JP5274068B2 - 照明システム - Google Patents
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Description
画像センサによる人の検知は一般的に、一定時間間隔をおいて撮像した2つ以上の画像を比較して変化のある部分、すなわち、移動しているとみなせる一定の画素の塊を特定することによって行われる。人間が移動した後に静止した場合には上記手順では、人が存在するにもかかわらず検知できないことになるので、以前に動いていた画素塊は静止しても人間であると判断するというような判断回路を導入することによってこれを回避している。
また、カラー画像を撮影するカラーカメラと、近接物体に赤外光を照射し、点灯赤外画像と消灯赤外画像とを交互に取得する赤外カメラとを具備し、点灯赤外画像と消灯赤外画像との絶対値差分画像から、近接領域画像を抽出し、近接領域画像から近接物体を現すオブジェクト画像を抽出するようにしたものも提案されている(特許文献2)。
このような誤認の発生し易い状況としては、この他、以下のようなものがある。
1)照明器具が点滅するときに発生・消滅する什器や家具の影
2)照明器具が点滅するときに発生・消滅する床の光沢による照明器具の映りこみ
3)複数の照明器具が点灯し調光するときに,物体は動いていないのに複数灯の照度バラ
ンスによって、成長したり、縮小したりする影の動き
この構成により、複数の光源のうち少なくとも2つの光源の点灯・消灯を交互に切り替えることにより、影の形状を変化させ、実像と影とを分離することにより、人の位置を正確に把握し、適正な照明パターンを選択できるように光源の点灯を制御することが可能となる。
この構成により、人などの検出において60Hz以上の点滅回数で点滅を繰り返しても人には検知されないため、室内照明環境としては連続光が照射されているように感じ、室内にいる人が、違和感なしに過ごすことができる。
近紫外線又は赤外線を発生する光源は、汎用性が高くかつ安全であるため、装置コストン高騰を抑制し、安全な照明システムを提供することができる。
また、不要な点灯がなくなり、無駄な電力を消費せず省エネに繋がる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の照明システムを用いる室内の状況を示す説明図で図2はこの照明システムのブロック図、図3(a)、(b)および図4(a)乃至(c)は本実施の形態の照明システムにおける画像センサ出力および演算課程を示す図である。この照明システムは、図1に天井に取り付けた画像センサ(図示せず)からみた室内の状況を示すように、天井などに取り付けられた画像センサを用いて得られる画像情報とを検出するもので、画像取り込み時のみ、2台の照明器具L1,L2が交互に点滅するようにし、異なる光源が点灯された状態の画像センサの検知結果の複数を照合し、前記検知結果から異なる形状となる輝度部分をキャンセルし、キャンセル後の出力を前記画像センサの出力とし、このセンサの出力に基づいて、記光源を点灯制御するようにしている。すなわち、本実施の形態では、1連続画像上で動く輝度塊から、影による出力を識別し、検出結果から除去することで、人情報のみ取り出すようにし、誤認識を防止している。
ここで演算部300は、画像センサ100の出力から2台の照明器具L1,L2の交互点滅時の出力を照合比較する照合比較部301と、この比較結果から両データを重ねあわせることで影データを除去する補正を行い、補正後の画像データを算出し、これを記憶する画像データ記憶部302と、この画像データ記憶部に記憶された画像データから人の位置を検出する検出部303と、人の位置および動きから、シーンを選択し、記憶するシーン設定データ記憶部304と、この出力に基づき、どの照明器具を点灯するかを判断する照明器具分割点灯判断部305とを具備し、この判断結果から制御部500を介して照明器具L1,L2の点灯制御を行なう。
入室時に照明器具は必ず2台以上点灯する。照明シーンにより3台以上照明器具が点灯する場合は、どちらかの照明器具の消灯に合わせて一瞬消灯する。
なお、時間的に位置変化および形状変化のない物は、部屋の什器として判断し、画像記憶データに格納し、以後マスク処理をしても良い。
また、画像センサから出力される画像のアナログ信号は、処理部300においてA/D変換されることによってデジタル信号に変換される。ただし、デジタル信号を出力する機能を備えたCMOSイメージセンサを用いる場合には、処理部300におけるA/D変換は不要になる。画像センサで撮像する画像としては、カラー画像を用いることも可能であるが、本実施形態においてはモノクロの濃淡画像を用いるものとする。画像センサが撮像する時間間隔は、当該時間間隔で得られる時系列の画像から移動物体の存否を判断できる程度の範囲で適宜設定すればよい。
制御部500では、演算部300からのデータにより所定の照明器具を必要なタイミングで制御する。演算部300とのデータの送受信、照明器具600とのデータの送受信は、有線の他に、可視光通信、赤外線データ通信の規格(IrDA)、RF(Radio Frequency)、Bluetooth(登録商標)、無線LANの規格(IEEE802.11)、イーサネット(登録商標)などの有線LANの規格や電力線通信などの他の通信手法が用いられてもよい。また、演算部300、照明制御部500は同一基板上に実装されてもよい。
図5は本発明の実施の形態1の点灯制御を示すフローチャートである。ここでは第1の照明器具L1を複数のLEDがライン状に配列形成されたもので構成し、照明器具グループAとし、第2の照明器具L2を複数のLEDがライン状に配列形成されたもので構成し、照明器具グループBとした。
そしてその状態に応じて、照明器具グループA,Bのうちいずれを点灯するか照明区分を決定し(ステップS1014)、さらにどの程度の輝度とするか、発光色をどの色調とするかなどの点灯パターンを決定する(ステップS1015)。
そして割り込みフラグがオンであるか否かの判断がなされ(ステップS1007)、オンであればオフにし(ステップS1008)、点灯パターンに変更ありか否かの判断を行なう(ステップS1009)。そして変更ありであればステップS1015で決定された点灯パターンに従って点灯パターンの切り替えを行う(ステップS1010)。
また割り込みフラグがオンでなければ再度割り込みフラグがオンであるか否かの判断ステップS1007に戻る。
一方、判断ステップS1009で点灯パターンに変更なしと判断された場合には画像取り込みモードであるステップS1002に戻る。
次に本発明の実施の形態2について説明する。
図6はこの照明システムのブロック図、図7はこの照明システムを用いた点灯制御フローを示す図である。本実施の形態では、画像センサ100Sは可視域以外にも感度を有するものとし、可視光光源を有する照明器具LA1,LA2と非可視光光源を有する照明器具LB1、LB2とで構成された光源600を具備し、画像取り込みモードでは非可視光光源を有する照明器具LB1、LB2が交互に1/120(sec)以下の間隔で消灯される。他の装置構成は、前記実施の形態1と同様であり、この照明システムにおいても、図1に室内の状況を示したのと同様に、天井などに取り付けられた画像センサ(図示せず)を用いて撮像することで得られる画像情報とを検出するもので、連続画像上で動く輝度塊である人情報だけでなく、影による出力を識別し、検出結果から除去することで、誤認識しないようにしている。非可視光は人間の目には認識されないため、照明シーンに関係なく点滅が可能となり、可視光光源を有する照明器具は1灯のみ点灯させることも可能となる。なお、検知エリアが広い場合は3台以上の非可視光光源を有する照明器具を設置しても良い。
図7は本発明の実施の形態2の照明システムの点灯制御を示すフローチャートである。ここでは非可視光光源からなる照明器具LB1を複数の光源で構成し照明器具グループAとし、非可視光光源からなる照明器具LB2を、複数の光源で構成し照明器具グループBとした。
そしてその状態に応じて、可視光照明器具LA1,LA2のうちいずれを点灯するか照明区分を決定し、さらにどの程度の輝度とするか、発光色をどの色調とするかなどの点灯パターンを決定する(ステップS2014)。
この構成によれば、画像取り込みモードにおいては、非可視光光源を用いて点滅操作を行なっているため、人間の目には検知されないため、点滅速度を大きくすることもなく、点灯制御が容易である。
次に本発明の実施の形態3について説明する。
図8はこの照明システムのブロック図、図9はこの照明システムを用いた点灯制御フローを示す図である。本実施の形態では、可視光光源を有する照明器具LA1,LA2と非可視光光源を有する照明器具LBとで構成された光源600を具備し、画像取り込みモードでは可視光光源を有する照明器具LA1,LA2と非可視光光源を有する照明器具LBが交互に1/120[sec]以下の間隔で消灯される点が前記実施の形態2と異なるのみであり、他の装置構成は、前記実施の形態1と同様である。この照明システムにおいても、図1に室内の状況を示したのと同様に、天井などに取り付けられた画像センサ(図示せず)を用いて撮像することで得られる画像情報とを検出するもので、連続画像上で動く輝度塊である人情報だけでなく、影による出力を識別し、検出結果から除去することで、誤認識しないようにしている。非可視光は人間の目には認識されないため、照明シーンに関係なく点滅が可能となり、可視光光源を有する照明器具は1灯のみ点灯させることも可能となる。なお、ここでも検知エリアが広い場合は3台以上の非可視光光源を有する照明器具を設置しても良い。
図9は本発明の実施の形態3の照明システムの点灯制御を示すフローチャートである。
まず、画像取り込みモードにおいては、可視光光源からなる照明器具L1,L2を点灯する(ステップS3001)。このとき画像センサ100Sによって室内の特定の制御領域の俯瞰画像を撮影し、画像情報を生成する(ステップS3002)。そしてこの状態で、画像取り込みのために可視光光源からなる照明器具L1,L2を消灯し,非可視光光源からなる照明器具L0のみを点灯する(ステップS3003)。このとき画像センサ100Sによって室内の特定の制御領域の俯瞰画像を撮影し、画像情報を生成する(ステップS3004)。なお、ここでも生成された画像情報は、別途設けた記憶部に時系列で格納されるようにしてもよい。続いて可視光照明器具L1,L2を点灯する一方、非可視光照明器具L0を消灯する(ステップS3005)。
また、上記比較分析ステップS3010において、一定の輝度塊に動きがあるかどうか判定し、人の位置を検出する(ステップS3011)。このとき、特定制御領域内に動きがあった場合には、それを記憶部の制御内容と照合し、実施の形態1において図4(a)乃至(c)に示したのと同様の照合を行ない、影である場合には影によるデータを除去する。そして、人であると認識した場合には、人の居留位置に応じて例えばベッドにいるか、机に向かっているかなど照明シーンを選択する(ステップS3012)。
そしてその状態に応じて、可視光照明器具L1,L2のうちいずれを点灯するか照明区分を決定し、さらにどの程度の輝度とするか、発光色をどの色調とするかなどの点灯パターンを決定する(ステップS3013)。
そして割り込みフラグがオンであるか否かの判断がなされ(ステップS3006)、オンであればオフにし(ステップS3007)、点灯パターンに変更ありか否かの判断を行なう(ステップS3008)。そして変更ありであればステップS3013で決定された点灯パターンに従って点灯パターンの切り替えを行う(ステップS3009)。
一方、判断ステップS3008で点灯パターンに変更なしと判断された場合には画像取り込みモードであるステップS3002に戻る。
前記実施の形態1乃至3では1種類の画像センサで画像検出を行ったが、本実施の形態では、可視域のみに感度を有する画像センサ100Aと、可視域外にのみ感度を有する画像センサ100Bとを用いて画像データの検出を行うようにしたことを特徴とするものである。
図10はこの照明システムのブロック図、図11はこの照明システムを用いた点灯制御フローを示す図である。この照明システムは、可視光光源を有する照明器具L1,L2と、非可視光光源を有する照明器具L0と、可視域のみに感度を有する画像センサ100Aと、可視域外にのみ感度を有する画像センサ100Bと、画像センサの検知結果を演算する演算部300と、演算部の結果を受けて光源を点灯制御する制御部からなる自動点灯制御式照明システムであって、感度の異なる画像センサによって、交互に画像を検知し、演算部は異なる感度領域を有する画像センサからの検知結果で異なる形状となる輝度部分を影としてキャンセルするものである。ここで非可視光光源を有する照明器具LB0は、1個でも複数でもよいが、可視光光源を有する照明器具LA1,LA2とは異なる位置に配置する。また、可視光光源を有する照明器具LA1,LA2は、所望の照明が可能な配置とする。また、画像センサは1台で感度領域を変更しても良く、その場合は、感度変換フィルタにより行っても良い。なお、可視域照明器具は可視域外に発光強度を持たないよう、照明器具前面に可視域外を吸収または反射するフィルタを設置しても良い。
図11は本発明の実施の形態4の照明システムの点灯制御を示すフローチャートである。
また、上記比較分析ステップS4008において、一定の輝度塊に動きがあるかどうか判定し、人の位置を検出する(ステップS4009)。このとき、特定制御領域内に動きがあった場合には、それを記憶部の制御内容と照合し、実施の形態1において図4(a)乃至(c)に示したのと同様の照合を行ない、影である場合には影によるデータを除去する。そして、人であると認識した場合には、人の居留位置に応じて例えばベッドにいるか、机に向かっているかなど照明シーンを選択する(ステップS4010)。
そしてその状態に応じて、可視光照明器具LA1,LA2のうちいずれを点灯するか照明区分を決定し、さらにどの程度の輝度とするか、発光色をどの色調とするかなどの点灯パターンを決定する(ステップS4011)。
また割り込みフラグがオンでなければ再度割り込みフラグがオンであるか否かの判断ステップS4004に戻る。
一方、判断ステップS4006で点灯パターンに変更なしと判断された場合には画像取り込みモードであるステップS4002に戻る。
この構成によれば、画像取り込みモードにおいては、可視光のみを検出する画像センサと非可視光のみを検出する画像センサとで、両者を別途検出しているため、画像取り込み時に照明器具の点滅制御を行なうことなく、高精度の検出が可能となる。また非可視光光源は、人間の目には検知されないため、照明環境に影響を与えることがない。
次に本発明の実施の形態5について説明する。
本実施の形態の照明システムは、前記実施の形態4と同様、可視域のみに感度を有する画像センサ100Aと、可視域外にのみ感度を有する画像センサ100Bとを用いて画像データの検出を行うものであるが、本実施の形態では、非可視光光源を有する照明器具L0を、画像取り込みモードでのみ点灯し、それ以外では消灯するようにした点で実施の形態4と異なる。
この照明システムは、図10にブロック図を示した実施の形態4の照明システムと同様であり、図12はこの照明システムを用いた点灯制御フローを示す図である。装置については前記実施の形態4と同様であるため説明を省略する。
図12は本発明の実施の形態5の照明システムの点灯制御を示すフローチャートである。
まず、可視光光源からなる照明器具L1,L2を点灯する(ステップS5001)。そして画像取り込みモードにおいては、可視域のみに感度を有する画像センサ100Aによって室内の特定の制御領域の俯瞰画像を撮影し、画像情報を生成する(ステップS5002)。次いで可視光光源からなる照明器具L1,L2は点灯状態のままで、非可視光光源を有する照明器具L0を点灯する(ステップS5003)。この状態で、非可視域のみに感度を有する画像センサ100Bによって室内の特定の制御領域の俯瞰画像を撮影し、画像情報を生成する(ステップS5004)。この後、非可視光光源を有する照明器具L0を消灯する(ステップS5005)。なお、ここでも生成された画像情報は、別途設けた記憶部に時系列で格納されるようにしてもよい。
また、上記比較分析ステップS5010において、一定の輝度塊に動きがあるかどうか判定し、人の位置を検出する(ステップS5011)。このとき、特定制御領域内に動きがあった場合には、それを記憶部の制御内容と照合し、実施の形態1において図4(a)乃至(c)に示したのと同様の照合を行ない、影である場合には影によるデータを除去する。そして、人であると認識した場合には、人の居留位置に応じて例えばベッドにいるか、机に向かっているかなど照明シーンを選択する(ステップS5012)。
そしてその状態に応じて、可視光照明器具LA1,LA2のうちいずれを点灯するか照明区分を決定し、さらにどの程度の輝度とするか、発光色をどの色調とするかなどの点灯パターンを決定する(ステップS5013)。
また割り込みフラグがオンでなければ再度割り込みフラグがオンであるか否かの判断ステップS5006に戻る。
一方、判断ステップS5006で点灯パターンに変更なしと判断された場合には画像取り込みモードであるステップS5002に戻る。
この構成によれば、画像取り込みモードにおいては、可視光のみを検出する画像センサと非可視光のみを検出する画像センサとで、両者を別途検出しているため、画像取り込み時に照明器具の点滅制御を行なうことなく、高精度の検出が可能となる。また非可視光光源は、人間の目には検知されないため、照明環境に影響を与えることはないが、本実施の形態では画像取り込みモード外では消灯し、皮膚への影響などを回避するようにした。
300 演算部
400 制御部
600 照明器具
SA,SB 影
H 人
Claims (3)
- 非可視光光源である複数の光源と、
制御領域内に設けられ、画像を検出する画像センサと、
前記画像センサの検知結果に基づき、前記制御領域内の状況を演算する演算部と、
前記複数の光源を点灯制御し、前記演算部の演算結果に基づき可視光光源を点灯制御する制御部と、を含む照明システムであって、
前記複数の光源は、前記制御部からの信号により点灯と消灯とを交互に行い、
前記演算部は、異なる非可視光光源が点灯された状態の前記画像センサの検知結果の複数を照合比較し、この比較結果から両データを重ねあわせることで影データを除去する補正を行い、補正後の画像データを前記画像センサの出力として、前記制御部が前記可視光光源を点灯制御するようにした照明システム。 - 請求項1に記載の照明システムであって、
前記制御部は、前記複数の光源の少なくとも1つを、60Hz以上の点滅回数で点滅させるとともに、
前記画像センサは前記点滅タイミングで画像の検出を行なうようにした照明システム。 - 請求項1に記載の照明システムであって、
前記複数の光源は、近紫外線又は赤外線を発生する光源である照明システム。
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