JP5267041B2 - ロール状記録媒体用カバー及び該ロール状記録媒体用カバーを備えた記録装置 - Google Patents

ロール状記録媒体用カバー及び該ロール状記録媒体用カバーを備えた記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばA1判又はB1判程度のサイズに対応可能なロール状記録媒体がセットされる記録装置に取り付けられるロール状記録媒体用カバー及び該ロール状記録媒体用カバーを備えた記録装置に関する。
従来、記録装置の一種であるプリンタには、A1判又はB1判程度のサイズに対応可能なロール紙(ロール状記録媒体)をセット可能な大型のプリンタがあった(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に記載のプリンタには、ロール紙がセットされる給紙部に、セットされたロール紙を覆蓋するためのロール紙カバー(ロール状記録媒体用カバー)が手動での開閉可能に取り付けられていた。このロール紙カバーは、開閉の際に裏面側がロール紙の周面の一部と対向しつつ回動する平面形状の前端部及び断面円弧状の曲面部と、前端部及び曲面部を回動軸方向の両端において回動可能に支持するカバー側壁とから構成されていた。そして従来、ロール紙カバーはカバー側壁、前端部及び曲面部がプラスチック等の合成樹脂材により一体成形されていた。
特開2001−130097号公報
ところで、こうした大型の記録装置に取り付けられるロール紙カバーは一般に大きな部材であり、このように大きな部材を一体成形するためには、大型の成型機が必要であった。こうした大型の成型機は非常に高価で容易には入手し難いため、製造上の制約が多い上に、製造コストが嵩んでしまうという問題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的とするところは、大型の成型機を用いることなく製造することが可能なロール状記録媒体用カバー及び該ロール状記録媒体用カバーを備えた記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のロール状記録媒体用カバーは、記録装置にセットされたロール状記録媒体の軸線方向に沿う回動軸を中心に回動することにより前記ロール状記録媒体を覆蓋する閉位置と前記ロール状記録媒体の前記記録装置に対する着脱を可能とする開位置との間での変位可能に前記記録装置に取り付けられるロール状記録媒体用カバーであって、前記閉位置と前記開位置との間を変位する際に裏面側が前記ロール状記録媒体の周面の一部と対向しつつ回動するとともに、回動方向における一端側に開閉用把持部が設けられた板金構造体と、該板金構造体に対して前記回動軸方向における両端から取り付けられ、前記板金構造体を回動可能に支持する側壁部材とを備え、前記板金構造体は、少なくとも前記開閉用把持部が設けられた前記回動方向における一端側に、前記回動軸方向に延びる芯金構造を有する。
この発明によれば、記録装置に取り付けられるロール状記録媒体用カバーは板金構造体と側壁部材とを備え、ロール状記録媒体の周面と対向する部分、すなわち長手方向に延びるロール状記録媒体の周面を覆蓋する部分が板金構造体によって構成されている。そのため、プラスチック等の合成樹脂材による一体成形部品を、この板金構造体に対して回動軸方向における両端から取り付けられる側壁部材として小型化することが可能となる。したがって、大型の成型機を用いることなくロール状記録媒体用カバーを製造することができる。また、板金構造体は、少なくとも開閉用把持部が設けられた回動方向における一端側に、回動軸方向に延びる芯金構造を有するので、変形を抑制する剛性を備えることが可能となる。したがって、回動軸方向における片側寄りの位置を片手で把持して開閉が行われた場合にも、ねじれの発生を抑制することができる。すなわち、板金の厚さを増すことなく剛性を高めることができるので、重量増加を抑制しつつ、低コストのロール状記録媒体用カバーを実現することができる。
本発明のロール状記録媒体用カバーにおいて、前記板金構造体には、長手方向となる前記回動軸方向に延びる板状補強部材が取り付けられている。
この発明によれば、板金構造体には、長手方向となる回動軸方向に延びる板状補強部材が取り付けられているため、ねじれの発生しやすい長手方向における剛性を強化することができる。
本発明のロール状記録媒体用カバーにおいて、前記板金構造体は前記回動軸方向に延びる平面形状の前記開閉用把持部を有し、前記板状補強部材は、前記開閉用把持部の裏面側に取り付けられている。
この発明によれば、板状補強部材は、回動軸方向に延びる開閉用把持部に取り付けられているため、開閉時に特に負荷のかかる開閉用把持部の剛性を強化することができる。また、板状補強部材は平面形状の開閉用把持部に取り付けられるので、容易に取り付け作業を行うことが可能となる。さらに、板状補強部材は開閉用把持部の裏面側に取り付けられるので、外観を損ねることがない。
本発明のロール状記録媒体用カバーにおいて、前記板金構造体の前記側壁部材が取り付けられる位置には、前記板状補強部材に対する位置決め孔が設けられている。
この発明によれば、板金構造体には板状補強部材に対する位置決め孔が設けられているので、位置ずれを抑制しつつ、板状補強部材を板金構造体に取り付けることができる。また、位置決め孔は側壁部材が取り付けられる位置に設けられているため、板金構造体に側壁部材を取り付けた後には、位置決め孔が外観に露出することが防止される。
本発明のロール状記録媒体用カバーにおいて、前記側壁部材には、前記板金構造体の前記回動軸方向における端部を挟持するためのリブが設けられている。
この発明によれば、側壁部材には、板金構造体の回動軸方向における端部を挟持するためのリブが設けられているため、板金構造体の位置ずれを抑制することができる。
本発明のロール状記録媒体用カバーにおいて、前記板金構造体は、前記回動方向に連続的に折り曲げられることで形成された波形状を有する。
この発明によれば、板金構造体は、回動方向に連続的に折り曲げられることで形成された波形状を有するので、板金の厚みを増すことなく、回動軸方向における剛性を強化することが可能となる。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、ロール状記録媒体をセット可能であって、上記ロール状記録媒体用カバーを備える。
この発明によれば、上記ロール状記録媒体用カバーと同様の作用効果を得ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を記録装置の一種である大型のプリンタに具体化した第1実施形態を図1〜図6を用いて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図中に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1に示すプリンタ11は、A1判又はB1判程度のサイズに対応可能な印刷を行うことができる大型のプリンタである。プリンタ11は印刷を実行する印刷部12を有する本体部13と、本体部13上部の背面寄りの位置に設けられた給紙部14と、本体部13下部の前面側に設けられた排紙部15とを備えている。なお、プリンタ11は、本体部13の下部に脚部(図示略)を取り付けて、本体部13の下方に排紙スペースを確保することもできる。
給紙部14において、左右両端に配置された支持部14aには、ロール状記録媒体用カバーとしてのロール紙カバー16がロール状記録媒体としてのロール紙Pを覆蓋する閉位置とロール紙Pのプリンタ11に対する着脱を可能とする開位置との間で変位可能に取り付けられている。また、ロール紙カバー16の内側には、ロール紙Pをスピンドル17に取り付けた状態でセット可能なホルダ18が設けられている。なお、図1においてロール紙カバー16は半開き状態となっている。
また、給紙部14においてロール紙カバー16の前側には、単票紙S(図2に点線で示す)をセットするための手差部19が設けられている。そして、ロール紙Pに対して印刷を行う場合には、ロール紙カバー16を手動で図1に矢印で示す開方向に回動させて開位置に変位させ、ロール紙Pをホルダ18にセットするようになっている。一方、単票紙Sに対して印刷を行うために手差部19に単票紙Sをセットする場合や印刷を実行する場合には、ロール紙カバー16を手動で開方向とは逆の閉方向に回動させて閉位置に変位させるようになっている。
本体部13において長手方向(図1において左右方向)の両端には、下寄りの位置にインクを収容したインクカートリッジ(図示略)を装着可能なカートリッジホルダ20a,20bが設けられているとともに、本体部13の上面において右寄りの位置には、操作パネル21が設けられている。
また、本体部13の前面側には、開閉可能なフロントカバー22が設けられている。そして、印刷中に紙詰まり等が生じた場合には、フロントカバー22を開けて詰まった紙の除去等のメンテナンスを行うことができるようになっている。
図2に示すように、印刷部12には、本体部13の長手方向となる主走査方向(図2において紙面と直交する方向)に往復移動可能に構成されたキャリッジ23と、キャリッジ23に支持された記録ヘッド24とが設けられている。また、単票紙S用の手差部19の下方には、ロール紙P(又は単票紙S)を記録ヘッド24側へ案内するための紙案内部25が設けられている。そして、図示しない紙送り機構によってロール紙Pの先端側が記録ヘッド24側に搬送されるのに伴って、スピンドル17が回動軸Aを中心に図2における反時計回り方向に回動して、巻着されたロール紙Pが順次繰り出されるようになっている。
また、ロール紙Pをホルダ18にセットした状態で操作パネル21を介して印刷指示がなされると、インクカートリッジに収容されたインクがインク供給路(図示略)を通じて記録ヘッド24に供給される。そして、記録ヘッド24が主走査方向に移動しながらロール紙Pに対してインクを噴射する印刷動作と、ロール紙Pを記録ヘッド24側に搬送する給紙動作とを交互に行うことで、ロール紙Pに対して印刷が施されるようになっている。
次に、プリンタ11のロール紙カバー16の構成について説明する。
図1〜図3に示すように、ロール紙カバー16は、給紙部14にセットされたロール紙Pの周面の一部を覆蓋可能な板金構造体30と、プラスチック等の合成樹脂材により一体成型され、板金構造体30に対して長手方向となる回動軸方向(左右方向)における両端から取り付けられた側壁部材31,32とを備えている。側壁部材31,32は給紙部14の左右両端に配置された支持部14a(図1参照)に取り付けられて、板金構造体30を回動可能に支持している。
図2に示すように、ロール紙Pの軸線方向に沿うロール紙カバー16の回動軸Bは、回動軸Aの後方側斜め下方に僅かに偏倚した位置にある。これにより、ロール紙カバー16が図2における反時計回り方向に回動して閉位置から開位置に変位すると、開位置において板金構造体30が後方寄りに配置される態様となり、ロール紙Pの着脱作業がしやすいようになっている。なお、図2はロール紙カバー16が閉位置にある状態を示している。
板金構造体30は鉄製の厚さ約0.6mmの板金部材33を備えている。なお、板金部材33は鉄製に限らず、ステンレス等他の金属材料による板金から構成することもできるし、材料に応じて適切な剛性を得られる厚さとすることができる。そして、ロール紙カバー16が閉位置と開位置との間を変位する際には、板金部材33の裏面33a側がロール紙Pの周面の一部と対向しつつ回動するようになっている。
また、板金部材33には平面形状の開閉用把持部34と曲面形状の本体部35とが短手方向となる回動方向に連続形成されている。開閉用把持部34は、その表面をロール紙カバー16が閉じた状態において紙案内部25とほぼ平行となる平面として形成されることで、単票紙Sを紙案内部25までガイドする役割を担っている。そして本体部35は、ロール紙Pの周面に沿った略半円筒形状となるように、ロール紙カバー16が閉じた状態において回動軸Aを中心とする円弧をなす断面形状を有している。
図3及び図4に示すように、板金部材33の回動軸方向(長手方向)の両端部には各5つのネジ止め部36が設けられている。具体的には、板金部材33の開閉用把持部34の両端にはネジ止め部36a,36bが設けられているとともに、板金部材33の本体部35の両端にはネジ止め部36c,36d,36eがそれぞれ設けられている。そして、各ネジ止め部36b〜36eにはネジ孔37が各1つ形成されているとともに、ネジ止め部36aにはネジ孔37と位置決め孔38とが各1つ形成されている。
図4に示すように、板金構造体30は回動方向(短手方向)における両端、すなわち開閉用把持部34が設けられた回動方向における一端側及び本体部35が設けられた他端側に、板金部材33の端部に直径4mm程の芯金部材39,40を巻き込んだ芯金構造を有している。この芯金部材39,40は板金部材33の端部を丸めた後に挿入するのではなく、板金部材33の端部を芯金部材39,40に巻き付けながらプレス成型することで、板金部材33の端部処理を行いつつ芯金部材39,40の巻き込みが行われるようになっている。
さらに、板金構造体30において板金部材33の長手方向となる回動軸方向に延びる平面形状の開閉用把持部34には、裏面33a側に金属板からなる板状補強部材41が取り付けられている。
図5に示すように、板状補強部材41の長手方向における両端部には位置決め孔41aが形成されている。また、板金構造体30の側壁部材31,32が取り付けられる位置、すなわち板金部材33の開閉用把持部34の長手方向における両端部には、位置決め孔34aが形成されている。そして、板状補強部材41を取り付ける際には、図5に点線で示すように両位置決め孔34a,41aに位置決め用のピン(図示略)を挿通させて位置決めした状態で、板状補強部材41の短手方向の両端に長手方向に延びるようにそれぞれ設けられた接続部41bを板金部材33の裏面33aに対して溶接するようになっている。
なお、ロール紙カバー16は開閉操作する際に、開閉用把持部34の下端側を把持して上側に持ち上げるようにしてロール紙カバー16を回動させることを想定し、長手方向の任意の位置に手をかけることができるようになっている。こうした開閉操作が片手で行われる場合には、板金構造体30の回動軸方向における片側寄りの位置に力を作用させて、板金構造体30の回動軸方向の両端を支持する側壁部材31,32を給紙部14の支持部14aに対して回動させることになる。
したがって、例えば開閉操作の際に板金構造体30の右側寄りの位置を右手のみで把持して持ち上げた場合には、手をかけた位置より左側の部分に負荷が偏り、板金構造体30がねじれるように変形する虞がある。こうしたねじれの発生を抑制するためには、板金部材33の厚さを増して剛性を高めることも考えられるが、その分コストアップしてしまうし、重量が増すために開閉操作に要する労力も増してしまう。その点、本実施形態の板金構造体30は、芯金構造と板状補強部材41とによって軽量化を図りつつ剛性を強化することで、片手で開閉操作が行われた場合にも、ねじれの発生を抑制することができるようになっている。
図3に示すように、側壁部材31,32の内面側(側壁部材31の右側面側、側壁部材32の左側面側)には、板金構造体30の回動軸方向における両端部を挟持するためのリブ42がそれぞれ形成されている。リブ42は、板金構造体30の表面側に当接するリブ42aと、リブ42aとの間でネジ止め部36を挟持するリブ42bと、リブ42aとの間で開閉用把持部34に取り付けられた板状補強部材41を挟持するリブ42cと、リブ42aとの間で本体部35を挟持するリブ42dとから構成されている。
また、側壁部材31,32には、リブ42に囲まれるように5つの挿通孔43が板金部材33のネジ孔37と対応する位置にそれぞれ形成されている。さらに、側壁部材31,32の内面側には、板金部材33の位置決め孔38と対応する位置に位置決め突起44がそれぞれ形成されている。そして、板金構造体30に側壁部材31,32を取り付ける際には、板金部材33の位置決め孔38に側壁部材31,32の位置決め突起44が挿通されるように位置決めしつつ、側壁部材31,32のリブ42で板金構造体30の長手方向の端部を挟持させる。続いて、側壁部材31,32の外面側(側壁部材31の左側面側、側壁部材32の右側面側)からネジ(図示略)を挿通孔43に挿通させて板金部材33のネジ孔37にネジ止めすることで、板金構造体30と側壁部材31,32とが一体化されるようになっている。
なお、側壁部材31,32には金属からなる接地板(図示略)を取り付けるための凹部45が設けられている。凹部45に取り付けられた接地板は、給紙部14の支持部14aに設けられた板金部材(図示略)と常に所定の付勢力で押し当てられることで、板金構造体30側の電位が給紙部14側の板金部材の電位と均一になるようにされている。
図6に示すように、側壁部材31,32には、スリット46を貫通形成することで、中央に位置する接続部47aを除いてスリット46に囲まれた略円弧状のブレーキ部47が形成されている。ブレーキ部47には、略円弧形状のレール部48と、レール部48の両端に位置する凹形状の係止部49,50とが形成されている。一方、給紙部14の左右両端に配置された各支持部14aには、先端がスリット46に挿通される態様となるピン51が設けられている。
そして、図6(a)に示すようにロール紙カバー16が閉位置にある場合には、ピン51が係止部50に係合されるようになっている。また、図6(b)に示すようにロール紙カバー16が開閉のために回動軸Bを中心に回動する際には、ピン51がレール部48に対して相対移動するようになっている。さらに、図6(c)に示すようにロール紙カバー16が開位置にある場合には、ピン51が係止部49に係合されるようになっている。
なお、ブレーキ部47は、接続部47aと対応する中央付近においてはピン51と干渉しないが、係止部49,50がピン51と係合している場合には、ピン51に押しつけられて僅かに撓み、その復元力によってピン51を押圧するような形状となっている。したがって、ピン51が係止部49,50に係合した状態にあっては、ロール紙カバー16が自重で回動しないように開位置又は閉位置に安定して保持されるようになっている。
また、レール部48は中央付近とその両端とで半径の異なる円弧が滑らかに接続された形状となっている。そして、ロール紙カバー16が閉位置と開位置との間を変位する際には、中央付近においてはピン51と干渉することなく速やかに回動し、停止位置である閉位置又は開位置付近では、レール部48とピン51との間にブレーキ部47の押圧力に基づく摩擦力がブレーキとして働くようになっている。すなわち、ブレーキ部47とピン51とで構成されるブレーキ機構によって、停止時にはロール紙カバー16の自重での回動を抑制し、回動時には停止位置に向けてロール紙カバー16の回動速度を低下させることにより、開閉操作における安全確保が図られている。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)ロール紙Pをセット可能なプリンタ11に取り付けられるロール紙カバー16は、板金構造体30と側壁部材31,32とを備える。すなわち、ロール紙カバー16においてロール紙Pの周面と対向する部分、すなわち長手方向に延びるロール紙Pの周面を覆蓋する部分が板金構造体30によって構成されている。そのため、プラスチック等の合成樹脂材による一体成形部品を、板金構造体30に対して回動軸方向における両端から取り付けられる側壁部材31,32として小型化することが可能となる。したがって、大型の成型機を用いることなくロール紙カバー16を製造することができる。また、板金構造体30は回動方向における両端部に芯金構造を有するので、変形を抑制する剛性を備えることができる。したがって、回動軸方向における片側寄りの位置を片手で把持して開閉が行われた場合にも、ねじれの発生を抑制することができる。すなわち、板金の厚さを増すことなく剛性を高めることができるので、重量増加を抑制しつつ、低コストのロール紙カバー16を実現することができる。
(2)板金構造体30には、長手方向となる回動軸方向に延びる板状補強部材41が取り付けられているため、ねじれの発生しやすい長手方向における剛性を強化することができる。
(3)板状補強部材41は、回動軸方向に延びる開閉用把持部34に取り付けられているため、開閉時に特に負荷のかかる開閉用把持部34の剛性を強化することができる。また、板状補強部材41は平面形状の開閉用把持部34に取り付けられるので、容易に取り付け作業を行うことが可能となる。さらに、板状補強部材41は開閉用把持部34の裏面33a側に取り付けられるので、外観を損ねることがない。
(4)板金部材33には板状補強部材41に対する位置決め孔34aが設けられているので、位置ずれを抑制しつつ、板状補強部材41を板金構造体30に取り付けることができる。また、位置決め孔34aは側壁部材31,32が取り付けられる位置に設けられているため、板金構造体30に側壁部材31,32を取り付けた後には、位置決め孔34aが外観に露出することが防止される。
(5)側壁部材31,32には、板金構造体30の回動軸方向における端部を挟持するためのリブ42が設けられているため、板金構造体30の位置ずれを抑制することができる。
(6)板金構造体30の芯金構造においては、板金部材33の端部を芯金部材39,40に巻き付けながらプレス成型しているので、板金部材33の端部処理と芯金部材39,40の巻き込み処理とを同時に行うことができる。
(7)ロール紙カバー16は板金構造体30と側壁部材31,32とから構成されているので、対応可能なロール紙のサイズ(長手方向の幅)が異なるプリンタに対して、側壁部材31,32を適用することができる。すなわち、板金構造体30の長手方向の幅を変更すれば、対応サイズの異なる機種間においても部材(側壁部材31,32)の共通化を図ることが可能となる。
(8)ロール紙カバー16は大きな面積を占める部分が板金構造体30で構成されているので、金属調で高級感のある外観デザインを実現することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を同じく記録装置の一種である大型プリンタに具体化した第2実施形態を図7に基づいて説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態におけるロール紙カバーを一部変更するものであるため、以下では特に第1実施形態との相違点について説明する。
図7に示すように、本実施形態のロール紙カバー16の板金構造体30を構成する板金部材33は、平面形状の開閉用把持部34と本体部35Aとが回動軸方向に連続形成されている。そして、本実施形態において本体部35Aは、回動方向に連続的に折り曲げられることで形成された波形状を有する。なお、板金部材33の回動方向における両端側が芯金部材39,40を巻き込んだ芯金構造を有する点は、第1実施形態と同様である。
そして、開閉用把持部34の回動軸方向における両端部にはネジ止め部36a,36bが、本体部35Aの回動軸方向における両端部には、後端側となる位置にネジ止め部36eがそれぞれ設けられている。一方、側壁部材31,32(側壁部材32は図示略)には、板金構造体30の回動軸方向における端部を挟持するためのリブ42Aが設けられている。なお、リブ42Aは板金構造体30の表面側に当接するリブ42aと、リブ42aとの間でネジ止め部36a,36b,36eを挟持するリブ42bと、リブ42aとの間で開閉用把持部34を挟持するリブ42eと、本体部35Aを挟持するリブ42fとから構成されている。
すなわち、本実施形態においては、本体部35Aの波形状の部分にネジ止め部が設けられていないが、波形状の本体部35Aを表側及び裏側から挟持するリブ42fにより、板金構造体30の側壁部材31,32に対する位置ずれを抑制している。また、本実施形態の板金構造体30には板状補強部材が取り付けられていないが、本体部35Aの波形状によって長手方向(回動軸方向)の剛性を強化することで、ねじれの発生を抑制するようにしている。なお、本実施形態の板金構造体30に板状補強部材を取り付けて、さらに剛性を強化することももちろん可能である。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(9)板金構造体30を構成する板金部材33の本体部35Aは回動方向に連続的に折り曲げられることで形成された波形状を有するので、板金の厚みを増すことなく、回動軸方向における剛性を強化することが可能となる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ロール紙カバー16の形状は上記実施形態に限らず、例えば断面コの字形状や断面L字形状等としてもよい。
・開閉用把持部は回動軸方向に延びる平面形状でなくてもよく、例えば左右に1つずつ配置した凹部や凸部からなる取手部として実現してもよい。
・板金構造体30は、板状補強部材41を備えなくてもよいし、複数の板状補強部材41を備えるようにしてもよい。
・板金構造体30は、回動方向におけるいずれか一端側のみに芯金構造を有するようにしてもよい。
・板金部材を回動方向に複数枚組み合わせて板金構造体を構成してもよい。
・板金構造体30を複数の板金部材からなる複層構造として、板状補強部材41を各板金部材の間に設けるようにしてもよい。この場合にも、板状補強部材41を外観に露出させることなく補強を行うことができる。
・板状補強部材41は、板金部材33の表面側に取り付けてもよい。
・板状補強部材41は、板金部材33の本体部35に取り付けてもよい。
・側壁部材31,32は、板金構造体30の回動軸方向における端部を挟持するためのリブ42を備えなくてもよい。
・板状補強部材41の位置決め孔41a及び板金部材33の位置決め孔34aを備えず、例えば型枠等によって位置決めした状態で板状補強部材41を板金部材33に取り付けるようにしてもよい。
・プリンタ11にセットされるのはロール紙に限らず、ロール状に巻着されたフィルム等であってもよいし、対応可能な用紙サイズもA1判又はB1判に限られるものではない。
・上記実施形態では、記録装置の記録部をインクジェット式プリンタとして具体化したが、ペンを使ってベクトルデータを記録するプロッタや電子写真式のプリンタとして具体化してもよいし、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
第1実施形態におけるプリンタを示す斜視図。 第1実施形態における給紙部及び印刷部を示す概略断面図。 第1実施形態におけるロール紙カバーを示す一部分解斜視図。 第1実施形態における板金構造体を示す側面図。 第1実施形態における位置決め孔を説明するための斜視図。 第1実施形態におけるロール紙カバーの概略側面図で、(a)は閉位置にある状態、(b)は回動時の状態、(c)は開位置にある状態を示す。 第2実施形態におけるロール紙カバーを示す断面図。
符号の説明
11…記録装置としてのプリンタ、16…ロール状記録媒体用カバーとしてのロール紙カバー、30…板金構造体、31,32…側壁部材、33a…裏面、34…開閉用把持部、34a…位置決め孔、39,40…芯金構造を構成する芯金部材、41…板状補強部材、42,42A,42a,42b,42c,42d,42e,42f…リブ、A…ロール紙の回動軸、B…ロール紙カバーの回動軸、P…ロール状記録媒体としてのロール紙。

Claims (7)

  1. 記録装置にセットされたロール状記録媒体の軸線方向に沿う回動軸を中心に回動することにより前記ロール状記録媒体を覆蓋する閉位置と前記ロール状記録媒体の前記記録装置に対する着脱を可能とする開位置との間での変位可能に前記記録装置に取り付けられるロール状記録媒体用カバーであって、
    前記閉位置と前記開位置との間を変位する際に裏面側が前記ロール状記録媒体の周面の一部と対向しつつ回動するとともに、回動方向における一端側に開閉用把持部が設けられた板金構造体と、
    該板金構造体に対して前記回動軸方向における両端から取り付けられ、前記板金構造体を回動可能に支持し、樹脂材により構成された側壁部材とを備え、
    前記板金構造体は、少なくとも前記開閉用把持部が設けられた前記回動方向における一端側に、前記回動軸方向に延びる芯金構造を有することを特徴とするロール状記録媒体用カバー。
  2. 前記板金構造体には、長手方向となる前記回動軸方向に延びる板状補強部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のロール状記録媒体用カバー。
  3. 前記板金構造体は前記回動軸方向に延びる平面形状の前記開閉用把持部を有し、
    前記板状補強部材は、前記開閉用把持部の裏面側に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のロール状記録媒体用カバー。
  4. 前記板金構造体の前記側壁部材が取り付けられる位置には、前記板状補強部材に対する位置決め孔が設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のロール状記録媒体用カバー。
  5. 前記側壁部材には、前記板金構造体の前記回動軸方向における端部を挟持するためのリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のロール状記録媒体用カバー。
  6. 前記板金構造体は、前記回動方向に連続的に折り曲げられることで形成された波形状を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のロール状記録媒体用カバー。
  7. ロール状記録媒体をセット可能であって、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のロール状記録媒体用カバーを備えることを特徴とする記録装置。
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