JP5275638B2 - 味噌 - Google Patents

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Description

本発明は、フラボノイド類を含有する味噌に関する。
味噌は、古くは中国において、大豆を原料として作り出された食品であり、大和朝廷時代に朝鮮半島を経て日本に伝来したものである。その後、日本人により日本の気候風土に合わせて工夫を重ねて編み出された独自の製法によって造られるようになり、今日の味噌が完成した。また、味噌は単に調味料としてのみならず、栄養的にも優れた食品であり、蛋白質、脂肪の供給源である。更に、味噌を味噌汁として食することで、具として用いる野菜、海草、魚介類の良い給源とすることもできる。
味噌は一般には、蒸煮した大豆、米及び/又は麦等の穀物に、米及び/又は麦等を蒸煮し麹菌を培養したものを加え、食塩を混合し、醗酵、熟成して製造される。味噌は製造中、及び製造後の保存中に着色が進行することが知られている。この味噌の着色の度合いは、原料だけでなく、熟成条件(温度、塩分濃度)や殺菌処理の過熱条件によって異なると言われている。また、保存時の温度、時間(期間)、包装材料の他、溶存酸素濃度に依存し、様々な因子が関与する複雑な現象である。このように、味噌の持つ色調は、製造から出荷、出荷から消費者に至るまで、更には消費者の家庭での保存までの一連の過程において、常に変化するものである。また、製造する時期(季節)の違いにより色調が異なるなどにより、一定の品質を保証することができない場合には、味噌の商品価値を低下させるため、色調の維持が味噌製造業者にとって大きな課題となっている。
このような状況から、味噌の着色を抑制するために種々の技術が提案されている。これらの技術は、(I)他成分の添加、(II)原料の前処理、(III)醸造条件の改善、(IV)その他、に大別される。(I)としては、ミョウバンなどの食品添加物を配合する方法、含硫化合物およびエンジオール構造を有する化合物を添加する技術、仕込時に黄蘗(きはだ)、梔子(くちなし)、茜のエキスを添加し醗酵を行う技術等が開示されている(特許文献1〜4)。(II)としては、原料大豆を酵素処理する技術、(III)としては、温度感受性の高い酵母を使用する方法、(IV)としては、非通気性カップを用いる技術等が既に知られている(特許文献5〜7)。
一方、食品中に含まれる種々の成分の生理機能について、関心が高まってきている。生理機能を有する素材の一つとして、フラボノイド類が挙げられる。フラボノイド類は、植物性食品中に含まれ、例えば血糖値低下作用、血圧降下作用、脂質代謝改善作用、アレルギー抑制作用等を有することが知られている(特許文献8〜14、非特許文献1〜4)。
また、フラボノイド類を、味噌などの調味料や食品に応用する技術が提案されている(特許文献15〜19)。更に、甘藷アントシアニンを用いて味噌を紫色に着色する方法や、醤油やリンゴ等で白味噌を赤色化する方法がある(特許文献20、21)。しかし、フラボノイド類による味噌の濃色化(着色)を抑制する作用については知られていない。
この他、メトキシ残基が多いフラボンの塩味緩和作用、甘味残存抑制作用等が知られているが、フラボノイド類による塩味の持続性増強作用については知られていない。更に、フラボノイド類には、高度甘味料の甘味持続性を低減する作用や、野菜飲料や生薬類の青臭み、渋味、酸味低減作用及び不快臭や不快な味の低減作用等を有することが知られている(特許文献22〜28)。
特公昭41-4397号公報 特公昭37-15295号公報 特開2000-236834号公報 特開平8-196230号公報 特開昭63-279761号公報 特開2000-245381号公報 特開昭58-175464号公報 特開平8-283154号公報 特開2001-240539号公報 特開2002-47196号公報 特開2005-225847号公報 特開2000-78955号公報 特開2000-78956号公報 国際公開00/15237号パンフレット 国際公開98/18348号パンフレット 特開2005-168458号公報 特開2004-290129号公報 特開平9-187244号公報 特開2005-34144号公報 特開2001-190239号公報 特開平9-313127号公報 特開平6-335362号公報 特開平8-256725号公報 特開平11-318379号公報 国際公開93/10677号パンフレット 米国特許4031265号明細書 米国特許4154862号明細書 特開2004-49186号公報 Biosci. Biotech. Biochem.,70(4),933(2006) Agric. Biol. Chem.,49(4),909(1985) Phytother. Res.,15,655(2001) J. Food Sci.,71,S633(2006)
味噌の着色抑制という課題に対して、前述の従来技術(II)〜(IV)では、効果が十分でないこと、設備投資が必要となりコストが高くなること、工程が煩雑になること等の事情がある。また、簡便な方法として提案されている従来技術(I)では、味噌本来の風味が損なわれる場合があり、着色を抑制する効果も十分ではない。
そこで、本発明の目的は、味噌の着色(色が濃くなること)が抑制され、しかも味噌本来の風味が損なわれずに風味良好で継続的に摂取することが容易であり、血圧降下作用等の生理機能を有し、簡便に製造できる味噌を提供することにある。
本発明者らは、上記課題について検討を行った結果、味噌に対して特定の骨格を有するフラボノイド類を特定量配合することにより、味噌の着色が抑制され、味噌本来の風味が損なわれず、風味良好な味噌を簡便に得られることを見出した。風味良好であると、継続的に摂取することが容易となり、フラボノイドに起因する血圧降下作用等の生理機能が発揮されることにつながる。
すなわち、本発明は、フラバノン骨格、フラボン骨格又はフラボノール骨格を有するフラボノイド類を0.01〜5質量%含有する味噌を提供するものである。
本発明によれば、味噌の着色が抑制され、しかも味噌本来の風味が損なわれずに風味良好で、継続的に摂取することが容易であり、血圧降下作用等の生理機能を有する味噌を簡便に得ることができる。
本発明における味噌とは、一般に言われる、普通味噌と加工味噌を含み、普通味噌としては、原料によって米味噌、麦味噌、豆味噌が挙げられる。また普通味噌には、前記の3種又は2種の味噌を調合した調合味噌や、平成13年4月に創設された保健機能食品制度により定められた成分を一定基準以上含む栄養強化味噌、衛発第781号記載の特別用途食品である減塩味噌も含まれる。更にこれら普通味噌は、生タイプ又は火入れ等の殺菌処理したタイプのいずれをも含む。加工味噌とは、調味料としての味噌ではなく、そのまま食品として食べる味噌のことを指し、例として金山寺味噌,ピーナッツ味噌,ゆず味噌などが挙げられる。
これらの味噌が、非乾燥味噌(半固形状)の場合は、水分含量は30〜50質量%(以下、単に「%」で示す)、好ましくは40〜48%、更に42〜47%であるのが好ましい。また、乾燥味噌(粉末状、顆粒状)の場合は、水分含量が2〜7%、好ましくは3〜6%、更に4〜5%であるのが好ましい。
食塩の過多な摂取は、腎臓病、心臓病、高血圧症に悪影響を及ぼすことから食塩の摂取量を制限するために、本発明の味噌が、低塩味噌、又は減塩味噌であるのが好ましい。本発明において、減塩味噌とは、ナトリウム含量が通常の同種の食品における含量の50%以下であるものをいい、非乾燥味噌でナトリウム含量が2.1〜2.55%、更に2.3〜2.5%であるのが好ましい。なお、乾燥味噌ではナトリウム含量が4〜5.5%、更に4.5〜5%であるのが好ましい。
また、本発明において、低塩味噌とは、ナトリウム含量が通常の同種の食品における含量の50%超〜80%以下であるものをいい、非乾燥味噌でナトリウム含量が2.55%超〜4.2%未満、更に3.5〜4%であるのが好ましい。なお、乾燥味噌ではナトリウム含量が5.5%超〜9%未満、更に6.5〜7.9%であるのが好ましい。
本発明において、ナトリウムは、食品成分表示上の「ナトリウム」又は「Na」を指し、味噌中に塩の形態で配合されているものをいう(以下に記載するナトリウム以外のアルカリ金属又はアルカリ土類金属についても同様である)。ナトリウムは、人体にとって重要な電解質のひとつであり、その大部分が細胞外液に分布している。濃度は135〜145mol/L程度に保たれており、細胞外液の陽イオンの大半を占める。そのため、ナトリウムの過剰摂取は濃度維持のための水分貯留により、高血圧の大きな原因となる。
本発明の味噌は、ナトリウムを0.4〜8%含有するが、好ましくは1.4〜7.4%、より好ましくは2.2〜6.2%、更に3.1〜5.7%、特に3.6〜5.4%、殊更3.8〜5.1%含有するのが、塩味、保存性、食塩摂取量低減、工業的生産性の点で好ましい。
本発明において、ナトリウムとして、無機ナトリウム塩、有機酸ナトリウム塩、アミノ酸ナトリウム塩、核酸ナトリウム塩等を用いることができる。具体的には、塩化ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム、これらの2種以上の混合物が挙げられる。このうち、塩化ナトリウム(NaCl)を主成分とする食塩を使用するのが、コストの点で好ましい。
食塩として、様々なものが市販されており、例えば、日本たばこ産業(株)が扱っている食塩、並塩、あるいは海外からの輸入天日塩等が挙げられるが、特に限定されるものではない。また、食塩は乾燥物基準で塩化ナトリウム100質量部(以下、単に「部」で示す)に対して、塩化マグネシウムを0.01〜2部、塩化カルシウムを0.01〜2部、塩化カリウムを0.01〜2部含有するものが、風味、工業的生産性の点で好ましい。本発明において、ナトリウムの含有量は原子吸光光度計(Z−2000型偏光ゼーマン原子吸光光度計、日立製作所)により測定することができる。
また、本発明における味噌は、醸造の際に用いる麹としては一般的なものを用いることができ、例えばコメ麹、麦麹、豆麹を用いることができる。またこれらの穀類以外の麹や、麹原料や醸造前の麹にα化処理、乾燥処理等の前処理を施したものを用いて醸造したものでも良い。
本発明における味噌に用いる原料は、米、麦、大豆など一般的な原料を用いることができる。また、これら原料に前処理を施したもの、例えば多糖類分解酵素を作用させたもの、温水処理したもの、過熱処理により蛋白変性させたもの、殺菌処理を施したもの等も用いることができる。
本発明における味噌の製造において、醸造における熟成工程は通常の条件で行うことができ、また、短時間あるいは長時間のいずれであっても良い。
本発明における味噌は、上記の普通味噌、加工味噌または調合味噌のいずれかに限定されないが、その味噌にフラボノイド類を含有するものである。フラボノイド類の含有量は、味噌中に0.01〜5%であるが、好ましくは0.06〜4.5%、更に0.08〜4%、特に0.1〜2%、殊更0.17〜1%であることが着色抑制効果、味噌本来の風味の維持、生理効果の点から好ましい。
なお、本発明でいう「着色」とは、製造した後の保存中に味噌の「色が濃くなる」ことをいう。
本発明におけるフラボノイド類とは、フラボノイド、またはその配糖体(以下、「フラボノイド配糖体」または単に「配糖体」と表記する)、更にこれに糖が結合したもの(配糖体も糖が結合したものであるが、これと区別するため配糖体に更に糖が結合したものを、以下「糖付加物」と表記する)、酵素処理したものを含む。フラボノイドとは、狭義には、フラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノノール、イソフラボンをいうが、広義にはC−C−Cを基本骨格とする一群の化合物をいい、狭義のフラボノイドが重合した化合物も含まれる。また、フラボノイドの分子は、両端のベンゼン環をそれぞれA環、B環と称し、中間のピラン環(またはピロン環)をC環と称するが、それぞれの分子中のA環、B環に結合したOH基(水酸基)やO置換基が結合したもの、C環の4位にO(酸素)原子が結合していないもの等もフラボノイドに含まれる(「食品の変色の科学」木村進ら編著、光琳、平成7年)。本発明におけるフラボノイドは広義のものをいい、好ましくは狭義のものをいう。
なお、本発明においては、フラボノイド類のうちアグリコン(配糖体でないもの)を「フラボノイド」と表記する。
本発明においては、フラボノイドのうち、C環の4位にO(酸素)原子が結合しており、しかも、(i)3位(C環)にO原子が結合していないもの又は、(ii)3位(C環)に、O原子が結合していても、2位と3位の炭素−炭素(C−C)結合が二重結合であるものが好ましい。具体的骨格としては、フラバノン骨格、フラボン骨格、フラボノール骨格、フラバノノール骨格、イソフラボン骨格が挙げられ、中でもフラバノン骨格、フラボン骨格、フラボノール骨格が風味、着色抑制の点で好ましい。
フラボノイドは、前記分子中のA環、B環にOH基(水酸基)が1つ又は2つ以上結合したものや、OCH3基(メトキシ基)が結合したもの等も含まれる。これらのうち、特に血圧降下作用を有するものが、本発明の主旨に合致するので好ましい。
本発明においては、前記分子中のA環、B環にOCH3基(メトキシ基)が結合しているものは、下記式(1)で定義することができる。
Y/(X+Y)=0.05〜1 式(1)
ここで、XとYは、それぞれ下記の数のことである。
X:フラボノイド類1分子中のベンゼン環に結合したOH基の数
Y:フラボノイド類1分子中のベンゼン環に結合したOCH3基の数
本発明において、式(1)の数値は0.05〜1であるのが好ましいが、更に好ましくは0.1〜0.7、より好ましくは0.15〜0.5、更に0.2〜0.45、特に0.25〜0.4、殊更0.27〜0.35であるのが、着色抑制、味噌の本来の風味の維持、濃厚感付与の点で好ましい。特に、A環又はB環に結合したOH基は、保存中に酸化されやすいことから、OH基の替わりにOCH3基が結合しているものが好ましく、式(1)の数値が上記範囲であるのが好ましい。式(1)を満たす具体例として、アグリコンとしては、ペクトリナリゲニン、ノビレチン、ラムネチン、イソラムネチン、タンゲレチン、シネンセチン、イソシネンセチン、アカセチン、ヘスペレチン等が挙げられる。配糖体としては、ヘスペリジン、メチルヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ブラッシジン、ナルシッシン、リナロシド、ジオスミン、カクチシン、リナリンが例示される。
本発明においては、着色抑制、風味、水への溶解性、工業的生産性の点から、フラボノイド類が、ヘスペリジン、メチルヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ペクトリナリゲニン、ノビレチン、ブラッシジン、ナルシッシン、リナロシド、イソラムネチン、ラムネチン、カクチシン、リナリン、タンゲレチン、シネンセチン、イソシネンセチン、ジオスミン、アカセチン又はヘスペレチン、並びにこれらの糖付加物又はこれらの糖加水分解物から選択される1種又は2種以上の混合物であるのが好ましく、更に、ヘスペリジン、メチルヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ペクトリナリゲニン、イソラムネチン、ラムネチン、ジオスミン、及びヘスペレチン、並びにこれらの糖付加物又はこれらの糖加水分解物から選択される1種又は2種以上の混合物であるのが好ましく、特に、ヘスペリジン、ヘスペレチン、並びにこれらの糖付加物又はこれらの糖加水分解物から選択される1種又は2種以上の混合物であるのが好ましい。
本発明において、フラボノイド類として、前記分子中のA環、B環にOCH基(メトキシ基)が結合していないものを用いることができる。すなわち、フラバノン骨格、フラボン骨格又はフラボノール骨格を有し、上記式(1)における「Y/(X+Y)」の値が0.05未満であるものを指す。このようなフラボノイド類の具体例として、アグリコンとしては、ケルセチン、ミリセチン、ケンフェロール、ルテオリン、クリシン、ネリンゲニン、アピゲニン又はエリオジクチオールが挙げられる。配糖体としては、ルチン、イソケルセチン、ケルシトリン、イソケルシトリン、ヒペリン、ミリシトリン、アストラガリン、ナリンジン、アピイン、エリオシトリン又はネオエリオシトリンが例示される。
本発明においては、着色抑制、風味、水への溶解性、工業的生産性の点から、フラボノイド類がルチン、ケルセチン、イソケルセチン、ケルシトリン、イソケルシトリン、ヒペリン、ミリセチン、ミリシトリン、ケンフェロール、ルテオリン、アストラガリン、クリシン、ナリンジン、ナリンゲニン、アピゲニン、アピイン、エリオジクチオール、エリオシトリン又はネオエリオシトリン、並びにこれらの糖付加物又はこれらの糖加水分解物から選択される1種又は2種以上の混合物であるのが好ましく、更に、ルチン、ケルセチン、クリシン、ナリンジン、ナリンゲニン、アピゲニン、アピイン又はエリオシトリン、並びにこれらの糖付加物又はこれらの糖加水分解物から選択される1種又は2種以上の混合物であるのが好ましく、特にケルセチン又はルチン、並びにこれらの糖付加物又はこれらの糖加水分解物から選択される1種又は2種以上の混合物であるのが好ましい。
本発明において、フラボノイド類は、フラボノイド配糖体を含むものであることが、溶解性の点で好ましい。フラボノイド配糖体は、フラボノイド類中、下記式(2)で表される配糖体の含有量が15%以上であるのが好ましく、より好ましくは35%以上、更に50%以上であるのが好ましく、更に70〜100%、特に80〜99.9%、殊更91〜99%であるのが、風味、溶解性の点で好ましい。
配糖体/(配糖体+アグリコン)×100 (%) 式(2)
フラボノイド配糖体とは、前記フラボノイドに糖がグリコシド結合したものを指し、前記の糖が結合していないものをアグリコンと称す。配糖体には、フラボノイド分子中の水酸基にグリコシド結合したO−グリコシドと、A環、B環に結合したC−グリコシドがある(「食品の変色の化学」木村進ら編著、光琳、平成7年)。
フラボノイドに結合している糖類としては、グルコース、ガラクトース、ラムノース、キシロース、アラビノース、アピオース等の単糖、ルチノース、ネオヘスペリドース、ソフォロース、サンブビオース、ラミナリビオース等の二糖、ゲンチオトリオース、グルコシルルチノース、グルコシルネオヘスペリドース等の三糖、これらの糖付加物、これらの混合物が挙げられ、風味、水への溶解性の点から、糖付加物を使用するのが好ましい。
フラボノイド配糖体としては、上記アグリコンと糖類の結合したもので、フラバノン配糖体、フラボン配糖体、フラボノール配糖体の1種又は2種以上の混合物であるのが好ましい。特に、風味、水への溶解性の点から、上記フラボノイド配糖体の糖付加物、例えば、ヘスペリジンのグルコース付加物(商品名:αG−ヘスペリジンPA−T、東洋精糖製)を用いるのが好ましい。
本発明において、フラボノイド類が配糖体を含む場合、フラボノイド配糖体を構成する糖は、下記式(3)を満たすものであるのが、保存性の点で好ましい。
R/Z=0〜0.5未満 式(3)
ここで、RとZは、それぞれ下記の数のことである。
R:フラボノイド配糖体1モル中のデオキシ糖のモル数
Z:フラボノイド配糖体1モル中の全構成糖のモル数
本発明において、必要に応じて、配糖体にさらに糖を付加したり、糖を削除して、デオキシ糖の割合を低減することができる。デオキシ糖としては、ラムノース、フコースなどが例示され、ラムノースであるのが好ましい。
本発明において、フラボノイド類は、R/Zの値が0〜0.5未満(式(3))のフラボノイド配糖体を含むものであるのが好ましく、より好ましくは0.05〜0.47、更に0.1〜0.45、特に0.15〜0.4、殊更0.2〜0.38であるのが好ましい。
本発明においては、R/Zの値が0〜0.5未満(式(3))に調整されたフラボノイド配糖体を、以下「糖比調整配糖体」と表記する。
本発明では、糖比調整配糖体として、(a)配糖体とアグリコンとを混合したもの、(b)フラボノイド類の糖部分を加水分解したもの、(c)フラボノイド類に糖を付加したもの、を使用できる。
(a)としては、クリシマリン、アストラガリンのようなグルコース配糖体を含むフラボノイド類混合物、及び/又はグルコース配糖体に、ヘスペリジン、ジオスミン等のルチノース配糖体のようなデオキシ糖を含む配糖体を混合し、R/Z比を調整したフラボノイド類混合物を使用することができる。
(b)としては、配糖体の糖部分を、酸や酵素で加水分解したもの(糖加水分解物)を使用できる。酸による糖加水分解物は、稲葉ら(日本食品工業学会誌,43巻(11),p.1212,(1996))の方法により製造できる。酵素による糖加水分解物は、増川ら(日本食品工業学会誌,32巻(12),p.869(1985))の方法により製造できる。本発明では、酵素による糖加水分解物を用いるのが好ましい。
例えば、ネオポンシリン(イソサクラネチン-7-ルチノサイド)、ポンシリン(イソサクラネチン-7-ネオヘスペリドサイド)、ナルッシン(イソラムネチン-3-ルチノサイド)、ジオスミン(ジオスメチン-7-ルチノサイド)、ネオジオスミン(ジオスメチン-7-ネオヘスペリドサイド)、ヘスペリジン(ヘスペレチン-7-ルチノサイド)、ネオヘスペリジン(ヘスペレチン-7-ネオヘスペリドサイド)等のルチノース及び/又はネオヘスペリドース配糖体を加水分解することにより得られるイソサクラネチン-7-グルコシド、イソラムネチン-3-グルコシド、ジオスメチン-7-グルコシド、ヘスペレチン-7-グルコシド等の加水分解グルコース配糖体を含むフラボノイド類混合物を使用することができる。これらの糖加水分解物及び/又はグルコース配糖体と、ヘスペリジン、ジオスミン等のルチノース配糖体のようなデオキシ糖を含む配糖体とを混合し、R/Z比を調整したフラボノイド類混合物を用いてもよい。本発明においては、ヘスペリジンをヘスペリジナーゼで処理して、R/Z比を調整した糖加水分解物を用いるのが好ましい。
(c)としては、配糖体の糖部分に酵素で糖を付加したもの(糖付加物)を用いることができる。酵素による糖付加物は、KOMETANIら(Biosci. Biotech. Biochem.,58(11),1990(1994)、Biosci. Biotech. Biochem.,60(4),645(1996))の方法により製造できる。
例えば、ネオポンシリン(イソサクラネチン-7-ルチノサイド)、ロイフォリン(アピゲニン-7-ルチノサイド)、ナルッシン(イソラムネチン-3-ルチノサイド)、ジオスミン(ジオスメチン-7-ルチノサイド)、ヘスペリジン(ヘスペレチン-7-ルチノサイド)等のルチノース配糖体の糖鎖に、糖を付加して得られるグルコシルネオポンシリン、グルコシルロイフォリン、グルコシルナルッシン、グルコシルジオスミン、グルコシルヘスペリジン等のルチノース配糖体糖付加物を含むフラボノイド類混合物を用いることができる。
また、ポンシリン(イソサクラネチン-7-ネオヘスペリドサイド)、ネオジオスミン(ジオスメチン-7-ネオヘスペリドサイド)、ネオヘスペリジン(ヘスペレチン-7-ネオヘスペリドサイド)、ナリンギン(ナリゲニン-7-ネオヘスペリドサイド)等のネオヘスペリドース配糖体の糖鎖に、糖を付加して得られるグルコシルポンシリン、グルコシルネオジオスミン、グルコシルネオヘスペリジン、グルコシルナリンギン等のネオヘスペリドース配糖体糖付加物を含むフラボノイド類混合物を使用することができる。この他、ルチノース配糖体糖付加物および/又はネオヘスペリドース配糖体糖付加物と、ヘスペリジン、ジオスミン等のルチノース配糖体のようなデオキシ糖を含む配糖体とを混合し、R/Z比を調整したフラボノイド類混合物でもよい。本発明においては、ヘスペリジン糖付加物(商品名:「αG−ヘスペリジンPA−T」、東洋精糖、Y/(X+Y)=0.33、R/Z=0.36)を用いるのが好ましい。
本発明において、フラボノイド類は、R/Z=0〜0.5未満の糖比調整配糖体を含むものであるのが好ましい。フラボノイド類中の該糖比調整配糖体の含有量は、30%以上であるのが好ましく、更に50〜100%、特に70〜97%、殊更75〜95%であるのが好ましい。
本発明において、R/Zを求めるためには、まず、塩酸を用いて、フラボノイド配糖体から結合糖を加水分解する(「植物色素」、林孝三著、養賢堂、昭和55年)。次いで、糖をトリメチルシリル化して、ガスクロマトグラフィーにより、全糖とデオキシ糖を定量して、R/Zを求める(「総合多糖類科学(上)」、原田篤也・小泉岳夫編、講談社、昭和48年)。
更に、本発明において、フラボノイド類は、前出の式(1)の値(Y/(X+Y))が0.1〜0.35の範囲にある場合、R/Z=0〜0.45未満、更に、R/Z=0.1〜0.4であることが、水溶液への分散溶解性、保存安定性を向上させる点から好ましい。
また、Y/(X+Y)の値が0.36〜1未満の範囲にある場合、R/Z=0〜0.35であること、更に、R/Z=0.1〜0.33であることが水溶性、保存安定性を向上させる点から好ましい。
本発明において、フラボノイド類の含有量は、高速液体クロマトグラフィーを用いて、測定することができる(「食品の変色の化学」木村進ら編著、光琳、平成7年)。例えば、ヘスペリジン、ルチン、ケルセチン等の含有量は、論文記載の方法で測定できる(Biosci. Biotech. Biochem.,58(11),1990 (1994)、Biosci. Biotech. Biochem.,70(1),178 (2006) 、J. Agric. Food Chem.,47(6),2275 (1999))。
本発明の味噌において、ナトリウム含量が低い減塩味噌や低塩味噌の場合は、更にカリウムを含有するのが、塩味増強の点で好ましい。カリウムの含有量は0.4〜10%であるのが好ましく、より好ましくは0.7〜5%、更に1〜3.2%、特に1.1〜2.4%、殊更1.3〜1.8%であることが、苦味や刺激味といったカリウム由来の異味を生じない点から好ましい。また、カリウムは塩味があり、かつ異味が少ない点から塩化カリウムであることが好ましい。塩化カリウムを用いる場合は、その含有量を0.7〜19%、好ましくは1.3〜9.5%、更に1.9〜6.1%、特に2.1〜4.5%、殊更2.4〜3.5%とすることが好ましい。
本発明において、カリウムの含有量は原子吸光光度計(Z−2000型偏光ゼーマン原子吸光光度計、日立製作所)により測定することができる。
本発明の味噌には、上記フラボノイド類の他に、必要に応じ、旨味調味料、無機塩、酸味料、アミノ酸類、核酸、糖類、賦形剤、香辛料、旨味以外の調味料、抗酸化剤、着色料、保存料、強化剤、乳化剤、ハーブ、スパイス、エタノール等の食品に使用可能な各種添加物を使用することができる。
本発明の味噌に旨味調味料を添加する場合には、含有量は味噌中に0.1〜10%であるのが、まろやかでコクのある風味を醸し出すことができるので好ましく、より好ましくは0.5〜7%、更に1〜5%、特に1.5〜4%、殊更2〜3.5%含有することが好ましい。用いられる旨味調味料としては、タンパク質・ペプチド系調味料、アミノ酸系調味料、核酸系調味料、エキス系調味料、有機酸塩系調味料が挙げられるが、このいずれも使用することができる。
エキス系調味料としてはだし類が挙げられ、鰹節、宗田節、鮪節、鯵節、鯖節、鰯節、あご節などの魚節の粉砕物又はこれらの削り節、あるいは、鰯、鯖、鯵、トビウオなどを干して乾燥した煮干し類などを水、熱水、アルコール、醤油などで抽出して得られるものや、昆布などの海藻類、椎茸などのきのこ類を抽出して得られるもの、これらを混合してから抽出して得られたもの、これらの抽出物を混合したもの等を用いることができる。
核酸系調味料としては、酵母エキス、グアニル酸、イノシン酸等のナトリウム、カリウムあるいはカルシウム塩等が挙げられる。核酸系調味料の含有量は0〜0.2%が好ましく、0.01〜0.1%が特に好ましい。
酸味料としては、乳酸、酢酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸等を使用することができる。中でも乳酸、リンゴ酸、クエン酸が好ましく、特に乳酸が好ましい。乳酸の含有量は0〜2%が好ましく、0.3〜1%が特に好ましい。また、リンゴ酸、クエン酸の含有量は0〜0.2%が好ましく、0.02〜0.1%が特に好ましい。必要に応じて、食酢、果汁等を使用することもでき、ゆず、だいだい、すだち、かぼす、レモンなどの柑橘果汁を用いるのが風味の点で好ましい。
本発明においては、フラボノイド類以外に、血圧降下作用を有する物質を添加してもよい。血圧降下作用を有する物質としては、γ−アミノ酪酸、食酢、ニコチアナミン、核酸誘導体、醤油粕、スフィンゴ脂質、ポリフェノール類、アンジオテンシン変換酵素阻害作用物質等が挙げられる。これら物質の味噌中の含有量は0.05〜5%、更に0.2〜3%、特に0.5〜2%であるのが、生理機能、風味、安定性の点で好ましい。
本発明において、リン酸系化合物を含有するのが好ましい。リン酸系化合物とは、リン酸または縮合リン酸およびその誘導体、またはそれらの塩の1種又は2種以上の混合物のことである。ここで、リン酸系化合物は有機リン酸系と無機リン酸系に大別される。本発明に使用する有機リン酸系化合物としては、フィチン酸およびその誘導体または、それらの塩が例示される。無機リン酸系化合物としては、リン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、メタリン酸、ウルトラリン酸およびその誘導体または、それらの塩が挙げられる。これらのうち、着色抑制、風味の点で、リン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、フィチン酸およびその誘導体または、それらの塩が好ましく、更にリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、フィチン酸、特にフィチン酸、リン酸、殊更フィチン酸が好ましい。
本発明の味噌において、リン酸系化合物の含有量は、0.005〜2%であるが、好ましくは0.01〜1.5%、更に0.05〜1%、特に0.1〜0.8%であるのが、風味、着色抑制の点で好ましく、カリウム併用時においては、カリウム由来の異味を抑制するので好ましい。
特に、リン酸系化合物がフィチン酸である場合は、その含有量は0.005〜1.5%であるのが好ましく、より好ましくは0.01〜1%、更に0.05〜0.8%、特に0.07〜0.5%であるのが、風味、着色抑制の点で好ましい。
特に、リン酸系化合物がリン酸である場合は、その含有量は0.005〜2%であるのが好ましく、より好ましくは0.01〜1.5%、更に0.05〜1%、特に0.07〜0.8%含有するのが、風味、着色抑制の点で好ましい。
本発明においては、フラボノイド類100部に対して、リン酸系化合物が10〜200部であるのが好ましく、更に15〜150部、特に18〜130部、殊更20〜100部であるのが、風味、着色抑制の点で好ましい。
本発明において、リン酸系化合物の含有量は、原子吸光光度計(Z−2000型偏光ゼーマン原子吸光光度計、日立製作所)を用いて測定することができる(「食品中の食品添加物分析法」、厚生省環境衛生局食品化学課編、講談社、1982年)。
本発明において、フラボノイド類とリン酸系化合物とを用いるのが、着色抑制の点で好ましい。より好ましくは、R/Z=0〜0.5未満であるフラボノイド類を用いる場合に、リン酸系化合物を使用するのが好ましい。特に、R/Z=0〜0.5未満で、しかもY/(X+Y)=0.05未満であるフラボノイド類を用いる場合に、リン酸系化合物を使用するのが、着色抑制の点で好ましい。殊更、ルチンやイソケルシトリンの糖比調整体(R/Z=0〜0.5未満、かつY/(X+Y)=0.05未満)を用いる場合に、フィチン酸を使用するのが好ましい。
本発明品の味噌の製造方法としては、醸造前にフラボノイド類を添加し醸造を行っても良い、または、醸造後熟成終了した生味噌にフラボノイド類を適宜添加し混合しても良い。更に、調味剤等の副成分を混合機により攪拌,混合,混錬した後に、火入れ(加熱)処理を行い味噌中の酵素を失活させた後にフラボノイド類を添加混合しても良いが、醸造・熟成中の酵素の影響などを考慮すると熟成終了後、あるいは、副成分の添加時、火入れ処理後に添加することが好ましい。また、フラボノイド類を添加する場合は粉体のまま、あるいは水溶液または水に分散させた状態で添加することができる。粉体の状態でフラボノイド類を添加する場合は、フラボノイド類の粒径は特に限定されるものではないが、粒径が細かいものの方が均一に混合、分散できるので好ましい。
本発明の味噌は、容器に充填して容器詰味噌とすることが使い勝手、安定性の点で好ましい。充填する容器としては、容量が1g〜25kgであるのが好ましく、より好ましくは15g〜5kg、更に50g〜2kg、特に100g〜1kg、殊更150〜500gであるのが、安定性、使い勝手の点で好ましい。容器詰味噌とする場合に使用する包材としては、ガスバリア性の高いフィルム包材、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)/エチレンビニルアルコール重合体(エバール)/低密度ポリエチレン(PE)からなる包材、PET/アルミニウム/PEからなる包材が挙げられ、その他の包材としてはPETのみからなる包材、合成樹脂性の包材を用いた袋状の容器、または成型された容器、ガラス瓶など通常の形態を用いることができる。本発明において、容器詰味噌とする場合に充填する味噌としては、非乾燥味噌(半固形状)であるのが好ましい。
本発明の味噌は、家庭用の味噌あるいは料理店用の味噌として利用することができる。例えば、味噌汁、味噌田楽、味噌煮などの各種味噌料理に利用することができる。また、味噌加工食品としても用いることができ、例えば、調味味噌、田楽味噌、なべ物用味噌だし、味噌煮込みうどん用のスープ、味噌ラーメン用のスープ、あるいは液状タイプ味噌などが挙げられる。
本発明の味噌は、味噌にフラボノイド類を所定量配合することにより、味噌の着色抑制が抑制され、しかも味噌の風味を変えずに維持することにより、日常生活の食事場面において継続摂取することが容易であり、さらにフラボノイド類の生理機能により、高血圧症が改善される効果がある。従って、本発明の味噌の容器には、「血圧が気になる方に適しています」、「血圧が高めの方に適しています」、「血圧を下げる働きがある」、「血圧調整作用がある」等、表示することができる。
(1)試験品a1〜a20
表1に示す配合で、下記の味噌とフラボノイド類を混合し、スパチュラで混練して、試験品1〜20を調製した。
・味噌
減塩味噌:「おいしく塩分1/2みそ」(マルコメ)
・フラボノイド類
1)クロロゲン酸:「クロロゲン酸」(東京化成工業)
2)ブドウ種子ポリフェノール:「グラヴィノール」(キッコーマン)
3)カテキン:「テアフラン90S」(伊藤園)
4)イソフラボン:「イソフラボンS」(フジッコ、イソフラボン含量10%)
5)ケルセチン:「ケルセチン二水和物」(和光純薬工業)
6)ルチン:「ルチン三水和物」(和光純薬工業)
7)クリシン:「クリシン」(関東化学)
8)アピゲニン:「アピゲニン」(和光純薬工業)
9)ナリンギン:「ナリンギン」(関東化学)
10)メチルヘスペリジン:「メチルヘスペリジン」(アルプス薬品工業)
11)ヘスペリジン:「ヘスペリジン」(浜理薬品工業)
12)ヘスペレチン:「ヘスペレチン」(関東化学)
13)ヘスペリジン糖付加物:「αG−ヘスペリジンPA−T」(東洋精糖、Y/(X+Y)=0.33、R/Z=0.36)
14)ヘスペリジン糖加水分解物:「酵素分解ヘスペリジンA」
尚、上記酵素分解ヘスペリジンAは、増川らの報文(前出)を参考にして調製した。すなわち、ヘスペリジン1gを1NのNaOHで溶解させた後、1NのHClでpHを4とした。この液にヘスペリジナーゼ(「可溶性ヘスペリジナーゼ<タナベ>2号」、田辺製薬)を1g加え、50℃にて4時間反応を行った。次いで、ろ紙(ToyoNo.5)でろ過し、蒸留水で洗浄して、ろ液を集めた。これを1NのNaOHで中和した後、凍結乾燥して、酵素で加水分解処理した酵素分解ヘスペリジンAを得た。HPLCを用いて組成分析を行ったところ、7−グルコシルヘスペレチン含量56.4%、ヘスペレチン含量14.6%、ヘスペリジン含量29.0%であった(Y/(X+Y)=0.33、R/Z=0.17)。
〔サンプルの評価〕
調製した試験品a1〜a20を、20gずつIWAKI社、プラスチック製滅菌シャーレSH90−15(浅型90×15mm)の全面に厚さ4mm程度に伸展させた。この色調を、みそ用測色計(MINOLTA製ColorReader:CR−13型)にて測定した。明るさを示すL値を、着色の指標とした。L値を3回測定して、平均値を求めた。次いで、味噌の表面をラップ(サランラップ、登録商標)で被覆し、直接空気と触れないよう密着させた。ラップによる被覆は、味噌を容器に詰めた場合を想定したものである。これを恒温槽(40℃/75%RH)に静置した。3日後にラップを外して、色調を測定した。また、何も添加しない味噌(コントロール)のL値の初期値を100とした時の、3日後の相対値を各サンプルについて求めた。結果を表1に示す。
Figure 0005275638
表1に示すように、減塩味噌のコントロールである試験品a1よりも、試験品a2(クロロゲン酸含有)、試験品a3(ブドウ種子ポリフェノール含有)、試験品a4(カテキン含有)、試験品a5(イソフラボン含有)のL値は、いずれも低くなり好ましいものではなかった。これに対し、試験品a6〜a8(ケルセチン含有)、試験品a9(ルチン含有)、試験品a10〜a13(クリシン含有)、試験品a14(アピゲニン含有)、試験品a15(ナリンギン含有)、試験品a16(メチルヘスペリジン含有)、試験品a17(ヘスペリジン含有)、試験品a18(ヘスペレチン含有)、試験品a19(ヘスペリジン糖付加物含有)、試験品a20(ヘスペリジン糖加水分解物含有)のL値は、コントロールとほぼ同等かそれ以上の値を呈し、好ましいものであった。
このように、代表的なフラボノイドであるカテキン(フラバノール骨格)を配合すると色がくすんでL値が低下した。これに対して、特定のフラボノイド(フラボノール骨格、フラボン骨格、フラバノン骨格)を添加することで、フラボノイドが含有されているにもかかわらず、着色が抑制されることが明らかとなった。
(2)試験品b1〜b8及び、c1〜c6
表2に示す配合で、下記の味噌とフラボノイド類を混合し、スパチュラで混練して、試験品b1〜b8及び、c1〜c6を調製した。
・味噌
普通味噌:「神州一味噌 み子ちゃん印」(宮坂醸造(株))
低塩味噌:「うす塩 赤だし」(イチビキ(株))
・フラボノイド類
1)クロロゲン酸:「クロロゲン酸」(東京化成工業)
2)ブドウ種子ポリフェノール:「グラヴィノール」(キッコーマン)
3)カテキン:「テアフラン90S」(伊藤園)
4)クリシン:「クリシン」(関東化学)
5)ケルセチン:「ケルセチン二水和物」(和光純薬工業)
6)ルチン:「ルチン三水和物」(和光純薬工業)
7)ヘスペリジン:「ヘスペリジン」(浜理薬品工業)
8)ヘスペリジン糖付加物:「αG−ヘスペリジンPA−T」(東洋精糖、Y/(X+Y)=0.33、R/Z=0.36)
〔サンプルの評価〕
調製した試験品b1〜b8及び、c1〜c6について、(1)と同様の方法で色調の評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005275638
表2に示すように、普通味噌の場合、無添加の試験品b1よりも、試験品b2(クロロゲン酸含有)、試験品b3(ブドウ種子ポリフェノール含有)、試験品b4(カテキン含有)のL値は、いずれも低くなった。これは、着色が促進されて好ましくないことを示す。これに対し、試験品b5(クリシン含有)、試験品b6(ケルセチン含有)、試験品b7(ルチン含有)、試験品b8(ヘスペリジン含有)のL値は、試験品b1(コントロール)よりも高くなった。これは、着色が抑制されて好ましいことを示す。
また、低塩味噌の場合、無添加の試験品c1よりも、試験品c2(ブドウ種子ポリフェノール含有)のL値は低くなった。一方、試験品c3(クリシン含有)、試験品c4(ケルセチン含有)、試験品c5(ヘスペリジン含有)、試験品c6(ヘスペリジン糖付加物含有)のL値は、試験品c1(コントロール)よりも高くなった。これは、着色が抑制されて好ましいことを示す。
このように、代表的なフラボノイドであるカテキン(フラバノール骨格)を配合すると色がくすんでL値が低下した。これに対して、特定のフラボノイド(フラボノール骨格、フラボン骨格、フラバノン骨格)を添加することで、フラボノイドが含有されているにもかかわらずL値の低下が抑制され、良好な色調となることが明らかとなった。
(3)試験品d1〜d8及び、e1〜e8
表3に示す配合で、下記の味噌とフラボノイド類、塩化カリウムを混合し、スパチュラで混練して、試験品d1〜d8及び、e1〜e8を調製した。
・味噌
低塩味噌:「タケヤみそ 塩ひかえめ」((株)竹屋)
減塩味噌:「おいしく塩分1/2みそ」(マルコメ(株))
・塩化カリウム
「塩化カリウム」(和光純薬工業)
・フラボノイド類
1)カテキン:「テアフラン90S」(伊藤園)
2)クリシン:「クリシン」(関東化学)
3)ケルセチン:「ケルセチン二水和物」(和光純薬工業)
4)ルチン:「ルチン三水和物」(和光純薬工業)
5)ヘスペリジン:「ヘスペリジン」(浜理薬品工業)
6)ヘスペリジン糖付加物:「αG−ヘスペリジンPA−T」(東洋精糖、Y/(X+Y)=0.33、R/Z=0.36)
〔サンプルの評価〕
調製した試験品d1〜d8及び、e1〜e8について、(1)と同様の方法で色調の評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 0005275638
表3に示すように、低塩味噌の場合、試験品d1(無添加)と試験品d2(塩化カリウム含有)は、ほぼ同じL値となった。一方、試験品d3(カテキン含有)のL値は、低くなった。これは、着色が促進されて好ましくないことを示す。試験品d4(ルチン含有)、試験品d5(ケルセチン含有)、試験品d6(クリシン含有)、試験品d7(ヘスペリジン含有)、試験品d8(ヘスペリジン糖付加物含有)のL値は、試験品d1、d2(コントロール)よりも高くなった。これは、着色が抑制されて好ましいことを示す。
また、減塩味噌の場合、試験品e1(無添加)と試験品e2(塩化カリウム含有)は、ほぼ同じL値となった。一方、試験品e3(カテキン含有)のL値は、低くなった。これは、着色が促進されて好ましくないことを示す。試験品e4(ルチン含有)、試験品e5(ケルセチン含有)、試験品e6(クリシン含有)、試験品e7(ヘスペリジン含有)、試験品e8(ヘスペリジン糖付加物含有)のL値は、試験品d1、d2よりも高くなった。これは、着色が抑制されて好ましいことを示す。
このように、代表的なフラボノイドであるカテキン(フラバノール骨格)を配合すると色がくすんでL値が低下した。これに対して、特定のフラボノイド(フラボノール骨格、フラボン骨格、フラバノン骨格)を添加することで、フラボノイドが含有されているにもかかわらずL値の低下が抑制され、良好な色調となることが明らかとなった。
(4)試験品f1〜f2、g1〜g6及び、h1〜h2
〔サンプル調製〕
表4に示す配合で、下記の味噌とフラボノイド類を混合し、スパチュラで混練して、試験品f1〜f2、g1〜g6及び、h1〜h2を調製した。
・味噌
減塩味噌:おいしく塩分1/2みそ(マルコメ(株))
低塩味噌:うす塩 赤だし(イチビキ(株))
普通味噌:料亭の味 だし入りみそ(マルコメ(株))
・フラボノイド類
1)ヘスペリジン糖付加物:「αG−ヘスペリジンPA−T」(東洋精糖、Y/(X+Y)=0.33、R/Z=0.36)
2)カテキン:「テアフラン90S」(伊藤園)
3)ヘスペリジン:「ヘスペリジン」(浜理薬品工業)
4)ケルセチン:「ケルセチン二水和物」(和光純薬工業)
〔サンプルの評価〕
各試験品18gと熱湯160gとを混合、攪拌して味噌汁を調製した。得られた味噌汁の風味について、官能評価を行った。その結果を表4に示す。
Figure 0005275638
表4に示すように、減塩味噌にヘスペリジン糖付加物を添加した試験品f2は、何も添加していない試験品f1(コントロール)よりも、あつみ、コクが出て、全体的にまろやかで良好な風味となることがわかった。
同様に、低塩味噌にヘスペリジン糖付加物を添加した試験品g3、g4は、何も添加していない試験品g1(コントロール)と比較して、コクと赤だし味噌特有の香りが強化され、濃厚で良好な風味となることが示された。試験品g5(ヘスペリジン含有)も同じようにコクと赤だしの香りが強化され、濃厚で良好な風味となった。また、試験品g6(ケルセチン含有)は、先味が強くなり、前半の味のあつみ(濃厚感)が強化された。一方、カテキンを含む試験品g2は、渋味等の異味が感じられ、赤だし特有の香りが低下し好ましいものではなかった。
特に普通味噌(だし入り)の場合、ヘスペリジン糖付加物を含む試験品h2は、何も含まない試験品h1(コントロール)に比べ、だしの風味がのびて、味噌汁全体の味のまとまりやコクが著しく向上し、濃厚で良好な風味となることが明らかとなった。
このように、特定のフラボノイドを配合することにより、味噌本来の風味が損なわれずに、味噌のコクや香りが強化され、風味のまとまりや濃厚感が向上し、風味良好となることが明らかとなった。
(5)試験品i1〜i2及び、j1〜j4
〔サンプル調製〕
表5に示す配合で、下記の味噌とフラボノイド類、塩化カリウムを混合し、スパチュラで混練して、試験品i1〜i2及び、j1〜j4を調製した。
・味噌
減塩味噌:おいしく塩分1/2みそ(マルコメ(株))
低塩味噌:うす塩 赤だし(イチビキ(株))
・塩化カリウム
塩化カリウム(和光純薬工業(株))
・フラボノイド類
1)ヘスペリジン糖付加物:「αG−ヘスペリジンPA−T」(東洋精糖、Y/(X+Y)=0.33、R/Z=0.36)
2)ヘスペリジン:「ヘスペリジン」(浜理薬品工業)
3)ケルセチン:「ケルセチン二水和物」(和光純薬工業)
〔サンプルの評価〕
各試験品18gと熱湯160gとを混合、攪拌して味噌汁を調製した。得られた味噌汁の風味について、官能評価を行った。その結果を表5に示す。
Figure 0005275638
表5に示すように、減塩味噌に塩化カリウムとヘスペリジン糖付加物を添加した試験品i2は、塩化カリウムのみ添加した試験品i1よりも、塩化カリウム特有の異味(苦味、えぐ味)が低下し、全体的にコクが出て、良好な風味となることがわかった。
低塩味噌に塩化カリウムとヘスペリジン糖付加物を添加した試験品j2は、塩化カリウムのみ添加した試験品j1と比較して、塩化カリウム特有の異味が低下し、旨味がのびてコクが強化され、良好な風味となることが示された。試験品j3(ヘスペリジン含有)も同じように塩化カリウムの異味が低下し、旨味がのびてコクが強化され、濃厚で良好な風味となった。また、試験品j4(ケルセチン含有)は、先味が強くなり、前半の味のあつみ(濃厚感)が強化された。
このように、特定のフラボノイドを配合することにより、塩化カリウム特有の異味が低下して、このように、特定のフラボノイドを配合することにより、味噌本来の風味が損なわれずに、味噌のコクが向上し、濃厚感が付与されて、風味良好となることが明らかとなった。
(6)試験品k1〜k2
上記、試験品i2と同じものを100g調製し、アルミパウチに充填した。次いで、ヒートシーラーで密封して、容器詰味噌(試験品k1)を製造した。試験品j4についても同様に、容器詰味噌(試験品k2)を製造した。
(7)試験品l1〜l3
〔サンプル調製〕
表6に示す配合で、下記の味噌とアントシアニン等を混合し、スパチュラで混練して、試験品l1〜l3を調製した。
・味噌
普通味噌:「神州一味噌 み子ちゃん印」(宮坂醸造(株))
・アントシアニン等
1)ヘスペリジン:「ヘスペリジン」(浜理薬品工業)
2)紫イモ色素:「サンレッドYMF」(三栄源エフ・エフ・アイ)
3)エルダーベリー色素:「エルダーベリー色素」(日本バイオコン)
〔サンプルの評価〕
調製した試験品l1〜l3について、(1)と同様の方法で、初期の色調を測定した。結果を表6に示す。
Figure 0005275638
表6に示すように、試験品l1(ヘスペリジン含有)のL値に対し、試験品l2(ムラサキイモ色素含有)及び、試験品l3(エルダーベリー色素含有)のL値は低くなった。これは、アントシアニンを添加することで、濃色化したことを示す。このように、アントシアニンを添加しても所望の効果は得られないことがわかった。
(8)試験品m1〜m9
〔サンプル調製〕
表7に示す配合で、下記の味噌、フラボノイド類、リン酸系化合物を混合し、スパチュラで混練して、試験品m1〜m9を調製した。
・味噌
普通味噌:「神州一味噌 み子ちゃん印」(宮坂醸造(株))
・フラボノイド
1)ルチン:「ルチン三水和物」(和光純薬工業)
2)ルチン糖付加物:「αG-ルチンPS」(東洋精糖、純度42%、Y/(X+Y)=0、R/Z=0.34)
・リン酸系化合物
1)フィチン酸:「フィチン酸」(和光純薬工業、純度50%)
2)リン酸:「リン酸」(和光純薬工業、純度85%)
〔サンプルの評価〕
調製した試験品m1〜m9について、(1)と同様の方法で色調の評価を行った。結果を表7に示す。
Figure 0005275638
表7に示すように、試験品m1(無添加)に比べて、試験品m4(ルチン含有)のL値は上昇した。更に、試験品m5(ルチン+フィチン酸含有)、試験品m6(ルチン+リン酸含有)のL値は、高くなった。
一方、試験品m7(ルチン糖付加物含有)のL値は、試験品m1よりも低下した。しかし、試験品m8(ルチン糖付加物+フィチン酸含有)、試験品m9(ルチン糖付加物+リン酸含有)のL値は、試験品m1と同等か、それ以上になった。
このように、フラボノイド類とリン酸系化合物とを含有することで、いっそう着色抑制効果が発揮されることが示された。

Claims (4)

  1. フラバノン骨格を有するフラボノイド類(ヘスペリジン糖付加物及びヘスペリジンをヘスペリジナーゼで加水分解処理して得られる組成物を除く)を0.01〜5質量%含有する水分含量30〜50質量%の非乾燥味噌。
  2. フラボノイド類が、フラボノイド配糖体を含むものである請求項1記載の味噌。
  3. フラボノイド類が、ナリンジン、ナリンゲニン、エリオジクチトール、エリオシトリン、及びネオエリオシトリン、並びにこれらの糖付加物又はこれらの糖加水分解物から選択される1種又は2種以上の混合物である請求項1又は2記載の味噌。
  4. 容器詰されたものである請求項1〜3の何れか1項記載の味噌。
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