JP5268627B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
このような構成とすることにより、身体受け部の載置面がフットレストの上部に位置する収納状態にすると、椅子全体の床面方向における外形寸法を小さくできる。しかも、外形寸法が小さいフットレスト側を床面に設置するため、身体受け部側を床面に設置するよりも設置スペースを小さくでき、居住スペースを有効活用することができるとともに、収納状態としても身体受け部の着座面が上向きに露出するため、フットレストのない小型の椅子としても使用できる。また、展開状態において載置面に着座した使用者の臀部が床面から所定の高さに位置するため、使用者は楽な姿勢でフットレストに脚部を収容することができる。また、収納状態において支持部の他端を着座面の側部に位置させた場合は、スツールとして使用することができるとともに高さ方向における外形寸法を小さくすることができる。
このような構成とすることにより、展開状態において前記身体受け部を床面から所定の高さで安定して支持することができる。
このような構成とすることにより、収納状態において互いに当接する身体受け部の載置面とフットレストの上部とが相補的な形状であるため、収納状態としてもかさばることがない。
このような構成とすることにより、収納状態における本発明の椅子を持ち運ぶ際に、展開状態となってしまうことを防止できる。
このような構成とすることにより、本発明の椅子を容易に移動させることができる。特に、収納状態において支持部の他端を着座面の上部に位置させた場合は、支持部を引き手として本発明の椅子を容易に移動させることができる。
このような構成とすることにより、使用者は椅子のみならず、マッサージ機としても使用することができる。
このような構成とすることにより、本発明の椅子を収納状態から展開状態又は展開状態から収納状態へと状態変化させても、身体受け部に設けられたマッサージ部とフットレストに設けられたエア給排気装置とを接続するエア配管が無理に曲げられたり引っ張られたりして破損してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の第一実施形態に係る椅子について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の第一実施形態に係る展開状態における椅子の全体構成を示す前方斜視図であり、図2は本発明の第一実施形態に係る展開状態における椅子の全体構成を示す後方斜視図であり、図3は本発明の第一実施形態に係る第一収納状態における椅子の全体構成を示す前方斜視図であり、図4は本発明の第一実施形態に係る第一収納状態における椅子の全体構成を示す後方斜視図であり、図5は本発明の第一実施形態に係る第二収納状態における椅子の全体構成を示す前方斜視図であり、図6は本発明の第一実施形態に係る第二収納状態における椅子の全体構成を示す後方斜視図である。なお、図1〜図6のうち図1以外は、後述する身体受け部のマッサージ部及びエア配管を省略して図示している。
以下、図1,図2,及び図7に基づいてフットレスト2の構成について具体的に説明する。
図7は本発明の第一実施形態に係る椅子のフットレストの後方分解斜視図である。
フットレスト2は、使用者の左右の脚部(脚の膝下;足も含む)の後面を支持する後壁部5と、後壁部5の側方において後壁部5よりも若干後方位置から前方へ立設され、左右の脚部(脚の膝下;足も含む)の外側面を支持する外壁部6と、左右の外壁部6の間において後壁部5の前面位置から前方へ立設され、左右の脚部(脚の膝下;足も含む)の内側面を支持する中間壁部7と、後壁部5の下部において後壁部5よりも若干後方位置から前方へ立設され、左右の脚部の底面(足裏)を支持する底壁部8と、後壁部5の上部かつ左右の側壁部6,6の間において後方へ立設された上壁部9とを備えている。
フットレスト(側壁部6)2の左右の外側面には、内側に向かって凹状に窪んだ把持部12が設けられている。従って、使用者が把持部12に指を掛けて椅子1を持ち上げて、椅子1を容易に移動させることができる。
第一カバー部10aの上部かつ左右方向における中央付近には、上壁部9に設けられた第一溝13に対応する位置に第一溝カバー10a1が設けられており、第一溝カバー10a1によって第一溝上開放部13c及び第一溝後開放部13dの開放端を阻害しないよう第一溝13が後方から覆われている。すなわち、フットレスト2の上部後方には、上方向及び後方向に開放端を有する第一溝13が設けられているのである。
また、第一カバー部10aの上部かつ左右両端部には、前後方向に開放する第一カバー開放部10a2,10a2が設けられており、後述する上壁部9の左右両端部に設けられた身体受け部3とフットレスト2を連結する回動機構18に干渉することを防止している。
以下、図1〜図6及び図8に基づいて身体受け部3の構成について具体的に説明する。
図8は本発明の第一実施形態に係る椅子の身体受け部の前方斜視図である。なお、図8においては、身体受け部に設けられたマッサージ部M及びエア配管を省略して図示している。
図1に示すように、身体受け部3は、合成樹脂等よりなる硬質の身体受け部本体300と、ウレタンフォーム、スポンジ、又は発泡スチロール製の内装材とこの内装材を伸縮性のある外装材(カバー)によって覆われて構成される正面視で略矩形のクッション部301とによって構成されている。また、図8に示すように、身体受け部3は、展開状態において上向きに露出して使用者の臀部を支持する座部分3aと、前向きに露出して使用者の背中を支持する背凭れ部分3bとで構成されており、この座部分3aと背凭れ部分3bは連続して一体に形成されている。
図1,図3及び図8に示すように、この周壁部16は前壁部16a、後壁部16b、左右の側壁部16c,16cとから構成されている。この左右の側壁部16c,16cには後述する身体受け部3を支持する支持部4が回動可能に連結されている。
この側壁部16cについてより詳細に説明すると、側壁部16cは、第二収納状態における支持部4を側壁部16c内に収容する収容溝17を有しており、この収容溝17は、第一又は第二収納状態において上方及び内側に窪んだ形状となっている。すなわち、この収容溝17は展開状態において下方に向く面を有する溝底面17aと、この溝底面17aの左右方向内側から立設され左右方向外側に向く面を有する溝側面17bとで構成されている。そして、支持部4はこの溝側面17bに前後方向に回動可能に枢支されている。
図9は、本発明の第一実施形態に係る椅子の身体受け部の回動に伴う第二溝の移動について説明するための模式図であり、図9(a)は図1のA−A線断面の模式図であり、図9(b)は図9(a)の状態から身体受け部を前方へ略90度回動させた状態の模式図であり、図9(c)は図6のB−B線断面の模式図である。
図9(b)に示すように、図9(a)に示す展開状態から身体受け部3を前方へ回動軸18a回りに略90度回動させた状態において、第一溝13と第二溝21は、第一溝後開放部13dと第二溝前開放部21dとによって椅子1の外部を介して連通しており、かつ第一溝上開放部13cと第二溝上開放部21cとによって椅子1の外部空間を介して連通している。
図9(c)に示すように、図9(a)に示す展開状態から身体受け部3を前方へ回動軸18a回りに略180度回動させた第一又は第二収納状態において、第一溝13と第二溝21は、第一溝上開放部13cと第二溝上開放部21cとによって連通しており、第一溝13の溝底部13aと溝側部13b,13bと第二溝21の溝底部21aと溝側部21b,21bとによって囲まれ、かつ後方が開口した内部空間S2が形成されている。従って、身体受け部3の内部から前記内部空間S2を介してフットレスト2内部へとエア配管101を挿通可能となっている。この内部空間S2は、図9(c)において斜線によって示している。
なお、本発明の第一実施形態では、第一溝13をフットレスト2の上壁部9の左右方向における中央付近に配置し、第二溝21を身体受け部3の前壁部16aの左右方向における中央付近に配置した構成であるが、第一溝13と第二溝21の左右方向における位置が対応していればよく、第一溝13及び第二溝21のそれぞれがフットレスト2及び身体受け部3の左右方向におけるいずれかの位置(例えば端部)であってもよいし、左右両側(例えば左右両端部)の位置にあってもよい。
以下、図8に基づいて支持部4の構成について具体的に説明する。
展開状態における身体受け部3の左右の側壁部16c,16cの後部には、展開状態においてフットレスト2を設置する床面Fから所定の高さで身体受け部3を支持する支持部4が設けられている。
この支持部4は、正面視で上方が開口した略凹状のパイプフレームで構成され、側壁部16cの後部に一端(上側)4aが身体受け部3の側壁部16cが有する回動軸16dによって枢支され、他端(下側)4bが前後方向に回動可能である。支持部4の構成をより具体的に説明すると、支持部4は収容溝(溝側部17b)17の後部に上端が枢支されて下方に延設された左右一対の側部材22,22と、この左右の側部材22,22の下端から内側に曲げられて左右方向に延設され床面Fに接地する下部材23とによって構成されている。また、側部材22には、後述する支持部4の位置決めを行う位置決め部26を保護するカバー部材24が設けられており、下部材23には、床面Fに対する支持部4の滑りを防止する摩擦係数の高い材質(例えば弾性ゴム等)からなる滑り防止部材25が設けられている。
従って、展開状態においてフットレスト2によって身体受け部3の前部が支持され、支持部4によって身体受け部3の後部が支持されることで、身体受け部3が全体として床面Fから所定の高さで支持される。
以下、図10及び図11に基づいて支持部4が有する位置決め部26の構成について説明する。
図10は支持部の詳細を示す前方分解斜視図であり、支持部の位置決めを行う位置決め部の構成を説明するための図面である。図11は支持部の詳細を示す前方から見た正面図であり、支持部の位置決めを行う位置決め部の構成を説明するための図面である。なお、以下の位置決め部の説明における方向の概念は、展開状態における方向の概念を基準とする。
係止部29は、支持部4の一端4aに設けられ、支持部4の回動をロックする上下方向に長寸で所定の厚みをもつ係止片32と、係止片32を左右方向に揺動可能に支持する前後方向に延びる揺動軸33と、この揺動軸33を支持部4の側部材22に揺動可能に支持する軸受部34と、支持部4の回動をロックする方向に係止片32を常時付勢するトーションバネ等からなる付勢部35とにより構成されている。この係止片32は、上側が左右方向に揺動する揺動端部32aと、下側が揺動軸33に枢支された揺動基部32bとにより構成されており、この揺動端部32aは前側が左右方向に厚肉であり後側が左右方向に薄肉となっており、揺動端部32aの内側面は後方に向かうにつれて左右方向外側(左)向きに傾斜している。また、揺動端部32aが左右方向内側(右側方)に揺動するよう付勢部35により常時付勢されている。
操作部30は、係止片32の下端(すなわち、揺動基部32bの下端)付近に設けられ、付勢部35の付勢力に抗して左右方向内側(右側方)へ押動することで係止片32を変位(揺動基部32aを左右方向外側へ揺動)させるよう構成されている。
規制部31は、展開状態において、支持部4におけるガイド孔28の上方、かつ係止片(揺動端部32a)32の後方から当接する位置に設けられ、左右方向外側(左側方)に突出した棒状に構成されている。そして、この規制部31は、係止片32への後方からの当接により、係止片32の後方への変位を規制すると共に、展開状態において揺動基部32bへ過度の負荷がかからないよう係止片32を支持している。
図10に示すように、展開状態においては、ガイドシャフト27の後方から係止片32の揺動端部32aが当接し、ガイドシャフト27の前方からガイド孔28の孔前端部が当接しており、かつ付勢部35により揺動端部32aは左右方向内側へ付勢されているため、支持部4は前後方向への回動が規制され、展開状態おいて位置決めされている。
展開状態から第一収納状態を介して第二収納状態へと状態変更させる場合には、まず身体受け部3の後部(後壁部16b側)を前方へ回動させて第一収納状態とした後に、操作部30を付勢部35の付勢力に抗して左右方向内側へ押動することにより、揺動端部32aを左右方向外側へ揺動させて係止片32のガイドシャフト27への当接を解除すると、支持部4は前後方向への回動が許容され、第一収納状態にある支持部4の位置決めが解除される。
逆に、第二収納状態から第一収納状態を介して展開状態へと状態変更させる場合には、第二収納状態において支持部4の他端4bを第一収納状態における位置まで前方へ回動させる動作のみで、支持部4は第一収納状態で位置決めされる。その後、第一収納状態において身体受け部3の前部(後壁部16b側)を後方へ回動させることにより、支持部4は展開状態で位置決めされる(すなわち、展開状態においては、ガイドシャフト27の前方からガイド孔28の孔前端部が当接し、ガイドシャフト27の後方から係止片32の前部が当接することによって支持部4の回動がロックされる)。
なお、図10に示すように、展開状態において、係止片32の揺動端部32aはその内側面が後方に向かうにつれて左右方向外側(左)向きに傾斜しているため、係止片32の揺動端部32aの後部がガイドシャフト27へ前方から当接する際(第二収納状態にある支持部4の回動位置を第一収納状態又は展開状態へと変更する際)には、ガイドシャフト27に対する係止片32の後方への移動によって、揺動基部32aがガイドシャフト27により左右方向外側へ押し出されていく。従って、位置決め部26による位置決めを解除することなく、第二収納状態における支持部4の他端4bを前方へ回動させて、第一収納状態を介して展開状態へと状態変更することができる。
図12は、本発明の第一実施形態に係る椅子の状態変化を説明する側面図であり、図12(a)は展開状態における椅子の側面図であり、図12(b)は第一収納状態における椅子の側面図であり、図12(c)は第二収納状態における椅子の側面図である。
次に図13及び図14に基づいて、本発明の他の実施形態に係る椅子の構成について説明する。
図13は本発明の第二実施形態に係る第一収納状態における椅子の全体構成を示す側面図であり、図14は本発明の第三実施形態に係る第一収納状態における椅子の全体構成を示す側面図である。
更に、第二実施形態の椅子1は、フットレスト2と身体受け部3を第一又は第二収納状態で固定するロック機構201を備えている。より具体的に説明すると、このロック機構201は、フットレスト2が有する側壁部6の前部かつ下方に設けられ、前方へ突出したかぎ状の左右一対の係合部材(図示せず)と、身体受け部3の両側方、かつ上方に設けられ前記係合部材に係合される孔である左右一対の被係合部材(図示せず)とによって構成されている。このロック機構201は、第一又は第二収納状態とすべく、フットレスト2の側壁部6の前部と身体受け部3における背凭れ部分3bの載置面14を当接させることにより前記係合部材が前記被係合部材に係合し、フットレスト2と身体受け部3が第一又は第二収納状態でロックされ、側壁部6に備えられたロック解除操作部202を操作する(押す)ことにより前記係合部材が前記被係合部材から離脱し、展開状態へと状態変更することが可能となる。
この第二実施形態に係る椅子1によれば、第一収納状態において支持部4を引き手として利用し、椅子1を前方へ傾斜させて車輪200を床面Fに設地させることにより、椅子1を容易に移動させることができる。
更に、第三実施形態の椅子1は、フットレスト2と身体受け部3を第一又は第二収納状態で固定する第二実施形態と同様の構成のロック機構201、及びロック解除操作部202とを備えている。
この第三実施形態に係る椅子1によれば、第二実施形態と同様に、第一収納状態において支持部4を引き手として利用し、椅子1を前方へ傾斜させて車輪200を床面Fに設地させることにより、椅子1を容易に移動させることができる。
なお、第二及び第三実施形態に係る椅子1の車輪200、ロック機構201、ロック解除操作部202を除くその他の構成は第一実施形態に係る椅子1の構成と同様であるため説明を省略する。
2 フットレスト
3 身体受け部
4 支持部
13 第一溝
14 載置面
15 着座面
17 収容溝
21 第二溝
26 位置決め部
101 エア配管
200 車輪
201 ロック機構
F 床面
M マッサージ部
S1,S2 内部空間
Claims (7)
- 床面に置かれ使用者の脚部を収容するフットレストと、
前記フットレストに連結され、少なくとも使用者の臀部を支持する身体受け部とを備えた椅子であって、
前記身体受け部は、使用者の身体を置くための載置面を有し、該載置面が前記フットレストの上部に位置する収納状態から該載置面が上向きに露出する展開状態へ状態変更可能となるように、前記フットレストに回動可能に連結されるとともに、前記載置面の裏側に使用者が着座する着座面を有し、前記収納状態では該着座面が上向きに露出するよう構成されており、展開状態において該身体受け部を床面から所定の高さで支持する支持部を有し、
前記支持部は、展開状態において該支持部の一端が前記身体受け部の後部に連結され、収納状態において該支持部の他端が前記着座面の側部に位置することができるように回動可能に構成されていることを特徴とする椅子。 - 前記支持部は、該支持部の前記身体受け部に対する回動を展開状態でロックする位置決め部を有していることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記載置面は、使用者の臀部及び背中を支持し、展開状態において前方へ向かうにつれて下方に傾斜した下方傾斜面を有し、
前記フットレストの上部は、収納状態において前記載置面が当接する前方へ向かうにつれて下方に傾斜した下方傾斜面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。 - 前記フットレストと前記身体受け部とを収納状態で固定するロック機構を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
- 収納状態における前記フットレストの前部、又は前記身体受け部の下部に床面を転動するための車輪を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の椅子。
- 前記フットレストと前記身体受け部のうち少なくともいずれかはマッサージ部を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の椅子。
- 前記身体受け部は、エアの給排気により膨張収縮して使用者にマッサージを施すエアセルよりなるマッサージ部を有し、
前記フットレストは、当該フットレスト内部にエア配管を介して前記マッサージ部に対してエアを給排気するエア給排気装置を有し、
展開状態における前記フットレストの上部後方には、上方及び後方に開放端を有し該フットレスト内部に通じる第一溝が設けられ、
展開状態における前記身体受け部の前部には、上方及び前方に開放端を有し該身体受け部内部に通じる第二溝が設けられ、
前記第一溝と第二溝は、左右方向において互いに対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の椅子。
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