JP5268502B2 - 溶液の塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

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Description

本発明は基板に溶液を塗布する溶液の塗布装置及び塗布方法に関する。
液晶表示装置の製造工程においては、ガラス製の基板に回路パターンを形成するための成膜プロセスがある。この成膜プロセスでは、基板の板面に例えば配向膜やレジスト等の機能性薄膜が形成される。
基板に機能性薄膜を形成する場合、この機能性薄膜を形成する溶液をノズルから吐出して基板の板面に塗布する、いわゆるインクジェット方式の塗布装置が用いられることがある。
上記塗布装置は基板を搬送する載置テーブルを有しており、この載置テーブルの上方には、上記ノズルが形成された複数の塗布ヘッドが基板の搬送方向に対してほぼ直交する方向に沿って配置されている。それによって、搬送される基板の上面には複数の塗布ヘッドのノズルから吐出された溶液が搬送方向と交差する方向に所定間隔で塗布されるようになっている。
各塗布ヘッドには各ノズルに対向して圧電素子が可撓板を介して設けられている。圧電素子に電圧を印加すると、上記可撓板が変形し、上記ノズルから溶液が吐出供給されるようになっている。
各塗布ヘッドの圧電素子に同じ大きさの電圧を印加しても、それぞれの塗布ヘッドは溶液の供給源からの配管抵抗や製作精度、組み立て精度等によって特性が異なるため、供給される溶液の量に差異が生ずる。その結果、基板に形成される機能性薄膜の厚さが均一にならないということがある。
そこで、従来はノズルから吐出された溶液の液滴を高速度カメラで撮像し、撮像された液滴の投影面積からその体積(量)を算出し、この体積によって各ノズルから吐出される溶液の量が均一になるように各圧電素子に印加する電圧を調整していた。
特許文献1には塗布ヘッドのノズルから吐出された溶液の液滴を高速度カメラで撮像し、その液滴の投影面積から体積、つまり量を求めることが示されている。
特開2005-40690号公報
高速度カメラで溶液の液滴を撮像してその液滴の面積を求める従来技術では、高速度カメラの撮像光学系中に液滴の吐出方向に沿う縦方向と、該縦方向に直交する横方向で倍率を同等にする等倍レンズを配置している(以下、液滴の吐出方向に沿う方向を縦方向とし、該縦方向に直交する方向を横方向とする)。
ところで、高速度カメラの視野範囲A(固体撮像素子の縦横多数の受光素子の画素mを有する)の縦横比は通常4対3であり、塗布ヘッドのノズルから滴下される液滴の飛翔形状の縦横比(L対K)は100対1に達することもある。即ち、従来の高速度カメラの図8(A)に示す視野範囲Aにおいて撮像された液滴の画像は、縦寸法L、横寸法Kの如くの超縦長状になる。
従って、従来技術では、高速度カメラの視野範囲Aの総画素数が限定されている中で、視野範囲Aの縦方向では、液滴の長い画像の撮像に多数の画素を用いているものの、視野範囲Aの横方向では、液滴の画像の幅が狭いために少数の画素を用いるだけになっている。液滴の縦横全体の面積を算出して検査するに際し、視野範囲Aの横方向に設けられている画素の有効利用率が低いために、分解能を向上できず、検査精度を上げることができない。
本発明の課題は、ノズルから吐出された液滴の量を高精度で求めることにある。
請求項1の発明は、ノズルを備えた塗布ヘッドと、
前記ノズルから溶液を液滴として吐出させる駆動手段と、
撮像手段を備え、当該撮像手段が撮像した前記ノズルから吐出された飛翔中の液滴の画像に基づいて前記ノズルから吐出された前記液滴の量を測定する測定装置と、を有し、前記ノズルから前記液滴を吐出させて基板に塗布する溶液の塗布装置において、
前記撮像手段の撮像光学系中に、前記液滴の吐出方向に沿う縦方向の倍率よりも該縦方向に直交する横方向の倍率を大きくする変倍レンズを備えるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記測定装置は、前記撮像手段が撮像した液滴の画像に基づいて該液滴の面積を求める検査手段を備えてなり、
前記検査手段が求めた前記液滴の面積に基づいて前記駆動手段を制御し、前記ノズルからの吐出量を制御する制御手段をさらに有するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記変倍レンズは、横方向の倍率を縦方向の倍率の2〜5倍とするようにしたものである。
請求項4の発明は、塗布ヘッドのノズルから溶液を液滴として吐出させて基板上に塗布する溶液の塗布方法において、
前記ノズルから吐出された飛翔中の前記液滴を撮像手段により撮像する撮像工程と、
前記撮像手段が撮像した前記液滴の画像に基づいて前記ノズルから吐出された前記液滴の量を測定する測定工程と、を有し、
前記撮像工程においては、前記液滴の吐出方向に沿う縦方向の倍率よりも該縦方向に直交する横方向の倍率が大きくなるように撮像するようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項4の発明において更に、前記測定工程においては、前記撮像手段が撮像した液滴の画像に基づいて該液滴の面積を求め、
前記測定工程にて求めた前記液滴の面積に基づいて前記ノズルからの吐出量を制御する制御工程をさらに有するようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において更に、前記撮像工程においては、横方向の倍率を縦方向の倍率の2〜5倍にして撮像するようにしたものである。
本発明によれば、ノズルから吐出された液滴の量を高精度で求めることができる。
図1は本発明の一実施の形態の塗布装置の概略的構成を示す正面図、図2は図1に示す塗布装置の側面図、図3は塗布ヘッドの縦断面図、図4は塗布ヘッドのノズルが形成された下面を示す底面図、図5は制御系統を示すブロック図、図6は測定装置の模式斜視図、図7は高速度カメラによって撮像された5つのノズルから吐出された溶液の液滴を示す模式図、図8は高速度カメラによって撮像された溶液の液滴の画像を示す模式図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1と図2に示す本発明に係る塗布装置は直方体状のベース1を有する。このベース1の下面の所定位置にはそれぞれ脚2が設けられ、これら脚2によって上記ベース1は水平に支持されている。
図2に示すように、上記ベース1の上面の幅方向両端部には、所定の幅寸法の取付け板3が長手方向に沿ってそれぞれ設けられている。これら取付け板3の上面の幅方向一端部には長手方向に沿ってそれぞれガイド部材4が設けられている。これらガイド部材4の上面には、矩形板状のXテーブル5が、その下面の幅方向両側に平行に設けられた断面ほぼ逆U字状の一対の第1の受け部材6をスライド可能に係合させて支持されている。Xテーブル5の上面には、このXテーブル5よりも小さい載置テーブル7が設けられている。つまり、載置テーブル7は上記Xテーブル5を介して上記ガイド部材4に沿うX方向に移動可能となっている。
上記ガイド部材4には固定子4aが設けられ、上記第1の受け部材6には可動子6aが設けられ、上記固定子4aと可動子6aとで駆動手段となるリニアモータ8を形成している。
上記載置テーブル7には、例えばアクティブマトリックス方式の液晶表示装置に用いられるガラス製の基板Wが供給される。この基板Wは、上記載置テーブル7に真空吸着や静電吸着等の手段によって吸着保持される。従って、載置テーブル7に保持された基板Wは上記Xテーブル5によってX方向に駆動されるようになっている。
上記ベース1の長手方向中途部には上記一対のガイド部材4を跨ぐように門型の支持体11が立設されている。この支持体11の両側上部には角柱からなる取付け部材12が水平に架設されている。
上記取付け部材12にはヘッドテーブル19が上記Xテーブル5の駆動方向であるX方向と直交するY方向(図2に矢印で示す)に沿って移動可能に設けられている。上記支持体11の幅方向一側にはパルスモータからなる第1のY駆動源21が設けられている。このY駆動源21は上記ヘッドテーブル19をY方向に沿って駆動するようになっている。尚、ヘッドテーブル19のY方向の駆動はパルスモータに代わり、リニアモータで行なうようにしても良い。
上記ヘッドテーブル19の一側面にはインクジェット方式によって機能性薄膜である、例えば配向膜を形成する溶液(ポリイミド溶液)をドット状に吐出する複数の塗布ヘッド22がY方向に沿って配置されている。この実施の形態では、例えば7つの塗布ヘッド22が千鳥状に二列で配置されている。
図3と図4に示すように、上記各塗布ヘッド22はヘッド本体28を備えている。ヘッド本体28は筒状に形成され、その下面開口は可撓板29によって閉塞されている。この可撓板29はノズルプレート31によって覆われており、このノズルプレート31と上記可撓板29との間には複数の液室32が形成されている。
各液室32は、ノズルプレート31内に形成された主管路31Aに図示しない枝管路を介してそれぞれ連通していて、上記主管路31Aから上記枝管路を介して溶液が各液室32に供給される。主管路31Aは、一端が後述する給液孔33に接続され、他端が後述する回収孔37に接続される。
上記ヘッド本体28の長手方向一端部には上記液室32に連通する上記給液孔33が形成されている。この給液孔33から上記各液室32には機能性薄膜を形成する上記溶液が供給される。それによって、上記液室32内は溶液で満たされるようになっている。
図4に示すように、上記ノズルプレート31には、基板Wの搬送方向に直交する方向である、Y方向に沿って複数のノズル34が千鳥状に穿設されている。上記可撓板29の上面には、図3に示すように上記各ノズル34にそれぞれ対向して駆動手段としての複数の圧電素子35が設けられている。
各圧電素子35は上記ヘッド本体28内に設けられた駆動部36によって駆動電圧が供給される。それによって、圧電素子35は伸縮し、可撓板29を部分的に変形させるから、その圧電素子35に対向位置するノズル34から溶液がドット状に吐出され、搬送される基板Wの上面に供給塗布される。従って、基板Wの上面には、ドット状の溶液が行列状に配列されてなる塗布パターンが形成される。そして、この塗布パターンは、ドット状の各溶液が流動して濡れ広がることにより、付着し合って1つの膜となる。
上記ヘッド本体28の長手方向他端部には上記液室32に連通する上記回収孔37が形成されている。上記給液孔33から液室32に供給された溶液は、上記回収孔37から回収することができるようになっている。即ち、各ヘッド22は上記液室32に供給された溶液をノズル34から吐出させるだけでなく、上記液室32を通じて上記回収孔37から回収することが可能となっている。
図1に示すように、上記ガイド部材4の一端部には上記塗布ヘッド22のノズル34から吐出される溶液の量を測定するための測定装置41が設けられている。この測定装置41は第1の可動部材42を有する。この第1の可動部材42は下面の幅方向両端部に一対の第2の受け部材43(1つのみ図示)が設けられ、この受け部材43を上記ガイド部材4にスライド可能に係合させて設けられている。そして、上記ノズル34から吐出される溶液の量を測定しないときには図1に示すように上記ガイド部材4の長手方向一端部の待機位置、つまり載置テーブル7の往復動の邪魔にならない位置で待機している。
尚、第1の可動部材42は上記リニアモータ8によって上記ガイド部材4に沿うX方向に駆動することができ、上記ガイド部材4に設けられた載置テーブル7と上記第1の可動部材42を選択的に駆動することが可能となっている。
上記第1の可動部材42の上面には、この第1の可動部材42の長手方向に沿って移動可能な第2の可動部材45が長手方向を上記第1の可動部材42に対して直交させて設けられている。
図5に示すように、上記第1の可動部材42の長手方向一端にはパルスモータからなる第2のY駆動源46が設けられ、この第2のY駆動源46によって上記第2の可動部材45を上記X方向と交差するY方向、つまり上記塗布ヘッド22の並設方向に沿って駆動することができるようになっている。
上記第2の可動部材45のX方向に沿う長手方向一端部には高速度カメラ47が設けられ、他端にはこの高速度カメラ47に向けて照明光を出射する光源49が設けられている。上記高速度カメラ47と光源49とで撮像手段を構成している。
尚、上記第2の可動部材45の長手方向中央部分の上面には後述するように各塗布ヘッド22のノズル34から吐出される溶液を受ける受け皿51が設けられている。
図5、図6は、上記測定装置41によって塗布ヘッド22のノズル34から吐出される溶液の量を測定するときの制御回路を示す。同図中52は制御装置である。この制御装置52にはタイミング設定装置53が接続されている。
上記タイミング設定装置53は、上記制御装置52から駆動信号D1が入力されると、上記塗布ヘッド22に設けられた駆動部36を介してそれぞれの圧電素子35に電圧を印加する吐出信号S1と、光源コントローラ54を介して上記光源49から照明光を出射させる発光信号S2と、上記高速度カメラ47を作動させる撮像信号S3とを所定のタイミングで同期して出力する。吐出信号S1を受けた駆動部36は、制御装置52から送られる電圧指令信号S11に応じた電圧Vを圧電素子35に供給するようになっている。
それによって、所定の塗布ヘッド22のノズル34から溶液が吐出されるとともに、光源49から照明光が出射され、上記高速度カメラ47によって上記ノズル34から吐出され基板Wに到達する前の溶液、つまり飛翔中の溶液が撮像されるようになっている。尚、発光信号S2と撮像信号S3は同じ信号であっても良く、別々の信号であっても良い。
溶液を撮像した上記高速度カメラ47は、その撮像信号S4を検査手段としての画像処理装置55に出力する。画像処理装置55は上記高速度カメラ47からの撮像信号S4を処理し、その撮像信号S4によってノズル34から吐出された溶液の液滴の面積(投影面積)を算出する。
尚、高速度カメラ47によって溶液の液滴を撮像する場合、ノズル34から吐出される溶液の液滴がそのノズル34から出きった時点で撮像するよう、その撮像タイミングをタイミング設定装置53によって設定すれば、溶液の長さLの全長を撮像することができる。
上記高速度カメラ47は、図7に示すように一度に複数のノズル34から吐出された溶液を撮像することができる視野範囲Aを有する。この実施の形態では高速度カメラ47はその視野範囲Aに5つのノズル34及び5つのノズル34から吐出される溶液の液滴Yを撮像することができるようになっている。従って、上記画像処理装置55は上記高速度カメラ47が一度に撮像した視野範囲Aの画像から5つのノズル34から吐出された溶液の液滴Yの面積を個別に算出することができる。
上記画像処理装置55によって算出された算出信号S5は上記制御装置52に出力される。算出信号S5を受けた制御装置52はノズル34から溶液を吐出させる圧電素子35に印加する電圧Vを制御する。
尚、塗布ヘッド22では、圧電素子35に印加する電圧Vを増加させると、ノズル34から吐出される溶液の吐出量が直線的に増加する関係がある。また、圧電素子35に印加する電圧Vを増加させてノズル34からの溶液の吐出量が増加すると、吐出された溶液の液滴の面積が直線的に増加する関係がある。従って、圧電素子35に印加する電圧Vによってノズル34から吐出される溶液の液滴の面積を変えることができるから、その面積を変えることでノズル34から吐出される溶液の吐出量を制御することができる。
上記制御装置52は、画像処理装置55からの算出信号S5を処理して、上述の関係を用いて圧電素子35に印加する電圧Vを制御すると同時に、測定装置41のY方向の駆動を制御する駆動コントローラ56に移動信号S6を出力する。例えば、一のノズル34について画像処理装置55で算出された液滴の面積が目標とする面積に対して許容される以上に小さかった場合、制御装置52は、上述の関係から対応する圧電素子35に印加すべき電圧を面積の差分だけ高めるように圧電素子35に与える電圧Vを補正する。
移動信号S6を受けた駆動コントローラ56は第2のY駆動源46に駆動信号D2を出力する。それによって、高速度カメラ47と光源49が設けられた第2の可動部材45がY方向に所定距離駆動され、上記塗布ヘッド22のY方向に位置する次の5つのノズル34を上記高速度カメラ47によって撮像できるよう、上記第2の可動部材45をY方向に対して位置決めする。
しかるに、本発明に係る塗布装置にあっては、高速度カメラ47が撮像した溶液の液滴の面積を画像処理装置55により高精度に算出して検査するため、以下の構成を具備する。
高速度カメラ47の撮像光学系中に、図6に示す如く、液滴の吐出方向に沿う縦方向(鉛直方向)と、該縦方向に直交する横方向(水平方向)で倍率の異なる変倍レンズ48(例えば、シリンドリカルレンズ)を配置する。変倍レンズ48は、横方向の倍率を縦方向の倍率に比してN倍に大きくする。変倍レンズ48の倍率Nは好適には2倍以上、例えば2〜5倍とする。尚、高速度カメラ47は縦方向と横方向で倍率を同等にする等倍レンズ47Aを付帯して有してあり、この等倍レンズ47Aの撮像方向の前方に変倍レンズ48を配置する。
尚ここで、倍率Nを2〜5倍とするのは、2倍未満では拡大による検査精度の向上が充分に望めず、5倍以上では、倍率が増加するに従って液滴画像の輪郭部の鮮明度が低下するが、この鮮明度の低下が検査精度に影響を及ぼし面積の算出に誤差が生じるおそれがあるためである。
また、駆動電圧と面積との関係は、実際の吐出量を電子天秤等の計量手段を用いて測定するなどして予め実験により求めておくことができる。例えば、駆動電圧に対する実際の吐出量(電子天秤で計測した吐出量)と液滴の面積を駆動電圧毎に測定し、これらの測定データから駆動電圧毎の吐出量と面積の関係を表すテーブルを作成する。このときの液滴の面積は、変倍したまま用いても良いし、変倍した分を除算して用いても良い。制御装置52は、変倍したままの面積を用いる場合には、画像処理装置55から送られた液滴Yの面積をそのまま比較に用いれば良く、原寸の面積を用いる場合には、画像処理装置55から送られた液滴Yの面積を倍率Nで割った値を比較に用いれば良い。
従って、本発明に係る塗布装置によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)高速度カメラ47の撮像光学系中に液滴の吐出方向に沿う縦方向と、該縦方向に直交する横方向で倍率の異なる変倍レンズ48を配置し、横方向の倍率を縦方向の倍率に比して大きく、例えばN倍にした。従って、高速度カメラ47の撮像光学系中に等倍レンズ47Aを配置しただけのときに、塗布ヘッド22のノズル34から滴下される液滴の飛翔形状の縦横比がL対K(図8(A))であったものに比し、変倍レンズ48を配置したときには、塗布ヘッド22のノズル34から滴下される液滴の飛翔形状の縦横比がL対N×K(図8(B))になる。即ち、高速度カメラ47の視野範囲Aにおいて撮像された液滴の画像は、縦寸法L、横寸法N×Kの如くの広幅状になる。従って、高速度カメラ47の視野範囲Aの総画素数が限定されている中で、視野範囲Aの縦方向で、液滴の長い画像の撮像に多数の画素を用いると同時に、視野範囲Aの横方向でも、液滴の画像の幅が広くなった分だけ多数の画素を用いるものになる。よって、液滴の縦横全体の面積を算出して検査するに際し、視野範囲Aの横方向に設けられる画素の有効利用率が高くなり、分解能が向上し、検査精度を上げることができる。
(b)画像処理装置55が求めた液滴の上述(a)による高精度な面積によって圧電素子35を制御し、塗布ヘッド22のノズル34からの溶液の吐出量を高精度に制御できる。これにより、塗布ヘッド22が備える複数のノズル34から吐出される溶液の液滴の面積が互いに同一になるように各ノズル34からの溶液の吐出量を高精度に調整できる。
(c)変倍レンズ48が、横方向の倍率を縦方向の倍率のN=2倍以上にすることにより、液滴の上述(a)による面積の検査を確実に高精度にできる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は本発明の一実施の形態の塗布装置の概略的構成を示す正面図である。 図2は図1に示す塗布装置の側面図である。 図3は塗布ヘッドの縦断面図である。 図4は塗布ヘッドのノズルが形成された下面を示す底面図である。 図5は制御系統を示すブロック図である。 図6は測定装置の模式斜視図である。 図7は高速度カメラによって撮像された5つのノズルから吐出された溶液の液滴を示す模式図である。 図8は高速度カメラによって撮像された溶液の液滴の画像を示す模式図である。
符号の説明
22 塗布ヘッド
34 ノズル
35 圧電素子(駆動手段)
47 高速度カメラ(撮像手段)
48 変倍レンズ
55 画像処理装置(検査手段)

Claims (6)

  1. ノズルを備えた塗布ヘッドと、
    前記ノズルから溶液を液滴として吐出させる駆動手段と、
    撮像手段を備え、当該撮像手段が撮像した前記ノズルから吐出された飛翔中の液滴の画像に基づいて前記ノズルから吐出された前記液滴の量を測定する測定装置と、を有し、前記ノズルから前記液滴を吐出させて基板に塗布する溶液の塗布装置において、
    前記撮像手段の撮像光学系中に、前記液滴の吐出方向に沿う縦方向の倍率よりも該縦方向に直交する横方向の倍率を大きくする変倍レンズを備えることを特徴とする溶液の塗布装置。
  2. 前記測定装置は、前記撮像手段が撮像した液滴の画像に基づいて該液滴の面積を求める検査手段を備えてなり、
    前記検査手段が求めた前記液滴の面積に基づいて前記駆動手段を制御し、前記ノズルからの吐出量を制御する制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の溶液の塗布装置。
  3. 前記変倍レンズは、横方向の倍率を縦方向の倍率の2〜5倍とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の溶液の塗布装置。
  4. 塗布ヘッドのノズルから溶液を液滴として吐出させて基板上に塗布する溶液の塗布方法において、
    前記ノズルから吐出された飛翔中の前記液滴を撮像手段により撮像する撮像工程と、
    前記撮像手段が撮像した前記液滴の画像に基づいて前記ノズルから吐出された前記液滴の量を測定する測定工程と、を有し、
    前記撮像工程においては、前記液滴の吐出方向に沿う縦方向の倍率よりも該縦方向に直交する横方向の倍率が大きくなるように撮像することを特徴とする溶液の塗布方法。
  5. 前記測定工程においては、前記撮像手段が撮像した液滴の画像に基づいて該液滴の面積を求め、
    前記測定工程にて求めた前記液滴の面積に基づいて前記ノズルからの吐出量を制御する制御工程をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の溶液の塗布方法。
  6. 前記撮像工程においては、横方向の倍率を縦方向の倍率の2〜5倍にして撮像することを特徴とする請求項4又は5に記載の溶液の塗布方法。
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