JP5272923B2 - 土留構造 - Google Patents

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本発明は、地盤を掘削して形成した壁部の土留構造に関する。
地下構造物を構築する際などにおける土留構造として、地盤に設定間隔をあけて縦孔を形成して、この縦孔に縦杭を施工してモルタルでその下部を地盤に固定し、その後該縦杭に沿って地盤を一定深さだけ掘削して掘削穴を形成し、隣接する縦杭にわたってその内側に略水平に腹起しを架設状に設けるとともに、掘削穴の壁部の崩れを防止する土留板を隣接する縦杭にわたって固定し、更に水平方向に対して斜め下側へ傾斜させて側方へ延びる横孔を掘削穴の壁部に形成し、該横孔にアンカー材やロックボルト材などの鉄筋挿入材を挿入してクラウドで地盤に固定し、鉄筋挿入材の埋設位置において上下の腹起しにわたって定着台座を固定して、該鉄筋挿入材の端部を定着台座に挿通固定し、土留板に作用する土圧を、縦杭と腹起しと定着台座とを介して鉄筋挿入材で受け止め、次に掘削穴を縦杭に沿って更に一定深さだけ掘削して、前記と同様に腹起し、土留板、鉄筋挿入材、定着台座を施工するという作業を順次行なって構成した土留構造が広く採用されている。
ところで、定着台座は腹起しから内側へ突出配置されていることから、この定着台座の突出分だけ利用可能な地下空間が狭くなるとともに、定着台座が地下空間に対する各種施工作業の邪魔になるという問題がある。
そこで、前記定着台座を、腹起しから外部へ突出しないように、上下の腹起しに掛け渡して設け、腹起しから外方へ突出しないように鉄筋挿入材の端部を定着台座に固定した土留構造も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−247191号公報
しかしながら、特許文献1記載のように構成した場合でも、鉄筋挿入材を固定するための定着台座が別途必要になることから、土留構造の材料コストが高くなるし、腹起しの厚さ分だけ、地下空間が狭くなるという問題がある。
本発明の目的は、地下空間が狭くなることを極力防止しつつ、安価に施工可能な土留構造を提供することである。
本発明に係る土留構造は、地盤の壁部に沿って設けた縦杭と、隣接する縦杭にわたって設けた土留板と、端部を壁部から外方へ突出させて前記地盤に埋設施工した鉄筋挿入材とを有し、土留板に作用する土圧を、縦杭を介して鉄筋挿入材で受け止めるように構成した土留構造において、前記縦杭に凹部を形成して、前記鉄筋挿入材の端部を前記凹部内において縦杭に固定したものである。なお、本明細書において、鉄筋挿入材とは、アンカー材やロックボルト材など、地盤への固定部材を意味する。
この土留構造では、土留板に作用する土圧を、縦杭を介して鉄筋挿入材で受け止めることになる。また、縦杭に形成した凹部内において鉄筋挿入材の端部を縦杭に固定することで、定着台座及び腹起しを省略できるので、土留構造の施工コストを低減できるとともに、地盤から内側への土留構造の突出長さを少なくして、地下空間が狭くなることを極力防止でき、定着台座及び腹起しが作業の障害物になることも防止できる。
前記縦杭の高さ方向の途中部に腹起しを架設状に設け、前記腹起しにも凹部を形成し、隣接する縦杭間の地盤にも、端部を壁部から外方へ突出させて鉄筋挿入材を埋設施工して、隣接する縦杭間の鉄筋挿入材の端部を前記腹起しの凹部内において腹起しに固定することも好ましい実施例である。この場合には、縦杭及び腹起しに形成した凹部内において鉄筋挿入材の端部を縦杭及び腹起しにそれぞれ固定することで、上下の腹起しに配置される定着台座を省略できるので、土留構造の施工コストを低減できるとともに、地盤から内側への土留構造の突出長さを少なくして、地下空間等が狭くなることを極力防止することができる。
前記凹部を形成する縦杭及び/又は腹起しに凹部に対応させて取付孔を形成し、該取付孔に別部材からなる有底な凹部形成部材を嵌合固定して前記凹部を形成することも好ましい実施例である。この場合には、縦杭や腹起しに対する加工を簡略にすることができ、凹部を有する縦杭や腹起しの製作コストを低減できる。ただし、縦杭及び/又は腹起しに、鉄筋挿入材の端部を固定する凹部を直接的に形成することも可能である。
前記鉄筋挿入材の端部を角度調整可能に受け止める球面受座を前記凹部に形成してもよい。地盤に対する鉄筋挿入材の施工方向にはバラツキがあるので、球面受座により鉄筋挿入材を角度調整可能に受け止めるように構成することが好ましい。
前記凹部を形成する縦杭及び/又は腹起しを鋼管で構成することが好ましい実施例である。凹部を形成する縦杭及び/又は腹起しをH形鋼などで構成することも可能であるが、縦杭及び/又は腹起しの中央部に凹部を形成しようとすると、H形鋼のウェブ部を横断するように鉄筋挿入材を設ける必要があり、縦杭及び/又は腹起しの強度が大幅に低下する。そこで、本発明のように縦杭及び/又は腹起しを丸形や角形などの鋼管で構成することで、鋼管の内部空間を利用して、縦杭及び/又は腹起しの大幅な強度低下を招くことなく凹部を形成でき、しかも縦杭及び/又は腹起しに作用する土圧をバランス良く鉄筋挿入材で受け止めることができる。特に、角形鋼管を用いると、凹部を容易に形成できるので好ましい。
本発明に係る土留構造によれば、縦杭に形成した凹部内において鉄筋挿入材の端部を縦杭に固定することで、定着台座及び腹起しを省略できるので、土留構造の施工コストを低減できるとともに、地盤から内側への土留構造の突出長さを少なくして、地下空間が狭くなることを極力防止でき、定着台座及び腹起しが作業の障害物になることも防止できる。
第1実施例の土留構造の斜視図 同土留構造の縦断面図 同縦杭の分解斜視図 同土留構造の凹部における要部縦断面図 他の土留構造の図4相当図 他の土留構造で用いる縦杭の分解斜視図 第2実施例の土留構造の斜視図 同土留構造の凹部における要部縦断面図
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(第1実施例)
図1〜図4に示すように、土留構造10は、例えば傾斜地を掘削して形成した壁部や、地下空間を形成するために地盤1を掘削して形成した壁部2の崩れを防止するためのもので、壁部2に沿って設けた縦杭11と、隣接する縦杭11にわたって設けた土留板12と、端部を壁部2から突出させて地盤1に埋設施工した鉄筋挿入材13とを有し、縦杭11に凹部14を形成して、鉄筋挿入材13の端部を凹部14内において縦杭11に固定し、土留板12に作用する土圧を、縦杭11を介して鉄筋挿入材13で受け止めるように構成したものである。
鉄筋挿入材13は、アンカー頭部と引張り部とアンカー体とからなる周知の構成のグランドアンカーで構成され、鉄筋挿入材13の端部には鉄筋挿入材13を縦杭11に固定するためのネジ軸13aが一体的に形成されている。この鉄筋挿入材13を施工する際には、先ず地盤1の壁部2に水平方向に対してやや斜め下側へ傾斜する削孔3を形成し、次に該削孔3にグラウト4を充填施工してから、壁部2からネジ軸13aが突出するように、鉄筋挿入材13を削孔3内に挿入し、グラウト4を養生固化させることで、地盤1に埋設施工される。ただし、地盤2に形成した削孔3に鉄筋挿入材13を挿入した状態で、削孔3と鉄筋挿入材13間にグラウト4を充填して、鉄筋挿入材13をグラウト4に埋設施工することもできる。
縦杭11は、角形鋼管で構成され、各部の寸法は壁部の高さ等に応じて適宜に設定することができる。鉄筋挿入材13の施工位置に対応させて縦杭11の前面の高さ方向の途中部には角孔からなる取付孔11aが設定間隔おきに形成され、縦杭11の後面側には取付孔11aに対応させて鉄筋挿入材13が挿通する後部挿通孔11bが形成され、取付孔11aには内側に凹部14を有する凹部形成部材15が嵌合固定されている。なお、本第1実施例では、縦杭11に角孔からなる取付孔11aを形成したが、角孔以外の例えば円形や小判型の取付孔を形成し、それに適合するように凹部形成部材を構成することも可能である。また、縦杭11とは別部材からなる凹部形成部材15を用いて凹部14を形成したが、縦杭11自体に直接的に凹部14を一体形成することも可能である。なお、縦杭11として角形鋼管に代えて、H形鋼やI形鋼、みぞ形鋼などの形鋼からなるものを用いることも可能である。
凹部形成部材15は前面を開放した有底な箱形の部材で構成され、凹部形成部材15の前端部には取付孔11aの口縁に前側から重ね合される鍔部15aが形成されている。凹部形成部材15は、鍔部15aにおいて図示外のボルトやビス等の固定具を介して縦杭11に固定することが好ましいが、固定具は省略することもできる。凹部形成部材15の底板部15bは鉄筋挿入材13と略直交するように傾斜状に設けられ、底板部15bの略中央部には鉄筋挿入材13が挿通する前部挿通孔15cが形成されている。ただし、凹部形成部材15の底板部15bを鍔部15aと略平行に形成し、この底板部の内側に楔形のスペーサを重ね合わせて、鉄筋挿入材13と直交する傾斜面をスペーサに形成してもよい。
鉄筋挿入材13の前端部は、後部挿通孔11bと前部挿通孔15cとを挿通して凹部形成部材15の凹部14内に配置され、鉄筋挿入材13は、その前端部に押えプレート16を挿通させて、該押えプレート16を凹部形成部材15の底板部15bに重ね合わせた状態で、鉄筋挿入材13のネジ軸13aにナット部材17を締結することで、押えプレート16及び凹部形成部材15を介して縦杭11に固定されている。
凹部形成部材15の底板部15bまでの深さは、鉄筋挿入材13の端部にナット部材17を螺合した状態で該ナット部材17が縦杭11外へ突出しないような深さに設定されている。また、鉄筋挿入材13の壁部2からの突出長さは、縦杭11に鉄筋挿入材13を固定した状態で、鉄筋挿入材13の前端部が凹部14外へ突出しないような長さに設定されている。
この土留構造10を用いて、例えば地下空間を施工する際には、先ず地盤1に対して相互に設定間隔をあけて縦孔5を削孔して、この縦孔5に縦杭11を挿入し、その後縦孔5の下部にモルタルを注入して、縦杭11の下部をモルタルで地盤1に固定する。次に、縦杭11に沿って地盤1を所望の深さまで段階的に掘削して、平面寸法が地下空間よりもやや広い掘削穴を形成することになるが、この掘削穴を掘削するときに、各段階での掘削完了後に、次のような作業を行なって、壁部2の崩れを防止することになる。即ち、縦杭11と壁部2間に土留板12を施工してから、縦杭11の後部挿通孔11bを通じて、水平方向に対して斜め下側へ向けて、壁部2から側方へ延びる削孔3を地盤2に形成する。次に、削孔3にグラウト4を充填してから鉄筋挿入材13を装填して、グラウト4を養生固化させる。次に、凹部形成部材15の前部挿通孔15cに鉄筋挿入材13の端部が挿通するように、凹部形成部材15を取付孔11aに装着してから、押えプレート16を鉄筋挿入材13の前端部に装着し、ナット部材17をネジ軸13aに締結して、縦杭11を鉄筋挿入材13に連結することになる。こうして、後部挿通孔11bに対応する位置に鉄筋挿入材13を順次施工してから、該鉄筋挿入材13を縦杭11に順次固定し、掘削穴を次の段階まで掘削することになり、掘削穴の掘り下げと鉄筋挿入材13の施工、縦杭11に対する鉄筋挿入材13の固定作業を順次行なって土留構造10を施工することになる。
この土留構造10では、定着台座及び腹起しが不要となるので、土留構造10の材料コストを安くできるとともに、これらの部材により地下空間が狭くなったり、これらの部材が作業の障害物となったりすることを確実に防止できる。
次に、前記土留構造10の構成を部分的に変更した他の実施例について説明する。尚、前記第1実施例と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
(1)図5に示すように、凹部形成部材15の底板部15bに前部挿通孔15cを取り囲むように壁部2側へ突出する球面受座20を形成し、押えプレート16と球面受座20間に球面受座20に適合する部分球面を有する押え部材21であって、鉄筋挿入材13が挿通する押え部材21を設けることができる。この場合には、鉄筋挿入材13の傾斜角度が多少変動した場合でも、押え部材21を鉄筋挿入材13とともに球面受座20に沿って角度調整できるので、押え部材21と球面受座20との接触面を十分に確保して、縦杭11に作用する土圧を鉄筋挿入材13に無理なく伝達することができる。
(2)図6に示す縦杭11Bのように、H形鋼からなる縦杭分割体11Baと、上下の縦杭分割体11Baを連結する連結部材22であって、縦杭分割体11Baの端部が嵌合する大きさの角形鋼管からなる連結部材22を設け、連結部材22に縦杭分割体11Baを内嵌させてボルト等で両者を結合して縦杭11を構成することも可能である。この場合には、連結部材22に対して、前記第1実施例と同様に取付孔11a及び後部挿通孔11bを形成して凹部形成部材15を取り付けることになる。
(第2実施例)
図7、図8に示すように、この土留構造30は、壁部2に沿って設けた縦杭31と、隣接する縦杭31にわたって設けた土留板32と、縦杭31の前面側の高さ方向の途中部に隣接する縦杭31にわたって架設状に設けた腹起し33と、端部を壁部2から突出させて地盤1に埋設施工した鉄筋挿入材34とを有し、腹起し33に凹部35を形成して、鉄筋挿入材34の端部を凹部35内において腹起し33に固定し、土留板32に作用する土圧を、縦杭31と腹起し33を介して鉄筋挿入材34で受け止めるように構成したものである。
土留板32及び鉄筋挿入材34は、前記第1実施例の土留板12及び鉄筋挿入材13と同様に構成されている。縦杭31は、前記第1実施例と同様に角形鋼管で構成することもできるし、H形鋼やI形鋼、みぞ形鋼などの形鋼で構成することもできる。
腹起し33は、角形鋼管で構成され、縦杭31の高さ方向の途中部に固定したブラケット36に略水平に支持されている。縦杭31間において腹起し33には鉄筋挿入材34の施工位置に対応させて角孔からなる取付孔33aが設定間隔おきに形成されるとともに、鉄筋挿入材34が挿通する後部挿通孔33bが形成され、取付孔33aには内側に凹部35を有する凹部形成部材37が嵌合固定されている。なお、本第2実施例では、腹起し33とは別部材からなる凹部形成部材37を用いて凹部35を形成したが、腹起し33自体に直接的に凹部35を一体形成することも可能である。また、角孔からなる取付孔33aを形成したが、角孔以外の例えば丸孔からなる取付孔を形成し、それに適合するように凹部形成部材を形成することも可能である。
凹部形成部材37は前面を開放した有底な箱形の部材で構成され、凹部形成部材37の前端部には取付孔33aの口縁に前側から重ね合される鍔部37aが形成されている。凹部形成部材37は、鍔部37aにおいて図示外のボルトやビスの固定具を介して腹起し33に取付けることが好ましいが、これらの固定具は省略することもできる。凹部形成部材37の底板部37bは鉄筋挿入材34と略直交するように傾斜状に設けられ、底板部37bの略中央部には鉄筋挿入材34が挿通する前部挿通孔37cが形成されている。なお、凹部形成部材37は、前記第1実施例の凹部形成部材15を横長に構成したものと同様に構成されている。
鉄筋挿入材34の前端部は、後部挿通孔33bと前部挿通孔37cとを挿通して凹部形成部材37の凹部35内に配置され、押えプレート38を挿通させて凹部形成部材37の底板部37bに重ね合わせた状態で、鉄筋挿入材34のネジ軸34aにナット部材39を締結することで、押えプレート38及び凹部形成部材37を介して縦杭31に固定されている。
この土留構造30を用いて、例えば地下空間を施工する際には、先ず地盤1に対して相互に設定間隔をあけて縦孔5を削孔して、この縦孔5に縦杭31を挿入し、その後縦孔5の下部にモルタルを注入して、縦杭31の下部をモルタルで地盤1に固定する。次に、縦杭31に沿って地盤1を所望の深さまで段階的に掘削して、平面寸法が地下空間よりもやや広い掘削穴を形成することになるが、この掘削穴を掘削するときに、各段階での掘削完了後に、次のような作業を行なって、壁部2の崩れを防止することになる。即ち、縦杭31と壁部2間に土留板32を施工して、隣接する縦杭31にわたって縦杭31のブラケット36に腹起し33を略水平に架設するとともに、腹起し33の後部挿通孔33bに対応する位置において壁部2に、水平方向に対して斜め下側へ向けて側方へ延びる削孔3を形成する。次に、削孔3にグラウト4を充填してから鉄筋挿入材13を装填して、グラウト4を養生固化させる。次に、凹部形成部材37の前部挿通孔37cに鉄筋挿入材34の端部が挿通するように、凹部形成部材37を腹起し33の取付孔33aに装着してから、押えプレート38を鉄筋挿入材34の前端部に装着し、ナット部材39をネジ軸34aに締結して、腹起し33を鉄筋挿入材34に連結することになる。こうして、後部挿通孔33bに対応する位置に鉄筋挿入材34を順次施工してから、該鉄筋挿入材34を腹起し33に順次固定し、掘削穴を次の段階まで掘削することになり、掘削穴の掘り下げと鉄筋挿入材34の施工、腹起し33に対する鉄筋挿入材34の固定作業を順次行なって土留構造30を施工することになる。
この土留構造30では、定着台座が不要となるので、土留構造30の材料コストを安くできるとともに、定着台座により地下空間が狭くなったり、定着台座が作業の障害物となったりすることを確実に防止できる。
なお、この土留構造30においても、前記第1実施例の他の実施例と同様に、凹部形成部材37の底板部37bに前部挿通孔37cを取り囲むように壁部2側へ突出する球面受座20を形成し、押えプレート38と球面受座20間に球面受座20に適合する部分球面を有し、鉄筋挿入材34が挿通する押え部材21を設けることができる。また、縦杭31と腹起し33とに凹部35をそれぞれ設け、縦杭31と腹起し33とを鉄筋挿入材34に固定することも可能である。
1 地盤 2 壁部
3 削孔 4 グラウト
5 縦孔
10 土留構造 11 縦杭
11a 取付孔 11b 後部挿通孔
12 土留板 13 鉄筋挿入材
13a ネジ軸 14 凹部
15 凹部形成部材 15a 鍔部
15b 底板部 15c 前部挿通孔
16 押えプレート 17 ナット部材
20 球面受座 21 押え部材
22 連結部材 11B 縦杭
11Ba 縦杭分割体
30 土留構造 31 縦杭
32 土留板 33 腹起し
33a 取付孔 33b 後部挿通孔
34 鉄筋挿入材 34a ネジ軸
35 凹部 36 ブラケット
37 凹部形成部材 37a 鍔部
37b 底板部 37c 前部挿通孔
38 押えプレート 39 ナット部材

Claims (5)

  1. 地盤の壁部に沿って設けた縦杭と、隣接する縦杭にわたって設けた土留板と、端部を壁部から外方へ突出させて前記地盤に埋設施工した鉄筋挿入材とを有し、土留板に作用する土圧を、縦杭を介して鉄筋挿入材で受け止めるように構成した土留構造において、
    前記縦杭に凹部を形成して、前記鉄筋挿入材の端部を前記凹部内において縦杭に固定した、
    ことを特徴とする土留構造。
  2. 前記縦杭の高さ方向の途中部に腹起しを架設状に設け、前記腹起しにも凹部を形成し、隣接する縦杭間の地盤にも、端部を壁部から外方へ突出させて鉄筋挿入材を埋設施工して、隣接する縦杭間の鉄筋挿入材の端部を前記腹起しの凹部内において腹起しに固定した請求項1記載の土留構造。
  3. 前記凹部を形成する縦杭及び/又は腹起しに凹部に対応させて取付孔を形成し、該取付孔に別部材からなる有底な凹部形成部材を嵌合固定して前記凹部を形成した請求項1又は2記載の土留構造。
  4. 前記鉄筋挿入材の端部を角度調整可能に受け止める球面受座を前記凹部に形成した請求項1〜のいずれか1項記載の土留構造。
  5. 前記凹部を形成する縦杭及び/又は腹起しを鋼管で構成した請求項1〜のいずれか1項記載の土留構造。
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