子であって、
    シリコン基板と、前記シリコン基板よりも高濃度にP型不純物を含む第1の半導体層とを有し、上面側に前記複数の画素が設けられた基板を備え、
    前記撮像領域において、前記基板の裏面には、前記第1の半導体層の裏面に達する凹部が形成され
    前記第1の半導体層は、不純物の濃度ピークを有しており、
    前記光電変換素子の下方における前記濃度ピークは、前記トランジスタの下方における前記濃度ピークよりも浅い位置に形成されている固体撮像素子。
  2. 前記基板は、前記第1の半導体層の上に設けられた第2の半導体層をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記第1の半導体層および前記第2の半導体層は、エピタキシャル成長により形成された層であることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第1の半導体層内の前記濃度ピークは、イオン注入により形成されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  5. 前記凹部の内面に光の反射膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  6. 前記周辺回路領域内において、前記基板の上に設けられた基板コンタクトと、前記基板コンタクトに接続されたパッドとを有する基板コンタクト部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  7. 前記基板のうち、前記光電変換素子が形成された領域上に設けられ、前記第1の半導体層と同じ導電型を有するシリコンゲルマニウム層をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  8. 前記凹部が形成された領域における前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とを合わせた厚みは、5μm以上且つ8μm以下であることを特徴とする請求項2または3に記載の固体撮像素子。
  9. 前記光電変換素子の上方を覆う配線をさらに備え、
    前記第1の半導体層は前記光電変換素子の底部に接していることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  10. 前記第1の半導体層の不純物濃度は、1×1018atoms/cm以上且つ1×1021atoms/cm以下であることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  11. 前記反射膜は、金属材料、誘電体材料または有機材料からなることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像素子。
  12. 撮像領域と周辺回路領域とが形成された固体撮像素子の製造方法であって、
    シリコン基板と、前記シリコン基板上に設けられ、前記シリコン基板よりも高濃度にP型不純物を含む第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に設けられた第2の半導体層とを有する基板を準備する工程(a)と、
    前記撮像領域において、前記第2の半導体層内に設けられた光電変換素子と、前記第2の半導体層上に設けられたトランジスタとを有する画素を形成する工程(b)と、
    前記撮像領域において、前記第1の半導体層をストッパーとして前記基板の裏面をエッチングし、前記第1の半導体層に達する凹部を形成する工程(c)とを備え
    前記工程(a)は、不純物の濃度ピークを有する前記第1の半導体層を前記基板内に形成する工程を含み、
    前記撮像領域において、前記光電変換素子を設けるための領域に設けられた前記第1の半導体層の前記濃度ピークは、前記トランジスタを設けるための領域に設けられた前記第1の半導体層の前記濃度ピークよりも浅い位置にある固体撮像素子の製造方法。
  13. 前記工程(a)は、前記シリコン基板上に前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とを順次エピタキシャル成長させる工程を含んでいることを特徴とする請求項12に記載の固体撮像素子の製造方法。
  14. 前記工程(a)は、前記基板に導電性の不純物をイオン注入することにより前記濃度ピークを有する前記第1の半導体層を前記基板内に形成する工程を含んでいることを特徴とする請求項12に記載の固体撮像素子の製造方法。
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