JP2005333070A - 半導体装置の製造方法及び縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置並びにその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高感度、高精細及び高精度な縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる固体撮像装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 単結晶Siからなる種子基板に10に多孔質Si層(低多孔質Si層11a,高多孔質Si層11b,低多孔質Si11c)、p型単結晶Si層12a、n+型単結晶Si層12bを形成し、n+型単結晶Si層12bと単結晶Siからなる支持基板30に形成した絶縁層13を貼り合せ、種子基板を高多孔質Si層11bから分離し、支持基板上に形成されたp型単結晶Si層12a上にp−型単結晶Si層12cを形成し、このp−型単結晶Si層12cに固体撮像素子を形成した後に、支持基板のn+型単結晶Si層12bまでエッチング溝部を形成し、このn+型単結晶Si層12bと電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成する。
【選択図】 図6
【解決手段】 単結晶Siからなる種子基板に10に多孔質Si層(低多孔質Si層11a,高多孔質Si層11b,低多孔質Si11c)、p型単結晶Si層12a、n+型単結晶Si層12bを形成し、n+型単結晶Si層12bと単結晶Siからなる支持基板30に形成した絶縁層13を貼り合せ、種子基板を高多孔質Si層11bから分離し、支持基板上に形成されたp型単結晶Si層12a上にp−型単結晶Si層12cを形成し、このp−型単結晶Si層12cに固体撮像素子を形成した後に、支持基板のn+型単結晶Si層12bまでエッチング溝部を形成し、このn+型単結晶Si層12bと電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成する。
【選択図】 図6
Description
本発明は半導体装置の製造方法及び縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置並びにその製造方法に関する。詳しくは、高精度な半導体素子デバイスや縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができる半導体装置の製造方法及び縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置並びにその製造方法に係るものである。
従来、SOI(Silicon On Insulator)基板を採用した半導体装置の製造が行われており、SOI基板の製法として、キャノン社のELTRAN(商標)技術、仏Soitec社のSMART CUT(商標)技術や、SIMOX(Separation by IMplanted OXygen)法などが知られている。
例えば、ELTRAN法では、特許文献1に開示されているように、まずシードSiウエーハ表面を陽極酸化により直径0.01μmの極細の穴が無数に空いた多孔質のスポンジ構造に化学処理し、この多孔質Si上に単結晶Si層をエピタキシャル成長させる。さらに、この単結晶Si層表面を熱酸化して絶縁膜を形成し、ハンドルSiウエーハと貼り合せた後、ウオータージェットにより多孔質Si層のところでシードSiウエーハを分離する。その後、超高選択エッチングでハンドルSiウエーハ上に残された多孔質Si層を除去する。最後に、水素アニール処理で表面を平滑化することでSOI基板を作製する。また、特許文献2には、シードSiウエーハの分離を、多孔質Si層の引っ張り剥離により行うことが記載されている。
また、SMART CUT法では、特許文献3,4,5,6などに記載のように、Siウエーハ表面から所定の深さの所に高濃度水素イオン注入層を形成し、別に熱酸化して絶縁膜を形成したSiウエーハと貼り合せした後、剥離熱処理して高水素イオン注入領域で剥離し、最後に水素アニール処理で表面を平滑化することでSOI基板を作製する。
更に、SIMOX法では、特許文献7,8などの記載のように、酸素イオンのイオン注入によって単結晶シリコン基板内部に酸素イオンを注入し、高温熱処理によってこれら酸素イオンとシリコン原子を化学反応させて埋め込み酸化層(BOX層)を形成することでSOI基板を作成する。
また、従来の表面照射型固体撮像素子では、過剰電荷を基板側に逃がす電子シャッタ動作をさせるためと、可視光のみならず近赤外線領域にも感度を有するために、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造を採用し、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して縦型npnトランジスタ動作を行って過剰電荷を排出させて露光時間を制御することで、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくし、高ダイナミックレンジを得ている。そして、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供している。
ここで、特許文献9には、受光部とオーバーフローバリアとなるp型半導体ウエル領域と、オーバーフロードレインとなるn型基板が垂直方向に形成されてなる、いわゆる縦型オーバーフロードレイン構造が提案されている。
また、特許文献10には、受光センサ部のオーバーフローバリア領域となるp型半導体ウエル領域を、アルミニウム不純物イオン注入で形成する方法、アルミニウム不純物の固相拡散,液相拡散あるいは気相拡散で形成する方法、アルミニウム不純物を有するエピタキシャル層で形成する方法が提案されている。このアルミニウムは拡散係数が小さく、固溶度(溶解度)も小さく、活性化率が小さいので、オーバーフローバリア領域上のエピタキシャル層への不純物のアウトディフージョンまたはオートドーピングが小さく抑えられ、固体撮像素子の素子特性ばらつきが少なくなる。そして、赤外線が充分に吸収される深さにオーバーフローバリア領域が形成され、受光センサ部の空乏領域を厚さ2μm以上好ましくは5μm以上の高抵抗エピタキシャル層とすることで、近赤外線領域にも感度を有するようにしている。
しかし、いずれもオーバーフロードレインをn型単結晶Si基板としているので、基板の裏面研磨及びエッチング後にTi−Au電極を形成して電気的接続を図る必要があり、歩留、品質及び生産性面で不利となり、コストアップとなってしまう。
そこで、上記したSOI基板に縦型オーバーフロードレイン方式を構成することが考えられる。
ここで、特許文献1などに記載のELTRAN法のポイントは、ウオータージェットにより多孔質Si層のところでシードSiウエーハを分離することであるが、ウエーハサイズが大きくなると分離しにくくなるため、割れ、欠け、クラックの発生などにより歩留および品質が問題となりやすい。また、特許文献2に記載の方法では、多孔質Si層の引っ張り剥離を行うため、割れ、欠け、クラックの発生などにより歩留および品質が問題となりやすい。
また、特許文献3,4,5,6などに記載のSMART CUT法のポイントは、剥離アニールにより、水素微小気泡内の圧力作用および結晶再配列作用で高濃度水素イオン注入層に歪みを発生させ、両基板を引張り剥離することであるが、ウエーハサイズが大きくなると分離しにくくなるため、割れ、欠けやクラックの発生などで歩留および品質が問題となりやすい。
更に、特許文献7,8に記載のSIMOX法のポイントは、酸素イオン注入による結晶構造へのダメージ低減であり、酸素イオン注入と高温熱処理を複数回にわけて行うことで、リーク欠陥を極力少なく、絶縁耐圧を高めることが行われているが充分ではない。
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、高精度な半導体素子デバイスや縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる半導体装置の製造方法及び縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置並びにその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の第1の単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、半導体エピタキシャル成長により前記第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成する工程と、前記支持基板に形成された第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に多孔質Si層、単結晶Si層を形成し、この単結晶Si層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層と貼り合せ、ウオータージェット、エアージェット、ウオーターエアージェットなどの高圧流体ジェット噴射剥離法、レーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法などにより種子基板を多孔質Si層から分離した後に、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により単結晶Si層上に高結晶性単結晶Si層を形成し、支持基板に形成された高結晶性単結晶Si層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層上に歪み印加単結晶半導体層(以下、歪み印加半導体層と称する。)を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の歪み印加半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、半導体エピタキシャル成長により前記支持基板に形成された歪み印加半導体層上に歪み単結晶半導体層(以下、歪み半導体層と称する。)を形成する工程と、該歪み半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に多孔質Si層、歪み印加のSiGe層を形成し、このSiGe層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、ウオータージェット、エアージェット、ウオーターエアージェットなどの高圧流体ジェット噴射剥離法、レーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法などにより種子基板を多孔質Si層から分離し、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により支持基板に形成されたSiGe層上に歪みSi層を形成した後に、歪みSi層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板の所定深さにイオン注入層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層を介して前記種子基板と前記支持基板を貼り合せる工程と、前記種子基板のイオン注入層に歪部を発生させる工程と、前記種子基板を前記イオン注入層の歪部から分離して第1の単結晶半導体層を形成する工程と、半導体エピタキシャル成長により前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成する工程と、前記支持基板に形成された第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板の所定深さに高濃度水素イオン注入層を形成し、単結晶Siからなる支持基板に酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を形成し、この絶縁層を介して種子基板及び支持基板を貼り合せ、剥離アニール等によりイオン注入層に歪み発生させ、種子基板をイオン注入層の歪部から分離した後に、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により支持基板に形成された単結晶Si層上に高結晶性単結晶Si層を形成し、支持基板に形成された高結晶性単結晶Si層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、歪み印加単結晶半導体(以下、歪み印加半導体と称する。)からなる種子基板の所定深さにイオン注入層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層を介して前記種子基板と前記支持基板を貼り合せる工程と、前記種子基板のイオン注入層に歪部を発生させる工程と、前記種子基板を前記イオン注入層の歪部から分離して歪み印加半導体層を形成する工程と、半導体エピタキシャル成長により前記支持基板に形成された歪み印加半導体層上に歪み半導体層を形成する工程と、該歪み半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、歪み印加のSiGeからなる種子基板の所定深さに高濃度水素イオン注入層を形成し、単結晶Siからなる支持基板に酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を形成し、この絶縁層を介して種子基板及び支持基板を貼り合せ、剥離アニール等によりイオン注入層に歪み発生させて種子基板をイオン注入層の歪部から分離し、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により支持基板に形成された歪み印加のSiGe層上に歪みSi層を形成した後に、歪みSi層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、単結晶半導体からなる支持基板の所定深さにイオンを注入する工程と、前記支持基板と前記イオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成する工程と、半導体エピタキシャル成長により該埋め込み絶縁層が形成された前記支持基板表面の第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成し、この第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる支持基板の所定深さに酸素イオンまたは窒素イオンまたは酸素及び窒素イオンを注入し、支持基板とイオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成した後に、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により埋め込み絶縁層が形成された支持基板表面の単結晶Si層上に高結晶性単結晶Si層を形成し、この高結晶性単結晶Si層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、歪み印加半導体からなる支持基板の所定深さにイオンを注入する工程と、前記支持基板と前記イオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成する工程と、半導体エピタキシャル成長により該埋め込み絶縁層が形成された前記支持基板表面の歪み印加半導体層上に歪み半導体層を形成する工程と、該歪み半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば歪み印加のSiGeからなる支持基板の所定深さに酸素イオンまたは窒素イオンまたは酸素及び窒素イオンを注入し、支持基板とイオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成し、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により埋め込み絶縁層が形成された支持基板表面の歪み印加のSiGe層上に歪みSi層を形成した後に、歪みSi層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の第1の単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングして第1の単結晶半導体層を露出する工程と、前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成する工程と、該第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に形成した高濃度p型単結晶Si層のエッチング停止層を介して単結晶Si層を形成し、この単結晶Si層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、支持基板と貼り合せた種子基板及びエッチング停止層をエッチングした後に、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により支持基板に形成された単結晶Si層上に高結晶性単結晶Si層を形成し、この高結晶性単結晶Si層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して歪み印加半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の歪み印加半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングして歪み印加半導体層を露出する工程と、前記支持基板に形成された歪み印加半導体層上に歪み半導体層を形成する工程と、該歪み半導体層に半導体素子を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に高濃度p型単結晶Si層のエッチング停止層を介して歪み印加のSiGe層を形成し、この歪み印加のSiGe層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、支持基板と貼り合せた種子基板及びエッチング停止層をエッチングし、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により支持基板に形成された歪み印加のSiGe層上に歪みSi層を形成した後に、歪みSi層に半導体素子を形成するために、高性能な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置は、オーバーフロードレイン層を設けた半導体基板層に固体撮像素子を形成するとともに、分割線に沿って前記半導体基板層をエッチングすることにより前記オーバーフロードレイン層を露出させる溝を形成し、該溝の壁面に少なくとも前記オーバーフロードレイン層と導通する配線を設け、前記分割線に沿って前記半導体基板を切断して形成している。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、支持基板にオーバーフロードレイン層を含む半導体基板層を形成する工程と、該半導体基板層の所要の位置に固体撮像素子を形成する工程と、該固体撮像素子を形成した前記半導体基板層を分割線に沿ってエッチングすることにより前記オーバーフロードレイン層を露出させる溝を形成する工程と、該溝の壁面に少なくとも前記オーバーフロードレイン層と導通する配線を設ける工程と、前記半導体基板層を前記分割線に沿って切断する工程とを有する。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層を露出させる工程と、前記支持基板上に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層を形成する工程と、該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層を形成する工程と、該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に多孔質Si層、第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層を形成し、この第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、ウオータージェット、エアージェット、ウオーターエアージェットなどの高圧流体ジェット噴射剥離法、レーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法などにより種子基板を多孔質Si層から分離し、第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層上に第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層、第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層を露出させ、第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層を形成する工程と、該第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層を形成する工程と、該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に多孔質Si層、第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層、第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層若しくは多結晶Si層若しくは非晶質Si層を形成し、この第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層若しくは多結晶Si層若しくは非晶質Si層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、ウオータージェット、エアージェット、ウオーターエアージェットなどの高圧流体ジェット噴射剥離法、レーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法などにより種子基板を多孔質Si層から分離し、支持基板に形成された第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層上に第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層若しくは多結晶Si層若しくは非晶質Si層を露出させ、第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層若しくは多結晶Si層若しくは非晶質Si層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層を形成する工程と、該第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層を形成する工程と、該第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に多孔質Si層、第1の単結晶Si層、第2の単結晶Si層若しくは第1の多結晶Si層若しくは第1の非晶質Si層、第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、ウオータージェット、エアージェット、ウオーターエアージェットなどの高圧流体ジェット噴射剥離法、レーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法などにより種子基板を多孔質Si層から分離し、支持基板に形成された第1の単結晶Si層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層を露出させ、第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体若しくは歪み印加半導体からなる種子基板の所定深さにイオン注入層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層を介して前記種子基板と前記支持基板を貼り合せる工程と、前記種子基板の前記イオン注入層に歪部を発生させる工程と、前記種子基板を前記イオン注入層の歪部から分離して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層を形成する工程と、半導体エピタキシャル成長により前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層を形成する工程と、該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層を形成する工程と、該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Si若しくは歪み印加半導体からなる種子基板の所定深さに高濃度水素イオン注入層を形成し、単結晶Siからなる支持基板に酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を形成し、この絶縁層を介して種子基板と支持基板を貼り合せ、剥離アニールにより種子基板のイオン注入層に歪み発生させて種子基板をイオン注入層の歪部から分離し、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により支持基板に形成された第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層上に第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層、第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層を露出させ、第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体若しくは歪み印加半導体からなる支持基板の所定深さにイオンを注入する工程と、前記支持基板と前記イオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成する工程と、半導体エピタキシャル成長により該埋め込み絶縁層が形成された前記支持基板表面の第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層を形成する工程と、該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層を形成する工程と、該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Si若しくは歪み印加のSiGeらなる支持基板の所定深さに酸素イオンまたは窒素イオンまたは酸素及び窒素イオンをイオン注入し、支持基板と注入イオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成し、例えばCVDのSiエピタキシャル成長によりこの埋め込み絶縁層を形成した支持基板表面の第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層上に第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層、第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層を露出させ、第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングする工程と、前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層を形成する工程と、該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層を形成する工程と、該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層を露出させるエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に高濃度p型単結晶Si層のエッチング停止層を介して第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層を形成し、種子基板の第1の単結晶Si層若しくは歪み印加SiGe層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、支持基板と貼り合せた種子基板及びエッチング停止層をエッチングし、例えばCVDのSiエピタキシャル成長により支持基板に形成された第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層上に第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層、第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層を露出させ、第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層を形成する工程と、該第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングする工程と、前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層を形成する工程と、該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に高濃度p型単結晶Si層のエッチング停止層を介して第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層、第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層を形成し、種子基板の第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、支持基板と貼り合せた種子基板及びエッチング停止層を除去し、支持基板に形成された第1の単結晶Si層若しくは歪み印加のSiGe層上に第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の歪みSi層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層を露出させ、第2の単結晶Si層若しくは第1の歪みSi層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、本発明に係る縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法は、単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層を形成する工程と、該第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層を形成する工程と、該第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層を形成する工程と、単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、前記種子基板の第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングする工程と、前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、前記固体撮像素子周囲に前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える。
本製造方法では、例えば単結晶Siからなる種子基板に高濃度p型単結晶Si層のエッチング停止層を介して第1の単結晶Si層、第2の単結晶Si層若しくは第1の多結晶Si層若しくは第1の非晶質Si層、第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層を形成し、この第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層と単結晶Siからなる支持基板に形成した酸化シリコン(SiO2)層またはSiO2と窒化シリコン(Si3N4)とSiO2の積層膜または酸窒化シリコン(SiON)層からなる絶縁層を貼り合せ、支持基板と貼り合せた種子基板及びエッチング停止層をエッチングし、支持基板に形成された第1の単結晶Si層にCCDまたはCMOSセンサ等の固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲にエッチング溝部を形成して第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層を露出させ、第3の単結晶Si層若しくは第2の多結晶Si層若しくは第2の非晶質Si層と電気的に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、高性能な固体撮像デバイスを高歩留、高品質で生産することができると共に、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができるので、例えばCCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくできて高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
本発明により、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明の半導体装置の製造方法では、支持基板上に絶縁層を介して単結晶半導体層を形成し、この単結晶半導体層上に形成した高結晶性単結晶半導体層からなる超薄型SOI層に半導体素子を形成するために、高性能、高品質な半導体素子デバイスを高歩留、高品質で生産することができる。
(2)支持基板上に絶縁層を介して歪み印加半導体層を形成した場合には、これをシードとする半導体エピタキシャル成長によって歪み半導体層が得られ、この歪み半導体層からなる超薄型SOI層に半導体素子を形成するために、高い電子移動度の高性能、高品質な半導体装置を得ることができる。
(3)本発明の固体撮像装置の製造方法では、支持基板上に絶縁層を介してオーバーフロードレイン層となるn+型単結晶半導体層または歪み印加単結晶半導体層、オーバーフローバリア層となるp型単結晶半導体層または歪み半導体層及び受光センサ層となるp−またはn−またはi型の単結晶半導体層または歪み半導体層を形成し、このp−またはn−またはi型単結晶半導体層または歪み半導体層に固体撮像素子を形成した後に、固体撮像素子周囲のエッチング溝部を形成してオーバーフロードレイン層となるn+型単結晶半導体層または歪み印加単結晶半導体層を露出させてオーバーフロードレイン層に接続した配線及び外部接続用電極を形成するために、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができ、例えば、CCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくでき、高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
(4)例えばオーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層あるいはオーバーフローバリア層のp型単結晶Si層を20〜30%SiGe層からなる歪み印加層とした場合には、このSiGe層の上面にSiエピタキシャル成長で歪みSi層を形成することにより、無歪みSi層に比べ1.76倍の高い電子移動度が得られ、高い電子移動度の受光センサ及び電荷転送回路などからなる高感度、高性能の固体撮像装置が得られる。
(5)スクライブラインに沿って形成した溝の壁面を利用してオーバーフロードレイン層と接続する配線を設けることにより、オーバーフロードレイン層と接続して半導体基板の表面に引き出すための配線を容易に形成することができる。しかも、この配線の形成にともなって、固体撮像装置の外形形状を大きくする必要がなく、固体撮像装置の小型化・軽量化の障害となることを防止できる。
(6)スクライブラインと固体撮像素子領域の間であってオーバーフローバリア層の上に、あるいはスクライブラインの溝の壁面に、オーバーフローバリア層と同じ導電型の埋め込み層を固体撮像素子領域を囲むリング状に形成して固体撮像素子領域全体がオーバーフローバリア層で囲まれた構造、または固体撮像素子領域全体が電位的にオーバーフローバリア層と同じ導電型ウエルで囲まれた構造とすることによって、スクライブラインの溝の壁面に直接にオーバーフロードレイン配線を形成できるので、確実な動作の縦型npnトランジスタが形成でき、製造工数を低減できる。
(7)オーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層をn+型ポリSi層またはn+型アモルファスSi層、オーバーフローバリア層のp型単結晶Si層をp型ポリSi層またはp型アモルファスSi層とすることによって、赤色感度は「アモルファスSi層>ポリSi層>単結晶Si層」となるので、受光センサの感度を高めて高感度化、高精細化の固体撮像装置とすることができ、しかも受光センサ部のp−またはn−またはi型単結晶Si層または歪みSi層を薄くすることができるのでCVD工数削減にともなうコストダウンができる。
(8)高精度に膜厚が制御された超薄型SOI基板層を用いることにより基板面内における感度及び飽和信号量のバラツキを抑制でき、信頼性の高い高速動作による高感度、高S/N比、多画素、高ダイナミックレンジで大面積の固体撮像装置を製造することができる。しかも、製造工数を少なくすることができるので、容易に且つ低コストで製造することができる。
(9)従来のオーバーフローバリア層は基板表面から深い位置にボロン等のイオンを注入して形成するために、高価な高エネルギーイオン注入装置が必要であり、生産性が悪くコストアップの一因であったが、本発明に用いる例えばCVD装置、酸素及び窒素イオン注入装置、Siエッチング装置などは汎用の半導体製造装置で充分であり、生産性も高くコストダウンが実現する。
(10)本発明の半導体装置及び固体撮像装置の製造方法では、絶縁層として少なくとも窒化系シリコン膜、特に適当な膜厚の窒化系シリコン膜を形成することにより、パッケージングした時やデバイスプロセス中の支持基板側からのハロゲン元素汚染を防止することができると共に、高性能な絶縁膜でありリーク電流が少なく良好なローノイズ性が得られ、歩留及び品質が向上する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下では、(A)多孔質半導体層分離法、(B)イオン注入層分離法、(C)SIMOX法及び(D)Siエッチング法を用いた固体撮像装置の製造方法について説明する。
(A)多孔質半導体層分離法
本実施例においては、多孔質シリコン(以下、「Si」と称する。)層を使用した多孔質半導体層分離法による固体撮像装置の製造方法について説明する。
本実施例においては、多孔質シリコン(以下、「Si」と称する。)層を使用した多孔質半導体層分離法による固体撮像装置の製造方法について説明する。
(1)種子基板10としての単結晶Si基板に陽極化成法で多孔質Si層(低多孔質Si層11a、高多孔質Si層11b、低多孔質Si層11c)を形成する。
[1]まず、例えば8インチφのp型Si単結晶(抵抗率0.01〜0.02Ω・cm)の種子基板(以下、「Si基板」とも称する。)10に、モノシランガス、ジボランガスなどのCVD法によりボロン1×1019atoms/cm3程度の濃度でp型不純物を添加し、約10μm厚の高濃度の半導体エピタキシャル成長の単結晶Si層(後述する低多孔質Si層11aに相当する)を形成する。
[2]この高濃度層表面に、モノシランガス、ジボランガスなどのCVD法によりボロン5×1014atoms/cm3程度の濃度でp型不純物を添加し、約20μm厚の低濃度の半導体エピタキシャル成長の単結晶Si層(後述する高多孔質Si層11bに相当する)を形成する。
[3]さらに、この低濃度層表面に、モノシランガス、ジボランガスなどのCVD法によりボロン5×1019atoms/cm3程度の濃度でp型不純物を添加し、約10μm厚の高濃度の半導体エピタキシャル成長の単結晶Si層(後述する低多孔質Si層11cに相当する)を形成する。
なお、気相エピタキシーであるCVD法での単結晶Si層形成には、水素化物原料のモノシラン(SiH4)以外に、同じく水素化物原料のジシラン(Si2H6)、トリシラン(Si3H8)、テトラシラン(Si4H10)や、ハロゲン化物原料のジクロルシラン(SiH2Cl2)、トリクロルシラン(SiHCl3)、四塩化ケイ素(SiCl4)などの原料ガスを用いることができる。また、単結晶Si層の形成方法としては、CVD法に限らず、MBE(MolecularBeam Epitaxy;分子線エピタキシー)法、スパッター法等でもよい。
[4]その後、陽極化成法により、例えば電解液50%フッ化水素溶液とエチルアルコールとを2:1の体積割合で混合した混合液を用い、例えば約10mA/cm2の電流密度で5〜10分間電流を流し、高濃度層に多孔率の低い多孔質Si層11a,11c、低濃度層に多孔率の高い多孔質Si層11bを形成する。
ここで、多孔質Si層形成後に約400℃でドライ酸化することで、多孔質Si層の孔の内壁を1〜3nm程度酸化し、多孔質Si層が高温処理により構造変化を起こすのを抑制する方が好ましい。
また、低多孔質Si層は不純物濃度が高く(例えば、1×1019/cm3以上)、多孔率が低い(10〜30%程度)方が好ましく、高多孔質Si層は不純物濃度が低く(例えば、1×1019/cm3以下)、多孔率が高い(40〜70%程度)方が好ましい。
なお、陽極化成におけるSiの溶解反応ではフッ化水素溶液中のSiの陽極反応には正孔が必要であるため、基板には多孔質化しやすいp型Si基板を用いるのが望ましいが、これに限るものではない。
また、このように、陽極化成法により多孔質層を形成する場合は、多孔質層を多孔率の異なる複数の層で構成することができる。なお、上記の様に、単結晶Si基板10上に第1の低多孔質Si層11a、高多孔質Si層11b、第2の低多孔質Si層11cを順に形成した3層構造とするほか、単結晶Si基板10の上に高多孔質Si層11bと低多孔質Si層11cとを順に形成した2層構造としてもよい。
なお、Si基板10としては、CZ(Czochralski)法、MCZ(Magnetic Field Applied Czochralski)法やFZ(Floating Zone)法などで作成された単結晶Si基板のみならず、基板表面が水素アニール処理された単結晶Si基板、あるいはエピタキシャル単結晶Si基板などを用いることができる。もちろん、単結晶Si基板に代えて単結晶SiGe基板、更にはSiC基板、GaAs基板やInP基板等の単結晶化合物半導体基板を用いることもできる。
(2)多孔質Si層(低多孔質Si層11c)上にSiエピタキシャル成長の単結晶Si層12a,12bを形成する(図1参照)。
[1]まず、CVDなどの半導体エピタキシャル成長装置内において、水素雰囲気中1000〜1100℃程度でプリベークを行い、低多孔質Si層11cの表面の孔を封止して表面を平坦化する。水素アニールは、1050℃で0.0013nm/min、1100℃で0.0022nm/minのエッチング速度で行う。
[2]この後、1020℃まで降温し、モノシランガスとジボランガスのCVDを行い、約2〜3μmのp型単結晶Si層12aを形成する。この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのベース領域となる。
[3]また、モノシランガスとフォスフォンガスのCVDを行い、約2〜3μmのn+型単結晶Si層12bを形成する。この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのコレクタ領域となる。
なお、気相エピタキシーであるCVD法での単結晶Si層形成には、水素化物原料のジシラン(Si2H6)、トリシラン(Si3H8)、テトラシラン(Si4H10)や、ハロゲン化物原料のジクロルシラン(SiH2Cl2)、トリクロルシラン(SiHCl3)、四塩化ケイ素(SiCl4)などの原料ガスを用いることができる。また、単結晶Si層の形成方法としては、CVD法に限らず、MBE(MolecularBeam Epitaxy;分子線エピタキシー)法、スパッター法等でもよい。
(3)支持基板30表面に絶縁層13を形成する(図1参照)。
単結晶Si基板からなる支持基板30を高温熱酸化して、例えば300〜500nmの酸化シリコン膜或いは単結晶Si基板からなる支持基板30にCVDで酸化シリコンと窒化シリコン膜を形成した後に高温熱酸化して、例えば酸化シリコン、窒化シリコン及び酸化シリコンの積層膜(例えば、SiO2:200nm、Si3N4:50nm、SiO2:200nmの積層膜)を形成する。
単結晶Si基板からなる支持基板30を高温熱酸化して、例えば300〜500nmの酸化シリコン膜或いは単結晶Si基板からなる支持基板30にCVDで酸化シリコンと窒化シリコン膜を形成した後に高温熱酸化して、例えば酸化シリコン、窒化シリコン及び酸化シリコンの積層膜(例えば、SiO2:200nm、Si3N4:50nm、SiO2:200nmの積層膜)を形成する。
ここで、絶縁層はSiO2またはSiO2、Si3N4及びSiO2の積層膜のいずれでも良いが、パッケージングした時やデバイスプロセス中の支持基板からのハロゲン元素(Naイオンなど)汚染防止のためには窒化系シリコン膜を含む絶縁層が好ましい。
(4)種子基板のn+型単結晶Si層12bと支持基板の絶縁層13を貼り合せる(図2参照)。
室温で種子基板10のn+型単結晶Si層12bと支持基板30の絶縁層13の表面同士を接触させ、ファンデスワールス力により結合させる。この後、400℃30分間の熱処理を行って共有結合させ、貼り合せを強固にする。なお、必要に応じて前記よりも高い温度例えば約1000℃で30〜60分の熱処理を追加してより強固な貼り合せにしてもよい。但し、後述する様な、アモルファスSi層やポリSi層を含む場合には、膜の変質防止のために高温処理は好ましくない。熱処理は、窒素中、不活性ガス中、または窒素と不活性ガスの混合ガス中で行う。このとき、双方の基板の表面に塵や汚れ付着がないことを確認する。なお、異物があった時は、剥離洗浄する。
室温で種子基板10のn+型単結晶Si層12bと支持基板30の絶縁層13の表面同士を接触させ、ファンデスワールス力により結合させる。この後、400℃30分間の熱処理を行って共有結合させ、貼り合せを強固にする。なお、必要に応じて前記よりも高い温度例えば約1000℃で30〜60分の熱処理を追加してより強固な貼り合せにしてもよい。但し、後述する様な、アモルファスSi層やポリSi層を含む場合には、膜の変質防止のために高温処理は好ましくない。熱処理は、窒素中、不活性ガス中、または窒素と不活性ガスの混合ガス中で行う。このとき、双方の基板の表面に塵や汚れ付着がないことを確認する。なお、異物があった時は、剥離洗浄する。
あるいは、減圧熱処理炉に重ね合わせた2枚の基板をセットし、真空引きで所定圧力(例えば133Pa(1Torr)以下)に保持し、一定時間経過後に大気圧にブレークしたときの加圧で密着させ、連続して窒素中、不活性ガス中、または窒素と不活性ガスの混合ガス中で昇温加熱して熱処理接合する連続作業をしてもよい。
また、接合面を接合に先立って室温の真空中でアルゴンなどの不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス高速原子ビームで照射してスパッタエッチングにより、表面の塵や汚れ付着等を除去して表面に接合するための結合力を付与して表面平滑度を高めて貼り合せを強固にしてもよい。
(5)種子基板10及び支持基板30裏面を紫外線照射硬化型テープ(以下、「UVテープ」と称する。)9などで覆い、ウオータージェット、エアージェット、ウオーターエアージェットなどの高圧流体ジェット噴射剥離法、レーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法などにより、高多孔質Si層11bから種子基板を分離する(図3参照)。分離した種子基板は、必要に応じて表面再研磨、エッチング、水素を含む雰囲気下での熱処理等を行い、再使用することができる。
ここで、UVテープ9は、ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート(PET)などのUVテープ基材及び強い粘着力で少なくとも糊残りのない帯電防止のアクリル系UV照射硬化型接着剤からなるものである。UV照射硬化型接着剤は接着力が強いため、このUVテープ9により種子基板10及び支持基板30を強固に保持及び表面保護した状態で、高多孔質Si層11bから種子基板を分離することができる。
なお、帯電防止のUVテープ9としては、UVテープ基材の糊側表面に導電性透明酸化膜(ITO(Indium−Tin−Oxide;酸化インジュウム・酸化錫の混合透明酸化膜)やIZO(Indium−Zinc−Oxide;酸化インジュウム・酸化亜鉛の混合透明酸化膜)など)を形成または導電性の表面化学処理したもの、または、UV照射硬化型接着剤中に静電気ダメージを防止するレベルの導電性透明酸化物微粒子(ITOやIZOなど)を混入させたものなどがある。また、必要に応じてこれらを組み合わせたものを用いてもよい。この帯電防止機能により製造工程中の静電破壊を防止することができるため、静電気ダメージによる半導体特性不良を防止することができる。なお、UV照射硬化型接着剤の硬化前および硬化後の表面抵抗は、106〜1012Ω/□程度の静電気ダメージを防止するレベルであることが望ましい。
なお、用途に応じて糊残りのない帯電防止の熱膨張剥離型粘着剤のテープを用いてもよい。
なお、用途に応じて糊残りのない帯電防止の熱膨張剥離型粘着剤のテープを用いてもよい。
なお、高多孔質Si層11bからの分離を、ウオータージェット、エアージェット、ウオーターエアージェットなどの高圧流体ジェット噴射剥離法により行う場合、図9に示す高圧流体ジェット噴射剥離装置を用いる。図9は本発明の実施の形態における高圧流体ジェット噴射剥離装置の概略断面図である。
図9に示す高圧流体ジェット噴射剥離装置は、上下から基板を真空吸着して回転させる一対のホルダ81a,81bと、高圧流体ジェット82を噴射する微細ノズル83を備える。ガードリングストッパ80は、ホルダ81a,81bの周囲を囲む円筒状の治具である。ガードリングストッパ80には、微細ノズル83から噴射される高圧流体ジェット82の幅を制御して通過させる10〜50μm程度の径のスリット孔84が形成されている。なお、スリット孔84の径については、高圧流体ジェット82の水圧および風圧との相関によって決定する。
このような高圧流体ジェット噴射剥離装置において、例えば、ホルダ81a,81b間に図2に示す種子基板10と支持基板30を貼り合わせた基板を挟持する。ここで分離したい層(分離層)は高多孔質Si層11bである。なお、図9においては簡単のため、種子基板10、高多孔質Si層11bおよび支持基板30以外については図示を省略している。
ここで、ガードリングストッパ80の高さと、ホルダ81a,81bで挟持する種子基板10および支持基板30の高さを調整し、微細ノズル83から噴射される高圧流体ジェット82が分離したい回転中の高多孔質Si層11bに正確に当たるように微調整する。その後、ホルダ81a,81bを回転させ、微細ノズル83から噴射する高圧流体ジェット82の圧力を高多孔質Si層11bの横方向から作用させて種子基板10を分離する。
このとき、微細ノズル83から噴射する高圧流体ジェット82は、ガードリングストッパ80のスリット孔84によってその幅が制御されるうえ、分離したい高多孔質Si層11bに正確に当たるようにその高さが微調整されているため、狙った高多孔質Si層11b以外の部分には剥離するほど強く当たらない。
また、高圧流体ジェット82は、ウオータージェット、エアージェットの他、水、エッチング液やアルコールなどの液体、空気、窒素ガスやアルゴンガスなどの気体や、前記液体に前記気体を適当比率で混在させた液体と気体との混合体などのジェットの噴射により行うこともできる。特に液体と気体との混合体のジェットの噴射、いわゆるウオーターエアージェットでは、液体に気体のバブルが混入し、このバブル破裂時の衝撃作用によってより効果的に分離を行える。
また、高圧流体ジェット82を吹き付ける場合には、流体に超音波を印加すると、超音波振動が多孔質層に作用するため、より効果的に多孔質層からの分離を行える。さらに、この高圧流体ジェット82に、さらに微細な固体としての粒体や粉体(研磨剤、氷、プラスチック片など)の超微粉末を添加してもよい。このように高圧流体ジェット82に、微細な固体を添加すれば、この微細な固体が高多孔質Si層11bに直に衝突することによって、より効果的に分離を行える。
あるいは、回転中の基板の高多孔質Si層11bにレーザー出力部から照射するレーザー光を当てて分離するレーザー加工剥離装置(図示せず)を用いることもできる。なお、このレーザー加工剥離装置と前述の高圧流体ジェット噴射剥離装置との違いは、レーザー出力部が前述の微細ノズル83とスリット孔84を組み合わせたものに相当することのみであり、他はほとんど同じ構成である。
このレーザー加工剥離装置では、回転中の基板の高多孔質Si層11bの横方向から一つ以上のレーザー照射によるレーザー加工(アブレーション加工、熱加工など)によって、この高多孔質Si層11bから分離することができる。
ここで、レーザーとしては、炭酸ガスレーザー、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザー、エキシマレーザー、高調波変調レーザーなどからなる可視光、近紫外線、遠紫外線、近赤外線、遠赤外線などのレーザー光を使用できる。
レーザー加工では、加工対象物が吸収する少なくとも一つ以上のパルス波または連続波のレーザー光を照射して、熱加工やアブレーション加工で分離する方法と、加工対象物に対して透過する波長を有する少なくとも一つ以上のパルス波または連続波の近赤外線レーザー(Nd:YAGレーザー、Nd:YVO4レーザー、Nd:YLFレーザー、チタンサファイアレーザーなど)を加工対象物内部に焦点を合わせて照射し、多光子吸収による光学的損傷現象を発生させて改質領域(例えばクラック領域、溶融処理領域、屈折率変化領域など)を形成し、そこを起点として比較的小さな力で分離する方法とがある。
一般的に、後者の場合は加工対象物例えば単結晶半導体基板の内部に集光点を合わせて、集光点におけるピークパワー密度(パルスレーザー光の集光点の電界強度)が1×108(W/cm2)以上で且つパルス幅が1μs以下の条件でレーザー光を照射すると、加工対象物内部には多光子吸収による光学的損傷現象が発生し、この光学的損傷により内部に熱ひずみが誘起され、これにより内部に改質領域例えばクラック領域が形成され、そこを起点として比較的小さな力で分離させる方法であるが、単結晶半導体基板に比べ多孔質半導体層や後述するイオン注入層の単結晶半導体層の場合は、上記以下のピークパワー密度により多光子吸収による光学的損傷現象を発生させて改質領域(例えばクラック領域、溶融処理領域、屈折率変化領域など)の形成が可能であり、このレーザー加工による多孔質半導体層や後述するイオン注入層からの分離が容易である。
レーザー加工の場合は、上記のいずれの方法でもレーザー光線を集光レンズで加工対象物内部(つまり多孔質半導体層や後述するイオン注入層の内部)に焦点を合せ、その焦点を徐々に回転中の加工対象物内部に移動させることで分離することができる。特に、本発明の場合は、加工対象物が多孔質Si層やイオン注入層なので、このレーザー光による分離加工を高精度で効率良く行うことができる。このとき、必要に応じて流体冷却した支持治具を用いて、UVテープを介して支持基板側を冷却しながら多孔質Si層またはイオン注入層から支持基板を分離してもよい。
また、回転中の基板の高多孔質Si層11bに、出力部からレーザー光とウオータージェットを組み合わせたレーザーウオータージェットを照射して分離するレーザーウオータージェット加工剥離装置(図示せず)を用いることもできる。なお、このレーザーウオータージェット加工剥離装置と前述のレーザー加工剥離装置および高圧流体ジェット噴射剥離装置との違いは、レーザーウオータージェット出力部が前述の微細ノズル83とスリット孔84を組み合わせたものに相当することのみであり、他はほとんど同じ構成である。
レーザーウオータージェット加工剥離法は、ウオータージェットとレーザーの利点を組み合わせ、水と空気の境界面でレーザー光が完全に反射することを利用し、グラスファイバー内と同じようにウオータージェットがレーザー光を全反射して平行にガイドし、このレーザー光の吸収による熱加工やアブレーション加工で分離する方法である。従来の熱変形が問題となるレーザー加工法と違い、レーザーウオータージェットは常時水による冷却がされているので、分離面の熱影響、例えば熱変形などが低減される。
このレーザーウオータージェット加工剥離法では、例えば、少なくとも一つ以上のパルス波または連続波の近赤外線レーザー(Nd:YAGレーザー、Nd:YVO4レーザー、Nd:YLFレーザー、チタンサファイアレーザーなど)が任意の水圧の純水または超純水の水柱内に封じ込まれた一つ以上のレーザーウオータージェットを、回転中の基板の高多孔質Si層11bの横方向から照射する加工(アブレーション加工、熱加工など)によって、この高多孔質Si層11bから分離することができる。
なお、レーザーとしては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザー、高調波変調レーザーなどからなる可視光、近赤外線、遠赤外線、近紫外線、遠紫外線などのレーザー光を使用できる。また、任意の水圧のウオータージェットの水柱は水道水でもよいが、レーザーの種類によってはレーザーを乱反射で散乱させずに減衰させない純水または超純水によるウオータージェットの水柱が望ましい。
なお、上記の高圧流体ジェット噴射剥離法、レーザー加工剥離法およびレーザーウオータージェット加工剥離法は、超薄型半導体層或いは超薄型SOI半導体層の剥離による映像信号処理LSI、メモリLSI、CPULSI、DSPLSI、音声信号処理LSI、CCD、CMOSセンサ、BiCMOSなどの半導体デバイスの製造にも使用できる。さらに、高圧流体ジェット噴射法、レーザー加工法およびレーザーウオータージェット加工法により、単結晶あるいは多結晶半導体基板あるいは透明または不透明支持基板の切断や、回転中の単結晶あるいは多結晶半導体インゴットのスライシングなどにも使用できる。
(6)剥離残りの高多孔質Si層11b及び低多孔質Si層11cをHF+H2O2+H2O混合液、HF+HNO3+CH3COOH混合液などのフッ酸系エッチャント又はアルカリ系エッチャントでウエットエッチングする。なお、低多孔質Si層11c残りはHF+HNO3+CH3COOH混合液よりもHF+H2O2+H2O混合液でのエッチングはエッチングムラが小さいので好ましい。
(7)水素アニールによりp型単結晶Si層12a表面をエッチングして平坦化し、この平坦化した単結晶Si層12aをシードにSiエピタキシャル成長させて約4〜5μm厚のp−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成する(図4参照)。
ここで、p−型単結晶Si層は、モノシランガスとジボランガスのCVDによりp−またはn−またはi型の約4〜5μmの受光センサ領域となる単結晶Si層を形成する。この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのエミッタ領域となる。
ここで、p−型単結晶Si層は、モノシランガスとジボランガスのCVDによりp−またはn−またはi型の約4〜5μmの受光センサ領域となる単結晶Si層を形成する。この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのエミッタ領域となる。
ところで、電子移動度を高める手段の1つとして、チャネル半導体層に歪みをかける技術が知られている。
これは、チャネル半導体層に歪みをかけると、そのバンド構造が変化し、その結果、縮退が解けて電子散乱が抑制されるので電子移動度を高めることが出来る。
具体的には、単結晶Si基板上にSiよりも格子定数の大きい材料からなる混晶層の歪み印加の単結晶半導体層、例えば、Ge濃度20〜30%の単結晶SiGe混晶層(以下、SiGe層と称する)を形成し、このSiGe層上にチャネル半導体層としての単結晶Si層を形成すると、格子定数の違いにより、歪みのかかった単結晶Si層(以下、歪みSi層と称する。)が形成される。この歪みSi層を用いると、無歪みSi層を用いた場合に比べ約1.76倍の大幅な電子移動度の向上を達成できることが報告されている。(J.Welser,J.L.Hoyt,S.Takagi,and J.F.Gibbons,IEDM94-373)
これは、チャネル半導体層に歪みをかけると、そのバンド構造が変化し、その結果、縮退が解けて電子散乱が抑制されるので電子移動度を高めることが出来る。
具体的には、単結晶Si基板上にSiよりも格子定数の大きい材料からなる混晶層の歪み印加の単結晶半導体層、例えば、Ge濃度20〜30%の単結晶SiGe混晶層(以下、SiGe層と称する)を形成し、このSiGe層上にチャネル半導体層としての単結晶Si層を形成すると、格子定数の違いにより、歪みのかかった単結晶Si層(以下、歪みSi層と称する。)が形成される。この歪みSi層を用いると、無歪みSi層を用いた場合に比べ約1.76倍の大幅な電子移動度の向上を達成できることが報告されている。(J.Welser,J.L.Hoyt,S.Takagi,and J.F.Gibbons,IEDM94-373)
そこで、例えば、Ge濃度20〜30%のSiGe層である歪み印加の単結晶半導体層としてのp型単結晶Si層12aを形成し、その上に歪みSi層を形成すると、従来の無歪みチャネル層の単結晶Si層に比べ約1.76倍の大幅な電子移動度の向上を達成した高感度、高性能の固体撮像装置が得られる。
このGe組成比は大きい方が良く、0.2を大きく下回る場合はMOSTFTの移動度の顕著な向上は期待できず、また、0.5を大きく超える場合はSiGe層表面凹凸の増加や膜質低下等の問題があり、0.3程度が好ましい。
また、Ge濃度はSiGe層の中で徐徐に増加させ、表面で所望濃度例えばGe濃度20〜30%となる傾斜組成とし、この傾斜組成のSiGe層上に歪Si層を形成することが好ましい。
このGe組成比は大きい方が良く、0.2を大きく下回る場合はMOSTFTの移動度の顕著な向上は期待できず、また、0.5を大きく超える場合はSiGe層表面凹凸の増加や膜質低下等の問題があり、0.3程度が好ましい。
また、Ge濃度はSiGe層の中で徐徐に増加させ、表面で所望濃度例えばGe濃度20〜30%となる傾斜組成とし、この傾斜組成のSiGe層上に歪Si層を形成することが好ましい。
尚、SiGe層の成膜方法としては、CVD法、MBE法等のエピタキシャル成長法や、LPE(Liqud Phase Epitaxy)法等の液相成長法、ポリSiGe層やアモルファスSiGe層の固相成長法などがあるが、Ge組成比の制御が可能な結晶成長方法であれば、他の成長方法でもよい。
また、Si原料としては水素化物原料のモノシラン(SiH4)、ジシラン(Si2H6)、トリシラン(Si3H8)、テトラシラン(Si4H10)や、ハロゲン化物原料のジクロルシラン(SiH2Cl2)、トリクロルシラン(SiHCl3)、四塩化ケイ素(SiCl4)など、Ge原料としてはゲルマン(GeH4)、四塩化ゲルマニウム(GeCl4)、四フッ化ゲルマニウム(GeF4)などが適している。
また、Si原料としては水素化物原料のモノシラン(SiH4)、ジシラン(Si2H6)、トリシラン(Si3H8)、テトラシラン(Si4H10)や、ハロゲン化物原料のジクロルシラン(SiH2Cl2)、トリクロルシラン(SiHCl3)、四塩化ケイ素(SiCl4)など、Ge原料としてはゲルマン(GeH4)、四塩化ゲルマニウム(GeCl4)、四フッ化ゲルマニウム(GeF4)などが適している。
尚、歪み半導体層としてSiGe層の代わりに、SiCやSiN等のようにSiと他の元素との混晶層、ZnSe層等の2−6族混晶層もしくはGaAsやInP等の3−5族混晶層などの互いに格子定数の異なる材料からなる混晶層でもよい。
なお、本実施例では、種子基板の多孔質Si層上にSiエピタキシャル成長によりオーバーフローバリア層のp型単結晶Si層または歪み印加のSiGe層12a及びオーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層または歪みSi層12bを形成し、種子基板のn+型単結晶Si層または歪みSi層12bと支持基板の絶縁層を貼り合せ、多孔質Si層から種子基板を分離した後に、p型単結晶Si層または歪み印加のSiGe層12a上にSiエピタキシャル成長により受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層または歪みSi層12cを形成しているが、種子基板の多孔質Si層上にSiエピタキシャル成長によりオーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層または歪み印加のSiGe層12bを形成し、種子基板のn+型単結晶Si層または歪み印加のSiGe層12bと支持基板の絶縁層を貼り合せ、多孔質Si層から種子基板を分離した後に、n+型単結晶Si層または歪み印加のSiGe層12b上にSiエピタキシャル成長によりオーバーフローバリア層のp型単結晶Si層または歪みSi層12aを形成し、このp型単結晶Si層または歪みSi層12aの上にSiエピタキシャル成長により受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層または歪みSi層12cを形成しても良い。
また、種子基板の多孔質Si層上にSiエピタキシャル成長により受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成し、このp−型単結晶Si層12c上にSiエピタキシャル成長によりオーバーフローバリア層のp型単結晶Si層12aを形成し、更にp型単結晶Si層12a上にSiエピタキシャル成長によりオーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層12bを形成し、種子基板のn+型単結晶Si層12bと支持基板の絶縁層を貼り合せ、多孔質Si層から種子基板を分離しても良い。
また、種子基板の多孔質Si層上にSiエピタキシャル成長により受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成し、このp−型単結晶Si層12c上にSiエピタキシャル成長によりオーバーフローバリア層のp型単結晶Si層12aを形成し、更にp型単結晶Si層12a上にSiエピタキシャル成長によりオーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層12bを形成し、種子基板のn+型単結晶Si層12bと支持基板の絶縁層を貼り合せ、多孔質Si層から種子基板を分離しても良い。
ところで、従来は単結晶Si層からなる受光センサ層を厚く、つまり表面より深い位置にダイオード接合面を形成して赤色感度向上させているが、この深い位置のダイオード接合面形成のために表面より深い位置へのイオン注入のための高価な高エネルギーイオン注入装置が必要で生産性が悪化し、コストアップを招いている。
そこで、本発明では光入射側のオーバーフロードレイン層とオーバーフローバリア層、さらには受光センサ層の一部に単結晶Si層よりも赤色感度の高いポリSi層及び/またはアモルファスSi(以後、a−Siと称する。)層を形成して、それらの少なくとも一部が受光センサのダイオード接合空乏層広がり範囲内になるように膜厚を設定することで赤色感度を高め、これにより受光センサ層部分の厚みを薄くすることで、Siエピタキシー装置の生産性を向上させ、コストダウンができるようにしている。
具体的には、以下の4通りの形成法がある。
(1)n+型ポリSi層のオーバーフロードレイン層と、p型単結晶Si層のオーバーフローバリア層の場合
(2)n+型ポリSi層のオーバーフロードレイン層と、p型ポリSi層のオーバーフローバリア層の場合
(3)n+型a−Si層のオーバーフロードレイン層と、p型ポリSi層のオーバーフローバリア層の場合
この時に、a−Si層の熱変質防止のために、単結晶Si層または歪み印加のSiGe層をシードにSiエピタキシャル成長による受光センサ層形成はせずに、p−型またはn−型またはi型の受光センサ層は予め種子基板に作成しておくのが望ましい。
(4)n+型a−Si層のオーバーフロードレイン層と、p型a−Si層のオーバーフローバリア層の場合
この時に、a−Si層の熱変質防止のために、単結晶Si層または歪み印加のSiGe層をシードにSiエピタキシャル成長による受光センサ層形成はせずに、p−型またはn−型またはi型の受光センサ層は予め種子基板に作成しておくのが望ましい。
(1)n+型ポリSi層のオーバーフロードレイン層と、p型単結晶Si層のオーバーフローバリア層の場合
(2)n+型ポリSi層のオーバーフロードレイン層と、p型ポリSi層のオーバーフローバリア層の場合
(3)n+型a−Si層のオーバーフロードレイン層と、p型ポリSi層のオーバーフローバリア層の場合
この時に、a−Si層の熱変質防止のために、単結晶Si層または歪み印加のSiGe層をシードにSiエピタキシャル成長による受光センサ層形成はせずに、p−型またはn−型またはi型の受光センサ層は予め種子基板に作成しておくのが望ましい。
(4)n+型a−Si層のオーバーフロードレイン層と、p型a−Si層のオーバーフローバリア層の場合
この時に、a−Si層の熱変質防止のために、単結晶Si層または歪み印加のSiGe層をシードにSiエピタキシャル成長による受光センサ層形成はせずに、p−型またはn−型またはi型の受光センサ層は予め種子基板に作成しておくのが望ましい。
例えば、図5(a)で示す様に、種子基板の多孔質Si層上に順に約4〜5μm厚の受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層12c、約1〜3μmのオーバーフローバリア層のp型単結晶Si層12a、約1〜3μmのオーバーフロードレイン層のn+型アモルファスSi層60若しくはn+型ポリSi層61を形成し、または、図5(b)で示す様に、種子基板の多孔質Si層上に順に約4〜5μm厚の受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層12c、約1〜3μmのオーバーフローバリア層のp型ポリSi層62、約1〜3μmのオーバーフロードレイン層のn+型アモルファスシリコン層60若しくはn+型ポリSi層61を形成し、または、図5(c)で示す様に、種子基板の多孔質Si層上に順に約4〜5μm厚の受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層12c、約1〜3μmのオーバーフローバリア層のp型アモルファスSi層63、約1〜3μmのオーバーフロードレイン層のn+型アモルファスシリコン層60を形成した後に、支持基板の絶縁層と貼り合せ、多孔質Si層から種子基板を分離しても良い。
この時に、必要に応じてオーバーフロードレイン層のn+型ポリSi層またはn+型アモルファスSi層上に絶縁層を形成し、支持基板の絶縁層との貼り合せ向上を図ってもよい。
この時に、必要に応じてオーバーフロードレイン層のn+型ポリSi層またはn+型アモルファスSi層上に絶縁層を形成し、支持基板の絶縁層との貼り合せ向上を図ってもよい。
この場合には、アモルファスSi層やポリSi層の加熱変質防止のために、受光センサ層のp−型またはn−型またはi型の単結晶Si層または歪みSi層12cは予め種子基板に作成しておき、種子基板分離後の多孔質層残りエッチングした後は低温処理、例えば超臨界または高密度プラズマCVD{ECR,ICP(Inductively Coupled Plasma)、ヘリコン波プラズマ(Helicon Plasma)方式など}、光CVD、レーザーCVDなどでのゲート酸化膜及び層間絶縁膜形成やRTA(Rapid Thermal Anneal)での注入イオン活性化などをすることが好ましい。
あるいは、ポリSi層の加熱変質防止のために低温処理、例えば熱分解反応または水素還元法または不等化反応CVDによるSiエピタキシャル成長以外に、例えば高密度プラズマCVD{ECR,ICP(Inductively Coupled Plasma)、ヘリコン波プラズマ(Helicon Plasma)方式など}、光CVD、レーザーCVDなどにより、種子基板分離後に受光センサ層となる単結晶Si層形成または歪み印加のSiGe層上への歪みSi層形成してもよい。
さらに高密度プラズマCVD{ECR,ICP(Inductively Coupled Plasma)、ヘリコン波プラズマ(Helicon Plasma)方式など}、光CVD、レーザーCVDなどでのゲート酸化膜及び層間絶縁膜形成やRTA(Rapid Thermal Anneal)での注入イオン活性化などをすることが好ましい。
(8)汎用技術によりp−またはn−またはi型単結晶Si層12c内に、例えば表面にp+型の正電荷蓄積領域31を有するn+型不純物拡散領域25からなる光電変換部(受光センサのダイオード部)17、読み出しゲート部32、垂直転送レジスタ部33などを含む複数のCCDまたはCMOSセンサなどの表面照射型固体撮像デバイスを形成する(図6参照)。なお、図6中符号36はp型のチャンネルストップ領域、符号37はn型の転送チャンネル領域、符号38はp型の半導体ウエル領域を示している。
CCD型固体撮像デバイスは、Si単結晶基板上に光を電荷(電子)に変換するフォトダイオードを二次元に配置した撮像領域と、その電荷を転送及び出力する為の回路で構成され、フォトダイオードで光電変換した電子を垂直転送レジスタと水平転送レジスタで出力部に転送し、ここで電子を信号電圧に増幅するものである。このフォトダイオードは正方格子配列が一般的だが、八角形の受光素子をジグザグに配列した所謂ハニカム格子配列も製品化されている。
CCD型固体撮像デバイスは、転送部の構成によってインターライン(IL)方式とフレームトランスファ(FT)方式がある。
フレームトランスファ(FT)方式は、電荷が蓄積部に高速転送され、水平レジスタでシリアルな電荷列として出力され、信号電圧に増幅するものである。
インターライン(IL)方式は、フォトダイオードで得られた電荷をフォトセンサの横にある垂直転送ラインで一段ずつ垂直に転送し、水平レジスタでシリアルな電荷列として出力部に送られ、信号電圧に増幅するものである。
ここで具体的にインターライン(IL)方式CCD型固体撮像デバイスを形成する場合には、フォトダイオードを水平方向および垂直方向にマトリックス状に形成し、垂直方向に配列したフォトダイオードに共通接続するCCDからなる垂直転送レジスタを形成し、当該各垂直転送レジスタに共通接続するCCDからなる水平転送レジスタを形成する。また、水平転送レジスタの転送段には出力部を設ける。
CMOS型固体撮像デバイス(CMOSセンサ)は低消費電力、単一電源などの特徴を生かして、携帯電話などモバイル機器などの映像入力デバイスとして注目を集めている。
CMOSセンサは基本的にメモリやロジックLSIなどと同じCMOSプロセスを用いて製造する。具体的にCMOSセンサを形成する場合は、フォトダイオードとMOSトランジスタからなるスイッチ素子の組み合わせで単位画素を形成し、当該単位画素をマトリックス状に複数配列するように形成し、各画素に接続する水平および垂直のシフトレジスタを形成する。CMOSセンサでは、当該シフトレジスタから印加されるパルスによって順番にスイッチされて、各画素の信号電荷が出力に取り出されていくものである。
フレームトランスファ(FT)方式は、電荷が蓄積部に高速転送され、水平レジスタでシリアルな電荷列として出力され、信号電圧に増幅するものである。
インターライン(IL)方式は、フォトダイオードで得られた電荷をフォトセンサの横にある垂直転送ラインで一段ずつ垂直に転送し、水平レジスタでシリアルな電荷列として出力部に送られ、信号電圧に増幅するものである。
ここで具体的にインターライン(IL)方式CCD型固体撮像デバイスを形成する場合には、フォトダイオードを水平方向および垂直方向にマトリックス状に形成し、垂直方向に配列したフォトダイオードに共通接続するCCDからなる垂直転送レジスタを形成し、当該各垂直転送レジスタに共通接続するCCDからなる水平転送レジスタを形成する。また、水平転送レジスタの転送段には出力部を設ける。
CMOS型固体撮像デバイス(CMOSセンサ)は低消費電力、単一電源などの特徴を生かして、携帯電話などモバイル機器などの映像入力デバイスとして注目を集めている。
CMOSセンサは基本的にメモリやロジックLSIなどと同じCMOSプロセスを用いて製造する。具体的にCMOSセンサを形成する場合は、フォトダイオードとMOSトランジスタからなるスイッチ素子の組み合わせで単位画素を形成し、当該単位画素をマトリックス状に複数配列するように形成し、各画素に接続する水平および垂直のシフトレジスタを形成する。CMOSセンサでは、当該シフトレジスタから印加されるパルスによって順番にスイッチされて、各画素の信号電荷が出力に取り出されていくものである。
ここで、スクライブライン内の溝形成と溝内壁にオーバーフロードレイン配線を形成する際には、まず、所要の第1レジストマスクを用いてスクライブライン16部分の受光センサ層17の単結晶Si層12cをエッチングしてオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aを露出させるエッチングを行い、次に第1レジストマスクよりも大きい所要の第2レジストマスクを用いてオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aをエッチングすることによりオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bを露出させるエッチング溝を形成する。これにより、オーバーフローバリア層の単結晶Si層12aの段差がエッチング溝底面のオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12b上に形成される。
次いで、全面に絶縁膜15を形成し、エッチング溝の底面にオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bを露出させるため、第2レジストマスクよりも大きい所要の第3レジストマスクを用いて絶縁膜のエッチングを行った後、CVDなどにより全面にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜を形成してパターニングを行い、オーバーフロードレイン層である単結晶Si層12bと電気的接続を得るオーバーフロードレイン配線20を形成している(図7(a)参照)。
すなわち、エッチング溝の壁面に絶縁膜を介して形成したn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜は、オーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bと導通をとるためのオーバーフロードレイン配線層となっている。
なお、上記の図7(a)では、縦型npnトランジスタのベースとなる単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層を電気的にフローティングにした等価回路の構成としている。
次いで、全面に絶縁膜15を形成し、エッチング溝の底面にオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bを露出させるため、第2レジストマスクよりも大きい所要の第3レジストマスクを用いて絶縁膜のエッチングを行った後、CVDなどにより全面にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜を形成してパターニングを行い、オーバーフロードレイン層である単結晶Si層12bと電気的接続を得るオーバーフロードレイン配線20を形成している(図7(a)参照)。
すなわち、エッチング溝の壁面に絶縁膜を介して形成したn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜は、オーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bと導通をとるためのオーバーフロードレイン配線層となっている。
なお、上記の図7(a)では、縦型npnトランジスタのベースとなる単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層を電気的にフローティングにした等価回路の構成としている。
ところで、縦型npnトランジスタのベースとコレクタを接続した等価回路とする場合には、単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層と単結晶Si層12bのオーバーフロードレイン層がショートした状態のオーバーフロードレイン配線としてもよい。
即ち、例えば、所要の第1レジストマスクでスクライブライン部分の受光センサ層の単結晶Si層12cをエッチングしてオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aを露出させるエッチングを行い、次に第1レジストマスクよりも大きい所要の第2レジストマスクを用いてオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aをエッチングすることによりオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bを露出させるエッチング溝を形成する。次いで、全面に絶縁膜15を形成し、単結晶Si層12a及び第2単結晶Si層12bを露出させるために、第1レジストマスクより大きく第2レジストマスクよりも小さい所要の第3レジストマスクを用いて絶縁膜のエッチングを行い、CVDなどにより全面にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜を形成してパターニングにより、単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層と単結晶Si層12bのオーバーフロードレイン層がショートした状態のオーバーフロードレイン配線を形成してもよい(図7(b)参照)。
即ち、例えば、所要の第1レジストマスクでスクライブライン部分の受光センサ層の単結晶Si層12cをエッチングしてオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aを露出させるエッチングを行い、次に第1レジストマスクよりも大きい所要の第2レジストマスクを用いてオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aをエッチングすることによりオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bを露出させるエッチング溝を形成する。次いで、全面に絶縁膜15を形成し、単結晶Si層12a及び第2単結晶Si層12bを露出させるために、第1レジストマスクより大きく第2レジストマスクよりも小さい所要の第3レジストマスクを用いて絶縁膜のエッチングを行い、CVDなどにより全面にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜を形成してパターニングにより、単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層と単結晶Si層12bのオーバーフロードレイン層がショートした状態のオーバーフロードレイン配線を形成してもよい(図7(b)参照)。
あるいは、全面に絶縁膜15を形成して所要の第1レジストマスクでスクライブライン部分の受光センサ層の単結晶Si層12cをエッチングして単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層を露出させ、CVDなどにより全面にp型ポリSi層62を形成する。次にレジストマスクにより、p型ポリSi層及び単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層及び単結晶Si層12bのオーバーフロードレイン層をエッチングして受光センサ層の単結晶Si層12c上部の絶縁膜及びエッチング溝内の絶縁層を露出させる。そして、全面にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜を形成し、パターニングによって、オーバーフロードレイン層及びオーバーフローバリア層がショートした状態のオーバーフロードレイン配線を形成してもよい(図7(c)参照)。
この時は、固体撮像素子周囲がオーバーフローバリア層と同じ導電型のp型ポリSi層で囲まれ、しかもオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aとで固体撮像素子領域全体を囲んでいる構造としている。
この時は、固体撮像素子周囲がオーバーフローバリア層と同じ導電型のp型ポリSi層で囲まれ、しかもオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aとで固体撮像素子領域全体を囲んでいる構造としている。
さらに、スクライブラインと固体撮像素子領域の間またはスクライブラインの溝の壁面に、単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層の上部に固体撮像素子領域を囲むリング状にオーバーフローバリア層と同じ導電型のp+型埋め込み層21を形成して固体撮像素子領域の全体(下及び横)がオーバーフローバリア層で囲まれた構造、または固体撮像素子領域全体が電位的にオーバーフローバリア層と同じ導電型のp型ウエルで囲まれた構造を設けた場合には、エッチング溝の内壁面に直接にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜のオーバーフロードレイン配線を形成してもよい。
即ち、例えば、全面に絶縁膜15を形成し、単結晶Si層12c内にn+型受光センサ層25と固体撮像素子領域の周囲を取り囲むリング状にp+型埋め込み層21を同時に形成し、スクライブライン内の単結晶Si層12c及びオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aをエッチングしてオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bを露出させる。次に、全面にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜を形成し、パターニングしてスクライブライン内の溝の壁面に直接にオーバーフロードレイン層及びオーバーフローバリア層がショートしたオーバーフロードレイン配線を形成してもよい(図7(d)及び図8参照)。
尚、固体撮像素子領域を囲むリング状のp+型埋め込み層21は、第1単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層と接してもよいし、オーバーフローバリア層と接せずに電位的にp+型ウエルで囲まれた構造としてもよい。
即ち、例えば、全面に絶縁膜15を形成し、単結晶Si層12c内にn+型受光センサ層25と固体撮像素子領域の周囲を取り囲むリング状にp+型埋め込み層21を同時に形成し、スクライブライン内の単結晶Si層12c及びオーバーフローバリア層の単結晶Si層12aをエッチングしてオーバーフロードレイン層の単結晶Si層12bを露出させる。次に、全面にn+型ポリSi膜またはアルミニウム膜を形成し、パターニングしてスクライブライン内の溝の壁面に直接にオーバーフロードレイン層及びオーバーフローバリア層がショートしたオーバーフロードレイン配線を形成してもよい(図7(d)及び図8参照)。
尚、固体撮像素子領域を囲むリング状のp+型埋め込み層21は、第1単結晶Si層12aのオーバーフローバリア層と接してもよいし、オーバーフローバリア層と接せずに電位的にp+型ウエルで囲まれた構造としてもよい。
その後、所要のレジストマスクを用いてリンイオンを注入することによりn+型の受光センサ領域25及びp+型の正電荷蓄積領域31を形成し、さらに汎用のリソグラフィとエッチング及びイオン注入技術により、水平転送レジスタ部、垂直転送レジスタ部、読み出しゲート部、出力回路部などのCCDまたはCMOSセンサを構成する表面照射型固体撮像素子を形成し、不要な絶縁膜を除去してゲート絶縁膜を形成し、例えば750℃−30分或いは約1000℃数秒のRTA(Rapid thermal Anneal)で注入イオンを活性化させる。
また、表面にゲート電極、ソース/ドレイン電極、層間絶縁膜34、水平転送電極及び垂直転送電極35、及びその他の所要の複数の内部配線及び外部取り出し電極を形成し、さらにスクライブライン内のオーバーフロードレイン層と電気的接続するn+型ポリSi膜などのオーバーフロードレイン配線に接続したオーバーフロードレイン電極を形成する(図6参照)。なお、図6中符号39はゲート絶縁膜、符号40は遮光膜を示している。
また、表面にゲート電極、ソース/ドレイン電極、層間絶縁膜34、水平転送電極及び垂直転送電極35、及びその他の所要の複数の内部配線及び外部取り出し電極を形成し、さらにスクライブライン内のオーバーフロードレイン層と電気的接続するn+型ポリSi膜などのオーバーフロードレイン配線に接続したオーバーフロードレイン電極を形成する(図6参照)。なお、図6中符号39はゲート絶縁膜、符号40は遮光膜を示している。
(9)それぞれのCCDまたはCMOSセンサ部毎にOCCF(On Chip Color Filter)層を形成し、それぞれのOCCF層上に更にOCL(On Chip Lens)を形成する。
[1]汎用リソグラフィ技術により、複数のCCDまたはCMOSセンサ部に対応する領域上に、赤色、青色、緑色の顔料を分散した有機染料の色フィルタ層を形成する。
[2]汎用リソグラフィ技術により、それぞれのCCDまたはCMOSセンサ部に対応する色フィルタ層上にマイクロレンズを形成する。
(10)その後、特性検査を行って合否判定し、ダイシング分割して縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能の表面照射型固体撮像デバイスチップを形成した後、中空パッケージ内にダイボンドし、金線ワイヤーボンドでパッケージングし、ガラスシールで密封することによって縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能の表面照射型固体撮像装置を得ることができる。
(B)イオン注入層分離法
本実施例においては、イオン注入層を使用したイオン注入層分離法による固体撮像装置の製造方法について説明する。なお、注入するイオンは水素イオンのみならず、ヘリウム等の不活性ガス、窒素ガスを用いることができるが、以下では水素イオンを注入する実施例を用いて説明する。
本実施例においては、イオン注入層を使用したイオン注入層分離法による固体撮像装置の製造方法について説明する。なお、注入するイオンは水素イオンのみならず、ヘリウム等の不活性ガス、窒素ガスを用いることができるが、以下では水素イオンを注入する実施例を用いて説明する。
(1)種子基板10のn+型単結晶Si基板表面から1〜2μmの深さに、高濃度水素イオン注入層41を形成する(図10参照)。例えば、100〜200KeV,5×1016〜1×1017/cm2のドーズ量で、n+型単結晶Si基板表面から約1〜2μm深さに水素イオン注入層を形成する。
この時に、予め種子基板をGe濃度20〜30%のSiGe基板としておけば、後述する分離後のSiエピタキシャル成長で歪みSi層が直に形成できる。
この時に、予め種子基板をGe濃度20〜30%のSiGe基板としておけば、後述する分離後のSiエピタキシャル成長で歪みSi層が直に形成できる。
(2)支持基板30表面に絶縁層13を形成する。なお、条件等は上記(A)多孔質半導体層分離法の(3)に準ずる(図10参照)。
(3)種子基板と支持基板の絶縁層13を貼り合せる(図10参照)。なお、条件等は上記(A)の多孔質半導体層分離法の(4)に準ずる。
(4)剥離用アニールにより高濃度水素イオン注入層に歪み発生させ、種子基板及び支持基板裏面にUVテープ9を貼り合せ、高圧流体ジェット噴射等により、種子基板のイオン注入層歪部から種子基板を分離する(図11参照)。
剥離用アニールは、400〜600℃、10〜20分間の熱処理、または急加熱急冷却のRTA(Rapid Thermal Anneal;ラピッドサーマルアニール、例えばハロゲンランプアニールの800℃数秒、Xeフラッシュランプアニール1000℃数ミリ秒、炭酸ガス等のレーザーアブレーションなど)などの熱処理により行う。
これにより、イオン注入した水素が膨張し、微小気泡内の圧力作用及び結晶再配列作用により水素イオン注入層41に歪み層を発生する。
なお、剥離アニール無しで、水素イオン注入層のレーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法によって種子基板を分離しても良い。
剥離用アニールは、400〜600℃、10〜20分間の熱処理、または急加熱急冷却のRTA(Rapid Thermal Anneal;ラピッドサーマルアニール、例えばハロゲンランプアニールの800℃数秒、Xeフラッシュランプアニール1000℃数ミリ秒、炭酸ガス等のレーザーアブレーションなど)などの熱処理により行う。
これにより、イオン注入した水素が膨張し、微小気泡内の圧力作用及び結晶再配列作用により水素イオン注入層41に歪み層を発生する。
なお、剥離アニール無しで、水素イオン注入層のレーザー加工剥離法またはレーザーウオータージェット加工剥離法によって種子基板を分離しても良い。
(5)支持基板上に形成されたオーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層12bを水素アニールによりエッチングして平坦化し、この平坦化したn+型単結晶Si層12bをシードにSiエピタキシャル成長させて、高結晶性、高平坦性の約2〜3μm厚のオーバーフローバリア層となるp型単結晶Si層12a、約5μm厚の受光センサ層となるp−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成する(図12参照)。
ここで、オーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層12bをGe濃度20〜30%のSiGe層とすれば、このSiGe層をシードにSiエピタキシャル成長でオーバーフローバリア層となるp+型歪みSi層12a、受光センサ層となるp−またはn−またはi型歪みSi層12cが形成できる。
また、p型単結晶Si層12aは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのベース領域となる。更に、p−型単結晶Si層12cは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのエミッタ領域となる。
また、p型単結晶Si層12aは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのベース領域となる。更に、p−型単結晶Si層12cは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのエミッタ領域となる。
これ以降の工程については、(A)に準ずる。
(C)SIMOX法
本実施例においては、SIMOX法による固体撮像装置の製造方法について説明する。
本実施例においては、SIMOX法による固体撮像装置の製造方法について説明する。
(1)酸素及び窒素イオン注入層89を形成する(図13参照)。
[1]支持基板30としてのn+型単結晶Si基板に酸素イオン注入層を形成する。酸素イオン注入は、約500KeV,2×1017〜6×1017/cm2のドーズ量でピーク値の深さ約1μmに注入する。なお、任意濃度のnまたはp型不純物を添加した単結晶Si基板を採用するのが好ましい。
[2]次に、窒素イオン注入層を形成する。窒素イオン注入は、約500KeV,2×1017〜6×1017/cm2のドーズ量でピーク値の深さ約1μmに注入する。
(2)高温熱処理して酸窒化シリコンの埋め込み絶縁層(BOX層)90を形成すると同時にn+型単結晶Si層12bを形成する(図14参照)。
埋め込み絶縁層(BOX層;酸窒化シリコン膜)は、酸化性雰囲気中の1050℃、5〜10時間の高温熱処理により、酸素イオン、窒素イオンとシリコン原子を化学反応させて形成する。同時に、支持基板表面に熱酸化のSiO2膜(図示せず)を形成する。
埋め込み絶縁層(BOX層;酸窒化シリコン膜)は、酸化性雰囲気中の1050℃、5〜10時間の高温熱処理により、酸素イオン、窒素イオンとシリコン原子を化学反応させて形成する。同時に、支持基板表面に熱酸化のSiO2膜(図示せず)を形成する。
(3)熱酸化のSiO2膜をエッチングし、例えばCVD装置での水素アニールにより結晶性改善と同時にn+型単結晶Si層表面をエッチングして平坦性改善し、連続して支持基板表面のn+型単結晶Si層12bをシードにSiエピタキシャル成長によりp型単結晶Si層12a、p−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成する(図14参照)。
水素アニールは、1050℃で0.0013nm/min、1100℃で0.0022nm/minのエッチング速度でSiエッチングして結晶性改善と高平坦性のn+型単結晶Si層12bを得た後に、このn+型単結晶Si層12bをシードにSiエピタキシャル成長により例えば約1〜3μmのオーバーフローバリア層となるp型単結晶Si層12aと、約4〜5μmの受光センサ層となるp−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成する。
ここで、n+型単結晶Si層12bをGe濃度20〜30%のn+型SiGe層とすれば、このSiGe層をシードにSiエピタキシャル成長でp型の歪みSi層12a、p−またはn−またはi型の歪みSi層12cが形成できる。
また、p型単結晶Si層12aは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのベース領域となる。更に、p−またはn−またはi型単結晶Si層12cは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのエミッタ領域となる。
また、p型単結晶Si層12aは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのベース領域となる。更に、p−またはn−またはi型単結晶Si層12cは、例えば、モノシランガスとジボランガスのCVDにより形成するが、この層は縦型オーバーフロードレイン構造となる仮想npnトランジスタのエミッタ領域となる。
これ以降の工程については、(A)に準ずる。
(D)Siエッチング法
本実施例においては、Siエッチング法による固体撮像装置の製造方法について説明する。
本実施例においては、Siエッチング法による固体撮像装置の製造方法について説明する。
(1)種子基板10としてのp−型単結晶Si基板表面に、Siエピタキシャル成長によりボロンを高濃度にドープしたエッチング停止層としての約4〜5μm厚のp++型単結晶Si層42を形成し、このp++型単結晶Si層の上に、Siエピタキシャル成長によりボロンをドープした約1〜3μm厚のp型単結晶Si層12a、リンをドープした約1〜3μm厚のn+型単結晶Si層12bを形成する(図15参照)。
(2)p−型単結晶Siからなる支持基板30を熱酸化して全面に絶縁層13(例えばSiO2層)を300〜500nm形成する(図15参照)。
(3)H2O2を含む溶液(例えば、NH3:H2Oを5:1の割合で混合したH2O2を含む溶液、HCl:H2Oを6:1の割合で混合したH2O2を含む溶液、H2SO4とH2O2を含む溶液など)により種子基板表面が親水性を持つように調整した後に、酸化水素(H−O)を介して、種子基板と支持基板を貼り合せる(図16参照)。
(4)貼り合せ面の縁に接着剤を塗布した後に、p−型単結晶Siからなる種子基板をエチレンジアミン・ピロカテコールでエッチングし、フッ酸、硝酸系エッチング液によりエッチング停止層をエッチングし、ウエーハ周辺をC面取りすることでSOI基板のチッピングを除去すると同時に接着剤を除去する(図17参照)。
この時に、p−型単結晶Siからなる支持基板表面には全面に絶縁膜13を形成しておくので支持基板がエッチングされることはない。
この時に、p−型単結晶Siからなる支持基板表面には全面に絶縁膜13を形成しておくので支持基板がエッチングされることはない。
(5)CVD装置内で、水素アニールにより表面エッチングして平坦化し、p型単結晶Si層12aをシードにSiエピタキシャル成長により高結晶性の約4〜5μm厚のp−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成する。これにより、単結晶Siの支持基板30の上部に絶縁層13を介してオーバーフロードレイン層のn+型単結晶Si層12b、オーバーフローバリア層のp型単結晶Si層12a、受光センサ層のp−またはn−またはi型単結晶Si層12cを形成することができる(図17参照)。
なお、p型単結晶Si層12aをGe濃度20〜30%のSiGe層とすれば、これをシードにSiエピタキシャル成長でp−またはn−またはi型歪みSi層が形成できる。
なお、p型単結晶Si層12aをGe濃度20〜30%のSiGe層とすれば、これをシードにSiエピタキシャル成長でp−またはn−またはi型歪みSi層が形成できる。
これ以降の工程については、(A)に準ずる。
本実施例では、多孔質半導体層分離法、イオン注入層分離法、SIMOX法、Siエッチング法等により、その表面に絶縁層を介してn+型単結晶Si層を形成した単結晶Si基板或いはその表面に絶縁層を介してn+型SiGe層を形成した単結晶Si基板からなるSOI基板層を形成し、このn+型単結晶Si層或いはn+型SiGe層をシードとしてSiエピタキシャル成長でp型単結晶Si層或いはp型歪みSi層、p−型単結晶Si層或いはp−型歪みSi層を形成し、p−型単結晶Si層或いはp−型歪みSi層内にCCDまたはCMOSセンサ及び電極を形成し、スクライブライン内に溝形成してn+型単結晶Si層或いはSiGe層を露出させてオーバーフロードレイン配線及び外部接続用電極を形成する縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型カラー固体撮像装置の製造方法であるので、蓄積した過剰電荷を排出する縦型オーバーフロードレイン構造により、オーバーフロードレイン電極にシャッタパルスを印加して仮想npnトランジスタを動作させて過剰電荷を排出させて露光時間を制御することができる。例えば、CCDの場合は垂直転送レジスタの取り扱い電荷量を大きくでき、高ダイナミックレンジが得られる。また、メカニカルシャッタと組み合わせて多画素化の静止画用CCDカメラを提供することができる。
また、絶縁層としてSiO2のみならず窒化系シリコン膜(SiON、SiO2とSi3N4とSiO2の積層膜等)、特に適当な膜厚の窒化系シリコン膜を形成することにより、パッケージングした時やデバイスプロセス中の支持基板側からのハロゲン元素(Naイオンなど)汚染を防止することができると共に、高性能な絶縁膜でありリーク電流が少なく良好なローノイズ性が得られ、歩留及び品質が向上する。
更に、n+型の単結晶Si層若しくはp型単結晶Si層が、例えば20〜30%SiGe層等の歪み印加半導体層の場合には、これをシードとするシリコンエピタキシャル成長によって歪み半導体である歪みSi層が得られ、例えば、無歪みチャネル層の単結晶Si層と比較して約1.76倍の高い電子移動度の固体撮像装置を得ることができる。
また、多孔質半導体層分離法の場合に、n+型単結晶Si層をn+型ポリSi層或いはn+型アモルファスSi層とすると、赤色感度はアモルファスSi層>ポリSi層>単結晶Si層となるので、全体としての受光センサ感度を高めて高感度化、高精細化の固体撮像装置が実現し、受光センサ部の単結晶Si層または歪みSi層を薄くすることができ、コストダウンが実現する。
従来のオーバーフローバリア層は基板表面から深い位置にボロンをイオン注入して形成するために、高価な高エネルギーイオン注入装置が必要であり、生産性が悪くコストアップの一因であったが、本発明に用いるエピタキシー装置、酸素及び窒素イオン注入装置、Siエッチング装置などは汎用装置で充分であり、生産性も高くコストダウンが実現する。
なお、上記の実施形態では、本発明をCCD型の表面照射型固体撮像装置の製造に適用した場合であるが、その他のCMOS型、CMD(Charge Modulation Device;電荷変調素子)型、BCMD(Bulk Charge Modulated Device;バルク電荷変調素子)型、閾値電圧変調型などの表面照射型固体撮像装置の製造にも適用できるのは言うまでもない。
9 UVテープ
10 種子基板
11a 低多孔質Si層
11b 高多孔質Si層
11c 低多孔質Si層
12a p型単結晶Si層
12b n+型単結晶Si層
12c p−型単結晶Si層
13 絶縁層
15 絶縁膜
16 スクライブライン
17 受光センサ層
20 オーバーフロードレイン配線
21 p+型埋め込み層
25 n+型受光センサ層
30 支持基板
31 p+型正電荷蓄積領域
32 読み出しゲート部
33 垂直転送レジスタ部
34 層間絶縁膜
35 転送電極
36 チャンネルストップ領域(p+型)
37 転送チャンネル領域(n型)
38 半導体ウエル領域(p型)
39 ゲート絶縁膜
40 遮光膜
41 高濃度水素イオン注入層
42 p++型単結晶Si層
60 n+型アモルファスSi層
61 n+型ポリSi層
62 p型ポリSi層
63 p型アモルファスSi層
80 ガードリングストッパ
81a,81b ホルダ
82 高圧流体ジェット
83 微細ノズル
84 スリット孔
89 酸素及び窒素イオン注入層
90 埋め込み絶縁層(BOX層)
10 種子基板
11a 低多孔質Si層
11b 高多孔質Si層
11c 低多孔質Si層
12a p型単結晶Si層
12b n+型単結晶Si層
12c p−型単結晶Si層
13 絶縁層
15 絶縁膜
16 スクライブライン
17 受光センサ層
20 オーバーフロードレイン配線
21 p+型埋め込み層
25 n+型受光センサ層
30 支持基板
31 p+型正電荷蓄積領域
32 読み出しゲート部
33 垂直転送レジスタ部
34 層間絶縁膜
35 転送電極
36 チャンネルストップ領域(p+型)
37 転送チャンネル領域(n型)
38 半導体ウエル領域(p型)
39 ゲート絶縁膜
40 遮光膜
41 高濃度水素イオン注入層
42 p++型単結晶Si層
60 n+型アモルファスSi層
61 n+型ポリSi層
62 p型ポリSi層
63 p型アモルファスSi層
80 ガードリングストッパ
81a,81b ホルダ
82 高圧流体ジェット
83 微細ノズル
84 スリット孔
89 酸素及び窒素イオン注入層
90 埋め込み絶縁層(BOX層)
Claims (52)
- 単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、
該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の第1の単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、
前記第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、
該多孔質半導体層上に歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の歪み印加単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、
前記支持基板に形成された歪み印加単結晶半導体層上に歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該歪み単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板の所定深さにイオン注入層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
該絶縁層を介して前記種子基板と前記支持基板を貼り合せる工程と、
前記種子基板のイオン注入層に歪部を発生させる工程と、
前記種子基板を前記イオン注入層の歪部から分離して第1の単結晶半導体層を形成する工程と、
前記第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。 - 歪み印加単結晶半導体からなる種子基板の所定深さにイオン注入層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
該絶縁層を介して前記種子基板と前記支持基板を貼り合せる工程と、
前記種子基板のイオン注入層に歪部を発生させる工程と、
前記種子基板を前記イオン注入層の歪部から分離して歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
前記支持基板に形成された歪み印加単結晶半導体層上に歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該歪み単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる支持基板の所定深さにイオンを注入する工程と、
前記支持基板と前記イオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成する工程と、
該埋め込み絶縁層が形成された前記支持基板表面の第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記イオンは酸素イオンまたは窒素イオンまたは酸素及び窒素イオンを含む
ことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。 - 歪み印加単結晶半導体からなる支持基板の所定深さにイオンを注入する工程と、
前記支持基板と前記イオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成する工程と、
該埋め込み絶縁層が形成された前記支持基板表面の歪み印加単結晶半導体層上に歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該歪み単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記イオンは、酸素イオンまたは窒素イオンまたは酸素及び窒素イオンを含む
ことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の第1の単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングして第1の単結晶半導体層を露出する工程と、
前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の歪み印加単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングして歪み印加単結晶半導体層を露出する工程と、
前記支持基板に形成された歪み印加単結晶半導体層上に歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該歪み単結晶半導体層に半導体素子を形成する工程を備える
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。 - オーバーフロードレイン層を設けた半導体基板層に固体撮像素子を形成するとともに、
分割線に沿って前記半導体基板層をエッチングすることにより前記オーバーフロードレイン層を露出させる溝を形成し、
該溝の壁面に少なくとも前記オーバーフロードレイン層と導通する配線を設け、
前記分割線に沿って前記半導体基板を切断して形成した
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層には単結晶半導体層を設け、
該単結晶半導体層に前記固体撮像素子の受光ダイオード接合面を形成している
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層には歪み単結晶半導体層を設け、
該歪み単結晶半導体層に前記固体撮像素子の受光ダイオード接合面を形成している
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層にはオーバーフローバリア層となるp型多結晶半導体層と単結晶半導体層と互いに積層させて設け、
前記p型多結晶半導体層と前記単結晶半導体層との界面に前記固体撮像素子の受光ダイオード接合面を形成している
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層にはオーバーフローバリア層となるp型非晶質半導体層と単結晶半導体層とを互いに積層させて設け、
前記p型非晶質半導体層と前記単結晶半導体層との界面に前記固体撮像素子の受光ダイオード接合面を形成している
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層にはオーバーフローバリア層となるp型多結晶半導体層と歪み単結晶半導体層とを互いに積層させて設け、
前記p型多結晶半導体層と前記歪み単結晶半導体層との界面に前記固体撮像素子の受光ダイオード接合面を形成している
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層にはオーバーフローバリア層となるp型非晶質半導体層と歪み単結晶半導体層とを互いに積層させて設け、
前記p型非晶質半導体層と前記歪み単結晶半導体層との界面に前記固体撮像素子の受光ダイオード接合面を形成している
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層における前記分割線と固体撮像素子領域の間であって、前記オーバーフローバリア層の上方部分に、前記オーバーフローバリア層と同じ導電型とした埋め込み層を、固体撮像素子領域を囲むリング状に形成した
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 前記半導体基板層における前記分割線に沿って形成した前記溝の壁面に、電位的にオーバーフローバリア層と同じ導電型としたウエルを形成し、該ウエルで固体撮像素子領域を囲繞した
ことを特徴とする請求項17に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置。 - 支持基板にオーバーフロードレイン層を含む半導体基板層を形成する工程と、
該半導体基板層の所要の位置に固体撮像素子を形成する工程と、
該固体撮像素子を形成した前記半導体基板層を分割線に沿ってエッチングすることにより前記オーバーフロードレイン層を露出させる溝を形成する工程と、
該溝の壁面に少なくとも前記オーバーフロードレイン層と導通する配線を設ける工程と、
前記半導体基板層を前記分割線に沿って切断する工程とを有する
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記オーバーフロードレイン層と導通させる配線は、前記溝の全壁面及びこれと接続する固体撮像素子表面の周辺部の全面に設けて、固体撮像素子表面の4辺の任意の複数の位置に外部接続用電極を形成する
ことを特徴とする請求項26に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記オーバーフロードレイン層と導通させる配線は、前記溝の壁面及び固体撮像素子チップの4辺の任意の複数の位置に設けて、それと接続する固体撮像素子表面の周辺部に外部接続用電極を形成する
ことを特徴とする請求項26に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、
該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層を露出させる工程と、
前記支持基板上に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項29に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項29に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、
該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
該第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、
前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層若しくは多結晶半導体層若しくは非晶質半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項32に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項32に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板に多孔質半導体層を形成する工程と、
該多孔質半導体層上に第1の単結晶半導体層を形成する工程と、
該第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記種子基板を前記多孔質半導体層から分離する工程と、
前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項35に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項35に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体若しくは歪み印加単結晶半導体からなる種子基板の所定深さにイオン注入層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
該絶縁層を介して前記種子基板と前記支持基板を貼り合せる工程と、
前記種子基板のイオン注入層に歪部を発生させる工程と、
前記種子基板を前記イオン注入層の歪部から分離して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項38に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項38に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体若しくは歪み印加単結晶半導体からなる支持基板の所定深さにイオンを注入する工程と、
前記支持基板と前記イオンを高温反応させて埋め込み絶縁層を形成する工程と、
該埋め込み絶縁層が形成された前記支持基板表面の第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記イオンは酸素イオンまたは窒素イオンまたは酸素及び窒素イオンを含む
ことを特徴とする請求項41に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項41に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングする工程と、
前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項44に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項44に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層を形成する工程と、
該第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングする工程と、
前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層若しくは歪み印加単結晶半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層を形成する工程と、
該第3の単結晶半導体層若しくは第2の歪み単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第2の単結晶半導体層若しくは第1の歪み単結晶半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項47に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項47に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 単結晶半導体からなる種子基板にエッチング停止層を介して第1の単結晶半導体層を形成する工程と、
該第1の単結晶半導体層上に第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層を形成する工程と、
該第2の単結晶半導体層若しくは第1の多結晶半導体層若しくは第1の非晶質半導体層上に第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層を形成する工程と、
単結晶半導体からなる支持基板に絶縁層を形成する工程と、
前記種子基板の第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と前記支持基板の絶縁層を貼り合せる工程と、
前記支持基板と貼り合せた前記種子基板及びエッチング停止層をエッチングする工程と、
前記支持基板に形成された第1の単結晶半導体層に固体撮像素子を形成する工程と、
前記固体撮像素子周囲に前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層が露出するエッチング溝部を形成し、前記第3の単結晶半導体層若しくは第2の多結晶半導体層若しくは第2の非晶質半導体層と電気的に接続した少なくとも配線を形成する工程を備える
ことを特徴とする縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁層は、少なくとも窒化系シリコン膜を含む
ことを特徴とする請求項50に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。 - 前記エッチング溝部は、前記支持基板を分割する際の分割線に沿って形成する
ことを特徴とする請求項50に記載の縦型オーバーフロードレイン構造及び電子シャッタ機能を有する表面照射型固体撮像装置の製造方法。
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JP2009065122A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-03-26 | Panasonic Corp | 固体撮像素子及びその製造方法 |
CN109791938A (zh) * | 2016-10-10 | 2019-05-21 | 索泰克公司 | 正面型图像传感器和用于制造这种传感器的方法 |
WO2020262501A1 (ja) * | 2019-06-26 | 2020-12-30 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置 |
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- 2004-05-21 JP JP2004152180A patent/JP2005333070A/ja active Pending
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