JP5270237B2 - キャップの後端側からの嵌合によって先端前側における作動部の口金からの突出を可能とする筆記具、カッター、筆記具形態のドリル。 - Google Patents

キャップの後端側からの嵌合によって先端前側における作動部の口金からの突出を可能とする筆記具、カッター、筆記具形態のドリル。 Download PDF

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Description

本発明は、筆記具、カッター、ドリルのように、先端前側の口金において作動部であるペン先、筆記用の芯等の筆記用先端部(筆記具の場合)、切断刃(カッターの場合)、穴開け用回転歯(ドリルの場合)が、先端前側に位置している口金から突出及び没入が可能であり、かつキャップによって、先端前側及び後端側において嵌合することができる手動の器具に関するものである(但し、以下の説明においては、その典型例である筆記具を中心として具体的な内容を明らかにするが、カッター及び筆記具形態のドリルにおいても、その内容は必然的に援用可能である。)。
筆記具においては、殆ど大抵の場合キャップを支持部本体の先端前側及び後端側の両方に嵌合を可能とし、使用時には後端側の嵌合が行われ、不使用時には前側における嵌合が行われている。
筆記具においては、ボールペンのペン先、及びシャープペンシルの先端部等の筆記用先端部は、使用段階では口金から突出し、不使用段階では口金内に没入しているが、前記突出及び没入については、後端側に位置しているノックの押圧を介して実現されており、特にキャップは、前記突出及び没入に関与していない。
但し、キャップを筆記具の後端側に嵌合する際には、次の工程として筆記用先端部が口金から突出することを予定している以上、キャップの後端側への嵌合とノックの押圧作用とは二重手間であって、本来ならば、キャップの後端側における嵌合と同時に、筆記用先端部が口金から突出することが作業効率上極めて望ましい状況にある。
しかしながら、出願人(発明者)が調査した限りでは、前記嵌合と前記突出とが同時に実現できるような構成は存在しない。
因みに特許文献1は、印鑑付シャープペンシルの構成を開示しており、その請求項1及び図1を参照する限り、一見キャップの嵌合と口金先端からの芯の突出(繰り出し)が可能であるが如くである。
しかしながら、詳細に検討した場合には、特許文献1は、結局、キャップに内包されている印鑑と接触していない状態にて設けられているノックカバーの移動によって前記突出を実現しており、決して前記嵌合と非突出との同時に実現させ得る構成を開示又は示唆している訳ではない。
キャップの後端側からの嵌合によって、筆記用先端部が口金から突出した段階において、現実に筆記作動によって芯は後端側に押圧された状態となるが、そのような押圧状態において前記突出状態の原因となったキャップの後端からの嵌合状態が影響を受けた場合には、当該嵌合状態を安定して維持することは不可能とならざるを得ない。
このような点を考慮するならば、キャップの後端側における嵌合と共に、筆記用先端部の口金からの突出を実現する一方、上記突出の後における作動段階(筆記段階)において押圧力が必然的に発生するにも拘らず、後端側におけるキャップの嵌合を一定した状態にて維持し得る構成が、作業効率及び作業の安定性の双方から不可欠というべきである。
しかるにこのような構成は、これまで提唱されている訳ではない。
前記の如き状況は、キャップの嵌合が可能であり、かつ前側の口金において切断刃の突出及び没入が可能であるカッター、及び穴開け用回転刃の突入及び没入が可能であるドリルの分野においても変わりはない。
実開平7−15390号公報
本発明は、キャップを器具の後端側に嵌合した場合に、筆記用先端部が、口金からの突出を可能とすると共に、上記突出後の作動(筆記)に伴って発生する押圧力にも拘らず、上記後端側における嵌合を安定した状態にて維持し得る筆記具の構成を提供すると共に、当該構成をキャップによる嵌合が可能であるカッター及び筆記具形態のドリルに転用することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明の基本構成は、
(1) 長手方向に移動可能である芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつ芯の先端前側に位置している筆記用先端部の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具において、芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にて芯を前側方向に押圧し、かつ筆記用先端部を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、支持用スペーサーの後端側において、先細り状態となる段差部を設け、突起部の先端におけるテーパー面との接続部に狭幅状の肩部を設け、前記段差部の長手方向幅が前記肩部の長手方向幅以上としている筆記用具、
(2)長手方向に移動可能である芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつ芯の先端前側に位置している筆記用先端部の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具において、芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にて芯を前側方向に押圧し、かつ筆記用先端部を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、突起部の先端における傾斜の程度が、突起部の長手方向中心軸から離れるに従って大きくなり、周囲枠の先端前側に形成されているテーパー面の傾斜の程度が、支持部本体の中心軸に近づくに従って大きくなることを特徴とする請求項1記載の筆記用具、
(3)長手方向に移動可能であるカッター用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつカッター用芯の先端前側に位置している切断刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有しているカッターにおいて、カッター用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、カッター用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、カッター用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてカッター用芯を前側方向に押圧し、かつ切断刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、支持用スペーサーの後端側において、先細り状態となる段差部を設け、突起部の先端におけるテーパー面との接続部に狭幅状の肩部を設け、前記段差部の長手方向幅が前記肩部の長手方向幅以上としているカッター
(4)長手方向に移動可能であるカッター用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつカッター用芯の先端前側に位置している切断刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有しているカッターにおいて、カッター用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、カッター用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、カッター用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてカッター用芯を前側方向に押圧し、かつ切断刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、突起部の先端における傾斜の程度が、突起部の長手方向中心軸から離れるに従って大きくなり、周囲枠の先端前側に形成されているテーパー面の傾斜の程度が、支持部本体の中心軸に近づくに従って大きくなることを特徴とする請求項記載のカッター
(5)長手方向に移動可能であるドリル用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつドリル用芯の先端前側に位置している回転刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具形態のドリルにおいて、ドリル用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、ドリル用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、ドリル用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてドリル用芯を前側方向に押圧し、かつ回転刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、支持用スペーサーの後端側において、先細り状態となる段差部を設け、突起部の先端におけるテーパー面との接続部に狭幅状の肩部を設け、前記段差部の長手方向幅が前記肩部の長手方向幅以上としている筆記具形態のドリル
(6)長手方向に移動可能であるドリル用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつドリル用芯の先端前側に位置している回転刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具形態のドリルにおいて、ドリル用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、ドリル用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、ドリル用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてドリル用芯を前側方向に押圧し、かつ回転刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、突起部の先端における傾斜の程度が、突起部の長手方向中心軸から離れるに従って大きくなり、周囲枠の先端前側に形成されているテーパー面の傾斜の程度が、支持部本体の中心軸に近づくに従って大きくなることを特徴とする筆記具形態のドリル
からなる。
前記基本構成による筆記具、カッター及び筆記具形態のドリルにおいては、使用段階においてキャップを支持部本体の後端側に嵌合することを原因として、作動部である筆記用先端部、切断刃、穴開け用回転刃が前側の口金から直ちに突出可能であり、かつ作動段階における押圧力にも拘らず、キャップの後端側における嵌合状態を安定した状態にて維持し得る一方、不使用の段階では、キャップを前記後端側における嵌合を外し、かつ筆記用先端部、切断刃、回転刃を口金に没入させたうえでキャップを先端前側から嵌合することによって、極めて安全な状態を維持することが可能となる。
前記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)の基本構成からも明らかなように、本発明における筆記具、カッター、筆記具形態のドリルは、支持部本体8、当該支持部本体8の先端前側において結合している口金9、支持部本体8及び口金9における長手方向を形成している中心軸方向に沿って移動可能である芯6、芯6の先端前側に位置している筆記用先端部61、切断刃61、回転刃61、及びキャップ1を不可欠な構成要素としている。
以下、筆記具に即して本発明の実施形態について説明する。
図3(a)は、基本構成(1)、(2)の筆記具において、キャップ1を先端前側において支持部本体8に嵌合した状態を示すが、当該図3(a)からも明らかなように、本発明のキャップ1の内側には開口部側に向かって突出している突起部2を設けており、当該突起部2の突出側先端にはテーパー面21が形成されており、かつその具体的形状及び機能については図4(a)、(b)、(c)及び図5に即して後述するとおりである。
支持部本体8内においては、芯6の後方に前後の長手方向に移動可能であって、かつ芯6の後端側に当接し得る支持用スペーサー3が設けられていると共に、支持部本体8の後端部内側には周囲枠4が設けられており、キャップ1が支持部本体8の後端側に嵌合していない場合には、図3(a)に示すように、支持用スペーサー3の頭部は芯6の後端部に当接しておらず、しかも当該頭部以外の部分は、周囲枠4によって囲まれた状態を実現することが可能である。
支持用スペーサー3の頭部は、後述するように芯6の後端部と当接自在である一方、周囲枠4の内径よりも大きな径を有することによって後端側への移動が制約されており、支持部本体8の後端側から外部に突出することはあり得ない。
尚、図3(a)においては、支持部本体8と口金9の間にOリング5を介在させ、キャップ1を先端前側において嵌合させた場合に、キャップ1に対し堅固な保持状態を実現する実施形態を示すが、キャップ1の先端前側における嵌合状態は、キャップ1の内径と口金9及び支持部本体8の外径及びこれらの双方の材質によって左右されることを考慮するならば、前記Oリング5は必ずしも必要不可欠という訳ではない。
図4(a)、(b)、(c)は、基本構成(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)において、それぞれキャップ1を支持部本体8後端側からの嵌合を開始した段階、嵌合を完了した段階、嵌合を終了しつつある段階をそれぞれ示すが、これらの図面に示す実施形態においては、突起部2の先端において形成されているテーパー面21が、突起部2の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサー3の後端部が、支持用スペーサー3の長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置していることを示す
図4(a)、(b)、(c)に示す前記各基本構成においては、支持用スペーサー3の後端の位置が支持用スペーサー3の長手方向の中心軸から偏位しているため、概略支持部本体8の中心軸に位置している突起部2における先端の円錐の頂点からも偏位しており、必然的に当該後端部は、円錐形状のテーパー面に当接し、頂点には当接せず、弾性バネ7からの弾発力(図4(a)、(b)、(c)の点線は、前記弾発力が作用する方向を示している。)によってテーパー面に沿ったスライドが可能となる。
このように、図4(a)、(b)、(c)に示す前記各基本構成においては、テーパー面を形成する傾斜の方向が等方位的であって、特定方向に形成されていないため、少ない突出の程度でテーパー面を形成することができる。
図4(a)に示すように、前記嵌合を開始した段階では、突起部2は支持用スペーサー3の後端との当接によって支持用スペーサー3を前側に押圧しながら移動することになる。
図4(a)に示す移動段階では、突起部2及び支持用スペーサー3の後側の一部が周囲枠4によって囲まれた状態となっている。
但し前述したように、支持用スペーサー3の後端部が、自らの長手方向中心軸から偏位しているため、突起部2によって押圧されながら前進する際、既に突起部2の先端のテーパー面21をスライドしており、かつ周囲枠4の内壁に接触している可能性がある。
図4(b)に示すように、キャップ1の後端側からの嵌合が完成した段階では、突起部2の内、テーパー面21を形成している先端部以外の部位は、周囲枠4の内の先端前側にてテーパー面41を形成していない部分によって囲まれた状態となっているが、弾性バネ7からの弾発力によって後方に押圧されている以上、支持用スペーサー3の後端部は、突起部2の先端のテーパー面21を更にスライドしたうえで、結局図4(b)に示すように、テーパー面から外れ、周囲枠4の内、テーパー面を形成している先端前側と当接した状態に至っており、このような当接に基づく支持用スペーサー3の固定した状態によって、図3(a)の場合と同じように、芯6の先端に位置している筆記用先端部61が口金9から突出した状態が保持されることになる。
そして、図4(b)に示すように、支持用スペーサー3の後端部が周囲枠4の先端前側と当接している場合には、必然的に支持用スペーサー3は支持部本体8の中心軸方向に対し傾斜した状態となっており、しかも側部が突起部2と当接している。
このような当接を原因として、支持部本体8の後端面が、前記中心軸側に移行することが制約され、かつ周囲枠4の先端前側と当接した状態は、弾性バネ7からの押圧及び前記側部における突起部2の先端との当接によって安定した固定状態として維持されることになる。
しかも、支持用スペーサー3の後端部が周囲枠4に当接していることから、筆記に伴って、芯6に対し後方への押圧力が加えられても、支持用スペーサー3は、周囲枠4に対する当接によって当該押圧力を支えており、当該押圧力がキャップ1の嵌合状態に影響することはない。
図4(c)に示すように、後端部におけるキャップ1の嵌合を開放するために、当該嵌合を終了する過程にある段階においては、支持用スペーサー3の後端部は、弾性バネ7からの弾発力に基づいて当接している周囲枠4の先端前側に形成されているテーパー面41に沿ってスライドし、結局支持用スペーサー3の後方側の少なくとも一部が周囲枠4によって囲まれるような位置に後退し(この場合には、弾性バネ7の弾発力による作用も中止する。)、嵌合が外れた段階では、図3(a)に示す場合と同じように、筆記用先端部61は、口金9の内側に没入することになる。
基本構成(1)、(3)、(5)においては、図4(a)、(b)、(c)に示すように、突起部2の先端において、円錐形状のテーパー面及び支持用スペーサー3において中心軸方向から偏位した後端部を採用したうえで、図1(a)、(b)に示すように、支持用スペーサー3の後端側において、先細り状態となる段差部を設け、突起部2の先端におけるテーパー面21との接続部に狭幅肩部を設け、前記段差部の長手方向幅が前記肩部の長手方向幅以上としている。
このような段差部及び肩部を設けることによって、図1(a)に示すように、キャップ1を支持部本体8の後端側から嵌合を開始した段階では、支持用スペーサー3の後端部は前記肩部の後端に当接し、周囲枠4の内壁に接触せずに支持用スペーサー3及び突起部2の先端前側への移行を実現し、図1(b)に示すように、前記嵌合が完成した段階では、支持用スペーサー3と突起部2との間にて安定し、かつ堅固な係合状態を実現することが可能となる。
基本構成(2)、(4)、(6)においては、図4(a)、(b)、(c)に示すように、突起部2の先端において、円錐形状のテーパー面及び支持用スペーサー3にて中心軸方向から偏位した後端部を採用したうえで、図2に示すように、突起部2の先端における傾斜の程度が、突起部2の長手方向中心軸から離れるに従って大きくなり、周囲枠4の先端前側に形成されているテーパー面41の傾斜の程度が、支持部本体8の中心軸から離れるに従って大きくなることを特徴としている。
図2の状態は、本発明に係るテーパー面21及び同41が、決して直線状の傾斜だけでなく、曲線状の歪曲した傾斜を包摂していることを裏付けている。
このように、突起部2の先端におけるテーパー面21及び周囲枠4の前側におけるテーパー面41よりも、後側の位置となるに従って傾斜の程度が大きくなるような傾斜面を採用することによって、支持用スペーサー3の後端部の速やかなスライドによって図2に示すような支持用スペーサー3、突起部2、周囲枠4の三者間の係合関係を実現することが可能となり、当該後端部の磨耗を防止することが可能となる。
前記基本構成(3)、(4)の、カッターの実施形態は、図3(b)に示すとおりであり、前記(5)、(6)の基本構成による筆記具形態のドリルの実施形態は、図3(c)に示すとおりであり、これらの基本構成及び実施形態に関する説明は、図3(a)の筆記具の実施形態の態様と全く同一であり、基本構成(3)、(5)は基本構成(1)に対応しており、基本構成(4)、(6)は基本構成(2)に対応している。
他方、前記カッターにおいて切断刃61の口金9における没入状況及び口金9からの突出、並びにドリルの回転刃61の口金9における没入及び口金9からの突出に関する実施形態は、筆記具の筆記用先端部61に関し、図4(a)、(b)、図5に示すようなキャップ1の突起部2の先端及び支持用スペーサー3、及び周囲枠4の三者による協働を原因していることと全く共通しているので、前記各図面に即して重複した説明を行うことは避けることにする。
以下、実施例について説明する。
実施例は、前記基本構成(1)、(2)、(3)、(4)、(5)において突起部2のテーパー面21の形状及び支持用スペーサー3の後端部の形状につき、図5に示すように、特定の方向に傾斜しているテーパー面を採用することを特徴としている(図5の点線もまた、図4(a)、(b)、(c)の場合と同様の趣旨である。)。
このような特定方向に傾斜しているテーパー面に立脚している実施例の場合には、支持用スペーサー3の後端部が支持部本体8の中心軸方向に対し偏位している形状とする必要がなく、この点は、図5に示すとおりである。
但し、図4(a)、(b)、(c)と図5との対比からも明らかなように、図5に示す実施例の場合には、テーパー面の突出した最も先端の位置及びその近傍は、支持用スペーサー3の後端部と接触しておらず、余分な突出面が形成されていることにならざるを得ない。
本発明は、筆記具、カッター及び筆記具形態のドリル等のように、使用段階にて前側に突出し、使用しない段階において没入している手動用の器具に関する全産業分野において利用することが可能である。
基本構成(1)、(3)、(5)における突起部及び周囲枠と支持用スペーサーとの係合関係を示す断面図であり、(a)はキャップの後端部からの嵌合が開始するも、完了していない段階の状態を示しており、(b)は前記嵌合が完了した状態を示している。 基本構成(2)、(4)、(6)における突起部及び周囲枠と支持用スペーサーとの係合関係を示す側断面図である。 キャップを先端前側において支持部本体及び口金に嵌合した状態を示す側断面図であって、(a)は基本構成(1)、(2)の筆記具の場合を示しており、(b)は基本構成(3)、(4)のカッターの場合を示しており、(c)は基本構成(5)、(6)の筆記具形態のドリルの場合を示している。 基本構成(1)、(2)、(3)、(4)、(6)においてキャップを後端側から嵌合させた場合における突起部と支持用スペーサー、周囲枠との係合関係を示しており、(a)は嵌合が開始するも、完了していない段階の状態を示しており、(b)は嵌合が完了した状態を示している。 突起部の先端において、特定の方向に傾斜しているテーパー面を採用している実施例において、支持用スペーサーの後端部が、弾性バネの押圧によって順次後方にスライドしている状況を示す側断面図である。
1 キャップ
2 突起部
21 突起部の先端に設けたテーパー面
22 突起部の先端に設けた嵌入用凹部又は嵌入用穴
3 支持用スペーサー
4 周囲枠
41 周囲枠の先端前側に設けたテーパー面
5 Oリング
6 芯、カッター用芯、ドリル用芯
61 芯の先端に位置している作動部である筆記用先端部、切断刃、回転刃
7 弾性バネ
8 支持部本体
9 口金

Claims (7)

  1. 長手方向に移動可能である芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつ芯の先端前側に位置している筆記用先端部の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具において、芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にて芯を前側方向に押圧し、かつ筆記用先端部を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、支持用スペーサーの後端側において、先細り状態となる段差部を設け、突起部の先端におけるテーパー面との接続部に狭幅状の肩部を設け、前記段差部の長手方向幅が前記肩部の長手方向幅以上としている筆記用具。
  2. 長手方向に移動可能である芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつ芯の先端前側に位置している筆記用先端部の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具において、芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にて芯を前側方向に押圧し、かつ筆記用先端部を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、突起部の先端における傾斜の程度が、突起部の長手方向中心軸から離れるに従って大きくなり、周囲枠の先端前側に形成されているテーパー面の傾斜の程度が、支持部本体の中心軸に近づくに従って大きくなることを特徴とする請求項1記載の筆記用具。
  3. 長手方向に移動可能であるカッター用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつカッター用芯の先端前側に位置している切断刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有しているカッターにおいて、カッター用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、カッター用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、カッター用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてカッター用芯を前側方向に押圧し、かつ切断刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、支持用スペーサーの後端側において、先細り状態となる段差部を設け、突起部の先端におけるテーパー面との接続部に狭幅状の肩部を設け、前記段差部の長手方向幅が前記肩部の長手方向幅以上としているカッター
  4. 長手方向に移動可能であるカッター用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつカッター用芯の先端前側に位置している切断刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有しているカッターにおいて、カッター用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、カッター用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、カッター用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてカッター用芯を前側方向に押圧し、かつ切断刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、突起部の先端における傾斜の程度が、突起部の長手方向中心軸から離れるに従って大きくなり、周囲枠の先端前側に形成されているテーパー面の傾斜の程度が、支持部本体の中心軸に近づくに従って大きくなることを特徴とする請求項記載のカッター
  5. 長手方向に移動可能であるドリル用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつドリル用芯の先端前側に位置している回転刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具形態のドリルにおいて、ドリル用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、ドリル用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、ドリル用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてドリル用芯を前側方向に押圧し、かつ回転刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、支持用スペーサーの後端側において、先細り状態となる段差部を設け、突起部の先端におけるテーパー面との接続部に狭幅状の肩部を設け、前記段差部の長手方向幅が前記肩部の長手方向幅以上としている筆記具形態のドリル
  6. 長手方向に移動可能であるドリル用芯を内包し、かつ把持可能な状態にて支持している支持部本体、及び当該支持部本体の前側に位置し、かつドリル用芯の先端前側に位置している回転刃の突出及び没入を可能としている口金、及び支持部本体に対し、先端前側及び後端側の双方において嵌合自在であるキャップを有している筆記具形態のドリルにおいて、ドリル用芯の中途部位における留部と口金又は支持部本体内の固定部との間にて、弾性バネが伸縮自在に介在しており、キャップの内側の嵌合用開口部方向に向かって先端がテーパー面を呈している突起部を設けており、支持部本体の後端側の内側周囲には、所定の肉厚を有し、かつ先端前側が中心軸に向かって内側となるに従って後端側に傾斜しているテーパー面を形成している周囲枠を固着しており、かつ前記突起部は、キャップを支持部本体の後端側に嵌合した際、周囲枠に囲まれた状態となる一方、突起部先端におけるテーパー面の後端の位置が周囲枠の先端部前側におけるテーパー面の後端の位置よりも前側にあるか、又は前後方向において同一レベルにあり、支持部本体内においては、ドリル用芯の後端側において移動自在である支持用スペーサーを内包しており、支持用スペーサーの先端前側の頭部は、ドリル用芯の後端部と当接自在である一方、周囲枠の内径よりも大きな径を有しており、キャップが支持部本体の後端側からの嵌合が行われ、突起部が前側に移行している段階では、前記支持用スペーサーは、前記突起部の後方からの押圧力によって、前記スプリングの弾発力に抗した状態にてドリル用芯を前側方向に押圧し、かつ回転刃を口金から突出した状態とし、支持用スペーサーの後端部は、突起部の後方からの嵌合が終了するまでに、弾性バネの弾発力を原因として、前記突起部の先端におけるテーパー面をスライドして、当該テーパー面から外れた状態と化し、かつ周囲枠の先端前側に位置しているテーパー面に当接した状態とすることが可能であり、突起部の先端において形成されているテーパー面が、突起部の長手方向の中心軸上に位置している頂点を有する円錐形状を呈した状態にて突出した傾斜面を形成しており、かつ支持用スペーサーの後端部が、支持用スペーサーの長手方向に沿った中心軸から偏位した部位に位置しており、突起部の先端における傾斜の程度が、突起部の長手方向中心軸から離れるに従って大きくなり、周囲枠の先端前側に形成されているテーパー面の傾斜の程度が、支持部本体の中心軸に近づくに従って大きくなることを特徴とする筆記具形態のドリル
  7. 突起部の先端におけるテーパー面が、特定の方向に傾斜した状態であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6の何れか1項に記載の筆記用具。
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