JP5264821B2 - 電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器管理方法及びプログラム - Google Patents

電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、住戸内の電気機器の使用状況を管理する電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器管理方法及びコンピュータに実行させるプログラムに関する。
従来より、家庭内の電力の消費状況をグラフ等で可視化することで、電力使用に関するユーザの意識を高め、省エネルギー化を実現するための行動をユーザに具体的に促すためのシステムが知られている。このようなシステムは「見える化システム」と呼ばれている。ユーザは、この「見える化システム」を用いて電力の消費状況を分析して電力使用に関して改善すべき点を発見し、その改善するための行動を具体的にとる。これにより、省エネルギー化が実現される。
一方で、家庭内で同時に運転される各家電機器の運転機器の運転状況を監視し、一定の運転条件を超えないように、各家電機器を協調制御する自動運転制御システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−369383号公報
しかしながら、上記特許文献1に開始された自動運転制御システムでは、ユーザの意思が反映されることなく家電機器の自動制御が行われるため、電力使用に関するユーザの意識を高め、省エネルギー化を実現するための行動をユーザに具体的に促すのは困難である。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、電力使用に関するユーザの意識を高め、省エネルギー化を実現するための行動をユーザに具体的に促しつつ、その行動の結果省エネルギー化を実現することができる電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気機器管理装置において、使用電力計測部は、住戸全体の使用電力量を計測する。運転機器検出部は、住戸に設置された複数の電気機器各々が、現在運転中であるか否かを示す運転機器情報を検出する。履歴保存部は、使用電力計測部によって計測された使用電力量の推移に関する情報と、運転機器検出部によって検出された運転機器情報とを対応付けて保存する。表示部は、履歴保存部によって保存された使用電力量の推移に関する情報を表示する。指定部は、表示部によって表示された使用電力量の推移に関する情報の中から、操作入力により、特定の部分を指定する。情報生成部は、履歴保存部によって保存された特定の部分に対応する運転機器情報に基づいて、特定の部分に対応する時間帯において使用電力量が低減するように電気機器の運転スケジュールを調整するための調整用情報を生成する。制御部は、調整用情報に基づく運転スケジュールに従って、電気機器の運転を制御する。制御部は、使用電力計測部によって計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点を帰宅時刻として検出し、検出した帰宅時刻を基準として、調整用情報に基づく運転スケジュールに従った電気機器の運転の制御を開始し、使用電力計測部によって計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点が、所定期間以上遅延する場合に、調整用情報に基づく運転スケジュールに従った電気機器の制御を停止する。
この発明によれば、住戸全体の使用電力量の推移をユーザに認識させることができるので、電力使用に関するユーザの意識を高めることができる。さらに、電力使用に関する意識が高まったユーザが操作入力により使用電力量の推移に関する情報の特定の部分を指定すると、特定の部分の運転機器情報に基づいて、特定の部分に対応する時間帯における使用電力量が低減するような電気機器の運転スケジュールを調整するための調整用情報が生成される。この調整用情報に基づく電気機器の運転スケジュールに従って電気機器を運転すれば、特定の部分に対応する時間帯の使用電力量を低減することができる。すなわち、この発明によれば、電力使用に関するユーザの意識を高め、省エネルギー化を実現するための行動をユーザに具体的に促すことができるうえ、その行動に沿って省エネルギー化を実現することができる。
この発明の実施の形態1に係る電気機器管理システムの構成を示すブロック図である。 図1の情報生成部の処理のフローチャートである。 表示部に表示される使用電力量の推移を表すグラフの一例である。 表示部に表示される使用電力量の推移のうち、特定の部分が指定される様子を示すグラフである。 図5(A)及び図5(B)は、表示される調整用情報の一例である。 調整用情報に従って電気機器が運用された場合の使用電力量の推移を表すグラフである。 この発明の実施の形態2に係る電気機器管理システムの構成を示すブロック図である。 帰宅時刻の検出方法を説明するためのグラフである。 この発明の実施の形態3に係る電気機器管理システムの構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1について説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る電気機器管理システム100の構成について説明する。図1に示すように、電気機器管理システム100は、電気機器管理装置1を備える。電気機器管理装置1は、ある特定の住戸に設置された複数の電気機器2の使用状態を管理する。電気機器2は、電力線3に接続されている。電力線3は、分電盤4に接続されており、分電盤4内でさらにブレーカー(主ブレーカー41及びブレーカー42等)に接続されている。分電盤4から電力線3を介して複数の電気機器2各々に電力が供給されている。電気機器管理装置1も、電力線3に接続されている。
電気機器管理装置1と各電気機器2とは、電力線3を介して電力線通信が可能となっている。
図1に示すように、電気機器管理装置1は、電力計測部10と、運転機器検出部11と、履歴保存部12と、表示部13と、操作部14と、情報生成部15と、を備える。
電力計測部10は、電力線3を流れる電流を検出する電流センサの出力等に基づいて、住戸全体の使用電力量を計測する。
運転機器検出部11は、上記電力線通信により、住戸に設置された複数の電気機器2各々が、現在運転中であるか否かを示す運転機器情報を検出する。運転機器検出部11は、電気機器2の個々の運転中の使用電力量も保持している。
履歴保存部12は、電力計測部10によって計測された使用電力量の推移に関する情報と、運転機器検出部11によって検出された運転機器情報とを対応付けて記憶する。
表示部13には、画像を表示する表示画面が設けられている。操作部14は、ユーザの操作入力を受け付けるマウスやキーボード等の入力インターフェイスである。
情報生成部15は、CPU及びメモリ(いずれも不図示)を備える。CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、情報生成部15の機能が実現される。
情報生成部15は、まず、履歴保存部12によって保存された使用電力量の推移に関する情報を読み出して、例えばその推移を表すグラフを表示部13に表示させる。その表示を見たユーザが、操作部14を操作して、表示部13によって表示された使用電力量の推移を示すグラフの中から、特定の部分を指定すると、情報生成部15は、履歴保存部12から、特定の部分に対応する運転機器情報を読み出して、読み出された運転機器情報に基づいて、特定の部分に対応する時間帯において使用電力量が低減するように電気機器2の運転スケジュールを調整するための調整用情報を生成する。
生成される調整用情報には、電気機器2の省電力運転への変更に関する情報、電気機器2の運転時間の変更に関する情報及び電気機器2の運転の停止に関する情報の少なくとも1つが含まれている。
例えば、特定の部分に対応する時間帯で運転中であった電気機器2のうち、省電力運転が可能であるものが含まれていた場合には、その電気機器2を省電力運転に変更すれば、その時間帯の使用電力量を低減することができるため、情報生成部15は、その電気機器2の情報を調整用情報に含める。
また、特定の部分に対応する時間帯で運転中であった電気機器2のうち、運転時間を変更することができる電気機器2が含まれていた場合には、情報生成部15は、その電気機器2の情報を調整用情報に含める。
また、特定の部分に対応する時間帯で運転中であった電気機器2のうち、運転を停止しても格別問題ない電気機器2が含まれていた場合には、情報生成部15は、その電気機器2の情報を調整用情報に含める。
情報生成部15は、優先して運転すべき電気機器2の優先度が登録された優先度テーブルを有している。例えば、運転を停止するのが望ましくない電気機器2や、運転時間を変更することが望ましくない電気機器2(例えば、生活の基本である冷蔵庫、炊飯器等の調理器、緊急性の高い警報機器や、常時通電しておく必要のある電話機等の通信機器)については、優先度が高めに設定されている。また、省電力運転が可能な電気機器2(例えば、エアコン)については、優先度は低めに設定されている。また、運転を停止しても格別問題のない電気機器2や、運転時間を変更しても格別問題のない電気機器2(例えば、趣味に用いられる機器や、単発的に用いられる機器)については、優先度は低めに設定されている。
なお、照明機器など夜間は必須であるが、昼間は必須でない電気機器2については、時間帯に応じて優先度を変更することができる。
情報生成部15は、この優先度テーブルを参照して、特定の部分に対応する時間帯で運転中であった電気機器2の順位づけを行う。情報生成部15は、この順位に従って、特定の部分に対応する時間帯で運転中であった電気機器2のうち、省電力運転への変更、運転時間の変更、運転の停止が可能な電気機器2を選択可能な調整用情報を生成する。
また、この実施の形態では、運転機器検出部11は、運転中の電気機器2の個別の使用電力量を、あらかじめ取得し、その使用電力量を運転機器情報に含めて、履歴保存部12に保存している。情報生成部15は、特定の部分に対応する時間帯で運転中であった電気機器2各々の個別の使用電力量を、履歴保存部12から読み出して、それらの加算値を求めることができる。その加算値が所定の閾値以上である場合、情報生成部15は、電気機器2の順位に従って、省電力運転への変更、運転時間の変更、運転の停止を行った場合に、予想される全体の使用電力量が所定の閾値を下回る条件を求める。
例えば、特定の部分に対応する時間帯で運転中であった電気機器2が、エアコン、加湿器、ドライヤー、炊飯器、テレビであったとする。この場合、電気機器2の優先順位は、例えば、炊飯器、テレビ、エアコン、加湿器、ドライヤーとなる。この場合、情報生成部15は、個々の機器の使用電力量に基づいて、優先順位に従って、ドライヤーを停止したり、加湿器の運転時間を変更したり、エアコンの温度を冷房であれば高めに設定したりしたときに予想される全体の予想使用電力量を求め、その値が所定の閾値を下回る条件を求める。その条件が、調整用情報となる。
このようにして生成された調整用情報は、表示部13に出力される。表示部13は、調整用情報を、ユーザに対するアドバイス情報として表示する。この表示を見たユーザは、その情報を見て、その時間帯になったときに、ドライヤーの運転をしないようにしたり、加湿器の運転時間を変更したり、エアコンの温度を高めに設定したりする。このようにすれば、その時間帯の全体の消費電力量を低減することが可能となる。
次に、電気機器管理装置1の動作について説明する。
図2には、電気機器管理装置1の情報生成部15によって実行される処理のフローチャートが示されている。この処理の前提として、電力計測部10により約1週間分の使用電力量が計測されて履歴保存部12に保存されているものとし、運転機器検出部11により1週間分の運転機器情報が検出され、履歴保存部12に保存されているものとする。
図2に示すように、まず、情報生成部15は、操作部14の操作入力により、期日が指定されるまで待つ(ステップS1;No)。操作部14の操作入力により、期日が指定されると(ステップS1;Yes)、情報生成部15は、指定された期日の使用電力量の時系列データを、履歴保存部12から読み込む(ステップS2)。続いて、情報生成部15は、読み込んだ使用電力量の時系列データを、表示部13に表示させる(ステップS3)。図3には、表示部13に表示される使用電力量の時系列データの一例が示されている。
続いて、情報生成部15は、操作部14の操作入力により、特定の部分が指定されるまで待つ(ステップS4;No)。操作部14の操作入力により、特定の部分が指定されると(ステップS4;Yes)、情報生成部15は、指定された特定の部分に対応する時間帯の運転機器情報を、履歴保存部12から読み込む(ステップS5)。続いて、情報生成部15は、読み出された電気機器情報に基づいて、使用電力量が低減するような電気機器の運転スケジュールの調整用情報を生成する(ステップS6)。
ここで、例えば図4に示すように、ユーザが、使用電力量が閾値S1を超える期間t1、t2における電力を抑えたいと考えたとする。すると、ユーザは、操作部14を操作して、表示された使用電力量の推移のグラフのうち、期間t1、t2を指定入力する。すると、情報生成部15は、期間t1、t2に係る電気機器情報を履歴保存部12から読み出す。
ここで、期間t1、t2において稼動中であった電気機器2が、加湿器、ドライヤー、テレビ、エアコンであったとする。この場合、各電気機器2の優先順位は、例えば、テレビ、加湿器、エアコン、ドライヤーとなる。情報生成部15は、優先順位順に、ドライヤーの停止、エアコンの温度変更などを行い、この時間帯の使用電力量が閾値S1を下回る条件を見つけ出す。その条件を見つけ出すと、情報生成部15は、その条件に関する情報を調整用情報として生成する。
また、例えば、図4に示すように、ユーザが、操作部14を操作して、表示された使用電力量の推移のグラフのうち、期間t3を指定入力したものとする。すると、情報生成部15は、期間t3に係る電気機器情報を履歴保存部12から読み出す。
ここで、期間t3において稼動中であった電気機器2が、掃除機だけであったとする。この場合、情報生成部15は、掃除機が稼働していた旨の情報を調整用情報として生成する。このように、ユーザは、使用電力が閾値を上回っているか否かに関わらず、表示された使用電力量の推移のグラフから任意の部分を指定することが可能である。
なお、この実施の形態では、常時通電している冷蔵庫、通信機器等については、調整用情報に含まれる電気機器2から予め除外されている。
続いて、情報生成部15は、生成した調整用情報を表示部13に出力する(ステップS7)。表示部13は、入力した調整用情報を表示する。
図5(A)には、ユーザが期間t1、t2を指定したときに表示部13に表示される調整用情報の一例が示されている。図5(A)に示すように、運転を中止すべきドライヤーや、温度を28℃に設定すべきエアコンは、強調表示されている。
また、図5(B)には、ユーザが期間t3を指定したときに表示部13に表示される調整用情報の一例が示されている。図5(B)に示すように、掃除機のみが強調表示される。
ユーザは、表示部13に表示された調整用情報を見て、調整用情報に基づく運転スケジュールに従って電気機器2を使用する。具体的には、ユーザは、指定された期間t1に対応する時間帯に差し掛かった場合に、掃除機の使用を差し控え、指定された期間t2、t3に対応する時間帯に差し掛かった場合に、ドライヤーの使用を差し控え、エアコンの温度を28℃に設定する。このようにすれば、その日の使用電力量の推移は、図6に示すようになる。図6に示すように、期間t1、t2、t3における使用電力量は、以前に比べ低減されており、特に、期間t1、t2における使用電力量は、ほぼ閾値S1以下となっている。
以上詳細に説明したように、この実施の形態によれば、住戸全体の使用電力量の推移をユーザに見せることができるので、電力使用に関するユーザの意識を高めることができる。さらに、電力使用に関する意識が高まったユーザが操作入力により特定の部分を指定すると、特定の部分に対応する時間帯の運転機器情報に基づいて、特定の時間帯における使用電力量が低減するような電気機器2の運転スケジュールを調整するための調整用情報が生成される。この調整用情報は、表示部13に表示される。ユーザがこの調整用情報を見て、調整用情報に基づく電気機器2の運転スケジュールに従って、電気機器2を運転すれば、その時間帯の消費電力を低減することができる。すなわち、この実施の形態によれば、電力使用に関するユーザの意識を高め、省エネルギー化を実現するための行動をユーザに具体的に促すことができるうえ、その行動に沿った省エネルギー化を実現することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
図7に示すように、この実施の形態に係る電気機器管理装置1は、通信部19と制御部20をさらに備える点が、上記実施の形態1に係る電機機器管理装置1と異なっている。
通信部19は、電力線3と接続されている。通信部19は電力線3を介して電気機器2等と電力線通信を行う。
制御部20は、情報生成部15によって生成された調整用情報に基づいて、調整用情報に基づく運転スケジュールを生成し、その運転スケジュールに従って、電気機器2の運転を制御する。この制御は、通信部19及び電力線3を介した電力線通信によって行われる。すなわち、上記実施の形態1では、表示部13にアドバイス情報を表示して、ユーザに調整用情報に係る電気機器の運転スケジュールに従って、電気機器2を使用することにより、省エネルギー化を実現するための行動をとるように促していたのに留まるのに対し、この実施の形態では、情報生成部15によって生成された調整用情報を用いて、制御部20が、電気機器2の運転を自動制御する。
制御部20は、上記実施の形態と同様に、ユーザによって指定された特定の部分に対応する時間帯において全体の使用電力量が低減するような運転スケジュールに従って、電気機器2の運転を制御する。したがって、この実施の形態においても、電力使用に関するユーザの意識を高め、省エネルギー化を実現するための行動をユーザに具体的に促すことができるうえ、その行動に沿った省エネルギー化を実現することができる。
ところで、ユーザの生活リズムは日によって異なるのが通常であり、帰宅時刻も日によって異なるのが一般的である。この場合、制御部20は、調整用情報に基づく運転スケジュールを、帰宅時刻に応じてずらすようにしてもよい。
帰宅時間は、電力計測部10によって計測される全体の使用電力量に基づいて検出することが可能である。図8に示すように、電力計測部10によって計測される全体の使用電力量が閾値S2を超えた時点を、帰宅時刻とすることができる。制御部20は、この使用電力量が閾値S2を超える時点(帰宅時刻)を基準として、調整用情報に基づく運転スケジュールに従った電気機器の運転の制御を開始する。このようにすれば、ユーザの日々の生活リズムの変化に応じた適切な運用スケジュールに基づく電気機器2の使用が可能となる。
なお、制御部20は、電力計測部10によって計測される使用電力量が閾値S2を超える時点が、通常よりも所定期間以上遅延する場合に、調整用情報に基づく運転スケジュールに従った電気機器の制御を停止するようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。
図9に示すように、この実施の形態に係る電気機器管理装置1の構成は、上記実施の形態2に係る電気機器管理装置1の構成と同じである。
この実施の形態では、電力線3は、外部の通信ネットワーク5に接続されている。通信ネットワーク5には、サーバ6が接続されている。
サーバ6は、平均的な使用電力量の推移に関する情報を、世帯構成毎に管理している。制御部20は、通信部19を介して住戸に対応する世帯構成と同一の世帯構成における平均的な使用電力量の推移に関する情報を、通信ネットワーク5を介して受信して、履歴保存部12に保存する。
情報生成部15は、履歴保存部12によって保存された使用電力量の推移に関する情報を表示部13に表示させる際に、平均的な使用電力量の推移に関する情報も読み出して、両者を表示部13に比較表示させる。このような比較表示を見れば、ユーザは、自らの家庭が電力を消費しすぎであるのか否かを容易に認識することができるようになるので、ユーザの省エネルギー化の意識をより明確に喚起させることができる。
また、図9には、ユーザが所持する携帯電話等のネットワーク端末7も示されている。ネットワーク端末7は、通信ネットワーク5に無線で接続可能であり、通信ネットワーク5及び通信部19を介して、電気機器管理装置1の制御部20と通信可能である。
ユーザは、ネットワーク端末7を用いて、電気機器管理装置1を遠隔操作することが可能である。通信部19は、ネットワーク端末7から送信される制御停止指令の指令情報を、通信ネットワーク5を介して受信する。制御部20は、通信部19を介して制御停止指令の指令情報を受信すると、調整用情報に基づく運転スケジュールに従った電気機器2の制御を停止する。
このようにすれば、来客などがあって電力制限を行うべきでない場合などに、制御部20による電気機器2の制御を停止して、消費電力の低下による不都合を生じさせないようにすることができる。
なお、同様に、ネットワーク端末7から送信される制御開始指令の指令情報を、通信ネットワーク5を介して通信部19に送信し、制御部20に、調整用情報に基づく運転スケジュールに従った電気機器2の制御を開始させるようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態では、個々の電気機器2の使用電力量を、電力線通信を介して、電気機器2から取得したが、本発明はこれには限られない。例えば、操作部14を介して、個々の電気機器2の使用電力量を入力できるようにしてもよい。入力された個々の電気機器2の使用電力量は、履歴保存部12に保存され、上記各実施の形態と同様にして、調整用情報の生成に用いられる。
また、履歴保存部12に、電気機器2各々の使用電力量の基準データを電気機器の種別毎に記憶しておくようにしてもよい。情報生成部15は、履歴保存部12に保存された基準データを、住戸に設置された電気機器2の容量に基づく補正係数を用いて補正したデータを、電気機器2の使用電力量として用いる。
また、サーバ6において、複数の電気機器2各々の使用電力量を管理しておき、制御部20が、必要に応じてサーバ6から家屋に設置された電気機器2の使用電力量を、通信ネットワーク5を介して受信して、履歴保存部12に保存しておくようにしてもよい。
なお、表示部13に表示されるアドバイス情報としては、より具体的に、「××時〜××時の間は、エアコンの温度を28℃に設定してください。」というアドバイスであってもよい。
なお、上記実施の形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
なお、この発明は、上記実施の形態及び図面によって限定されるものではない。この発明の要旨を変更しない範囲で実施の形態及び図面に変更を加えることができるのはもちろんである。
1 電気機器管理装置
2 電気機器
3 電力線
4 分電盤
41 主ブレーカー
42 ブレーカー
5 通信ネットワーク
6 サーバ
7 ネットワーク端末
10 電力計測部
11 運転機器検出部
12 履歴保存部
13 表示部
14 操作部
15 情報生成部
19 通信部
20 制御部
100 電気機器管理システム

Claims (14)

  1. 住戸全体の使用電力量を計測する使用電力計測部と、
    前記住戸に設置された複数の電気機器各々が、現在運転中であるか否かを示す運転機器情報を検出する運転機器検出部と、
    前記使用電力計測部によって計測された使用電力量の推移に関する情報と、前記運転機器検出部によって検出された前記運転機器情報とを対応付けて保存する履歴保存部と、
    前記履歴保存部に保存された前記使用電力量の推移に関する情報を表示する表示部と、
    前記表示部によって表示された前記使用電力量の推移に関する情報の中から、操作入力により、特定の部分を指定する指定部と、
    前記履歴保存部に保存された前記特定の部分に対応する前記運転機器情報に基づいて、前記特定の部分に対応する時間帯において前記使用電力量が低減するように前記電気機器の運転スケジュールを調整するための調整用情報を生成する情報生成部と、
    前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従って、前記電気機器の運転を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記使用電力計測部によって計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点を前記住戸の居住者の帰宅時刻として検出し、検出した帰宅時刻を基準として、前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従った前記電気機器の運転の制御を開始
    前記使用電力計測部によって計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点が、所定期間以上遅延する場合に、
    前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従った前記電気機器の制御を停止する、
    電気機器管理装置。
  2. 前記表示部は、
    前記調整用情報を、ユーザに対するアドバイス情報として表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気機器管理装置。
  3. ネットワーク端末からの指令情報を、通信ネットワークを介して受信する指令情報受信部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記指令情報受信部で受信された指令情報に従って、前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従った前記電気機器の制御の開始及び停止を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器管理装置。
  4. 前記調整用情報には、
    前記電気機器の省電力運転への変更に関する情報、前記電気機器の運転時間の変更に関する情報及び前記電気機器の運転の停止に関する情報の少なくとも1つが含まれる、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気機器管理装置。
  5. 優先して運転させる前記電気機器の優先順位を記憶する優先順位記憶部をさらに備え、
    前記情報生成部は、
    前記優先順位記憶部に記憶された優先順位に従って、前記調整用情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気機器管理装置。
  6. 前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報を記憶する機器別電力記憶部をさらに備え、
    前記情報生成部は、
    前記特定の部分に対応する前記運転機器情報に係る前記電気機器の消費電力に関する情報を、前記機器別電力記憶部から読み出し、読み出された情報に基づいて、前記調整用情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気機器管理装置。
  7. 操作入力により、前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報を入力する機器別電力入力部をさらに備え、
    前記機器別電力記憶部は、前記機器別電力入力部によって入力された前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項に記載の電気機器管理装置。
  8. 前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報を検出する機器別電力検出部をさらに備え、
    前記機器別電力記憶部は、前記機器別電力検出部によって検出された前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項に記載の電気機器管理装置。
  9. 前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報を、通信ネットワークを介して受信する機器別電力情報受信部をさらに備え、
    前記機器別電力記憶部は、前記機器別電力情報受信部によって受信された前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項に記載の電気機器管理装置。
  10. 前記機器別電力記憶部は、
    前記複数の電気機器各々の消費電力に関する情報の基準データを前記電気機器の種別毎に記憶しており、
    前記情報生成部は、
    前記機器別電力記憶部に記憶された基準データを、前記住戸に設置された前記電気機器の容量に基づいて補正したデータを、前記電気機器の消費電力に関する情報として用いる、
    ことを特徴とする請求項に記載の電気機器管理装置。
  11. 前記住戸に対応する世帯構成と同一の世帯構成における平均的な使用電力量の推移に関する情報を、通信ネットワークを介して受信する平均情報受信部をさらに備え、
    前記表示部は、
    前記履歴保存部によって保存された前記使用電力量の推移に関する情報と、前記平均的な前記使用電力量の推移に関する情報とを比較表示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の電気機器管理装置。
  12. 請求項1乃至1のいずれか一項に記載の電気機器管理装置と、
    前記電気機器管理装置に接続されたサーバと、
    を備える電気機器管理システム。
  13. 住戸全体の使用電力量を計測する使用電力計測工程と、
    前記住戸に設置された複数の電気機器各々が、現在運転中であるか否かを示す運転機器情報を検出する運転機器検出工程と、
    前記使用電力計測工程において計測された使用電力量の推移に関する情報と、前記運転機器検出工程において検出された前記運転機器情報とを対応付けて記憶する履歴保存工程と、
    前記履歴保存工程において保存された前記使用電力量の推移に関する情報を表示する表示工程と、
    前記表示工程において表示された前記使用電力量の推移に関する情報の中から、操作入力により、特定の部分を指定する指定工程と、
    前記履歴保存工程において保存された前記特定の部分に対応する前記運転機器情報に基づいて、前記特定の部分に対応する時間帯において前記使用電力量が低減するように前記電気機器の運転スケジュールを調整するための調整用情報を生成する情報生成工程と、
    前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従って、前記電気機器の運転を制御する制御工程と、
    を含み、
    前記制御工程では、
    前記使用電力計測工程で計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点を前記住戸の居住者の帰宅時刻として検出し、検出した帰宅時刻を基準として、前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従った前記電気機器の運転の制御を開始
    前記使用電力計測工程で計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点が、所定期間以上遅延する場合に、
    前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従った前記電気機器の制御を停止する、
    電気機器管理方法。
  14. コンピュータを、
    住戸全体の使用電力量を計測する使用電力計測手段と、
    前記住戸に設置された複数の電気機器各々が、現在運転中であるか否かを示す運転機器情報を検出する運転機器検出手段と、
    前記使用電力計測手段によって計測された使用電力量の推移に関する情報と、前記運転機器検出手段によって検出された前記運転機器情報とを対応付けて保存する履歴保存手段と、
    前記履歴保存手段によって保存された前記使用電力量の推移に関する情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示された前記使用電力量の推移に関する情報の中から、操作入力により、特定の部分を指定する指定手段と、
    前記履歴保存手段によって保存された前記特定の部分に対応する前記運転機器情報に基づいて、前記特定の部分に対応する時間帯において前記使用電力量が低減するように前記電気機器の運転スケジュールを調整するための調整用情報を生成する情報生成手段と、
    前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従って、前記電気機器の運転を制御する制御手段と、
    して機能させ、
    前記制御手段が、
    前記使用電力計測手段によって計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点を前記住戸の居住者の帰宅時刻として検出し、検出した帰宅時刻を基準として、前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従った前記電気機器の運転の制御を開始
    前記使用電力計測手段によって計測される住戸全体の使用電力量が所定レベルを超える時点が、所定期間以上遅延する場合に、
    前記調整用情報に基づく前記運転スケジュールに従った前記電気機器の制御を停止する、
    ように機能させるプログラム。
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