JP5273604B2 - Esd保護回路 - Google Patents

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本発明は、半導体集積回路において、静電気放電(ESD)から内部回路を保護するESD保護回路に関するものである。
半導体集積回路において、ESD保護回路は、寄生バイポーラ素子を使用してESDサージをグランドへと放電する保護回路と、それをダイオード接続状態のMOS(金属酸化膜半導体)トランジスタを使用して行う保護回路の2種に大別される。
以下、特許文献1に開示のESD保護回路を例に挙げて説明する。図5に示すESD保護回路70は、上述する後者の構成を採用したものであり、トリガ回路20と、2つのインバータ22a、22bと、PMOS(P型MOSトランジスタ)24と、NMOS(N型MOSトランジスタ)26とによって構成されている。トリガ回路20は、容量素子28と抵抗素子30とからなるCR回路である。
この保護回路70では、ESDの発生時に、トリガ回路20によってESDサージが検出され、容量素子28と抵抗素子30の積で決定される時定数に相当する期間だけハイレベル(H)を保持した検出信号(トリガ信号)が出力される。検出信号のHは、2段のインバータ22a、22bを経てNMOS26のゲートに入力される。その結果、ESDサージは、電源VDDから、オン状態のNMOS26を介してグランドVSSへと放電される。
この時、後段のインバータ22bの出力信号がPMOS24のゲートにフィードバックされ、PMOS24がオフ状態、前段のインバータ22aの出力信号はフローティング状態となる(この一連の動作を行う回路をダイナミックラッチと呼ぶ)。これによって、検出信号がローレベル(L)に戻った後も、前段および後段のインバータ22a、22bの出力は保持され、NMOS26を介してESDサージをグランドVSSへと放電し切ることができる。
米国特許第7085113号明細書
しかし、特許文献1の保護回路70では、電源投入時に、急峻なスルーレートを持つ電圧波形が電源VDDのノードに与えられると、トリガ回路20が、その急峻なスルーレートを持つ電圧波形をESDサージと誤検出し、保護回路70が誤動作する場合がある。この場合、上記のようにダイナミックラッチが働くことにより、これ以後、NMOS26がオン状態を維持し、通常回路動作時に電源VDDからグランドVSSへと大電流が流れる危険性がある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解消し、電源投入時に急峻なスルーレートを持つ電圧波形が電源に与えられた場合であっても、誤動作しないESD保護回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、電源とグランドとの間の電圧差を検出して、第1の検出信号を出力する第1のトリガ回路と、
前記第1の検出信号が、あらかじめ設定された第1の閾値電圧に到達した時点で該第1の検出信号を保持し、第1の制御信号として出力する第1のラッチ回路と、
前記第1の制御信号に応じて、電源とグランドとの間を導通させるか否かを制御する導通制御回路と、
前記第1の検出信号とグランドとの間の電圧差が、あらかじめ設定された第2の閾値電圧に到達したか否かを検出し、第2の検出信号を出力する第2のトリガ回路と、
前記第2の検出信号が、前記第2の閾値電圧に到達した時点で該第2の検出信号を保持し、第2の制御信号として出力する第2のラッチ回路と、
前記第2の制御信号に応じて、前記第1の制御信号のレベルを制御する電圧制御回路とを備え、
前記第1の閾値電圧は、通常動作時の電源電圧とグランドとの間の電圧に設定され、前記第2の閾値電圧は、通常動作時の電源電圧よりも大きい電圧に設定されていることを特徴とするESD保護回路を提供するものである。
ここで、前記第2のトリガ回路は、前記第1の検出信号とグランドとの間に直列に接続されたダイオード列と、ダイオード接続状態のN型MOSトランジスタとを備え、
前記ダイオード列は、前記第1の検出信号から前記N型MOSトランジスタのドレインに向かって1以上のダイオードが直列に接続されたものであり、
前記N型MOSトランジスタのゲートは、該N型MOSトランジスタのドレインに接続されていることが好ましい。
また、前記第2のラッチ回路は、直列に接続された第2の複数のインバータと、電源と前記第2の複数のインバータのうちの初段のインバータとの間に接続された第2のP型MOSトランジスタとを備え、
前記第2のP型MOSトランジスタのゲートには、前記第2の複数のインバータのうちの、前記第2の検出信号と同極性の信号を出力するインバータの出力信号が入力されていることが好ましい。
また、前記電圧制御回路は、前記第1の制御信号とグランドとの間に接続された第2のN型MOSトランジスタであり、前記第2のN型MOSトランジスタのゲートには、前記第2の複数のインバータのうちの最終段のインバータの出力信号が入力されていることが好ましい。
また、前記第1のトリガ回路は、電源とグランドとの間に直列に接続されたCR回路であることが好ましい。
また、前記第1のラッチ回路は、直列に接続された第1の複数のインバータと、電源と前記第1の複数のインバータのうちの初段のインバータとの間に接続された第1のP型MOSトランジスタとを備え、
前記第1のP型MOSトランジスタのゲートには、前記第1の複数のインバータのうちの、前記第1の検出信号と同極性の信号を出力するインバータの出力信号が入力されていることが好ましい。
また、前記導通制御回路は、電源とグランドとの間に接続された第1のN型MOSトランジスタであり、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートには、前記第1の複数のインバータのうちの最終段のインバータの出力信号が入力されていることが好ましい。
本発明によれば、電源投入時に、急峻なスルーレートを持つ電圧波形が電源に与えられた場合であっても、誤動作であることを検出して強制的に導通制御回路を非導通状態とする。そのため、一切の誤動作を起こさず、安全な電源投入が保証される。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のESD保護回路を詳細に説明する。
図1は、本発明のESD保護回路の構成を表す一実施形態の回路図である。同図に示すESD保護回路10は、ESDから半導体集積回路の内部回路を保護するものであり、保護回路部12と、制御回路部14とによって構成されている。
まず、保護回路部12について説明する。
保護回路部12は、図5に示す従来のESD保護回路70と同じ構成のものである。すなわち、保護回路部12は、トリガ回路20と、直列に接続された2つのインバータ22a、22bと、PMOS24と、NMOS26とによって構成されている。
トリガ回路20は、電源VDDとグランドVSSとの間に直列に接続された容量素子28と抵抗素子30とからなるCR回路である。トリガ回路20は、電源VDDとグランドVSSとの間(グランドVSSを基準とする電源VDD)の電圧差を検出し、これを第1の検出信号として出力する。ここで、容量素子28と抵抗素子30との接続点を内部ノードN1とする。
前段のインバータ22aは、PMOS24のドレインとグランドVSSとの間に直列に接続されたPMOS32とNMOS34とによって構成されている。PMOS32とNMOS34のゲートには、第1の検出信号が入力(内部ノードN1が接続)されている。ここで、PMOS32とNMOS34との接続点、すなわち、インバータ22aの出力を内部ノードN2とする。
後段のインバータ22bは、電源VDDとグランドVSSとの間に直列に接続されたPMOS36とNMOS38とによって構成されている。PMOS36とNMOS38のゲートには、前段のインバータ22aの出力信号が入力(内部ノードN2が接続)されている。ここで、PMOS36とNMOS38との接続点、すなわち、インバータ22bの出力を内部ノードN3とする。
PMOS24は、電源VDDと、前段のインバータ22aを構成するPMOS32のソースとの間に接続されている。PMOS24のゲートには、後段のインバータ22bの出力信号が入力(内部ノードN3が接続)されている。PMOS24のゲートには、複数のインバータのうちの、第1の検出信号と同極性の信号を出力する偶数番目のインバータの出力信号が入力される。
ここで、インバータ22a、22bとPMOS24は、第1の検出信号が、あらかじめ設定された第1の閾値電圧に到達した時点で第1の検出信号を保持し、第1の制御信号として出力する。図示例の場合、内部ノードN1が一旦Hになると、内部ノードN1がLに戻った後も、内部ノードN1がHの時の内部ノードN2,N3の状態(すなわち、内部ノードN2がL、かつ、内部ノードN3がH)を保持するダイナミックラッチを構成する。
第1の閾値電圧は、通常動作時の電源VDDとグランドVSSとの間の電圧に設定される。図示例の場合、インバータ22aの閾値電圧となる。
NMOS26は、電源VDDとグランドVSSとの間に接続されている。NMOS26のゲートには、第1の制御信号が入力(内部ノードN3が接続)されている。NMOS26は、第1の制御信号に応じて、電源VDDとグランドVSSとの間を導通させるか否かを制御する導通制御回路となる。図示例の場合、第1の制御信号がHであればNMOS26はオン状態となる。
続いて、制御回路部14について説明する。
制御回路部14は、保護回路部12の動作を制御するものであり、トリガ回路40と、直列に接続された3つのインバータ42a、42b、42cと、PMOS44と、NMOS46とによって構成されている。
トリガ回路40は、内部ノードN1とグランドVSSとの間に直列に接続されたダイオード列48と、ダイオード接続状態のNMOS50とによって構成されている。トリガ回路40は、第1の検出信号とグランドとの間の電圧差が、あらかじめ設定された第2の閾値電圧に到達したか否かを検出し、第2の検出信号を出力する。第2の検出信号は、ダイオード列48とNMOS50との接続点から出力される。
ダイオード列48は、内部ノードN1からNMOS50のドレインに向かって所定数(1以上)のダイオードが直列に接続されたものである。NMOS50のゲートは、NMOS50のドレイン(最終段のダイオードのカソード)に接続されている。
ここで、ダイオード列48におけるダイオードの段数は、電源VDDの通常動作時の電圧に応じて適宜決定すべきものである。すなわち、ダイオードの段数は、ダイオード列によって設定される閾値電圧(第2の閾値電圧)X(V)が、電源VDDの通常動作時の電圧よりも高くなるように決定される。閾値電圧Xは、ESDサージの電圧未満であればよいが、例えば、電源VDDの通常動作時の電圧+0.3〜0.8V程度とする。
閾値電圧Xと電源VDDの通常動作時の電圧との電圧差は、電源投入時において、トリガ回路20が、急峻なスルーレートを持つ電圧波形をESDサージと誤検出したか否かを検出するマージンとなる。
続いて、1段目のインバータ42aはPMOS52とNMOS54とによって構成され、2段目のインバータ42bはPMOS56とNMOS58とによって構成されている。1段目のインバータ42aおよび2段目のインバータ42bとPMOS44は、それぞれ、保護回路部12の前段および後段のインバータ22a、22bとPMOS24と同じ構成のものである。
PMOS44のゲートには、複数のインバータのうちの、第2の検出信号と同極性の信号を出力する偶数番目のインバータの出力信号が入力される。図示例の場合、2段目のインバータ42bの出力信号が入力されている。
3段目(最終段)のインバータ42cは、PMOS60とNMOS62とによって構成されている。3段目のインバータ42cは、2段目のインバータ42bと同じ構成のものである。3段目のインバータ42cには、2段目のインバータ42bの出力信号が入力されている。また、3段目のインバータ42cの出力信号は、内部ノードN2に接続されるとともに、NMOS46のゲートに入力されている。
インバータ42a、42b、42cとPMOS44は、第1の検出信号が、第2の閾値電圧に到達した時点で第2の検出信号を保持し、第2の制御信号として出力する。図示例の場合、第2の検出信号が一旦Hになると、第2の検出信号がLに戻った後も、第2の検出信号がHの時のインバータ42a、42b、42cの状態(すなわち、インバータ42a、42cの出力信号がL、かつ、インバータ42bの出力信号がH)を保持するダイナミックラッチを構成する。
NMOS46は、内部ノードN3とグランドVSSとの間に接続されている。NMOS46のゲートには、上記の通り、3段目のインバータ42cの出力信号(内部ノードN2)が入力されている。NMOS46は、第2の制御信号に応じて、第1の制御信号のレベルを制御する電圧制御回路となる。図示例の場合、第2の制御信号がHであればNMOS46はオン状態となり、内部ノードN2はH、内部ノードN3はL、NMOS26はオフ状態となる。
次に、ESD発生時のESD保護回路10の動作を説明する。
ESD発生時において、保護回路部12では、トリガ回路20によってESDサージが検出されると、トリガ回路20から、その時定数に相当する期間だけHの第1の検出信号が出力される。第1の検出信号のHは、2段のインバータ22a、22bを経てNMOS26のゲートに入力される。その結果、NMOS26はオン状態となり、ESDサージは、電源VDDからNMOS26を介してグランドVSSへと放電される。
この時、ダイナミックラッチにより、後段のインバータ22bの出力信号がPMOS24のゲートにフィードバックされ、PMOS24がオフ状態、前段のインバータ22aの出力信号はフローティング状態となる。これによって、第1の検出信号がLに戻った後も、前段および後段のインバータ22a、22bの出力は保持され、NMOS26を介してESDサージをグランドVSSへと放電し切ることができる。
制御回路部14では、トリガ回路40によって内部ノードN1とグランドVSSとの間の電圧差が、ダイオード列48によって設定された閾値電圧X(V)を超えているか否かが検出される。その結果、電圧差が閾値電圧Xを超えている場合(ESD発生時)には、トリガ回路40からHの第2の検出信号が出力され、超えていない場合にはLの第2の検出信号が出力される。
ESD発生時において、トリガ回路40から出力される第2の検出信号のHは、3段のインバータ42a、42b、42cを経て反転され、NMOS46は、そのゲートにLが入力されてオフ状態となる。ESD発生時には、保護回路部12の内部ノードN2はL(フローティング)であり、制御回路部14の最終段のインバータ42cの出力信号のLによってLに固定される。また、NMOS46はオフ状態であるから、内部ノードN3のHは影響を受けない。
一方、ESDが発生していない場合、トリガ回路40から出力される第2の検出信号のLにより、NMOS46のゲートにはHが入力されてオン状態となる。ESDが発生していない場合、保護回路部12の内部ノードN2はH、内部ノードN3はLであり、PMOS24はオン状態、NMOS26はオフ状態である。そのため、内部ノードN2,N3、PMOS24、NMOS26は何ら影響を受けない。
図2は、ESDサージ発生時のESD保護回路の過渡応答特性を表すグラフである。このグラフの縦軸は電源VDDの電圧(V)、横軸は時間(t)の経過を表す。このグラフは、グランドVSSを基準として、電源VDDにHBM(ヒューマン・ボディ・モデル)で2000Vを印加した場合の、図1に示す本実施形態のESD保護回路10と、図5に示す従来のESD保護回路70の電源VDDの過渡応答特性をそれぞれ表す。
このグラフに示すように、電源VDDにHBMで2000Vを印加した場合、本実施形態のESD保護回路10は、従来のESD保護回路70と完全に同一の動作をすることが分かる。すなわち、2000VのESDサージが電源VDDに印加された場合であっても、保護回路10,70の作用により、電源VDDの電圧は約2.2Vまでしか上昇せず、その後、電源VDDの電圧は徐々に下降する。
続いて、電源投入時に、急峻なスルーレートを持つ電圧波形が電源VDDに与えられた場合のESD保護回路10の動作を説明する。
電源投入時において、保護回路部12では、既に説明した通り、トリガ回路20が、急峻なスルーレートを持つ電圧波形をESDサージと誤検出し、誤動作する場合がある。その場合、上記のようにダイナミックラッチが働くことにより、それ以後、NMOS26がオン状態を維持し続け、通常回路動作時に電源VDDからグランドVSSへと大電流が流れる危険性がある。
前述の通り、制御回路部14では、トリガ回路40によって内部ノードN1とグランドVSSとの間の電圧差の検出が行われる。その結果、電圧差が閾値電圧Xを超えている場合(ESD発生時)には、トリガ回路40からHの第2の検出信号が出力され、超えていない場合(急峻なスルーレートを持つ電圧波形をESDサージと誤検出した場合を含む)にはLの第2の検出信号が出力される。
急峻なスルーレートを持つ電圧波形をESDサージと誤検出した場合であっても、トリガ回路40から出力される第2の検出信号のLにより、NMOS46のゲートにはHが入力され、NMOS46はオン状態となる。これにより、保護回路部12の内部ノードN2は強制的にH、内部ノードN3は強制的にLとされ、NMOS26はオフ状態となる。そのため、電源投入時における保護回路部12の誤動作を防止することができる。
図3は、電源投入時の電源における電圧波形を表すグラフである。このグラフの縦軸は電源VDDの電圧(V)、横軸は時間(t)の経過を表す。また、図4は、図3に示す電源投入時の電源における電圧波形にともなって、保護回路部12のNMOS26に流れる電流波形を表すグラフである。このグラフの縦軸はNMOS26に流れる電流(A)、横軸は時間(t)の経過を表す。
図3のグラフは、電源投入時に、電源VDDに、ESD発生時と同等の急峻な電圧波形が与えられ、それ以後、約1.2Vの電圧が印加され続ける状態を表す。図4のグラフは、図3に示す電圧波形が電源VDDに与えられた時の、本実施形態のESD保護回路10の保護回路部12のNMOS26と、従来のESD保護回路70のNMOS26に流れる電流波形をそれぞれ表す。
図4のグラフに示すように、従来のESD保護回路70では、電源投入時に、電源VDDに与えられた急峻なスルーレートを持つ電圧波形をESDサージと誤検出し、NMOS26がオン状態となって電源VDDからグランドVSSに電流が放電されている。そして、NMOS26のオン状態は、電源VDDが約1.2Vとなって安定した後(通常動作時)も維持され、電源VDDからグランドVSSに電流が流れ続ける。
一方、本実施形態のESD保護回路10では、保護回路部12が、電源投入時に、電源VDDに与えられた急峻なスルーレートを持つ電圧波形をESDサージと誤検出した場合であっても、制御回路部14の作用によってNMOS26が強制的にオフ状態とされる。そのため、図4のグラフに示すように、電源投入時に、電源VDDからグランドVSSに電流が流れることはなく、誤動作しない。
以上のように、電源投入時に、急峻なスルーレートを持つ電圧波形が電源VDDに与えられた場合、従来のESD保護回路70では、これをESDサージであると誤検出して誤動作する場合がある。これに対し、本実施形態のESD保護回路10では、誤動作を検出して強制的にNMOS26をオフ状態とするため、一切の誤動作を起こさず、安全な電源投入が保証される。
なお、本発明は、図示例の構成に限定されない。保護回路部12および制御回路部14におけるトリガ回路やラッチ回路は、図1に示す構成のものに限定されず、同様の機能を果たすことができれば、どのような構成の回路であってもよい。
例えば、トリガ回路20は、電源VDDとグランドVSSとの間に、抵抗素子30と容量素子28を直列に接続した構成としてもよい。この場合、インバータの段数は、偶数段ではなく奇数段とする。また、図示例では、ラッチ回路として、偶数個のインバータとPMOSとによって構成されるダイナミックラッチを用いているが、スタティックラッチを用いてもよい。
インバータ42cの出力信号を内部ノードN2に接続しているため、ダイナミックラッチによって内部ノードN2がフローティングになると、インバータ42cの出力信号に応じて内部ノードN2の論理レベルが決定され、インバータ22bにより内部ノードN3の論理レベルも決定される。従って、制御回路部14のNMOS46のドレインを内部ノードN3に接続する方が望ましいが、これは必須ではない。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明のESD保護回路の構成を表す一実施形態の回路図である。 ESDサージ発生時のESD保護回路の過渡応答特性を表すグラフである。 電源投入時の電源における電圧波形を表すグラフである。 図3に示す電源投入時の電源における電圧波形にともなって、保護回路部12のNMOS26に流れる電流波形を表すグラフである。 従来のESD保護回路の構成を表す一例の概略図である。
符号の説明
10、70 ESD保護回路
12 保護回路部
14 制御回路部
20、40 トリガ回路
22a、22b、42a、42b、42c インバータ
24、32、36、44、52、56、60 PMOS(P型MOSトランジスタ)
26、34、38、46、50、54、58、62 NMOS(N型MOSトランジスタ)
28 容量素子
30 抵抗素子
48 ダイオード列

Claims (7)

  1. 電源とグランドとの間の電圧差を検出して、第1の検出信号を出力する第1のトリガ回路と、
    前記第1の検出信号が、あらかじめ設定された第1の閾値電圧に到達した時点で該第1の検出信号を保持し、第1の制御信号として出力する第1のラッチ回路と、
    前記第1の制御信号に応じて、電源とグランドとの間を導通させるか否かを制御する導通制御回路と、
    前記第1の検出信号とグランドとの間の電圧差が、あらかじめ設定された第2の閾値電圧に到達したか否かを検出し、第2の検出信号を出力する第2のトリガ回路と、
    前記第2の検出信号が、前記第2の閾値電圧に到達した時点で該第2の検出信号を保持し、第2の制御信号として出力する第2のラッチ回路と、
    前記第2の制御信号に応じて、前記第1の制御信号のレベルを制御する電圧制御回路とを備え、
    前記第1の閾値電圧は、通常動作時の電源電圧とグランドとの間の電圧に設定され、前記第2の閾値電圧は、通常動作時の電源電圧よりも大きい電圧に設定されていることを特徴とするESD保護回路。
  2. 前記第2のトリガ回路は、前記第1の検出信号とグランドとの間に直列に接続されたダイオード列と、ダイオード接続状態のN型MOSトランジスタとを備え、
    前記ダイオード列は、前記第1の検出信号から前記N型MOSトランジスタのドレインに向かって1以上のダイオードが直列に接続されたものであり、
    前記N型MOSトランジスタのゲートは、該N型MOSトランジスタのドレインに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のESD保護回路。
  3. 前記第2のラッチ回路は、直列に接続された第2の複数のインバータと、電源と前記第2の複数のインバータのうちの初段のインバータとの間に接続された第2のP型MOSトランジスタとを備え、
    前記第2のP型MOSトランジスタのゲートには、前記第2の複数のインバータのうちの、前記第2の検出信号と同極性の信号を出力するインバータの出力信号が入力されていることを特徴とする請求項1または2に記載のESD保護回路。
  4. 前記電圧制御回路は、前記第1の制御信号とグランドとの間に接続された第2のN型MOSトランジスタであり、前記第2のN型MOSトランジスタのゲートには、前記第2の複数のインバータのうちの最終段のインバータの出力信号が入力されていることを特徴とする請求項3に記載のESD保護回路。
  5. 前記第1のトリガ回路は、電源とグランドとの間に直列に接続されたCR回路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のESD保護回路。
  6. 前記第1のラッチ回路は、直列に接続された第1の複数のインバータと、電源と前記第1の複数のインバータのうちの初段のインバータとの間に接続された第1のP型MOSトランジスタとを備え、
    前記第1のP型MOSトランジスタのゲートには、前記第1の複数のインバータのうちの、前記第1の検出信号と同極性の信号を出力するインバータの出力信号が入力されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のESD保護回路。
  7. 前記導通制御回路は、電源とグランドとの間に接続された第1のN型MOSトランジスタであり、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートには、前記第1の複数のインバータのうちの最終段のインバータの出力信号が入力されていることを特徴とする請求項6に記載のESD保護回路。
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