JP5272449B2 - 探針の製造方法 - Google Patents

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Description

本件は、半導体装置に代表される電子デバイスの電気的特性を検査するために用いられる探針の製造方法に関する。
通常、半導体装置に代表される電子デバイスにおいて、その電気的特性を直接測定する不良検査装置として、いわゆるナノプローブ装置が用いられる。このナノプローブ装置は、走査電子顕微鏡(SEM)内に導電性のメカニカルプローブが探針(プローブ針)として配置されてなるものである。このプローブ針としては、いわゆる90nmテクノロジーのトランジスタを測定対象とした場合、W線を母材とし、このW線を、電解研磨により先端径が130nm、先端角度が30°を目標値として加工したものが用いられている。
特開平10−10154号公報 特開2006−300687号公報
従来の電解研磨により、プローブ針を先端径が130nm、先端角度が30°となるように形成する場合、実際に形成されるプローブ針では、その先端径が100nm〜180nm程度の範囲で変動したものとなる。90nmテクノロジーのトランジスタを測定対象とする場合には、先端径にこの程度の変動が生じても特に問題とはならず、65nmテクノロジーまでは対応可能とされていた。
しかしながら昨今では、90nmテクノロジーに代わり新たに45nmテクノロジーのトランジスタが台頭している。この45nmテクノロジーではプローブ針に更なる高精度が要求され、従来の電解研磨を用いた技術ではその先端径の変動量が無視できないものとなり、対応不能となっている。
この問題に対処する方策として、例えば特許文献1,2のように、W線に電解研磨を複数回適宜施して尖端なプローブ針を得る技術が提案されている。しかしながらこの場合、追加の電解研磨によりWの結晶状態が劣化し、強度が著しく低下するという問題が生じる。また、プローブ針の電解研磨は極めてデリケートな作業であるため、電解研磨の回数が多いほどその失敗する確率が増加し、歩留りが低下するという問題もある。
本件は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、歩留り良く安定して極めて高い精度で所期の尖端なプローブ針を容易に得ることができ、例えば45nmテクノロジーのトランジスタの電気的特性検査においても、これを確実に行うことを可能とする探針の製造方法を提供することを目的とする。
本件の探針の製造方法は、探針を製造するに際して、前記探針の母材となる線状部材は、Wを材料とし、その直径が0.05mmであり、前記線状部材に、0.8A以上0.9A以下の電流を0.5秒以上3秒以下の通電時間で通電する工程と、前記通電後の前記線状部材の先端部分を電解研磨する工程とを含む。
本件によれば、歩留り良く安定して極めて高い精度で所期の尖端なプローブ針を容易に得ることができ、例えば45nmテクノロジーのトランジスタを対象とした電気的特性検査においても、これを確実に行うことが可能となる。
―本件の基本骨子―
本件の発明者は、極めてデリケートな作業である電解研磨を複数回行うことなく、高い精度で所期の尖端な探針(プローブ針)を得るべく種々の実験を重ね、鋭意検討した結果、電解研磨を行う前に、プローブ針の母材となる線状部材の状態において、その結晶性及び表面の清浄度が特に重要であることに想到した。
本件では、上記の知見に基づき、電解研磨を行う前に、プローブ針の母材となる線状部材に通電し、線状部材の結晶性を整えるとともに、線状部材の表面に付着する塵芥等の微細な異物を除去し、表面清浄化を行う。当該通電工程としては、その印加電流の制御が容易であることを考慮して、後述するように線状部材に0.8A以上0.9A以下の範囲内の値の電流を印加することが好適である。
そして、このように通電することで優れた結晶状態及び表面清浄状態とされた線状部材から針状部材を切り出し、この針状部材の先端部分を電解研磨する。この電解研磨は1回のみで良い。当該電解研磨工程では、後述するように、周波数が180Hz以上250Hz以下、振幅が4V以上5V以下の条件で線状部材に交流電圧を印加することにより、歩留り良く安定して極めて高い精度で所期の尖端なプローブ針を得ることができる。このプローブ針は、先端径が80nm以下で且つ先端角度が20°以下であり、先端部位が凹湾曲状の側面を有する先細り形状に形成される。このプローブ針により、例えば45nmテクノロジーのトランジスタの電気的特性検査に十分対処することが可能となる。
―本件を適用した好適な実施形態―
以下、本件を適用した具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態によるプローブ針の製造方法を工程順に示すフロー図である。
本実施形態では先ず、図2に示すように、プローブ針の母材となる線状部材として例えばタングステン(W)線1を用意し、このW線1の両端に基材として例えば銅(Cu)の鋼管2を取り付ける(ステップS1)。ここで、W線1としては例えば長さが4mm程度、直径が0.05mm程度のものが好適である。なお、当該線状部材の材料としてはWに限定されるものではなく、例えばW合金、Ni、Ni合金、Cu合金、Cr合金等を用いることもできる。また、基材の材料としてもCuに限定されるものではなく、例えばCu合金、Ni、Ni合金等を用いることもできる。
続いて、各鋼管2間に電流を印加し、W線1に通電する(ステップS2)。このステップS2について、図3を用いて詳述する。
ステップS2は、以下のステップS11〜S13により構成される。
先ず、W線1を純水内に浸漬させて超音波を印加し、その表面を洗浄する(ステップS11)。
次に、例えば図4に示すようにして、電源11により各鋼管2間に直流電流を印加し、W線1に通電する(ステップS12)。
詳細には、耐酸化性の雰囲気、例えば窒素(N2)などの不活性ガス雰囲気内において、電流制御部12による電流制御により、W線1に例えば0.8A以上1.0A以下、好ましくは0.8A以上0.9A以下の範囲内の直流電流を例えば0.5秒以上3秒以下程度印加する。本実施形態では例えば、直流電流を0.85Aで1秒間の条件により、当該通電工程を実行する。また、N2雰囲気に代わり、水素(H2)雰囲気内、HeやAr等の不活性ガス等の耐酸化性の雰囲気内で当該通電工程を行うようにしても良い。
この通電により、W線1の結晶性が整えられるとともに、W線1の表面に付着していた塵芥等の微細な異物が除去され、表面が清浄化される。このステップS12については、その実験結果について後述する。
次に、結晶性が整えられて表面清浄化されたW線1を純水内に浸漬させて超音波を印加し、更にその表面を洗浄する(ステップS13)。超音波洗浄は、通電ステップの前と後のいずれか一方だけ行なっても良く、また前と後の両方で行なっても良い。
ここで、ステップS1,S2については、上記したように実行する代わりに、例えば以下のようにしても良い。
プローブ針の母材となる線状部材として例えばタングステン(W)線10を用意する。W線10としては例えば長さが50cm程度、直径が0.05mm程度のものが好適である。W線1と同様に、線状部材としてはWに限定されるものではない。
続いて、ステップS11と同様に、W線10を純水内に浸漬させて超音波を印加し、その表面を洗浄した後、ステップS12と同様に、例えば図5に示すように、W線10の各端を例えばそれぞれワニ口クリップ13で基台14に固定して、電源11によりW線10に直流電流を印加する。ここでは上記と同様に、電流制御部12による電流制御により、W線1に例えば0.8A以上1.0A以下、好ましくは0.8A以上0.9A以下の範囲内の直流電流を例えば0.5秒以上3秒以下、ここでは1秒間程度印加する。
この通電により、W線10の結晶性を整えられるとともに、W線10の表面に付着していた塵芥等の微細な異物が除去され、表面が清浄化される。
その後、ステップS13と同様に、W線10を純水内に浸漬させて超音波を印加し、更にその表面を洗浄する。
以下、W線10には、W線1と同様に後述する各ステップS3〜S5が施される。
続いて、W線1を所期の長さ(2mm〜3mm程度)に切断する(ステップS3)。
詳細には、図6に示すように、W線1をその中央部位で切断し、それぞれ一端に鋼管2が設けられた長さ2mm程度の一組のW線1aとする。
なお、W線10の場合には、W線10から所期の長さ(2mm〜3mm程度)の各W線を切り出し、図6と同様に、各W線の一端に基材として例えば鋼管2を取り付ける。
続いて、例えば図7に示すように、交流電源15と、例えば1molのKOH水溶液とを用意する(ステップS4)。KOH水溶液の代わりにNaOH水溶液等のアルカリ水溶液を用いても良い。
続いて、各W線1aの先端部分を電解研磨する(ステップS5)。
詳細には、W線1aの先端から例えば2mm程度までKOH水溶液に浸漬させた状態として、鋼管2の一端からW線1aに交流電源15から交流電圧を印加する。印加する交流電圧としては、周波数が180Hz以上250Hz以下、振幅が4V以上5V以下、電圧オフセットが0V又は1Vの範囲内の各条件とする。本実施形態では例えば、周波数が200Hz、振幅が4V、オフセット電圧が0V又は1V(ここでは1V)の各条件により、当該電解研磨工程を1回実行する。
このステップS5については、その実験結果について後述する。
ステップS2で結晶性を整えられ、表面清浄化されてなるW線1aは、このステップS5の電解研磨により加工されてプローブ針が完成する。このプローブ針は、その先端部分が、先端径が80nm以下で且つ先端角度が20°以下であり、先端部分が凹湾曲状の側面を有する先細り形状とされる。ここで、「凹湾曲状の側面を有する先細り形状」とは、先端が尖った先細り形状の先端部分の縦断面を見た場合に、側面に沿った線が凹状の曲線となる場合を意味する。本実施形態では特に、プローブ針は、その先端部分の根元部位で比較的大きな凹湾曲状となる。その一方で、先端部分の根元部位以外の部位では、当該根元部位に比べて緩やかな凹湾曲状であるか、又は縦断面を見た場合に側面に沿った線がほぼ直線状となる。
(ステップS12の実験結果)
以下、上記したステップS12の実験結果について説明する。
この実験は、ステップS12の通電工程について、両端に鋼管2が取り付けられたW線1に、0.72A〜1.0Aの範囲内で1秒間、直流電流の通電を行い、通電後のW線1の表面状態、ここではサンプル1〜8の表面状態を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察するものである。
実験結果を図8の表に示す。
先ず、通電工程を施さない未処理のサンプルでは、W線1の表面には微細な異物が付着しており、Wの結晶状態は不良である。
この実験結果において、サンプル1〜4では、W線1の表面には未だ微細な異物が付着していた。また、Wの結晶状態は良好であるとは言えない。これに対してサンプル5〜8では、W線1の表面には微細な異物の残存が見られず、Wの結晶状態は極めて良好であった。ここで、サンプル8の条件である1.0Aの通電では、W線1の表面には微細な異物の残存が見られないが、後の実験結果でごくまれにWの結晶状態が良いとは言えない場合が見られた。
以上の実験結果から、当該通電工程の電流値は、0.8A以上1.0A以下、更に好ましくは0.8A以上0.9A以下の範囲が適正範囲であることが判る。
このように、電解研磨工程の前処理として、当該範囲内の電流をW線1へ通電することにより、W線1の結晶性が整えられるとともに、W線1の表面に付着していた塵芥等の微細な異物が除去され、表面が清浄化されることが確認された。
(ステップS5の実験結果)
以下、上記したステップS5の実験結果について説明する。
先ず始めに、当該電解研磨工程において、W線1aに印加する交流電圧の周波数、振幅、電圧オフセットのそれぞれの貢献について調べた。なお、交流電圧の周波数、振幅、電圧オフセットは図9のように定義される。
振幅及び電圧オフセットをそれぞれ4V、6V、8V及び0V、1V、2Vの組み合わせで周波数を100Hz〜200Hzまで適宜振ったとき(100Hz,150Hz,200Hz)のW線1aの先端径及び先端角度を、図10(a),(b)に示す。
このように、周波数のみで見た場合、周波数が高い方が先端径の小さいプローブ針が形成される。
周波数及び電圧オフセットをそれぞれ100Hz,150Hz,200Hz及び0V、1V、2Vの組み合わせで振幅を4V〜8Vまで適宜振ったとき(4V,6V,8V)のW線1aの先端径及び先端角度を、図11(a),(b)に示す。
このように、振幅のみで見た場合、振幅が小さい方が先端径の小さいプローブ針が形成される。
周波数及び振幅をそれぞれ100Hz,150Hz,200Hz及び0V、1V、2Vの組み合わせで電圧オフセットを0V〜2Vまで適宜振ったとき(0V,1V,2V)のW線1aの先端径及び先端角度を、図12(a),(b)に示す。
このように、電圧オフセットのみで見た場合、電圧オフセットの変化はプローブ針の先端径に殆ど影響を与えない。なお、電圧オフセットを高く設定すると、電解研磨時に泡が発生しなくなる。
上記の結果を考慮して、ステップS5の実験を行った結果を図13の表に示す。ここでは、各サンプル1〜16として、同一条件でそれぞれ2つずつプローブ針を作製した。
この実験結果から判るように、印加する交流電圧の振幅が2Vの場合には、電解研磨によるW線1aの先端部分のエッチングにバラツキが生じている。振幅を小さく設定すると、エッチング時間が長くなり、これに起因してバラツキが発生するものと思われる。これに対して、振幅が4Vの場合には、電解研磨におけるエッチングのバラツキは殆ど見られない。なお実験結果は示さないが、振幅が5V程度まではエッチングのバラツキがない結果が得られるが、5Vを超える値、例えば6V以上となると、逆にエッチング時間が短くなり過ぎ、先端径の小さいプローブ針が作製できない。従って、当該電解研磨における交流電圧の振幅の訂正範囲は、4V以上5V以下であると結論付けることができる。
この結果を踏まえ、印加する交流電圧の振幅を4V以上5V以下とした場合、印加する交流電圧の周波数が160Hzの場合では、先端径の比較的大きいプローブ針が作製されてしまうことが見られた。これに対して、周波数が180Hz以上では、250Hzの場合でも、先端径が80nm以下の安定した結果が得られた(当該実験結果では、42nm程度〜78nm程度の先端径が得られた。)。従って、当該電解研磨における交流電圧の周波数の訂正範囲は180Hz以上250Hz以下であると結論付けることができる。
また、印加する交流電圧の振幅を4V以上5V以下、且つ周波数を180Hz以上250Hz以下とした場合、プローブ針の先端部分における先端角度については、ほぼ20°以下の安定した結果が得られた(当該実験結果では、14°程度〜20°程度の先端径が得られ、まれに20°を若干超える程度の値が見られた。)。
以上から、当該電解研磨工程における印加交流電圧は、周波数が180Hz以上250Hz以下、振幅が4V以上5V以下の範囲内が適正範囲であることが判る。なお、電圧オフセットは0V又は1Vであるが、例えば0V〜2Vであれば特に問題はない。
以上説明したように、0.8A以上1.0A以下、更に好ましくは0.8A以上0.9A以下の範囲内の電流値でステップS12の通電工程を行うとともに、周波数が180Hz以上250Hz以下、振幅が4V以上5V以下の範囲内の交流電圧で1回の電解研磨工程を行うことにより、歩留り良く安定して極めて高い精度で所期の尖端なプローブ針を得ることができる。
(本実施形態で得られたプローブ針の具体的形態)
本実施形態で得られたプローブ針の具体的形態について、従来技術で作製された比較例のプローブ針との比較に基づき、以下で説明する。
比較例によるプローブ針は、通電工程を含むステップS2を行うことなく、電解研磨工程を行って作製されたものである。この電解研磨工程の具体的な条件としては、電解研磨工程を周波数が150Hz、振幅が6V、電圧オフセットが1Vとして、1回の電解研磨を行った。
本実施形態によるプローブ針は、上記したように、通電工程を0.85Aで1秒間行うとともに、周波数が200Hz、振幅が4V、電圧オフセットが1Vとして、1回の電解研磨を行った。
図14は、プローブ針の模式図であり、(a)が比較例によるプローブ針を、(b)が本実施形態によるプローブ針をそれぞれ示す。
比較例によるプローブ針21では、先端が尖った先細り形状の先端部分21aの縦断面を見た場合に、側面に沿った線が直線状となっている。
これに対して本実施形態によるプローブ針22では、先端部分22aが凹湾曲状の側面を有する先細り形状、即ち、先端が尖った先細り形状の先端部分22aの縦断面を見た場合に、側面に沿った線が凹状の曲線となっている。本実施形態によるプローブ針22は、その先端部分22aが、先端径が80nm以下で且つ先端角度が20°以下であり、先端部分22aの根元部位23で比較的大きな凹湾曲状で、先端部分22aの根元部位23以外の部位では、当該根元部位23に比べて緩やかな凹湾曲状となっている。プローブ針22では、この形状とされることにより、耐久性に優れ、また電気的特性検査時の当接部位への接触状態が良好となる。
比較例によるプローブ針及び本実施形態によるプローブ針を用いて、45nmテクノロジーのトランジスタを対象とした電気的特性検査を行う場合について、以下で説明する。
45nmテクノロジーのトランジスタでは、その配線構造のビア部(上下の配線間を接続する接続部分)の直径は80nm程度となる。
比較例によるプローブ針を直径80nm程度のビア部に当接させる場合、例えば図15(a)に示すように、プローブ針21にビア部24が隠れてしまい、プローブ針21のビア部24への接触状態を確認(SEM等を用いた視認)することができない。
これに対して、本実施形態によるプローブ針の先端を直径80nm程度のビア部に当接させる場合、例えば図15(b)に示すように、先端径及び先端角度が比較例よりも小さく、45nmテクノロジーのトランジスタに適応した小値とされているため、プローブ針22にビア部24が隠れることなく、プローブ針22のビア部24への接触状態を十分に確認(SEM等を用いた視認)することができる。
更に、直径80nm程度のビア部が複数密集して設けられている部位に対応すべく、比較例による複数のプローブ針の先端を各ビア部にそれぞれ当接させる場合、例えば図16(a)に示すように、各プローブ針21の先端を適宜ビア部24に当接させることができない。従って、各ビア部24について同時に電気的特性を測定することは不可能である。
これに対して、本実施形態による複数のプローブ針の先端を各ビア部にそれぞれ当接させる場合、例えば図16(b)に示すように、各プローブ針22の先端を適宜ビア部24に当接させることができる。従って、各ビア部24について同時に電気的特性を測定することが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、歩留り良く安定して極めて高い精度で所期の尖端なプローブ針を容易に得ることができ、例えば45nmテクノロジーのトランジスタを対象とした電気的特性検査においても、これを確実に行うことが可能となる。
本実施形態によるプローブ針の製造方法を工程順に示すフロー図である。 プローブ針の母材が基材に取り付けられた様子を示す模式図である。 通電工程を詳述するフロー図である。 通電工程を行う様子を示す模式図である。 通電工程を行う他の例を示す模式図である。 プローブ針の母材を切断した様子を示す模式図である。 電解研磨工程を行う様子を示す模式図である。 通電工程の実験結果を示す表である。 交流電圧の周波数、振幅、電圧オフセットの定義を示す図である。 振幅及び電圧オフセットを固定し、周波数を適宜振ったときの電解研磨工程によるプローブ針の先端径及び先端角度を示す特性図である。 周波数及び電圧オフセットを固定し、振幅を適宜振ったときの電解研磨工程によるプローブ針の先端径及び先端角度を示す特性図である。 周波数及び振幅を固定し、電圧オフセットを適宜振ったときの電解研磨工程によるプローブ針の先端径及び先端角度を示す特性図である。 電解研磨工程の実験結果を示す表である。 本実施形態及び比較例によるプローブ針について、その模式描画を示す図である。 本実施形態及び比較例によるプローブ針による電気的特性試験時の様子を示す模式図である。 本実施形態及び比較例によるプローブ針による電気的特性試験時の様子を示す模式図である。
符号の説明
1,1a,10 W線
2 鋼管2
11 電源
12 電流制御部
13 ワニ口クリップ
14 基台
15 交流電源
21,22 プローブ針
21a,22a 先端部分
23 根元部位
24 ビア部

Claims (4)

  1. 探針を製造するに際して、
    前記探針の母材となる線状部材は、Wを材料とし、その直径が0.05mmであり、
    前記線状部材に、0.8A以上0.9A以下の電流を0.5秒以上3秒以下の通電時間で通電する工程と、
    前記通電後の前記線状部材の先端部分を電解研磨する工程と
    を含むことを特徴とする探針の製造方法。
  2. 前記線状部材に通電する工程は、不活性ガス雰囲気中で実行されることを特徴とする請求項1に記載の探針の製造方法。
  3. 前記線状部材に通電する工程は、その前又は後に、前記線状部材を純水内に浸漬させて超音波を印加して洗浄する前処理工程又は後処理工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の探針の製造方法。
  4. 前記線状部材を電解研磨する工程において、周波数が180Hz以上250Hz以下、振幅が4V以上5V以下の条件で、前記線状部材に交流電圧を印加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の探針の製造方法。
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