JP5265337B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顔検出機能を搭載した撮像装置に関する。
撮像された画像データに対して、顔を抽出する顔検出機能が、デジタルカメラに搭載されるようになってきている。この顔検出機能では、所定周期で得られる全体の画像データから被写体の顔と思われる領域の画像データを抽出してその画像データから顔の位置や大きさの情報を得る。
そして、これらの情報を利用して、AFやAEパラメータ決定が制御される。このように、被写界のどこに顔の位置があるかという情報や顔の大きさがどのくらいかという情報は撮像装置にとって適切なAFやAEパラメータ決定を行うために有効な情報になる(例えば、特許文献1参照)。
また、顔を検出することによって、被写体が暗く撮影されてしまうような逆光シーンにおいても、顔又は顔近傍の明るさを考慮した撮影が可能となり、被写体をより適正に撮影することができる。
特開2007−188126号公報
しかしながら、強い逆光のときに露出が低くなりすぎると、顔が黒くつぶれてしまい顔を見つけること自体が困難になり「顔検出により被写体を適正に撮影する」という機能を果たすことができなくなるおそれがある。
そこで、顔検出のたびに露出を何駒が取得し、その中かから顔検出処理を行う方法も考えられるが、複数の画像に対し顔検出処理を行うことは、処理時間が増大になりタイムラグが増加したり、動画の場合はフレームレートが落ちることになり、見栄え上良くない。
そこで、本発明では、撮影環境に影響されることなく顔検出を行い、その顔検出結果により被写体を適正に撮影することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明の撮影装置は、被写体からの光を結像する撮影レンズと、前記撮影レンズにより結像される像に対応する電気信号を出力する撮像素子と、前記電気信号に基づいて、画像データを生成する生成手段と、前記画像データにおいて人物の顔を示す参照画像データと類似する類似画像データを抽出する抽出手段と、前記類似画像データが前記被写体の顔であるか否かの類似度の大きさを複数の基準値と比較して、前記類似画像データが前記被写体の顔であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記被写体の顔と判断された類似画像データを利用して、前記撮像素子の露出を制御する露出制御手段と、前記判断手段により前記類似画像データが前記被写体の顔であると判断する一の基準値よりも小さく、且つ、前記類似画像データが前記被写体の顔でないと判断される他の基準値よりも大きいとき、前記撮像素子の露出を補正する露出補正値を設定するために、前記抽出された類似画像データの出力の大きさが第1の所定値以下であるか否か、及び、前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値以上であるか否かを判定する類似画像出力判定手段と、前記類似画像出力判定手段により前記抽出された類似画像データの出力の大きさが前記第1の所定値以下であると判定された場合、前記撮像素子の出力が高くなるように前記露出補正値を設定し、前記類似画像出力判定手段により前記抽出された類似画像データの出力の大きさが前記第2の所定値以上であると判定された場合、前記撮像素子の出力が低くなるように前記露出補正値を設定して前記撮像素子の露出を制御する露出値を変更する制御手段とを備える。
また、前記判断手段は、前記参照画像データと前記類似画像データとの類似度に応じて、前記類似画像データを前記被写体の顔と判断するように構成してもよい。
また、前記判断手段は、前記抽出手段により前回抽出された前記類似画像データの位置を中心とする一致条件判定領域内に、前記抽出手段により今回抽出された前記類似画像データの位置が入っているとき、その類似画像データを前記被写体の顔と判断するように構成してもよい。
また、上記撮像装置において、前記撮影レンズと前記撮像素子との間に設けられるシャッタを備え、前記制御手段は、前記判断手段により前記類似画像データが前記被写体の顔と判断されず、かつ、前記シャッタの露光時間が所定時間以下のとき、前記シャッタの露光時間を前記所定時間よりも長くするように構成してもよい。
本発明によれば、顔検出機能を備える撮像装置において、撮影環境に影響されることなく顔検出を行い、その顔検出結果により被写体を適正に撮影することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態の撮像装置を示す図である。なお、図1に示す撮像装置は一眼レフカメラである。
図1に示す撮像装置は、ボディユニット100と、交換可能なレンズユニット200と、フラッシュユニット180と、撮影した画像データを記録する記録メディア131とを備えて構成されている。なお、記録メディア131は、各種の半導体メモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)などの外部記録媒体であり、通信コネクタ130を介してボディユニット100と通信可能で、かつ、交換可能に装着される。
レンズユニット200は、撮影レンズ210a、210bと、絞り203と、レンズ駆動機構204と、絞り駆動機構202と、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomという)201とを備えて構成されている。なお、レンズユニット200は、ボディユニット100の前面に設けられた不図示のレンズマウントを介して着脱自在であり、一眼レフカメラでは交換可能な構成になっている。
撮影レンズ210a、210bは、それぞれ、レンズ駆動機構204内に備えられている不図示のDCモータにより光軸方向に駆動される。
絞り203は、絞り駆動機構202内に備えられている不図示のステッピングモータにより駆動される。
Lμcom201は、レンズ駆動機構204や絞り駆動機構202などの駆動を制御する。
ボディユニット100は、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomという)101と、画像処理IC102と、顔検出IC103と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)104と、撮像素子駆動IC110と、撮像素子111と、フォーカルプレーン式のシャッタ120と、シャッタ駆動制御回路121と、通信コネクタ130と、液晶モニタ140と、カメラ操作スイッチ150と、通信コネクタ160とを備えて構成されている。なお、撮像素子111、撮像素子駆動IC110、SDRAM104、液晶モニタ140、及び通信コネクタ130を介した記録メディア131が画像処理IC102に接続されており、電子撮像機能と電子記録表示機能を実現している。また、不図示の電源の電圧は各回路に必要とする電圧に変換されて供給される。
レンズユニット200内の撮影レンズ210a、210b及び絞り203を介して入射される不図示の被写体からの光束は、シャッタ120を通り撮像素子111結像される。撮像素子111は、撮像素子駆動IC110により動作制御され、被写体像をアナログ電気信号に光電変換する。このアナログ電気信号は、撮像素子駆動IC110により画像処理IC102が処理するためのデジタル電気信号に変換される。このデジタル電気信号は、画像処理IC102により画像データに変換される。
画像処理IC102は、後述する顔検出処理を行う顔検出IC103とBμcom101とに接続さている。
Bμcom101は、連写時の撮影間隔を計測するためのタイマを備えるとともに、撮像装置全体の動作制御を行う制御手段、計数手段、モード設定手段、検出手段、判定手段、演算手段などの機能を備えている。また、Bμcom101は、通信コネクタ160、シャッタ駆動制御回路121、液晶モニタ140、カメラ操作SW150、及び不図示の電源に接続されている。なお、Bμcom101とLμcom201とは、レンズユニット200をボディユニット100へ装着することにより、通信コネクタ160を介して互いに通信可能に電気的接続がなされる。そして、Lμcom201はBμcom101からの制御信号により動作し、本実施形態の撮像装置が一眼レフカメラのデジタルカメラとして稼動する。
シャッタ駆動制御回路121は、シャッタ120における不図示の先幕及び後幕の動作を制御するとともに、Bμcom101との間で、シャッタの開閉動作の制御信号及び先幕の走行完了時の信号の授受を行う。
液晶モニタ140は、本実施形態の撮像装置の動作状態を表示出力によりユーザに告知するためのものである。
カメラ操作スイッチ150は、撮影動作の実行を指示するためのレリーズボタン、撮影
モードを連写モードや通常撮影モードなどに切り替えるためのモード変更スイッチ、AELAFLボタン、及び電源のオン、オフを切り替えるためのパワースイッチなどユーザが本実施形態の撮像装置を操作するために必要な複数の操作手段で構成される。
フラッシュユニット180は、フラッシュ制御用マイクロコンピュータ183と、閃光発光部181と、発光制御回路182と、不図示の電池と、フラッシュ用通信コネクタ185とを備えて構成され、フラッシュ用通信コネクタ185を介してボディユニット100に通信可能に装着される。
次に、本実施形態の撮像装置の「撮影動作」について説明する。
まず、Bμcom101からの制御信号により画像処理IC102の動作が制御され、撮像素子駆動IC110からのデジタル電気信号が画像処理IC102に入力されると、画像処理IC102は、画像データに変換して一時記録用メモリであるSDRAM104に記録する。なお、SDRAM104は、画像処理IC102の画像処理のためのワークエリアとしても使用される。
次に、シャッタ駆動制御回路121は、Bμcom101から制御信号を受け取ると、シャッタ120の開閉動作を制御する。また、所定のタイミングで、Bμcom101からフラッシュ用通信コネクタ185を介してフラッシュ制御用マイクロコンピュータ183及び発光制御回路182に対し、フラッシュを発光させるための発光信号を出力する。このときに撮像素子111から出力されるアナログ電気信号は、デジタル電気信号に変換された後、画像データに変換される。
そして、その画像データは、所定の画像処理が施されるとともに、JPEG圧縮処理により圧縮され記録メディア131に記録される。
次に、本実施形態の撮像装置のライブビュー(以下、LVという)動作について説明する。なお、露光は、例えば、1秒当たり30枚程度の割合で連続的に行うものとする。
撮像素子駆動IC110から次々に出力されるデジタル電気信号が画像処理IC102により画像データに変換され液晶モニタ140に出力される。これにより、被写体の動画像が液晶モニタ140に表示される。このような表示動作は、「LV動作」と呼ばれている。
なお、「撮影動作」から「LV動作」に切り替える場合は、例えば、カメラ操作スイッチ150のLVボタンをユーザが操作するように構成してもよい。
また、「LV動作」時において、撮影レンズ210a、210bからの光束は常に撮像素子111に導かれているので、被写体に対するAFやAEパラメータ決定を、デジタル電気信号に基づいて画像処理IC102に行わせることができる。以下、「LV動作」時のAFを「LVAF」といい、「LV動作」時のAEパラメータ決定を「LVAE」という。
次に、本実施形態の撮像装置の顔検出処理について説明する。
まず、「LV動作」時に得られる画像データは、画像処理IC102により顔検出処理に必要な画像データに変換されSDRAM104に逐次記録される。
次に、SDRAM104に記録された画像データは、図2に示すように、顔検出IC103により所定範囲の調査領域をラスタスキャン方向にスキャンされて、図3A〜図3Cに示すような予め用意された参照画像データと類似度が高い調査領域(類似画像データ)を探す。例えば、図4に示すように、人物の顔の画像データと重なる調査領域Aは99%になり、お面を付けた人物の顔の画像データと重なる調査領域Bは40%になり、窓枠の
画像データと重なる調査領域Cは5%になる。
そして、参照画像データと類似度が高い調査領域、例えば、上記調査領域Aがあると、その調査領域の位置、大きさ、及び類似度などを示す顔検出データをBμcom101に送る。
この顔検出処理は、「LV動作」中に繰り返して行われ、Bμcom101に送られる顔検出データに基づいて「LVAF」及び「LVAE」が行われる。
次に、本実施形態の撮像装置における顔検出データに基づく「LVAF」について説明する。
まず、Bμcom101は、顔検出データの位置に対応する画像データにおいてコントラストが最も大きくなる位置を探す。
そして、Bμcom101は、その位置に撮影レンズ210a、210bのピント(焦点)が合うように制御信号をLμcom201に送る。
次に、本実施形態の撮像装置における顔検出データに基づく「LVAE」について図5A及び図5Bを用いて説明する。
まず、Bμcom101は、「LV動作」時に取得された画像データに対して、図5Aのように、5列7行の測光領域を設定する。
次に、Bμcom101は、各測光領域に対して測光を行う。図5Bは図5Aの各測光領域に対する測光結果の一例を示しており、APEX(Additive System
of Photographic Exposure)値におけるBV(Brightness Value)値で測光結果を示している。図5Bの例では、背景と重なる測光領域のBV値は5になっており、人物の顔と重なる測光領域のBV値は4になっている。すなわち、人物の顔と重なる測光領域は背景と重なる測光領域よりも一段暗くなっている。
そして、Bμcom101は、測光結果に基づいて、露出制御を行う。例えば、Bμcom101は、人物の顔と重なる測光領域のBV値に基づいて、又は、人物の顔と重なる測光領域のBV値と背景と重なる測光領域のBV値との加重平均に基づいて、露出制御を行う。
次に、本実施形態の撮像装置における「LV動作」から「撮影動作」までの一連の動作について説明する。
図6は、本実施形態の撮像装置における「LV動作」から「撮影動作」までの一連の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザによりカメラ操作スイッチ150が操作されて「LV動作」が開始すると、Bμcom101は、シャッタ駆動制御回路121に制御信号を送りシャッタ120を開く(STEP1−10)。すると、撮像素子111に被写界の光が投影される。
次に、Bμcom101は、絞り203を制御する(STEP1−20)。
次に、Bμcom101は、「LVAE」を行い、撮像素子111に投影される被写体像のBV値を求める(STEP1−30)。なお、後述するSTEP1−60で被写体の顔の位置情報と大きさ情報が取得されている場合は、それらの情報を使って「LVAE」を行う。
次に、Bμcom101は、STEP1−30で求めたBV値に基づいて、撮像素子1
11に入射される光量が適切な量になるように、すなわち、撮像素子111の露出が適切な露出になるように、レンズの絞り量、シャッタ120の速度、撮像素子111の感度などを設定する(STEP1−40)。ここでは、被写界深度を深くし、顔検出処理が行い易いようにするために、絞り203をF5.6などの値に設定する。被写界深度が浅いと、ピントが合っていない領域がボケるため顔検出処理が行い難い。そのため、ピントが合う領域を広げるために、絞り203を絞っておく。
次に、Bμcom101は、撮像素子111に投影された被写体像の画像データを画像処理IC102で取得させ、その画像データをSDRAM104に格納する(STEP1−50)。
次に、Bμcom101は、顔検出IC103により、SDRAM104に格納した画像データから被写体の顔を検出させて、その被写体の顔の位置情報と大きさ情報を取得する(STEP1−60)。
次に、Bμcom101は、STEP1−60で所得した被写体の顔の位置情報と大きさ情報に基づいて、LVAFによるピント合わせを行う(STEP1−70)。なお、STEP1−60で被写体の顔の位置情報と大きさ情報が取得されなかった場合は、一般的なLVAFを行い、所定エリア内で被写体と思われるエリア(例えば、画面中央部)にピントを合わせる。
次に、Bμcom101は、STEP1−70でピントを合わせた後に取得した画像データを液晶モニタ140に表示させる(STEP1−80)。これにより、ユーザは、液晶モニタ140を見ながら構図、ピント、及び露出などを確認することができる。
次に、Bμcom101は、カメラ操作スイッチ150から送られてくるレリーズボタンの状態を示す信号に基づいて、ユーザによりレリーズボタンが押されたか否かを判断する(STEP1−100)。
レリーズボタンが押されていないと判断した場合(STEP1−100がNo)、Bμcom101は、STEP1−30〜STEP1−80を再度行う。2回目以降のSTEP1−40では、1回目のSTEP1−60及びSTEP1−70により被写体の顔にピントが合わされているため、絞り203をより開放側にすることができる。これにより、被写界深度が浅くなるため、2回目以降のSTEP1−70において、より正確にピントを合わせることができる。
一方、レリーズボタンが押されたと判断した場合(STEP1−100がYes)、Bμcom101は、シャッタ120を閉じて先幕と後幕を走行準備待機状態にさせる(STEP1−170)。
次に、Bμcom101は、STEP1−30で得たBV値に基づいて、撮像素子111に適切な光量の光束が入射されるようにするための絞り値及びシャッタ120の開状態時間を求めるとともに(STEP1−180)、撮像素子111の感度設定を行う(STEP1−190)。
次に、Bμcom101は、STEP1−180で求めた開状態時間分、シャッタ120を開き(STEP1−200)、本露出を行う(STEP1−210)。
そして、Bμcom101は、STEP1−210で得られた画像データに対して画像処理IC102において画像処理を行わせ(STEP1−220)、その画像データを記録メディア131に記録し(STEP1−230)、撮影動作を終了する。
次に、顔検出処理について説明する。
図7は、上記STEP1−60における顔検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、顔検出IC103は、上述したように、SDRAM104に記録されている画像データに対して調査領域でスキャンを行い(STEP2−10)、図3A〜図3Cの参照画像データとの類似度が所定値以上である調査領域を検出して、その検出した調査領域における位置情報(XY座標)、大きさ情報(直径)、及び類似度を取得する(STEP2−20)。なお、類似度の計算方法は、従来から様々な方法が実現されており、本実施形態では説明を省略する。図8Aに示す画像データは、露出が適正であり調査領域Dの類似度が高くなっている。一方、図8Bに示すように、太陽の影響で露出が適正に設定されず被写体の顔がアンダーに撮影され被写体の顔が黒くつぶれてしまうと、調査領域Dの類似度が下がってしまう。
次に、顔検出IC103は、STEP2−20で検出した調査領域の類似度が80%以上であるか否かを判断する(STEP2−30)。
類似度が80%以上であると判断した場合(STEP2−30がYes)、顔検出IC103は、STEP2−20で検出した調査領域を被写体の顔であると判断し、その調査領域の位置情報、大きさ情報、及び類似度をBμcom101に送り(STEP2−40)、顔検出処理を終了する。例えば、図8Aに示す調査領域Dの類似度が90%とすると、顔検出IC103は、調査領域Dの位置情報、大きさ情報、及び類似度をBμcom101に送る。Bμcom101は、その調査領域Dの位置情報や大きさ情報に基づいて、LVAEやLVAFを行う。
一方、類似度が80%以上でないと判断した場合(STEP2−30がNo)、顔検出IC103は、STEP2−20で検出した調査領域の類似度が30%以上であるか否かを判断する(STEP2−50)。
類似度が30%以上でないと判断した場合(STEP2−50がNo)、顔検出IC103は、STEP2−20で検出した調査領域が被写体の顔でないと判断して顔検出処理を終了する。
一方、類似度が30%以上であると判断した場合(STEP2−50がYes)、顔検出IC103は、STEP2−20で検出した調査領域に対応する撮像素子111の出力が所定値A以下であるか否かを判断する(STEP2−60)。
撮像素子111の出力が所定値A以下であると判断した場合(STEP2−60がYes)、顔検出IC103は、撮像素子111の出力が高くなるように、上記STEP1−40で得られる露出を補正するための露出補正値を設定する(STEP2−70)。
例えば、最高1Vまで出力される撮像素子111において、STEP2−20で検出した調査領域に対応する撮像素子111の出力が0.3Vであった場合、撮像素子111の出力が0.6Vになるように、すなわち、調査領域が1段明るくなるように、露出補正値(撮像素子111の感度を倍にさせるための露出補正値や撮像素子111の露光時間を倍にさせるための露出補正値など)を設定する。すなわち、図9Aに示すように、強い逆光などにより、顔1、2のうち顔2だけが黒くつぶれてしまい顔2が検出されない場合において、顔2の顔検出精度保証範囲に入るように露出が補正され、顔1、2を共に検出することができるようになる。そのため、上記所定値Aは、例えば、複数の顔検出精度保証範囲の下限値のうちの最も大きい値に対応する撮像素子111の出力とする。これにより、
STEP1−30で求められたBV値により定められる絞り203の絞り値をAV、シャッタ120の露光時間をTV、撮像素子111の感度をSVとすると、SV+BV値=AV+TVの関係により、Bμcom101がSTEP1−40において補正後のSV=補正前のSV+(STEP2−70で設定された露出補正値)を計算することで、次のSTEP1−50で取得される画像データが明るくなる。そして、画像データに対して再度STEP2−10においてスキャンが行われると、STEP2−80で類似度が80%以上であると判断される可能性が高くなる。もし、再度、類似度が80%以上でないと判断され、STEP2−60で撮像素子111の出力が所定値A以下であると判断されると、STEP2−70で再び露出補正値が設定される。このときの露出補正値は、固定値であってもよいし、前回よりも類似度が上がった場合に撮像素子111の出力がさらに高くなるように変更してもよい。これにより、逆光により調査領域が被写体の顔として認識されなかった場合に、その調査領域の露出量を増やして明るくすることができ、その調査領域における類似度を高くすることができる。なお、撮像素子111の出力をデジタル値に変換し、そのデジタル値に応じて露出補正値を設定するか否かを判断してもよい。例えば、撮像素子111の出力が1024段階で表される場合において、撮像素子111の出力が60段階とすると、120段階になるように、露出補正値を設定する。また、露出補正値を設定した後、調査領域の類似度が80%以上であると判断した場合は、STEP1−50で画像データを取得した後、露出補正値をゼロに戻す。
一方、撮像素子111の出力が所定値A以下でないと判断した場合(STEP2−60がNo)、顔検出IC103は、STEP2−20で検出した調査領域に対応する撮像素子111の出力が所定値B以上であるか否かを判断する(STEP2−80)。
撮像素子111の出力が所定値B以上であると判断した場合(STEP2−80がYes)、顔検出IC103は、撮像素子111の出力が低くなるように、上記STEP1−40で得られる露出を補正するための露出補正値を設定する(STEP2−90)。例えば、上記所定値Bは、複数の顔検出精度保証範囲の上限値のうちの最も小さい値に対応する撮像素子111の出力とする。
ここで、撮像素子111の各画素が左上から一画素ずつ逐次積分される場合で、かつ、50Hzの周期で暗くなる照明の下で撮影を行なった場合に得られる画像データには、図10に示すように、黒い縞模様が表れる。これは、蛍光灯など商用電源の照明において、商用電源周波数の50Hzや60Hzで瞬間的に輝度が変化するフリッカと呼ばれる現象である。例えば、瞬間的な輝度変化の時間が1msであり、この輝度変化が20ms間隔で生じる場合、シャッタ120の露光時間が1/15と長いと、66msに輝度変化が3回生じるため、瞬間的な輝度変化が3/66に平均化されるが、シャッタ120の露光時間が1/250以上と短くなると、4msに輝度変化が1回生じるため、瞬間的な輝度変化が1/4しか平均化されず、黒い縞模様がより目立ってしまう。
そこで、STEP2−20で検出した調査領域に対応する撮像素子111の出力が所定値B以上でないと判断した場合(STEP2−80がNo)、顔検出IC103は、シャッタ120の露光時間が1/15以上であるか否かを判断する(STEP2−100)。
露光時間が1/15以上であると判断した場合(STEP2−100がYes)、顔検出IC103は、露光時間がより長くなって露出が適正露出からずれる分撮像素子111の感度が小さくなるように、又は、露光時間がより長くなって露出が適正露出からずれる分絞り203が絞られるように、Bμcom101に露出設定値を送る(STEP2−110)。これにより、フリッカの影響を緩和させて、再度STEP2−30で類似度が80%以上であるか否かを判断させることができるので、調査領域が被写体の顔であると判断される可能性を高くすることができる。なお、シャッタ120の露光時間をより長くし
てフリッカの影響を緩和させた後、調査領域の類似度が80%以上であると判断した場合は、その露光時間を維持させておく必要がある。例えば、STEP2−90の動作が行われたとき、そのことを示すフラグをセットし、そのフラグがセットされているときは露光時間の高速側に制限がかかるように構成する。
図7のフローチャートによれば、本来調査領域に被写体の顔が存在するにもかかわらず、不適切な露出やフリッカの影響により、その調査領域に被写体の顔が存在しないと判断されてしまっても、露出を補正したりフリッカの影響を緩和させて顔検出判断を再度行っているため、再度の顔検出判断時に調査領域に被写体の顔が存在していると判断され易くすることができる。これにより、露出を補正したりフリッカの影響を無くした後に、類似度が80%以上の調査領域を検出してしまえば、その調査領域のBV値に基づいてSTEP1−30において画像データ全体に対してLVAEが行われるため、その後に取得される画像データ内の被写体をアンダー又はオーバーにさせ難くすることができる。すなわち、撮影環境の影響を受けずに顔検出精度を向上させることができるので、その顔検出の情報を使って被写体を適正に撮影することができる。
図11は、上記STEP1−60における他の顔検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、顔検出IC103は、上述したように、SDRAM104に記録されている画像データに対して調査領域でスキャンを行い(STEP2−10)、類似度が所定値以上である調査領域を1以上検出して顔検出リストをつくる(STEP2−20)。なお、類似度の計算方法は、従来から様々な方法が実現されており、本実施形態では説明を省略する。また、以下、類似度が所定値以上である調査領域の数を顔検出数という。また、図12は、顔検出リストの一例を示す図である。図12に示す顔検出リストの各顔検出データには、STEP2−20で検出された調査領域の通し番号を示す顔番号k、調査領域の中心のX座標を示すNewX[k]、調査領域の中心のY座標を示すNewY[k]、調査領域の縦及び横のそれぞれの画素数を示すNewSize[k]、類似度を示すNewR[k]、及び調査領域のBV値を示すFaceBV[n]がそれぞれ格納されているものとする。また、図12に示す顔検出リストは、類似度が所定値以上の調査領域を3つまで検出することが可能なものとする。
次に、顔検出IC103は、顔検出数がゼロであるか否かを判断する(STEP2−30)。
顔検出数がゼロでないと判断した場合(STEP2−30がNo)、顔検出IC103は、顔番号kに1を入力する(STEP2−40)。すなわち、顔検出リスト内の顔番号1に対応する顔検出データについて以下の動作が行われる。
次に、顔検出IC103は、F_NoListにゼロを入力する(STEP2−50)。上記F_NoListは、顔番号kに対応する顔検出データが顔追跡リストにまだ存在しない新規の顔検出データであるかを示すためのフラグであり、F_NoListが1のときの顔番号kに対応する顔検出データは新規の顔検出データを示す。また、上記顔追跡リストとは、顔検出処理の結果として顔検出IC103からBμcom101に送られる顔検出データである。図13は、顔追跡リストの一例を示す図である。図13に示す顔追跡リストの各顔検出データには、顔番号n、X[n]、Y[n]、Size[n]、R[n]、抽出条件の成立回数を示すGetCount[n]、消失回数を示すLostCount[n]、更新フラグを示すF_New[n]、及びFaceBV[n]がそれぞれ格納されており、それぞれの初期値はゼロとする。また、図13に示す顔追跡リストには、9つの顔検出データを格納することが可能なものとする。
次に、顔検出IC103は、顔番号nに1を入力する(STEP2−60)。すなわち
、顔番号1に対応する顔検出データについて以下の動作が行われる。
次に、顔検出IC103は、「顔番号nのGet_count[n]が1以上で、かつ、F_new[n]がゼロ」であるか否かを判断する(STEP2−80)。「顔番号nのGet_count[n]が1以上で、かつ、F_new[n]がゼロ」であるとは、顔番号kの顔検出データが顔番号nの顔検出データとして顔追跡リストに登録されたが、その顔検出データが更新されていないことを示している。
「顔番号nのGet_count[n]が1以上で、かつ、F_new[n]がゼロ」であると判断した場合(STEP2−80がYes)、顔検出IC103は、顔番号nに対して抽出条件1が成立するか否かを判断する(STEP2−90)。例えば、顔検出IC103は、上記抽出条件1である以下の式10、20、30、50が全て成立するかを判断する。なお、式10、20、30は、顔番号kの顔検出データが顔番号nの顔検出データと一致するか否かを判断するためのものであり、式50は、人物の顔であるか否かを判断するためのものである。また、式10、20は、調査領域のX[n]、Y[n]が図14に示す一致条件判定領域内に存在しているか否かを判断するためのものである。
NewX[k]−(0.4×Size[n])≦X[n]≦NewX[k]+(0.4×Size[n]) −式10
NewY[k]−(0.4×Size[n])≦Y[n]≦NewY[k]+(0.4×Size[n]) −式20
NewSize[k]×0.8≦Size[n]≦NewSize[k]×1.2 −式30
(NewR[k]+R[n])/2≧ 666 −式50
顔番号nの顔検出データに対して抽出条件1が成立すると判断した場合(STEP2−90がYes)、顔検出IC103は、顔番号nの顔検出データに対して更新処理を行った後(STEP2−140)、顔番号nに10を入力し(STEP2−150)、STEP2−70に進む。例えば、顔検出IC103は、上記更新処理として、X[n]に(NewX[k]+X[n])/2を、Y[n]に(NewY[k]+Y[n])/2を、Size[n]に(NewSize[k]+Size[n])/2を、R[n]に(NewR[k]+R[n])/2を、Lost_Count[n]にゼロを、F_New[n]に1を、FaceBV[n]に(NewFaceBV[k]+FaceBV[n])/2をそれぞれ入力するとともに、Get_Count[n]に1を加算する。なお、Get_Count[n]は、後述の演算により3よりも大きくならないように設定される。
このように、顔検出データを更新する際、前回検出された顔検出データと今回検出された顔検出データとで今回検出された顔検出データに重みをおいた加重平均を行うことにより、顔検出データの更新に伴って液晶モニタ140内で被写体の顔にピントが合っていることを示す枠のずれ量を少なくすることができる。これにより、ノイズや被写体の移動などの影響でX座標、Y座標、及び大きさが変化してもその液晶モニタ140内の枠が震えるように見えることが抑えられる。
また、「顔番号nのGet_count[n]が1以上で、かつ、F_new[n]がゼロ」ではないと判断した場合(STEP2−80がNo)、又は、顔番号nの顔検出データに対して抽出条件1が成立しないと判断した場合(STEP2−90がNo)、顔検出IC103は、露出補正値を設定してBμcom101に出力する(STEP2−95)。
ここで、図15は、STEP2−95における露出補正値の設定動作を説明するためのフローチャートである。
まず、顔検出IC103は、上記STEP2−20で検出した各調査領域において、撮像素子111の出力が所定値A以下であるか否かを判断する(STEP3−10)。
撮像素子111の出力が所定値A以下の調査領域があると判断した場合(STEP3−
10がYes)、顔検出IC103は、撮像素子111の出力が高くなるように、上記STEP1−40で得られる露出を補正するための露出補正値を設定する(STEP3−20)。例えば、所定値Aは、複数の顔検出精度保証範囲の下限値のうちの最も大きい値に対応する撮像素子111の出力とする。また、撮像素子111の出力が所定値A以下と判断された顔検出データのうち、X[n]及びY[n]が画像データ全体の中心の座標により近く、かつ、Size[n]がより大きい顔検出データを優先度が高いものとし、全ての顔検出データに優先順位をつける。そして、最も優先順位が高い顔検出データに対応する撮像素子111の出力が高くなるように、露出補正値を設定する。このとき、撮像素子111の出力が所定値以下でない顔検出データに対応する被写体の顔がオーバーにならないように、露出補正値の大きさを細かく設定する。例えば、優先度が最も高い顔検出データのFaceBV[n]が1段高くなるように露出補正値を設定した際に、他の顔検出データのFaceBV[n]がオーバーになる場合、優先度が最も高い顔検出データのFaceBV[n]が0.5段高くなるように露出補正値を設定し、他の顔検出データのFaceBV[n]がまだオーバーになる場合、優先度が最も高い顔検出データのFaceBV[n]が0.25段高くなるように露出補正値を設定する。これにより、複数の被写体の顔を考慮した露出補正処理を行うことができる。
一方、撮像素子111の出力が所定値A以下の調査領域がないと判断した場合(STEP3−10がNo)、顔検出IC103は、上記STEP2−20で検出した各調査領域において、撮像素子111の出力が所定値B以上であるか否かを判断する(STEP3−30)。
撮像素子111の出力が所定値B以上の調査領域があると判断した場合(STEP3−30がYes)、顔検出IC103は、撮像素子111の出力が低くなるように、上記STEP1−40で得られる露出を補正するための露出補正値を設定する(STEP3−40)。例えば、所定値Bは、複数の顔検出精度保証範囲の上限値のうちの最も小さい値に対応する撮像素子111の出力とする。
一方、撮像素子111の出力が所定値B以上の調査領域がないと判断した場合(STEP3−30がNo)、顔検出IC103は、シャッタ120の露光時間が1/15以上であるか否かを判断する(STEP3−50)。
露光時間が1/15以上であると判断した場合(STEP3−50がYes)、顔検出IC103は、露光時間がより長くなって露出が適正露出からずれる分撮像素子111の感度が小さくなるように、又は、露光時間がより長くなって露出が適正露出からずれる分絞り203が絞られるように、Bμcom101に露出設定値を送る(STEP3−60)。これにより、フリッカの影響を緩和させて、再度の顔検出処理を行うことができるので、調査領域が被写体の顔であると判断される可能性を高くすることができる。
なお、図7に示すフローチャートと同様に、露出を補正した後、顔検出データが取得された場合は、STEP1−50で画像データを取得した後、露出補正値をゼロに戻す。また、シャッタ120の露光時間をより長くしてフリッカの影響を緩和させた後、顔検出データが取得された場合は、その露光時間を維持させておく必要がある。
図15に示すフローチャートによれば、図7に示すフローチャートと同様に、本来調査領域に被写体の顔が存在するにもかかわらず、不適切な露出やフリッカの影響により、その調査領域に被写体の顔が存在しないと判断されてしまっても、露出を補正したりフリッカの影響を緩和させて顔検出判断を再度行っているため、再度の顔検出判断時に調査領域に被写体の顔が存在していると判断され易くすることができる。これにより、画像データ内の被写体をアンダー又はオーバーにさせ難くすることができる。すなわち、撮影環境の
影響を受けずに顔検出精度を向上させることができるので、その顔検出の情報を使って被写体を適正に撮影することができる。
また、複数の被写体の顔が存在しても、顔検出の精度を上げることができるため、正確な顔検出データを用いて各調査領域に優先順位をつけることができる。
次に、図11に示すフローチャートにおいて、顔番号nが10であるか否かを判断する(STEP2−100)。
顔番号nが10であると判断した場合(STEP2−100がYes)、顔検出IC103は、F_NoListに1を入力する(STEP2−120)。すなわち、顔番号nが10である場合、顔番号kに対応する顔検出データはまだ顔追跡リストに登録されていない新規の顔検出データであると判断され、F_NoListに1が入力される。
次に、顔検出IC103は、顔番号nに1を加算し(STEP2−130)、顔番号nが10よりも小さいか否かを判断する(STEP2−70)。また、顔番号nが10でないと判断した場合(STEP2−100がNo)も、顔検出IC103は、顔番号nに1を加算し(STEP2−130)、顔番号nが10よりも小さいか否かを判断する(STEP2−70)。
顔番号nが10よりも小さいと判断した場合(STEP2−70がYes)、顔検出IC103は、STEP2−80に戻る。このループ動作により、顔追跡リストに格納されている全ての顔検出データに対して抽出条件1が成立しているか否かの判断が行われ、抽出条件1が成立していると判断された場合、その顔検出データの更新が行われる。
顔番号nが10よりも小さくないと判断した場合(STEP2−70がNo)、すなわち、顔追跡リスト内の顔番号1〜9それぞれに対して抽出条件1が成立しているか否かの判断が全て終わった場合、顔検出IC103は、F_NoListが1であるか否かを判断する(STEP2−160)。
F_NoListが1であると判断した場合(STEP2−160がYes)、顔検出IC103は、顔番号nに1を入力し(STEP2−170)、Get_Count[n]がゼロであるか否かを判断する(STEP2−190)。
Get_Count[n]がゼロであると判断した場合(STEP2−190がYes)、すなわち、顔番号nの顔検出データに何も情報が入力されていない場合、顔検出IC103は、顔番号kの顔検出データを顔番号nの顔検出データに登録した後(STEP2−210)、顔番号nに10を入力し(STEP2−220)、STEP2−180に進む。例えば、顔検出IC103は、上記登録処理として、X[n]にNewX[k]を、Y[n]にNewY[k]を、Size[n]にNewSize[k]を、R[n]にNewR[k]を、Get_Count[n]に1を、Lost_Count[n]にゼロを、F_New[n]に1を、FaceBV[n]にFaceBV[k]をそれぞれ入力する。
一方、Get_Count[n]がゼロでないと判断した場合(STEP2−190がNo)、すなわち、顔番号nの顔検出データにすでに情報が入力されている場合、顔検出IC103は、顔番号nに1を加算し(STEP2−200)、その顔番号nが10よりも小さいか否かを判断する(STEP2−180)。
顔番号nが10よりも小さいと判断した場合(STEP2−180がYes)、顔検出IC103は、STEP2−190に戻る。このループ動作により、顔追跡リストにおけ
る顔番号1〜9のうち、まだ顔検出データが格納されていないところに、顔番号kの顔検出データが格納される。
一方、顔番号nが10よりも小さくないと判断した場合(STEP2−180がNo)、顔検出IC103は、顔番号kに1を加算し(STEP2−41)、その顔番号kが顔検出数に1を加算した数よりも小さいか否かを判断する(STEP2−42)。
同様に、F_NoListが1でないと判断した場合(STEP2−160がNo)、顔検出IC103は、顔番号kに1を加算し(STEP2−41)、その顔番号kが顔検出数に1を加算した数よりも小さいか否かを判断する(STEP2−42)。
顔番号kが顔検出数に1を加算した数よりも小さいと判断した場合(STEP2−42がYes)、顔検出IC103は、STEP2−50に戻る。このループ動作により、顔検出リストの各顔検出データに対して、それぞれ、顔追跡リストの顔検出データとして更新すべきものであるのか、又は、顔追跡リストに新たに登録すべきものであるのかが判断される。
一方、顔番号kが顔検出数に1を加算した数よりも小さくないと判断した場合(STEP2−42がNo)、顔検出IC103は、消失処理を行う。
また、顔検出数がゼロであると判断した場合(STEP2−30がYes)、顔検出IC103は、消失処理を行う。
図16は、消失処理を説明するためのフローチャートである。
まず、顔検出IC103は、顔番号nに1を入力する(STEP2−230)。すなわち、顔追跡リストの顔番号1の顔検出データに対して以下の動作が行われる。
次に、顔検出IC103は、顔番号nのGet_Count[n]がゼロであるか否かを判断する(STEP2−250)。
顔番号nのGet_Count[n]がゼロでないと判断した場合(STEP2−250がNo)、顔検出IC103は、F_New[n]がゼロであるか否かを判断する(STEP2−260)。
F_New[n]がゼロであると判断した場合(STEP2−260がYes)、顔検出IC103は、Lost_Count[n]に1を加算し(STEP2−270)、STEP2−280に進む。Get_Count[n]がゼロでなく、かつ、F_New[n]がゼロである場合とは、顔番号nに顔検出データが登録されたが、更新はされなかった場合であり、すなわち、今回の顔検出処理において、前回の顔検出処理で検出された顔を見失った場合である。また、次回の顔検出処理においてSTEP2−140で顔検出データが更新されると、Lost_Count[n]はゼロになるため、連続して顔を見失ったときのみ、STEP2−27でLost_Count[n]が1ずつ加算されていく。
一方、F_New[n]がゼロでないと判断した場合(STEP2−260がNo)、顔検出IC103は、Lost_Count[n]が2であるか否かを判断する(STEP2−280)。
Lost_Count[n]が2であると判断した場合(STEP2−280がYes)、すなわち、顔番号nに対応する顔を2回見失った場合、顔検出IC103は、Get_Count[n]及びLost_Count[n]にそれぞれゼロを入力して顔番号nの顔検出データを初期値に戻し(STEP2−290)、STEP2−300に進む。
一方、Lost_Count[n]が2でないと判断した場合(STEP2−280がNo)、顔検出IC103は、顔番号nに1を加算し(STEP2−300)、その顔番号nが10よりも小さいか否かを判断する(STEP2−240)。
同様に、Get_Count[n]がゼロであると判断した場合(STEP2−250がYes)、顔検出IC103は、顔番号nに1を加算し(STEP2−300)、その顔番号nが10よりも小さいか否かを判断する(STEP2−240)。
顔番号nが10よりも小さいと判断した場合(STEP2−240がYes)、顔検出IC103は、STEP2−250に戻る。このループ動作により、顔追跡リストの各顔検出データに対して、それぞれ、消失させるか否かの判断が行われる。
一方、顔番号nが10よりも小さくないと判断した場合(STEP2−240がNo)、顔検出IC103は、顔検出処理を終了し、顔追跡リストをBμcom101に送る。
そして、Bμcom101は、顔検出IC103から送られた顔検出データのうち、Get_Count[n]が2以上の顔検出データ、すなわち、2回以上更新された顔検出データに基づいて、「LVAF」及び「LVAE」を行う。
これにより、ノイズや被写体の顔の向き又は表情の変化などの影響により顔検出データが更新されないときが1回あっても、2回以上更新されていれば、表示モニタ140内の枠が表示され続けるので、その枠が点滅して見えることが抑えられる。
また、ノイズなどの影響により新規に顔検出データが顔追跡リストに格納されても、2回以上更新されなければ、被写体の顔として判断されないため、顔検出処理の誤判断を抑えることができる。
また、図11のフローチャートによれば、過去の顔情報と加重平均をとっているため、ノイズなどの影響による顔情報の繰返しバラツキが表示されて見栄えが悪くなることも抑えられる。
なお、上記実施形態では、図7のSTEP2−70及びSTEP2−90、又は、図15のSTEP3−20及びSTEP3−40において、複数の顔にそれぞれ対応する全ての顔検出精度保証範囲にSTEP1−40で設定される露出が入るように、露出が補正される構成であるが、図7のSTEP2−70及びSTEP2−90、又は、図15のSTEP3−20及びSTEP3−40において、被写体の顔として検出されなかったが被写体の顔と疑わしい調査領域に対して、図17Aに示すように、画像処理IC102におけるJPEG圧縮処理に用いられるγ曲線Aを、より傾きが大きいγ曲線Bに変更する。
これにより、図17Bに示すように、逆光の撮影シーンで被写体の顔がアンダーに撮影されるところを、図17Aに示すように、γ曲線の傾きを大きくすることにより、被写体の顔の部分の階調を上げることができるため、図17Cに示すように、被写体の顔がアンダーにならないように撮影することができる。そのため、再度の顔検出判断時に調査領域に被写体の顔が存在していると判断され易くすることができる。すなわち、撮影環境の影響を受けずに顔検出精度を向上させることができるので、その顔検出の情報を使って被写体を適正に撮影することができる。
本発明の実施形態の撮像装置を示す図である。 顔検出処理時のスキャン動作を示す図である。 参照画像データの一例を示す図である。 参照画像データの一例を示す図である。 参照画像データの一例を示す図である。 類似度が互いに異なる各調査領域を示す図である。 測光領域の一例を示す図である。 図5Aの各測光領域に対する測光結果の一例を示す図である。 本実施形態の撮像装置における「LV動作」から「撮影動作」までの一連の動作を説明するためのフローチャートである。 STEP1−60における顔検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。 液晶モニタに表示される画像データの一例を示す図である。 液晶モニタに表示される画像データの一例を示す図である。 液晶モニタに表示される画像データの一例を示す図である。 顔1、2のそれぞれの顔検出精度保証範囲を示す図である。 フリッカの影響を受けた画像データの一例を示す図である。 STEP1−60における他の顔検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。 顔検出リストの一例を示す図である。 顔追跡リストの一例を示す図である。 一致条件判定領域を示す図である。 STEP2−95における露出補正値の設定動作を説明するためのフローチャートである。 消失処理の動作を説明するためのフローチャートである。 γ曲線を示す図である。 液晶モニタに表示される画像データの一例を示す図である。 液晶モニタに表示される画像データの一例を示す図である。
符号の説明
100 ボディユニット
101 ボディ制御用マイクロコンピュータ
102 画像処理IC
103 顔検出IC
104 SDRAM
110 撮像素子駆動IC
111 撮像素子
120 シャッタ
121 シャッタ駆動制御回路
130 通信コネクタ
131 記録メディア
140 液晶モニタ
150 カメラ操作スイッチ
160 通信コネクタ
180 フラッシュユニット
181 閃光発光部
182 発光制御回路
183 フラッシュ制御用マイクロコンピュータ
185 フラッシュ用通信コネクタ
200 レンズユニット
202 絞り駆動機構
203 絞り
204 レンズ駆動機構
210a 撮影レンズ
210b 撮影レンズ

Claims (4)

  1. 被写体からの光を結像する撮影レンズと、
    前記撮影レンズにより結像される像に対応する電気信号を出力する撮像素子と、
    前記電気信号に基づいて、画像データを生成する生成手段と、
    前記画像データにおいて人物の顔を示す参照画像データと類似する類似画像データを抽出する抽出手段と、
    前記類似画像データが前記被写体の顔であるか否かの類似度の大きさを複数の基準値と比較して、前記類似画像データが前記被写体の顔であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記被写体の顔と判断された類似画像データを利用して、前記撮像素子の露出を制御する露出制御手段と、
    前記判断手段により前記類似画像データが前記被写体の顔であると判断する一の基準値よりも小さく、且つ、前記類似画像データが前記被写体の顔でないと判断される他の基準値よりも大きいとき、前記撮像素子の露出を補正する露出補正値を設定するために、前記抽出された類似画像データの出力の大きさが第1の所定値以下であるか否か、及び、前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値以上であるか否かを判定する類似画像出力判定手段と、
    前記類似画像出力判定手段により前記抽出された類似画像データの出力の大きさが前記第1の所定値以下であると判定された場合、前記撮像素子の出力が高くなるように前記露出補正値を設定し、前記類似画像出力判定手段により前記抽出された類似画像データの出力の大きさが前記第2の所定値以上であると判定された場合、前記撮像素子の出力が低くなるように前記露出補正値を設定して前記撮像素子の露出を制御する露出値を変更する制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記判断手段は、前記参照画像データと前記類似画像データとの類似度に応じて、前記類似画像データを前記被写体の顔と判断する
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記判断手段は、前記抽出手段により前回抽出された前記類似画像データの位置を中心とする一致条件判定領域内に、前記抽出手段により今回抽出された前記類似画像データの位置が入っているとき、その類似画像データを前記被写体の顔と判断する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記撮影レンズと前記撮像素子との間に設けられるシャッタを備え、
    前記制御手段は、前記判断手段により前記類似画像データが前記被写体の顔と判断されず、かつ、前記シャッタの露光時間が所定時間以下のとき、前記シャッタの露光時間を前記所定時間よりも長くする
    ことを特徴とする撮像装置。
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