JP2016147419A - 記録装置 - Google Patents

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Keisuke Yamatani
啓介 山谷
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Abstract

【課題】媒体が直線状に搬送される経路を形成する第1態様と、媒体が湾曲しながら搬送される経路を形成する第2態様との間で容易に切り替えることができる記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、用紙Pをガイド可能であって第1軸を中心に回動可能な背面トレイ31と、用紙Pをガイド可能であって第1軸と平行な第2軸を中心に回動可能な経路切替部材52とを備え、背面トレイ31及び経路切替部材52の回動によって、用紙Pが直線状に搬送される経路を形成する第1態様と、用紙Pが湾曲しながら搬送される経路を形成する第2態様との間で切り替え可能に構成される。第1態様では、経路切替部材52によって用紙Pがガイドされるとともに、背面トレイ31と経路切替部材52との間の隙間Sを用紙Pが通過可能であり、第2態様では、背面トレイ31及び経路切替部材52の両方によって用紙Pがガイドされる。
【選択図】図13

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの記録装置に関する。
一般に、記録装置の一種としてインクジェット式プリンターが広く知られている。このようなプリンターの中には、可撓性を有した被記録媒体が経由する湾曲経路を含んだ第1の経路と、可撓性を有さない被記録媒体が経由する直線状の第2の経路との2つの被記録媒体搬送路を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のようなプリンターでは、第1の経路と第2の経路との交差位置近傍に、第1の経路を形成する第1の姿勢と、第2の経路を形成する第2の姿勢との間で変位可能なガイド部材が設けられている。
特開2005−144931号公報
ところで、上述のようなプリンターでは、ガイド部材を第1の姿勢と第2の姿勢との間で変位させるために、リンク機構及びカム機構を利用している。このため、ガイド部材を変位させるための機構が複雑になるので、ガイド部材を変位させる際の操作性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、媒体が直線状に搬送される経路を形成する第1態様と、媒体が湾曲しながら搬送される経路を形成する第2態様との間で容易に切り替えることができる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する記録装置は、媒体をガイド可能であって第1軸を中心に回動可能な第1ガイド部材と、前記媒体をガイド可能であって前記第1軸と平行な第2軸を中心に回動可能な第2ガイド部材とを備え、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の回動によって、前記媒体が直線状に搬送される経路を形成する第1態様と、前記媒体が湾曲しながら搬送される経路を形成する第2態様との間で切り替え可能に構成され、前記第1態様では、前記第2ガイド部材によって前記媒体がガイドされるとともに、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間の隙間を前記媒体が通過可能であり、前記第2態様では、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の両方によって前記媒体がガイドされる。
この構成によれば、第1ガイド部材及び第2ガイド部材を回動させるだけで、媒体が直線状に搬送される経路を形成する第1態様と、媒体が湾曲しながら搬送される経路を形成する第2態様との間で容易に切り替えることができる。
上記記録装置において、前記第1態様では、前記第1ガイド部材が鉛直方向に延在し、前記第2ガイド部材が水平方向に延在することが好ましい。
この構成によれば、媒体を水平方向から第1ガイド部材と第2ガイド部材との間の隙間に容易に挿入することができる。
上記記録装置において、前記第2態様における前記隙間は、前記第1態様における前記隙間よりも狭いことが好ましい。
この構成によれば、第2態様における第1ガイド部材と第2ガイド部材との間の隙間を媒体が通過不能な程度に狭くすることで、媒体を第1ガイド部材から第2ガイド部材へ導いたり、媒体を第2ガイド部材から第1ガイド部材へ導いたりすることができる。
上記記録装置において、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材は、互いに向かい合う部分に同じ方向に並ぶ複数の第1凸部及び複数の第2凸部をそれぞれ有しており、前記第2態様では、前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部が互いにそれらの間に挿入されることが好ましい。
この構成によれば、第2態様における第1ガイド部材と第2ガイド部材との間の隙間を容易に狭くすることができる。
上記記録装置において、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材のうちの一方が回動されるときの回動力によって他方が回動されるように前記回動力を前記他方に伝達する伝達部を備えたことが好ましい。
この構成によれば、第1ガイド部材及び第2ガイド部材のうちの一方を回動させるだけで、他方も回動させることができる。
一実施形態のインクジェット式プリンターの斜視図。 同プリンターにおいて排紙カバーを開いたときの状態を示す斜視図。 図2のプリンターにおいて排紙トレイを引き出したときの状態を示す斜視図。 図1のプリンターを反対側から見たときの斜視図。 図4のプリンターにおいて背面トレイを凹部内に収容したときの状態を示す斜視図。 実施形態のプリンターにおいて普通紙を印刷するときの状態を示す断面模式図。 第1態様における背面トレイと経路切替部材との位置関係を示す斜視図。 図7の側面拡大図。 第1態様から第2態様への切り替え途中または第2態様から第1態様への切り替え途中における背面トレイと経路切替部材との位置関係を示す斜視図。 図9の側面拡大図。 第2態様における背面トレイと経路切替部材との位置関係を示す斜視図。 図11の側面拡大図。 実施形態のプリンターにおいてファインアート紙をセットするときの状態を示す断面模式図。 図13のプリンターにおいてファインアート紙がセットされて印刷動作が開始されるときの状態を示す断面模式図。 実施形態のプリンターにおいてボード紙をセットするときの状態を示す断面模式図。
以下、記録装置をインクジェット式プリンターに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、記録装置の一例としてのインクジェット式プリンター11は、略直方体状をなす筐体12を備えている。筐体12の前面の右上部には、インクジェット式プリンター11の各種の操作をするための操作部13が設けられている。操作部13は、ユーザーによって操作される操作ボタン13aや各種の情報が表示される表示パネル13bを備えている。
筐体12の前面の下部における左右方向の中央部には、排紙カバー14が開閉自在に設けられている。筐体12における排紙カバー14の上側であって操作部13の左側には、筐体12内に着脱自在に装着されたインクカートリッジ(図示略)を覆うインクカバー15が開閉自在に設けられている。このインクカートリッジ(図示略)内には、液体の一例であるインクが収容されている。
この場合、インクカバー15は、筐体12における前面の上部、上面の前部、及び左側面の前上部にかけて設けられている。筐体12の上面におけるインクカバー15の後側には、トップカバー16が開閉自在に設けられている。筐体12の上面におけるトップカバー16の後側には、給紙トレイ17が開閉自在に設けられている。
図2及び図3に示すように、排紙カバー14を開けると、筐体12内に収容されている排紙トレイ20及び前面トレイ21が露出する。排紙トレイ20は、前面トレイ21よりも下側に配置され、筐体12内から前方に向かって引き出し可能とされている。さらに、排紙トレイ20は、その下面側に引き出し可能な排紙補助トレイ22を有しており、排紙補助トレイ22を前方に向かって引き出すことで伸長可能とされている。
筐体12内には、キャリッジ23が走査方向となる左右方向に沿って往復移動可能に設けられている。キャリッジ23の下部には、上記インクカートリッジ(図示略)からインク供給チューブ(図示略)を介して供給されるインクを吐出する記録ヘッド24が支持されている。そして、キャリッジ23とともに記録ヘッド24を左右方向に移動させながら筐体12内を後方側から前方側に向かって搬送される媒体の一例としての用紙Pに対して記録ヘッド24からインクを吐出することで、用紙Pに画像の印刷(記録)が行われる。
前面トレイ21は、図3の実線で示した収納位置においてユーザーが前側から後側に向かって手で押圧してから手を離すと図3の一点鎖線で示すように前方へ突出した突出位置に移動し、且つ突出位置においてユーザーが手で押圧して収納位置まで移動させてから手を離すと収納位置で停止するように、カム機構(図示略)によって支持されている。
図4及び図5に示すように、筐体12の後面の上部における左右方向の中央部には、左右方向に長い矩形板状の凹部30が形成されている。凹部30には、筐体12の背面(後面)の一部を構成する第1ガイド部材の一例としての左右方向に長い矩形板状の背面トレイ31が、左右方向に延びる軸線を中心に回動可能に収容されている。背面トレイ31は、2段式の背面補助トレイ32を有しており、背面補助トレイ32をその先端部に設けられた取っ手32aを掴んで先端側から引き出すことで、2段階で伸長するようになっている。
背面トレイ31は、凹部30内に収容されて鉛直方向となる上下方向に延在する収容位置(図5に示す位置)と、収容位置から上端側が後方側へ倒れるように30°程度回動した開放位置(図4に示す位置)との間で回動する。この場合、背面トレイ31の回動中心となる軸線は、背面トレイ31の下端部を通っている。そして、背面トレイ31は、開放位置から収容位置へ回動させる場合、引き出されている状態の背面補助トレイ32を先に背面トレイ31の内部に収納してから回動させる。
図6に示すように、筐体12内には筐体12の左右両側壁間に架設されたガイド軸35が設けられ、キャリッジ23は背面下部においてガイド軸35により摺動可能に支持されている。筐体12内におけるガイド軸35の真上の位置には左右方向に延びるガイド板36が設けられ、キャリッジ23は背面上部においてガイド板36により摺動可能に支持されている。したがって、キャリッジ23は、その背面側においてガイド軸35及びガイド板36にガイドされながら左右方向に摺動可能になっている。
筐体12内におけるキャリッジ23とともに左右方向に移動する記録ヘッド24と対向する位置には、用紙Pを支持する支持台37が左右方向に延びるように設けられている。筐体12内におけるキャリッジ23の後側には、用紙Pの一種である普通紙P1を積層状態で複数支持可能なホッパー38が設けられている。ホッパー38は、給紙トレイ17を回動させて開けることで露出する。ホッパー38に支持される普通紙P1は、開けられた状態の給紙トレイ17によっても支持される。
筐体12内におけるホッパー38とキャリッジ23との間には、ホッパー38に支持された積層状態の複数の普通紙P1を一枚ずつ下流側となる支持台37上に向けて給送する給送ローラー39が回転可能に設けられている。給送ローラー39と支持台37との間には、給送ローラー39によって給送される普通紙P1を挟持しながら支持台37上へ給紙可能な給紙ローラー対40が配置されている。
給紙ローラー対40は、モーター(図示略)によって回転駆動される給紙駆動ローラー41と、給紙駆動ローラー41の上側に配置された給紙従動ローラー42とを備えている。給紙従動ローラー42は、移動機構(図示略)により、給紙駆動ローラー41とで用紙Pを挟持するニップ位置(図6で示す位置)と、給紙駆動ローラー41から離れたレリース位置(図13で示す位置)との間で移動されるようになっている。
筐体12内における支持台37に対して用紙Pの搬送経路の下流側となる前側には、支持台37上で印刷がなされた後の用紙Pを挟持しながら排紙トレイ20上に排紙する排紙ローラーユニット43が設けられている。排紙ローラーユニット43は、前後一対の排紙駆動ローラー44と、前後一対の排紙駆動ローラー44の上側に配置された前後一対の排紙従動ローラー45とを備えている。
一対の排紙従動ローラー45は、一対の排紙駆動ローラー44とで用紙Pを挟持するニップ位置(図6で示す位置)と、一対の排紙駆動ローラー44から離れたレリース位置(図13で示す位置)との間で移動可能になっている。一対の排紙従動ローラー45は、用紙Pに印刷された画像の品質を損なわないためにスターホイールなどのギザ付のローラーで構成されている。
一対の排紙従動ローラー45は、前面トレイ21の動作に連動するように構成されており、前面トレイ21を収納位置に移動させるとニップ位置に移動し、前面トレイ21を突出位置に移動させるとレリース位置に移動する。また、筐体12内における前面トレイ21の後側には、用紙Pを支持可能な補助支持部材46が配置されている。
補助支持部材46は、前面トレイ21の動作に連動するように構成されており、前面トレイ21を収納位置に移動させると用紙Pを支持しない非支持位置(図6で示す位置)に移動し、前面トレイ21を突出位置に移動させると用紙Pを支持可能な支持位置(図13で示す位置)に移動する。
図6に示すように、筐体12内には、用紙Pの搬送経路として、支持台37上から後斜め上方に位置するホッパー38に向かって延びる第1搬送経路50と、支持台37上から後方に向かって延びる第2搬送経路51とが形成されている。第1搬送経路50は、ホッパー38から支持台37上への普通紙P1の搬送に利用され、給紙ローラー対40の直ぐ上流側(後側)で第2搬送経路51と合流している。
第2搬送経路51は、用紙Pの一種であるファインアート紙P2(図14参照)やボード紙P3(図15参照)の搬送に利用される。ファインアート紙P2は普通紙P1よりも高画質の印刷が可能な紙であり、ボード紙P3は普通紙P1よりも厚くて硬く殆ど曲がらない紙である。
筐体12内の後端部であって背面トレイ31の下側近傍位置には、第2搬送経路51の後端部を形成して用紙Pをガイド可能な第2ガイド部材の一例としての矩形板状の経路切替部材52が配置されている。経路切替部材52は、水平に配置された水平位置(図6で示す位置)と、水平位置から後端側が持ち上がるように30°程度回動した傾斜位置(図13で示す位置)との間で回動する。
図7及び図8に示すように、背面トレイ31と経路切替部材52とは、左右両端部において略矩形板状の連結部材53を介して連結されている。背面トレイ31の左右両側部における下端部には、第1軸54が左右方向に沿って外側に向かって突出するようにそれぞれ設けられている。各第1軸54は、各連結部材53を貫通した状態で各連結部材53によって回動可能に支持されている。すなわち、背面トレイ31は、各第1軸54を回動中心として回動可能になっている。
経路切替部材52の左右両側部における後端部には、ピン55が左右方向に沿って外側に向かって突出するようにそれぞれ設けられている。各ピン55は、各第1軸54と平行に延びている。各ピン55は、各連結部材53に貫通するように形成された溝56内に挿通されている。各溝56は、後下から前上に向かって30°程度分の円弧状に延びている。各ピン55は、各溝56内で各溝56に沿うように摺動可能になっている。
経路切替部材52は、その前端部に左右方向に延びる第2軸57を有している。第2軸57は、各第1軸54と平行に延びている。第2軸57の両端部は、それぞれ左右の連結部材53に回動可能に連結されている。そして、経路切替部材52は、各ピン55を各溝56内で摺動させることで、第2軸57を回動中心として回動するようになっている。
各連結部材53の外側の面には、伝達部58が配置されている。各伝達部58の一端部には各第1軸54の先端部が各伝達部58と一体回動可能に連結され、各伝達部58の他端部にはU字状の切欠溝59が形成されている。各伝達部58の切欠溝59内には、各ピン55の先端部が摺動可能に挿入されている。
そして、図9及び図10に示すように、各第1軸54を回動中心として背面トレイ31を回動させると、各第1軸54を回動中心として各伝達部58も回動する。すると、切欠溝59によって各ピン55が押圧されて各ピン55が各溝56内に沿って摺動し、経路切替部材52が第2軸57を回動中心として回動する。
引き続き、各第1軸54を回動中心として背面トレイ31をさらに回動させると、各第1軸54を回動中心として各伝達部58もさらに回動する。すると、図11及び図12に示すように、切欠溝59によって各ピン55がさらに押圧されて各ピン55が各溝56内に沿ってさらに摺動し、経路切替部材52が第2軸57を回動中心としてさらに回動する。
したがって、各伝達部58は、背面トレイ31が回動するときの回動力によって経路切替部材52が回動されるように、当該回動力を経路切替部材52に伝達する。因みに、各伝達部58は、経路切替部材52が回動するときの回動力によって背面トレイ31が回動されるように、当該回動力を背面トレイ31に伝達する。
背面トレイ31における経路切替部材52と向かい合う部分、すなわち背面トレイ31の前面下部には、左右方向に間隔を置いて並ぶ複数の第1凸部31aが櫛歯状に設けられている。一方、経路切替部材52における背面トレイ31と向かい合う部分、すなわち経路切替部材52の上面には、左右方向に間隔を置いて並ぶ複数の第2凸部52aが櫛歯状に設けられている。複数の第1凸部31a及び複数の第2凸部52aは、いずれも同じ方向(左右方向)に並んでおり、それらの並び方向(左右方向)において互いにずれた位置に配置されている。
また、図7及び図8に示すように、背面トレイ31が収容位置に回動したときには経路切替部材52が水平位置に回動した状態となっており、このときの状態は第1態様とされている。一方、図11及び図12に示すように、背面トレイ31が開放位置に回動したときには経路切替部材52が傾斜位置に回動した状態となり、このときの状態は第2態様とされている。したがって、背面トレイ31及び経路切替部材52の回動によって、第1態様と第2態様との間で切り替え可能になっている。
図6及び図7に示すように、第1態様では、背面トレイ31が鉛直方向(上下方向)に延在し、経路切替部材52が水平方向(左右方向及び前後方向)に延在し、且つ背面トレイ31と経路切替部材52との間に用紙Pが通過可能な隙間Sが形成される。さらに、第1態様では、第2搬送経路51が、用紙Pが直線状に搬送される真っ直ぐ水平に延びた経路として形成される。したがって、図15に示すように、第1態様では、用紙Pが経路切替部材52によってガイドされて隙間Sを通るようになる。このとき、背面トレイ31は、用紙Pをガイドしない。
図11及び図14に示すように、第2態様では、背面トレイ31が鉛直方向(上下方向)に対して傾斜し、経路切替部材52が水平方向(左右方向及び前後方向)に対して傾斜する。これにより、背面トレイ31の複数の第1凸部31a及び経路切替部材52の複数の第2凸部52aが互いにそれらの間に挿入される。このため、背面トレイ31と経路切替部材52との間の隙間Sが第1態様の場合に比べて狭くなり、用紙Pが隙間Sを通ることができなくなる。
また、第2態様では、第2搬送経路51が、用紙Pが湾曲しながら搬送される経路として形成される。このとき、経路切替部材52は、第2搬送経路51の湾曲部分を形成する。したがって、第2態様では、用紙Pが隙間Sを通ることなく経路切替部材52及び背面トレイ31の両方によってガイドされる。
次に、インクジェット式プリンター11の作用について説明する。
<ファインアート紙P2の印刷>
さて、用紙Pの一種であるファインアート紙P2の印刷を行う場合には、図13に示すように、まず、ユーザーが背面トレイ31を開放位置に回動すると、経路切替部材52も傾斜位置に回動し、第2態様に切り替えられる。これにより、第2搬送経路51が湾曲部分を有した経路となる。続いて、ユーザーが背面補助トレイ32を引き出した後、操作部13を操作してファインアート紙P2を印刷するモードを選択すると、給紙従動ローラー42がレリース位置に移動される。
続いて、前面トレイ21を押圧して突出位置に移動させると、一対の排紙従動ローラー45がレリース位置に移動されるとともに補助支持部材46が支持位置に移動される。このとき、前面トレイ21の上面及び補助支持部材46の上面は、支持台37の上面とほぼ同じ高さになる。続いて、ユーザーが前面トレイ21上から筐体12内に向かってファインアート紙P2を挿入する。
そして、ファインアート紙P2の挿入方向の先端部が給紙ローラー対40まで到達すると、給紙従動ローラー42がニップ位置に移動されて、ファインアート紙P2の先端部が給紙ローラー対40によって挟持された状態となる。すると、給紙ローラー対40がファインアート紙P2を後方側へ搬送する方向に回転駆動され、ファインアート紙P2が第2搬送経路51に沿って搬送される。
その後、ファインアート紙P2は、経路切替部材52、背面トレイ31、及び背面補助トレイ32にガイドされながら後斜め上方に向かって搬送される。そして、図14に示すように、ファインアート紙P2の挿入方向の後端部が給紙ローラー対40に達すると、給紙ローラー対40の駆動が停止してファインアート紙P2の搬送が停止される。
引き続き、図14に示すように、ユーザーが前面トレイ21を押圧して収納位置に移動させると、一対の排紙従動ローラー45がニップ位置に移動されるとともに補助支持部材46が非支持位置に移動される。すなわち、前面トレイ21及び補助支持部材46は、用紙P(ファインアート紙P2)の搬送経路から外れた位置に移動される。
これにより、給紙ローラー対40がファインアート紙P2を支持台37側へ搬送する方向に回転駆動される。そして、ファインアート紙P2は、支持台37上を搬送される過程でキャリッジ23とともに左右方向に往復移動する記録ヘッド24からインクが吐出されることで、画像の印刷が行われる。画像の印刷が行われたファインアート紙P2は、排紙ローラーユニット43により排紙トレイ20上に排紙される。
<ボード紙P3の印刷>
さて、ファインアート紙P2の印刷を行った後に用紙Pの一種であるボード紙P3の印刷を行う場合には、図15に示すように、まず、ユーザーが引き出されている状態の背面補助トレイ32を背面トレイ31の内部に収納してから背面トレイ31を収容位置に回動すると、経路切替部材52も水平位置に回動し、第1態様に切り替えられる。これにより、第2搬送経路51が湾曲部分を有さない直線状の経路となる。
続いて、ユーザーが操作部13を操作してボード紙P3を印刷するモードを選択すると、給紙従動ローラー42がレリース位置に移動されるとともに、キャリッジ23が若干上昇する。続いて、前面トレイ21を押圧して突出位置に移動させると、一対の排紙従動ローラー45がレリース位置に移動されるとともに補助支持部材46が支持位置に移動される。このとき、前面トレイ21の上面及び補助支持部材46の上面は、支持台37の上面とほぼ同じ高さになる。続いて、ユーザーが前面トレイ21上から筐体12内に向かってボード紙P3を挿入する。
そして、ボード紙P3の挿入方向の先端部が給紙ローラー対40まで到達すると、給紙従動ローラー42がニップ位置に移動されて、ボード紙P3の先端部が給紙ローラー対40によって挟持された状態となる。すると、給紙ローラー対40がボード紙P3を後方側へ搬送する方向に回転駆動され、ボード紙P3が第2搬送経路51に沿って搬送される。
その後、ボード紙P3は、経路切替部材52にガイドされながら後方に向かって真っ直ぐ水平に搬送され、一部が背面トレイ31と経路切替部材52との間の隙間Sを通過して筐体12の後側から突出する。そして、ボード紙P3の挿入方向の後端部が給紙ローラー対40に達すると、給紙ローラー対40の駆動が停止してボード紙P3の搬送が停止される。
引き続き、ユーザーが操作部13を操作して印刷動作を開始させると、一対の排紙従動ローラー45がニップ位置に移動され、給紙ローラー対40がボード紙P3を支持台37側へ搬送する方向に回転駆動される。そして、ボード紙P3は、支持台37上を搬送される過程でキャリッジ23とともに左右方向に往復移動する記録ヘッド24からインクが吐出されることで、画像の印刷が行われる。画像の印刷が行われたボード紙P3は、前面トレイ21上に排紙される。なお、本実施形態のインクジェット式プリンター11では、用紙Pの位置が紙端センサー(図示略)やエンコーダー(図示略)によって把握される。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)インクジェット式プリンター11は、背面トレイ31及び経路切替部材52を回動させることで、第1態様と第2態様との間で切り替えることができるので、第1態様と第2態様との間での切り替え作業が容易になる。すなわち、背面トレイ31及び経路切替部材52を回動させるだけで、用紙Pが直線状に搬送される経路を形成する第1態様と、用紙Pが湾曲しながら搬送される経路を形成する第2態様との間で容易に切り替えることができる。
(2)インクジェット式プリンター11において、第1態様では、背面トレイ31が鉛直方向に延在し、経路切替部材52が水平方向に延在している。このため、用紙Pを水平方向から背面トレイ31と経路切替部材52との間の隙間Sに容易に挿入することができる。
(3)インクジェット式プリンター11において、第2態様における隙間Sは、第1態様における隙間Sよりも狭くなっている。このため、第2態様における隙間Sを用紙Pが通過不能な程度に狭くすることで、用紙Pを背面トレイ31から経路切替部材52へ導いたり、用紙Pを経路切替部材52から背面トレイ31へ導いたりすることができる。
(4)インクジェット式プリンター11において、背面トレイ31及び経路切替部材52は、互いに向かい合う部分に同じ方向に並ぶ複数の第1凸部31a及び複数の第2凸部52aをそれぞれ有しており、第2態様では、複数の第1凸部31a及び複数の第2凸部52aが互いにそれらの間に挿入される。このため、第2態様における背面トレイ31と経路切替部材52との間の隙間Sを容易に狭くすることができる。
(5)インクジェット式プリンター11は、背面トレイ31及び経路切替部材52のうちの一方が回動されるときの回動力によって他方が回動されるように当該回動力を当該他方に伝達する伝達部58を備えている。このため、背面トレイ31及び経路切替部材52のうちの一方を回動させるだけで、他方も回動させることができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・伝達部58を省略してもよい。このようにすれば、背面トレイ31及び経路切替部材52を個別に回動させることができる。
・背面トレイ31における複数の第1凸部31a及び経路切替部材52における複数の第2凸部52aのうちの少なくとも一方を省略してもよい。
・第2態様における隙間Sは、必ずしも第1態様における隙間Sよりも狭くする必要はない。
・第1態様では、必ずしも背面トレイ31が鉛直方向に延在し、且つ経路切替部材52が水平方向に延在する必要はない。
・インクジェット式プリンター11は、用紙Pの幅全体と対応した長尺状の固定された液滴吐出部を備える、いわゆるラインヘッドタイプに変更してもよい。この場合の液滴吐出部は、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が用紙Pの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに用紙Pの幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が用紙Pの幅全体に亘るようにしてもよい。
・上記実施形態において、記録装置は、インク以外の他の液体を吐出する液滴吐出装置であってもよい。なお、液滴吐出装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液滴吐出装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液滴吐出装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する液滴吐出装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液滴吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液滴吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液滴吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液滴吐出装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液滴吐出装置であってもよい。
11…記録装置の一例としてのインクジェット式プリンター、31…第1ガイド部材の一例としての背面トレイ、31a…第1凸部、52…第2ガイド部材の一例としての経路切替部材、52a…第2凸部、54…第1軸、57…第2軸、58…伝達部、P…媒体の一例としての用紙、P1…媒体の一例としての普通紙、P2…媒体の一例としてのファインアート紙、P3…媒体の一例としてのボード紙、S…隙間。

Claims (5)

  1. 媒体をガイド可能であって第1軸を中心に回動可能な第1ガイド部材と、
    前記媒体をガイド可能であって前記第1軸と平行な第2軸を中心に回動可能な第2ガイド部材とを備え、
    前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の回動によって、前記媒体が直線状に搬送される経路を形成する第1態様と、前記媒体が湾曲しながら搬送される経路を形成する第2態様との間で切り替え可能に構成され、
    前記第1態様では、前記第2ガイド部材によって前記媒体がガイドされるとともに、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間の隙間を前記媒体が通過可能であり、
    前記第2態様では、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の両方によって前記媒体がガイドされることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1態様では、前記第1ガイド部材が鉛直方向に延在し、前記第2ガイド部材が水平方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第2態様における前記隙間は、前記第1態様における前記隙間よりも狭いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材は、互いに向かい合う部分に同じ方向に並ぶ複数の第1凸部及び複数の第2凸部をそれぞれ有しており、
    前記第2態様では、前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部が互いにそれらの間に挿入されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材のうちの一方が回動されるときの回動力によって他方が回動されるように前記回動力を前記他方に伝達する伝達部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115077361A (zh) * 2022-08-18 2022-09-20 徐州东屹新材料有限公司 一种桥面平直度检测装置

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