JP5270087B2 - 水中油型乳化物 - Google Patents
水中油型乳化物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5270087B2 JP5270087B2 JP2006337197A JP2006337197A JP5270087B2 JP 5270087 B2 JP5270087 B2 JP 5270087B2 JP 2006337197 A JP2006337197 A JP 2006337197A JP 2006337197 A JP2006337197 A JP 2006337197A JP 5270087 B2 JP5270087 B2 JP 5270087B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- oil
- water
- carbon atoms
- water emulsion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 C*(C)C(C1OC(*)(C2)C1C)C2OC Chemical compound C*(C)C(C1OC(*)(C2)C1C)C2OC 0.000 description 1
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Colloid Chemistry (AREA)
Description
特に、洗浄料のような大量の界面活性剤が存在する場合には安定性が失われ乳化破壊が生じることが知られている。そのため、側鎖の一部に特定の基を有する高分子化合物と疎水性化合物を含む特定の組成物を調製し、水で希釈することにより安定性の良好な疎水性化合物の水中油型乳化物が得られることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この方法では、得られる水中油型乳化物の粘度が高粘度になり易いため、粘度低減のために、水、水溶性ポリオール等の液体成分の添加・希釈を行っており、他に有効な粘度低減技術が知られていなかった。このため、水や水溶性ポリオール濃度を抑制したい場合でも、粘度調整のために、それらを多量に配合する必要があるという問題があった。
すなわち、本発明は、次の〔1〕及び〔2〕を提供する。
〔1〕疎水性化合物(a)を、少なくとも側鎖に下記式(1)で表される基を有する高分子化合物(b)で乳化してなる水中油型乳化物であって、水相に水溶性糖類(c)を含み、かつ水の含有量が40〜90質量%である水中油型乳化物。
−(OX)n−E2−R (1)
(式中、n個のXは同一又は異なる炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基、nは5〜300の数、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基、Rはヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。)
〔2〕(a)疎水性化合物を、(b)少なくとも側鎖に上記式(1)で表される基を有する高分子化合物で乳化処理してなる水中油型乳化物と、(c)水溶性糖類とを混合する、水中油型乳化物の製造方法。
次に、本発明の水中油型乳化物に用いられる各成分について説明する。
本発明に用いられる疎水性化合物(a)に特に制限はなく、例えば高級アルコール類、ステロール類、シリコーン類、フッ素系油剤、香料及びその他油性成分を好ましく挙げることができる。
高級アルコール類としては、炭素数が6〜25程度の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールや、芳香脂肪族アルコール等が用いられ、このようなものとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、シンナミルアルコール等を例示することができる。これらの高級アルコール類の中では、セチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。
また、ステロール類としては、例えばコレステロール、イソステアリン酸コレステリル、プロビタミンD3、カンベステロール、ステグマスタノール、アルケニルコハク酸コレステリル(特開平5−294989号公報)等が挙げられる。これらの中では、特にコレステロール、イソステアリン酸コレステリル、アルケニルコハク酸コレステリルが好ましい。
また、フッ素系油剤としては、常温で液体のパーフルオロ有機化合物であるパーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーンが好ましく、例えばパーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
上記疎水性化合物(a)は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明において、疎水性化合物(a)を乳化処理するのに用いられる高分子化合物(b)は、少なくとも側鎖に、下記式(1)で表される基を有する。
−(OX)n−E2−R (1)
式(1)において、n個のXは同一又は異なる炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示す。Xは、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよい。Xの具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、各種ブチレン基、各種ペンチレン基、各種ヘキシレン基、各種シクロペンチレン基、各種シクロヘキシレン基等が挙げられるが、これらの中では、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。
nは5〜300の数を示し、5〜200が好ましく、8〜120がより好ましい。
E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示す。オキシカルボニル基は、Rに結合する原子が炭素原子であってもよく、酸素原子であってもよい。
Rは、ヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。Rは、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよいが、炭素数6〜25のアルキル基が好ましい。Rの具体例としては、各種のヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イコシル基、さらには環上にアルキル基が導入されていてもよいシクロヘキシル基やシクロオクチル基等、及びこれらの基の水素原子の少なくとも1つがヒドロキシル基で置換された基が挙げられる。
多糖誘導体としては、多糖類又はその誘導体のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、下記基(A)で置換された多糖誘導体(以下、多糖誘導体(b−1−a)という)が好ましい。
(A)一般式(2)で表される基
−E1−(OX)n1−E2−R (2)
(式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状、分岐鎖状又は環状の2価の飽和炭化水素基を示し、n1は8〜300の数を示し、X、E2及びRは前記と同じ意味を示し、n1個のXは同一でも異なっていてもよい。)
前記の多糖類又はその誘導体としては、セルロース、グアーガム、スターチ、プルラン、デキストラン、フルクタン、マンナン、寒天、カラギーナン、キチン、キトサン、ペクチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖類;これらにメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が置換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、構成単糖残基中に単独で又は複数の組合せで置換することができる。
これら多糖類又はその誘導体の中では、セルロース、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
これら多糖類又はその誘導体の重量平均分子量は、1万〜1000万が好ましく、より好ましくは10万〜500万、さらに好ましくは20万〜200万である。
Xとしては、炭素数2又は3の直鎖状又は分岐鎖状の2価の飽和炭化水素基が好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン及びトリメチレンが好ましい。
n1で表される(−OX−)の平均付加モル数としては、増粘効果及び乳化安定性の点から、8〜120が好ましく、10〜60がより好ましい。n1個のXは同一でも異なってもよい。E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基であるが、エーテル結合が好ましい。Rとしては、好ましくは炭素数5〜25、より好ましくは6〜20の、ヒドロキシ基で置換されていてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、また、安定性の観点から、非置換のアルキル基、特に非置換の直鎖状アルキル基が好ましい。具体的にはオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基等が好ましい。
本発明における多糖誘導体(b−1)は、基(A)に加え、更に下記の基(B)、(C)及び(D)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。また、基(A)〜(D)のヒドロキシ基の水素原子は、更に基(A)〜(D)で置換されていてもよい。
(B)ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩
(C)ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基又はその塩
(D)一般式(3)で表される基
基(B)としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面の観点から、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これら基(B)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属、アミン類、アンモニウム等の有機カチオン等との塩となっていてもよい。
基(B)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0が好ましく、より好ましくは0〜0.8、さらに好ましくは0〜0.5である。
基(C)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5が好ましい。
R1、R2及びR3としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
Y-のうち、ハロゲンイオンとしては、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が、有機酸イオンとしては、CH3COO-、CH3CH2COO-、CH3(CH2)2COO-等が挙げられる。Y-としては、ヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。
基(D)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5、特に0〜0.3が好ましい。
本発明で用いられる(b−1)多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体としてセルロース類を用いた場合を例に挙げれば、その繰り返し単位は次の一般式(4)で例示される。
水溶性合成高分子化合物は、式(1)の基を主鎖構成モノマー単位当たり、平均で0.0001〜0.1個有する分子量1万〜200万の化合物である。
式(1)の基としては、Xがエチレン基、nが5〜200の数、Rが炭素数4〜30の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基が好ましい。また、式(1)の基の平均数は、主鎖構成モノマー単位当たり、平均で0.001〜0.05が更に好ましく、重量平均分子量は3万〜150万が更に好ましい。
E3−(OX)n−E2−R (5)
(式中、E3は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のハロゲン化アルキル基、カルボキシ基、炭素数2〜6のカルボキシアルキル基、又はそれらの誘導体を示し、X、n、R及びE2は前記と同様の意味を示す。)
また、水溶性モノマーと5〜200個のオキシエチレン(EO)連結鎖を介し炭素数4〜30の疎水基を有するモノマーを共重合させることによっても得ることができる。
上記水溶性モノマーとしては、一般式(6)で表される化合物、又は一般式(7)で表される化合物が挙げられる。
これらの具体例としては、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等があり、これらの化合物は公知の方法で合成できる。
具体例としては、ラウロキシポリエチレングリコールモノアクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノメタクリレート等があり、これらの化合物は公知の方法で合成できる。
水溶性糖類(c)に特に制限はなく、例えばグルコース、果糖、乳糖、麦芽糖、蔗糖、デキストリン、シクロデキストリン、マルトース、フルクトース、プルラン、あるいはソルビトールやマンニトール等の糖アルコール等が挙げられる。この中でも、溶解性、及び粘度低減効果の観点から、澱粉分解物であるデキストリン等の使用が特に好ましい。
デキストリンは、澱粉を酸、酵素、熱その他の作用で部分加水分解する際に生じる1群の中間生成物であって、ブドウ糖が多数結合した高分子の化合物から、少糖類までの種々の重合度の化合物を含む。種類としては白色デキストリン、黄色デキストリン、ブリティッシュガム等があり、いずれも用いることができる。
上記水溶性糖類(c)は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の水中油型乳化物においては、本発明の目的を阻害しない範囲内で水溶性ポリオール等を配合することができる。水溶性ポリオールは、分子内に水酸基を2個以上有する多価アルコールであり、その具体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のアルキレングリコール、ジプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール、グルコース、マルトース、マルチトース、蔗糖、フラクトース、キシリトール、マルトトリオース、スレイトール、等の糖アルコール、グリセリン、ポリグリセリン、エリスリトール、及び澱粉分解還元アルコール等が挙げられる。
また、疎水性化合物(a)、高分子化合物(b)及び水溶性糖類(c)の含有量については、乳化安定性の良好な水中油型乳化物が得る観点から、疎水性化合物(a)の含有量が1〜50質量%、高分子化合物(b)の含有量が0.01〜10質量%であることが好ましく、疎水性化合物(a)の含有量が4〜30質量%で、高分子化合物(b)の含有量が0.05〜5質量%であることがより好ましい。
一方、水溶性糖類(c)の含有量は、減粘効果及び乳化安定性の観点から、8〜50質量%が好ましく、15〜40質量%がより好ましい。
本発明の水中油型乳化物においては、乳化粒子の平均粒子径は、0.1〜8μmであることが好ましく、0.3〜6μmであることがより好ましく、0.5〜5μmであることがさらに好ましい。なお、乳化粒子の平均粒子径は、レーザー散乱による粒度分布測定により求められる値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定する。
本発明の水中油型乳化物の製造方法は、疎水性化合物(a)を、少なくとも側鎖に前記式(1)で表される基を有する高分子化合物(b)で乳化処理してなる水中油型乳化物と、水溶性糖類(c)とを混合することを特徴とする。
水中油型乳化物の製造方法としては、ホモゲナイザーを用い、
(i)疎水性化合物(a)と高分子化合物(b)とを攪拌混合し、次いで水を加えて攪拌し、水中油型乳化物を得たのち、これに水溶性糖類(c)を加えて攪拌する方法、
(ii)疎水性化合物(a)と高分子化合物(b)と水の一部とを攪拌混合し、次いで残りの水を加えて攪拌し、水中油型乳化物を得たのち、水溶性糖類(c)を加えて攪拌する方法、及び
(iii)疎水性化合物(a)と高分子化合物(b)と水の全量とを攪拌混合して、水中油型乳化物を得たのち、水溶性糖類(c)を加えて攪拌する方法等を採用することができる。
また、疎水性化合物(a)と高分子化合物(b)と水溶性糖類(c)とを攪拌混合し、次いで水を加えて攪拌して水中油型乳化物を得る方法も用いることができる。
これらの方法の中では、乳化安定性の良好な粘度が低減された水中油型乳化物が得る観点から、前記(i)の方法が好ましい。
なお、得られた水中油型乳化物に水溶性糖類(c)を加える際、該水溶性糖類(c)は、使用する水の一部に溶解して水溶液の形態で添加してもよく、水を加えずに添加してもよい。このようにして、疎水性化合物(a)、高分子化合物(b)、水溶性糖類(c)及び水の含有量が、それぞれ前記の範囲にある、粘度が低減された水中油型乳化物を製造することができる。
本発明の水中油型乳化物は、乳化安定性が良好で、かつ低粘度であって、例えば洗浄剤分野、化粧料分野、スキンケア剤分野、衣料処理剤分野、香料分野等に好適に用いられる。
(1)乳化状態
得られた直後の乳化物1gをイオン交換水9gに希釈し、プレパラート上に適量のせ、デジタルマイクロスコープ[株式会社キーエンス製、「KEYENCE VH−8500」]で乳化液の乳化状態を観察した。
(2)平均乳化粒子径
乳化物中の乳化粒子の平均粒径は、株式会社堀場製作所製のレーザー散乱/粒度分布測定装置「LA−910」を用いて、乳化物0.5gを生理食塩水99.5gで希釈し、室温にて測定した。
(3)粘度
B型粘度計にて、No.4ローター及びNo.2ローターを使用し、25℃、60rpm、1分間の条件で測定した。
重量平均分子量約80万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(ユニオンカーバイド社製、HEC−QP15000H)80g、イソプロピルアルコール640g及びp−トルエンスルホン酸2.0gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下、室温で30分間攪拌した。この溶液に式(9)で表される化合物15gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。
なお、多糖誘導体の基(A)の置換度は、Zeisel法[D.G.Anderson,Anal.Chem.,43,894(1971)]により求めた。この置換度は、構成単糖残基当たりの置換基の平均数を示す。
特殊機化工業株式会社製、アジホモミキサー、MODEL F.2/5を用い、表1に示す割合で、疎水性化合物(a)及び高分子化合物(b)を温度40℃、回転速度100rpmの条件で30分間攪拌混合した。次に、同速度で攪拌を継続しながら、イオン交換水を10g/分の条件で滴下投入し、投入終了後30分以上攪拌し、水中油型乳化物を得た。この水中油型乳化物に、水溶性糖類(c)を加え、更に30分以上同速度で攪拌し、粘度の低減した水中油型乳化物を得た。この水中油型乳化物について、諸特性を評価した。結果を表1に示す。
比較例1及び2
実施例1及び2において、水溶性糖類(c)を使用しなかった以外は実施例1及び2と同様の操作を行い、水中油型乳化物を得た。結果を表1に示す。
Claims (6)
- 疎水性化合物(a)を、少なくとも側鎖に下記式(1)で表される基を有する高分子化合物(b)で乳化してなる水中油型乳化物であって、水相に水溶性糖類(c)を含み、かつ水の含有量が40〜90質量%であり、該高分子化合物(b)が多糖誘導体(b−1)を含み、該水溶性糖類(c)がデキストリンであり、該多糖誘導体(b−1)が、セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物が有するヒドロキシル基の水素原子の一部又は全てが、下記基(A)で置換されたものである水中油型乳化物。
−(OX)n−E2−R (1)
(式中、n個のXは同一又は異なる炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基、nは5〜300の数、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基、Rはヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。)
(A)一般式(2)で表される基
−E 1 −(OX) n1 −E 2 −R (2)
(式中、E 1 はヒドロキシル基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状、分岐鎖状又は環状の2価の飽和炭化水素基を示し、n1は8〜300の数を示し、n1個のXは同一又は異なる炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E 2 はエーテル結合又はオキシカルボニル基、Rはヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。) - 疎水性化合物(a)1〜50質量%、及び高分子化合物(b)0.01〜10質量%を含有する、請求項1に記載の水中油型乳化物。
- 水溶性糖類(c)8〜50質量%を含有する、請求項1又は2に記載の水中油型乳化物。
- 疎水性化合物(a)が、高級アルコール類、ステロール類、シリコーン類、フッ素系油剤、香料及びその他油性成分の中から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の水中油型乳化物。
- 高分子化合物(b)が、前記多糖誘導体(b−1)及び前記式(1)で表される基を、主鎖構成モノマー単位当たり、平均で0.0001〜0.1個有する重量平均分子量1万〜200万の水溶性合成高分子化合物(b−2)である、請求項1〜4のいずれかに記載の水中油型乳化物。
- 疎水性化合物(a)を、少なくとも側鎖に下記式(1)で表される基を有する高分子化合物(b)で乳化処理してなる水中油型乳化物と、水溶性糖類(c)とを混合する、水中油型乳化物の製造方法であり、該高分子化合物(b)が多糖誘導体(b−1)を含み、該水溶性糖類(c)がデキストリンであり、該多糖誘導体(b−1)が、セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物が有するヒドロキシル基の水素原子の一部又は全てが、下記基(A)で置換されたものである水中油型乳化物の製造方法。
−(OX)n−E2−R (1)
(式中、n個のXは同一又は異なる炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基、nは5〜300の数、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基、Rはヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。)
(A)一般式(2)で表される基
−E 1 −(OX) n1 −E 2 −R (2)
(式中、E 1 はヒドロキシル基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状、分岐鎖状又は環状の2価の飽和炭化水素基を示し、n1は8〜300の数を示し、n1個のXは同一又は異なる炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E 2 はエーテル結合又はオキシカルボニル基、Rはヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006337197A JP5270087B2 (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 水中油型乳化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006337197A JP5270087B2 (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 水中油型乳化物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008149218A JP2008149218A (ja) | 2008-07-03 |
JP5270087B2 true JP5270087B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=39652010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006337197A Expired - Fee Related JP5270087B2 (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 水中油型乳化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5270087B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2023152823A1 (ja) * | 2022-02-09 | 2023-08-17 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6541614B1 (en) * | 1999-06-01 | 2003-04-01 | Kao Corporation | Polysaccharide derivative |
JP3910375B2 (ja) * | 2000-07-31 | 2007-04-25 | 花王株式会社 | 多糖類誘導体の製造法 |
JP2006117746A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Kao Corp | 多糖誘導体 |
-
2006
- 2006-12-14 JP JP2006337197A patent/JP5270087B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008149218A (ja) | 2008-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3973904B2 (ja) | 多糖誘導体 | |
JP4662637B2 (ja) | 乳化システム及び乳剤 | |
US8546559B2 (en) | Modified galactomannan ethers | |
JP2004307463A (ja) | シャンプー組成物 | |
JPS63225312A (ja) | 透明ないし半透明のジエリー状の化粧料 | |
JP2011088893A (ja) | 安定な油中水型乳化物システム | |
JP5492555B2 (ja) | ベシクル含有組成物及びその製造方法 | |
JP2007145903A (ja) | 多糖誘導体 | |
JP5156230B2 (ja) | 粒状組成物 | |
JP3701617B2 (ja) | 水中油型乳化物およびその製造法 | |
JP2001181680A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP5026729B2 (ja) | W/o/w型乳化組成物 | |
JP5270087B2 (ja) | 水中油型乳化物 | |
RU2241008C2 (ru) | Полисахарид и сополиол диметикона в качестве эмульгатора для косметических композиций | |
EP2926804B1 (en) | Cosmetic preparation | |
EP1598044B1 (en) | Oil-in-water emulsion and process for producing the same | |
JPH09169802A (ja) | シクロデキストリンから誘導された新規化合物 | |
WO2002074261A1 (fr) | Emulsion huile dans l'eau et son procede de preparation | |
WO2001058578A1 (fr) | Nouvelle famille de compositions a base d'alkylpolyglycosides et de dimerdiol, notamment utiles pour la preparation d'emulsions huile-dans-eau vaporisables | |
JP4594724B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JPS61133138A (ja) | 乳化組成物 | |
JP2003095887A (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP6799832B2 (ja) | ヒドロキシアルキル化デンプンを含有する洗浄剤組成物 | |
JP6954009B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP4800747B2 (ja) | 難揮散性物質の揮散方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121225 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130509 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5270087 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |