JP2008308197A - 定量室追加用ユニット、この定量室追加用ユニットが取り付けられた定量バルブ機構および、この定量バルブ機構を備えたエアゾール式製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング4の外部に上カバー体6および下カバー体7よりなる付加ユニットを取り付ける。付加ユニット内部の定量室容積は、仕切筒9を当該各カバー体の任意の下向き環凹状部6f,上向き環凹状部7gに取り付けることで選択的に設定される。ステム2が下方に押圧されると、まずステム延長用部材3のシール作用面3aが内容物流入口8を閉塞し、付加ユニットとハウジング4の内部からなる定量室が形成される。孔部2bがステムラバー12より下方に移動すると、内部通路域2aと定量室とが連通して定量室内容物が放出される。押圧操作を解除すると、当該連通状態が解除されて、内容物流入口8が開放されるので、容器本体の内容物が当該流入口より定量室空間域に流入する。
【選択図】図1
Description
(1)エアゾール容器のハウジング(例えば後述のハウジング4)に取り付けられるハウジング側要素(例えば後述の上カバー体6)、当該ハウジング側要素に取り付けられた定量室入力側要素(例えば後述の下カバー体7)および、当該ハウジング側要素と当該定量室入力側要素との間に設定される付加定量室の容積を選択するための仕切り部材(例えば後述の仕切筒9,10)、からなる定量室追加用ユニットとして、
前記ハウジング側要素は、
前記ハウジングの内部空間域と連通し、かつ内容物の定量噴射操作にともなうステム(例えば後述のステム2,ステム延長用部材3)の移動を可能にするための開口部と、前記ハウジングとの第1の係合部(例えば後述の係合用の凹状部6b)と、前記定量室入力側要素との第2の係合部(例えば後述の係合用の凸状部6d)と、前記仕切り部材に対する第1の受け部(例えば後述の下向き環凹状部6f)と、を有し、
前記定量室入力側要素は、
前記ステムの移動により閉状態に設定される内容物流入部(例えば後述の被シール部分7b)と、前記第2の係合部に対する被係合部(例えば後述の係合用の凹状部7d)と、前記仕切り部材に対する第2の受け部(例えば後述の上向き環凹状部7g)と、を有し、
前記仕切り部材は、
前記第1の受け部に対応した第1の被取付け部(例えば後述の第1の環状細幅部9b,第3の環状細幅部10c)と、前記第2の受け部に対応した第2の被取付け部(例えば後述の第2の環状細幅部9d,第4の環状細幅部10f)と、を有している、
ものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記仕切り部材は筒状部であり、
前記第1の受け部および前記第2の受け部はそれぞれ同心円状に複数形成されたものである、
ものを用いる。
(3)上記(2)において、
前記筒状部は、
一方の端部(例えば後述の第3の環状細幅部10c)が前記第1の受け部に取り付けられて、他方の端部(例えば後述の第4の環状細幅部10f)が当該第1の受け部とは異なる径の前記第2の係合部に取り付けられる態様のものである、
ものを用いる。
(4)上記(1)〜(3)に記載の定量室追加用ユニットが前記ハウジングに取り付けられた定量バルブ機構を用いる。
(5)上記(4)において、
前記ステムは、
マウンティングキャップ(例えば後述のマウンティングキャップ11)の開口部に対応した上側部が、噴射用通路を有する本体部分(例えば後述の内筒状部2d)と、当該本体部分に取り外し可能な態様で設けられた外側部分(例えば後述の外筒状部2e)と、からなるものであり、
前記本体部分は、
前記外側部分が取り外された状態で静止モード位置のまま横方向に押されて前記マウンティングキャップの開口部の範囲内で変位することにより、ステムガスケット(例えば後述のステムガスケット12)との間にガス流出路を形成する、
定量バルブ機構を用いる。
図1は液化ガスの噴射剤を用いるエアゾール式製品の定量バルブ機構であり、(a)は定量噴射モード、(b)は静止モードをそれぞれ示し、
図2は図1の付加ユニット中の追加定量室部分設定用の仕切り部材であり、(a)は単一筒状部タイプ、(b)は二重筒状部タイプをそれぞれ示し、
図3は図1の定量バルブ機構におけるガス抜きモードを示している。
1は利用者の押圧操作に基づき上下動するタイプの操作ボタン,
1aは内容物や噴射剤の通路部分,
1bは当該通路部分に続く噴射孔,
2は操作ボタン1と嵌合して上下方向に連動するステム,
2aは内容物や噴射剤の内部通路域,
2bは当該内部通路域と後述のハウジング4の定量室形成用の内部空間域とを連通させる孔部,
2cは当該孔部より下方の外周面に形成されて後述のコイルスプリング5を受ける環状段部(天井面部分),
2dは孔部2bよりも上側の内筒状部,
2eは当該内筒状部の外周面部分に取り外し可能な形で係合するとともに操作ボタン1と強く嵌合している外筒状部,
3はステム2の下端面部分と係合(嵌合)したスティック状のステム延長用部材,
3aは後述の内容物流入口8に対する閉塞機能を備えたシール作用面(下端側外周面),
3bは当該シール作用面の上方外周面に形成された下側環状段部,
4はステム2を上下動可能な形で収容する筒状のハウジング,
4aは大径の上側筒状部,
4bは小径の下側筒状部,
4cは当該上側筒状部と当該下側筒状部との境界ともいえる内周面側の環状段部,
4dは当該下側筒状部の外周面の周方向に連続してまたは間歇的に形成された係合用の凸状部,
5はステム2の環状段部2cとハウジング4の環状段部4cとの間に配設されて当該ステムを上方向に付勢するコイルスプリング,
6はハウジング4に嵌合して付加ユニット(定量室追加用ユニット)を構成する上カバー体,
6aは中央上筒状部,
6bは当該中央上筒状部(上側部分)の外方にある環状起立部の内周面周方向に、連続してまたは間歇的に形成された係合用の凹状部(ハウジング4の凸状部4dに対応),
6cは当該中央上筒状部の外方に形成された環状垂下部,
6dは当該環状垂下部の下側外周面の周方向に連続してまたは間歇的に形成された係合用の凸状部,
6eは当該上カバー体の天井面部分に当該中央上筒状部を中心とする同心円状に形成された複数の下向き環凸状部,
6fは隣同士の当該下向き環凸状部の間に生成される複数の下向き環凹状部,
7は上カバー体6に嵌合して付加ユニット(定量室追加用ユニット)を構成する下カバー体,
7aは中央下筒状部,
7bは当該中央下筒状部の内周面に形成された環状の被シール部分,
7cは当該中央下筒状部の外方に形成された環鞘状部,
7dは当該環鞘状部の外側内周面の周方向に連続してまたは間歇的に形成された係合用の凹状部(上カバー体6の凸状部6dに対応),
7eは当該中央下筒状部の上面内端側に形成された環状段部,
7fは当該下カバー体の底面部分に当該中央下筒状部を中心として下向き環凸状部6eのそれぞれと同一径からなる同心円状に形成された複数の上向き環凸状部,
7gは隣同士の当該上向き環凸状部の間に生成される複数の上向き環凹状部,
8は静止モードのときステム延長用部材3の下端側外周面と下カバー体7(シール作用部分7b)の内周面との間に形成される内容物流入口(環状空間域),
9は一つの下向き環凹状部6fとこれの真下の上向き環凹状部7gとに係合して付加定量室の空間域を特定(選択)するための単一筒状部タイプの仕切筒、
9aは当該仕切筒の一方の端部側内周面に形成された第1の環状段部,
9bは当該環状段部に対応する(下向き環凹状部6fまたは上向き環凹状部7gとの係合用の)第1の環状細幅部,
9cは当該仕切筒の他方の端部側内周面に形成された第2の環状段部,
9dは当該環状段部に対応する(上向き環凹状部7gまたは下向き環凹状部6fとの係合用の)係合用の第2の環状細幅部,
10は一つの下向き環凹状部6fと、これとは径方向にずれた位置にある一つの上向き環凹状部7gとに係合して、付加定量室の空間域を特定(選択)するための二重筒状部タイプの仕切筒,
10aは小径筒状部,
10bは当該小径筒状部の端部側内周面に形成された第3の環状段部,
10cは当該環状段部に対応する(下向き環凹状部6fまたは上向き環凹状部7gとの)係合用の第3の環状細幅部,
10dは大径筒状部,
10eは当該大径筒状部の端部側内周面に形成された第4の環状段部,
10fは当該環状段部に対応する(上向き環凹状部7gまたは下向き環凹状部6fとの係合用の)係合用の第4の環状細幅部,
11は周知のエアゾール容器本体(図示省略)の開口端部側に取り付けられたマウンティングキャップ,
12はハウジング4の上側開口部分とマウンティングキャップ11の開口部側天井面との間に設けられて当該ハウジングの内部空間域のシール作用を呈するステムガスケット,
13は下カバー体7の中央下筒状部7aに取り付けられた内容物流入用のチューブ,
14はステム2の外筒状部2eが取り外された後の内筒状部2dとマウンティングキャップ11(開口部)との間のクリアランス(隙間)に差し込み、当該内筒状部を横倒ししてガス抜きモードに保持するための棒状,筒状の治具,
Aは容器本体から定量室への内容物の概略的な流れ方向,
Bは定量室から容器外部空間への内容物の概略的な流れ方向,
Cはガス抜きモードにおける残留ガスの概略的な流れ方向
をそれぞれ示している。
(11)第1の環状細幅部9bおよび第2の環状細幅部9dがそれぞれ、上カバー体6の下向き環凹状部6fおよび、これと同一径で真下に位置する下カバー体7の上向き環凹状部7gに係合し、
(12)第1の環状段部9aが、これと同一径で真下に位置する上カバー体6の下向き環凸状部6eの下端面部分に当接し、
(13)当該仕切筒の内周面と上カバー体6の中央上筒状部6aとの間の空間域などを付加定量室に設定している。
(21)ガス抜きモードに設定されていない状態(静止モードや定量噴射モード)では内筒状部2dおよびこれと一体の外筒状部2eにより通常のステム形態(図1参照)をとり、
(22)ガス抜きモードへの移行に際しては、先ず操作ボタン1およびこれと強めに嵌合している外筒状部2eの一体物を内筒状部2dから図示上方にいわば引き抜くことにより、外筒状部が捨象されてマウンティングキャップ11の中央開口縁部とのクリアランス(隙間部分)が大きくなったガス抜き準備モードのステム形態(図示省略)とし、
(23)次に、このクリアランス部分に治具14を差し込んで内筒状部2dの部分をマウンティングキャップ11の中央開口部の中で横倒しにし、この状態を保持している。
(31)ステム延長用部材3の下側環状段部3bと下カバー体7の環状段部7eとの間に当該延長用部材を図示上方向に付勢してステム2と一体化させるためのコイルスプリングを設ける(この場合、ステム2とステム延長用部材3との積極的な嵌合用の凹凸状部は省略してもよい)、
(32)ステム2とステム延長用部材3とを一体化する、
(33)仕切筒9を、その上下方向の中間筒状部(第1の環状細幅部9bと第2の環状細幅部9dとの間)の断面形状が外方向または内方向に膨らんだ形のものにする、
(34)仕切筒10を図示とは上下(天地)逆にした状態で使用する、
(35)仕切筒10の筒状部を、その径が図示上下方向の全体で連続して変化し、または当該方向の一部で連続して変化する形にする、
ようにしてもよい。
1a:通路部分
1b:噴射孔
2:ステム
2a:内部通路域
2b:孔部
2c:環状段部(天井面部分)
2d:内筒状部
2e:外筒状部
3:ステム延長用部材
3a:シール作用面(下端側外周面)
3b:下側環状段部
4:ハウジング
4a:上側筒状部
4b:下側筒状部
4c:環状段部
4d:係合用凸状部
5:コイルスプリング
6:上カバー体
6a:中央上筒状部
6b:係合用凹状部(ハウジング4の凸状部4dに対応)
6c:環状垂下部
6d:係合用凸状部,
6e:複数の下向き環凸状部
6f:複数の下向き環凹状部
7:下カバー体
7a:中央下筒状部
7b:環状の被シール部分
7c:環鞘状部
7d:係合用凹状部(上カバー体6の凸状部6dに対応)
7e:環状段部
7f:複数の上向き環凸状部
7g:複数の上向き環凹状部
8:内容物流入口(環状空間域)
9:単一筒状部タイプの仕切筒
9a:第1の環状段部
9b:第1の環状細幅部
9c:第2の環状段部
9d:第2の環状細幅部
10:二重筒状部タイプの仕切筒
10a:小径筒状部,
10b:第3の環状段部
10c:第3の環状細幅部
10d:大径筒状部
10e:第4の環状段部
10f:第4の環状細幅部
11:マウンティングキャップ
12:ステムガスケット
13:チューブ
14:治具
A:容器本体から定量室への内容物の概略的な流れ方向
B:定量室から容器外部空間への内容物の概略的な流れ方向
C:ガス抜きモードにおける残留ガスの概略的な流れ方向
Claims (6)
- エアゾール容器のハウジングに取り付けられるハウジング側要素、当該ハウジング側要素に取り付けられた定量室入力側要素および、当該ハウジング側要素と当該定量室入力側要素との間に設定される付加定量室の容積を選択するための仕切り部材、からなる定量室追加用ユニットであって、
前記ハウジング側要素は、
前記ハウジングの内部空間域と連通し、かつ、内容物の定量噴射操作にともなうステムの移動を可能にするための開口部と、前記ハウジングとの第1の係合部と、前記定量室入力側要素との第2の係合部と、前記仕切り部材に対する第1の受け部と、を有し、
前記定量室入力側要素は、
前記ステムの移動により閉状態に設定される内容物流入部と、前記第2の係合部に対する被係合部と、前記仕切り部材に対する第2の受け部と、を有し、
前記仕切り部材は、
前記第1の受け部に対応した第1の被取付け部と、前記第2の受け部に対応した第2の被取付け部と、を有している、
ことを特徴とするエアゾール容器の定量室追加用ユニット。 - 前記仕切り部材は筒状部であり、
前記第1の受け部および前記第2の受け部はそれぞれ同心円状に複数形成されたものである、
ことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の定量室追加用ユニット。 - 前記筒状部は、
一方の端部が前記第1の受け部に取り付けられて、他方の端部が当該受け部とは異なる径の前記第2の係合部に取り付けられる態様のものである、
ことを特徴とする請求項2記載のエアゾール容器の定量室追加用ユニット。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の定量室追加用ユニットが前記ハウジングに取り付けられている、
ことを特徴とする定量バルブ機構。 - 前記ステムは、
マウンティングキャップの開口部に対応した上側部が、噴射用通路を有する本体部分と、当該本体部分に取り外し可能な態様で設けられた外側部分と、からなるものであり、
前記本体部分は、
前記外側部分が取り外された状態で静止モード位置のまま横方向に押されて前記マウンティングキャップの開口部の範囲内で変位することにより、ステムガスケットとの間にガス流出路を形成する、
ことを特徴とする請求項4記載の定量バルブ機構。 - 請求項4または5に記載の定量バルブ機構を備え、かつ、噴射剤および内容物を収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。
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