JP2005023777A - 強化化粧パネル - Google Patents

強化化粧パネル Download PDF

Info

Publication number
JP2005023777A
JP2005023777A JP2004049101A JP2004049101A JP2005023777A JP 2005023777 A JP2005023777 A JP 2005023777A JP 2004049101 A JP2004049101 A JP 2004049101A JP 2004049101 A JP2004049101 A JP 2004049101A JP 2005023777 A JP2005023777 A JP 2005023777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative panel
reinforced
panel according
reinforced decorative
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004049101A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Hiraoka
勝也 平岡
Yoshimi Boku
香美 朴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2004049101A priority Critical patent/JP2005023777A/ja
Publication of JP2005023777A publication Critical patent/JP2005023777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】 強化化粧パネルにおいて、軽量化を維持したまま、強度を上げ、しかも、そり変形を防止できるようにする。
【解決手段】 無機材から成る平板状の化粧材2からなる層の裏面に、繊維強化セメント4からなる層を付設してある強化化粧パネルであって、前記繊維強化セメント4の層に、厚み方向に突出し、且つ、複数のリブ部を一体に形成し、前記複数のリブ部で囲まれた凹部に、発泡樹脂3を配置して一体化してある強化化粧パネル1。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無機材から成る平板状の化粧層の裏面に、繊維強化セメント層を付設してある強化化粧パネルに関するものである。
従来の前記強化化粧パネルは、例えば、石、タイル、セラミック板等の無機材から成る平板状の化粧板単体では、曲げ力に対して弱いために、そのものの厚みを上げて強度を上げる代わりに、裏面に繊維強化セメント層のみを一体に付設して、軽量化を果たしながら強度を上げたものが提供されている(例えば特許文献1参照)。
この強化化粧パネルは、前述の無機材自身の厚みを上げたものよりも、薄くて数倍強度が高い。
特開2003−227200
しかし、石、タイル、セラミック板等の無機材から成る化粧層と繊維強化セメント層とは、熱や湿度による伸縮率の違いや、成型時の繊維強化セメント層の収縮等により、パネル全体がそり変形を起こし、特に、大寸法のパネルであればあるほどそり量は大きくなり、例えば、そのパネルを建築の内装や外装用に使う場合、施工するのが困難に成ったり、施工仕上がりが悪くなるおそれがあった。
そのために、小寸法のものでしか使用されていないのが現状である。
本発明の目的は、強化化粧パネルにおいて、軽量化を維持したまま、強度を上げ、しかも、そり変形を防止できるようにする点にある。
上記の課題を解決する請求項1の発明は、繊維強化セメント層に、厚み方向に突出し、且つ、複数のリブ部を一体に形成し、前記複数のリブ部で囲まれた凹部に、発泡樹脂を配置して一体化してあることにある。
上記請求項1の発明の構成によれば、複数のリブ部により、そり及び曲げ力に対する強度が上がり、しかも、複数のリブ部に囲まれた凹部に配置して一体化してある発泡樹脂により、重量を上げずに厚み方向の耐荷重強度も上がる。
上記の課題を解決する請求項2の発明は、前記複数のリブ部は、互いに延設方向が異なる縦リブ部と横リブ部とから成るところにある。
上記請求項2の発明の構成によれば、縦リブ部と横リブ部とにより、パネルの二次元方向のそり及び曲げ力に対する強度が、より向上する。
上記の課題を解決する請求項3の発明は、前記縦リブ部と前記横リブ部は、少なくとも周辺部に夫々配置してあるところにある。
上記請求項3の発明の構成によれば、周辺部に形成された縦リブ部と横リブ部とにより、箱型の補強形状に成り、パネル全体としての強度を上げることが出来る。
上記の課題を解決する請求項4の発明は、前記縦リブ部と前記横リブ部は、互いに格子状に交差して一体連設してあるところにある。
上記請求項4の発明の構成によれば、互いに格子状に交差した縦リブ部と横リブ部とにより、各リブに沿った方向のみならず、斜め方向に対する強度も向上する。
上記の課題を解決する請求項5の発明は、前記縦リブ部と前記横リブ部の少なくとも一方に、その長手方向に沿った鉄筋を埋設してあるところにある。
上記請求項5の発明の構成によれば、各リブ部自身の強度も、埋設した鉄筋により上がる。
上記の課題を解決する請求項6の発明は、前記繊維強化セメント層に、その厚み方向に突出する柱状部を一体に形成してあるところにある。
上記請求項6の発明の構成によれば、前記柱状部が化粧層に作用する荷重に対して軸力で支持し、パネル厚み方向の耐荷重力が向上する。
上記の課題を解決する請求項7の発明は、前記リブ部は、夫々基端部側ほど厚肉な傾斜面を形成してあるところにある。
上記請求項7の発明の構成によれば、基端部側ほど厚肉な傾斜面により、リブ部基端部の強度が上がり、リブ部に曲げ力が作用しても、リブ部の基端部に亀裂が発生するのを防止してくれる。
上記の課題を解決する請求項8の発明は、前記リブ部は、前記発泡樹脂よりも前記化粧層の裏面側に突出する接地端部を設けてあるところにある。
上記請求項8の発明の構成によれば、強化繊維パネルを地面に敷設した時に、リブ部の接地端部が、接地して上からの荷重を支持してパネル全体を支えるため、自動車などの重量物が載る床や路面に使用できる。
上記の課題を解決する請求項9の発明は、前記複数のリブ部間に形成される凹入部夫々に配置した前記発泡樹脂は、一連に繋がった一体連設部材してあるところにある。
上記請求項9の発明の構成によれば、発泡樹脂が一体連設部材であるために、製造時に発泡樹脂の固定及び、繊維強化セメント成型時の成形型にも利用でき、生産性が向上する。
上記の課題を解決する請求項10の発明は、前記化粧層は、金属、ガラス、タイル、自然石、セラミック成型品の少なくとも一種を、複数並べて一体化した層であるところにある。
上記請求項10の発明の構成によれば、金属、ガラス、タイル、自然石、セラミック成形品等から、化粧層を形成することにより、装飾性の豊かなパネルが設計でき、しかも、薄肉の化粧層にしてコストを抑えた製品にしても、リブ部を形成した繊維強化セメント層により強度を確保できる物に出来る。
上記の課題を解決する請求項11の発明は、複数並べて敷設した時に、隣接するもの同士が互いに嵌合し合う外形に成るように、周辺形状を形成してあるところにある。
上記請求項11の発明の構成によれば、パネル外形をバラエティに富んだ製品に設計しても、敷設した際の目地を揃えることが出来、施工性を向上できる。
上記の課題を解決する請求項12の発明は、複数並べて敷設した時に、隣接するもの同士を連結自在にする連結手段を、周辺部に形成してあるところにある。
上記請求項12の発明の構成によれば、複数敷設したときに互いに隣接するもの同士を、連結手段で連結することにより、全体として強固に敷設された設置物に仕上げることができる。
上記の課題を解決する請求項13の発明は、前記化粧層の表面部に、発光体を付設してあるところにある。
上記請求項13の発明の構成によれば、発光体を備えたパネルは、道路や建物の床に敷設することにより、歩行者の誘導灯としての機能を付け加えることができる。
上記の課題を解決する請求項14の発明は、前記発泡樹脂と繊維強化セメント層の間に、発熱体を敷設してあるところにある。
上記請求項14の発明の構成によれば、寒冷地における融雪床板や融雪壁パネル、あるいは暖房床板や暖房壁として利用することかできる。
以上のように、この発明の強化化粧パネルによれば、軽量化に伴う強化化粧パネルの運送コストが低減されたため、施工現場から遠隔地にある石の生産地での製造が可能となり、石の使用効率が100%になる他、海外生産で実現することによる低コストで豪華な石貼り床等の製品を消費者に提供することができるようになった。
特に、乱貼り石の床板は現場加工が皆無となり、現場での作業環境の改善や騒音、埃問題等の近隣対策問題、及び廃材処理問題など今までの石工事の問題点を解決することができた。
また、強化化粧パネルの軽量化により、職人一人でも取り扱いできる重量になったことと、施工する場合、砕石転圧した部分に砂を敷いてその上に強化化粧パネルを並べることで施工が完了できるので、現場での下地コンクリートの削減、廃材処理費の削減、運搬費やクレ−ン費の低減、工期短縮と専門職を必要としない人件費の低減など大幅なコスト削減が実現した。
具体的には、従来の強化化粧パネルに比べて約1/3以下の軽量化が達成できたことにより、その施工工期は従来の工期1/5以下となり、施工費用も3割から4割削減することができた。
また、繊維強化セメントを使用しているので鉄筋が不要になり、鉄筋を使用する際に求められるJIS規格のカブリ厚を取らなくてもよくなり、厚みを厚くすることがなくなり、より重量が削減される。
また、発泡樹脂に貫通孔を開けたり溝を形成することにより、該部分に注入され硬化したセメントが、柱状やリブ状、又は格子状の補強部分を形成し、強化化粧パネルの圧縮強度、曲げ強度が向上することになる。
更に、強化化粧パネルの内部に鉄筋を挿入して補強をする際にも、発泡樹脂の溝内に鉄筋を通すことで、鉄筋を使用する際に求められるJIS規格のカブリ厚を確保することができる。
現場での形状加工は従来の厚いコンクリート床板に比較して簡単に加工できるため施工性も向上した。
これらの強化化粧パネルを床板用として使用した場合は、石のすぐ下が発泡樹脂であるために歩行時の衝撃が緩和され、老人や足の悪い人に対しては従来のコンクリート下地よりも良い結果となり病院などの歩道として最適となる。
更に、発泡樹脂の加工の容易性により、勾配などの加工が簡単になり車椅子用傾斜歩道を簡単に施工できる等の利点もある。
また、これらの強化化粧パネルを壁材として使用した場合は、内部の発泡樹脂により、断熱性、遮音性、保温性の優れた軽量壁建材として使用することができる。
なお、この強化化粧パネルがはその軽さのために生じる配置後の移動による目地の割れは、強化化粧パネルの四隅の接続金具挿入用の穴に接続金具を挿入することで各強化化粧パネルを固定することで防ぐことができ、また、寒冷地においては凍結により強化化粧パネルからなる床板が浮き上がる場合があるが、アンカーを打つことにより地面と床板が一体化するためこれらの問題も解決された。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1(A)(B)に示す強化化粧パネル1は、本発明に係る強化化粧パネルの外形を示すものであり、矩形状の平板形状の一方主面(表面)には、それぞれ石からなる化粧材2が複数個設けられて平板状の化粧層を形成しており、床面等として使用されるものである。
この強化化粧パネル1の大きさは、例えば、60cm×60cm、厚み100mmとして重量は30kg程度となり、この大きさで普通コンクリートを使用した場合は95kgであり、通常のものの約1/3以下の軽量化が達成できており、職人一人でも持ち運んで施工できる重量になった。
図2(A)は、別の実施形態の強化化粧パネルの正面断面図であり、図2(B)はそれに用いられる発泡樹脂の一例としての発泡スチロール、図2(C)は同じく発泡スチロールの他の例の斜視図である。
強化化粧パネル1は、矩形状をした発泡スチロール3の一方主面(表面側)と周囲側面が繊維強化セメント層の一例としての硝子繊維補強モルタル(GRC)4で覆われており、また、発泡スチロール3の両主面を貫く貫通孔5の内部にも硝子繊維補強モルタル4が充填されている。そのために、周囲側面に本発明のリブ部が形成され、貫通孔5内には、柱状部が形成される。
通常、強化化粧パネルをコンクリートのみによって製造する場合は、鉄筋を補強材として使用するため、JIS規格にてカブリ厚を約2.5cm以上取らなくてはならず、全体の厚みが厚くなり重量が重くなるが、硝子繊維補強モルタル4の場合は鉄筋が不要であるため薄くでき、重量削減に寄与することとなる。
また、貫通孔5内の硝子繊維補強モルタル4の存在により、上下方向のモルタル柱(柱状部)が形成され、発泡スチロール3のみの場合に比較して上下方向の荷重に対する強度が向上する。
この、孔の数を増やすことでモルタル柱が多くなりより荷重に対して強度のある床板が構成でき、例えば図2(B)のような貫通孔5の数が少ない発泡スチロール3を使用するものは荷重の少ない歩行者用床板の強化化粧パネルとし、図2(C)のような貫通孔5の数が多い発泡スチロール3を使用するものは荷重の大きな自動車用床板の強化化粧パネルとして利用できる。
次に、これらの強化化粧パネル1の製造方法を説明すれば、周知の方法と同様、型枠内底面にパラフィン等を入れ、この上に化粧材2を表面を下向きにして並べてパラフィンを固化して固定し、その上に硝子繊維補強モルタル4を10mm程度の厚みになるように打設する。
次に、図2(B)又は図2(C)で示す発泡スチロール3を型枠内に収納し、その発泡スチロール3と型枠との隙間(約10mm)に硝子繊維補強モルタル4を10mm程度の厚みになるように打設するとともに、貫通孔5内にも硝子繊維補強モルタル4を充填し養生し、その後、型枠を外して上下反転させれば、図2(A)に示す強化化粧パネル1が得られる。
なお、図示のものは裏面側で発泡スチロール3がむき出しになっているが、裏面側も硝子繊維補強モルタル4で覆うようにしても良いし、また、貫通孔5内は硝子繊維補強モルタル4が充填されているが、通常のコンクリートを充填し裏面とともに覆うようにしても良い。
次に、図3(A)は、別の実施形態の強化化粧パネルの正面断面図であり、図3(B)は同じく図3(A)に関する発泡スチロールの一例を示す斜視図である。
強化化粧パネル1は、矩形状をした発泡スチロール3の両主面と周囲側面が硝子繊維補強モルタル4で覆われており、また、発泡スチロール3には、その両主面を貫く貫通孔5と共に、一方主面(表面側)側から、溝6が部分的に他方主面(裏面側)に達する貫通部を有するように形成されており、これら貫通孔5及び溝6の内部にも硝子繊維補強モルタル4が充填されている。
貫通孔5内の硝子繊維補強モルタル4により上下方向のモルタル柱が形成され、発泡スチロール3のみの場合に比較して上下方向の荷重に対する強度が向上していると共に、溝6内の硝子繊維補強モルタル4により該モルタル成型物がリブ構造(縦リブ部と、横リブ部を構成する)を取ることになり、発泡スチロール3との接着力の向上や全体の強度向上に寄与している。
また、溝6は部分的に底部までの貫通部を有しているので、溝6内(リブ部)の硝子繊維補強モルタル4が底面を覆う硝子繊維補強モルタル4と一体化し、リブ構造の強度や上下荷重に対する強度が向上し、発泡スチロール3との接着力も向上する。
更に、図3(A)に示すように、溝6の最下部の貫通部において、発泡スチロール3の底面とでR部を形成することで、製造時に硝子繊維補強モルタル4を溝6内に流し込み易くなり、また、硝子繊維補強モルタル4の底面部分と溝6内(リブ部)の接続が強固になり、更に、硝子繊維強化モルタル4からなるリブ部基端部の強度が上がり、リブ部に曲げ力が作用しても、この基端部に亀裂が生じたりするのを防ぐことができる。
また、図3(B)に示すように、発泡スチロール3の複数の溝6を縦横に交差させれば、硝子繊維補強モルタル4が形成するリブは格子状のリブ構造となり、更に曲げ強度の向上に寄与するようになる。
なお、この場合、溝6を、これら縦横の溝6により区画された各小ブロックの下面側各四隅のみを残して、他の部分を発泡スチロール3の底面に達する貫通部としておけば、発泡スチロール3の一体化を保ったまま、硝子繊維補強モルタル4の底面部分と溝6内(リブ部)の接続を強固にすることができる。
更に、別の実施形態として、図3(A)(B)のように、発泡スチロール3の溝6内に、鉄筋7を入れておけば(例えば、溝6の形状に合致するメッシュ鉄筋7を用いる)、強化化粧パネルの曲げ強度がより向上すると共に、溝6の中に鉄筋が入るため、JIS規格の鉄筋のカブリ厚み(25mm以上)を、パネルの厚みを必要以上に厚くすることなく確保することができる。
なお、上記実施形態では、発泡スチロール3には溝6と共に貫通孔5を併設したが、貫通孔3を用いずに溝6だけ設けても良く、また、発泡スチロール3の裏面側は硝子繊維補強モルタルで覆わずにむきだしであっても良く、更に、溝6は交差させずに一方向のみの溝6を設ける構成としても良い。
また、別の実施形態として、図4に示すように、平板状の発泡スチロール3の複数個を互いにして間隔を隔てた状態で並設し、それら複数個の発泡スチロール3群の周面のうちで、一方の主面(表面)を硝子繊維補強モルタル4で覆い、且つ、隣接する複数個の発泡スチロール3間の隙間に、硝子繊維モルタル4を充填して一体化してあってもよい。
これにより、隣接する複数個の発泡スチロール3間に充填された硝子繊維モルタル4が強化化粧パネルのリブ部30を構成して全体として、耐荷重のみならず、曲げ強度も向上し、その上、主面側の硝子繊維モルタル4と、発泡スチロール3との縁離防止にもなる。
尚、前記リブ部30内には、配筋をして補強してあってもよい。
前記リブ部30が一体形成されていることにより、強化化粧パネルの一部を切断して使用する場合にも、リブ部30による耐曲げ補強効果が期待できる。
また、別の実施例として、図5(A)とその図のA−A断面図である図5(B)に示すように、前記並設した複数個の発泡スチロール(発泡樹脂)3で、互いに隣接するものどうしを、その一部分で一体連結する連結部31を設け、前記連結部31は、前記発泡スチロール3の厚み方向で主面とは反対側の面側寄りに配置してある。
また、溝を形成する発泡スチロールの上角部は、夫々面取りして斜面32を形成してある。
次に、図6は、請求項11の発明に係る実施形態の強化化粧パネル11の斜視図であり、上面には不定形状の乱貼り石12が貼られ、その乱貼り石12の形状に合わせるように、平面外周形状が曲線又は折れ曲がり線を伴う凹凸を有しており、かつ対向する側面13,13’及び14,14’同士の凹凸による輪郭が互いに合致し、複数の強化化粧パネル11を敷き詰めた時に隣り合う強化化粧パネル11同士がその側面13と13’又は側面14と14’とが嵌合するようになっている。
上記同形状の強化化粧パネル11を複数作成し、同方向に向けて縦横に詰めて並べれば、隣り合う強化化粧パネル11の接触する側面13と側面13’又は側面14と側面14’の凹凸が嵌合し、隙間無く施工することができる。
次に、図7は、請求項12の発明に係る実施形態の強化化粧パネル15の斜視図であり、四隅の上面に接続金具挿入用の穴16が設けてあり、強化化粧パネル15を並べた際、各強化化粧パネル15の隣接する四隅の部分の2カ所の接続金具挿入用の穴16に、接着剤を入れた後、コ字状の接続金具17を挿入固定することにより強化化粧パネル15を固定する。
上記のように接続金具17で固定することにより、目地施工後に両強化化粧パネル15が移動して目地が割れることを防止でき、本願発明のような軽量な強化化粧パネルにおいては、強化化粧パネル移動に伴う目地割れ防止手段として有効となる。
次に、以上説明した強化化粧パネルを用いた施工方法を図8に基づいて説明する。
まず、従来の施工方法と同様、砕石8を敷き詰めて転圧した上に砂を敷いた後、砂:セメント=3:1の割合で混ぜたものを数cmの厚みで打設し(図示せず)、その上に強化化粧パネル1を並べて敷き詰め、コンクリートの硬化を待つ。
この時、スパイラルアンカー9を各強化化粧パネル1上から地面10に対して打ち込むようにすれば、強化化粧パネル1と地面10が一体化し、寒冷地における凍結により強化化粧パネル1が浮き上がることが防止できるようになる。
次に、図9は、勾配を有する例えば車椅子用傾斜歩道を施工する例を示し、強化化粧パネルの材料である発泡スチロール3の加工の容易性を利用して、発泡スチロール3の厚みを左右で変えて主面を傾斜させた強化化粧パネル18をその高さを違えたものを複数個用意し、これらを並べて施工することで簡単に傾斜面を得ることができる。
次に、図10は、花壇擁壁に使用される強化化粧パネルを示すもので、この強化化粧パネル19には、その一側面部付近の硝子繊維補強モルタル4内にインサートナット20が埋め込まれており、施工現場でこのインサートナット20に頭部をねじ切った異形鉄筋21を挿入し、異形鉄筋21が強化化粧パネル19端部から突出固定された状態で、複数個並べて施工現場でコンクリート22を打設すれば、花壇擁壁が施工できる。なお、23は花壇に入れられた土である。
次に図11(A)(B)は、強化化粧パネルの他の例を示すものであり、図11(A)の強化化粧パネル板24は、硝子繊維補強モルタル4が発泡スチロール3の両主面と、側面のうち対向する2つの側面のみを覆っており、他の2側面(図示では上下の面)は発泡スチロール3がむき出しになっており、この部分を上下に貫通する貫通孔25が2箇所設けられ、硝子繊維補強モルタル4からなる表面には、タイル状や岩肌調に装飾加工が施してある。
この強化化粧パネル24を、現場にて図示のように立設した状態で複数個を上に積み重ね、積み重ねられた強化化粧パネル24群に対して、その貫通孔25に鉄筋を挿入し、モルタルを流し込むことによって各強化化粧パネル24は一体化され、外装壁、間仕切り壁、塀や門柱等を施工することができる。
また図11(B)の強化化粧パネル26は、先の強化化粧パネル24と同様の構造にて、外装壁、間仕切り壁、塀や門柱等を施工できるものてあるが、その表面に化粧材2が貼付け、あるいは先付け工法で同時成型により取付けられたものである。
図12は、塀の施工例を示すために塀の内部構造を示したものであり、この場合の強化化粧パネル1は、塀の端部用は片方の側面に、その他のものは両側面にL字型の段違い部を形成しており、施工方法としては、まず地面上に適宜手段で強化化粧パネル1を並べ、この際、左右に隣り合う強化化粧パネル1同士をこの段違い部をかみ合わせるようにしておき、この段違い状となった部分の突出部に設けられた貫通穴33に、強化化粧パネル1の一段分の長さの連結ボルト34を差し込み、次に、これら強化化粧パネル1の上段に更に強化化粧パネル1を同様に積み上げてゆき、下段の連結ボルト34の頭部に次に上に重ねた強化化粧パネル1の孔に挿入した連結ボルト34の下端をねじ込んでゆき、積み上げ終了後にこの連結ボルト34を挿入した貫通穴33にグラウト材35を流し込んで上下及び左右方向に並んだ強化化粧パネル1の定着を図るのである。
上記施工方法によれば、塀の高さの長い鉄筋により上下のパネルの定着を図る方法に比較して、全てのパネルを一度に持ち上げる必要が無くなり、また、軽量な本発明の強化化粧パネル1は積み上げも容易であるので、施工時間の短縮と施工人数の
また、強化化粧パネル1の軽量な点を生かして、グラウト用の貫通穴33や連結ボルト34を用いずに、適宜な連結金物を用いた連結部により乾式で固定することも可能である。
また、図13に示すように、強化化粧パネルの表面に並べて貼付け一体化した石やタイル等の複数枚の化粧材2間の目地部に、予め上端部に着脱自在な栓27をした筒体28(図13、図14)を埋設一体化しておき、強化化粧パネルを床材として現場に取付施工した後に、前記栓27を取外しを、筒体28による上下貫通孔を形成して、透水部を構成するようにしても良い。
尚、筒体28は、下側ほど径が大きくなる円錐形に形成しておけば、上部から侵入するゴミ等の詰りを抑制して、下方へ落下させやすくなる。
また、前記強化セメント体内には、誘導用や標示用として、表面部に露出するように発光ダイオード等の発光体を付設してあれば、更なる機能が付加された強化化粧パネルが形成できる。
図15は、強化化粧パネル1の主面側における発泡スチロール3と硝子繊維強化モルタル4の間に、面状ヒーター材(発熱体)29を設けたものであり、これら面状ヒーター材29は適宜接続されている電線(図示せず)より電力供給を受けて発熱し、寒冷地における床面上の融雪等を行えるが、同様の構造を用いた家庭用床用パネルや壁面用パネルとし、暖房用として利用することもできる。
以上述べたこの発明の強化化粧パネルは、上記実施形態に限定されるものではなく、その用途も床用や壁用、花壇の擁壁用、門柱用に限定されるものではなく、各種用途に使用することができ、屋上用に使用することもでき、また、化粧材や表面装飾加工も必須のものではなく、化粧材を貼らなかったり装飾加工を施さない強化化粧パネルとすることも可能である。
また、使用される発泡スチロールについても特に限定されるものではないが、準防火壁等とする場合には難燃性発泡スチロールを使用するなど、この発明の目的の範囲内で、その用途によって適宜変更して使用することができる。
また、発泡スチロール3に代え、他の樹脂の発泡体、例えば発泡ポリプロピレンや発泡フェノール樹脂等でもよく、それらを本発明では発泡樹脂と総称する。
尚、硝子繊維補強モルタル4は、硝子繊維に代え、炭素繊維、アラミド繊維等の補強度合成繊維や、植物繊維又は、ステンレス繊維等の金属繊維であってもよい。
繊維補強モルタルで覆う発泡樹脂の平板の面は、周面のうちの主面(表面)は必須であり、その主面の他に、側面の全て(直方体であれば4面、平面視多角形の平板であれば、4面以上の多面)を共に覆ってあれば、全体が繊維補強モルタルの箱形になり、強度が増加する。
また、主面に対向する裏面とも、繊維補強モルタルで覆われていても良いのは、もちろんである。
(A)、(B)は、この発明に係る強化化粧パネルの外形を示す斜視図。 (A)は、この発明の強化化粧パネルの一例を示す正面断面図、(B)、(C)はそれぞれ発泡スチロールの一例を示す斜視図。 (A)は、この発明の強化化粧パネルの他の例を示す正面断面図、(B)発泡スチロールの他の例を示す斜視図。 本発明の別の構造の強化化粧パネルの例を示す一部切欠き斜視図。 (A)は本発明の発泡樹脂の別構造を示す平面図、(B)は(A)のA−A断面図。 この発明の強化化粧パネルの他の例を示す斜視図。 この発明の強化化粧パネルの他の例を示す斜視図。 この発明の強化化粧パネルを利用した床面の施工の一例を示す正面断面図。 この発明の強化化粧パネルを利用した床面の施工の他の例を示す正面断面図。 この発明の強化化粧パネルを利用した花壇の擁壁の施工例を示す正面断面図。 (A)(B)はこの発明の強化化粧パネルの一例を示す斜視図。 塀の内部構造を示す正面断面図。 本発明の更なる別の構造の強化化粧パネルを示す斜視図。 図13における透水部を形成する装置の縦断面図。 本発明の更なる別の構造の強化化粧パネルを示す斜視図。
符号の説明
1 強化化粧パネル
2 化粧材
3 発泡スチロール
4 硝子繊維補強モルタル
5 貫通孔
6 溝
7 鉄筋
8 砕石
9 スパイラルアンカー
10 地面
11 強化化粧パネル
12 乱貼り石
13,13’,14,14’ 側面
15,18,19,24,26 強化化粧パネル
16 接続金具用の穴
17 接続金具
20 インサートナット
21 異形鉄筋
22 コンクリート
23 土
25 貫通孔
27 栓
28 筒体
29 面状ヒーター材
30 リブ部
31 連結部
32 斜面
33 貫通穴
34 連結ボルト
35 グラウト材

Claims (14)

  1. 無機材から成る平板状の化粧層の裏面に、繊維強化セメント層を付設してある強化化粧パネルであって、
    前記繊維強化セメント層に、厚み方向に突出し、且つ、複数のリブ部を一体に形成し、前記複数のリブ部で囲まれた凹部に、発泡樹脂を配置して一体化してある強化化粧パネル。
  2. 前記複数のリブ部は、互いに延設方向が異なる縦リブ部と横リブ部とから成る請求項1記載の強化化粧パネル。
  3. 前記縦リブ部と前記横リブ部は、少なくとも周辺部に夫々配置してある請求項2記載の強化化粧パネル。
  4. 前記縦リブ部と前記横リブ部は、互いに格子状に交差して一体連設してある請求項2記載の強化化粧パネル。
  5. 前記縦リブ部と前記横リブ部の少なくとも一方に、その長手方向に沿った鉄筋を埋設してある請求項2〜4のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  6. 前記繊維強化セメント層に、その厚み方向に突出する柱状部を一体に形成してある請求項1〜5のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  7. 前記リブ部は、夫々基端部側ほど厚肉な傾斜面を形成してある請求項1〜6のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  8. 前記リブ部は、前記発泡樹脂よりも前記化粧層の裏面側に突出する接地端部を設けてある請求項1〜7のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  9. 前記複数のリブ部間に形成される凹入部夫々に配置した前記発泡樹脂は、一連に繋がった一体連設部材である請求項1〜8のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  10. 前記化粧層は、金属、ガラス、タイル、自然石、セラミック成型品の少なくとも一種を、複数並べて一体化した層である請求項1〜9のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  11. 複数並べて敷設した時に、隣接するもの同士が互いに嵌合し合う外形に成るように、周辺形状を形成してある請求項1〜10のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  12. 複数並べて敷設した時に、隣接するもの同士を連結自在にする連結手段を、周辺部に形成してある請求項1〜11のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  13. 前記化粧層の表面部に、発光体を付設してある請求項1〜12のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
  14. 前記発泡樹脂と繊維強化セメント層の間に発熱体を敷設してある請求項1〜12のいずれかの項に記載の強化化粧パネル。
JP2004049101A 2003-06-13 2004-02-25 強化化粧パネル Pending JP2005023777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004049101A JP2005023777A (ja) 2003-06-13 2004-02-25 強化化粧パネル

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003168678 2003-06-13
JP2004049101A JP2005023777A (ja) 2003-06-13 2004-02-25 強化化粧パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005023777A true JP2005023777A (ja) 2005-01-27

Family

ID=34197045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004049101A Pending JP2005023777A (ja) 2003-06-13 2004-02-25 強化化粧パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005023777A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006644A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Shimizu Corp プレキャストコンクリートパネルの製造方法
CN109441004A (zh) * 2018-12-27 2019-03-08 鲍威 一种纤维水泥复合夹芯密肋板
JP2019072859A (ja) * 2017-10-12 2019-05-16 三井化学株式会社 積層型外装材
CN113061016A (zh) * 2021-03-09 2021-07-02 江西金唯冠建材有限公司 一体自带原槽通体金属楼梯瓷砖的制备方法
CN113404238A (zh) * 2021-08-09 2021-09-17 梅蒎 一种装饰保温一体板及其安装工艺
CN117772060A (zh) * 2023-11-16 2024-03-29 祁东县鑫丰建材有限公司 一种对辊造粒系统及其大颗粒环保瓷砖生产应用

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006644A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Shimizu Corp プレキャストコンクリートパネルの製造方法
JP2019072859A (ja) * 2017-10-12 2019-05-16 三井化学株式会社 積層型外装材
JP7109897B2 (ja) 2017-10-12 2022-08-01 三井化学株式会社 積層型外装材
CN109441004A (zh) * 2018-12-27 2019-03-08 鲍威 一种纤维水泥复合夹芯密肋板
CN113061016A (zh) * 2021-03-09 2021-07-02 江西金唯冠建材有限公司 一体自带原槽通体金属楼梯瓷砖的制备方法
CN113404238A (zh) * 2021-08-09 2021-09-17 梅蒎 一种装饰保温一体板及其安装工艺
CN117772060A (zh) * 2023-11-16 2024-03-29 祁东县鑫丰建材有限公司 一种对辊造粒系统及其大颗粒环保瓷砖生产应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101441515B1 (ko) 피씨 구조물용 인버티드 리브 슬래브
NO325695B1 (no) Veggkonstruksjon, fremgangsmate for a fremstille en veggkonstruksjon og en formmontasje.
AU8100591A (en) Modular panel of expanded synthetic material provided with staggered longitudinal "t"-shaped channels, receiving "t"-shaped wooden posts useful for erecting walls
US10066393B1 (en) Fiber reinforced surface covering
WO2001021905A3 (en) Hollow-core slab for forming a floor field in which ducts can be incorporated, and method for forming a floor field with ducts using such hollow-core slabs
KR101609249B1 (ko) 프리캐스트 부재를 이용한 사면보강벽 및 그 공법
KR101178168B1 (ko) 건축물의 장스팬 고하중용 아이엠티 슬래브
JP2005023777A (ja) 強化化粧パネル
KR101547685B1 (ko) Eps벽체를 이용하는 건축물 및 이의 시공방법
KR20090083661A (ko) 옹벽 축조용 블록
WO2007147178A2 (en) A construction element
KR20110042160A (ko) 건축용 석재블록 및 그 조적방법
EP1975334B1 (en) Prefabricated panel for wall construction
JP4624320B2 (ja) 土間コンクリート構造
KR20230010189A (ko) 클래딩 접착 시스템 및 방법
KR101895803B1 (ko) 주택 시공방법
KR100540643B1 (ko) 건축물의 벽체
KR101776783B1 (ko) 건축 시공용 일체형 모듈블록
KR100650017B1 (ko) 에스아이비공법 건축물 시공방법
KR100634983B1 (ko) 조립식 온돌패널 및 이를 이용한 시공방법
JP2612416B2 (ja) 屋外壁建設資材
KR20110101746A (ko) 건축용 벽돌
CN206917067U (zh) 一种装配式非承重外墙板
JP2548047B2 (ja) 断熱用パネルの製造方法
EP3935234A1 (en) Permanent formwork, building structure and method for creating the building structure

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070223

A521 Written amendment

Effective date: 20070411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070604

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070604

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20070604

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090401

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090908

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02