JP5268760B2 - 床化粧材 - Google Patents
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Description
このような床化粧材として、図12に示すように、合成樹脂製の枠体200の枠体本体上面に複数の板状をした表面材300が一定間隔の目地110を形成した状態で固着されているとともに、枠体200の目地110を臨む部分に水抜き孔210が目地110の長手方向に沿って複数設けられている床化粧材100が既に提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、排水性をよりよくするために、上記水抜き孔210の開口面積をできるだけ大きくする必要があるが、枠体が柔らかい合成樹脂で形成されているため、あまり開口面積を大きくすると、枠体が目地110を臨む部分で折れ曲がり易くなる。
そして、この折れ曲がりによって、搬送時や施工時に表面材300が目地110を挟んで隣接する他の表面材300とぶつかり、表面材に欠けや割れが発生することがある。
また、枠体が目地110を臨む部分で折れ曲がり易いので、購入者がこの床化粧材100を手にとってみたとき、しっかり感がなく、高級感を損い、購買意欲を失うおそれがある。
このような床化粧材の場合、軽量な表面材であれば補強リブによって十分撓みを抑止するのであるが、昨今のように保水性を備えた表面材のように、重量が重くなる表面材の場合、上記のような補強リブのみは撓みを防止することができなかった。
接着剤溜まり部(「接着剤壷」ともいう)を連結する補助補強リブは、1本でも構わないが、水抜き孔を完全に塞がなければ、複数本設けるようにしても構わない。
また、上記補強リブは、特に限定されないが、例えば、その形状が枠体本体の下面側からみて平面視棒状、あるいは括れ形状をしたものが挙げられる。
括れ形状としては、瓢箪形、略菱形の枠状体をその端部で連結した形状(中央部が括れた八角形)などが好ましい。
枠体の材質としては、特に限定されないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
表面材の枠体への固定方法は、特に限定されないが、接着剤による接着が好ましい。
しかも、枠体本体の上面側に補強リブ及び補助補強リブを設けたのでは、目地に沿った部分での撓みを少なくすることができたとしても、補強リブが目地内に入り込んだ雨水等が水抜き孔に流れ込むことを妨げるおそれがあり、リブの数量、投影面積には制約がかかるが、補強リブ及び補助補強リブが枠体本体の下面側に設けられているので、リブの数量、投影面積には制約がなく、水抜き孔や補強リブの位置を自由に選択できる。
すれば、補助補強リブの下端と基礎床面との間に隙間が生じて、排水性能がよりよくなる。 さらに、補強リブが水抜き孔の目地の長手方向両側縁に沿って設けられている構成とすれば、より目地に沿った部分での撓みを少なくすることができる。
図1〜図5は、本発明1の床化粧材の第1の実施の形態をあらわしている。
枠体1aは、図3及び図4に示すように、枠体本体3と、脚部4と、雌型嵌合部5と、雄型嵌合部6と、補強リブ7aと、補助補強リブ9aとを備えている。
すなわち、枠体1aと表面材2とは、図示していないが、枠体本体3の上面所定位置に表面材2を沿わせた状態で、接着剤溜まり部32に未硬化状態の接着剤を充填したのち、硬化させることによって接着固定されるようになっている。
雌型嵌合部5は、枠体本体3の1つのコーナー部を挟む2辺から外側に延出するように枠体本体3の端縁に沿って等ピッチで各辺に沿って6つずつ設けられていて、後述する雄型嵌合部6が嵌合する嵌合孔51を備えている。
雄型嵌合部6は、嵌合孔51に嵌り込む大きさをしていて、枠体本体3の雌型嵌合部5が設けられていない残りの2辺に沿って、雌型嵌合部5の対称位置で下面から脚部4と略同じ突出長さで突出するように嵌合孔51には雌型嵌合部5と同数設けられている。
2つ柱状部71は、水抜き孔31の中心軸を挟んで対称位置に枠体本体3の下面からの突出長さが脚部4と同じ円筒形をしている。
連結部72は、2つ柱状部71を連結するように、枠体本体3の下面に沿って設けられ、その枠体本体3の下面からの突出長さが柱状部71より短くなっている。
補助補強リブ9aは、図4及び図5に示すように、枠体本体3からの突出長さが補強リブ7aの柱状部71と同じ突出長さである円筒状をした2つの柱状部91と、この2つの柱状部91の下端間を連結する連結部92とを備え、略門形をしていて、補強リブ7aと補強リブ7aの水抜き孔31の長手方向の中間位置に設けられている。
しかも、上記のように補強リブ7aだけでなく補助補強リブ9aも備えているので、表面材2の形状及び重量などに制限されず、かつ、目地8に沿った部分での撓みが少ないとともに、表面側から裏面側への十分な排水性能を確保できる。すなわち、保水性の表面材等、表面材が重量のあるものであっても目地8に沿った部分での撓みが少ない。
なお、目地に入り込んだ雨水等は図5に矢印で示すように、補助補強リブ9aの部分で分岐して排水される。
図6に示すように、この床化粧材Bは、補助補強リブ9bが、柱状部93が角柱断面矩形の略門形をしているとともに、枠体本体3の下面からの突出長さが補強リブ7aの柱状部71の突出長さより短くなっている以外は、上記床化粧材Aと同様になっている。
図7に示すように、この床化粧材Cは、補強リブ7bが略菱形の枠状体をその端部で連結した形状をしていて、全体が脚部4と同じ長さだけ枠体本体3の下面から突出している以外は、上記床化粧材Bと同様になっている。
図8に示すように、この床化粧材Eは、補強リブ7cが略くの字形していて、全体が脚部4と同じ長さだけ枠体本体3の下面から突出している以外は、上記床化粧材Bと同様になっている。
図9及び図10に示すように、この床化粧材Eは、枠体1bが、上記床化粧材Aの補助補強リブ9aに代えて、水抜き孔31を挟んで配置された接着剤溜まり部32間が3本の補助補強リブ9bによって連結されているとともに、水抜き孔31bの長手方向の端縁に沿って柱状部71の間に棒状の連結部72を備えた補強リブ7aと、略菱形の枠状体をその端部で連結した形状の補強リブ7bを交互に設けた以外は、上記床化粧材Aと同様になっている。
なお、図9中、Sは接着剤である。
また、補強リブ7bが枠形をしているので、化粧床材を水抜き孔部分で切断して寸法調整して用いる場合に、切断しやすい。
図11に示すように、この床化粧材Fは、枠体1cが、上記枠体1bの補強リブ7bの部分も補強リブ7aとした、すなわち、補強リブを補強リブ7aのみとした以外は、上記床化粧材Eと同様になっている。
ポリエチレン樹脂を用いて射出成形し、雌型嵌合部5を除く枠体1bの外寸が295mm角、補助補強リブ9aの幅が3mmの図10に示す形状の枠体1bを得た。
そして、145mm角、厚み15mm、重量500gの4枚の表面材(保水タイル)を目地幅が5mmとなるように上記のようにして得られた枠体1bに接着して床化粧材Eを得た。
補助補強リブ9bを真ん中の1本のみにした以外は、上記実施例1と同様の枠体を射出成形した。
補助補強リブ9bを全く設けない以外は、上記実施例1と同様の枠体を射出成形した。
また、本発明1の上記第1〜第4の実施の形態では、補助補強リブが補強リブと補強リブとの中間位置に1つだけ設けられていたが、水抜き孔の長手方向の寸法を長くし、補助補強リブを複数個設けるようにしても構わない。
さらに、本発明1の上記第1〜第4の実施の形態では、水抜き孔の長手方向両側に配置される補強リブが同じ形状をしていたが、両側で形状が異なっていても構わない。
1a,1b,1c 枠体
2 表面材
3 枠体本体
31 水抜き孔
32 接着剤溜まり部
4 脚部
7a,7b,7c 補強リブ
9a,9b 補助補強リブ
Claims (5)
- 合成樹脂製枠体の枠体本体上面に複数の板状表面材が一定間隔の目地を形成した状態で固着され、枠体本体の下面側から枠体本体と敷設面との間に排水空間を形成する多数の脚部を備えているとともに、前記枠体本体の前記目地を臨む部分に目地の長手方向に長孔状の水抜き孔が目地に沿って複数設けられ、かつ、前記合成樹脂製枠体が、枠体本体の下面の前記目地を臨み、前記水抜き孔を避けた位置に、枠体の前記目地を臨む部分を中心とする撓みを抑止する補強リブを備えている床化粧材であって、水抜き孔を跨ぐように目地の長手方向から見て略門型をした補助補強リブを、枠体本体の下面側に備えていることを特徴とする床化粧材。
- 補助補強リブの、枠体本体の下面からの最大突出長さが前記脚部の突出長さより短い請求項1に記載の床化粧材。
- 合成樹脂製枠体の枠体本体上面に複数の板状表面材が一定間隔の目地を形成した状態で固着され、枠体本体の下面側から枠体本体と敷設面との間に排水空間を形成する多数の脚部を備えているとともに、前記枠体本体の前記目地を臨む部分に目地の長手方向に長孔状の水抜き孔が目地に沿って複数設けられ、かつ、前記合成樹脂製枠体が、枠体本体の下面の前記目地を臨み、前記水抜き孔を避けた位置に、枠体の前記目地を臨む部分を中心とする撓みを抑止する補強リブを備えている床化粧材であって、前記枠体本体の下面側に枠体本体上面に受けられた板状表面材の固定用接着剤が充填固化される筒状をした接着剤溜まり部の、前記水抜き孔を挟んで配置された接着剤溜まり部が水抜き孔を跨ぐように配置された補助補強リブで連結されていることを特徴とする化粧床材。
- 補強リブが水抜き孔の目地の長手方向両側縁に沿って設けられている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の床化粧材。
- 括れ形状をした補強リブを備えている請求項4に記載の床化粧材。
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