JP5276518B2 - 裏抜け防止用塗工剤、それを含有する塗工用組成物、塗工用組成物を塗布した紙及び新聞印刷用紙 - Google Patents

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Description

本発明は、裏抜け防止用塗工剤、それを含有する塗工用組成物、塗工用組成物を塗布した紙及び新聞印刷用紙に関する。
近年の新聞印刷用紙は、軽量化、脱墨パルプの高配合化が求められており、酸性抄造から中性抄造に移行してきている。また印刷においてもオフセット化、印刷の高速化、カラー化が急速に進んでおり、印刷適性に対する要求がますます厳しくなっている。
これに伴い、新聞印刷用紙には高速オフセット印刷時に耐えうる引っ張り強度、印刷時にブランケット紙粉パイリングが発生しない表面強度、印刷時にブランケットに紙が取られることのない低ネッパリ性、印刷時の湿し水に対する表面サイズ性、インキの裏抜け防止、良好なインキの着肉性などが求められている。
このため、中性新聞用紙及びその製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、高速印刷に対する適性が高く、印刷栄えのする新聞印刷用紙を提供するには至っていない。
なお、ポリアルキレンポリアミン類と脂肪酸との反応で得られるアミド系化合物と、エピハロヒドリンの反応物が紙のサイズ剤の主要成分として有効であることは公知(例えば、特許文献2,3参照)である。また、サイズ剤以外の用途として不透明度向上剤及び多孔性向上剤(例えば、特許文献4、5参照)として公知であり、また紙のドラムドライヤーからの剥離性改良について有用であること(例えば、特許文献6参照)も公知であるが、これらの特許文献には浸透乾燥型インキの裏抜け防止に関する記載はない。
特許第2889159号公報 特公昭42−2922号公報 特開昭47−11306号公報 特開昭61−252400号公報 特開2000−273792号公報 特開昭59−30997号
本発明の課題は、吸油度の値が高く、印刷時の裏抜けが少ない裏抜け防止用塗工剤を提供することにある。また、本発明は、この裏抜け防止用塗工剤を含有する塗工用組成物、この塗工用組成物を塗布した紙及び新聞印刷用紙を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定のアミド系化合物を特定の有機酸及び特定の乳化剤を含有する水溶液中で、特定の割合のエピハロヒドリンにより変性させることで得られる裏抜け防止用塗工剤を用いることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)(i)アミン価が100〜250mgKOH/gであり、かつ
(ii)ポリアルキレンポリアミン(a)と前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基のモル数に対して、5〜45モル%の二塩基性カルボン酸類(b)と前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基と2級アミノ基との総モル数に対して、25〜75モル%の炭素数12〜24の脂肪酸類(c)とを反応させることにより得られるアミド系化合物[A]を、
水溶性有機酸(d)及びノニオン性乳化剤及び/またはカチオン性乳化剤(e)を含有する水溶液中で、前記アミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して、50〜100モル%のエピハロヒドリン(f)により変性させることで得られる裏抜け防止用塗工剤、
(2)前記水溶性有機酸(d)の量は、アミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して1〜100モル%であり、前記ノニオン性乳化剤及び/または前記カチオン性乳化剤(e)の量は、アミド系化合物[A]に対して1〜20質量%である上記(1)の裏抜け防止用塗工剤、
(3)前記脂肪酸類(c)が飽和脂肪酸である上記(1)又は(2)の裏抜け防止用塗工剤、
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の裏抜け防止用塗工剤と少なくとも1種類の変性澱粉類とにより形成される塗工用組成物、
(5)上記(4)に記載の塗工用組成物を原紙表面に塗布して得られることを特徴とする紙、
(6)上記(4)に記載の塗工用組成物を原紙表面に塗布して得られることを特徴とする新聞印刷用紙、
(7)上記(6)の原紙が、坪量が50g/m以下、不透明度が90%以上、紙面pHが5〜9、灰分の含有率が5〜40質量%、炭酸カルシウムの含有率が5〜40質量%の中性紙である上記(6)の新聞印刷用紙、
(8)輪転印刷機で浸透乾燥型インキを用いてオフセット印刷される上記(6)又は(7)の新聞印刷用紙を提供する。
優れた吸油度と印刷時の裏抜けが少ない、裏抜け防止用塗工剤、塗工用組成物、紙及び新聞印刷用紙を提供することができる。
(i)アミン価が100〜250mgKOH/gであり、かつ
(ii)ポリアルキレンポリアミン(a)と前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基のモル数に対して、5〜45モル%の二塩基性カルボン酸類(b)と前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基と2級アミノ基との総モル数に対して、25〜75モル%の炭素数12〜24の脂肪酸類(c)とを反応させることにより得られるアミド系化合物[A]を、
水溶性有機酸(d)及びノニオン性乳化剤及び/またはカチオン性乳化剤(e)を含有する水溶液中で、前記アミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して、50〜100モル%のエピハロヒドリン(f)により変性させることで得られる裏抜け防止用塗工剤である。
アミド系化合物[A]は、ポリアルキレンポリアミン(a)と前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基のモル数に対して、5〜45モル%の二塩基性カルボン酸(b)かつ、前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基と2級アミノ基との総モル数に対して、25〜75モル%の炭素数12〜24の脂肪酸類(c)を反応させることにより得ることができる。
本発明に使用されるポリアルキレンポリアミン(a)としては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサエチレンヘプタミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン、イミノビスプロピルアミン及びこれらのアミン類のアルキレンオキシド付加物が挙げられる。これらは、二塩基性カルボン酸(b)及び炭素数12〜24の脂肪酸類(c)と反応することによりアミド系化合物を形成できるものである。これらの中で、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンが好ましく、さらにはテトラエチレンペンタミンが特に好ましい。これらはその1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
本発明に使用される二塩基性カルボン酸類(b)は、分子中に2個のカルボキシル基を有する二塩基性カルボン酸及び/又はその誘導体であって、ポリアルキレンポリアミン類と反応することによりアミド系化合物を形成できればよい。前記誘導体としては、例えば、それら二塩基性カルボン酸のモノエステル、ジエステル、酸無水物を挙げることができる。二塩基性カルボン酸としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、ドデカン二酸、テレフタル酸などが挙げられ、工業的には炭素数5〜10の二塩基性カルボン酸が好ましい。また、二塩基性カルボン酸のモノエステル及びジエステルとしては、好ましくは炭素数1〜5、特に好ましくは炭素数1〜3の低級アルコール(メチル、エチル、プロピル)エステルを挙げることができる。酸無水物としては、遊離酸の分子内脱水縮合物のほか、低級カルボン酸好ましくは炭素数1〜5の低級カルボン酸との縮合物などが挙げられる。二塩基性カルボン酸類で工業的に特に好ましいものとしては、アジピン酸、グルタル酸ジメチルエステル、アジピン酸ジメチルエステルが挙げられる。上記の二塩基性カルボン酸類は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
二塩基性カルボン酸類(b)は、ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基のモル数に対して、5〜45モル%を使用する必要がある。ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基のモル数に対して、5モル%未満の二塩基性カルボン酸(b)を反応させたときは、溶融時のアミド系化合物[A]の粘度が低く、さらに、1ユニット中に存在するカチオン部位が少なくセルロースに定着しにくいために裏抜け防止用塗工剤が紙内部へ浸透しやすくなることから吸油度の値が低く、裏抜け防止効果が劣り、45モル%を超えて二塩基性カルボン酸(b)を反応させたときは、製造時にアミド系化合物[A]がゲル化する、もしくは、溶融時の粘性が高くなるため紙上での広がりが悪く、配向に時間がかかるため吸油度の値が低くなり、裏抜け防止効果が劣る。
本発明に使用される炭素数12〜24の脂肪酸類(c)としては、飽和であっても不飽和であってもよく、具体的には、炭素数12のドデカン酸(ラウリン酸)、炭素数14のテトラデカン酸(ミリスチン酸)、炭素数15のペンタデカン酸(ペンタデシル酸)、炭素数16のヘキサデカン酸(パルミチン酸)、9−ヘキサデセン酸(パルミトイル酸)、炭素数17のヘプタデカン酸(マルガリン酸)、炭素数18のオクタデカン酸(ステアリン酸)、cis−9−オクタデセン酸(オレイン酸)、11−オクタデセン酸(バクセン酸)、cis,cis−9,12−オクタデカジエン酸(リノール酸)、9,12,15−オクタデカントリエン酸((9,12,15)−リノレン酸)、6,9,12−オクタデカトリエン酸((6,9,12)−リノレン酸)、9,11,13−オクタデカトリエン酸(エレオステアリン酸)、炭素数19のノナデカン酸(ツベルクロステアリン酸)、炭素数20のイコサン酸(アラキジン酸)、8,11−イコサジエン酸、5,8,11−イコサトリエン酸、5,8,11−イコサテトラエン酸(アラキドン酸)、炭素数22のドコサン酸(ベヘン酸)、炭素数24のテトラドコサン酸(リグノセリン酸)、cis−15−テトラドコサン酸(ネルボン酸)を挙げることができ、これらのエステルであっても使用できる。これらの中でも飽和脂肪酸であることが好ましく、炭素数18〜24のものが好ましい。上記の脂肪酸類(c)は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
炭素数12〜24の脂肪酸類(c)は、ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基と2級アミノ基の総モル数に対して、25〜75モル%を使用する必要がある。ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基と2級アミノ基の総モル数に対して、25モル%未満の炭素数12〜24の脂肪酸類(c)を使用したときは脂肪酸由来のアルキル基が少なくなるため吸油度の値が低く、裏抜け防止効果が劣り、75モル%を超えて炭素数12〜24の脂肪酸類(c)使用したときは、親水性が低下し、裏抜け防止用塗工剤の分散性が低下するため吸油度の値が低く、裏抜け防止効果が劣る。
アミド系化合物[A]のアミン価は100〜250mgKOH/gである必要がある。アミン価が100未満であるとセルロースに定着できるカチオン部位が少なくなり、有効に働く成分が減るため、吸油度の値が低く、インキの裏抜け防止効果が劣り、250を超えると親水性が高くなりすぎるため、セルロースへの定着は優れるものの、疎水性が劣るため吸油度の値が低く、インキの裏抜け防止効果が劣る。
本発明におけるアミド系化合物[A]のアミン価は以下のように測定して算出して求めたものである。また、アミド系化合物[A]のアミン価は、残存アミノ基を示している。
アミン価=残存アミノ基=(V ×F ×0.5 ×56.1 )/S
但し、V :1 /2 規定塩酸メタノール液の滴定量(cc)
F :1 /2 規定塩酸メタノール液の力価
S :採取した試料の固形分量(g)
ポリアルキレンポリアミン(a)と脂肪酸類(c)及び二塩基性カルボン酸類(b)との反応は、100〜200℃に加熱することにより行われる。反応時間は、通常、0.5〜10時間であり、中でも2〜6時間が好ましい。反応に際してポリアルキレンポリアミン(a)と脂肪酸類(c)及び二塩基性カルボン酸類(b)とを混合する方法に制限はなく、通常はポリアルキレンポリアミン(a)に二塩基性カルボン酸類(b)と脂肪酸類(c)とを混合して反応を進行させる方法、二塩基性カルボン酸類(b)とポリアルキレンポリアミン(a)との反応物に脂肪酸類(c)を混合して反応を進行させる方法が好ましい。アミド化反応の触媒は特に用いなくても良いが、アミド化反応の触媒として、硫酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸などのスルホン酸類、あるいは、アミド化反応に通常に用いられる触媒を使用しても良い。その使用量はポリアルキレンポリアミン(a)1モルに対し、通常の場合0.005〜0.1モルであり、好ましくは0.01〜0.05モルである。
この発明の裏抜け防止用塗工剤は、アミド系化合物[A]を水溶性有機酸(d)及びノニオン性乳化剤及び/またはカチオン性乳化剤(e)を含有する水溶液中で、アミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して、50〜100モル%のエピハロヒドリン(f)により変性させることで得られる。
本発明に使用される水溶性有機酸(d)としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸などのカルボン酸を有する水溶性有機酸を挙げることができる。
水溶性有機酸(d)は、アミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して、好ましくは1〜100モル%、更に好ましくは50〜90モル%であることが分散性を高めるために好ましい。
本発明に使用されるノニオン性乳化剤及び/又はカチオン性乳化剤(e)のうち、ノニオン性乳化剤としては、例えば、アルキル基及び/又はアルケニル基の炭素数が4〜20である脂肪酸ソルビタンエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル、脂肪酸アミド、各種ポリアルキレンオキサイド型ノニオン性界面活性剤が挙げられる。ポリアルキレンオキサイド型ノニオン性界面活性剤としては、脂肪酸アルキレンオキサイドソルビタンエステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレン脂肪族アルコール、ポリオキシアルキレン脂肪族アミン、ポリオキシアルキレン脂肪族メルカプタン、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル等が挙げられる。これらの中でも乳化分散性に優れるアルキレンオキサイド付加物であることが好ましく、さらにアルキレンオキサイドとして乳化剤1分子当たり1〜20モル付加していることが好ましい。アルキレンオキサイドのアルキル基の炭素数が2〜4であることが特に好ましい。
本発明に使用されるノニオン性乳化剤及び/又はカチオン性乳化剤(e)のうち、カチオン性乳化剤としては、例えば、アルキル基及び/又はアルケニル基の炭素数が4〜20である長鎖アルキルアミン塩、ポリオキシアルキレンアミン、テトラアルキル4級アンモニウム塩、トリアルキルベンジル4級アンモニウム塩、アルキルイミダゾリウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルキノリウム塩、アルキルホスホニウム塩、アルキルスルホニウム塩等が挙げられ、両性界面活性剤としては各種ベタイン系界面活性剤が挙げられる。これらの中でも乳化分散性に優れるアルキレンオキサイド付加物であることが好ましく、さらにアルキレンオキサイドとして乳化剤1分子当たり1〜20モル付加していることが好ましい。アルキレンオキサイドのアルキル基の炭素数が2〜4であることが特に好ましい。
ノニオン性乳化剤及び/又はカチオン性乳化剤(e)は、アミド系化合物[A]の固形分に対して、1〜20質量%であることが、発泡性を抑えつつ、分散性を高めるためには好ましい。
本発明に使用されるエピハロヒドリン(f)としては、エピクロロヒドリン、エピブロムヒドリンなどが挙げられ、その中でもエピクロロヒドリンが好ましい。
エピハロヒドリン(f)の使用量は、残存アミノ基の活性水素に対して、50〜100モル%である必要がある。
エピハロヒドリン(f)の使用量がアミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して、50モル%未満であると裏抜け防止用塗工剤のカチオン性が低下し、セルロースへ定着しにくくなるため吸油度の値が低く、裏抜け防止効果が劣り、100モル%を超えると未反応物が多くなるだけである。
水溶性有機酸(d)及びノニオン性乳化剤及び/またはカチオン性乳化剤(e)を含有する水溶液中におけるアミド系化合物[A]とエピハロヒドリン(f)との反応は、40〜95℃に加熱することにより行われる。反応時間は、通常、1〜8時間であり、中でも3〜6時間が好ましい。
本発明の裏抜け防止用塗工剤の適用される原紙に使用されるパルプとしては、クラフトパルプあるいはサルファイトパルプ等の晒、もしくは未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプもしくはサーモメカニカルパルプ等の晒、もしくは未晒高収率パルプ、又は新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙、もしくは脱墨古紙等の古紙パルプ等を挙げることができる。省資源やリサイクルの観点から、古紙パルプの配合量は全パルプ固形分質量の50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましい。
紙を得るために、填料、染料、酸性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー系、又はアルケニルコハク酸無水物系の中性抄紙用サイズ剤、中性抄紙用ロジン系サイズ剤等のサイズ剤、その他乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、及び消泡剤等の添加物も、各々紙種に要求される物性を発現するために、必要に応じて使用してもよい。填料としては、クレー、タルク、ホワイトカーボン、酸化チタン、及び重質又は軽質炭酸カルシウム等が挙げられる。これらを単独であるいは2種以上用いてもよい。
このようにして得られる原紙は、坪量が50g/m以下、不透明度が90%以上、紙面pHが5〜9、灰分の含有率が紙の絶乾質量に対して5〜40質量%、炭酸カルシウムの含有率が紙の絶乾質量に対して5〜40質量%の中性の新聞用紙であることが好ましい。不透明度は、ISO 2471に準じて測定することができる。灰分はISO 1762に準じて測定することができ、炭酸カルシウムの含有率を測定する場合は灼熱温度を575℃とし、炭酸カルシウム以外の填料の含有率を測定する場合は灼熱温度900℃とする。
本発明の裏抜け防止用塗工剤を塗工するための塗工機としては、例えばサイズプレス、フィルムプレス、ゲートロールコーター、シムサイザー、ブレードコーター、キャレンダー、バーコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、及びカーテンコーターを用いることができる。また、スプレー塗工機により原紙表面に裏抜け防止用塗工剤を塗工することもできる。
本発明の裏抜け防止用塗工剤を塗工する際に、澱粉類、例えば酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉、カチオン化澱粉、セルロース類、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミド類、及びアルギン酸ソーダ等の水溶性高分子を塗工液として使用することもできる。また、表面サイズ剤、防滑剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、粘度調整剤、染料、顔料等の添加物を併用してもよい。これらの中でも特に、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉、カチオン化澱粉などの変性澱粉類から選ばれる少なくとも1種の変性澱粉類と裏抜け防止用塗工剤とを含有する塗工用組成物とすることが好ましい。
本願発明の裏抜け防止用塗工剤を、前記原紙に塗工して得ることができる紙としては、各種の紙及び板紙を挙げることができる。例えば、PPC用紙、インクジェット記録用紙、圧着紙、写真用印画紙、レーザープリンター用紙、フォーム用紙、熱転写用紙、及び感熱記録用紙等の記録用紙、アート紙、キャストコート紙、上質コート紙及び中質コート紙等のコート紙、クラフト紙、及び純白ロール紙等の包装用紙、その他ノート用紙、書籍用紙、印刷用紙、及び新聞印刷用紙等の洋紙、印画紙等の加工原紙等の加工原紙、マニラボール、白ボール、及びチップボール等の紙器用板紙、並びにライナー等の板紙が挙げられる。この中でも本発明の裏抜け防止用塗工剤を塗工して裏抜け防止効果をよりよく発現することのできる用紙としては、新聞印刷用紙が好ましく、さらに中性新聞印刷用紙であることが好ましい。特に、裏抜けが問題となりやすい輪転印刷機で浸透乾燥型インキを用いてオフセット印刷される新聞印刷用紙が好ましい。
本願発明の裏抜け防止用塗工剤を塗工する際に使用する塗工液中の裏抜け防止用塗工剤の濃度は、通常、0.01〜3質量%、好ましくは0.05〜2質量%である。0.01質量%未満では裏抜け防止効果が不十分である場合があり、3質量%を超えて使用しても裏抜け防止効果の向上効果は低く経済的に不利益である。
また、通常、塗工量は、裏抜け防止用塗工剤の固形分で0.01〜0.3g/m、好ましくは0.01〜0.1g/mである。前記範囲内であると、特に良く裏抜け防止効果が発揮される。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明の技術的範囲はこれらの実施形態に限定されるものではない。以下において「部」、「%」で示すのは各々「質量部」、「質量%」を意味する。
高分子乳化剤の製造例1
攪拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管をつけた1リットルの四つ口フラスコにスチレン170部、ジメチルアミノエチルメタクリレート57部、アゾビスイソブチロニトリル3.6部及びイソプロピルアルコール68部を仕込み、80℃で3時間保持し、次いでアソビスイソブチロニトリルを0.2部仕込み、さらに、同温度で2時間保持した。ついで、90%酢酸22.3部(ジメチルアミノエチルメタクリレートに対して100モル%)、水558部を加え、イソプロピルアルコールを留去した。その後、水13部、4級化剤としてエピクロロヒドリン31部(ジメチルアミノエチルメタクリレートに対して100モル%)、仕込み、2時間保持した。その後、固形分25%となるように水で希釈して、カチオン性共重合体水溶液を得た。これを高分子乳化剤として用いる。
(実施例1)
温度計、冷却器、撹拌機、及び窒素導入管を備えた1リットル四つ口丸底フラスコに、テトラエチレンペンタミン1モル、アジピン酸0.5モルを仕込み170℃まで昇温し、生成する水を除去しながら2時間反応させた後、さらにステアリン酸1.6モルを加え、170℃でさらに5時間反応させた。このアミド化合物50.0gとイソプロピルアルコール2.5g、水369.1g、ノニオン性乳化剤(ニューコール 2320(日本乳化剤株式会社製))5.0g、酢酸5.8gを温度計、還流冷却器、撹拌機、滴下ロートを備えた500mlの四つ口フラスコに仕込み、50℃まで昇温した後、1時間攪拌した。エピクロロヒドリン11.2g(残存アミノ基の活性水素に対して70モル%)を加え、50℃で3時間、さらに80℃で3時間反応させた後、冷却して固形分15%の裏抜け防止用塗工剤Aを得た。得られた裏抜け防止用塗工剤Aの性状を表2に示す。
実施例2〜25、比較例2〜7
表1に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして裏抜け防止用塗工剤B〜Y、a〜fを得た。得られた裏抜け防止用塗工剤B〜Y、a〜fの性状を表2に示す。なお、比較例1は裏抜け防止用塗工剤の代わりにヒドロキシエチル化澱粉を用いたものである。
Figure 0005276518
表1中の略号の説明
TEPA:テトラエチレンペンタミン
TETA:トリエチレンテトラミン
DETA:ジエチレントリアミン
アミート320:ポリオキシエチレンアルキルアミン(花王株式会社製)(タイプ:p−EO−C18アミン)
高分子:高分子乳化剤の製造例1で得られた高分子乳化剤
N2308:ニューコール 2308(日本乳化剤株式会社製)(タイプ:p−EO−C12−13エーテル:ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
N2360:ニューコール 2360(日本乳化剤株式会社製)(タイプ:p−EO−C12−13エーテル:ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
N2320:ニューコール 2320(日本乳化剤株式会社製)(タイプ:p−EO−C12−13エーテル:ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
EpiCl:エピクロロヒドリン
Figure 0005276518
中性新聞印刷用紙の原紙の製造
カナディアン・スタンダード・フリーネス(CSF)が160ml、濃度2.5%の脱墨パルプスラリーに、対パルプ9%(絶対質量基準)の炭酸カルシウム(奥多摩工業株式会社製;TP121S)、対パルプ0.25%(絶対乾燥基準)の硫酸バンドを順次添加した後、pH7.5の希釈水でこのパルプスラリーを濃度0.25%まで希釈した。テスト抄紙機で、坪量48g/mとなるように抄紙した。尚、この時の抄紙pHは7.5であった。湿紙の乾燥は、ドラムドライヤーを用いて100℃で80秒間の乾燥条件でおこなって中性新聞印刷用紙の原紙を得た。得られた原紙の不透明度は92%、紙面pHは7、灰分の含有率は紙の絶乾質量に対して10質量%、炭酸カルシウムの含有率は紙の絶乾質量に対して7質量%であった。
塗工紙の作成
ヒドロキシエチル化澱粉を濃度12%になるように水で希釈し、95℃で糊化を行い、得られたヒドロキシエチル化澱粉溶液に裏抜け防止用塗工剤を添加した。得られた塗工用組成物の組成がヒドロキシエチル化澱粉10%、裏抜け防止用塗工剤0.5%になるように調整した。この塗工用組成物を前記中性新聞印刷用紙の原紙に、No.3バーコーターにて塗工し、中性新聞印刷用紙を得た。裏抜け防止用塗工剤の塗工量は固形分で0.08g/mであった。得られた前記中性新聞印刷用紙を試験紙として恒温恒湿(23℃、50%相対湿度)環境下で24時間調湿した。評価は以下のようにして行った。
(評価方法)
吸油度:JAPAN TAPPI No.33に準拠して、紙面に大豆油/石油系溶剤(新日本石油株式会社製;AFソルベント6)=1/1(質量%/質量%)の混合油を滴下し、油滴が紙に吸収されて紙面に見えなくなるまでの時間を測定した。混合油の滴下量は1μlとした。数値が高い程、油が紙に浸透しにくい。
裏抜け値:紙サンプルに、RI印刷機を用いて、キーレスオフセット用新聞インキを使用し、片面印刷を施した。20℃、65RH%の雰囲気に放置し、放置から1時間後及び24時間後に、マクベス反射濃度計で印刷裏面の反射率を測定し、次式により裏抜け値を算出した。
裏抜け値(%)=(印刷裏面の反射率/未印刷の裏面の反射率)×100
実施例1〜25及び比較例1〜7についての評価結果を表3に示す。
Figure 0005276518
表3の結果から、本発明の裏抜け防止用塗工剤を含有する塗工用組成物を紙表面に塗布することにより吸油度の値、裏抜け値が高くなる。つまり、紙表面にインキの浸透を抑制する皮膜が生じることにより、紙内部へのインキの浸透を抑制していることがわかる。

Claims (8)

  1. (i)アミン価が100〜250mgKOH/gであり、かつ
    (ii)ポリアルキレンポリアミン(a)と前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基のモル数に対して、5〜45モル%の二塩基性カルボン酸類(b)と前記ポリアルキレンポリアミン(a)に含まれる1級アミノ基と2級アミノ基との総モル数に対して、25〜75モル%の炭素数12〜24の脂肪酸類(c)とを反応させることにより得られるアミド系化合物[A]を、
    水溶性有機酸(d)及びノニオン性乳化剤及び/またはカチオン性乳化剤(e)を含有する水溶液中で、前記アミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して、50〜100モル%のエピハロヒドリン(f)により変性させることで得られる裏抜け防止用塗工剤。
  2. 前記水溶性有機酸(d)の量は、アミド系化合物[A]の残存アミノ基の活性水素に対して1〜100モル%であり、前記ノニオン性乳化剤及び/または前記カチオン性乳化剤(e)の量は、アミド系化合物[A]に対して1〜20質量%であることを特徴とする請求項1に記載の裏抜け防止用塗工剤。
  3. 前記脂肪酸類(c)が飽和脂肪酸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の裏抜け防止用塗工剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の裏抜け防止用塗工剤と少なくとも1種類の変性澱粉類とにより形成される塗工用組成物。
  5. 請求項4に記載の塗工用組成物を原紙表面に塗布して得られることを特徴とする紙。
  6. 請求項4に記載の塗工用組成物を原紙表面に塗布して得られることを特徴とする新聞印刷用紙。
  7. 請求項6に記載の原紙が、坪量が50g/m以下、不透明度が90%以上、紙面pHが5〜9、灰分の含有率が5〜40質量%、炭酸カルシウムの含有率が5〜40質量%の中性紙であることを特徴とする新聞印刷用紙。
  8. 輪転印刷機で浸透乾燥型インキを用いてオフセット印刷されることを特徴とする請求項6又は7に記載の新聞印刷用紙。
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