JP5273026B2 - ステアリングホイール - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の乗り物の操舵装置に用いられるステアリングホイールに関し、より詳しくは、略円環状をなすリム部の外殻部分の周方向についての一部が、硬質部と、皮革の被せられた軟質部と、それらの間に位置する装飾リング部とを備えるステアリングホイールに関するものである。
車両の操舵装置に用いられるステアリングホイールの一態様として、例えば特許文献1に記載されたものがある。このステアリングホイールでは、略円環状をなすリム部の外殻部分の周方向についての一部が、外表面に装飾の施された加飾部によって構成されている。加飾部の外表面は木製の加飾板によって構成されている。また、外殻部分の周方向についての他部は、加飾部に隣接する硬質部と、その硬質部に隣接する軟質部とを備えて構成されている。これらの軟質部及び硬質部には皮革が被せられている。
このステアリングホイールは、さらに装飾リング部及びリブを備えている。装飾リング部は、外表面にメッキの施された一対の分割片からなる。そして、両分割片が皮革の端部の周りに環状に配置され、分割面において相互に接合されることにより、装飾リング部が硬質部及び皮革の周りに形成されている。リブは硬質部から突出しており、皮革の端部を貫通した状態で、各分割片の凹部に嵌合されている。
上記のステアリングホイールによれば、加飾部と皮革との間に配置された装飾リング部が発する金属光沢により、リム部の意匠性(外観)が高められる。
また、リブにより、各分割片がリム部の周方向に移動すること、及び皮革の端部の周りを移動(回転)することが規制される。
装飾リング部が、リブの貫通された皮革の端部の外側に位置していることから、同端部が上記リブから外れることが装飾リング部によって規制される。
特開2009−173102号公報
ところで、車両が走行中に前面衝突する等して、車両に対し前方から衝撃が加わった場合には、車両は停止するが運転者は慣性により車両に対し前方へ移動しようとする。一方、上記衝撃に応じて、ステアリングホイールに内蔵されたエアバッグ装置が作動してエアバッグが膨張展開される。このエアバッグによって、運転者が衝撃から保護される。さらに、このときには、運転者からエアバッグを介してステアリングホイールに大きな押圧力が加わり、リム部が変形したり変位したりする。これらの変形、変位等によって上記衝撃が吸収され、この点からも運転者の保護が図られる。
ところが、上記の状況では、エアバッグを通じて直接的に、あるいはリム部の変形に伴い間接的に、装飾リング部に対しても大きな力が加わることが起こり得る。この場合、一対の分割片が、それらの分割面においてのみ相互に接合されている特許文献1に記載のステアリングホイールでは、両分割片を接合された状態に保持することができず、両分割片が分離して硬質部から外れるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、リム部の変形等に伴い大きな力が加わった場合に装飾リング部が硬質部から外れるのを抑制することのできるステアリングホイールを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、略円環状をなすリム部の外殻部分が、硬質部と、皮革が被せられた軟質部と、全体が硬質材料により筒状に形成され、かつ自身の外表面に装飾の施された装飾リング部を、前記硬質部及び前記皮革間に有する装飾部材とを備え、前記硬質部は、外表面に装飾の施された加飾部と、前記加飾部の前記軟質部側に隣接する被着部とを備え、前記装飾部材が、半割状に分割された一対の分割片を前記被着部の周りに配置して相互に接合させることにより形成されたものであるステアリングホイールであって、前記各分割片は、前記装飾リング部に加え、同装飾リング部の前記軟質部側に隣接し、かつ前記皮革の端部が係止される係止溝を有する係止部と、前記係止部から前記軟質部側へ延出して前記皮革が被せられる第1延出部と、前記第1延出部からさらに前記軟質部側へ延出して同軟質部により被覆される第2延出部とを備え、前記被着部は、前記係止部の断面方向の内側で該係止部が嵌合し得る溝部を有し、前記溝部は、前記リム部の断面方向に形成されることを要旨とする。
リム部が上記の構成を有するステアリングホイールでは、外表面に装飾の施された加飾部と、軟質部に被せられた皮革との間に、装飾の施された装飾リング部の外表面による別の意匠面が現出し、これがリム部の外観を向上させる。
装飾部材を構成する一対の分割片は被着部の周りに配置されて、相互に接合されている。この接合により両分割片は被着部の周りで筒状に連結されて、装飾部材を形成している。上記接合のほかにも、各分割片では、係止部から軟質部側へ延出する分割片毎の第1延出部に皮革の端部が被さっていて、被着部から離れる方向(径方向外方)への第1延出部の動きを規制する。さらに、第1延出部から軟質部側へ延出する分割片毎の第2延出部に対し軟質部及び皮革が被さっていて、被着部から離れる方向(径方向外方)への第2延出部の動きを規制する。
従って、リム部の変形等に伴う大きな力が装飾部材に加わっても、各分割片は被着部に装着された状態に保持され、硬質部から外れる現象が起こりにくくなる。
また、ステアリングホイールは、一般に熱、光等について過酷な状況下で使用される。そして、こうした状況下での長年の使用により皮革が経年劣化し、大きく収縮しようとする場合がある。この収縮により、皮革が係止された各分割片が引っ張られると、同分割片と加飾部との間に隙間が生ずるおそれがある。
この点、請求項1に記載の発明では、係止部が溝部に嵌合されることにより、各分割片は、リム部の周方向についての被着部の所定の箇所に位置決めされる。また、係止部が嵌合された溝部の壁面は、各分割片がリム部の周方向へ動くのを規制する。従って、装飾部材に係止された皮革が大きく収縮しようとしても、各分割片が皮革側へ引っ張られて動いて、加飾部との間に隙間を生ずることは起こりにくい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2延出部の外表面は、前記第1延出部から遠ざかるほど縮径することを要旨とする。
ここで、軟質部及び装飾部材に対し、皮革が緊張状態で被せられると、それらの軟質部及び装飾部材に対し、リム部の軸線に向かう押圧力が加わる。硬質材料によって形成された装飾部材と、軟質部とでは硬さが異なる。そのため、軟質部の第1延出部との境界部分において、硬さが急激に変化すると段差が生じ、外観を低下させるおそれがある。
この点、請求項2に記載の発明では、第2延出部の外表面が第1延出部から遠ざかるほど縮径していることから、上記境界部分では、リム部の周方向に硬さが徐々に変化することとなり、段差が生じにくい。その結果、段差を生じにくくするための対策を別途講じなくても、段差に起因する外観の低下を抑制することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記軟質部は、前記装飾部材が前記被着部の周りに形成された後に、自身の一部が前記両分割片の前記第2延出部に被さるように成形されるものであることを要旨とする。
ここで、仮に軟質部を成形した後に両分割片を被着部に装着して装飾部材を形成するものとすると、軟質部と装飾部材との間に多少なりとも隙間が生ずるため、この隙間を埋める作業が別途必要となる。
この点、請求項3に記載の発明では、装飾部材が被着部の周りに形成された後に、自身の一部が両分割片の第2延出部に被さるように軟質部が成形される。そのため、第2延出部に接触した状態の軟質部を成形することで、軟質部と装飾部材との間に隙間が生じないようにすることが可能である。これに伴い、隙間を埋める作業は不要となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1延出部は、前記軟質部の形成に際し、金型装置のバリ切り部が圧接されて、同軟質部を形成するためのキャビティからの成形材料の漏出を、同バリ切り部とともに規制するものであることを要旨とする。
上記の構成によれば、金型装置を用いた軟質部の形成に際しては、第1延出部に対し、バリ切り部が弾性変形しながら圧接される。この状態で、キャビティ内に成形材料が供給されて軟質部が成形される。この際、第1延出部はバリ切り部とともに、供給された成形材料が第1延出部と金型装置との間を通ってキャビティから漏出するのを規制する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記各分割片において、前記装飾リング部を構成する箇所には、前記被着部側へ突出する突部が設けられており、前記被着部には、前記両突部が嵌合し得る第2溝部が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、突部が第2溝部に嵌合されることにより、各分割片は、リム部の周方向についての被着部の所定の箇所に位置決めされる。また、突部が嵌合された第2溝部の壁面は、各分割片がリム部の周方向へ動くのを規制する。従って、上記請求項に記載の発明の隙間を生じにくくする効果がより一層確実なものとなる。
本発明のステアリングホイールによれば、リム部の変形等に伴い大きな力が加わった場合に装飾リング部が硬質部から外れるのを抑制することができる。
本発明を具体化した一実施形態におけるステアリングホイールの一部を省略して示す正面図。 ステアリングホイールの側面図。 図1のP−P線に沿ったリム部の断面構造を示す部分断面図。 図1のQ−Q線に沿った断面構造を示す部分断面図。 リム部芯金上に軟質部が形成される前のステアリングホイールを示す正面図。 図5のR−R線に沿ったリム部の断面構造を示す断面図。 図5のS部を拡大して示すリム部の部分正面図。 装飾部材を構成する前後一対の分割片を、加飾部側から軟質部側へ向かって見た状態を示す斜視図。 装飾部材と、その周辺部分との関係を示す部分正面図。 図9のT−T線に沿った装飾部材の断面構造を示す断面図。 図9のU−U線に沿った装飾部材の断面構造を示す断面図。 図9のV−V線に沿った装飾部材の断面構造を示す断面図。 金型装置を用いて軟質部を成形する前の状態を示す部分断面図。
以下、本発明を車両用ステアリングホイールに具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、車両の運転席よりも前方(図2の左方)には、回転軸線L1を中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)11が、運転席側(図2の右側)ほど高くなるように傾斜した状態で配設されている。ステアリングシャフト11の後端部には、本実施形態のステアリングホイール12が一体回転可能に取付けられている。
ステアリングホイール12は、リム部(ハンドル部、リング部と呼ばれることもある)13、パッド部14及びスポーク部15を備えている。リム部13は、運転者によって把持されて操舵される部材であり、上記回転軸線L1を中心とした略円環状をなしている(図1参照)。ステアリングシャフト11が上記のように傾斜していることから、リム部13もまた下側ほど運転席に近づくように多少傾斜している(図2参照)。
パッド部14は、リム部13によって囲まれた空間に配置されている。パッド部14の前側部分はロアカバー16によって構成されている。スポーク部15は、リム部13とパッド部14との間に複数本(ここでは4本)設けられている。
なお、本実施形態では、ステアリングホイール12の各部について説明する際には、ステアリングシャフト11の回転軸線L1を基準とする。この回転軸線L1に沿う方向をステアリングホイール12の「前後方向」といい、回転軸線L1に直交する方向のうち、ステアリングホイール12の起立する方向を「上下方向」というものとする。従って、ステアリングホイール12の前後方向及び上下方向は、車両の前後方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に対し若干傾いていることとなる。
また、円環状をなすリム部13のその周方向の位置を特定するために、本実施形態では、車両が直進しているときの状態(図1及び図5参照)、すなわち中立状態を基準に、「上」、「下」、「左」、「右」を規定するものとする。
図4は、図1のQ−Q線に沿った断面構造を示している。図5は、リム部13に後述する軟質部60が形成される前のステアリングホイール12を示している。これらの図4及び図5の少なくとも一方に示すように、ステアリングホイール12の上記構成部材(リム部13、パッド部14、スポーク部15)の各内部には、鉄、アルミニウム、マグネシウム、又はこれらの合金等によって形成された芯金20が配設されている。この芯金20のうち、リム部13内に位置するものは、運転手側から見て(正面視で)略円環状をなしており、リム部芯金21と呼ばれ、リム部13の骨格をなしている。
芯金20は、上記リム部芯金21のほかに、回転軸線L1上にボス部芯金22を備えるとともに、スポーク部15の骨格をなし、かつボス部芯金22及びリム部芯金21を連結するスポーク部芯金23を備えている。そして、上記の構成を有する芯金20は、ボス部芯金22において上記ステアリングシャフト11の後端部に一体回転可能に取り付けられている。
図1、図5及び図9の少なくとも1つに示すように、リム部芯金21の周方向についての一部、ここでは上部及び下部は、硬質部30によって被覆されている。上側の硬質部30は、リム部13の周方向についての大部分を占める加飾部31と、その加飾部31の両端部に隣接して設けられた左右一対の被着部32とからなる。なお、図9では、これらの加飾部31及び被着部32が太い二点鎖線で描かれている。また、下側の硬質部30の構成については説明を省略する。
図6は図5のR−R線に沿った断面構造を示している。加飾部31は、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂等の硬質樹脂材料によって図6に示す断面形状に形成されている。
また、リム部芯金21の周方向についての他部(図1の左右両側部)は、上記硬質部30よりも柔らかい軟質樹脂材料からなる軟質部60によって被覆されている。これらの軟質部60の多くの部分(スポーク部15との境界部分を除く)は、上記加飾部31の両端部と同程度の太さを有している。なお、上記軟質樹脂材料としては、軟質ポリウレタン、軟質ポリ塩化ビニル、各熱可塑性エラストマー(ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系)等が挙げられる。この軟質部60の全体には皮革61が被せられている(図4参照)。
上記両被着部32は、互いに同様の構造を有している。そのため、ここでは、一方(図5の左方)の被着部32の構造についてのみ説明する。なお、図5では、右方の被着部32には後述する装飾部材41が装着されていて、同被着部32が装飾部材41によって覆い隠されている。
図7は、図5におけるS部を拡大して示している。図3、図7及び図9の少なくとも1つに示すように、被着部32は、リム部芯金21の周りに、加飾部31よりも細い中心軸部33を有している。この中心軸部33上において、加飾部31から遠い側(各図の下側)の端部には、同中心軸部33よりも太く、かつ上記加飾部31よりも細いリブ34が形成されている。リブ34の前部には、後述する分割片42,43がリム部13の中心軸線L2の周りを回転するのを規制等するための凹部35が形成されている(図11参照)。
また、中心軸部33上であって、リブ34の加飾部31側の近傍には、分割片42,43の回転を規制するための突起36が形成されている。この突起36は、上記中心軸線L2を挟んで相対向する2箇所に設けられている(図10参照)
中心軸部33上において、加飾部31から若干離れた箇所には、同中心軸部33よりも太く、かつ上記加飾部31よりも細い第2リブ37が形成されている。
中心軸部33の周りであって、上記リブ34及び第2リブ37によって挟まれた空間は、略円環状の溝部38を構成している。また、中心軸部33の周りであって、上記第2リブ37及び加飾部31によって挟まれた空間は、略円環状をなし、かつ溝部38よりも幅狭の第2溝部39を構成している。この第2溝部39の前部には、分割片42,43がリム部13の中心軸線L2の周りを回転するのを規制等するための規制部40が形成されている(図12参照)。
上記硬質部30の少なくとも加飾部31の外表面には装飾が施されている。本実施形態では、加飾部31に加え被着部32の外表面にも装飾が施されている。ここでは、装飾として、木目模様等からなる模様層Aが形成されている(図3参照)。この模様層Aは、本実施形態では、液圧転写法(水圧転写法)が行なわれることによって形成されており、数μm(例えば1〜3μm)の厚みを有している。
図3、図8及び図9の少なくとも1つに示すように、上記被着部32の周りには、両端を開放された筒状の装飾部材41が形成されている。なお、図9では、装飾部材41が実線で描かれている。装飾部材41は、半割状に分割された前後一対の分割片42,43を備えている。各分割片42,43は、前述した硬質部30と同様、硬質樹脂材料によって形成されている。両分割片42,43は、共通する構成として、突部44、係止部45、第1延出部48及び第2延出部49を有している。
突部44は、各分割片42,43の加飾部31側の端部から被着部32側(リム部13の中心軸線L2側)へ突出している。突部44は、前記第2溝部39に嵌合し得る厚みを有している。
係止部45は、上記突部44から軟質部60側へ所定距離隔てた箇所に位置しており、連結部46を介して上記突部44に繋がっている。係止部45は、上記溝部38に嵌合し得る厚みを有している。係止部45には、その外周面において開口し、かつリム部13の中心軸線L2を中心とする円弧状の係止溝47が設けられている。係止溝47は、上記皮革61の端部が係止される箇所であり、「木目込み溝」とも呼ばれる。この係止溝47は、皮革61の端部を係止し得る幅を有している。
そして、上記連結部46及び突部44によって装飾リング部51が構成されている。この装飾リング部51では、連結部46が加飾部31と皮革61との間に位置する。
第1延出部48は、上記係止部45から軟質部60側へ延出している。第1延出部48の外表面の径は、リム部13の周方向のどの箇所でも一様となっている。この第1延出部48の全体には上記皮革61の端部が被せられている。第2延出部49は、第1延出部48からさらに軟質部60側へ延出して、同軟質部60の端部によって被覆されている。第2延出部49の外表面は、第1延出部48から遠ざかるほど縮径している。
前側の分割片42に特有の構成として、同分割片42の分割面42Aの中心軸線L2寄りの箇所において、同中心軸線L2を挟んで略対向する箇所には、位置決め用の突起52が設けられている(図11参照)。これらの突起52の対は、リム部13の周方向の複数箇所(本実施形態では2箇所)に設けられている(図8参照)。また、第1延出部48の内周面には、前記被着部32の凹部35に嵌合し得る隆起部53が設けられている(図11参照)。また、突部44の前部には、被着部32の上記規制部40に係合し得る切欠き部54が形成されている(図12参照)。
後ろ側の分割片43に特有の構成として、第1延出部48の内周面であって、リム部13の中心軸線L2を挟んで略相対向する箇所には、前記被着部32の突起36に係合し得る切欠き部55が形成されている(図10参照)。
上記構成の両分割片42,43では、少なくとも装飾リング部51の外表面に対し、メッキ等の加飾方法により金属光沢等の装飾が施されている。ここでは、装飾リング部51にとどまらず両分割片42,43の外表面の全体にメッキが施されている。
そして、図10〜図12の少なくとも1つに示すように、被着部32に対し分割片42が前側から装着され、分割片43が後ろ側から装着されている。分割片42の分割面42Aと分割片43の分割面43Aとが、接着等の接合手段によって相互に接合されている。このように接合された前後一対の分割片42,43によって、被着部32の周りに筒状の装飾部材41が形成されている。この装飾部材41では、図3に示すように、分割片42,43毎の係止部45が被着部32の溝部38に嵌合されている(図10参照)。分割片42,43毎の突部44が被着部32の第2溝部39に嵌合されている(図12参照)。分割片42,43毎の係止部45と第2延出部49とが、被着部32のリブ34を挟み込んでいる。
また、前側の分割片42の切欠き部54が被着部32の規制部40に係合し(図12参照)、隆起部53が凹部35に係合している(図11参照)。後ろ側の分割片43の各切欠き部55が被着部32の対応する突起36に係合している(図10参照)。これらの係合により、前後両分割片42,43が中心軸線L2の周りを回転することが規制されている。
分割片42,43毎の第2延出部49とリム部芯金21との間には軟質部60の端部の一部が入り込んでいる。また、第2延出部49は軟質部60の端部の一部によって外側から被覆されている。
さらに、軟質部60の全体に皮革61が被せられていることについては前述したとおりであるが、この皮革61の加飾部31側の端部は分割片42,43毎の第1延出部48にも被せられている。この皮革61は、縫合糸によってリム部13の内周側(回転軸線L1側)で縫合されている。皮革61の加飾部31側の端部は、係止部45の係止溝47に押し込まれて壁面に接着固定される等して、装飾部材41に係止されている。
なお、ステアリングホイール12の中央部分には、エアバッグ装置(図示略)が内蔵されている。このエアバッグ装置は、膨張用ガス発生器としてのインフレータと、そのインフレータから発生された膨張用ガスにより膨張するエアバッグとを備えている。
そのため、車両が走行中に前面衝突する等して、車両に対し前方から衝撃が加わった場合には、車両は停止するが運転者は慣性により車両に対し前方へ移動しようとする。一方、エアバッグ装置では、上記衝撃に応じてインフレータからエアバッグに膨張用ガスが供給される。ステアリングホイール12と運転者との間でエアバッグが膨張展開し、このエアバッグによって運転者が衝撃から保護される。さらに、このときには、運転者からエアバッグを介してステアリングホイール12に大きな押圧力が加わり、リム部13が変形したり変位したりする。これらの変形、変位等によって上記衝撃が吸収され、この点からも運転者の保護が図られる。
上記のように構成された本実施形態のステアリングホイール12では、リム部13の製作に際し、(I)硬質部30の成形、(II)模様層Aの形成(加飾)、(III )装飾部材41の形成、(IV)軟質部60の成形、(V)皮革61の装着、の各工程がこの順で行なわれる。
(I)硬質部30の成形工程
この工程では、硬質部成形用の金型装置(図示略)に、芯金20がセットされる。金型装置の型締め後、硬質部30の成形材料が注入されて、リム部芯金21の所定の箇所(上部及び下部の2箇所)に硬質部30が成形される(図5参照)。その後に、硬質部30の設けられたリム部芯金21が金型装置から取り出される。
(II)模様層Aの形成(加飾)工程
この工程では、凹凸等の三次元表面を有する被転写体に対し、木目模様等の模様を形成して加飾を行う方法である液圧転写法が実施される。この液圧転写法では、転写槽に貯留された液体の液面に、その液体に溶解する材料からなり、かつ表面に模様層の印刷されたフィルム(転写フィルム)が浮かべられる。例えば、転写槽に貯留された水の液面(水面)に、水溶性材料であるポリビニルアルコール等からなり、かつ表面に模様層の印刷されたフィルム(転写フィルム)が、その模様層を上にした状態で浮かべられる。この水の中に被転写体(ここでは硬質部30のみが成形された状態のリム部芯金21)が沈められる。転写フィルムに水圧が加わり、同転写フィルムが少なくとも硬質部30の形状に沿って変形して付着し、これに伴い模様層Aが少なくとも硬質部30の外表面に転写される。
(III )装飾部材41の形成工程
この工程では、図3に示すように、被着部32に対し、前側から分割片42が近づけられ、後ろ側から分割片43が近づけられる。被着部32に近づくに従い、各分割片42,43の係止部45が溝部38に入り込み、突部44が第2溝部39に入り込むようになる。これらの入り込みにより、リム部13の周方向についての各分割片42,43の位置決めがなされる。
また、前側の分割片42が被着部32に近づくに従い、切欠き部54が規制部40に被さり(図12参照)、隆起部53が凹部35に入り込む(図11参照)。後ろ側の分割片43の切欠き部55が両突起36に被さる(図10参照)。
そして、両分割片42,43が被着部32にさらに近づくと、後ろ側の分割片43の分割面43Aの近傍部分が、前側の分割片42の複数の突起52に対し外側から被さるようになる。これらの突起52により、分割片43が分割面43Aに沿う方向へ動くことが規制され、分割片42に対する分割片43の同方向の位置決めがなされる。前後両分割片42,43は、それらの分割面42A,43Aにおいて、接着等の接合手段によって相互に接合される。この接合により、被着部32を覆い隠した状態で、同被着部32の周りに筒状の装飾部材41が形成される。
(IV)軟質部60の成形工程
この工程では、図13に示すように、硬質部30及び模様層Aを有し、かつ被着部32の周りに装飾部材41の形成されたリム部芯金21が、軟質部成形用の金型装置70にセットされる。この金型装置70の金型71において、同金型装置70が型締めされた状態で第1延出部48に接触する箇所には、シリコーン等の弾性変形し得る軟質材料からなる薄板環状のバリ切り部73が取付けられている。
金型装置70が型締めされることにより、同金型装置70内には、金型71、リム部芯金21、装飾部材41及び硬質部(被着部32)によって囲まれた成形空間であるキャビティ72が形成される。また、バリ切り部73が弾性変形しながら第1延出部48に圧接する。そして、キャビティ72に対し、所定の材料を混合注入してなる液状の成形材料が供給される。この供給された成形材料が反応(発泡)することで、リム部芯金21の特定部位の周りに、第2延出部49及び被着部32に接した状態で軟質部60(図3参照)が成形される。この成形された軟質部60の端部によって第2延出部49が被覆される。
なお、上記軟質部60の成形の際に、反応前の液体状態又は反応途中のゲル状態の成形材料が、キャビティ72から金型71と装飾部材41(第1延出部48)との間の隙間を通って漏出する現象は、第1延出部48及びバリ切り部73によって規制される。従って、成形材料が、第1延出部48よりも加飾部31側の部材に付着して外観を低下させることが起こりにくい。
ここで、仮に、軟質部60を成形した後に両分割片42,43を被着部32に装着し、相互に接合して装飾部材41を形成すると、軟質部60と装飾部材41との間に多少なりとも隙間が生ずるため、この隙間を埋める作業が別途必要となる。
しかし、装飾部材41が被着部32の周りに形成された後に軟質部60が成形される本実施形態では、第2延出部49に接触した状態の軟質部60が成形されるため、軟質部60と装飾部材41との間に隙間が生じにくい。隙間を埋める作業は不要である。
軟質部60の成形後、金型装置70が型開きされ、硬質部30、装飾部材41及び軟質部60の設けられたリム部芯金21がその金型装置70から取り出される。
(V)皮革61の装着工程
この工程では、図3に示すように、軟質部60の外表面の全体と、装飾部材41の第1延出部48の外表面の全体とに皮革61が被せられる。皮革61の両外縁部が接近させられた状態で縫合される。また、リム部13の周方向についての皮革61の端部が係止溝47に押し込まれ、同係止溝47の壁面に接着されることで、同皮革61が係止部45に係止される。
この際、仮に第2延出部49の太さが一様であるとすると、次の現象が起こるおそれがある。すなわち、軟質部60及び装飾部材41(第1延出部48、係止部45等)に皮革61が緊張状態で被せられると、それらの軟質部60及び装飾部材41に対し、リム部13の中心軸線L2に向かう押圧力が加わる。一方で、硬質樹脂材料によって形成された装飾部材41と、軟質樹脂材料によって形成された軟質部60とでは、硬さが大きく異なる。そのため、装飾部材41の第1延出部48と軟質部60との境界部分で硬さが急激に変化する。皮革61による上記押圧力が作用した場合、第1延出部48が全く又はほとんど変形しないのに対し、軟質部60の第1延出部48との境界部分は圧縮弾性変形して細くなる。その結果、第1延出部48と軟質部60との境界部分で段差が生じ、外観を低下させるおそれがある。
この点、本実施形態では、第2延出部49の外表面が第1延出部48から遠ざかるほど縮径していることから、上記境界部分では、リム部13の周方向に硬さが徐々に変化する。リム部13の硬さは、第1延出部48から遠ざかるに従い低くなる。第2延出部49が、リム部13の硬さに寄与する度合いが、第1延出部48から遠ざかるに従い小さくなるからである。そのため、皮革61の上記押圧力により、第1延出部48との境界部分で軟質部60が圧縮弾性変形してリム部13が細くなるとしても、急激には細くならない。リム部13の太さは、第1延出部48から遠ざかるに従い徐々に小さくなる。そのため、第1延出部48と軟質部60との境界部分で生ずる段差は小さなものである。
上述した(I)〜(V)の工程を順に経ることにより、加飾部31の外表面に模様層Aが形成された硬質部30と、皮革61によって被覆された軟質部60と、自身の外表面に装飾(メッキ)の施された装飾リング部51を、加飾部31及び皮革61間に有する装飾部材41とを備えたリム部13が得られる。
そして、このように装飾リング部51が設けられることで、模様層Aと皮革61との間に装飾リング部51による別の意匠面(金属調の光沢面)が現出し、これがリム部13の外観を向上させる。
上記リム部13では、装飾部材41を構成する一対の分割片42,43が硬質部30の被着部32の周りに配置されて、相互に接合されている。この接合により両分割片42,43は被着部32の周りで筒状に連結されて、同被着部32の周りに装飾部材41が形成されている。上記接合のほかにも、各分割片42,43では、係止部45から軟質部60側へ延出する第1延出部48に皮革61の端部が被さっていて、被着部32から離れる方向(径方向外方)への第1延出部48の動きを規制する。さらに、第1延出部48から軟質部60側へ延出する分割片42,43毎の第2延出部49に対し軟質部60及び皮革61の各端部が被さっていて、被着部32から離れる方向(径方向外方)への第2延出部49の動きを規制する。
従って、前面衝突等により車両に前方から衝撃が加わり、前方へ移動しようとする運転者から膨張状態のエアバッグを通じて直接的に、あるいはリム部13の変形に伴い間接的に装飾部材41に対して大きな力が加わっても、各分割片42,43は被着部32に装着された状態に保持され、被着部32から外れる現象が起こりにくくなる。
ところで、ステアリングホイール12は、一般に熱、光等について過酷な状況下で使用される。そして、こうした状況下での長年の使用により皮革61が経年劣化し、大きく収縮しようとする場合がある。この収縮により、皮革61の端部が係止された各分割片42,43が引っ張られると、同分割片42,43の突部44と加飾部31との間に隙間が生ずるおそれがある。
しかし、係止部45が溝部38に嵌合され、しかも突部44が第2溝部39に嵌合された本実施形態では、それらの溝部38及び第2溝部39の壁面は、各分割片42,43がリム部13の周方向へ動くのを規制する。従って、装飾部材41に係止された皮革61が大きく収縮しようとしても、各分割片42,43が皮革61側へ引っ張られて動いて、加飾部31との間に隙間を生ずることは起こりにくい。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)装飾部材41を構成する分割片42,43として、装飾リング部51に加え、係止部45、第1延出部48及び第2延出部49を備えるものを用いている。係止部45の係止溝47に皮革61の端部を係止し、第1延出部48を皮革61の内側に入り込ませ、第2延出部49を皮革61及び軟質部60内に入り込ませている(図3参照)。そのため、リム部13の変形等に伴い大きな力が加わっても、第1延出部48の外側の皮革61と、第2延出部49の外側の軟質部60及び皮革61とによって、装飾リング部51を被着部32から外れにくくすることができる。
(2)第2延出部49の外表面を、第1延出部48から遠ざかるほど縮径させている。このため、第1延出部48と軟質部60との境界部分でリム部13の太さが急激に変化するのを抑制することができる。その結果、第1延出部48と軟質部60との境界部分に段差を生じにくくするための対策を別途講じなくても、段差に起因する外観の低下を抑制することができる。
なお、上記別途の対策としては、例えば、皮革61を被せる前に、第1延出部48と軟質部60とに跨って金属製のテープを巻き付けて、その上に皮革61を被せることが挙げられる。この対策によれば、テープの巻き付けられた箇所では、軟質部60は皮革61の押圧力によって大きく圧縮弾性変形しない。そのため、第1延出部48と軟質部60との境界部分に大きな段差が生じない。
ただし、上記の対策を講ずると、テープが必要になるほか、テープを巻き付ける作業が必要となる。本実施形態では、テープ自体はもちろんのこと、テープを巻き付ける作業も不要である。
(3)装飾部材41が被着部32の周りに形成された後に、自身の一部が両分割片42,43の第2延出部49に被さるように軟質部60を成形するようにしている。そのため、軟質部60と装飾部材41との間に隙間が生じないようにすることができ、隙間を埋める作業を不要にすることができる。
(4)装飾部材41の第1延出部48を、金型装置70による軟質部60の成形の際に、バリ切り部73と接触する箇所としている。そのため、軟質部60を成形するためのキャビティ72に供給された成形材料が、装飾部材41と金型71との間を通ってキャビティ72から漏出するのを抑制することができる。
(5)被着部32に、その外表面において開口する溝部38を設け、この溝部38に装飾部材41の係止部45を嵌合している。そのため、装飾部材41に係止された皮革61が大きく収縮しようとしても、各分割片42,43が皮革61側へ引っ張られて動くのを規制することができ、同分割片42,43と加飾部31との間に隙間が生ずるのを抑制することができる。
(6)各分割片42,43において、装飾リング部51を構成する箇所に、被着部32側へ突出する突部44を設ける一方、その被着部32には、両突部44が嵌合し得る第2溝部39を設けている。そのため、突部44が嵌合された第2溝部39に、各分割片42,43がリム部13の周方向へ動くのを規制する機能を発揮させることができ、上記(5)に記載の発明の効果(隙間を生じにくくする効果)をより一層確実なものとすることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
<装飾部材41について>
・リム部13の周方向における装飾部材41の位置・数を、上記実施形態とは異なるものに変更してもよい。この場合には、硬質部30及び軟質部60の周方向における位置・数も変更することとなる。
・装飾部材41(分割片42,43)として、合成樹脂とは異なる硬質材料、例えば金属によって形成されたものを用いてもよい。
・装飾部材41では、少なくとも装飾リング部51の外表面に装飾が施されればよい。これは、装飾部材41の装飾リング部51とは異なる箇所は、皮革61によって覆い隠されるからである。従って、装飾リング部51とは異なる箇所については、装飾を割愛してもよい。
・第2延出部49の外表面の径を、リム部13の周方向のどの箇所でも一様にしてもよい。
<硬質部30について>
・硬質部30として、合成樹脂とは異なる硬質材料、例えば金属によって形成されたものを用いてもよい。
・加飾部31の外表面に装飾を施す態様として、全体が木材によって形成されたものを加飾部31に貼着してもよい。
<模様層Aについて>
・模様層Aは、上記実施形態とは異なり、加飾部31の外表面にのみ形成されてもよい。
・模様層Aの外表面に、ポリウレタン、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等からなる透明なコーティング層をさらに設けて、同模様層Aを保護するようにしてもよい。
・模様層Aの模様は、木目模様とは異なるものであってもよい。
・模様層Aの形成に際し、水以外の液体を用いて液圧転写法を実施してもよい。
・模様層Aを液圧転写法以外の手法、例えば、タンポ印刷、インクジェット印刷等の印刷によって形成してもよい。
<その他>
・本発明は、車両に限らず、航空機、船舶等の他の乗り物における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。この場合、車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
12…ステアリングホイール、13…リム部、30…硬質部、31…加飾部、32…被着部、38…溝部、39…第2溝部、41…装飾部材、42,43…分割片、44…突部、45…係止部、47…係止溝、48…第1延出部、49…第2延出部、51…装飾リング部、60…軟質部、61…皮革、70…金型装置、72…キャビティ、73…バリ切り部。

Claims (5)

  1. 略円環状をなすリム部の外殻部分が、硬質部と、皮革が被せられた軟質部と、全体が硬質材料により筒状に形成され、かつ自身の外表面に装飾の施された装飾リング部を、前記硬質部及び前記皮革間に有する装飾部材とを備え、
    前記硬質部は、外表面に装飾の施された加飾部と、前記加飾部の前記軟質部側に隣接する被着部とを備え、
    前記装飾部材が、半割状に分割された一対の分割片を前記被着部の周りに配置して相互に接合させることにより形成されたものであるステアリングホイールであって、
    前記各分割片は、前記装飾リング部に加え、同装飾リング部の前記軟質部側に隣接し、かつ前記皮革の端部が係止される係止溝を有する係止部と、前記係止部から前記軟質部側へ延出して前記皮革が被せられる第1延出部と、前記第1延出部からさらに前記軟質部側へ延出して同軟質部により被覆される第2延出部とを備え
    前記被着部は、前記係止部の断面方向の内側で該係止部が嵌合し得る溝部を有し、
    前記溝部は、前記リム部の断面方向に形成されることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 前記第2延出部の外表面は、前記第1延出部から遠ざかるほど縮径する請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記軟質部は、前記装飾部材が前記被着部の周りに形成された後に、自身の一部が前記両分割片の前記第2延出部に被さるように成形されるものである請求項1又は2に記載のステアリングホイール。
  4. 前記第1延出部は、前記軟質部の形成に際し、金型装置のバリ切り部が圧接されて、同軟質部を形成するためのキャビティからの成形材料の漏出を同バリ切り部とともに規制するものである請求項3に記載のステアリングホイール。
  5. 前記各分割片において、前記装飾リング部を構成する箇所には、前記被着部側へ突出する突部が設けられており、
    前記被着部には、前記両突部が嵌合し得る第2溝部が設けられている請求項に記載のステアリングホイール。
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