JP5273794B2 - 二次電池のsoc値を推定する方法及び装置並びに劣化判定方法及び装置 - Google Patents

二次電池のsoc値を推定する方法及び装置並びに劣化判定方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムイオン二次電池に代表される各種の二次電池のSOC値を推定する方法および装置と、そのような二次電池の劣化を判定する方法及び装置に関する。
近年、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池などの二次電池が、電力用途として、例えばハイブリッド自動車における電動機駆動の電源などとして用いられるようになってきている。ハイブリッド自動車などでの用途では、二次電池に現在貯えられている充電量とその二次電池の容量すなわちバッテリ容量との比であるSOC(残存容量:State of Charge)を随時算出し、算出されたSOC値に基づき、車両における駆動モータの制御や、二次電池の充放電の制御を行っている。具体的には、例えばSOCが20%以下となった場合には、エンジンを始動して発電機によって発電し、その電力によって二次電池を充電するような制御を行い、例えばSOCが80%以上となった場合には、二次電池がそれ以上充電されないようにする制御を行っている。
SOCは、二次電池内に充電されている利用可能なエネルギー量をパーセントで示しているものであり、初期のSOCの値SOCinitが既知であれば、二次電池の充放電電流Iを監視し、電流積算を行うことによって、式(1)に示すように、SOCを求めることができる。SOCの初期値としては、例えば、充電状態が0%もしくは100%であることを示す値が用いられる。
Figure 0005273794
ここでQは、二次電池の容量であり、一般的には[Ah]を単位として表わされる。駆動モータの制御や充放電の制御には、通常、マイクロプロセッサなどが使用されるので、実際には、微小な時間間隔Δt[秒]ごとに充放電電流I[A]を計測することとして、式(1)の代わりに、デジタル演算により適した式(1A)に基づいて、SOC値が算出される。車両用途の場合、Δtは、例えば、数十ミリ秒から数秒の範囲内で設定される。
Figure 0005273794
式(1)を用いるにせよ、式(1A)を用いるにせよ、電流積算によるSOC値の算出には、初期のSOCの値SOCinitが分かっている必要があり、そのため、一般の二次電池の場合には、SOCが100%である満充電状態から、あるいはSOCが0%であるゼロ充電状態から出発した電流積算を行った場合にのみ、現時点でのSOC値を求めることができる。
リチウムイオン二次電池に代表されるある種の二次電池では、充電状態すなわちSOC値に応じてバッテリ端子電圧が変化することが知られており、SOC値に対するバッテリ端子電圧の関係を表わす特性曲線を予め求めておくことができる。ここでのバッテリ端子電圧とは、バッテリの開放電圧のことである。したがって、この種の二次電池では、バッテリの使用開始前に、バッテリ端子間の開放電圧が十分に平衡に達した時点でその開放電圧を求め、その求めた値から上述の特性曲線によってその時点でのSOC値を推定することができ、そのSOC値を式(1)または式(1A)における初期値SOCinitとすることができる。二次電池がリチウムイオン二次電池などであれば、ゼロ充電状態あるいは満充電状態以外の状態からであっても、電流積算によるSOC値の算出を行うことができることになる。図1は、リチウムイオン二次電池における開放電圧とSOCとの関係を例示するものである。図中、V0%はゼロ充電状態における開放電圧を示し、V100%は満充電状態での開放電圧を示している。
なお、場合によっては、バッテリ容量に対する放電容量の比であるDOD(放電深度;Depth of Discharge)値を用いて制御を行う場合もあるが、いわゆる不可逆容量を無視すれば
DOD[%]=100−SOC[%] (2)
の関係があるから、DOD値も上述と同様にして算出することができる。
ところで、電流積算によって時々刻々のSOC値を求める場合、積算時の誤差が累積するので、長い時間にわたってSOC値を求め続けることは難しい。一方、バッテリの開放電圧によってSOC値を推定する方法では、原理的には、充放電電流がゼロの状態での端子電圧(すなわち開放電圧)を用いるべきものであるので、電池が使用されて充放電が行われている期間においては、SOC値を推定することができない。
日本国特許公開:特開2001−303627号公報(特許文献1)は、充放電電流が流れている状態においてもバッテリの端子電圧からSOC値を推定できるように、計測された端子電圧に対し、バッテリ内の分極電圧Vと、バッテリの内部抵抗Rを充放電電流Iが流れることによるI×Rで表される電圧降下とを補正し、補正された端子電圧に基づいてSOC値を推定することを開示している。さらに、そのようにして得られたSOC値についての2つの推定値の差とその間に流れた電流量とに応じて電池容量を推定することを開示している。しかしながら、電池の内部抵抗値Rは、電池温度や電池の劣化の度合いによって大きく変化するから、特開2001−302627号公報に記載の方法では、温度や劣化の度合いを正確に知ることができなければ、SOCを精度よく推定することはできず、したがって、電池容量も正確に推定することはできない。図2は、リチウムイオン二次電池における内部抵抗値と温度との関係を模式的に示したグラフであり、ここでは、内部抵抗値として放電抵抗を用いている。図2は、劣化によって内部抵抗が全体的に大きくなることを示している。
また、本発明の譲受人は、ハイブリッド自動車などの用途では、二次電池に対する充電と放電とが頻繁に切り替わり、その切り替わるタイミングでは充放電電流がゼロとなることに着目し、電流積算によるSOC値の算出を常時実行しながら、充電と放電とが切り替わるタイミングで二次電池の端子電圧を測定し、その測定結果に基づくSOCの推定値を用いて、電流積算によるSOC値算出の際に用いる初期値SOCinitを更新することを提案している(日本国特許公開:特開2004−245673号公報(特許文献2))。この方法によれば、充電と放電とが切り替わるタイミングごとに初期値SOCinitが更新されるので、その時点で電流積算の累積誤差がクリアされ、その結果、常に、正確なSOC値を求めることが可能となる。
ところで、式(1)あるいは式(1A)から明らかなように、SOC値は、電池容量Qに依存するが、電池容量Qは、電池の温度や、電池の劣化の度合い、さらに、充放電電流のレートによっても変化する。そのため、電流積算によってSOC値を正確に推定するためには、電流積算の際に用いる初期値SOCinitが正確であることとともに、電池容量Qの変化も考慮しなければならないことになる。特に車載用の二次電池では、その使用環境の特性から、充放電電流値を積算し続けている間にも電池の温度や充放電電流レートが大きく変化することがあり、そのような変化があった場合には、その電流の積算を行っている最中であっても、その変化があった時点から、積算に用いる電池容量Qの値を正しい値とすべきである。
現時点での電池容量Qを求めることができれば、電池容量変化における電池温度や充放電電流レートの寄与分を除去することによって、劣化に起因する電池容量の変化量を求めることができ、電池自体の劣化の度合いをも推定することが可能になる。
劣化に伴う電池容量の低下は、温度や充放電電流、充放電時間、充放電電圧についての予め設定された条件で評価対象の電池に対して充放電を行うこと、すなわちいわゆる容量測定モードでの充放電を実行することによって、評価されていた。しかしながら、二次電池が車両に搭載されてランダムに充放電が繰り返される環境下では、その二次電池に対し、容量測定モードでの充放電を実行することは困難であり、車両搭載状態の二次電池の電池容量を計測することは難しかった。
なお、リチウムイオン二次電池などを用いる場合、これらの二次電池のセルを単独で用いることは少なく、所望の放電電圧、放電電流が得られるように複数の単体セルを直列及び/または並列に接続したバッテリパックとして構成することが一般的である。このバッテリパックには、二次電池セルのほかに、例えば過充電防止回路などの安全回路や、SOC(残存容量)を測定してその測定値を出力する回路などが備えられることが多い。
本発明に関連するものとして、日本国特許公開:特開2002−303658号公報(特許文献3)は、静的な状態における値から現実の二次電池の充電容量に関する補正係数を算出する方法を開示している。日本国特許公開:特開2002−247773号公報(特許文献4)は、満充電状態から所定の放電停止状態まで放電させたときの放電電気量からそのときの実際の電池容量を求め、劣化を判定することを開示している。日本国特許公開:特開2000−295775号公報(特許文献5)は、充放電電流を積算して得た充放電量と、予め学習によって取得し記憶した放電電圧及び充放電量との関係から、SOC値を推定する方法を開示している。
特開2003−303627号公報 特開2004−245673号公報 特開2002−303658号公報 特開2002−247773号公報 特開2000−295775号公報
電流積算によってリチウムイオン二次電池などの二次電池のSOC値を求める上述した方法では、積算誤差や、その時点での温度低下や劣化などに起因する電池容量自体の変化のために、正確なSOC値を求められない、という問題点がある。また、開放電圧からSOC値を推定する場合、より正確な推定値を得るためには、二次電池を開放状態にして長時間放置し、電池内が十分に平衡に達した時点での開放電圧を用いる必要があるが、実際の電池の利用状況では、平衡に達した時点での開放電圧を用いることは難しい、という問題点がある。実際の利用状況下において二次電池の端子電圧からSOC値を推定する方法も、上述のようにいくつか提案されているものの、必ずしも正確なSOC値を与えているわけではない。
そこで本発明の目的は、温度低下や劣化による電池自体の容量変化の影響を受けることなく、最新のSOC値を精度よく推定できる方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、電池自体の容量を精度よく推定し、さらには電池の劣化を判定できる方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、温度低下や劣化による電池自体の容量変化の影響を受けることなく、最新のSOC値を精度よく推定できる装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、電池自体の容量を精度よく推定し、さらには電池の劣化を判定できる装置を提供することにある。
本発明の一様相によれば、二次電池のSOC値を推定するSOC推定方法は、二次電池の充放電電流を監視して継続的に積算して第1の積算値を求め、第1の積算値を前記二次電池の容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出することと、二次電池の温度(あるいは温度及び充放電電流レート)を検出し、温度と二次電池の容量値との関係を示すテーブル(あるいは温度及び充放電電流レートと二次電池の容量値との関係を示すテーブル)を参照して検出された温度(あるいは温度及び充放電電流レート)に対応する現在の第1の容量値を求め、第1の容量値によって、第1のSOC値の算出に用いる二次電池の容量値を随時更新することと、二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出し、そのタイミングにおいて、そのタイミングでの二次電池の端子電圧を求め、端子電圧に基づいて第2のSOC値を求めることと、第2のSOC値を求めるたびに、SOC初期値をその求められた第2のSOC値で更新して第1の積算値の積算演算を再開始させることと、過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、差に対応する時間間隔における充放電電流の積算値とから、二次電池についての現在の第2の容量値を求め、時間間隔における二次電池の温度の変動が一定の範囲内にある場合(あるいは時間間隔における温度の変動と充放電電流レートの変動がいずれも一定の範囲内にある場合)に、テーブル中の容量値を第2の容量値で更新することと、を有する。
本発明の別の様相によれば、二次電池のSOC値を推定するSOC推定装置は、温度と二次電池の容量値との関係を示すテーブルと、二次電池における充放電電流を検出する電流検出手段と、二次電池の端子電圧を検出する電圧測定手段と、検出された充放電電流に基づき、充放電電流を継続的に積算して第1の積算値を求める積算演算手段と、二次電池の温度を検出する温度計測手段と、温度計測手段で検出された温度に基づいてテーブルを参照し二次電池の容量値を取得する容量推定手段と、第1の積算値を容量推定手段で取得した容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出するSOC値演算手段と、電流検出手段の出力に基づき、二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出するタイミング検出手段と、検出されたタイミングにおける端子電圧に基づいて第2のSOC値を求めるSOC値推定手段と、過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、差に対応する時間間隔における充放電電流の積算値とから、二次電池の現在の容量値を求める容量演算手段と、時間間隔における二次電池の温度の変動が一定の範囲内にある場合に、検出された温度と容量演算手段で算出された容量値とに基づいてテーブルを更新するテーブル更新手段と、を有し、第2のSOC値を求めるたびに、SOC初期値をその求めた第2のSOC値で更新して第1の積算値の積算演算が再開始される。
本発明のさらに別の様相によれば、二次電池のSOC値を推定するSOC推定装置は、温度及び二次電池の充放電電流レートと二次電池の容量値との関係を示すテーブルと、二次電池における充放電電流を検出する電流検出手段と、二次電池の端子電圧を検出する電圧測定手段と、検出された充放電電流に基づき、充放電電流を継続的に積算して第1の積算値を求める積算演算手段と、二次電池の温度を検出する温度計測手段と、温度計測手段で検出された温度及び二次電池の検出された充放電電流レートに基づいてテーブルを参照し二次電池の容量値を取得する容量推定手段と、第1の積算値を容量推定手段で取得した容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出するSOC値演算手段と、電流検出手段の出力に基づき、二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出するタイミング検出手段と、検出されたタイミングにおける端子電圧に基づいて第2のSOC値を求めるSOC値推定手段と、過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、差に対応する時間間隔における充放電電流の積算値とから、二次電池の現在の容量値を求める容量演算手段と、時間間隔における二次電池の温度の変動と充放電電流レートの変動がいずれも一定の範囲内にある場合に、検出された温度及び充放電電流レートと容量演算手段で算出された容量値とに基づいてテーブルを更新するテーブル更新手段と、を有し、第2のSOC値を求めるたびに、SOC初期値をその求めた第2のSOC値で更新して第1の積算値の積算演算が再開始される。
本発明は、例えば、容量測定モードを導入することなく各時点での電池容量Qを正確に決定することができるという利点を有する。また本発明によれば、正確な電池容量Qに基づいてSOC値を電流積算によって連続して計算できるので、例えば、電流積算に伴う累積誤差の影響を受けることなく任意のタイミングでのSOC値を正確に取得することが可能になるという効果が得られる。このようにして得られた電池容量と、基準値あるいは過去に求めた電池容量とを比較することによって、例えば、二次電池の劣化の度合いを判定することが可能になる。
図1は、電池の開放電圧とSOC(残存容量)との関係の一例を示すグラフである。 図2は、温度と電池の内部抵抗との関係の一例を示すグラフである。 図3は、第1の実施形態に基づくSOC推定装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4(a)及び図4(b)は、それぞれ、テーブル格納部に格納されるテーブルの内容の一例を示す図である。 図5は、第2の実施形態に基づくSOC推定装置の構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
10,40 SOC推定装置
11 二次電池
12 バッテリパック
21 電流検出器
22 電圧測定部
23 A/D変換器
24 極性検出部
25 エッジ検出部
26 SOC値推定部
27 SOC値演算部
28 積算演算部
29 リングバッファ
30 テーブル格納部
31 容量推定部
32 容量演算部
33 温度センサ
34 テーブル更新部
41 劣化判定部
本発明の第1の実施形態に基づくSOC(残存容量)推定方法は、リチウムイオン二次電池に代表される各種の二次電池のSOC値を推定するものである。このSOC推定方法は、ハイブリッド自動車などの用途では、リチウムイオン二次電池などの二次電池において放電と充電とが頻繁に切り替わって二次電池に流れる電流の向きが切り替わり、その切り替わりに際しては瞬間的には充放電電流がゼロとなることに着目したものであり、電流積算によるSOC値計算を連続して行うとともに、電流がゼロとなるタイミングで二次電池の端子電圧Vを測定し、端子電圧Vに基づいてその時点でのSOC値を推定し、電流積算によるSOC値計算の際の初期値SOCinitを更新する。なお、充電と放電とが切り替わり電流がゼロとなるタイミングにおける端子電圧Vは、電池内部での分極の影響によって、電池内が十分に平衡に達した時点での開放電圧とは一致しないことがある。そこで、充電と放電とが切り替わり電流がゼロとなるタイミングの直前の一定期間における電流積算値を求め、端子電圧から推定されたSOC値に対し、その電流積算値に応じた補正値を加算したものを初期値SOCinitとしてもよい。あるいは、充電と放電とが切り替わり電流がゼロとなるタイミングの直前の一定期間における電流積算値を求め、電流積算値に応じて補正電圧を決定し、端子電圧に補正電圧を加算した値からSOC推定値を決定するようにしてもよい。補正電圧を決定する際には、電流積算値のほかに、必要に応じて電池温度を用いてもよい。
さらに第1の実施形態の方法では、電流積算に際して用いる電池容量Qが、常時、その時点での二次電池の容量の値であるようにするため、電池温度ごとにその温度での電池容量を示すテーブル、あるいは、電池温度とそのときの充放電電流レートとによって電池容量を示すテーブルを使用する。そのようなテーブルは、電池温度ごとに電池容量を示すものであれば、例えば、10℃刻みで容量値を示したものであり、充放電電流レートも用いる場合であれば、例えば、0C〜2C、2C〜4C、4C〜6Cの各範囲ごとに、電池温度での範囲分けと組み合わせて、電池容量を示したものである。ここでCは、定格容量を1時間で充放電する電流レートに相当する、容量値の単位である。
そして第1の実施形態のSOC推定方法では、電池温度を計測し、計測結果からテーブルを参照してその時点での電池容量を随時決定し、式(1)あるいは式(1A)に示す電流積算からのSOC値の演算において決定された電池容量Qを使用する。この場合、電流積算の途中で温度が変化した場合には、その時点から、新しい温度に基づく電池容量に基づいてSOC値が計算される。このようにして第1の実施形態では、電池温度や充放電電流レートによる電池容量の変化があってもその変化された電池容量に基づいて、常時、正確なSOC値が算出される。なお、必要に応じて、電池温度とともに充放電電流レートを計測するようにすることもできる。充放電電流も計測した場合には、電流積算の途中で温度や充放電電流レートが変化したときに、その時点から、新しい温度や充放電電流レートに基づく電池容量に基づいてSOC値が計算されるようにする。
上述したテーブルにデータを格納するために、温度や充放電電流がほぼ一定であるという条件で端子電圧に基づくSOC値の推定が2回以上行われた場合に、その2回の推定の間の時間間隔内での充放電電気量qを電流積算によって算出し、これとその2回のSOC推定値の差ΔSOCから、Q=q/ΔSOCの式によってその時点でのその条件下での容量Qを計算し、計算された容量でもってテーブルの該当する欄を更新するようにする。このようにして、温度からあるいは温度と充放電電流レートとから電池容量を推定するテーブルも、電池の経時変化や劣化などによる容量変化を反映したものとなる。
温度から電池容量を推定するテーブルの各欄の値は、その温度における現在の電池容量値を示している。同様に、温度と充放電電流レートから電池容量を推定するテーブルの各欄の値は、その温度と充放電電流レートにおける現在の電池容量値を示している。そこで、温度及び/または充放電電流レートについての所定の条件での現在の電池容量値を、基準となる値あるいは過去におけるその条件での電池容量値とを比較することによって、劣化による電池の容量低下を判定することが可能になる。ここでいう所定の条件とは、極端に低温や高温のときや充放電電流レートが極端に大きいときなどを除いた、容量劣化の判定に適切な温度及び/または充放電電流レートのことを指す。上述したように、テーブルでは、温度の範囲ごとに、あるいは温度と充放電電流レートの範囲ごとに、容量値が格納されているので、基準となる値あるいは過去における電池容量値との比較は、そのような範囲ごとに行われる。
図3は、上述した第1の実施形態の方法に基づいて動作するSOC推定装置の構成の一例を示している。ここでは、例示として、バッテリパック12内にSOC推定装置10が組み込まれたものとし、また、二次電池11として、例えばリチウムイオン二次電池が使用されているものとする。
SOC推定装置10は、二次電池11に対する充電電流及び放電電流を検出する電流検出器21と、二次電池11の端子電圧Vを測定して出力する電圧測定部22と、電流検出器21の出力を一定のサンプリングレートでサンプリングしてアナログ/デジタル変換するA/D変換器23と、電流検出器21の出力波形を整形し充放電電流の極性を検出する極性検出部24と、極性検出部24の出力におけるエッジを検出してトリガ信号を出力するエッジ検出部25と、二次電池11の端子電圧に基づいてSOC値を推定するSOC値推定部26と、電流積算に基づくSOC値を常時算出し、現在のSOC値を出力するSOC値演算部27と、A/D変換器23からの出力される電流サンプル値に基づいて電流積算の演算を行う積算演算部28と、A/D変換器23からの電流サンプル値を順次格納するリングバッファ29と、テーブルを格納するテーブル格納部30と、テーブル格納部30内のテーブルを検索し、現在の電池容量を取得する容量推定部31と、2つ以上のSOC推定値の差とその間の充放電電気量から二次電池11の容量を算出する容量演算部32と、二次電池11の温度を計測する温度センサ33と、容量演算部32で算出された電池容量に基づいてデーブル格納部30内のテーブルを更新するテーブル更新部34と、を備えている。充放電電流の極性とは、ここでは、充電であるか放電であるかの別のことである。
テーブル格納部30に格納されるテーブルは、(a)温度に基づいて現在の電池容量を推定するために用いられるテーブルか、あるいは、(b)温度及び充放電電流レートに基づいて現在の電池容量を推定するために用いられるテーブルである。容量推定部31は、(a)の場合には、現在の温度に基づいてテーブル格納部30内のテーブルを検索し、現在の電池容量を取得し、(b)の場合には、現在の温度及び充放電電流レートに基づいてテーブル格納部30内のテーブルを検索し、現在の電池容量を取得する。
A/D変換器24からの電流サンプル値を順次格納するリングバッファ29は、格納すべき電流サンプル値の個数がリングバッファ29のメモリ容量を超えた場合には、最も古いサンプル値が最も新しいサンプル値に書き換えられるようになっており、これによって、リングバッファ29内には、リングバッファ29の容量分だけ、最新の時点から過去に遡る各電流サンプル値が格納されることになる。
二次電池11は、複数の単位セルを直列に接続した組電池であってもよい。電圧測定部22は、二次電池の正極端子と負極端子との間の電圧を端子電圧として計測するものであるが、二次電池11として組電池が使用される場合であれば、組電池の正側端子と負側端子との間の電圧を端子電圧として計測する。
電流検出器21としては、ホールセンサを用いたオープンループのものや、シャント抵抗を有しその両端の電圧を計測するものを用いることができる。電流検出器21は、充放電電流の大きさに比例するとともに、例えば充電であれば負であり放電であれば正である電圧を発生する。充電電流と放電電流との違いは二次電池11に対する電流の向きで区別されるものである。極性検出部24は、例えば、電流検出器21の出力が正か負かによって放電か充電かを識別し、放電である期間中には論理レベルで“1”を出力し、充電である期間中には“0”を出力するように構成されている。このような極性検出部24としては、非反転端子に電流検出器21からの波形が入力し、反転端子には基準電位として0Vが供給されるコンパレータを用いることができる。エッジ検出部25は、極性検出部24の出力の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジにおいてトリガ信号を出力する。立ち上がりエッジとは、“0”から“1”に遷移するエッジのことであり、立ち下がりエッジとは、“1”から“0”に遷移するエッジのことである。
SOC値推定部26は、二次電池11の開放電圧(開回路電圧)とSOC値との関係が既知である場合に、この関係を用いて、測定された開放電圧からSOC値を推定しようとするものであり、リチウムイオン二次電池の平衡状態での開放電圧とSOCとの関係を示したルックアップテーブルを備えている。トリガ信号が入力するタイミングすなわち二次電池11において充電と放電とが切り替わるタイミングでは、二次電池11の充放電電流はゼロとなり、このときの二次電池11の端子電圧は開放電圧であるとみなせるから、SOC値推定部26は、トリガ信号が入力するタイミングで、デジタル値で表されている端子電圧Vを取り込み、この端子電圧Vに基づいてルックアップテーブルを参照してこのときのSOC値を推定し、出力する。
実際には、トリガ信号が出力されるタイミングすなわち充電と放電とが切り替わるタイミングでの端子電圧Vは、電池内部で分極などに起因して、平衡状態での開放電圧からはずれている可能性がある。そこで、本実施形態では、本来の開放電圧からのずれに応じて補正を行うようにしてもよい。例えば、トリガ信号が入力するタイミングで、リングバッファ29内を検索し、その時点から過去に向かって一定の長さの期間における電流サンプル値を読み出し、読出した電流サンプル値を積算して、その期間における電流の積算値(電荷量)を求め、その積算値に応じて、SOC推定値に対する補正値を求め、端子電圧に基づくSOC値に対してこの補正値を加算して、SOC値の推定値としてもよい。あるいは、リングバッファ29内を検索して得られた積算値に基づいて端子電圧に対する補正値を求め、端子電圧に対して補正値を加算した値でもってルックアップテーブルを検索し、SOC推定値を取得するようにしてもよい。積算値からこれらの補正値を求める場合には、予め、積算値と補正値との関係を示したテーブルを用意しておき、積算値に基づいてそのテーブルを参照するようにすればよい。
積算演算部28は、A/D変換器23のサンプリングごとに、A/D変換器23の出力を積算する、すなわち、式(1)の
Figure 0005273794
あるいは式(1A)のΣIΔtを計算し、その計算結果をA/D変換器23のサンプリングごとにSOC値演算部27に出力する。積算演算部28には、トリガ信号が供給されており、トリガ信号が入力するごとに、すなわち、充電と放電とが切り替わるごとに、積算値がゼロにリセットされるようになっている。
第1の実施形態のSOC推定装置10では、現在の温度に基づいて、必要があれば現在の充放電電流レートにも基づいて、現在の電池容量を推定しており、電流積算によるSOC値の算出に際しては、推定された現在の電池容量を用いている。以下、現在の電池容量の推定のための機構について説明する。
テーブル格納部30には、温度範囲ごとに、温度とその温度に対応する電池容量とを記録したテーブルが格納されている。図4(a)は、そのようなテーブルの内容の一例を示している。図4(a)に示したものでは、−25℃〜−15℃の範囲、−15℃〜−5℃の範囲、というように、10℃刻みで電池容量値が格納されている。温度と充放電電流レートとに応じて電池容量を推定する場合であれば、図4(b)に示すように、テーブルには、温度範囲ごと及び充放電電流レートの範囲ごとに、温度と充放電電流レートの組み合わせに応じた電池容量が記録されている。図4(b)に示したものでは、−25℃〜−15℃の範囲、−15℃〜−5℃の範囲、というように、温度では10℃刻みで、また、0C〜2C、2C〜4Cというように、充放電電流レートでは2C刻みで、容量値が格納されている。後述するように、これらのテーブルの内容は随時更新されるが、初期値としては、二次電池製造事業者が定める値や、事前に行った試験の結果に基づく値を記録しておけばよい。
容量推定部31は、温度センサ33から温度の測定値を取得して、テーブル格納部30内のテーブルを検索し、温度に対応した容量値を取得して、SOC値演算部27に出力する。温度と充放電電流レートとに基づいて容量値を定める場合には、容量推定部31は、リングバッファ29に格納された電流値を合計することによって、直前の一定期間における充放電電流レートを求め、この充放電電流レートと温度とによってテーブルを検索し、対応する容量値を取得し、SOC値演算部27に出力する。容量推定部31での電池容量の推定は、トリガ信号の出力とは関係なく、言い換えれば電池における充電と放電との切り替わりに関係なく、一定期間ごとに行われる。この容量の推定は、一般的には、SOC推定部26でのSOC値の推定よりも短い間隔で行われる。
SOC値演算部27は、式(1)あるいは式(1A)に基づいて、時々刻々のSOC値を算出し、リアルタイムで現在のSOC値を外部に出力するものであり、SOC値推定部26から出力されるSOCの最新の推定値を式(1A)におけるSOCinitとし、容量推定部31から出力される最新の容量値を式(1A)におけるQとし、積算演算部28から連続的に出力される電流積算値を式(1A)におけるΣIΔtとして、式(1A)を計算し、現在のSOC値を出力する。この場合、SOC値推定部26からの最新のSOC推定値の供給は、充電と放電とが切り替わるタイミングに限って行われるものの、容量推定部31からは、最新の容量値Qが、充電と放電との切り替わりのタイミングとは無関係にSOC値演算部27に供給される。容量推定部31から供給される容量値Qが変化した場合には、その時点から、SOC値演算部27は、その新しい容量値を使用して、式(1A)を計算する。これにより、第1の実施形態のSOC推定装置10によれば、その時点での電池容量に基づく正確なSOCを算出できることになる。
ところで、二次電池11の容量は、温度や充放電電流レートといった要因のほかに、経時変化や劣化によっても変化する。経時変化や劣化による電池容量の変化をSOC算出に反映させるために、SOC推定装置10は、上述したように、2つ以上のSOC推定値の差とその間の充放電電気量から二次電池11の容量を算出する容量演算部32と、容量演算部32で算出された電池容量に基づいてデーブル格納部30内のテーブルを更新するテーブル更新部34と、を備えている。
SOC値推定部26により、端子電圧VによるSOC値の推定が時刻tn−1と時刻tで行われ、それらのSOC推定値がそれぞれSOCn−1、SOCであったとする。容量演算部32は、トリガ信号を受信することによって、SOC値の推定が行われたタイミングを知るとともに、SOC値推定部26から、SOCn−1、SOCを受け取り、積算演算部28からは、時刻tn−1と時刻tの間の電流積算値qを受け取る。なお、時刻tではトリガ信号が発生して積算演算部28の積算値がリセットされるので、そのリセット直前の積算値をqとすればよい。
容量がQである電池において電流積算値(電荷量)としてqだけの出入りがあれば、その前後でSOC値はq/Qだけ変化するはずである。一方、端子電圧からの推定により、電荷量qの増減の前後で、SOC値は、SOC−SOCn−1だけ変化していることが分かっている。その結果、時刻tにおける容量をQとおくと、
Figure 0005273794
が成立する。SOCの単位を[%]、電池容量Qの単位を[Ah]、電流積算値qの単位を[C](=[As])とすると、
Figure 0005273794
となる。このようにして容量演算部32は、時刻tにおける電池容量を算出する。算出された電池容量値Qは、テーブル更新部34に送られる。
電池温度と電池容量との関係を表わすテーブルがテーブル格納部30に格納されている場合、テーブル更新部34は、送られてきた電池容量値Qの算出に用いられた期間、すなわち時刻tn−1から時刻tまでの期間における電池温度の変動が一定の範囲内であれば、テーブル格納部30に格納されたテーブルにおいて、そのときの電池温度に対応する電池容量値をQで更新する。同様に、電池温度及び充放電電流レートと電池容量との関係を表わすテーブルがテーブル格納部30に格納されている場合、テーブル更新部34は、送られてきた電池容量値Qの算出に用いられた期間における電池温度の変動と充放電電流レートの変動がいずれも一定の範囲内であれば、テーブル格納部30に格納されたテーブルにおいて、そのときの電池温度及び充放電電流レートに対応する電池容量値をQで更新する。このようにして、劣化などの要因による電池容量の変化があっても、テーブル格納部30内のテーブルには現時点での二次電池11の容量を最もよく表わしている値が格納されることになる。
このようにして第1の実施形態のSOC推定装置10は、充放電電流の積算演算によって継続的に二次電池11のSOCを算出し続けるとともに、充電と放電とが切り替わるタイミングにおいて積算演算で使用されるSOC初期値が更新される。さらにこのSOC推定装置10では、各時点での温度に基づく電池容量値に基づいて、あるいは各時点での温度及び充放電電流レートに基づく電池容量値に基づいて、積算演算によるSOC値が計算されるようになっている。これにより、電流積算によりSOCを算出する際の種々の誤差の要因が排除され、任意の時点においてその時点での正確なSOC値を知ることができるようになる。
上述した第1の実施形態のSOC推定装置は、マイクロコンピュータを用いて実装されるのが一般的である。その場合、エッジ検出部25、SOC値推定部26、SOC値演算部27、積算演算部28、リングバッファ29、テーブル格納部30、容量推定部31、容量演算部32及びテーブル更新部34の各機能が、マイクロコンピュータによって実現される。具体的には、マイクロコンピュータが充放電電流による積算演算と、温度や充放電電流レートに基づく電池容量の推定を継続して実行するようにしておくとともに、コンパレータなどの波形整形部からの出力信号がマイクロコンピュータのインプットキャプチャ端末に入力するようにしてこの出力信号における立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジが検出されるようにしておく。そして、エッジを検出した場合にマイクロコンピュータにおいて割り込みタスクが生成し、SOC推定値の算出、容量Qの算出、テーブルの更新などが実行されるようにすれば、上述したSOC推定装置の機能を実現することができる。
以上の処理をマイクロコンピュータに実行させることによって、ソフトウェアによって、第1の実施形態のSOC推定装置を構成することができる。
第1の実施形態のSOC推定装置10では、電池温度に基づいて電池容量値を更新する場合であれば、テーブル格納部30に格納されるテーブルには、温度に応じた現時点での電池容量値が格納される。そこで、このテーブルに記載されている電池容量値のうち、温度の値が劣化判定に適した範囲内に電池容量値を、基準となる値、あるいは過去におけるそのような温度条件で算出された電池容量値と比較することによって、劣化による電池の容量低下を判定することが可能になる。温度の値が劣化判定に適した範囲とは、極端に低温や高温のときなどを除いた、容量劣化の判定に適切な温度のことを指す。上述したように、テーブルでは、温度を細分化して容量値が格納されているので、基準となる値あるいは過去における電池容量値との比較は、温度のそのような細分化されたものごとに行われる。基準となる値は、例えば、電池の製造事業者が、温度条件とともに定めればよい。過去の値との比較による場合には、例えば、容量が最初の値の何%以下になったら劣化と判定する、というように、しきい値を定めておけばよい。
同様に、第1の実施形態のSOC推定装置10では、電池温度及び充放電電流レートに基づいて電池容量値を更新する場合であれば、テーブル格納部30に格納されるテーブルには、温度及び充放電電流レートに応じた現時点での電池容量値が格納される。そこで、テーブルに記載されている電池容量値のうち、温度及び充放電電流レートの値が劣化判定に適した範囲内に電池容量値を、基準となる値、あるいは過去におけるそのような温度及び充放電電流レートの条件で算出された電池容量値と比較することによって、劣化による電池の容量低下を判定することが可能になる。温度及び充放電電流レートの値が劣化判定に適した範囲とは、極端に低温や高温のときや充放電電流レートが極端に大きいときなどを除いた、容量劣化の判定に適切な温度及び充放電電流レートのことを指す。上述したように、テーブルでは、温度及び充放電電流レートを細分化して容量値が格納されているので、基準となる値あるいは過去における電池容量値との比較は、温度及び充放電電流レートのそのような細分化されたものごとに行われる。基準となる値は、例えば、電池の製造事業者が、温度及び充放電電流レートの条件とともに定めればよい。過去の値との比較による場合には、例えば、容量が最初の値の何%以下になったら劣化と判定する、というように、しきい値を定めておけばよい。
このように上述したSOC推定装置は、二次電池の劣化を判定する劣化判定装置としても使用できることになる。図5は、第2の実施形態に基づく、二次電池の劣化を判定する機能を備えたSOC推定装置を示している。図5に示すSOC推定装置40は、図3に示すSOC推定装置と同様のものであるが、SOC推定装置内に、テーブル格納部30に格納されるテーブルを参照しテーブル内の値と基準となる値とを比較する劣化判定を実際に行う劣化判定部41を備えている点で図3に示すものと異なっている。劣化判定部41は、劣化判定の結果を外部に出力する。
第2の実施形態の別の構成では、テーブル格納部30に格納されるテーブルには過去に計算された容量値も格納されるようにして、劣化判定部41は、そのテーブル内の過去の容量値と今回求められた容量値とを比較するようにしてもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明のさらに別の様相によれば、SOC推定方法は、具体的には、二次電池の充放電電流を監視して継続的に積算して第1の積算値を求め、第1の積算値を二次電池の容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出する段階と、二次電池の温度を検出し、温度と二次電池の容量値との関係を示したテーブルを参照して検出された温度に対応する現在の第1の容量値を求め、第1の容量値によって、第1のSOC値の算出に用いる二次電池の容量値を随時更新する段階と、二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出し、そのタイミングにおいて、そのタイミングでの二次電池の端子電圧を求め、端子電圧に基づいて第2のSOC値を求める段階と、第2のSOC値を求めるたびに、SOC初期値をその第2のSOC値で更新して第1の積算値の積算演算を再開始させる段階と、過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、差に対応する時間間隔における充放電電流の積算値とから、二次電池についての現在の第2の容量値を求め、差に対応する温度に関してテーブル中の容量値を第2の容量値で更新する段階と、を有する。
本発明のまたさらに別の様相によれば、SOC推定方法は、具体的には、二次電池の充放電電流を監視して継続的に積算して第1の積算値を求め、第1の積算値を二次電池の容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出する段階と、二次電池の温度及び充放電電流レートを検出し、温度及び充放電電流レートと二次電池の容量値との関係を示したテーブルを参照して検出された温度及び充放電電流レートに対応する現在の第1の容量値を求め、第1の容量値によって、第1のSOC値の算出に用いる二次電池の容量値を随時更新する段階と、二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出し、そのタイミングにおいて、そのタイミングでの二次電池の端子電圧を求め、端子電圧に基づいて第2のSOC値を求める段階と、第2のSOC値を求めるたびに、SOC初期値をその第2のSOC値で更新して第1の積算値の積算演算を再開始させる段階と、過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、差に対応する時間間隔における充放電電流の積算値とから、二次電池についての現在の第2の容量値を求め、差に対応する温度及び充放電電流レートに関してテーブル中の容量値を第2の容量値で更新する段階と、を有する。
この出願は、2006年8月29日に出願された日本国特許出願:特願2006−232161を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (11)

  1. 二次電池のSOC値を推定するSOC推定方法であって、
    前記二次電池の充放電電流を監視して継続的に積算して第1の積算値を求め、前記第1の積算値を前記二次電池の容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出することと、
    前記二次電池の温度を検出し、温度と前記二次電池の容量値との関係を示したテーブルを参照して前記検出された温度に対応する現在の第1の容量値を求め、前記第1の容量値によって、前記第1のSOC値の算出に用いる前記二次電池の容量値を随時更新することと、
    前記二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出し、該タイミングにおいて、該タイミングでの前記二次電池の端子電圧を求め、前記端子電圧に基づいて第2のSOC値を求めることと、
    前記第2のSOC値を求めるたびに、前記SOC初期値をその求められた第2のSOC値で更新して前記第1の積算値の積算演算を再開始させることと、
    過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、前記差に対応する時間間隔における前記充放電電流の積算値とから、前記二次電池についての現在の第2の容量値を求め、前記時間間隔における前記二次電池の温度の変動が一定の範囲内にある場合に、前記差に対応する前記温度に関して前記テーブル中の容量値を前記第2の容量値で更新することと、
    を有する、SOC推定方法。
  2. 二次電池のSOC値を推定するSOC推定方法であって、
    前記二次電池の充放電電流を監視して継続的に積算して第1の積算値を求め、前記第1の積算値を前記二次電池の容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出することと、
    前記二次電池の温度と充放電電流レートとを検出し、温度及び充放電電流レートと前記二次電池の容量値との関係を示したテーブルを参照して前記検出された温度及び充放電電流レートに対応する現在の第1の容量値を求め、前記第1の容量値によって、前記第1のSOC値の算出に用いる前記二次電池の容量値を随時更新することと、
    前記二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出し、該タイミングにおいて、該タイミングでの前記二次電池の端子電圧を求め、前記端子電圧に基づいて第2のSOC値を求めることと、
    前記第2のSOC値を求めるたびに、前記SOC初期値をその求められた第2のSOC値で更新して前記第1の積算値の積算演算を再開始させることと、
    過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、前記差に対応する時間間隔における前記充放電電流の積算値とから、前記二次電池についての現在の第2の容量値を求め、前記時間間隔における前記二次電池の温度の変動と前記充放電電流レートの変動がいずれも一定の範囲内にある場合に、前記差に対応する前記温度及び充放電電流レートに関して前記テーブル中の容量値を前記第2の容量値で更新することと、
    を有する、SOC推定方法。
  3. 前記二次電池の充放電電流量に応じて前記第2のSOC値を補正することを有する、請求項1または2に記載のSOC推定方法。
  4. 前記タイミングから過去に向かって一定の長さの期間における前記充放電電流量の積算値に応じて、SOC推定値に対する補正値を求めて前記第2のSOC値に加算することにより、あるいは、前記一定の長さの期間における前記充放電電流量の積算値に応じて前記端子電圧に対する補正値を求めて当該端子電圧に加算することによって前記端子電圧を補正し、前記補正された端子電圧に基づいて前記第2のSOC値を求めることにより、前記第2のSOC値が補正される、請求項3に記載のSOC推定方法。
  5. 前記テーブルにおける更新された容量値に基づいて、前記二次電池の劣化を判定することを有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のSOC推定方法。
  6. 前記二次電池がリチウムイオン二次電池である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のSOC推定方法。
  7. 二次電池のSOC値を推定するSOC推定装置であって、
    温度と前記二次電池の容量値との関係を示すテーブルと、
    前記二次電池における充放電電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧測定手段と、
    検出された前記充放電電流に基づき、前記充放電電流を継続的に積算して第1の積算値を求める積算演算手段と、
    前記二次電池の温度を検出する温度計測手段と、
    前記温度計測手段で検出された温度に基づいて前記テーブルを参照し前記二次電池の容量値を取得する容量推定手段と、
    前記第1の積算値を前記容量推定手段で取得した容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出するSOC値演算手段と、
    前記電流検出手段の出力に基づき、前記二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出するタイミング検出手段と、
    検出された前記タイミングにおける前記端子電圧に基づいて第2のSOC値を求めるSOC値推定手段と、
    過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、前記差に対応する時間間隔における前記充放電電流の積算値とから、前記二次電池の現在の容量値を求める容量演算手段と、
    前記時間間隔における前記二次電池の温度の変動が一定の範囲内にある場合に、検出された温度と前記容量演算手段で算出された容量値とに基づいて前記テーブルを更新するテーブル更新手段と、
    を有し、
    前記第2のSOC値を求めるたびに、前記SOC初期値をその求めた第2のSOC値で更新して前記第1の積算値の積算演算が再開始される、SOC推定装置。
  8. 二次電池のSOC値を推定するSOC推定装置であって、
    温度及び前記二次電池の充放電電流レートと前記二次電池の容量値との関係を示すテーブルと、
    前記二次電池における充放電電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧測定手段と、
    検出された前記充放電電流に基づき、前記充放電電流を継続的に積算して第1の積算値を求める積算演算手段と、
    前記二次電池の温度を検出する温度計測手段と、
    前記温度計測手段で検出された温度及び前記二次電池の検出された充放電電流レートに基づいて前記テーブルを参照し前記二次電池の容量値を取得する容量推定手段と、
    前記第1の積算値を前記容量推定手段で取得した容量値で除算した結果をSOC初期値に加算することにより、第1のSOC値を継続的に算出するSOC値演算手段と、
    前記電流検出手段の出力に基づき、前記二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出するタイミング検出手段と、
    検出された前記タイミングにおける前記端子電圧に基づいて第2のSOC値を求めるSOC値推定手段と、
    過去に求めた第2のSOC値と今回求めた第2のSOC値との差と、前記差に対応する時間間隔における前記充放電電流の積算値とから、前記二次電池の現在の容量値を求める容量演算手段と、
    前記時間間隔における前記二次電池の温度の変動と前記充放電電流レートの変動がいずれも一定の範囲内にある場合に、前記検出された温度及び充放電電流レートと前記容量演算手段で算出された容量値とに基づいて前記テーブルを更新するテーブル更新手段と、
    を有し、
    前記第2のSOC値を求めるたびに、前記SOC初期値をその求めた第2のSOC値で更新して前記第1の積算値の積算演算が再開始される、SOC推定装置。
  9. 前記テーブルにおける更新された容量値に基づいて、前記二次電池の劣化を判定する段階を有する、請求項またはに記載のSOC推定装置。
  10. 請求項乃至のいずれか1項に記載のSOC推定装置と、
    前記SOC推定装置によってSOC値が推定される二次電池と、
    を有する、バッテリパック。
  11. 二次電池の劣化を判定する劣化判定装置であって、
    前記二次電池の条件と前記二次電池の容量値との関係を示すテーブルと、
    前記二次電池における充放電電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧測定手段と、
    前記電流検出手段の出力に基づき、前記二次電池における充電と放電とが切り替わるタイミングを検出するタイミング検出手段と、
    検出された前記タイミングにおける前記端子電圧に基づいてSOC値を求めるSOC値推定手段と、
    過去に求めたSOC値と今回求めたSOC値との差と、前記差に対応する時間間隔における前記充放電電流の積算値とから、前記二次電池の現在の容量値を求める容量演算手段と、
    前記時間間隔における前記条件の変動が一定の範囲内にある場合に、前記容量演算手段で算出された容量値に基づいて前記テーブルを更新するテーブル更新手段と、
    前記テーブルにおける更新された容量値を、基準となる値または過去の容量値と比較することにより、前記二次電池の劣化を判定する判定手段と、
    を有し、
    前記条件は、前記二次電池の温度であるか、または、前記二次電池の温度及び充放電電流レートである、劣化判定装置。
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