JP5263938B2 - ノック式の内容物吐出機構およびこの内容物吐出機構を備えたノック式ディスペンサー - Google Patents

ノック式の内容物吐出機構およびこの内容物吐出機構を備えたノック式ディスペンサー Download PDF

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Description

本発明は、ノック式ディスペンサーで用いられる内容物吐出機構などに関し、特に1回のノック操作によって吐出される内容物(原液)の量を変えることができ、また、容器の内容物収納部分をカートリッジ化したものである。
なお、本明細書では必要に応じて、後述のノック式ディスペンサーの内容物吐出用孔部の方である図面下側を「前」と記し、操作ボタンの方である図面上側を「後」と記す。
従来、乳液やゼリー状液体などの内容物を収納した容器において、そのノック操作で内容物収納部のプランジャを移動させことにより定量の内容物が吐出され、当該ノック操作を解除した際にはプランジャが当該解除前の位置に保持されたままでノック操作部が初期位置に復帰する態様のものが提案されている。(特許文献1参照)。
特開平5−139467号公報
以上の内容物定量吐出タイプの容器は、1回のノック操作で吐出される内容物の量を変更することができず、また、内容物の補充・交換作業を簡単に行なうことができないなどの点で、利便性にかけている。
そこで本発明では、ノック操作部の移動ストロークに応じた量の内容物が吐出される内容物吐出機構において、当該操作部を回動可能な形で設け、その回動位置に対応する移動ストロークが異なるようにして、1回のノック操作で吐出される内容物量の選択化を図ることを目的とする。
また、上記内容物吐出機構において、内容物貯留空間画定用のシール部材が収容される容器前側部分(吐出孔側部分)を、当該シール部材の駆動要素が収容された容器後側部分(ノック操作部側部分)とは別ユニットのカートリッジ形状にして、内容物の補充・交換作業の簡単化を図ることを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のノック式の内容物吐出機構を用いて解決する。
(1)ノック操作部復帰作動用のテーパ状面(例えば後述の第一の上広がりテーパ面5a,5a’,第二の上広がりテーパ面5c,5c’,第一の下広がりテーパ面11a,11a’,第二の下広がりテーパ面11c,11c’,上広がりテーパ面25b)およびこれに続く内容物吐出作動用の段部(例えば後述の第一の直交段部5b,5b’,11b,11b’,第二の直交段部5d,5d’,11d,11d’,急斜面状段部25b)からなる凸状部分が外周面軸方向に複数形成されたロッド状部材(例えば後述のシャフト5,25,棒状繰出し部材11)と、当該段部に対する係合部を備えた筒状部材(例えば後述の筒状繰出し部材6,26,中間伝達部材12)との協働作用により、
ノック操作時には、当該ロッド状部材および当該筒状部材が当該係合部と第1の当該段部(例えば後述の第一の直交段部5b,11b,第1の急斜面状段部25b)との係合状態で吐出孔(例えば後述の孔部2a,23b)の側の前方向へ移動するとともに、当該吐出孔にいたる内容物貯留空間(例えば後述の貯留空間A)の画定用として容器内部に設けられたシール部材(例えば後述のシール部材3,13,24)を同じく前方向に連動させ、
ノック操作解除時には、ノック操作部が弾性体(例えば後述のコイルスプリング8)の作用でノック操作前の原位置(例えば図2(b),図3(b)の位置)に復帰し、かつ、当該復帰の際に当該シール部材が容器内周面との摩擦力でノック操作解除前の元の位置に残されたまま、当該筒状部材または当該ロッド状部材が、当該筒状部材と当該テーパ状面との間の案内作用に基づいて移動することにより、当該係合部が第2の当該段部(例えば後述の第一の直交段部5b’,11b’,第二の直交段部5d,11d,第2の急斜面状段部25b)との対応位置までシフトするノック式の内容物吐出機構において、
前記ノック操作部は、
容器に対して回動可能な形で設けられ、かつ、当該ノック操作部の前方向へのストロークをその回動位置に応じて異なる長さに設定するための第1の移動量規定部(例えば後述の外側筒状部4b,切欠部4c)が形成された操作部材であり、
前記操作部材の第1の移動量規定部に対応する第2の移動量規定部(例えば後述の上段部分9b,14b,21b)が形成された操作部材受け部(例えば後述のカラーリング9,14,後軸筒21)を備え、
前記ロッド状部材は、
前記凸状部分のそれぞれが前記外周面軸方向の列ごとに飛び飛びの形で配され、かつ、任意の当該列の前記段部(例えば後述の第一の直交段部5b,5b’,11b,11b’,第二の直交段部5d,11d)の周方向隣部分に前記テーパ状面(例えば後述の第二の上広がりテーパ面5c,5c’,第二の下広がりテーパ面11c,11c’,第一の上広がりテーパ面5a’,第一の下広がりテーパ面11a’)が形成された、
ものにする。
本発明は、このような構成からなるノック式の内容物吐出機構および、この内容物吐出機構を備えたノック式ディスペンサーを対象としている。
本発明は、このように内容物吐出機構のノック操作部を回動可能な形で設け、その回動位置に対応する当該操作部の移動ストロークが異なるようにしているので、1回のノック操作で吐出される内容物量を選択することができる。
また、内容物吐出機構の内容物貯留空間を画定するシール部材が収容される容器前側部分(吐出孔側部分)を、当該シール部材の駆動要素が収容された容器後側部分(ノック操作部側部分)とは別ユニットのカートリッジ形状にしているので、内容物の補充・交換作業の簡単化を図ることができる。
図1乃至図6を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
ここで、
図1は、外周面軸方向に凸状部(=軸方向の上広がりテーパ面+これに続く直交段部)が飛び飛びに形成されたシャフトを内容物貯留空間画定用のシール部材と一体化させたノック式ディスペンサー(タイプ1)の多量モードの初期状態を示し、
図2は、図1のノック式ディスペンサーの、(a)ノック操作時および(b)ノック操作解除時を示し、
図3は、図1のノック式ディスペンサーを操作ボタンの回動操作で少量モードに設定した場合を示し、
図4は、図1のシャフトを拡大した状態を示し、
図5は、外周面軸方向に凸状部(=軸方向の下広がりテーパ面+これに続く直交段部)が飛び飛びに形成されたシャフトをノック式の操作ボタンと一体化させたノック式ディスペンサー(タイプ2)の多量モードの初期状態を示し、
図6は、内容物貯留空間側の軸筒部分をカートリッジ化したノック式ディスペンサーを示している。
以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば前端側筒状部1a)は原則として当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば軸筒1)の一部であることを示している。
図1〜図6において、
1は内部空間域に後述の各種内容物を収納し、また内容物吐出機構の各構成要素が収容される軸筒(シリンダ),
1aは当該軸筒の下側開口部に形成されて内周面部分が後述のヘッド2と嵌合し、また外周面部分が後述のキャップ10と嵌合する前端側筒状部,
2は軸筒1の前端側筒状部1aの内周面と嵌合する筒状のヘッド,
2aは当該ヘッドの前端部分に形成された内容物吐出用の孔部,
3は軸筒1の中にその内周面と密接する態様により配設されて、当該軸筒およびヘッド2との間に内容物貯留空間を設定するシール部材,
3aは当該シール部材の中央上端側に形成されて後述のシャフト5の前端側部分と嵌合する凹状部,
3bは軸筒1の内周面と密接する上側の逆スカート部,
3cは軸筒1の内周面と密接する下側のスカート部,
4はノック操作および回動操作が可能な操作ボタン,
4aは当該操作ボタンの天井面中央部に形成されて後述の連結部材7(図1,図2,図3,図6参照)および後述の棒状繰出し部材11(図5参照)の各上端部分と嵌合する筒状の垂下部,
4bは後述のカラーリング9の上段部分9bとの係合状態(組合せ)の違いにより当該操作ボタンのノック操作時の移動ストロークを切り換える機能を備えた外側筒状部,
4cは当該外側筒状部の下端側の一部分に、端面位置が図示上方に後退する態様で形成された切欠部,
5はシール部材3の鞘状部内周面と嵌合して、外周面には、操作ボタン4側への上広がりテーパ面とこれに続く(軸方向との)直交段部とからなる複数の凸状部が飛び飛びの態様で軸方向に形成されたシャフト,
5a,5a’などは当該凸状部の構成要素であって、シャフト外周面の相対する一対の第一の軸方向部分(シャフト外周面をその周方向に略四等分した場合の一つおきの各エリア部分)のそれぞれに形成された第一の上広がりテーパ面,
5b,5b’などは当該凸状部の構成要素であって、当該第一の上広がりテーパ面の上端から続く第一の直交段部,
5c,5c’などは当該凸状部の構成要素であって、シャフト外周面の残り一対の第二の軸方向部分に、当該第一の直交段部から周方向の隣となる位置態様で形成された第二の上広がりテーパ面,
5d,5d’などは当該凸状部の構成要素であって、当該第二の上広がりテーパ面の上端から続く第二の直交段部,
6は操作ボタン4のノック操作にともなってシャフト5およびこれと一体のシール部材3をヘッド2の側(図示下方向)に駆動する筒状繰出し部材,
6aはノック操作時に前端部分がシャフト5の直交段部5b,5b’,5d,5d’などに係止した状態で当該シャフトを前進させ、また、ノック操作解除時に内周面部分が当該シャフトの上広がりテーパ面5a,5a’,5c,5c’などに案内されながら図2(b),図3(b)の原位置に復帰する筒状テーパ部,
7は操作ボタン4の鞘状部内周面および筒状繰出し部材6の図示上側の開口部内周面とそれぞれ嵌合して両者を一体化する連結部材,
7aは当該連結部材の下側部分に形成された環鍔状部,
8は操作ボタン4を図示上方向に付勢するためのコイルスプリング,
9は軸筒1の図示上側の開口部内周面と嵌合して底面部分でコイルスプリング8を受け、連結部材7の上限位置(原位置)を画定し、また操作ボタン4の回動操作およびノック操作の際の案内部として作用するとともにノック操作時の操作ボタン移動ストロークを規定するカラーリング,
9aは当該カラーリングの内周面に形成された環状の下段部分,
9bは当該下段部分の一部から上方に延びる態様でカラーリング内周面に形成された上段部分,
10は軸筒1の図示下側の前端側筒状部1aの外周面と係合して着脱自在なキャップ,
10aは当該キャップの内面中央部分に形成されてヘッド2の孔部2aを閉じるための突状部,
Aは軸筒1,ヘッド2およびシール部材3で画定され、ノック操作にともなう当該シール部材の図示下方向への移動に応じて容積が減少する内容物収納用の貯留空間,
Sは前端側筒状部1a以外の軸筒部分での軸方向と直交する方向の軸筒内側断面積,
L1は多量モードにおける操作ボタン4の移動ストローク,
L2(=L1/2)は少量モードにおける操作ボタン4の移動ストローク,
をそれぞれ示している。
ここで、シャフト5の外周面は図4で明示されるように、
(11)第一の直交段部5b,5b’などの隣列(第二の軸方向部分)の直横には第二の上広がりテーパ面5c,5c’などが形成され、
(12)第二の直交段部5d,5d’などの隣列(第一の軸方向部分)の直横には第一の上広がりテーパ面5a,5a’が形成され、
(13)第一,第二の各直交段部からその直上の上広がりテーパ面の開始域までの間は同一径の周面部分となっている。
すなわち相対する一対の直交段部(例えば5b,5b)同士の間には隣列(例えば第二の軸方向部分)の一対の上広がりテーパ面(例えば5c,5c)が形成されている。そして各直交段部の直上部分は上記(13)の同一径エリアになっている。
ノック操作の解除にともない、コイルスプリング8の弾性復帰作用により筒状繰出し部材6がその係合相手である例えば第一の直交段部5bからシャフト5に沿って上方向に後退する。このとき、筒状繰出し部材6の筒状テーパ部6aはシャフト5の第二の上広がりテーパ面5cに案内されながら自らの弾性に抗する形で外方に広がる。
そして、この一対の上広がりテーパ面5c,5cの間の部分(=同一径の外周面部分)が当該テーパ面よりも凹んでいるため、筒状テーパ部6aの外方への広がり程度は、当該テーパ面がシャフト5の周方向の全体に形成されている場合よりも小さくてすむ。
第一の段部および第二の段部それぞれの軸方向隣同士(例えば段部5bと5b’や段部5dと5d’)の各ピッチは略L1であり、また、第一の段部と第二の段部との全体における軸方向隣同士(例えば段部5bと5d,段部5dと5b’や段部5b’と5d’)の各ピッチは略L2である。すなわち、シャフト5の外周面にはその軸方向に略L2(L1/2)の間隔で段部が形成されている。
図1は、操作ボタン4の移動ストロークが「大」に設定された多量モードの初期状態を示している。
このとき、
(21)貯留空間Aには例えば乳液やゼリー状の内容物が一杯に収納され、
(22)シール部材3およびシャフト5の一体物がその上限位置、すなわち環鍔状部7a(連結部材7)の上面部がカラーリング9の底下面に当接し、かつ、連結部材7の下面部にシャフト5の上端面が当接した状態の上限位置にあり、
(23)筒状テーパ部6aの下端部がシャフト4の最も下の第一の直交段部5bと係合し、
(24)操作ボタン4の切欠部4cがカラーリング9の上段部分9bの周方向全体にわたってその上方に位置する、すなわち操作ボタン4を押下げたときにはその切欠部4cの中にカラーリング9の上段部分9bの周方向全体が入り込める、
ようになっている。
なお、図1の初期状態においてシャフト5の上端面が連結部材7の下面部に当接するように設定するかどうかは任意である。当該上端面と当該下面部とが離間するように設定してもよい。
図1のノック式ディスペンサーのキャップ10をヘッド2から取り外して操作ボタン4のノック操作が行なわれると、図2(a)に示すように、
(31)操作ボタン4と一体の連結部材7および筒状繰出し部材6が下方に移動し、
(32)筒状繰出し部材6の移動にともなう筒状テーパ部6aの下端部分(第一の直交段部5bとの係合部分)の押下げ作用により、シャフト5およびこれと一体のシール部材3が下方に駆動され、
(33)シール部材3の下方への移動にともなって貯留空間Aの内容物がヘッド2の孔部2aから吐出される。
このノック操作時における操作ボタン4の移動ストローク(=シール部材3の移動ストローク)は操作ボタン4の初期位置からその切欠部4cがカラーリング9の上段部分9bに当接するまでの所定長L1である。
そのため一回のノック操作によって「L1×S」に応じた定量の内容物がヘッド2の孔部2aから取り出される。
図2(b)は、図2(a)のノック操作が解除された状態を示している。
すなわち図2(a)のノック操作が解除されるのにともなって、操作ボタン4,連結部材7および筒状繰出し部材6の一体物はコイルスプリング8の弾性力で上方向に移動し、図2(b)の原位置に復帰する。
一方、先のノック操作により長さL1だけ下方向に移動したシール部材3およびシャフト5の一体物は、シール部材3の逆スカート部3bおよびスカート部3cのそれぞれと軸筒1の内周面との摺動抵抗(摩擦力)によって、当該移動後の図2(a)と略同じ位置にとどまる。
そして図2(a)の繰出し部材6が図2(b)の原位置へ復帰する過程において、
その筒状テーパ部6aは、軸筒1にいわば固定状態のシャフト5に対し、
(41)先ず、当該筒状テーパ部の先端側内周面が、復帰前の係合相手である第一の直交段部5bの隣列(第二の軸方向部分)の第二の上広がりテーパ面5cに案内されながら、自らの弾性力に抗していくらか広がる態様で変形し、
(42)次に、自らの弾性復帰作用により当該筒状テーパ部の先端側内周面が、第二の上広がりテーパ面5cに続く第二の段部5dに入り込むとともに、隣列(第一の軸方向部分)の第一の上広がりテーパ面5a’に当接し、
(43)次に、上記(41)と同じように当該筒状テーパ部の先端側内周面が、第一の上広がりテーパ面5a’に案内されながら、自らの弾性力に抗していくらか広がる態様で変形し、
(44)次に、上記(42)と同じように自らの弾性復帰作用により、第一の上広がりテーパ面5a’に続く第一の段部5b’に当該筒状テーパ部の先端部が当接し、また、当該第一の段部の隣列(第二の軸方向部分)の第二の上広がりテーパ面5c’に当該筒状テーパ部の先端側内周面が当接する、
ことになる(図4参照)。
ノック操作解除後は、このように筒状繰出し部材6がL1の長さを弾性復帰することにより図2(b)の原位置に移行して次のノック操作に備える。
すなわち操作ボタン4がノック操作によってL1の長さ分だけ前方向に移動するごとに、シャフト5およびこれと一体のシール部材3が筒状繰出し部材6で駆動され、貯留空間Aの内容物が「L1×S」の定量分だけ孔部2aから吐出される。
図3は、図2の吐出量の半分を出力させる少量モードを示している。(a)は図1の操作ボタン4を180度ほど回動させてからノック操作をすることにより少量の内容物(図2の半分)が吐出された状態であり、(b)はノック操作解除後の原状態である。
図1の操作ボタン4を180度ほど回動させた状態では、当該操作ボタンの外側筒状部4bの切欠部なしの下端部分がカラーリング9の上段部分9bに対向する。なお、図1の場合は操作ボタン4の切欠部4cが上段部分9bに対向している。
操作ボタン4の回動操作の際、これと強く結合している連結部材7および筒状繰出し部材6も当該操作ボタンと一体になって回動する。そして、筒状繰出し部材6(筒状テーパ部6a)の前端部や前端側内周面部分などがシャフト5の外周面との間でいわば空回りする。
上述したように図3(a)の操作ボタン4は、外側筒状部4bの切欠部なしの下端部分がカラーリング9の上段部分9bに対向し、その間隔はL2(≒L1/2)となっている。すなわちノック操作にともなう操作ボタン4の最大移動ストロークはL2である。
図3(a)のノック操作にともなってシール部材3はL2だけ下方に移動し、ヘッド2の孔部2aからは略「L2×S」の量の内容物が吐出される。
図3(a)のノック操作が解除されると、操作ボタン4,連結部材7および筒状繰出し部材6の一体物は、図2の場合と同様にその筒状テーパ部6aがシャフト5の外周面に案内されながらL2だけ後退して図3(b)の原位置に復帰する。
また、シール部材3およびシャフト5の一体物は、当該シール部材の逆スカート部3bおよびスカート部3cのそれぞれと軸筒1の内周面との摺動抵抗(摩擦力)によって、ノック操作後の図3(a)と略同じ位置にとどまる。
すなわち図3の少量モードの場合、ノック操作のたびにシール部材3はL2だけ順次下がってその位置にとどまる。
そして、ノック操作解除時の操作ボタン4および筒状繰出し部材6の原位置への復帰にともない、筒状テーパ部6aの係合対象はノック操作時の直交段部からその隣列直上のL2の長さだけ軸方向に離れた別の直交段部へ、例えば第一の直交段部5bから第二の直交段部5dへと移行する(図4参照)。
図5のノック式ディスペンサーは、操作ボタン側の繰出し用の構成要素を操作ボタンと棒状繰出し部材との二部材にしたものである。
図5で新たに用いる参照番号は11〜14であって、
11は操作ボタン4の垂下部4aと嵌合して、外周面の軸方向に、下広がりテーパ部とこれに続く段部とからなる凸状部が飛び飛びの態様で形成された棒状繰出し部材,
11a,11a’などは当該凸状部の構成要素であって、棒状繰出し部材外周面の相対する第一の軸方向部分(棒状繰出し部材外周面をその周方向に略四等分した場合の一つおきの各エリア部分)のそれぞれに形成された第一の下広がりテーパ面,
11b,11b’などは当該凸状部の構成要素であって、当該第一の下広がりテーパ面の下端から続く第一の直交段部,
11c,11c’などは当該凸状部の構成要素であって、棒状繰出し部材外周面の相対する残り一対の第二の軸方向部分に、当該第一の直交段部から周方向の隣となる位置態様で形成された第二の下広がりテーパ面,
11d,11d’などは当該凸状部の構成要素であって、当該第二の下広がりテーパ面の下端から続く第二の直交段部,
12は操作ボタン4のノック操作時に棒状繰出し部材11(段部11b,11dなど)の押下げ作用によって下方に駆動される筒状の中間伝達部材,
12aは当該ノック操作時に後端部が棒状繰出し部材11の段部11b,11dなどと係合する筒状逆テーパ部,
13は軸筒1の中にその内周面と密接する態様で配設されて、当該軸筒およびヘッド2との間に内容物貯留空間を設定するシール部材,
13aは中間伝達部材12の下端側内周面と嵌合してその下端部分を受ける環溝状部,
13bは当該シール部材の中央に形成されて、貯留空間Aの内容物がまだ十分残っている使用初期段階の棒状繰出し部材11の下端側部分を収容する鞘状部,
13cは軸筒1の内周面と密接する上側の逆スカート部,
13dは軸筒1の内周面と密接する下側のスカート部,
14は軸筒1の図示上側の開口部内周面と嵌合して底面部分でコイルスプリング8を受け、棒状繰出し部材11の上限位置(原位置)を画定し、また操作ボタン4の回動操作およびノック操作の際の案内部として作用するとともにノック操作時の操作ボタン移動ストロークを規定するカラーリング,
14aは当該カラーリングの内周面に形成された環状の下段部分,
14bは当該下段部分の一部から上方に延びる態様でカラーリング内周面に形成された上段部分,
14cは中間伝達部材12の上限位置(ノック式ディスペンサーの販売段階などにおける位置)を規定する環状垂下部,
をそれぞれ示している。なお、第一の直交段部および第二の直交段部それぞれの直下部分は同一径の外周面からなっている。
図5のノック式ディスペンサーの場合、操作ボタン4の中央筒状の垂下部4aに棒状繰出し部材11が嵌合し、その周りに筒状の中間伝達部材12およびこれと一体で鞘状のシール部材13が設けられている。
操作ボタン4のノック操作時、図示の多量モードにおいては、当該操作ボタンおよび棒状繰出し部材11がLだけ下方に移動する。
この棒状繰出し部材11の移動にともない、その直交段部11bが中間伝達部材12の筒状逆テーパ部12aを下方に駆動してシール部材13も略L1だけヘッド2の方に移動する。そして、この移動分に応じた略「L1×S」の量の内容物が当該ヘッドの孔部2aから吐出する。
操作ボタン4のノック操作の解除により、当該操作ボタンがコイルスプリング8の作用で上方に移動してその原位置に復帰する。
このとき、図1〜図4のノック式ディスペンサーの場合と同じように、
(51)中間伝達部材12およびシール部材13の一体物は、ノック操作後のLだけ移動した位置に、逆スカート部13cおよびスカート部13dの軸筒内周面に対する摺動抵抗(摩擦作用)によりとどまり、
(52)中間伝達部材12は、その筒状逆テーパ部12aが復帰中の棒状繰出し部材11の第一の下広がりテーパ部11aと当接して自らの弾性に抗する形で外方に広がり、
(53)筒状逆テーパ部12aの上端部分は、先のノック操作時の係合相手であった段部11bと同列でLだけ離れた位置で直下の段部11b’に対向または当接する。
また、図5の状態の操作ボタン4を略180度だけ回動させた上でノック操作すると、ノック式ディスペンサーは図3と同様の少量モードとして作動する。
すなわち、図5の未使用初期状態で操作ボタン4略180度だけを回動させてからノック操作することにより、
(61)操作ボタン4および棒状繰出し部材11の一体物が下方に距離L2だけ移動し、
(62)この移動にともなって中間伝達部材12の筒状逆テーパ部12aが棒状繰出し部材11の第一の段部11bで下方に駆動され、
(63)この駆動にともなってシール部材13も下方に距離L2だけ移動し、
(64)この移動分に相当する「L2×S」の量の内容物が貯留空間Aから孔部2aを介して吐出される。
そしてノック操作を解除すると、図5の多量モードの場合と同じようにコイルスプリング14の作用で操作ボタン4および棒状繰出し部材11が原位置に復帰する。なお、中間伝達部材12およびシール部材13は上述したように先のノック操作後の位置に保持されたままである。
この棒状繰出し部材11の原位置への復帰後、中間伝達部材12(筒状逆テーパ部12a)の上端部分は当該棒状繰出し部材の第二の直交段部11dと対向,当接しており、次のノック操作時には当該直交段部が筒状逆テーパ部12aへの駆動元段部となる。なお、第二の直交段部11dは先の駆動元直交段部11bの隣列でその直ぐ下の位置に形成された直交段部である。
図6のノック式ディスペンサーは、図1の軸筒下側部分,シール部材およびヘッドからなる内容物収納用の貯留空間Aの部分をカートリッジ形状にしたものである。
図6で新たに用いる参照番号は21〜26であって、
21は軸筒1の上側部分とカラーリング9を一体成形した態様の後軸筒,
21aは当該後軸筒の上端側内周面に形成された環状の下段部分(=下段部分9a)
21bは当該下段部分の一部から上方に延びる態様でカラーリング内周面に形成された上段部分(=上段部分9b),
22は軸筒1の下側部分に相当して後軸筒21と着脱可能な形(アンダーカット,ネジ)で嵌合する前軸筒,
22aは当該前軸筒の下側開口部に小径態様により形成されて内周面部分で後述のカートリッジ本体23と係合し、また外周面部分でキャップ10と係合する下端側筒状部,
22bは当該下端側筒状部の始まり部分に形成された内側段部,
22cは当該下端側筒状部の始まり部分に形成されてキャップ10の開口側環状端部を保持する外側段部,
23は後軸筒21の下端部分と前軸筒22の内側段部22bとの間に上側大径部分が保持される筒状のカートリッジ本体,
23aは前軸筒22の内側段部22bに保持される外周面段部,
23bは当該カートリッジ本体の下端部分に形成された内容物吐出用の孔部,
24はカートリッジ本体23の中にその内周面と密接する態様により配設されて、当該カートリッジ本体との間で内容物貯留空間を設定するシール部材(≒シール部材3),
24aはテーパ面状の入口部分からなるシャフト嵌合用の開口部,
24bはカートリッジ本体23の内周面と密接する上側の逆スカート部,
24cはカートリッジ本体23の内周面と密接する下側のスカート部,
25はシール部材24の開口部24aの内周面と着脱可能な形で嵌合して、自外周面の軸方向に、操作ボタン4側への下広がりの急斜面状段部とこれに続く上広がりテーパ面とが順次形成されたシャフト,
25aは当該シャフトの外周面軸方向に形成された下広がりで環状の急斜面状段部,
25bは当該急斜面状段部に続く態様で外周面軸方向に形成された環状の上広がりテーパ面、
25cは当該シャフトの上端部分に形成されて、カートリッジ交換時に当該シャフトが抜けてしまうのを防止するための環状鍔部,
26は連結部材7と嵌合し、ノック操作にともなってシャフト25およびこれと一体のシール部材24をヘッド2の側に駆動する筒状繰出し部材(≒筒状繰出し部材6),
26aはその下端部分がシャフト25の急斜面状段部25aに対応する斜面として形成され、ノック操作時には当該斜面が当該急斜面状段部を押圧して下方に駆動し、ノック操作解除後はコイルスプリング8の弾性復帰作用によりシャフト25の上広がりテーパ面25bに案内されながら上方向に後退する筒状テーパ部(≒筒状テーパ部6a),
をそれぞれ示している。
図6のカートリッジタイプのノック式ディスペンサーの多量モードおよび少量モードのそれぞれにおける内容物吐出の動作自体は図1〜図4のそれと同じである。
なお、急斜面状段部25aの設定ピッチはL2であり、少量モードの操作ボタン4の移動ストロークに設定されている。そのため、多量モードにおける筒状繰出し部材26は、ノック操作解除にともなって、ノック操作時の係合相手(急斜面状段部)の二つ上の位置にある急斜面状段部のところまで後退する。
ここで、シャフト25に(図1〜図4で使用の、シャフト5の軸方向に直交する形の直交段部5b,5dなどではなく)急斜面状段部25aを設けているのは、カートリッジを交換する際、それまでの使用により筒状テーパ部26aから飛び出ている当該シャフトを筒状繰出し部材26の中に戻して図6の原位置に設定するためである。
使用済みのカートリッジを取り替える際は、先ず前軸筒22を後軸筒21に対して図示下方向に取り外す。すなわち前軸筒22と後軸筒21との嵌合状態を解除して当該前軸筒を当該後軸筒から取り外す。
ここで、前軸筒22の内周面とカートリッジ本体23の外周面との当接の程度を、当該前軸筒の取り外しに際して当該カートリッジ本体も一緒に抜かれるようにするかどうかは任意である。
いずれにしても後軸筒21およびシャフト25から前軸筒22,カートリッジ本体23およびシール部材24を取り外し、かつ、使用済みのカートリッジ本体23およびシール部材24と、前軸筒22とを分離すればよい。
なお、カートリッジの交換が必要となる段階では、シール部材24が略下限位置まで移動し、シャフト25の上側の環状鍔部25cが筒状繰出し部材26の筒状テーパ部26aの内周面部分に係止された状態に近い。すなわちシャフト25はこの係止位置よりもさらに下方向に移動することができない。
そのためカートリッジ交換時にシール部材24が下方向に引かれることにより、当該シール部材とシャフト25との嵌合状態は解除される。
このようにして単品状態となった前軸筒22にその図示上側の開口部から新カートリッジ(=カートリッジ本体23+内容物+シール部材24)を装填し、この装填後の前軸筒ユニットを後軸筒21に取り付けることにより、カートリッジの交換作業が完了する。
なお、カートリッジ取替えの段階で筒状繰出し部材25の下端から略最大限に飛び出しているシャフト25は、上述の前軸筒ユニットを後軸筒21に取り付ける際、シール部材24(開口部24a)のテーパ面に案内されて確実に当該開口部に入り込んで連結部材7の天井面部分の方に移動して、最終的には図示の初期状態に設定される。
使用前の新たなカートリッジ(=カートリッジ本体23+内容物+シール部材24)は、カートリッジ本体23の外面段部23aにカートリッジ用キャップ(図示省略)を取り付けて当該キャップ天面の凸状部で孔部23bが塞がれている。カートリッジを前軸筒22に取り付ける際には勿論、当該キャップは外される。
上述のコイルスプリング以外の各構成要素はポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどの合成樹脂製のものである。コイルスプリングは金属製や合成樹脂製のものである。
なお、カートリッジ化されていない図1〜図5のノック式ディスペンサーの組立および内容物充填の作業工程において例えば、
(71)軸筒1にヘッド2を取り付け、
(72)その内部空間域に、当該軸筒の後端側開口部から、図1〜図4の場合のシール部材3,シャフト5,筒状繰出し部材6,連結部材7からなるユニットや、図5の場合のシール部材13,中間伝達部材12,棒状繰出し部材11からなるユニットを、当該シール部材がヘッド2の内部に入り込む形で装填し、
(72)この装填後にカラーリング4,14を軸筒1に取り付け、
(73)この取付け状態でヘッド2の孔部2aから内容物を充填する、
などの手順をとることができる。
これによれば、上記(72)の各ユニット部分を軸筒内部にいわば閉じ込めた形の半製品が充填工程に移送されるので、軸筒内部の各部材が外に出てしまうようなこともなく、当該移送作業の効率化を図ることができる。
孔部2aから内容物が充填されるのに応じてシール部材などの上記ユニットは上方に移動する。このとき、シール部材3,13の上方空間域(軸筒内空間域)に入っている空気はカラーリング4,14の中央孔部から外部に流出する。
そして、内容物充填の最終段階ではシャフト5および棒状繰出し部材11が図1,図5の初期位置まで移動する。その後、操作ボタン4とコイルスプリング8を連結部材7,カラーリング9(図1参照)や棒状繰出し部材11やカラーリング14(図5参照)に取り付けることにより最終製品となる。
本発明が、図1〜図6に係るノック式ディスペンサーの内容に限定されないことは勿論である。
例えば、
(81)図1〜図5の上広がりテーパ面,下広がりテーパ面および直交段部のそれぞれを、シャフト5や棒状繰出し部材11の各外周面の周方向に連続して、すなわち図6のシャフトの場合と同じように連続して形成し、そのときの直交段部の軸方向間隔を少なくとも操作ボタン4の最小移動ストローク(図示の場合はL2)に設定する、
(82)図6の急斜面状段部を、図1〜図5の場合と同じようにシャフト25の外周面軸方向の列ごとにずらした形で設ける、
(83)図1〜図5の直交段部や図6の急斜面状段部の軸方向間隔を操作ボタン4の移動ストロークの1/整数分に対応させる、
(84)操作ボタン4の切欠部4c代えて下方への凸状部を形成し、かつ、カラーリング9,14や後軸筒21の上段部分9b,14b,21bに代えて当該凸状部に対応した凹状部を形成する、
(85)図1〜図5の軸筒前側(内容物貯留空間側)を図6のそれと同じようにカートリッジ化する、
(86)貯留空間Aに粘性の低い液体を収納してもノック操作以外のときは漏れ出さないように、孔部2a,23bに貯留空間Aからの内容物の圧力があらかじめ設定された値を超えると開放される弁(例えば中央に内容物通過用の切込の設けられたゴム部材など)を設ける、
ようにしてもよい。
本発明の用途は、化粧品,洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途である。
貯留空間Aに収納される内容物は、液状,クリーム状,ゲル状など種々の形態のものを用いることができ、内容物に配合される成分としては例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分,水などが挙げられる。
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼイン,ヒドロキシエチルセルロース,キサンタンガム,カルボキシビニルポリマーなどを用いる。
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ヒレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
外周面軸方向に凸状部(=軸方向の上広がりテーパ面+直交段部)が飛び飛びに形成されたシャフトを内容物貯留空間画定用のシール部材と一体化させたノック式ディスペンサー(タイプ1)の多量モードの初期状態を示す説明図である。 図1のノック式ディスペンサーのノック操作時およびノック操作解除時を示す説明図である。(a)はノック操作時、(b)はノック操作解除時を示している。 図1のノック式ディスペンサーを操作ボタンの回動操作で少量モードに設定した場合のノック操作時およびノック操作解除時を示す説明図である。(a)はノック操作時、(b)はノック操作解除時を示している。 図1のシャフトを拡大した状態を示す説明図である。 外周面軸方向に凸状部(=軸方向の下広がりテーパ面+直交段部)が飛び飛びに形成されたシャフトをノック式の操作ボタンと一体化させたノック式ディスペンサー(タイプ2)の多量モードの初期状態を示す説明図である。 内容物貯留空間側の軸筒部分をカートリッジ化したノック式ディスペンサーを示す説明図である。
符号の説明
1:軸筒(シリンダ)
1a:前端側筒状部
2:筒状のヘッド
2a:内容物吐出用の孔部
3:シール部材
3a:凹状部
3b:逆スカート部
3c:スカート部
4:操作ボタン
4a:筒状の垂下部
4b:外側筒状部
4c:切欠部
5:シャフト
5a,5a’:第一の上広がりテーパ面
5b,5b’:第一の直交段部
5c,5c’:第二の上広がりテーパ面
5d,5d’:第二の直交段部
6:筒状繰出し部材
6a:筒状テーパ部
7:連結部材
7a:環鍔状部
8:コイルスプリング
9:カラーリング
9a:環状の下段部分
9b:上段部分
10:キャップ
10a:突状部
A:内容物収納用の貯留空間
S:軸筒内側断面積,
L1:多量モードにおける操作ボタンの移動ストローク
L2:少量モードにおける操作ボタンの移動ストローク
(以下の参照番号11〜14は図5のみで使用)
11:棒状繰出し部材
11a,11a’:第一の下広がりテーパ面
11b,11b’:第一の直交段部
11c,11c’:第二の下広がりテーパ面
11d,11d’:第二の直交段部
12:筒状の中間伝達部材
12a:筒状逆テーパ部
13:シール部材
13a:環溝状部
13b:鞘状部
13c:逆スカート部
13d:スカート部
14:カラーリング
14a:環状の下段部分
14b:上段部分
14c:環状垂下部
(以下の参照番号21〜26は図6のみで使用)
21:後軸筒
21a:下段部分
21b:上段部分
22:前軸筒
22a:下端側筒状部
22b:内側段部
22c:外側段部
23:筒状のカートリッジ本体
23a:外周面段部
23b:内容物吐出用の孔部
24:シール部材
24a:シャフト嵌合用の開口部
24b:逆スカート部
24c:スカート部
25:シャフト
25a:環状の急斜面状段部
25b:環状の上広がりテーパ面
25c:環状鍔部
26:筒状繰出し部材
26a:筒状テーパ部

Claims (2)

  1. ノック操作部復帰作動用のテーパ状面およびこれに続く内容物吐出作動用の段部からなる凸状部分が外周面軸方向に複数形成されたロッド状部材と、当該段部に対する係合部を備えた筒状部材との協働作用により、
    ノック操作時には、当該ロッド状部材および当該筒状部材が当該係合部と第1の当該段部との係合状態で吐出孔の側の前方向へ移動するとともに、当該吐出孔にいたる内容物貯留空間の画定用として容器内部に設けられたシール部材を同じく前方向に連動させ、
    ノック操作解除時には、ノック操作部が弾性体の作用でノック操作前の原位置に復帰し、かつ、当該復帰の際に当該シール部材が容器内周面との摩擦力でノック操作解除前の元の位置に残されたまま、当該筒状部材または当該ロッド状部材が、当該筒状部材と当該テーパ状面との間の案内作用に基づいて移動することにより、当該係合部が第2の当該段部との対応位置までシフトするノック式の内容物吐出機構において、
    前記ノック操作部は、
    容器に対して回動可能な形で設けられ、かつ、当該ノック操作部の前方向へのストロークをその回動位置に応じて異なる長さに設定するための第1の移動量規定部が形成された操作部材であり、
    前記操作部材の第1の移動量規定部に対応する第2の移動量規定部が形成された操作部材受け部を備え、
    前記ロッド状部材は、
    前記凸状部分のそれぞれが前記外周面軸方向の列ごとに飛び飛びの形で配され、かつ、任意の当該列の前記段部の周方向隣部分に前記テーパ状面が形成されたものである、
    ことを特徴とするノック式の内容物吐出機構。
  2. 請求項1に記載の内容物吐出機構を備えて、内容物を収納した、
    ことを特徴とするノック式ディスペンサー。
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