JP5263946B2 - クランクシャフトの製造方法および製造装置 - Google Patents

クランクシャフトの製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5263946B2
JP5263946B2 JP2008252952A JP2008252952A JP5263946B2 JP 5263946 B2 JP5263946 B2 JP 5263946B2 JP 2008252952 A JP2008252952 A JP 2008252952A JP 2008252952 A JP2008252952 A JP 2008252952A JP 5263946 B2 JP5263946 B2 JP 5263946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
center
crankshaft
end shaft
clamping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008252952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010082728A (ja
Inventor
丈郎 小林
壮図 武市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2008252952A priority Critical patent/JP5263946B2/ja
Publication of JP2010082728A publication Critical patent/JP2010082728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5263946B2 publication Critical patent/JP5263946B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Balance (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Description

本発明は、クランクシャフトの製造方法および製造装置に関し、特に鍛造成形される3気筒用クランクシャフトの製造に好適なクランクシャフトの製造方法および製造装置に関する。
クランクシャフトの製造工程は、通常、鍛造工程、芯出し工程、機械加工工程(鏡面加工、油路穴あけ加工など)、仕上げ工程、そして検査工程とから構成されている。また、検査工程では、クランクシャフトのアンバランス量(偏心度合い)を測定し、測定したアンバランスの程度に応じてクランクシャフトに設けたバランスウェイトに穿孔することで、アンバランスの修正を行うようにしている。
しかしながら、この種のシャフトは鍛造や各種機械加工を経て形成されるものであり、また、個々の加工精度のばらつきも大きい傾向にある。そのため、実際の製品のアンバランス量が予め想定した範囲を超えることがあり、このことが、製造ラインの停止ないし歩留まりの低下を招く一因となっている。
例えば下記特許文献1には、上記問題を解決するための手段として、鍛造後の素形材のアンバランス量、ここでは素形材の回転軸と慣性主軸とのずれに起因して生じる振動の大きさを機械加工工程の前に測定して、そのアンバランス量(振動)を解消する位置に機械加工の軸心方向の基準となるセンタ穴をあける重量芯出し装置(マスセンタリング装置)が開示されている。また、この重量芯出し装置を用いて素形材の芯出しを行う方法が開示されている。
特開2000−121479号公報
ところで、上記特許文献1に開示の重量芯出し装置によるアンバランスの解消方法は、例えば4気筒用以上のクランクシャフトには適用可能であるが、軽自動車を中心に採用されている3気筒用のクランクシャフトには適用することができない。3気筒用のクランクシャフトは通常、鍛造工程を経て形成されるが、この種のクランクシャフトにおいては120°間隔でクランクピンが配置される関係上、鍛造時の離型性を確保する目的で、中央のクランクピン側のカウンタウェイトを、両端のクランクピン側のカウンタウェイトに比べて小さく設定せざるを得ない事情がある。かかる事情に起因して、3気筒用クランクシャフトでは、アンバランス修正代を確保するために、シャフト両端側のカウンタウェイトを例えば4気筒用のそれに比べて相当重く(大きく)設定している。そのため、(1)アンバランス量が零となる位置(慣性主軸位置)にセンタリングを行うと、素形材の実際の回転中心とは大きく離れた位置にセンタリングするおそれがある。これでは、機械加工用のセンタ穴として十分に機能しない可能性がある。また、(2)上述の理由により両端側のカウンタウェイトを意図的に大きく設計することでアンバランス量が大きくなり過ぎ、カウンタウェイトへの穴あけ加工を行ったとしてもアンバランス量を修正し切れない場合が生じ得る。
以上の理由から、鍛造成形を経て3気筒用クランクシャフトを製造するに際しては、重量芯出し装置を用いることができないため、重量芯出し装置に代わる適当な調心機構を用いてセンタ穴の位置決め加工を行っている。図6は、その一例を示すもので、クランクシャフトの回転主軸となるクランクジャーナルに対応する部分としての素形材の端軸部101を一軸方向に相対移動可能な一対のバイス111,112によってクランプすることで、端軸部101の回転中心Oをバイス111,112間の中心位置に合わせる機構が採用されている。ところが、鍛造で成形されたクランクシャフトの素形材は、実際には、一対の分割型を用いて成形される関係上、図7に示すように、型合せ目跡101c(パーティングライン跡)を境に半円筒状の上筒部101aと下筒部101bとが例えば左右にずれた状態で成形されることがある(この図ではずれ量を誇張して描いている。以下に説明する図においても同様に誇張して描いている。)。このように、型合せ目跡101cを境にして端軸部101にずれが生じると、その断面が非真円形状となり、図6,図7に例示のクランプ機構(バイス111,112)ではその中心を出すことができない。これでは、センタ穴が偏り、結果として外形加工(機械加工後)のアンバランス量のばらつきも大きくなる。
以上の事情に鑑み、クランクシャフト、特に3気筒用クランクシャフトを製造するに際し、加工後の検査工程において修正すべきアンバランス量を最小限に抑えつつも、その回転バランス精度を高めることを解決すべき技術的課題とする。
本発明は、前記課題の解決を図るためになされたものである。すなわち、本発明に係るクランクシャフトの製造方法は、鍛造により成形された3気筒用クランクシャフトの素形材に対して機械加工を行う際の加工基準となるセンタ穴の位置決めを行い、センタ穴を素形材に形成する芯出し工程を少なくとも含むクランクシャフトの製造方法において、芯出し工程に際し、同一直線上で相互に接近することで素形材の端軸部をクランプする一対のクランプ用治具を複数設け、複数対のクランプ用治具のクランプ中心が何れも端軸部の断面重心と一致するように端軸部をクランプし、この際のクランプ中心に対応する位置にセンタ穴を形成する点をもって特徴付けられる。
本発明は、鍛造成形された素形材の端軸部の断面がその重心位置を中心とする点対称な形状をなす、との知見に基づきなされたもので、複数対のクランプ用治具のクランプ中心が何れも素形材の断面重心と一致するように素形材をクランプするようにしたものである。ここで、図5に基づき上記クランプ態様を詳述すると、素形材の端軸部101は、2対のクランプ用治具によって相異なる方向(図5中、2種類の矢印方向)にクランプされる。各対のクランプ用治具は同一直線上で互いに接近することで端軸部101をクランプするようになっている。この場合、端軸部101の断面は型合せ目跡101cに沿って左右にずれた形状を有し、かつ、一のクランプ用治具によるクランプ位置C1A,C1Bが同一直線上に存在することから、クランプ位置C1A,C1Bは断面重心Oを中心に点対象の位置にある。よって、一のクランプ用治具のクランプ中心は断面重心Oと一致する。同様に、他のクランプ用治具によるクランプ位置C2A,C2Bも断面重心Oを中心に点対象の位置関係にあり、他のクランプ用治具のクランプ中心は断面重心Oと一致する。
よって、この構成によれば、端軸部のクランプと同時にセンタ穴の位置決めが行われ、当該センタ穴を確実かつ適正な位置に形成することができる。これにより、検査工程におけるアンバランス修正量(修正代)を最小限に抑えることができる。言い換えると、バランスウェイトを従来より小さく設計することができるので、材料コストや加工費の低減化、加工時間の短縮化を図ることができる。また、離型性も向上するので鍛造精度の向上にもつながる。
この場合、具体的には、例えば複数対のクランプ用治具は共通のクランプ中心を有し、かつ、何れの一対のクランプ用治具も共通のクランプ中心から等距離を保って移動するように構成することができる。このように構成することで、複数対のクランプ用治具間に配置された素形材に対して自動的に求心動作を行いつつ、当該素形材がクランプされる。そのため、素形材の外形状のばらつきによらずセンタ穴の位置合わせを正確に行うことができる。また、センタ穴の位置合わせを自動的かつ容易に行うことができる。
また、前記課題の解決は、鍛造により成形された3気筒用クランクシャフトの素形材に対して機械加工を行う際の加工基準となるセンタ穴の位置決めを行い、センタ穴を素形材に形成する芯出し手段を少なくとも備えたクランクシャフトの製造装置において、芯出し手段は、同一直線上で相互に接近することで素形材の端軸部をクランプする一対のクランプ用治具と、クランプ用治具のクランプ中心に対応する位置にセンタ穴を形成するセンタ穴形成手段とを有し、一対のクランプ用治具は複数設けられ、複数対のクランプ用治具は、各対のクランプ中心が何れも端軸部の断面重心と一致するように端軸部をクランプできるように構成されていることを特徴とするクランクシャフトの製造装置によっても達成される。
以上のように、本発明によれば、クランクシャフト、特に3気筒用クランクシャフトを製造するに際し、加工後の検査工程において修正すべきアンバランス量を最小限に抑えつつも、その回転バランス精度を高めることができる。
以下、本発明に係るクランクシャフトの製造方法および製造装置の一実施形態を図面に基づき説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの素形材100の斜視図を示している。この素形材100は、3気筒用クランクシャフトを製造する過程で形成されるものであって、鍛造により完成品に準じた形状に成形される。素形材100は、3本のクランクピンとこのピンの両側に配置されるカウンタウェイト、そして、カウンタウェイト間を連結すると共に、完成品の状態では回転主軸となるクランクジャーナルにそれぞれ対応する部分を有するもので、両端のクランクジャーナルに対応する部分(端軸部101,101)が後述する芯出し工程におけるセンタ穴の位置決め基準として使用される。ここで、素形材100は上下の分割型による鍛造成形品であり、端軸部101はその端面から軸方向に沿って均一な断面形状を有するものとする。
図1は、素形材100の一方の端軸部101をクランプし、端軸部101の端面にセンタ穴を形成するための芯出し手段10を備えたクランクシャフトの製造装置のうち、芯出し手段10の要部側面図を示している。芯出し手段10は、それぞれ同一直線上で相対移動可能に構成され、相互に接近することで素形材100をクランプする第1および第2のクランプ手段11,12と、図示は省略するが、双方のクランプ手段11,12によりクランプされた端軸部101の端面の所定位置にセンタ穴を形成するためのセンタ穴形成手段とを主に備えている。なお、ここでは、同様に図示は省略するが、上記構成の芯出し手段10が、素形材100の他方の端軸部にも配置されている。
第1のクランプ手段11は、第1のクランプアーム対11a,11bと、第1のクランプアーム対11a,11bに対して相対摺動可能に連結されるスライドレール部11cとで主に構成される。各々のクランプアーム11a,11bには、図示は省略するが、それぞれ駆動源となるモータが組み込まれており、当該モータを適当な制御手段により駆動制御することで、各クランプアーム11a,11bのスライドレール部11c上における位置を制御できるようになっている。また、これらクランプアーム対11a,11bを同期してかつ同速度で接近あるいは離隔させることができるように制御されている。なお、ここでは、各クランプアーム11a,11b先端のワーク受け面は、端軸部101の外周面との線接触を狙って平坦面状に形成されている。後述する第2のクランプアーム対12a,12b先端のワーク受け面の形状についても同様である。
第2のクランプ手段12は、第1のクランプ手段11と同様、第2のクランプアーム対12a,12bと、第2のクランプアーム対12a,12bに対して相対摺動可能に連結されるスライドレール部12cとで主に構成される。また、各々のクランプアーム12a,12bには、それぞれ駆動源となるモータが組み込まれており、当該モータを例えば第1のクランプ手段11と共通の制御手段により駆動制御することで、各クランプアーム12a,12bのスライドレール部12c上における位置および動作が第1のクランプ手段11と同様に制御されるようになっている。
ここで、双方のクランプ手段11,12の位置関係について見ると、双方のスライドレール部11c,12cは、芯出し手段10を側面から見て、互いに直交する向きに配置されている。これにより、第1のクランプアーム対11a,11bのクランプ方向(相対移動方向)と、第2のクランプアーム対12a,12bのクランプ方向(相対移動方向)とが直交するように構成されている。また、この実施形態では、第1のクランプアーム対11a,11bのクランプ中心(この図示例では、各クランプアーム11a,11bの素形材100との当接面間の中間位置。第2のクランプアーム対12a,12bも同様)と、第2のクランプアーム対12a,12bのクランプ中心とが常に同一位置にあるようにこれら2組のクランプアーム対11a,11b、12a,12bが同期して移動制御されるようになっている。
以下、上記構成に係る芯出し手段10を用いた素形材100の芯出し工程を説明する。
まず、図2に示す状態において、素形材100のうち端軸部101を除く部分は、図示しない適当な支持手段により回転可能に支持されると共に、端軸部101は第1のクランプアーム対11a,11bの間で、かつ、第2のクランプアーム対12a,12bの間に配置されている。そして、この状態から、図3に示すように、第1のクランプアーム対11a,11bおよび第2のクランプアーム対12a,12bをそれぞれ相対接近(図3中実線位置から一点鎖線位置に移動)させることで、端軸部101を相異なる2方向にクランプする。
また、このクランプと同時に、端軸部101が第1および第2のクランプアーム対11a〜12bにより附勢されて後述するセンタ穴形成に適した位置に移動される。具体的には、端軸部101の端面重心O(実質的に断面重心と同一位置)が、第1および第2のクランプアーム対11a〜12bの共通のクランプ中心と一致する位置において端軸部101がクランプされる。図3でいえば、第1のクランプアーム対11a,11bによるクランプ位置C1A,C1Bの中間位置は端軸部101の端面重心Oと一致し、かつ、第2のクランプアーム対12a,12bによるクランプ位置C2A,C2Bの中間位置が端軸部101の端面重心Oと一致するように端軸部101がクランプされる。この場合、第1のクランプアーム対11a,11bによるクランプ位置C1A,C1B間の距離と、第2のクランプアーム対12a,12bによるクランプ位置C2A,C2B間の距離とは異なる。
よって、この状態において、端軸部101の端面の、適当な制御手段により位置制御される第1および第2のクランプアーム対11a〜12bの共通のクランプ中心に対応する位置にセンタ穴形成手段(のドリル)を予めセットしておくことで、端軸部101のクランプと同時に、センタ穴の位置決めが自動的に行われる。
このように、上記クランプ方法によれば、端軸部101の上筒部101aと下筒部101bとが鍛造時に生じた型合せ目跡101cを境に左右にずれた形状をなしており、端面重心(断面重心)Oから外周面任意位置までの距離は不均一な場合においても、この後に続く工程における機械加工(黒皮むき加工、鏡面加工など)に適したセンタ穴の位置決めを行いつつ、当該加工後の検査工程において修正すべきアンバランス量を最小限に抑え得る位置にて端軸部101(素形材100)をクランプすることが可能となる。なお、この際、より正確な位置決めを伴ってクランプを行うため、第1のクランプアーム対11a,11bによる端軸部101のクランプ位置C1A,C1Bが、型合せ目跡101cから外れた位置とするのがよい。第2のクランプアーム対12a,12bについても同様に、各クランプ位置C2A,C2Bが型合せ目跡101cから外れた位置とするのがよい。
以上、本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの製造方法を説明したが、もちろん、本発明は上記形態に限定されるものではなく、他の形態を採ることも可能である。以下、その例を紹介する。
上記実施形態では、端軸部101の端面が、型合せ目跡101cに沿って左右にずれた面形状をなす場合の素形材100をクランプする場合を説明したが、上下分割型を使用する鍛造形態に起因して他の端面形状をなす場合にも本発明を適用することができる。図4はその一例を示すもので、同図に示す素形材の端軸部201は、型合せ目跡201cを境に上下に分割される上筒部201aと下筒部201bとが当該上下方向にずれた端面(断面)形状をなしている。言い換えると、型合せ目跡201cが上下方向に所定の幅を有する端面形状をなしている。この場合、図1に示す芯出し手段10を用いて素形材(の端軸部201)は以下のようにクランプされる。
すなわち、図4に示すように、第1のクランプアーム対11a,11bおよび第2のクランプアーム対12a,12bをそれぞれ相対接近(図4中実線位置から一点鎖線位置に移動)させることで、端軸部201を相異なる2方向にクランプする。
また、このクランプと同時に、端軸部201が第1および第2のクランプアーム対11a〜12bにより附勢されて後述するセンタ穴形成に適した位置に移動される。具体的には、端軸部201の端面重心Oが、第1および第2のクランプアーム対11a〜12bの共通のクランプ中心と一致する位置において端軸部201がクランプされる。図4でいえば、第1のクランプアーム対11a,11bによるクランプ位置C1A,C1B間の中間位置は端軸部201の端面重心Oと一致し、かつ、第2のクランプアーム対12a,12bによるクランプ位置C2A,C2B間の中間位置が端軸部201の端面重心Oと一致するように端軸部201がクランプされる。
よって、この状態において、端軸部201の端面の、適当な制御手段により位置制御される第1および第2のクランプアーム対11a〜12bの共通のクランプ中心に対応する位置にセンタ穴形成手段(のドリル)を予めセットしておくことで、端軸部201のクランプと同時に、センタ穴の位置決めが自動的に行われる。
このように、上記クランプ方法によれば、端軸部101,201の型合せ目跡101c,201cを境とするずれ形状に依らずセンタ穴の適正な位置決めを行うことができ、かつ、当該加工後の検査工程において修正すべきアンバランス量を最小限に抑え得る位置にて端軸部101,201をクランプすることが可能となる。また、クランプの際、端面重心Oがクランプ中心から上下左右いずれの方向にずれた状態で配置された場合であっても、自動的な求心作用により、端面重心Oを双方のクランプアーム対11a〜12bの共有のクランプ中心と一致する位置において端軸部101,201をクランプすることが可能となる。
なお、上記何れの実施形態においても、第1のクランプアーム対11a,11bのクランプ方向と第2のクランプアーム対12a,12bのクランプ方向(例えば図3,図4中破線で示す方向)とは互いに直交するように双方のクランプ手段11,12を配置した場合を例示したが、必ずしも直交する必要はない。端面重心(断面重心)Oと各クランプアーム対11a,11b、12a,12bのクランプ中心が全て一致する限りにおいてその交差角は任意である。例えば図3において、線分O−C2Aと線分O−C1Aとがなす角が鋭角であり、線分O−C1Bと線分O−C2Aとがなす角が鈍角となるように、双方のクランプ手段11,12を配置するようにしても構わない。
また、クランプ用治具(クランプアーム)の数についても2である必要はなく、例えば3以上のクランプ用治具(クランプアーム)で端軸部をクランプするようにしても構わない。
また、上記実施形態では、共通のクランプ中心から等距離を保って、第1のクランプアーム対11a,11b、第2のクランプアーム対12a,12bをそれぞれ同期して移動するように制御した場合を説明したが、これらクランプアーム11a〜12bの動作態様はこれに限られない。端軸部101,201との位置関係が、最終的なクランプ状態において例えば図3や図4に示す位置関係となっていればよく、例えば4つのクランプアーム11a〜12bを適当なタイミングで順次移動するように制御しても構わない。あるいは、4つのクランプアーム11a〜12bのうちの一を固定し、残る3つを移動制御するようにしても構わない。
また、各クランプアーム11a〜12bの駆動手段に関し、モータ等の駆動手段はクランプアーム11a〜12b個々に一体的に設ける他、例えばクランプアーム11a〜12bに対して固定側となる箇所(図1でいえばスライドレール部11c,12cなど)に配設するようにしても構わない。あるいは、クランプアーム11a〜12bとスライドレール部11c,12cとの組合せに係る構成自体を変更しても構わない。例えば、ラック・ピニオン機構を用いて各々のクランプアーム対11a,11b、12a,12bがそれぞれ同一直線上を相対移動できるように構成することも可能である。あるいは、各クランプアーム11a〜12bをシリンダ機構に連結し、各々のクランプアーム対11a,11b、12a,12bがそれぞれ同一直線上を相対移動できるように配置するようにしても構わない。
また、以上の説明では、3気筒用クランクシャフトの素形材を芯出しの対象とした場合を例示したが、本発明はその技術的内容から、4気筒以上用のクランクシャフトの素形材の芯出し工程にも適用できることはもちろんである。
また、上記以外の本発明に係る事項についても、本発明の範囲内において他の具体的形態を採り得ることはもちろんである。
本発明の一実施形態に係る素形材の芯出し手段の要部側面図である。 一の形態に係るクランクシャフトの素形材の斜視図である。 素形材の芯出し工程を概念的に説明する側面図である。 他の形態に係るクランクシャフトの素形材の芯出し工程を概念的に説明する側面図である。 本発明に係る芯出し工程を概念的に説明する素形材の要部断面図である。 従来の芯出し工程を概念的に説明する素形材の要部断面図である。 従来の芯出し工程を概念的に説明する素形材の要部断面図である。
符号の説明
10 芯出し手段
11 第1のクランプ手段
11a,11b 第1のクランプアーム対
11c スライドレール部
12 第2のクランプ手段
12a,12b 第2のクランプアーム対
12c スライドレール部
100 素形材
101,201 端軸部
101c,201c 型合せ目跡
111,112 バイス
1A,C1B 第1のクランプ手段によるクランプ位置
2A,C2B 第2のクランプ手段によるクランプ位置
端面重心(断面重心)
回転中心

Claims (3)

  1. 鍛造により成形された3気筒用クランクシャフトの素形材に対して機械加工を行う際の加工基準となるセンタ穴の位置決めを行い、該センタ穴を前記素形材に形成する芯出し工程を少なくとも含むクランクシャフトの製造方法において、
    前記芯出し工程に際し、同一直線上で相互に接近することで前記素形材の端軸部をクランプする一対のクランプ用治具を複数設け、
    前記複数対のクランプ用治具のクランプ中心が何れも前記端軸部の断面重心と一致するように前記端軸部をクランプし、この際のクランプ中心に対応する位置にセンタ穴を形成することを特徴とするクランクシャフトの製造方法。
  2. 前記複数対のクランプ用治具は共通のクランプ中心を有し、かつ、何れの前記一対のクランプ用治具も前記共通のクランプ中心から等距離を保って移動するように構成される請求項1に記載のクランクシャフトの製造方法。
  3. 鍛造により成形された3気筒用クランクシャフトの素形材に対して機械加工を行う際の加工基準となるセンタ穴の位置決めを行い、該センタ穴を前記素形材に形成する芯出し手段を少なくとも備えたクランクシャフトの製造装置において、
    前記芯出し手段は、同一直線上で相互に接近することで前記素形材の端軸部をクランプする一対のクランプ用治具と、該クランプ用治具のクランプ中心に対応する位置に前記センタ穴を形成するセンタ穴形成手段とを有し、
    前記一対のクランプ用治具は複数設けられ、該複数対のクランプ用治具は、各対のクランプ中心が何れも前記端軸部の断面重心と一致するように前記端軸部をクランプできるように構成されていることを特徴とするクランクシャフトの製造装置。
JP2008252952A 2008-09-30 2008-09-30 クランクシャフトの製造方法および製造装置 Active JP5263946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008252952A JP5263946B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 クランクシャフトの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008252952A JP5263946B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 クランクシャフトの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010082728A JP2010082728A (ja) 2010-04-15
JP5263946B2 true JP5263946B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42247197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008252952A Active JP5263946B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 クランクシャフトの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5263946B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5713192B2 (ja) * 2011-05-25 2015-05-07 トヨタ自動車株式会社 センタ穴形成装置およびその方法
KR102104840B1 (ko) * 2013-01-31 2020-04-27 코마츠 엔티씨 가부시끼가이샤 크랭크샤프트 가공 시스템 및 크랭크샤프트 가공 방법
CN112171549A (zh) * 2020-09-23 2021-01-05 上海赫技机电技术服务有限公司 一种曲轴球面加工用辅助装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3432429B2 (ja) * 1998-10-19 2003-08-04 株式会社長濱製作所 回転体の質量心出し装置
JP3769663B2 (ja) * 1999-09-30 2006-04-26 ヤマザキマザック株式会社 工作機械用のクランプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010082728A (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5296444B2 (ja) クランクシャフトのセンタ穴加工装置及び加工方法
JP4791577B2 (ja) 処理装置、センタ穴加工システム、センタ穴位置決定プログラム、及びセンタ穴位置決定方法
US9120161B2 (en) Center hole machining method for shaft blank and center hole machining apparatus
KR102104840B1 (ko) 크랭크샤프트 가공 시스템 및 크랭크샤프트 가공 방법
JP5263946B2 (ja) クランクシャフトの製造方法および製造装置
JP4967759B2 (ja) フローティングチャック機構
KR101152327B1 (ko) 크랭크샤프트 위상고정장치 및 이를 이용한 위상고정방법
JPS5816967B2 (ja) クランクシャフト加工機械
JP2008246632A5 (ja)
JP2000121479A (ja) 回転体の質量心出し装置
JP2009279734A (ja) マスセンタリング加工装置
KR100287496B1 (ko) 크랭크 샤프트 밀러 및 그 사용방법
JP7235205B2 (ja) クランクシャフトの加工システム及び加工方法
JP6307782B2 (ja) マスセンタリングマシン
CN209062351U (zh) 一种高精度激光切割机床
JP4599755B2 (ja) シリンダブロック位置決め装置
JP2660420B2 (ja) クランクシャフトのセンタ穴加工装置
JP2018115902A (ja) クランクシャフト形状測定機およびクランクシャフト形状測定方法
JP7126333B2 (ja) クランクシャフト形状測定機およびクランクシャフト形状測定方法
JP2002168228A (ja) クランクシャフト及びクランクシャフトのアンバランス修正方法
JP2006292632A (ja) クランク軸加工システム
JP2017127915A (ja) 加工方法
JP5713192B2 (ja) センタ穴形成装置およびその方法
JP2021119016A (ja) プレス加工方法及び機械装置の製造方法
JP2020104207A (ja) コネクティングロッドの加工装置、及びコネクティングロッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5263946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250