JP5271602B2 - マイクロコンピュータ - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロコンピュータ、さらにはそれに含まれるPWM(Pulse Width Modulation)タイマの改良技術に関する。
PWMは、パルス波のデューティ比を変化させて変調する変調方法であり、マイクロコンピュータ(マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサなどと称されることもある)においては、PWMタイマによって、そのようなPWMパルスが生成される。
特許文献1には、PWM信号のアクティブ・レベルを制御するために、デューティ比を設定するデータの内容を、ハードウェアで監視し、ソフトウェア処理の負担を軽くするための技術が記載されている。この技術は、コンペア・レジスタに設定した値が、下限値設定用レジスタの値よりも小さい場合、下限値設定用レジスタの値がデューティ比となり、上限値設定用レジスタの値よりも大きい場合、上限値設定用レジスタの値がデューティ比となりデューティ比信号として出力される。それによれば、ハードウェア的にデューティ比を監視するためにソフトウェアによる監視が不必要となる。
また、特許文献2には、基準クロックに同期したPWM信号を出力するようにしたパルス幅変調器が記載されている。
特開平06−083985号公報 特開2003−11410号公報
PWMタイマを含めた一般のタイマ、SCI(Serial Communication Interface)、CAN(Controller Area Network)などのマイクロコンピュータに搭載されるペリフェラル機能(周辺回路モジュール)では、中央処理装置(CPU)からの書込みによって、ペリフェラル機能の所定のコントロールレジスタに然るべき値を設定する必要がある。そのよう方式について本願発明者が検討したところ、CPUのバストラフィックの混雑による、CPUからの書込みに一時的なトラップが発生する可能性があり、当該トラップが発生すると、CPUからのPWMコントロールが行き届かなくなることで、正しいPWMパルスの出力ができなくなるおそれがあることが見いだされた。また、デューティ値を更新するために、CPUに対して割り込みを発生させることが考えられるが、その場合には、当該割込み信号の、何らかの原因によるソフトエラーやハードウェアの断線などに起因する障害の発生により、正しいPWMパルスの出力ができなくなるおそれがあることが見いだされた。このことは、システムの信頼性の低下を招来する。
本発明の目的は、マイクロコンピュータにおけるPWMパルス生成の信頼性の向上を図るための技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、CPUとPWMタイマとを設ける。上記PWMタイマは、上記PWMパルスのデューティ値パターンをセット可能なRAMと、PWMパルスの生成を可能とするPWMコントローラとを含む。上記PWMコントローラは、PWMカウンタを含み、上記PWMパルスの単位波形は、上記RAM内のデューティ値と上記PWMカウンタの出力値とのコンペアマッチにより生成され、上記コンペアマッチ毎に次のデューティ値が上記CPUの介在無しに上記RAMからロードされることで、上記PWMパルスのデューティ値の時系列変化が可能にされる。そのような構成により、PWMパルスの生成においてCPUのバストラフィックの混雑の影響を避け、CPUからの書込みの一時的なトラップの発生を回避する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、マイクロコンピュータにおけるPWMパルス生成の信頼性の向上を図るための技術を提供することができる。
1.代表的な実施の形態
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るマイクロコンピュータ(100)は、所定の演算処理を可能とするCPU(16)と、PWMパルスの生成を可能とするPWMタイマ(25)とを含む。上記PWMタイマは、上記PWMパルスのデューティ値パターンをセット可能なRAMと(251)、PWMパルスの生成を可能とするPWMコントローラ(254,255)とを含む。上記PWMコントローラは、設定された値を初期値としてカウントアップ可能なPWMカウンタ(RPTCNT1,RPTCNT2)を含み、上記PWMパルスの単位波形は、上記RAM内のデューティ値と上記PWMカウンタの出力値とのコンペアマッチにより生成され、上記コンペアマッチ毎に次のデューティ値が上記CPUの介在無しに上記RAMからロードされることで、上記PWMパルスのデューティ値の時系列変化が可能にされて成る。
上記の構成によれば、PWMパルスの生成においてCPUのバストラフィックの混雑の影響を受けず、CPUからの書込みの一時的なトラップの発生を確実に回避できるので、常に正しいPWMパルス波形を出力することができ、それによってPWMパルスの信頼性の向上を図ることができる。
〔2〕本発明の代表的な実施の形態に係る別のマイクロコンピュータ(100)は、所定の演算処理を可能とするCPU(16)と、PWMパルスの生成を可能とするPWMタイマ(25)と、を含み、上記PWMパルスを外部装置に供給可能に構成される。上記PWMタイマは、上記PWMパルスのデューティ値パターンをセット可能なRAM(251)と、それぞれPWMパルスの生成を可能とする複数のPWMコントローラ(254,255)と、上記複数のPWMコントローラで生成された上記PWMパルスの外部出力を可能とするポート(30)とを含む。上記複数のPWMコントローラにおける個々のPWMコントローラは、設定された値を初期値としてカウントアップ可能なPWMカウンタ(RPTCNT1,RPTCNT2)を含み、上記PWMパルスの単位波形は、上記RAM内のデューティ値と上記PWMカウンタの出力値とのコンペアマッチにより生成され、上記コンペアマッチ毎に次のデューティ値が上記CPUの介在無しに上記RAMからロードされることで、外部出力される上記PWMパルスのデューティ値の時系列変化が可能にされて成る。かかる構成においても、PWMパルスの生成においてCPUのバストラフィックの混雑の影響を受けず、CPUからの書込みの一時的なトラップの発生を確実に回避できるので、常に正しいPWMパルス波形を出力することができ、それによってPWMパルスの信頼性の向上を図ることができる。
〔3〕上記PWMタイマは、上記PWMコントローラの動作開始及び動作停止を指示するためのビットを記憶可能なコントロールレジスタ(RPCR)を含み、上記コントロールレジスタは、上記CPUによって書き込み可能に構成することができる。
〔4〕上記PWMコントローラは、上記PWMカウンタの周期を設定可能なPWM周期レジスタ(RPPWCR1,RPPWCR2)を含み、上記PWMカウンタは、上記PWM周期レジスタの出力とのコンペアマッチによりクリアされるように構成することができる。
〔5〕上記PWMコントローラは、現在のデューティ値を記憶可能なデューティコンペアレジスタ(RPDTCR1,RPDTCR2)を含み、上記PWMコントローラからのPWMパルス出力は、上記PWMカウンタの出力値が論理値‘0’となる条件でハイレベルとされ、上記PWMカウンタの出力値と上記デューティコンペアレジスタの出力値とのコンペアマッチによりローレベルとなるように構成することができる。
〔6〕上記PWMコントローラは、上記RAMの読み出し開始アドレスを設定可能なデューティポインタレジスタ(RPCPTR1,RPCPTR2)を含み、上記デューティポインタレジスタの出力値に従って、上記RAMの読み出し開始アドレスが指定されるように構成することができる。
〔7〕上記PWMコントローラは、上記デューティポインタレジスタの上限値を設定可能なデューティポインタ上限値レジスタ(RPMPTR1,RPMPTR2)と、上記デューティポインタレジスタのリロード値を設定可能なデューティポインタリロードレジスタ(RPRPTR1,RPRPTR2)とを含み、上記デューティポインタレジスタの出力値と上記デューティポインタ上限値レジスタの出力値とのコンペアマッチにより、上記デューティポインタリロードレジスタの設定値が上記デューティポインタレジスタにリロードされるように構成することができる。
〔8〕上記PWMタイマには、上記複数のPWMコントローラから上記RAMへのアクセス要求の競合を調停可能なアービタ(252)を設けることができる。
2.実施の形態の説明
次に、実施の形態について更に詳述する。
図9には、本発明にかかるマイクロコンピュータの構成例が示される。
図9に示されるマイクロコンピュータ100は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。上記マイクロコンピュータ100は、特に制限されないが、内蔵ROM(リードオンリーメモリ)10、内蔵RAM(ランダムアクセスメモリ)12、割り込みコントローラ(INTC)13、ROMキャッシュ14、RAMインタフェース15、CPU(中央処理装置)16、バスブリッジ(BBRDG)17,18,19、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(20)、A/D変換器(ADC)21、コントローラエリアネットワーク(CAN)22、クロック発振器(CPG)23、マルチファンクションタイマパルスユニット(MTU)24、リロードパタンジェネレータタイマ(RPGT)25、及び二重化系診断部31を含む。
上記内蔵ROM10は、上記CPU16で実行されるプログラムを保持する。上記内蔵ROM10にはフラッシュメモリが適用される。ROMキャッシュメモリ14は、CPUバス(フェッチバス)BUS1、CPUバス(メモリアクセスバス)BUS2、及び内部バスBUS3に結合され、使用頻度の高いデータを蓄積しておくことにより上記内蔵ROM10へのアクセス回数を減らすために設けられる。上記CPU16は、上記内蔵ROM10に格納されているプログラムを実行することにより所定の演算処理を可能とする。上記内蔵RAM12は、RAMインタフェース15を介してCPUバスBUS1,BUS2、及び内部バスBUS3に結合され、上記CPU16での演算処理における作業領域などに利用される。上記CPU16に対する外部割り込みを可能とするため、割り込みコントローラ13が配置される。この割り込みコントローラ13は、外部端子およびそれに接続されたポート11を介して入力されるNMI(Non-Maskable Interrupt)やIRQ(Interrupt Request)に基づいて上記CPU16に対する割り込み制御を行う。CPUバスBUS1,BUS2は、バスブリッジ(BBRDG)17を介して内部バスBUS3に結合され、内部バスBUS3は、バスブリッジ(BBRDG)18を介して周辺バスBUS4に結合される。内部バスBUS3にはDMAC20が結合される。上記DMAC20は、上記CPU16の介在無しにメモリ間でのデータ転送を可能とする。上記周辺バスBUS4には、ADC21、RCAN−TL22、CPG28、MTU24、RPGT25が結合されている。ADC21は、外部端子およびそれに接続されたポート21を介して入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。CAN22は、外部端子およびそれに接続されたポート27を介してコントロールエリアネットワークにおける各種情報のやり取りを可能とする。CPG23は、ポート28およびそれに接続された外部端子を介して水晶振動子に結合され、所定周波数のクロック信号を形成する。MTU24は、ポート29およびそれに接続された外部端子を介して各種タイマパルスの入出力を可能とする。RPGT25は、デューティを周期的に変動させることができるPWMタイマとされ、任意のデューティ値パターンを後述するデューティ値RAMにセットして使用することにより、ポート30およびそれに接続された外部端子を介して外部出力されるPWMパルス波形のデューティを時系列で周期的に変化させることができる。上記MTU24及びRPGT25は、バスブリッジ(BBRDG)19を介して周辺バスBUS4に結合される。特に制限されないが、周辺バスBUS4でのクロック周波数が例えば40MHzとされるのに対して、上記MTU24及びRPGT25は、分解能を高めるために例えば80MHzで動作されている。このため、バスブリッジ19では、バスサイクルを整合させるための周波数変換が行われる。
上記二重化系診断部31は、二重化系診断により、マイクロコンピュータ100での演算処理の信頼性の向上を図るために設けられる。上記二重化系診断部31は、基本的には、内蔵ROM10、内蔵RAM12、割り込みコントローラ13、ROMキャッシュ14、RAMインタフェース15、CPU16、バスブリッジ17,18,19、DMAC20に対応して、それらと同一機能を有する機能モジュール、すなわち、内蔵ROM10’、内蔵RAM12’、割り込みコントローラ13’、ROMキャッシュ14’、RAMインタフェース15’、CPU16’、バスブリッジ17’,18’,19’、DMAC20’が設けられ、さらに上記二重化系診断のために、CPUバスBUS1,2、内部バスBUS3、及び周辺バスBUS4におけるデータ比較を可能とする比較器33が設けられる。比較器33は、CPUバス比較部331,332、Iバスブリッジ/RAMインタフェース/ROMキャッシュ比較部333、DMAC比較部334、及びバスブリッジ比較部335を含んで成り、この比較器33でのデータ比較結果は、ポート32を介して外部出力可能とされ、このマイクロコンピュータ100が搭載されたユーザシステムに反映される。上記比較器33でのデータ比較結果が完全に一致する場合には、マイクロコンピュータ100での演算処理は正しく行われていることになる。しかし、上記比較器33でのデータ比較結果が完全に一致しない場合には、マイクロコンピュータ100での演算処理結果に誤りが含まれることが考えられる。誤りが検出された場合には、例えば、マイクロコンピュータをリセットする、CPUに対して割込要求を出力する、誤りが一定回数以上発生した場合にリセットをかける等、マイクロコンピュータ自身の動作を正常動作に遷移するための制御を行う。このような二重化系診断が行われることで、ユーザシステムの信頼性の向上を図ることができる。
図1には、上記マイクロコンピュータ100に含まれるRPGT25の主要構成が示される。RPGT25は、特に制限されないが、デューティ値RAM251、アービタ252、バスインタフェース235、PWMコントローラ(CH1)254、PWMコントローラ(CH2)255を含む。デューティ値RAM251には、任意のデューティ値パターンが設定される。PWMコントローラ254、及びPWMコントローラ255は、後述するように、設定された値を初期値としてカウントアップ可能なPWMカウンタを含む。さらに、PWMパルスをマイクロコンピュータの外部に出力するための1または複数の外部端子258を有する。PWMパルスの単位波形は、デューティ値RAM251内のデューティ値と上記PWMカウンタの出力値とのコンペアマッチにより生成され、上記コンペアマッチ毎に次のデューティ値が上記CPU16の介在無しに上記デューティ値RAM251からロードされることで、上記PWMパルスのデューティ値の時系列変化が可能にされる。図1に示される構成例では、PWMコントローラが2チャンネル分(CH1,CH2)設けられているため、それぞれデューティ値の時系列変化が可能な2系統のPWM出力(RPGTOUT1,RPGTOUT2)が得られる。バスインタフェース235は、バスブリッジ19を介して周辺バスBUS4に結合され、PRGT25の動作制御に必要となる各種情報は、上記バスブリッジ19を介してRPGT25内に取り込むことができる。アービタ252は、上記バスインタフェース253、PWMコントローラ254,255からのRAMアクセス要求が競合した場合の調停を行う。このアービタ252によって認証された要求元のアクセス信号に従って、デューティ値RAM251へのデューティ値パターンの書き込みや、デューティ値RAM251からのデューティ値の読み出しが可能とされる。
図2には、上記RPGT25のさらに詳細な構成例が示される。
バスインタフェース253は、周辺バスBUS4からブリッジ19を介してアドレス、リード信号、ライト信号、モジュールセレクト信号を取り込む。また、ブリッジ19を介して必要なデータを周辺バスBUS4に出力することもできる。バスインタフェース253からのRAMアクセス要求0に対して、アービタ253からバスインタフェース253にバスアクセス認証0が与えられると、デューティ値RAM251へのアクセス信号0がバスインタフェース253からアービタ252に出力される。これによってバスインタフェース253からデューティ値RAM251へのアクセスが可能とされる。このバスインタフェース253からデューティ値RAM251へのアクセスにおいて、デューティ値RAM251へのデューティ値パターンの書き込みが可能とされる。このデューティ値パターンの書き込みは、マイクロコンピュータ100の初期化の際に、CPU16の制御によって行われる。また、PWMコントローラ254からのRAMアクセス要求1に対して、アービタ252からPWMコントローラ254にバスアクセス認証1が与えられると、デューティ値RAM251へのアクセス信号1がPWMコントローラ254からアービタ252に出力される。これによってPWMコントローラ254からデューティ値RAM251へのアクセスが可能とされる。このPWMコントローラ254からデューティ値RAM251へのアクセスによって、デューティ値RAM251内のデューティ値がPWMコントローラ254に読み込まれる。同様に、PWMコントローラ255からのRAMアクセス要求2に対して、アービタ252からPWMコントローラ255にバスアクセス認証2が与えられると、デューティ値RAM251へのアクセス信号2がPWMコントローラ255からアービタ252に出力される。これによってPWMコントローラ255からデューティ値RAM251へのアクセスが可能とされる。このPWMコントローラ255からデューティ値RAM251へのアクセスによって、デューティ値RAM251内のデューティ値がPWMコントローラ255に読み込まれる。
さらに、RPGT25には、RPGTコントロールレジスタRPCR、プリスケーラPRSCR、プリスケーラ設定レジスタRPISR、RPGTイベント発生許可レジスタRPICR、RPGTイベントステータスレジスタRPISRが設けられる。RPGTコントロールレジスタRPCRは、PWMコントローラ254,255の動作開始及び動作停止を指示するためのビットOP1,OP2を記憶可能なレジスタとされる。CPU16によってビットOP1に論理値“1”が書き込まれることで、PWMコントローラ254を起動させることができ、CPU16によってビットOP2に論理値“1”が書き込まれることで、PWMコントローラ255を起動させることができる。また、CPU16によってビットOP1に論理値“0”が書き込まれることで、PWMコントローラ254の動作を停止させることができ、CPU16によってビットOP2に論理値“0”が書き込まれることで、PWMコントローラ255の動作を停止させることができる。イベント発生許可レジスタRPICRは、ポインタ上限割り込み1,2、イベントコンペア割り込み1,2、A/D変換起動トリガ1,2の許可/不許可を設定するためのレジスタとされる。RPGTイベントステータスレジスタRPISRは、PWMコントローラ254,255からのイベント発生許可レジスタRPICRは、ポインタ上限割り込み1,2、イベントコンペア割り込み1,2を保持するために設けられる。ポインタ上限割り込み1,2、イベントコンペア割り込み1,2、A/D変換起動トリガ1,2と、上記イベント発生許可レジスタRPICRの出力とのアンド論理が得られることで、許可/不許可の切替えが可能とされる。
次に、上記PWMコントローラ254,255の内部構成について説明する。ここで、PWMコントローラ254,255は、互いに同一構成とされるため、PWMコントローラ254についてのみ詳細に説明し、PWMコントローラ255についての詳細な説明を省略する。尚、PWMコントローラ254,255間で同一機能を有するものには同一符号を付し、チャネル(CH1,CH2)に対応する添え字「1」,「2」によって識別するものとする。
PWMコントローラ254は、デューティポインタ上限値レジスタRPMPTR1、デューティポインタレジスタRPCPTR1、デューティポインタリロードレジスタRPRPTR1、デューティバッファレジスタRPDTBR1、PWM周期レジスタRPPWCR1、PWMカウンタRPTCNT1、デューティコンペアレジスタRPDTCR1、イベントコンペアレジスタRPECR1、イベントカウンタRPECNT1、コンパレータCOMP1−1、コンパレータCOMP1−2、コンパレータCOMP1−3、コンパレータCOMP1−4、アンドゲートAND1−1を含む。
デューティポインタ上限値レジスタRPMPTR1は、デューティポインタレジスタRPCPTR1の上限値を保持する。デューティポインタレジスタRPCPTR1は、デューティ値RAM251からデューティ値を読み出すためのアドレスを示すポインタを保持する。このポインタに基づいてデューティ値RAM251のアドレス信号(アクセス信号1)が形成される。上記デューティポインタ上限値レジスタRPMPTR1とデューティポインタリロードレジスタRPRPTR1との差分が出力波形1周期中のPWMパルス数から「1」を引いた数に相当する。デューティポインタ上限値レジスタRPMPTR1とデューティポインタリロードレジスタRPRPTR1との差分がコンパレータCOMP1−1で得られ、それらのコンペアマッチによりデューティポインタリロードレジスタRPRPTR1の設定値がリロードされるようになっている。デューティポインタリロードレジスタRPRPTR1には、デューティポインタレジスタRPCPTR1のリロード値が保持される。デューティバッファレジスタRPDTBR1には、デューティポインタレジスタRPCPTR1によって示されるアドレスに基づくデューティ値RAM251からのリードデータ(デューティ値)が保持される。このデューティバッファレジスタRPDTBR1の保持値は、このPWMコントローラ254において次に形成されるPWMパルスのデューティ値とされる。PWM周期レジスタRPPWCR1の出力値とPWMカウンタRPTCNT1の出力値とがコンパレータCOMP1−2で比較され、それらのコンペアマッチによりRAMアクセス要求1がハイレベルにされることで、デューティバッファレジスタRPDTBR1の出力値がアンドゲートAND1−1を介してデューティコンペアレジスタRPDTCR1にロードされる。
PWM周期レジスタRPPWCR1には、CPU16によりPWMカウンタ周期が設定される。PWMカウンタRPTCNT1には、初期値として任意の値を書き込むことができる。PWMカウンタRPTCNT1は、設定された値を初期値としてカウントアップされ、その出力値がコンパレータCOMP1−2やコンパレータCOMP1−3に伝達される。コンパレータCOMP1−2では、PWM周期レジスタRPPWCR1の出力値と、PWMカウンタRPTCNT1の出力値とが比較され、それらのコンペアマッチによりRAMアクセス要求1がハイレベルにされる。イベントカウンタRPECNT1は、上記コンパレータCOMP1−2の出力に基づいて、PWMカウンタの周回毎にカウントアップされる。デューティコンペアレジスタRPDTCR1は、PWMパルスの現在のデューティ値が保持される。RPGTOUT1の値は、PWMカウンタRPTCNT1の値が論理値‘0’の条件でハイレベルとなり、PWMカウンタRPTCNT1の出力値とデューティコンペアレジスタRPDTCR1の出力値とがコンパレータCOMP1−3で比較され、それらのコンペアマッチにより、ローレベルにされる。イベントコンペアレジスタRPECR1はイベント発生カウント値が保持される。イベントコンペアレジスタRPECR1の出力値とイベントカウンタRPECNT1の出力値とがコンパレータCOMP1−4で比較され、RPICRによってイベント発生が許可されている場合には、イベントコンペアレジスタRPECR1の出力値とイベントカウンタRPECNT1の出力値とのコンペアマッチにより、A/D変換起動トリガ1イベントコンペア割り込み1がアサートされる。
尚、上記各レジスタは、リセット信号によりリセット可能とされる。
図6には、上記デューティバッファレジスタRPDTBR1と出力波形(RPGTOUT)との関係が示される。横軸tは時間を示している。
特に制限されないが、PWM周期レジスタRPPWCR1には、PWMカウンタ周期として、RPPWCR1〔7:0〕=255が設定されているものとする。PWMカウンタRPTCNT1がカウントアップされ、その出力値が、PWM周期レジスタRPPWCR1の出力値(255)と一致すると、PWMカウンタRPTCNT1の出力値が論理値‘0’にクリアされ、PWMパルス(PRGTOUT1)がハイレベルにされる。そして、PWMカウンタRPTCNT1の出力値とデューティコンペアレジスタRPDTCR1の出力値とのコンペアマッチによりPWMパルス(PRGTOUT1)がローレベルにされる。換言すれば、PWMパルスの単位波形は、デューティ値RAM251内のデューティ値と上記PWMカウンタRPTCNT1の出力値とのコンペアマッチにより生成され、上記コンペアマッチ毎に次のデューティ値が上記デューティ値RAM251からロードされることで、上記PWMパルスのデューティ値の時系列変化が可能にされる。すなわち、デューティポインタレジスタRPCPTR1の出力値(ポインタによって示される値)に対応するディーティ値が、ディーティ値RAM251からデューティバッファレジスタRPDTBR1にロードされ、さらにアンドゲートAND1−1を介してデューティコンペアレジスタRPDTCR1に書き込まれることで、上記PWMカウンタRPTCNT1の出力値との比較が可能とされる。ここで、ディーティ値RAM251からデューティバッファレジスタRPDTBR1にロードされ、さらにアンドゲートAND1−1を介してデューティコンペアレジスタRPDTCR1に書き込まれた値が、「127」、「191」、「223」、…、「31」、「63」、「127」のように更新された場合、それに応じて、PWMパルス(PRGTOUT1)のデューティが経時的に変更される。
図3には、上記アービタ252の構成例が示される。
図3に示されるように上記アービタ252は、プライオリティデコーダ252Aとアクセス信号セレクタ252Bとを含む。プライオリティデコーダ252Aは、バスインタフェース253、PWMコントローラ254,255からのRAMアクセス要求が競合した場合、優先順位を決定して何れかひとつに対してRAMアクセス認証を与える。優先順位決定の手段としては、(a)予めハードウェアによって固定する、(b)ソフトウェアで静的に可変する、(c)ソフトウェアで動的に可変する、(d)最後にアクセスのあったものの優先度をハードウェアにより最下位に下げる、等が考えられる。そして、アクセス認証されたチャネルに対応するRAMアクセス信号(アドレス等)は、アクセス信号セレクタ部252Aで選択されてデューティ値RAM251に伝達される。
図7には、上記のように構成されたマイクロコンピュータ100におけるPWMパルス生成のフローチャートが示される。
CPU16によってビットOP1が論理値“1”にされることで、PWMコントローラ254が起動され、CPU16によってビットOP2が論理値“1”にされることで、PWMコントローラ255が起動される。ここでは、説明の便宜上、CPU16によってビットOP1が論理値“1”にされることで、PWMコントローラ254が起動される場合について説明する。PWMコントローラ254が起動され(S1)、PWMカウンタRPTCNT1の出力値が論理値‘0’であるか否かが判別される(S2)。PWMカウンタRPTCNT1の出力値が論理値‘0’である場合、PWM波形が立ち上げられ(S3)、PWMカウンタRPTCNT1の出力値が論理値‘1’である場合、PWMカウンタRPTCNT1の出力値とデューティコンペアレジスタRPDTCR1の出力値とのコンペアマッチが判別される(S4)。この判別において、PWMカウンタRPTCNT1の出力値とデューティコンペアレジスタRPDTCR1の出力値とが一致する場合にはPWM波形が立ち下げられる(S5)。次に、PWMカウンタRPTCNT1の出力値とPWM周期レジスタRPPWCR1の出力値とのコンペアマッチが判別される(S6)。PWMカウンタRPTCNT1の出力値とPWM周期レジスタRPPWCR1の出力値とが一致しない場合、PWMカウンタRPTCNT1がインクリメント(+1)される(S7)。また、PWMカウンタRPTCNT1の出力値とPWM周期レジスタRPPWCR1の出力値とが一致する場合、PWMカウンタRPTCNT1の出力値が論理値‘0’にクリアされ、デューティ値が更新される(S9〜S12)。すなわち、デューティバッファレジスタRPDTBR1の保持値がデューティコンペアレジスタRPDTCR1にロードされることにより、デューティコンペアレジスタRPDTCR1が更新され(S9)、次のデューティ値を得るためにデューティ値RAM251への読み出し要求が行われ(S10)、それが認証された場合には(S11)、デューティポインタレジスタRPCPTR1がカウントアップされ、それによってデューティ値RAM251から新たに読み出されたデューティ値によってデューティバッファレジスタRPDTBR1が更新される(S12)。
以上は、CPU16によってビットOP1が論理値“1”にされることで、PWMコントローラ254が起動される場合について説明したが、CPU16によってビットOP2が論理値“1”にされることで、PWMコントローラ255が起動される場合についても、PWMコントローラ255において上記と同様にPWMパルスの生成が行われる。尚、PWMコントローラ254,255が同時に起動される場合もあり得る。
図5には、PWMコントローラ254,255の双方が動作され、PWMコントローラ254,255からデューティ値RAM251へのアクセスが競合する場合について説明する。図5において、CH1はPWMコントローラ254,CH2はPWMコントローラ255を示している。PWMコントローラ254,255からデューティ値RAM251へのアクセスが競合した場合、以下のようにアクセス調停が行われる。CH1、CH2から同時にアクセス要求があった場合、アービタ252において所定の優先順位に従うアクセス制御(調停)が行われる。図5に示される例では、CH1がCH2より優先順位が高い場合のケースを示しており、結果としてCH2のアクセス認証が1クロック分だけ遅延される。しかし、見かけ上は、CH1とCH2とで同時にデューティ値RAM251のアクセスが行われ、それぞれ所定のデューティ値を読み出し、それに基づくディーティ制御が行われる。
このように、見かけ上、CH1とCH2とで同時にデューティ値RAM251のアクセスが行われることを利用して、PWMパルス生成を二重化することができる。例えば、デューティ値RAM251において第1記憶領域とそれとは異なる第2記憶領域とに、互いに同じデューティ値パターンを重複してセットしておく。第1記憶領域をPWMコントローラ254(CH1)に対応させ、第2記憶領域をPWMコントローラ255(CH2)に対応させ、PWMコントローラ254(CH1)とPWMコントローラ255(CH2)とで、互いに等しいPWMパルスを生成する。この場合、図8に示されるように、PWMコントローラ254(CH1)のPWM出力(RPGTOUT1)と、PWMコントローラ255(CH2)のPWM出力(RPGTOUT2)とを比較器CMPで比較する。両者が一致しない場合には、PWMコントローラ254(CH1)又はPWMコントローラ255(CH2)の異常が考えられるため、例えばPWMコントローラ254(CH1)のPWM出力(RPGTOUT1)がユーザシステムにおける制御に使用されるものとすると、このPWM出力(RPGTOUT1)の信頼性の向上を図ることができる。上記比較器CMPは、マイクロコンピュータ100内に配置しても良いし、このマイクロコンピュータ100が搭載されるユーザシステムに配置しても良い。
図11には、上記RPGT25の比較対象とされる構成例が示される。
図11に示される構成では、デューティ値設定用のデューティ値レジスタ554,555が設けられ、PWMコントローラ454,455では、対応する上記デューティ値レジスタ554,555の設定値に応じたPWMパルスが生成される。このPWMパルスのデューティを変更するには、上記デューティ値レジスタ554,555の保持値を更新すれば良い。上記デューティ値レジスタ554,555の保持値の更新は、CPUバスBUS1,BUS2、内部バスBUS3、及び周辺バスBUS4を介してCPU16によって行われる。つまり、図12に示されるように、PWMパルスのデューティ変更毎に、PWMコントローラ454,455からCPU16に対して、ディーティ値レジスタセットのための割り込みを発生させ、ディーティ値レジスタセットのための割り込み処理において、CPU16は、CPUバスBUS1,BUS2、内部バスBUS3、及び周辺バスBUS4を介して、デューティ値レジスタ554,555に新たなデューティ値の書き込みを行う。そのよう方式においては、CPU16のバストラフィックの混雑による、CPU16からの書込みに一時的なトラップが発生する可能性がある。当該トラップが発生すると、CPU16からのPWMコントロールが行き届かなくなることで、正しいPWMパルスの出力ができなくなるおそれがある。また、デューティ値を更新するために、CPU16に対して割り込みを発生させる必要があり、当該割込み信号の、何らかの原因によるソフトエラーやハードウェアの断線などに起因する障害の発生により、正しいPWMパルスの出力ができなくなるおそれがある。
また、上記デューティ値レジスタ554,555の保持値の更新をDMACにより行うこともできるが、その場合においては、DMACから上記デューティ値レジスタ554,555に至る経路に存在するバスの使用権をDMACが獲得する必要があるため、図11に示される構成の場合と同様にバストラフィックの混雑等に起因する不都合は否めない。
これに対して、図1乃至図3に示される構成によれば、マイクロコンピュータ100の初期化において、デューティ値RAM251にデューティ値パターンをセットすることができるため、CPU16のバストラフィックの混雑の影響を受けず、CPU16からの書込みの一時的なトラップの発生を確実に回避することができる。すなわち、常時正しいPWMパルス波形の出力ができ、PWMパルスの信頼性の向上を図ることができる。また、PWMパルスのデューティを更新するための割込み信号を有さないため、当該割込みの、何らかの原因によるソフトエラーやハードウェアの断線などに起因する障害の心配も無い。
また、図11に示される構成では、リアルタイムでCPU16での割り込み処理によってデューティ値レジスタ554,555のデューティ値を頻繁に更新する必要があるから、当該更新が正しく行われたか否かをソフトウェアで確認しようとすると、PWMパルス生成が間に合わなくなるおそれがある。
これに対して、図1乃至図3に示される構成によれば、図4に示されるように、PWMパルスの発生が開始される前、例えばマイクロコンピュータ100の初期化において、デューティ値RAM251にデューティ値パターンをセットすることができるため、このデューティ値パターンのセットが正しく行われたか否かを、実際にPWMパルスが発生される前に確認することができる。このことは、PWMパルスの信頼性の向上を図る上で有利とされる。
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)CPUのバストラフィックの混雑の影響を受けず、CPUからの書込みの一時的なトラップの発生を確実に回避できるので、常に正しいPWMパルス波形を出力することができ、それによってPWMパルスの信頼性の向上を図ることができる。
(2)CPUのバストラフィックの混雑の影響を受けず、CPU16からの書込みの一時的なトラップの発生を確実に回避できる。すなわち、常時正しいPWMパルスを出力することができ、それによって信頼性の向上を図ることができる。
(3)デューティを更新するためのCPU16への割込み信号を具備しないため、当該割込み信号の、何らかの原因によるソフトエラーやハードの断線などによる、障害の心配も低減できる。
(4)PWMパルスの発生が開始される前、例えばマイクロコンピュータ100の初期化において、デューティ値RAM251にデューティ値パターンをセットすることができるため、このデューティ値パターンのセットが正しく行われたか否かを、実際にPWMパルスが発生される前に確認することができる。
(5)PWMコントローラ254,255を多重化した場合には、コンパレータCMPにより異常出力波形の感知が容易となる。それにより、ユーザシステムの信頼性の向上を図ることができる。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
図10には、上記マイクロコンピュータ100の適用例が示される。
マイクロコンピュータ100はユーザシステムに搭載される。ユーザシステムは、外部装置の一例とされ、特に制限されないが、自動車におけるパワーステアリング制御装置とされる。ユーザシステムが搭載される自動車には、ステアリング101と、自動車の車輪に対して能動的に舵角を与えるためのモータ106とが設けられる。上記ステアリング101には、その軸角度検出を可能とするレゾルバセンサ102、上記レゾルバセンサへ励磁信号を出力するためのCRフィルタ等の回路108が設けられる。また、上記モータ106には、その軸角度検出を可能とするレゾルバセンサ107、上記レゾルバセンサ107へ励磁信号を出力するためのCRフィルタ等の回路109が設けられる。上記レゾルバセンサ102,107は、ロータとステータを含んで成り、上記ロータに励磁用AC信号(励磁用アナログ信号)を供給すると、上記ステータには軸角度をパラメータとするAC信号が得られる。上記レゾルバセンサ102,107への励磁用AC信号の供給は、RPGT25によりポート30および外部端子を介してデジタル矩形波であるPWMパルスが上記CRフィルタ等の回路108、109へ供給さる。さらに、上記PWMパルスに応じて上記CRフィルタ等の回路によってアナログ信号である正弦波が生成され、それが上記励磁用AC信号として供給される。行われる。上記マイクロコンピュータ100は、2チャンネル分のPWMコントローラ454,455を有するため、PWMコントローラ454をレゾルバセンサ102に対応させ、PWMコントローラ455をレゾルバセンサ107に対応させるようにしている。そして上記レゾルバセンサ102の検出信号(AC信号)は、ポート26を介してADC21に取り込まれ、そこでデジタル信号に変換されてからモータ106の回転駆動制御のための演算処理に供されるようになっている。この演算処理はCPU16で行われ、その演算処理結果がMTU24及びポート29を介してドライバ104に供給され、そこで増幅されてから後段の駆動回路105に供給される。駆動回路105は、パワーMOSトランジスタによって形成され、上記ドライバ104の出力信号に基づいて上記モータ106の回転駆動を行う。このとき、上記モータ106の軸角度がレゾルバセンサ107によって検出され、それが外部端子とポート26を介してADC21に取り込まれ、そこでデジタル信号に変換されてからCPU16に供給されることで、実際のモータ軸角度情報がCPU16にフィードバッグされ、上記モータ106の回転駆動の補正が行われるようになっている。尚、車速情報はポート27を介して取り込まれ、上記CPU16での演算処理に供される。また、電源回路103が設けられ、マイクロコンピュータ100の動作用電源電圧は、上記電源回路103から供給される。上記マイクロコンピュータ100と、モータ、レゾルバセンサ、CRフィルタ等の回路、電源回路などの外部に接続される回路は、直接的に接続しても良いし、記載はされないがその他の回路を介在させても良い。
上記の構成においては、上記(1)〜(5)の作用効果を奏するマイクロコンピュータ100が用いられているため、ステアリング制御の信頼性の向上を図ることができる。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、デューティ値RAM251にECC(Error Check and Correct)あるいはパリティビットなどのエラー訂正機能を設けることができる。このようなエラー訂正機能を設けることにより、デューティ値RAM251で読み出しエラーを生じた場合にそれを訂正することができるので、PWMパルス生成の信頼性をさらに向上させることができる。
本発明にかかるマイクロコンピュータに含まれる主要部の構成例ブロック図である。 上記マイクロコンピュータに含まれる主要部のさらに詳細な構成例ブロック図である。 図1及び図2に含まれるアービタの構成例ブロック図である。 上記マイクロコンピュータに含まれる主要部の動作タイミング図である。 上記マイクロコンピュータに含まれる主要部の動作タイミング図である。 上記マイクロコンピュータに含まれる主要部の動作波形図である。 上記マイクロコンピュータに含まれる主要部の動作を示すフローチャートである。 上記マイクロコンピュータに含まれる主要部の別の構成例ブロック図である。 上記マイクロコンピュータに含まれる主要部のさらに詳細な構成例ブロック図である。 上記マイクロコンピュータが適用されたユーザシステムにおける主要部の構成例ブロック図である。 上記マイクロコンピュータにおける主要部の比較対象とされる構成例ブロック図である。 図11における主要部の動作タイミング図である。
符号の説明
16 CPU
17,18,19 ブリッジ
25 RPGT
26〜30 ポート
100 マイクロコンピュータ
102,107 レゾルバセンサ
251 デューティ値RAM
252 アービタ
253 バスインタフェース
254 ,255 PWMコントローラ
RPMPTR1,RPCPTR2 デューティポインタ上限値レジスタ
RPCPTR1,RPCPTR2 デューティポインタレジスタ
RPRPTR1,RPRPTR2 デューティポインタリロードレジスタ
RPDTBR1,RPDTBR2 デューティバッファレジスタ
RPPWCR1,RPPWCR2 PWM周期レジスタ
RPTCNT1,RPTCNT2 PWMカウンタ
RPDTCR1,RPDTCR2 デューティコンペアレジスタ
RPECR1,RPECR2 イベントコンペアレジスタ
RPECNT1,RPECNT2 イベントカウンタ

Claims (6)

  1. 所定の演算処理を可能とするCPUと、
    PWMパルスの生成を可能とするPWMタイマと、を含み、上記PWMパルスを外部装置に供給可能なマイクロコンピュータであって、
    上記PWMタイマは、上記PWMパルスのデューティ値パターンをセット可能なRAMと、
    それぞれPWMパルスの生成を可能とする複数のPWMコントローラと、
    上記CPUによる上記PWMタイマの動作制御に必要な情報と上記CPUから上記RAMへのアクセス要求とを取り込むバスインターフェースと、
    上記CPUによる上記RAMへのアクセス要求と上記複数のPWMコントローラから上記RAMへのアクセス要求との競合を調停可能なアービタと、
    上記複数のPWMコントローラで生成された上記PWMパルスの外部出力を可能とするポートと、を含み、
    上記複数のPWMコントローラにおける個々のPWMコントローラは、設定された値を初期値としてカウントアップ可能なPWMカウンタを含み、
    上記PWMパルスの単位波形は、上記RAM内のデューティ値と上記PWMカウンタの出力値とのコンペアマッチにより生成され、上記コンペアマッチ毎に次のデューティ値が上記CPUの介在無しに上記複数のPWMコントローラからの要求により上記RAMからロードされることで、外部出力される上記PWMパルスのデューティ値の時系列変化が可能にされて成ることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 上記PWMタイマは、上記PWMコントローラの動作開始及び動作停止を指示するためのビットを記憶可能なコントロールレジスタを含み、上記コントロールレジスタは、上記CPUによって書き込み可能とされて成る請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  3. 上記PWMコントローラは、上記PWMカウンタの周期を設定可能なPWM周期レジスタを含み、上記PWMカウンタは、上記PWM周期レジスタの出力とのコンペアマッチによりクリアされる請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  4. 上記PWMコントローラは、現在のデューティ値を記憶可能なデューティコンペアレジスタを含み、
    上記PWMコントローラからのPWMパルス出力は、上記PWMカウンタの出力値が論理値‘0’となる条件でハイレベルとされ、上記PWMカウンタの出力値と上記デューティコンペアレジスタの出力値とのコンペアマッチによりローレベルとされる請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  5. 上記PWMコントローラは、上記RAMの読み出し開始アドレスを設定可能なデューティポインタレジスタを含み、
    上記デューティポインタレジスタの出力値に従って、上記RAMの読み出し開始アドレスが指定される請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  6. 上記PWMコントローラは、上記デューティポインタレジスタの上限値を設定可能なデューティポインタ上限値レジスタと、
    上記デューティポインタレジスタのリロード値を設定可能なデューティポインタリロードレジスタと、を含み、
    上記デューティポインタレジスタの出力値と上記デューティポインタ上限値レジスタの出力値とのコンペアマッチにより、上記デューティポインタリロードレジスタの設定値が上記デューティポインタレジスタにリロードされる請求項5記載のマイクロコンピュータ。
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