JP5271157B2 - 眼底画像解析装置、眼底撮影装置及びプログラム - Google Patents

眼底画像解析装置、眼底撮影装置及びプログラム Download PDF

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この発明は、被検眼の眼底画像を解析する眼底画像解析装置、眼底撮影装置及びプログラムに関し、特に眼底の疾患部位に対応する画像領域を特定する技術に関するものである。
被検眼の状態を観察するために眼底を撮影する技術が知られている。特許文献1には眼底のカラー撮影を行う技術が開示されている。特許文献2には眼底の自発蛍光撮影を行う技術が開示されている。
また、特許文献3には、眼底を撮影して得られた画像データを解析して疾患部位を特定する技術が開示されている。
特開2008−295971号公報 特開2006−247076号公報 特開2003−310555号公報
撮影時における被検眼の状態や撮影条件により、取得される画像の明るさやコントラストに差が生じることがある。そうすると、疾患部位を高精度、高確度で特定することが困難になる。また、経過観察などにおいて複数の眼底画像を比較する場合、明るさやコントラストの相違により、比較の精度や確度が低下するおそれがある。
また、眼底画像に描写される血管の影響により疾患部位の特定が困難になることがある。たとえば、自発蛍光撮影によって得られる画像では、血管は黒く描写されるとともに、疾患部位には白く描写される部分(過蛍光領域)と黒く描写される部分(低蛍光領域)とがあるので、血管を表す領域と低蛍光領域との判別が困難になる。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、眼底の疾患部位を効果的に特定することが可能な眼底画像解析装置、眼底撮影装置及びプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定の単色の階調値を画素値とする画素で被検眼の眼底を表現する単色階調画像を記憶する記憶手段と、前記眼底の血管部位に相当する血管領域と前記眼底の健常部位に相当する健常領域とを含む基準領域を前記単色階調画像中に指定する指定手段と、前記指定された基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定する設定手段と、前記単色階調画像中の所定の解析対象領域中の画素のうち、前記許容範囲外の階調値を有する画素を特定する特定手段と、表示手段と、前記特定された画素の位置を前記所定の単色と異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする眼底画像解析装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼底画像解析装置であって、前記特定手段は、前記特定された画素の個数を求め、前記制御手段は、該求められた個数を表す画素数情報を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の眼底画像解析装置であって、前記特定手段は、前記範囲外の階調値を有する画素として、前記許容範囲よりも高い階調値を有する高階調画素と低い階調値を有する低階調画素とを特定し、前記制御手段は、前記高階調画素の位置と前記低階調画素の位置とを互いに異なる前記表示色で表示させる、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の眼底画像解析装置であって、前記特定手段は、前記特定された高階調画素の個数と低階調画素の個数とを求め、前記制御手段は、該特定された高階調画素の個数を表す高階調画素数情報と低階調画素の個数を表す低階調画素数情報とを前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置であって、前記制御手段は、前記記憶された単色階調画像を前記表示手段に表示させ、前記指定手段は、該表示された単色階調画像中の画像領域を指定するための操作手段を含み、前記操作手段により指定された画像領域を前記基準領域とする、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置であって、前記指定手段は、前記記憶された単色階調画像中の画素のうち所定範囲内に階調値が含まれる画素を特定し、該特定された画素のみを含む画像領域を前記基準領域として指定する、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置であって、前記指定手段は、前記記憶された単色階調画像中の画素の階調値に基づいて、前記眼底の静脈に相当する静脈領域を特定する静脈領域特定手段を含み、該特定された静脈領域を前記血管領域として含む前記基準領域を指定する、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置であって、前記指定手段は、前記眼底の視神経乳頭に相当する乳頭領域を前記単色階調画像中に指定する乳頭領域指定手段と、該指定された乳頭領域のサイズに基づくサイズの前記所定の解析対象領域を前記単色階調画像中に指定する解析対象領域指定手段とを含む、ことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置であって、前記指定手段は、複数の基準領域を指定し、前記設定手段は、前記複数の基準領域のそれぞれについて前記許容範囲を設定し、特定手段は、該設定された各許容範囲について、前記所定の解析対象領域中の画素のうち当該許容範囲外の階調値を有する画素を特定し、前記制御手段は、前記各許容範囲について特定された画素の位置を前記異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の眼底画像解析装置であって、前記記憶手段は、同一の眼底について異なる日時に撮影された二以上の前記単色階調画像を記憶し、前記指定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて前記基準領域を指定し、前記設定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて前記許容範囲を設定し、前記特定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて、当該単色階調画像中の前記所定の解析対象領域中の画素のうち当該許容範囲外の階調値を有する画素を特定し、前記制御手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて、該特定された画素の位置を前記異なる表示色にして当該単色階調画像を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の眼底画像解析装置であって、前記特定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて特定された画素の個数を求め、前記制御手段は、前記二以上の単色階調画像について求められた前記個数の時系列変化を表す画素数情報を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10又は請求項11に記載の眼底画像解析装置であって、前記指定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれにおける複数の特徴点の位置を一致させることにより前記二以上の単色階調画像の位置合わせを行う位置調整手段と、前記二以上の単色階調画像のうちの一の単色階調画像の前記基準領域を指定し、更に、前記一の単色階調画像中に指定された基準領域と前記位置合わせの結果とに基づいて他の単色階調画像の前記基準領域を指定する基準領域指定手段とを含む、ことを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項10〜請求項12のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置であって、前記指定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれにおける複数の特徴点の位置を一致させることにより前記二以上の単色階調画像の位置合わせを行う位置調整手段と、前記二以上の単色階調画像のうちの一の単色階調画像中に前記眼底の視神経乳頭に相当する乳頭領域を指定する乳頭領域指定手段と、該指定された乳頭領域のサイズに基づくサイズの前記所定の解析対象領域を前記一の単色階調画像中に指定し、更に、前記一の単色階調画像中に指定された所定の解析対象領域と前記位置合わせの結果とに基づいて他の単色階調画像の前記所定の解析対象領域を指定する解析対象領域指定手段とを含む、ことを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置であって、前記単色階調画像は、グレースケール画像、又はカラー画像を構成する原色画像である、ことを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、被検眼の眼底を撮影し、所定の単色の階調値を画素値とする画素で前記眼底を表現する単色階調画像を形成する撮影手段と、前記眼底の血管部位に相当する血管領域と前記眼底の健常部位に相当する健常領域とを含む基準領域を、前記撮影された単色階調画像中に指定する指定手段と、前記指定された基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定する設定手段と、前記単色階調画像中の所定の解析対象領域中の画素のうち、前記許容範囲外の階調値を有する画素を特定する特定手段と、表示手段と、前記特定された画素の位置を前記所定の単色と異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする眼底撮影装置である。
また、請求項16に記載の発明は、所定の単色の階調値を画素値とする画素で被検眼の眼底を表現する単色階調画像を記憶する記憶手段と、表示手段とを有するコンピュータを、前記眼底の血管部位に相当する血管領域と前記眼底の健常部位に相当する健常領域とを含む基準領域を前記単色階調画像中に指定する指定手段、前記指定された基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定する設定手段、前記単色階調画像中の所定の解析対象領域中の画素のうち、前記許容範囲外の階調値を有する画素を特定する特定手段、及び、前記特定された画素の位置を前記所定の単色と異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる制御手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
この発明によれば、血管領域と健常領域とを含む基準領域を単色階調画像中に指定し、この基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定し、単色階調画像中の解析対象領域中の画素のうち許容範囲外の階調値を有する画素を特定し、特定された画素の位置を当該単色と異なる表示色にして単色階調画像を表示することができる。
基準領域は血管領域と健常領域を含んでいるので、許容範囲は血管領域と健常領域の階調値の範囲に相当する。したがって、許容範囲外の階調値を有する画素は疾患領域を表していると考えられる。この発明は、解析対象の単色階調画像自体の一部である基準領域に基づいてこのような疾患領域を特定する。したがって、単色階調画像の明るさやコントラストに影響されることなく疾患領域を効果的に特定することが可能である。
この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の全体構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の光学系の構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の動作の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の動作の一例を説明するための概略図である。 この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の動作の一例を説明するための概略図である。 この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の動作の一例を説明するための概略図である。 この発明に係る眼底撮影装置の実施の形態の動作の一例を説明するための概略図である。
この発明の実施形態の一例を説明する。以下、この発明に係る眼底撮影装置について特に詳しく説明する。この実施形態に係る眼底撮影装置は、この発明に係る眼底画像解析装置及びプログラムを含んで構成されている。
[全体構成]
この実施形態に係る眼底撮影装置の全体構成を図1に示す。この眼底撮影装置は、眼底カメラ本体1とコンピュータ200とを有する。
眼底カメラ本体1には、従来と同様に、被検眼Eの眼底を撮影するための光学系や制御系、更には眼底撮影装置を操作するための各種ユーザインターフェイスなどが搭載されている。眼底カメラ本体1は、この発明の「撮影手段」の一例である。
コンピュータ200は、各種の制御処理や画像処理を実行する。コンピュータ200は、この発明の「眼底画像解析装置」の一例である。
眼底カメラ本体1のベース2上には架台3が設けられている。架台3はベース2上を3次元的に移動可能に構成されている。架台3にはコントロールパネル3aとジョイスティック4が設置されている。オペレータは、ジョイスティック4を操作することにより、架台3をベース2上において3次元的に移動させる。ジョイスティック4の頂部に設けられた操作ボタン4aは、眼底を撮影するときのトリガボタンである。
ベース2上には支柱5が立設されている。支柱5には顎受け6aと額当て6bと外部固視灯7が設けられている。顎受け6aには被検者の顎部が載置される。額当て6bには被検者の額が当接される。外部固視灯7は、被検眼Eを固視させるための光を発する。
架台3上には本体部8が搭載されている。本体部8には、眼底カメラ本体1の各種の光学系や制御系が格納されている。なお、制御系は、ベース2や架台3の内部に設けられていてもよいし、コンピュータ200に設けられていてもよい。また、制御系は、眼底カメラ本体1とコンピュータ200の双方に分散配置されていてもよい。
本体部8の被検眼E側には対物レンズ部8aが設けられている。対物レンズ部8aは、検査前のアライメントにより被検眼Eに対峙する位置に配置される。また、本体部8には、被検眼Eを検者が肉眼で観察するための接眼レンズ部8bが設けられている。
更に、本体部8には、被検眼Eを撮影するための2つの撮像装置9、10が設けられている。各撮像装置9、10は、本体部8に対して着脱可能である。
撮像装置9、10は、それぞれ撮像素子9a、10aを搭載したデジタルカメラである。各撮像素子9a、10aは、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどを含んで構成される。
撮像素子9a、10aは、たとえば異なる波長領域の光を受光する。この実施形態では、撮像素子9aは可視領域の光を受光し、撮像素子10aは可視領域及び赤外領域の光を受光するものとする。
撮像素子9aはカラー撮影に用いられる。撮像装置9には、撮像素子9aの撮影感度(ISO感度)や撮影画素数などの撮影条件を変更する制御回路が設けられている。撮像素子9aは、たとえば3CCDタイプのカラー撮像素子である。撮像素子10aは、蛍光撮影等のモノクロ撮影に用いられる。撮像装置10には、撮像素子10aの撮影感度(ゲイン(Gain))や撮影画素数などの撮影条件を変更する制御回路が設けられている。
この実施形態では2台の撮像装置を用いているが、この発明に係る眼底撮影装置は少なくとも1台の撮像装置を有するものであればよい。また、この眼底撮影装置(眼底カメラ)は、散瞳タイプ又は無散瞳タイプのいずれであってもよい。
[光学系の構成]
眼底カメラ本体1の光学系の構成について図2を参照しながら説明する。眼底カメラ本体1の光学系は、照明光学系100と撮影光学系120を含んで構成される。照明光学系100は、眼底Efに照明光を照射する。撮影光学系120は、照明光の眼底反射光を接眼レンズ部8bや撮像装置9、10に導く。
なお、図示は省略するが、これら光学系に加えてアライメント光学系やスプリット光学系が設けられていてもよい。ここで、アライメント光学系は、被検眼Eに対する撮影光学系120のアライメント(位置合わせ)を行うための視標(アライメント視標)を投影する。また、スプリット光学系は、被検眼Eに対する撮影光学系120のピント合わせを行うための視標(スプリット視標)を投影する。
〔照明光学系〕
照明光学系100は、観察光源101、コンデンサレンズ102、撮影光源103、コンデンサレンズ104、フィルタ部105、リング透光板107、ミラー108、黒点板109、照明絞り110、リレーレンズ111、孔開きミラー112、対物レンズ113を含んで構成されている。
観察光源101は、眼底Efを肉眼や撮影画像にて観察するための定常光(連続光)を出力する。観察光源101は、たとえばハロゲンランプを含んで構成される。コンデンサレンズ102は、観察光源101から発せられた定常光(観察照明光)を集光する。コンデンサレンズ102、104は観察照明光を集光する。
撮影光源103は、眼底Efを撮影するためのフラッシュ光を出力する。撮影光源103は、たとえばキセノンランプによって構成される。コンデンサレンズ104は、撮影光源103から発せられたフラッシュ光(撮影照明光)を集光する。
フィルタ部105には光学フィルタが設けられている。この光学フィルタとしては、FA(フルオレセイン蛍光造影撮影;可視蛍光撮影)用のエキサイタフィルタ、ICG(インドシアニングリーン蛍光造影撮影;赤外蛍光撮影)用のエキサイタフィルタ、自発蛍光撮影用のエキサイタフィルタ、レッドフリー撮影用のフィルタなどがある。
フィルタ部105には複数の光学フィルタが設けられてもよい。その場合、たとえば図示しない駆動機構によりフィルタ部105を駆動することで、これら光学フィルタは選択的に光路上に配置される。
リング透光板107は、円環形状の透光領域からなるリング透光部107aを有する板状部材である。リング透光板107は、被検眼Eの瞳孔と共役な位置に配設されている。また、リング透光板107は、リング透光部107aの中心が照明光学系100の光軸に位置するように配設されている。
ミラー108は、観察照明光や撮影照明光を撮影光学系120の光軸方向に反射させる。黒点板109は、その中心位置に遮光領域を有し、対物レンズ113による照明光の反射光を撮像装置9、10が検出しないようにする。
照明絞り110は、照明光の周辺領域を遮蔽する絞り部材である。照明絞り110は、照明光学系100の光軸方向に移動可能に構成される。それにより、眼底Efの照明範囲を変更できる。照明絞り110によりフレアを防止するなどの効果が得られる。
孔開きミラー112は、照明光学系100の光軸と撮影光学系120の光軸とを合成する。孔開きミラー112の中心領域には孔部112aが開口されている。照明光学系100の光軸と撮影光学系120の光軸は、孔部112aの略中心位置にて交差する。対物レンズ113は、本体部8の対物レンズ部8a内に設けられている。
〔撮影光学系〕
撮影光学系120について説明する。撮影光学系120は、対物レンズ113、孔開きミラー112(の孔部112a)、撮影絞り121、フィルタ部122、フォーカスレンズ124、変倍レンズ125、結像レンズ126、クイックリターンミラー127及び撮像装置9を含んで構成される。
照明光の眼底反射光は、前述のように、被検眼Eの瞳孔に形成されるリング状の像の中心暗部を通じて被検眼Eから出射する。被検眼Eから出射した眼底反射光は孔部112aを通じて撮影絞り121に入射する。このとき、孔開きミラー112は照明光の角膜反射光を反射してフレアの発生を防止する。
撮影絞り121は、大きさの異なる複数の円形の透光部が形成された板状の部材である。複数の透光部は、絞り値(F値)の異なる絞りを構成する。これら透光部は、図示しない駆動機構によって択一的に光路上に配置されるようになっている。
フィルタ部122には、光学フィルタが設けられている。この光学フィルタとしては、FA用のバリアフィルタ、ICG用のバリアフィルタ、自発蛍光撮影用のバリアフィルタなどがある。
フィルタ部122には、複数の光学フィルタが設けられていてもよい。この場合、たとえば図示しない駆動機構によってフィルタ部122を駆動して、これら光学フィルタを選択的に光路上に配置させる。なお、フィルタ部105、122は、対応するフィルタが光路上に配置されるように連係して制御される。
フォーカスレンズ124は、図示しない駆動機構によって撮影光学系120の光軸方向に移動されて眼底Efにフォーカスを合わせる。変倍レンズ125は、図示しない駆動機構により光軸方向に移動されて画角(倍率)を変更する。結像レンズ126は、被検眼Eからの眼底反射光を集光して撮像装置9の撮像素子9a上に結像させる。
撮像装置9は、前述のように眼底のカラー撮影時に使用される。撮像装置9は、撮影光学系120により案内された撮影照明光の眼底反射光を受光し、R成分、G成分及びB成分の各原色成分の画像データを生成する。撮像装置9は、たとえば、3CCDタイプのイメージセンサを含んでいる。撮像装置9は、これら3つの原色成分の画像データを合成してカラー画像の画像データを生成する。
クイックリターンミラー127は、図示しない駆動機構によって回動軸127a周りに回動される。撮像装置9で眼底を撮影する場合、光路上に斜設されているクイックリターンミラー127を上方に跳ね上げて眼底反射光を撮像装置9に導く。一方、撮像装置10による眼底撮影時や、肉眼による眼底観察時には、クイックリターンミラー127を光路上に斜設配置させた状態で、眼底反射光を上方に向けて反射する。
クイックリターンミラー127により反射された眼底反射光の光路上には、フィールドレンズ(視野レンズ)128、切換ミラー129、接眼レンズ130、リレーレンズ131、反射ミラー132、撮影レンズ133及び撮像装置10が設けられている。
切換ミラー129は、クイックリターンミラー127と同様に、回動軸129a周りに回動可能とされている。切換ミラー129は、肉眼観察時には光路上に斜設された状態とされ、眼底反射光を接眼レンズ130に向けて反射する。
また、撮像装置10を用いて眼底画像を撮影するときには、切換ミラー129を光路上から退避して、眼底反射光を撮像素子10aに向けて導く。この眼底反射光は、リレーレンズ131を経由して反射ミラー132により反射され、撮影レンズ133によって撮像素子10aに結像される。
[制御系の構成]
この実施形態に係る眼底撮影装置の制御系について説明する。この制御系の構成例を図3に示す。制御部210、記憶部220、画像処理部230、ユーザインターフェイス(UI)270(の一部)はコンピュータ200に設けられている。フィルタ駆動機構105Aは照明光学系100のフィルタ部105を駆動する。フィルタ駆動機構122Aは撮影光学系120のフィルタ部122を駆動する。
〔制御部〕
制御部210は、この眼底撮影装置の各部を制御する。たとえば制御部210は、観察光源101や撮影光源103の点灯/消灯の制御を行う。また、制御部210は、各撮像装置9、10の露光時間(電荷蓄積時間)や撮影感度や撮影画素数の制御を行う。更に、制御部210は、記憶部220に情報を記憶させたり、記憶部220に記憶されている情報を読み出したりする。
また、制御部210は、フィルタ駆動機構105Aを制御してフィルタ部105に設けられた複数の光学フィルタを選択的に光路上に配置させる。また、制御部210は、フィルタ駆動機構122Aを制御してフィルタ部122に設けられた複数の光学フィルタを選択的に光路上に配置させる。このとき、制御部210は、双方のフィルタ駆動機構105A、122Aを制御して対応する光学フィルタを光路上に配置させる。たとえば自発蛍光撮影を行う場合には、自発蛍光撮影用のエキサイタフィルタ及びバリアフィルタの双方を光路上に配置させる。なお、カラー撮影を行う場合には、双方の光路から光学フィルタを退避させる。
制御部210には表示制御部211と画素数情報生成部212が設けられている。これら各部211、212の動作については後述する。制御部210はこの発明の「制御手段」の一例である。
制御部210は、たとえばCPU等のマイクロプロセッサ、RAMやROMやハードディスクドライブ等の記憶装置、外部機器(眼底カメラ本体1等)と通信するためのインターフェイスなどを含んで構成される。ハードディスクドライブ等の記憶装置には、この発明に特徴的な動作を眼底撮影装置(特にコンピュータ200)に実行させるためのコンピュータプログラムが予め記憶されている。このコンピュータプログラムは、この発明の「プログラム」の一例である。
〔記憶部〕
記憶部220は各種の情報を記憶する。特に、記憶部220は、眼底カメラ本体1により撮影された眼底画像を記憶する。各眼底画像は、患者ID等の患者識別情報、被検眼Eが左眼か右眼かを示す左右眼情報、撮影日時情報、撮影種別(カラー撮影、自発蛍光撮影等)、撮影条件(照明光量、絞り値等)などの各種情報に関連付けられて記憶される。
ところで、この発明に係る画像処理の対象となる画像は単色階調画像である。単色階調画像は、所定の単色の階調値を画素値とする画素で眼底を表現する画像である。換言すると、単色階調画像は2次元的に配列された複数の画素によって眼底を表現する画像であり、各画素の画素値は所定の階調範囲内に値を有する階調値である。階調範囲は、たとえば0〜255(256階調)や0〜127(128階調)とされる。
単色階調画像の例としてはグレースケール画像や原色画像などがある。グレースケール画像は、モノクロ画像とも呼ばれ、黒(階調値0)と白(最大階調値)との間の明暗で表現された画像であり、色の情報を含まないものである。グレースケール画像の例としては観察画像や蛍光画像がある。
カラー画像は一般に、赤色(R)画像、緑色(G)画像、及び青色(B)画像の3つの原色画像を合成して表現される。つまり、カラー画像の各画素には、R成分、G成分及びB成分の3つの原色成分からなる画素値が割り当てられており、各原色成分のみを抽出して得られる画像が原色画像である。原色画像の例としては、カラー眼底画像を構成するR画像、G画像、B画像がある。また、原色のみを透過する光学フィルタにより生成される原色の照明光を用いて撮影した画像も原色画像の例である。
記憶部220は、このような単色階調画像Gi(i=1〜n)を記憶する。これら単色階調画像Giは、単一の被検眼Eの眼底Efを撮影して得られたものとする。
記憶部220は、たとえばハードディスクドライブのような比較的大容量の書き込み可能な記憶装置により構成される。なお、外部のデータベースに単色階調画像Giが保管されている場合、記憶部220は、このデータベースからネットワーク経由で取得された単色階調画像Giを一時的に記憶する記憶装置であってもよい。
〔画像処理部〕
画像処理部230は、各単色階調画像Giに対して所定の画像処理を施す。画像処理部230は、マイクロプロセッサや記憶装置を含んで構成される。画像処理部230には、画像領域指定部240、許容範囲設定部250及び画像解析部260が設けられている。
(画像領域指定部)
画像領域指定部240は、各単色階調画像Giを解析するための基準となる画像領域(基準領域)を当該単色階調画像Gi中に指定する。眼底Efには血管が走行している。また、一般に、眼底Efの全体又は一部は健常部位である。基準領域は、眼底Efの血管部位に相当する血管領域と、健常部位に相当する健常領域とを含む。特に、基準領域には、眼底Efの疾患部位に相当する疾患領域が含まれていないことが望ましい。画像領域指定部240は、この発明の「指定手段」の一例である。
また、画像領域指定部240は、各単色階調画像Giにおいて解析対象となる画像領域(解析対象領域)を指定する。解析対象領域は、たとえば、眼底Efの所定部位に相当する画像領域である。その具体例として、中心窩を中心とする所定半径の円内の部位が解析対象領域とされる。所定半径は、たとえば視神経乳頭の半径の4倍に設定される。
以上のような処理を実行するために、画像領域指定部240には、画像位置調整部241、基準領域指定部242、乳頭領域指定部243及び対象領域指定部244が設けられている。
(画像位置調整部)
画像位置調整部241は、解析対象となる複数の単色階調画像Giの位置合わせを行う。そのためにまず、各単色階調画像Gi中に複数の特徴点を指定する。複数の特徴点のそれぞれは、眼底Efの同じ部位に相当する。特徴点としては、たとえば視神経乳頭や黄斑や血管の分岐点のように、眼底Efにおいて特徴的な部位が指定される。
特徴点はたとえば3つ指定される。その場合、眼底Efの第1の部位(たとえば視神経乳頭の中心位置)に相当する第1の特徴点と、第2の部位(たとえば血管の分岐点)に相当する第2の特徴点と、第3の部位(たとえば血管の他の分岐点)に相当する第3の特徴点とが各単色階調画像Giに対して指定される。
特徴点の指定は手作業で行ってもよいし自動で行ってもよい。手作業の場合、たとえば、コンピュータ200のユーザインターフェイス270を用いて行う。具体的には、単色階調画像Giを表示部271に表示させ、この表示された単色階調画像Giを観察して特徴点を見つけ、操作部272を用いてこれを指定する。この指定操作は、たとえばマウスによるクリック操作やドラッグ操作である。
自動で特徴点を指定する場合には、特徴点を抽出するための画像処理を行う必要がある。視神経乳頭や黄斑に相当する特徴点として抽出する画像処理としては、たとえば、単色階調画像Giを構成する画素の画素値(階調値)を解析して、予め設定された範囲に階調値が含まれる画素を特定する。更に、当該画像領域の概略形状(たとえば視神経乳頭については(楕)円形)のテンプレートを予め用意しておき、このテンプレートと特定された画素の分布領域とを照合することによって特徴点を抽出することができる。
血管の分岐点に相当する特徴点を抽出する画像処理としては、たとえば、単色階調画像Giを構成する画素の画素値を解析して血管部位に相当する画像領域(血管領域)を特定し、この血管領域を細線化してワイヤモデルを生成し、このワイヤモデルの分岐点を特徴点とすればよい。
更に画像位置調整部241は、各単色階調画像Giに対して指定された複数の特徴点の位置を一致させるように、複数の単色階調画像Giの位置合わせをする。この位置合わせには、平行移動、回転移動、サイズ変換(拡大/縮小)などが含まれる。たとえば特徴点が3つずつ指定された場合、(3つが一直線状にない限り)各単色階調画像Gi中の3つの特徴点は三角形を形成するので、画像位置調整部241は、これら複数の三角形が一致するように複数の単色階調画像Giの位置や向きやサイズを調整する。
このように動作する画像位置調整部241は、この発明の「位置調整手段」の一例である。なお、複数の単色階調画像Giを解析する場合には画像位置調整部241は必要とされるが、単一の単色階調画像を解析する場合には不要である。したがって、常に単一の単色階調画像を解析する構成を適用する場合には画像位置調整部241を設ける必要はない。ここで、複数の単色階調画像Giを解析する場合とは、たとえば、被検眼Eの経過観察や術前術後観察のように1つの被検眼Eについて複数の異なる日時に撮影が行われた場合である。
(基準領域指定部)
基準領域指定部242は、各単色階調画像Giに対して上記の基準領域を指定する。この指定処理は手作業で行ってもよいし自動で行ってもよい。なお、基準領域の形状は任意であり、血管領域と健常領域とが含まれており、望ましくは疾患領域が含まれていないことが基準領域としては重要である。
手作業の場合、たとえば次のようにして基準領域を指定する。まず、単色階調画像Giのうちの一つ(単色階調画像G1とする)を表示部271に表示させる。オペレータは、表示された単色階調画像G1を観察して基準領域として適当な画像領域を特定し、この画像領域を操作部272を用いて指定する。この操作は、たとえばマウスのドラッグ操作である。基準領域指定部242は、操作部272を用いて指定された画像領域を基準領域とする。なお、基準領域として適当な画像領域とは、血管領域と健常領域とを含んでおり、望ましくは疾患領域を含んでいない領域である。
自動の場合にはたとえば次のような画像処理を実行する。まず、基準領域指定部242は、単色階調画像Giのうちの一つ(単色階調画像G1とする)を構成する画素のうち所定範囲内に階調値が含まれる画素を特定する。この所定範囲は、血管領域に相当する階調値の範囲と健常領域に相当する階調値の範囲とを含むように予め設定される。なお、疾患領域に相当する階調値の範囲を予め設定し、この範囲に階調値が含まれない画素を特定するようにしてもよい。この所定範囲は、たとえば、過去に撮影された多数の眼底画像を解析して得られた統計値(平均値、標準偏差等)に基づいて設定できる。更に、基準領域指定部242は、このようにして特定された画素のみを含む画像領域を基準領域として指定する。
基準領域は解析対象領域の近くに指定されることが望ましい。一般に、解析内容などに応じて眼底Efのどの辺りの部位が解析対象領域とされるか決まっている。また、解析対象領域の指定処理と基準領域の指定処理は互いに独立に実行されるので、解析対象領域を指定した後に基準領域を指定することができる。その場合、基準領域の候補を幾つか求めておき、それらのうち解析対象領域に最も近いものを採用することが可能である。なお、基準領域の一部又は全部が解析対象領域内に含まれていてもよい。
また、基準領域に含まれる血管領域は、眼底Efの静脈に相当する画像領域(静脈領域)であることが望ましい。これは、眼底画像においては一般に動脈よりも静脈の方が太くかつ明瞭に描写されるからである。基準領域指定部242は、単色階調画像G1中の画素の階調値を解析することにより静脈領域を特定する。この特定処理は、たとえば本出願人による特開2007−319403号公報に記載された動脈領域と静脈領域との判別処理を利用して実行できる。基準領域指定部242は、特定された静脈領域を血管領域として含む基準領域を指定する。このような処理を実行する場合、基準領域指定部242は、この発明の「静脈領域特定手段」に相当する。
上記の処理により単色階調画像G1に対して基準領域が指定される。基準領域指定部242は、この基準領域(第1基準領域と呼ぶ)に基づいて他の単色階調画像Gi(i=2〜n)中に基準領域(第i基準領域と呼ぶ)を指定する。
第i基準領域の指定処理は、第1基準領域と画像位置調整部241による位置合わせ結果とに基づいて実行される。すなわち、画像位置調整部241により単色階調画像G1と単色階調画像Gi(i=2〜n)との位置合わせがなされているので、基準領域指定部242は、単色階調画像G1における第1基準領域の位置に対応する単色階調画像Gi中の位置を特定し、この特定位置の画像領域を第i基準領域として指定する。
このような処理を実行する場合、基準領域指定部242は、この発明の「基準領域指定手段」に相当する。このように第1基準領域に基づいて第i基準領域を自動で指定することにより、複数の単色階調画像Giに対して基準領域を指定する作業の効率化を図ることができる。
上記の処理では複数の単色階調画像Giに対して基準領域を指定しているが、単一の単色階調画像を解析する場合には、単色階調画像G1に基準領域を指定する上記処理を実行すればよい。
(乳頭領域指定部)
乳頭領域指定部243は、解析対象領域を指定するために、眼底Efの視神経乳頭に相当する画像領域(乳頭領域)を各単色階調画像Gi中に指定する。乳頭領域指定部243は、この発明の「乳頭領域指定手段」の一例である。乳頭領域の指定は手作業で行ってもよいし自動で行ってもよい。
手作業の場合、たとえば次のようにして乳頭領域を指定する。まず、単色階調画像Giのうちの一つ(単色階調画像G1とする)を表示部271に表示させる。オペレータは、表示された単色階調画像G1を観察して乳頭領域として適当な画像領域を特定し、この画像領域を操作部272を用いて指定する。この操作は、たとえば、マウスで当該画像領域の中心点(乳頭中心と思われる点)をクリックして指定し、更に当該画像領域の径をドラッグして指定することにより行う。乳頭領域指定部243は、指定された中心点を中心とし、指定された径を半径とする円を求め、この円を輪郭とする円盤状の画像領域を乳頭領域とする。
自動の場合にはたとえば次のような画像処理を実行する。まず、乳頭領域指定部243は、単色階調画像Giのうちの一つ(単色階調画像G1とする)を構成する画素のうち所定範囲内に階調値が含まれる画素を特定する。この所定範囲は、たとえば過去に撮影された多数の眼底画像を解析して乳頭領域を構成する画素の階調値の統計値(平均値、標準偏差等)を求めることにより設定できる。なお、一般に眼底における視神経乳頭のおおよその位置は決まっているので、単色階調画像G1における当該位置の周辺を重点的に解析することにより乳頭領域を効率的に特定できる。
(対象領域指定部)
対象領域指定部244は、乳頭領域指定部243により指定された乳頭領域に基づいて単色階調画像Gi中に解析対象領域を指定する。
複数の単色階調画像Giを解析する場合、対象領域指定部244は、まず、単色階調画像G1に対して指定された乳頭領域に基づいて、この単色階調画像G1中に解析対象領域(第1解析対象領域と呼ぶ)を指定する。この処理は、乳頭領域のサイズに基づき、一部を手作業で又は自動で実行される。
一部手作業の場合、たとえば次のようにして第1解析対象領域を指定する。まず、単色階調画像G1を表示部271に表示させる。オペレータは、表示された単色階調画像G1を観察して黄斑中心(中心窩)として適当な画像位置を特定し、この画像位置を操作部272を用いて指定する。この操作は、たとえばマウスによるクリック操作である。対象領域指定部244は、指定された中心窩の位置を中心とし、乳頭領域の半径のたとえば4倍の距離を半径とする円を求め、更に、この円を輪郭とする円盤状の画像領域を第1解析対象領域とする。
自動の場合には、たとえば、単色階調画像G1を構成する画素の階調値を解析して中心窩に相当する画像位置を特定し、この画像位置を中心とし、乳頭領域の半径のたとえば4倍の距離を半径とする円を求め、更に、この円を輪郭とする円盤状の画像領域を第1解析対象領域とする。
第1解析対象領域が指定されたら、対象領域指定部244は、第i基準領域を指定する処理と同様に、上記位置合わせ結果に基づいて単色階調画像Gi(i=2〜n)中の第i解析対象領域を指定する。
このような処理を実行する場合、対象領域指定部244は、この発明の「解析対象領域指定手段」に相当する。このように第1解析対象領域に基づいて第i解析対象領域を自動で指定することにより、複数の単色階調画像Giに対して解析対象領域を指定する作業の効率化を図ることができる。
上記の処理では複数の単色階調画像Giに対して解析対象領域を指定しているが、単一の単色階調画像を解析する場合には、単色階調画像G1に基準領域を指定する上記処理を実行すればよい。
(許容範囲設定部)
許容範囲設定部250は、基準領域指定部242により指定された基準領域に基づいて階調値の許容範囲を設定する。この許容範囲は疾患領域を特定するために使用される。許容範囲設定部250は、この発明の「設定手段」の一例である。
(階調分布演算部)
許容範囲設定部250には階調分布演算部251が設けられている。階調分布演算部251は、基準領域中の画素の階調値の分布情報(階調分布)を作成する。この階調分布は、たとえば階調値毎の頻度(個数)を表すヒストグラムである。このようなヒストグラムは、たとえば、基準領域中の画素を階調値毎にグループ分けし、各グループに含まれる画素の個数をカウントし、そのカウント結果を階調値毎に棒グラフで表現することにより作成できる。
なお、階調範囲の各階調値についてヒストグラムを作成してもよいし、階調範囲を複数の部分範囲に分割し、各部分範囲についてヒストグラムを作成してもよい。前者の例として、256階調ならば256本の棒グラフを並べたヒストグラムが作成される。また、後者の例として、256階調を4階調毎に分割して64個の部分範囲を考慮する場合には64本の棒グラフを並べたヒストグラムが作成される。
許容範囲設定部250は、このようにして得られた階調分布に基づいて許容範囲を設定する。この処理の具体例を以下に説明する。
第1の例として、許容範囲設定部250は、階調分布演算部251により作成された階調分布(ヒストグラム)において頻度(画素数)が1以上の階調値の範囲を求め、この範囲を許容範囲として設定することができる。
第2の例として、許容範囲設定部250は、作成された階調分布(ヒストグラム)において頻度が1以上の階調値の範囲を求め、この範囲における両端又は一端の所定部分を除いた範囲を許容範囲として設定することができる。この除外部分は、アーチファクト等のノイズのように確度が低いと考えられる部分である。
この除外部分は、予め設定されていてもよいし、ヒストグラムを解析して求めるようにしてもよい。前者の例として、ヒストグラムにおいて頻度が1以上の範囲について、階調値が小さい側から2パーセント、及び、大きい側から2パーセントを除外部分として設定する。それにより、頻度が1以上の範囲において階調値が小さい側の2パーセント分と、階調値が大きい側の2パーセント分とが除外される。
後者の例として、ヒストグラムの複数の棒グラフの頂点位置を結んで滑らかなグラフを形成し、このグラフの各点の微分値を求め、階調値の小さい側から見て微分値の絶対値が初めて所定値以上となるような位置(第1除外位置)を求めるとともに、階調値の大きい側から見て微分値の絶対値が初めて所定値以上となるような位置(第2除外位置)を求める。そして、第1除外位置以下の部分と第2除外位置以上の部分とを上記除外部分とする。この処理は、ヒストグラムに基づくグラフの両側の「立ち上がり」の状態を考慮して除外領域を決定するものである。なお、微分値を用いる代わりに、隣接する棒グラフの高さ(頻度)の差が所定値以上となるような第1除外位置と第2除外位置とを求めるようにしても、同様の結果が得られる。
(画像解析部)
画像解析部260は、許容範囲設定部250により設定された許容範囲に基づいて、対象領域指定部244により指定された単色階調画像の解析対象領域を解析する。画像解析部260はこの発明の「特定手段」の一例である。画像解析部260には画素特定部261と画素数カウント部262が設けられている。
(画素特定部)
画素特定部261は、各単色階調画像Gi中の解析対象領域中の画素のうち、当該単色階調画像Giに基づく許容範囲外の階調値を有する画素を特定する。そのために、画素特定部261は、解析対象領域中の各画素について、その階調値が許容範囲に含まれるか否か判断する。更に、画素特定部261は、この判断結果に基づいて、解析対象領域中の画素を、階調値が許容範囲内の画素(許容画素)と、階調値が許容範囲外の画素(非許容画素)とに分類する。この非許容画素が許容範囲外の画素として特定される。
この分類処理は、たとえば、許容範囲を設定する場合と同様に、解析対象領域中の画素の階調値のヒストグラムを作成し、このヒストグラムにおいて上記許容範囲内に含まれる画素と含まれない画素とを判別することにより行うことができる。また、各画素の識別情報(座標値(アドレス)等)を許容画素用のファイルと非許容画素用のファイルとに記載することによって上記分類処理を行うことも可能である。また、各画素に対して許容画素であるか非許容画素であるかを示す分類情報(フラグ、タグ等)を付与することによって上記分類処理を行うこともできる。
なお、画素特定部261は次のような処理を行ってもよい。まず、画素特定部261は、解析対象領域中の各画素について、その階調値が許容範囲内に含まれるか、許容範囲よりも高いか、或いは許容範囲よりも低いかを判断する。更に、画素特定部261は、この判断結果に基づいて、解析対象領域中の画素を、階調値が許容範囲内の画素(許容画素)と、階調値が許容範囲よりも高い画素(高階調画素)と、階調値が許容範囲よりも低い画素(低階調画素)とに分類する。この分類処理によれば、上記の非許容画素が更に高階調画素と低階調画素とに分類される。
(画素数カウント部)
画素数カウント部262は、画素特定部261により特定された非許容画素の個数(非許容画素数)をカウントする。この処理は、非許容画素として分類された画素の個数をカウントするものである。
なお、非許容画素として高階調画素と低階調画素とを特定した場合には、画素数カウント部262は、高階調画素に分類された画素の個数(高階調画素数)と、低階調画素に分類された画素の個数(低階調画素数)とをそれぞれカウントする。
(表示制御部)
制御部210の表示制御部211について説明する。表示制御部211は、画素特定部261による非許容画素の特定結果に基づいて単色階調画像を表示部271に表示させる。このとき、単色階調画像中における非許容画素の位置を、この単色階調画像の元々の色(単色)と異なる表示色で表示させる。
たとえばグレースケール画像においては黒地に白(単色)の階調値で画像は表現される。表示制御部211は、グレースケール画像中の非許容画素の位置をたとえば赤色で表示させる。この処理は、たとえば、非許容画素の画素値(R、G、B)におけるR成分を正値(0を超える値)に設定するとともに、G成分及びB成分を0に設定することにより実行できる。また、R成分、G成分、B成分を等しくすることでグレースケールを表現できるので、たとえばG成分とB成分を等しい値に設定するとともに、R成分を他成分より大きい値に設定するようにしてもよい。
このとき、非許容画素の階調値の許容範囲からの差の程度に基づいて、赤色の濃度(R成分の値の大きさ)を変更してもよい。それにより、許容範囲からどの程度離れた階調値を有するか容易に把握できる。
また、単色階調画像が原色画像(たとえば赤色画像)である場合、表示制御部211は、非許容画素の位置を他の表示色(たとえば青色)で表示させる。
また、非許容画素を高階調画素と低階調画素とに分類する場合には、高階調画素の位置と低階調画素の位置とを互いに異なる表示色で表示させることができる。たとえばグレースケール画像について、高階調画素の位置を青色で表示させるとともに、低階調画素の位置を赤色で表示させることができる。
複数の単色階調画像Giを解析した場合、表示制御部211は、各単色階調画像Giについて非許容画素の位置の表示色を設定して表示させる。このとき、複数の単色階調画像Giを1つずつ表示させてもよいし、2つ以上の単色階調画像Giを同時に表示させてもよい。
前者の場合、たとえば操作部272を用いた指示に応じて表示画像を切り替えてもよいし、2つ以上の単色階調画像Giをいわゆるスライドショー形式で自動的に切り替え表示させてもよい。後者の場合、たとえば、2つ以上の単色階調画像Giを所定のレイアウトで配列して表示させる。単色階調画像Giの表示例については後述する。
(画素数情報生成部)
制御部210の画素数情報生成部212について説明する。画素数情報生成部212は、画素数カウント部262により求められた非許容画素数を表す情報(画素数情報)を生成する。画素数情報は、非許容画素数を表す数値情報であってもよいし、数値情報以外の形式(グラフ情報等)であってもよい。表示制御部211は、画素数情報生成部212により生成された画素数情報を表示部271に表示させる。
非許容画素を高階調画素と低階調画素とに分類する場合、画素数情報生成部212は、画素数情報として、高階調画素の個数を表す情報(高階調画素数情報)と、低階調画素の個数を表す情報(低階調画素数情報)とをそれぞれ生成することができる。生成される高階調画素数情報や低階調画素数情報は、たとえば数値情報やグラフ情報である。
複数の単色階調画像Giを解析した場合、画素数情報生成部212は、これら単色階調画像Giについて求められた非許容画素数の時系列変化を表す情報を画素数情報(時系列変化情報)として生成することができる。時系列変化情報は、非許容画素数の時系列変化を数値の変移として表現するものであってもよいし、この変移を表すグラフ等であってもよい。時系列変化情報の例については後述する。
(ユーザインターフェイス)
ユーザインターフェイス270には、表示部271と操作部272が設けられている。
(表示部)
表示部271は、制御部210により制御されて各種の画面や情報を表示する。表示部271は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)等の任意の表示デバイスによって構成される。表示部271は、たとえば、眼底カメラ本体1に設けられた表示デバイスや、コンピュータ200の表示デバイスなどを含む。表示部271は、この発明の「表示手段」の一例である。
(操作部)
操作部272は、眼底撮影装置を操作するためにオペレータにより使用される。操作部272は、たとえば、眼底カメラ本体1に設けられたボタン、キー、コントロールパネル3a、ジョイスティック4、操作ボタン4aとともに、コンピュータ200に設けられたキーボードやマウスを含む。
また、図3ではフィルタ駆動機構105A、122Aによってフィルタ部105、122を電動で駆動しているが、フィルタ部105、122を手動で駆動する場合には眼底カメラ本体1などに操作ノブが設けられる。その場合、操作部272はこの操作ノブを含む。
[動作]
以上のように構成された眼底撮影装置の動作を説明する。この眼底撮影装置の動作例を図4に示す。この動作例では、同一の被検眼Eの眼底Efについて異なる日時に撮影された複数(4枚とする)の単色階調画像Gi(i=1〜4)が記憶部220に記憶されているものとする。
オペレータは、操作部272を操作して画像解析の開始を指示するとともに、患者IDや左右眼情報を入力して解析対象の眼底画像(単色階調画像)を指定する(S1)。制御部210は、指定された眼底画像(単色階調画像G1〜G4)を読み出して表示部271に表示させる(S2)。このとき、単色階調画像G1〜G4(のうちの2枚以上)を並べて表示させてもよいし、1枚ずつ表示させてもよい。
オペレータは、表示された各単色階調画像Giに対して3つの特徴点を指定する(S3)。画像位置調整部241は、指定された特徴点の位置を一致させるようにして4枚の単色階調画像Giを位置合わせする(S4)。
次に、制御部210は、単色階調画像Giのうちの1枚(単色階調画像G1とする)を表示させる(S5)。以下、図5を参照する。
オペレータは、操作部272を操作して、この単色階調画像G1において視神経乳頭の中心位置と思われる画像位置Cを指定するとともに、視神経乳頭の径(半径)rをドラッグして指定する(S6)。乳頭領域指定部243は、指定された画像位置Cを中心とし、指定された径rを半径とする円Dを求め、この円Dを輪郭とする円盤状の画像領域を乳頭領域として指定する(S7)。
続いて、オペレータは、操作部272を操作して、単色階調画像G1において中心窩を思われる画像位置Fを指定する(S8)。対象領域指定部244は、指定された画像位置Fを中心とし、乳頭領域Dの半径rの4倍の距離を半径とする円Hを求める。そして、対象領域指定部244は、この円Hを輪郭とする円盤状の画像領域を第1解析対象領域に指定する(S9)。更に、対象領域指定部244は、この第1解析対象領域Hと、ステップ4の位置合わせの結果に基づいて、他の単色階調画像Gi(i=2〜4)に対して第i解析対象領域を指定する(S10)。
次に、オペレータは操作部272を操作して、単色階調画像G1において血管領域と健常領域を含み、かつ疾患領域を含まないと思われる画像領域Bを指定する(S11)。基準領域指定部242は、指定された画像領域Bを第1基準領域に指定する(S12)。更に、基準領域指定部242は、この第1基準領域と、ステップ4の位置合わせの結果に基づいて、他の単色階調画像Gi(i=2〜4)に対して第i基準領域を指定する(S13)。
以上により、4枚の単色階調画像Gi(i=1〜4)に対して第i解析対象領域と第i基準領域がそれぞれ指定された。階調分布演算部251は、第i基準領域中の画素の階調値の分布を表すヒストグラム(基準ヒストグラム)を作成する(S14)。
この基準ヒストグラムの例を図6に示す。基準ヒストグラムJは、自発蛍光撮影により得られたグレースケール画像を単色階調画像Giとした場合に得られるものの例である。基準ヒストグラムJの低階調値側の小さな「山」には、このグレースケール画像において比較的暗く描写される血管領域中の画素の多くが含まれている。また、高階調値側の大きな「山」には、比較的明るく描写される健常領域中の画素の多くが含まれている。
許容範囲設定部250は、基準ヒストグラムJに基づいて階調値の許容範囲を設定する。図6に示す例においては、基準ヒストグラムJの下端と上端の双方を除外して許容範囲を設定している。
画素特定部261は、第i解析対象領域中の画素の階調値のヒストグラム(解析対象ヒストグラム)を作成する(S15)。
この解析対象ヒストグラムの例を図7に示す。解析対象ヒストグラムKは、自発蛍光撮影により得られたグレースケール画像を単色階調画像Giとした場合に得られるものの例である。
画素特定部261は、基準ヒストグラムJから得られた基準領域に基づき、解析対象ヒストグラムKにおいて階調値が許容範囲内に含まれる許容画素と、階調値が許容範囲よりも高い高階調画素と、階調値が許容範囲よりも低い低階調画素とを判別する。それにより、第i解析対象領域中の画素における高階調画素と低階調画素が特定される。(S16)。
画素数カウント部262は、特定された高階調画素の個数(高階調画素数)と低階調画素の個数(低階調画素数)とをカウントする(S17)。
画素数情報生成部212は、画素数カウント部262により求められた高階調画素数及び低階調画素数を表す画素数情報を生成する(S18)。この動作例では、4枚の単色階調画像Giに基づく高階調画素数と低階調画素数の時系列変化を表す時系列変化情報が生成される。
表示制御部211は、ステップ16で特定された高階調画素の位置と低階調画素の位置を、単色階調画像Giの元々の色と異なる表示色で表示させるとともに、ステップ18で生成された画素数情報(時系列変化情報)を表示部271に表示させる(S19)。ここで、高階調画素の位置と低階調画素の位置は、互いに異なる表示色で表示される。
ステップ19による表示例を図8に示す。レポート画面300には、上記の解析結果をまとめたレポート情報が表示される。具体的には、まず、患者ID(Patient ID)や、解析を行った日(Date)などが表示される。
また、レポート画面300には、解析対象の4つの単色階調画像G1〜G4が並んで表示される。各単色階調画像Giにおいては、高階調画素からなる領域(高階調領域)Piと、低階調画素からなる領域(低階調領域)Qiとが、互いに異なる表示色で表示される。たとえば、高階調領域は青色で表示され、低階調領域は赤色で表示される。各単色階調画像Giの上方位置には、その撮影日が表示される。
各単色階調画像Giの下方位置には画素数情報(時系列変化情報)が表示される。この画素数情報としては、その単色階調画像Giについての高階調画素数を表す数値情報Tと、低階調画素数を表す数値情報Uとが表示される。更に、高階調画素数を表す棒グラフVと、低階調画素数を表す棒グラフWも表示される。
また、高階調画素数の時系列変化を表すために、隣接する棒グラフVの頂点位置を結ぶ折れ線グラフXが表示される。同様に、低階調画素数の時系列変化を表すために、隣接する棒グラフWの頂点位置を結ぶ折れ線グラフYが表示される。
[作用・効果]
以上のような眼底撮影装置の作用及び効果を説明する。
この眼底撮影装置は、単色階調画像Gi中の基準領域を指定し、この基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定し、単色階調画像Gi中の解析対象領域中の画素のうち許容範囲外の階調値を有する画素(非許容画素)を特定し、この非許容画素の位置を所定の表示色にして単色階調画像Giを表示するように作用する。
前述のように、基準領域は血管領域と健常領域を含んでいるので、許容範囲はおおよそ血管領域と健常領域の階調値の範囲に相当する。したがって、この許容範囲外の階調値を有する非許容画素は疾患領域を表していると推定できる。この実施形態の眼底撮影装置は、このようにして推定された疾患領域を、元々の単色階調画像と異なる表示色で表示するので、観察者(医師等)は疾患領域と推定される眼底Efの部位を明確に把握できる。
また、この眼底撮影装置によれば、解析対象の単色階調画像Gi中に指定された基準領域に基づいて疾患領域を推定するので、被検眼Eの条件や撮影条件によって画像の明るさやコントラストが異なっていたとしても、疾患領域を効果的に特定することが可能である。
また、自発蛍光撮影により得られた単色階調画像Giであっても、基準領域に基づいて解析対象領域内の血管領域を高確度で特定できるので、血管領域と低蛍光領域とを高確度で判別することが可能である。なお、自発蛍光撮影で得られた単色階調画像Giにおいては、高階調画素の位置する画像領域が過蛍光領域と推定され、低階調画素の位置する画像領域が低蛍光領域と推定される。
また、この眼底撮影装置は、非許容画素の個数を求めて画素数情報を表示することができる。それにより、非許容画素がどのくらい存在するか、すなわち疾患領域がどの程度存在するか容易に把握できる。
また、この眼底撮影装置は、高階調画素と低階調画素とを特定し、これらの画像領域を互いに異なる表示色で表示することができる。それにより、高階調で描写される疾患領域と、低階調で描写される疾患領域とを明確に区別して把握することが可能である。
更に、この眼底撮影装置は、高階調画素数と低階調画素数とを求めて高階調画素数情報と低階調画素数情報とを表示することができる。それにより、高階調で描写される疾患領域及び低階調で描写される疾患領域がそれぞれどの程度存在するか容易に把握できる。
また、この眼底撮影装置における基準領域の指定処理は手動でも自動でも可能である。手動で行う場合、オペレータが所望する画像領域を基準領域に指定でき、解析処理の自由度が向上するという利点がある。これは特にオペレータが熟練者である場合などに有効である。他方、自動で行う場合には、省力化を図れるとともに、オペレータが非熟練者である場合などには診断支援のツールとして特に有効である。
また、この眼底撮影装置は、単色階調画像Gi中の乳頭領域に基づいて解析対象領域を自動で指定できるので、解析対象領域の指定処理の容易化、省力化を図ることができる。
同一の眼底Efについての複数の単色階調画像Giを解析する場合、この眼底撮影装置は、各単色階調画像Giに対して基準領域の指定、許容範囲の設定、及び非許容画素の特定を行う。そして、この眼底撮影装置は、非許容画素の位置を所定の表示色にして各単色階調画像を表示する。それにより、各単色階調画像Giの疾患領域を効果的に特定できるとともに、画像間の比較や疾患領域の時系列変化を明確にかつ容易に把握することがかのうである。
また、この眼底撮影装置は、各単色階調画像Giの非許容画素の個数を求めて時系列変化情報を表示することができるので、疾患領域の時系列変化の把握を効果的に支援することが可能である。
また、この眼底撮影装置は、画像中の特徴点の位置を一致させるようにして複数の単色階調画像Giを位置合わせするとともに、1枚の単色階調画像G1に基準領域を指定し、この基準領域と画像の位置合わせ結果とに基づいて他の単色階調画像Giの基準領域を指定することができる。それにより、複数の単色階調画像Giに対してそれぞれ基準領域を指定するという煩雑な作業を回避でき、作業の省力化を図ることが可能となる。
更に、この眼底撮影装置は、複数の単色階調画像Giの位置合わせを行うとともに、1枚の単色階調画像G1中に乳頭領域を指定し、この乳頭領域に基づいてこの単色階調画像G1に解析対象領域を指定し、この解析対象領域と画像位置合わせ結果とに基づいて他の単色階調画像Giの解析対象領域を指定することができる。それにより、複数の単色階調画像Giに対してそれぞれ解析対象領域を指定するという煩雑な作業を回避でき、作業の省力化を図ることが可能となる。
[変形例]
この実施形態の眼底撮影装置の変形例を説明する。
画素数情報生成部212により生成される画素数情報は、非許容画素が位置する領域の面積を表す情報であってもよい。この面積は疾患領域の面積を意味する。この面積は、たとえば、画素1つ分に相当する単位面積を求め(撮影倍率等から算出できる)、この単位面積を非許容画素の個数で乗算することにより得られる。また、眼底Efの面積や解析対象領域の面積に対する疾患領域の面積の比を算出し、この面積比を表す画素数情報を生成することも可能である。また、高階調画素と低階調画素のそれぞれについて同様の処理を行ってもよい。
上記の実施形態では、単色階調画像に対して1つの基準領域を指定したが、複数の基準領域を指定するようにしてもよい。その場合、許容範囲設定部250は、指定された各基準領域について許容範囲を設定し、画素特定部261は、設定された各許容範囲に基づいて解析対象領域中の非許容画素を特定する。表示制御部211は、各許容範囲に基づく非許容画素の位置を所定の表示色にして単色階調画像を表示させる。
このような処理を行うことで、1枚の単色階調画像について、基準領域が異なる複数の疾患領域(第1〜第mの疾患領域)が得られる。そして、第1の疾患領域を所定の表示色で描写した単色階調画像、第2の疾患領域を所定の表示色で描写した単色階調画像、・・・・、第mの疾患領域を所定の表示色で描写した単色階調画像が表示される。なお、これらm枚の単色階調画像(元は同じ画像)を1枚ずつ表示させてもよいし、2枚以上を並べて表示させてもよい。また、各基準領域に基づいて画素数情報を生成して表示させることも可能である。
更に、表示された複数の単色階調画像や画素数情報を参照して最適な基準領域を選択することも可能である。なお、前述のように、単色階調画像全体で明るさにばらつきがあるので基準領域は解析対象領域の近傍(少なくとも一部が共通であってもよい)に指定されることが望ましい。したがって、解析対象領域との位置関係を考慮して基準領域を選択することも可能である。
許容範囲設定部250により設定された許容範囲を手動で変更することができる。たとえば、図6に示すような基準ヒストグラムを表示させるとともに、設定された許容範囲の上限値や下限値を表す画像(たとえば図6中の点線)を表示させ、この画像をマウスでドラッグすることで許容範囲を変更できる。また、上限値や下限値を数値で表示し、この数値を書き換えることによって許容範囲を変更するようにしてもよい。
上記の実施形態では、複数の単色階調画像Giを解析するときに、1つの単色階調画像G1について指定された基準領域と画像位置合わせ結果とに基づいて、他の単色階調画像Giに基準領域を指定するようになっている。しかし、最初の単色階調画像G1を撮影した時点と、後の単色階調画像Giを撮影した時点とにおいて、眼底Efの疾患部位に変化が生じていることが多々ある。したがって、上記処理により他の単色階調画像Giに指定された基準領域に疾患領域が含まれるおそれがある。そうすると、非許容画素を特定する処理の確度が劣化してしまう。
この問題を解決するために、指定された基準領域の適否を判断し、適当でない場合には基準領域を指定し直すことができる。基準領域の適否の判断は、基準領域に疾患領域が含まれていないかどうか目視観察することで行える。自動で行う場合には、たとえば、疾患領域に対応する階調範囲を予め設定しておき、基準領域内の画素の階調値が当該階調範囲内に含まれるか判断する。基準領域を指定し直す処理についても、上記実施形態と同様に手作業で或いは自動で行うことができる。
上記の実施形態では単色階調画像がグレースケール画像である場合について特に詳しく説明したが、カラー画像に基づく原色画像を解析する場合には次のような処理を行うことができる。
まず、カラー画像をR画像、G画像及びB画像に分解する。これら3つの原色画像は、照明光の異なる波長帯に対応している。一般に、光は波長によって被測定物体への到達深度が異なり、波長が長いほど深部まで到達する。
カラー眼底撮影では次のようになる。青色の波長帯の光は網膜表面でほとんど反射されるので、B画像は網膜の表面ないし浅い部位を描写している。緑色の波長帯の光は網膜の深部まで到達するので、G画像は網膜の深部領域を描写している。赤色の波長帯の光は網膜の後方の脈絡膜まで到達するので、R画像は網膜深部ないし脈絡膜を描写している。
このようなR画像、G画像及びB画像に対して上記実施形態の解析処理を施すことにより、眼底の異なる3つの深度位置についての解析結果が得られる。それにより、眼底の様々な深度における疾患状態をそれぞれ把握できるとともに、深度の違いに応じた疾患状態の変化を把握することも可能となる。
この発明に係るプログラムを、コンピュータによって読み取り可能な任意の記録媒体に記録させることができる。この記録媒体としては、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)などを用いることが可能である。また、ハードディスクドライブやメモリ等の記憶装置に記憶させることも可能である。
また、この発明に係るプログラムをインターネットやLAN等のネットワークを通じて送受信することも可能である。
1 眼底カメラ本体
100 照明光学系
120 撮影光学系
200 コンピュータ
210 制御部
211 表示制御部
212 画素数情報生成部
220 記憶部
230 画像処理部
240 画像領域指定部
241 画像位置調整部
242 基準領域指定部
243 乳頭領域指定部
244 対象領域指定部
250 許容範囲設定部
251 階調分布演算部
260 画像解析部
261 画素特定部
262 画素数カウント部
270 ユーザインターフェイス
271 表示部
272 操作部
Gi 単色階調画像
B 基準領域
H 解析対象領域

Claims (16)

  1. 所定の単色の階調値を画素値とする画素で被検眼の眼底を表現する単色階調画像を記憶する記憶手段と、
    前記眼底の血管部位に相当する血管領域と前記眼底の健常部位に相当する健常領域とを含む基準領域を前記単色階調画像中に指定する指定手段と、
    前記指定された基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定する設定手段と、
    前記単色階調画像中の所定の解析対象領域中の画素のうち、前記許容範囲外の階調値を有する画素を特定する特定手段と、
    表示手段と、
    前記特定された画素の位置を前記所定の単色と異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼底画像解析装置。
  2. 前記特定手段は、前記特定された画素の個数を求め、
    前記制御手段は、該求められた個数を表す画素数情報を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼底画像解析装置。
  3. 前記特定手段は、前記範囲外の階調値を有する画素として、前記許容範囲よりも高い階調値を有する高階調画素と低い階調値を有する低階調画素とを特定し、
    前記制御手段は、前記高階調画素の位置と前記低階調画素の位置とを互いに異なる前記表示色で表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼底画像解析装置。
  4. 前記特定手段は、前記特定された高階調画素の個数と低階調画素の個数とを求め、
    前記制御手段は、該特定された高階調画素の個数を表す高階調画素数情報と低階調画素の個数を表す低階調画素数情報とを前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の眼底画像解析装置。
  5. 前記制御手段は、前記記憶された単色階調画像を前記表示手段に表示させ、
    前記指定手段は、該表示された単色階調画像中の画像領域を指定するための操作手段を含み、前記操作手段により指定された画像領域を前記基準領域とする、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置。
  6. 前記指定手段は、前記記憶された単色階調画像中の画素のうち所定範囲内に階調値が含まれる画素を特定し、該特定された画素のみを含む画像領域を前記基準領域として指定する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置。
  7. 前記指定手段は、前記記憶された単色階調画像中の画素の階調値に基づいて、前記眼底の静脈に相当する静脈領域を特定する静脈領域特定手段を含み、該特定された静脈領域を前記血管領域として含む前記基準領域を指定する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置。
  8. 前記指定手段は、前記眼底の視神経乳頭に相当する乳頭領域を前記単色階調画像中に指定する乳頭領域指定手段と、該指定された乳頭領域のサイズに基づくサイズの前記所定の解析対象領域を前記単色階調画像中に指定する解析対象領域指定手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置。
  9. 前記指定手段は、複数の基準領域を指定し、
    前記設定手段は、前記複数の基準領域のそれぞれについて前記許容範囲を設定し、
    特定手段は、該設定された各許容範囲について、前記所定の解析対象領域中の画素のうち当該許容範囲外の階調値を有する画素を特定し、
    前記制御手段は、前記各許容範囲について特定された画素の位置を前記異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置。
  10. 前記記憶手段は、同一の眼底について異なる日時に撮影された二以上の前記単色階調画像を記憶し、
    前記指定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて前記基準領域を指定し、
    前記設定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて前記許容範囲を設定し、
    前記特定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて、当該単色階調画像中の前記所定の解析対象領域中の画素のうち当該許容範囲外の階調値を有する画素を特定し、
    前記制御手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて、該特定された画素の位置を前記異なる表示色にして当該単色階調画像を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼底画像解析装置。
  11. 前記特定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれについて特定された画素の個数を求め、
    前記制御手段は、前記二以上の単色階調画像について求められた前記個数の時系列変化を表す画素数情報を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の眼底画像解析装置。
  12. 前記指定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれにおける複数の特徴点の位置を一致させることにより前記二以上の単色階調画像の位置合わせを行う位置調整手段と、前記二以上の単色階調画像のうちの一の単色階調画像の前記基準領域を指定し、更に、前記一の単色階調画像中に指定された基準領域と前記位置合わせの結果とに基づいて他の単色階調画像の前記基準領域を指定する基準領域指定手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の眼底画像解析装置。
  13. 前記指定手段は、前記二以上の単色階調画像のそれぞれにおける複数の特徴点の位置を一致させることにより前記二以上の単色階調画像の位置合わせを行う位置調整手段と、前記二以上の単色階調画像のうちの一の単色階調画像中に前記眼底の視神経乳頭に相当する乳頭領域を指定する乳頭領域指定手段と、該指定された乳頭領域のサイズに基づくサイズの前記所定の解析対象領域を前記一の単色階調画像中に指定し、更に、前記一の単色階調画像中に指定された所定の解析対象領域と前記位置合わせの結果とに基づいて他の単色階調画像の前記所定の解析対象領域を指定する解析対象領域指定手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置。
  14. 前記単色階調画像は、グレースケール画像、又はカラー画像を構成する原色画像である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の眼底画像解析装置。
  15. 被検眼の眼底を撮影し、所定の単色の階調値を画素値とする画素で前記眼底を表現する単色階調画像を形成する撮影手段と、
    前記眼底の血管部位に相当する血管領域と前記眼底の健常部位に相当する健常領域とを含む基準領域を、前記撮影された単色階調画像中に指定する指定手段と、
    前記指定された基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定する設定手段と、
    前記単色階調画像中の所定の解析対象領域中の画素のうち、前記許容範囲外の階調値を有する画素を特定する特定手段と、
    表示手段と、
    前記特定された画素の位置を前記所定の単色と異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼底撮影装置。
  16. 所定の単色の階調値を画素値とする画素で被検眼の眼底を表現する単色階調画像を記憶する記憶手段と、表示手段とを有するコンピュータを、
    前記眼底の血管部位に相当する血管領域と前記眼底の健常部位に相当する健常領域とを含む基準領域を前記単色階調画像中に指定する指定手段、
    前記指定された基準領域中の画素の階調値の分布に基づいて階調値の許容範囲を設定する設定手段、
    前記単色階調画像中の所定の解析対象領域中の画素のうち、前記許容範囲外の階調値を有する画素を特定する特定手段、及び、
    前記特定された画素の位置を前記所定の単色と異なる表示色にして前記単色階調画像を前記表示手段に表示させる制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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