JP2014028631A - 定量噴射機構およびこの定量噴射機構を備えたエアゾール式製品 - Google Patents

定量噴射機構およびこの定量噴射機構を備えたエアゾール式製品 Download PDF

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Abstract

【課題】エアゾール式製品に用いられる定量室容量を拡充するための上流側定量室を設けた定量噴射機構において、当該上流側定量室の容量を簡単かつ容易に調整可能とする。
【解決手段】エアゾール式製品の噴射操作と連動するステム2を収容したハウジング4の内部の下流側定量室Bに連通し、ステム2の移動により容器本体内容物の流入弁作用部(2d,3)がそれまでの開状態から閉状態へと移行する構造の上流側定量室Aに、任意の個数(一個単位または複数個積み重ねた単位)の内部容量調整用の環状部材8を選択的に配設保持できるようにした。その個数に応じる形で定量室(ハウジング外側の上流側定量室A+ハウジング内部の下流側定量室B)の実質的全体容量を減らせることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアゾール式製品に用いられる定量噴射機構に関する。
特にエアゾール式製品の噴射操作と連動するステムを収容したハウジングの内部の下流側定量室、および当該下流側定量室と連通し、当該ステムの移動により容器本体内容物の流入弁作用部がそれまでの開状態から閉状態へと移行するタンク構造の上流側定量室を備えた、定量噴射機構に関する。
このタンク構造の上流側定量室は、通常のハウジング内部に設定される(下流側)定量室のいわば容量不足を補っている。
本発明は、定量室容量を拡充するための上流側定量室に任意の個数(一個単位または複数個積み重ねた単位)の環状部材を選択的に配設保持できるようにし、これにより定量噴射機構の組み立てにともないハウジング(下流側定量室)へ付加される形の上流側定量室の容量を、簡単かつ容易に調整可能としたものである。
本件出願人はすでに、ハウジング内部の下流側定量室およびこれと付加連通状態の上流側定量室を備えたエアゾール式製品において、この上流側定量室の容量を調整可能にした定量室噴射機構を提案し、権利化している(特許文献1参照)。
ここでは、
(11)ハウジング[4]に取り付けられる上カバー体[6]と、当該上カバー体に取り付けられる下カバー体[7]とでハウジング外側の上流側定量室を構成し、
(12)この上流側定量室の実質的容量(下流側定量室と連通する空間域容量)を調整するための異なる径からなる複数の仕切筒[9,10]を準備し、
(13)上カバー体[6]の天井面部分には同心円状の複数の環凹状部[6f]を形成し、また下カバー体[7]の底面部分には同じく同心円状の複数の上向き環凹状部[7g]を形成し、
(14)定量噴射機構の組立て段階で、エアゾール式製品の用途や噴射対象内容物の種類などに対応した所定サイズの仕切筒[9,10]を、これに合致する特定の下向き環凹状部と上向き環凹状部との間に選択的に取り付ける、
ようにしている。
特開2008−308197号公報
以上の提案にかかる定量室噴射機構は、その組立て作業に際し、複数経の中から選択した所定径サイズの仕切筒[9,10]を、これに対応した上カバー体[6]の環凹状部[6f]と下カバー体[7]の上向き環凹状部[7g]との間に係合保持している。
これにより、もともとの上流側定量室として使用可能な空間域全体から仕切筒内側空間域のみを確実,正確に選択的に設定可能とし、それと下流側定量室とのいわば合算範囲である定量室実空間域の容量調整作業の精度を高めることができるといった利便性を備えている。
本発明は、このようにエアゾール容器のハウジング内部の下流側定量室と連通する上流側定量室の容量を調整するための具体的手段についての発想を代えたものである。
すなわち、提案済みの定量噴射機構の場合、上流側定量室を内外の空間域に区分けしてその内側空間域と下流側定量室とからなる空間域全体を実定量室としている。
本発明の場合、この上流側定量室を内外の各空間域に区分けするのではなく、上流側定量室の中に内部容量調整用の環状部材を一個または複数個入れることにより、その入れた分だけ上流側定量室の内部容量を減らすといった発想に基づいている。
ここで内部容量調整用の部材形状を「環状」としたのは、内部容量調整後の上流側定量室構造がハウジング,ステムなどの他の構成要素にとっての組立て阻害要因となる、のを防止するためである。
本発明ではこのようにハウジング内部の下流側定量室と連通する上流側定量室の実質的な内部容積を変化させるためのツールとして、その中にいわば単に入れるだけの任意個数(一個または複数個)の環状部材を用い、これにより定量室全体の実容量設定に際しての自由度,作業容易性を積極的に担保し、各種のエアゾール式製品に合致した形の新たな視点にたつ定量噴射機構の具体化,製品化を図ることを目的とする。
また、上流側定量室をハウジングへの外付けする形にして、当該ハウジングや、その中のステムおよびその取付け相手であるマウンティングキャップなどの構成要素に適宜、既存のものを用い、これにより定量噴射機構の各構成部品の有効利用化や機構全体のコストダウン化を図ることを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)エアゾール式製品の噴射操作と連動するステム(例えば後述のステム2)を収容したハウジング(例えば後述のハウジング4)の内部の下流側定量室(例えば後述の下流側定量室B)、および当該下流側定量室と連通し、当該ステムの移動により容器本体内容物の流入弁作用部(例えば後述の定量室流入弁体2d,弁座3)がそれまでの開状態から閉状態へと移行する構造の上流側定量室(例えば後述の上流側定量室A)を備えた定量噴射機構において、
前記上流側定量室は、
その中に内部容量調整用の環状部材(例えば後述の環状部材8)が一個単位または複数個積み重ねた単位で配設されたときにそれぞれの単位全体を受けて保持するための環状部材受け部(例えば後述の外側環状起立部7c、リブ状部7e)を、定量室内底面から離間した所定高さ部分に有している、
構成に設定する。
(2)上記(1)において、
前記上流側定量室は、
前記ハウジングと一体で下開口の上カバー体(例えば後述の上カバー体6)と、
当該上カバー体に取り付けられて、前記容器本体内容物の流入部(例えば後述の孔部7a)を底面部分に備えた上開口の下カバー体(例えば後述の下カバー体7)と、からなっている、
構成に設定する。
(3)上記(2)において、
前記下カバー体は、
その内周面に、前記環状部材受け部として作用するリブ状部(例えば後述のリブ状部7e)を有している、
構成に設定する。
(4)上記(2)において、
前記下カバー体は、
前記流入弁作用部の下カバー体側構成要素(例えば後述の弁座3)を保持し、かつ、前記環状部材受け部として作用する筒状起立部(例えば後述の外側環状起立部7c)を前記流入部の回りの内底面部に有している、
構成に設定する。
(5)上記(3)において、
前記下カバー体は、
前記流入弁作用部の下カバー体側構成要素(例えば後述の弁座3)を保持する筒状起立部(例えば後述の外側環状起立部7c)を前記流入部の回りの内底面部に有し、
前記リブ状部および前記筒状起立部それぞれの上端部分が同じ高さに設定されて、当該上端部分の双方が前記環状部材受け部として作用する、
構成に設定する。
(6)上記(2)〜(5)において、
前記上カバー体およびこれに取り付けられた前記下カバー体は、
前記ハウジングに対する外付けタイプのユニット構造の態様で設定されている、
構成に設定する。
以上の構成からなる定量噴射機構、およびこの定量噴射機構を備えたエアゾール式製品を本発明の対象としている。
本発明は、このようにハウジング内部の下流側定量室と連通する上流側定量室の実質的な内部容積を変化させるためのツールとして、その中にいわば単に入れるだけの任意個数(一個または複数個)の環状部材を用いているので、定量室全体の実容量設定に際しての自由度,作業容易性を積極的に担保し、各種のエアゾール式製品に合致した形の新たな視点にたつ定量噴射機構の具体化,製品化を図ることができる。
また、上流側定量室をハウジングへ外付けする形にして、当該ハウジングや、その中のステムおよびその取付け相手であるマウンティングキャップなどの構成要素に適宜、既存のものを用いた場合には、定量噴射機構の各構成部品の有効利用化や機構全体のコストダウン化を図ることができる。
液化ガス仕様のエアゾール式製品における定量噴射機構(上流側定量室の下カバー体に流入シール弁を別途設けた形の定量噴射機構)の静止モードを示す説明図である。 図1の定量噴射機構の作動モードを示す説明図である。
図1および図2を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
なお、以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば通路部分1a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば操作ボタン1)の一部であることを示している。
図1および図2において、
Aはハウジングの外側でカバー体内部に設定される上流側定量室,
Bはハウジング内部に設定される下流側定量室,
Cは容器本体(図示省略)から上流側定量室Aおよび下流側定量室Bへ流入する内容物の概略的な流れ方向(図1の静止モード),
Dは上流側定量室Aおよび下流側定量室Bから外部空間域へ噴射される内容物の概略的な流れ方向(図2の作動モード),
をそれぞれ示している。
また、
1は利用者の押圧操作に基づき上下動するタイプの操作ボタン,
1aは内容物や噴射剤の通路部分,
1bは当該通路部分に続く噴射孔,
をそれぞれ示している。
また、
2は操作ボタン1と嵌合して上下方向に連動するステム,
2aは内容物や噴射剤の内部通路域,
2bは作動モードにおいて内部通路域2aと後述のハウジング4の下流側定量室形成用の内部空間域(下流側定量室B)とを連通させる孔部,
2cは孔部2bより下方の外周面に形成されて後述のコイルスプリング5の上端部分を受ける環状段部,
2dは当該ステムの下端側部分に形成された円柱状の定量室流入弁体(容器本体内容物の流入弁作用部),
2eは定量室流入弁体2dの表面側四箇所に設定されて、金型成形にともなう「ヒケ」の発生を防止するための上下方向切欠状部,
2fは環状段部2cの下方部分から定量室流入弁体2dの上方部分までのステム外周面に周方向飛び飛びの態様で複数形成された内容物通過用の上下方向溝状部,
をそれぞれ示している。
また、
3はステム2の定量室流入弁体2dとのシール作用を呈して、弾性変形可能な筒状の弁座(容器本体内容物の流入弁作用部の下カバー体側構成要素),
3aは当該弁座の上端内側に形成された逆スカート形状のシール作用面,
4はステム2を上下動可能な形で収容して下流側定量室Bを設定し、かつ、自らの下端部分が弁座3の上端部分に当接する態様で配設された筒状のハウジング,
4aは当該ハウジングの大径上側筒状部と小径下側筒状部との境界部分に形成されて後述のコイルスプリング5の下端部分を受けるリブ状段部(環状段部),
4bは当該ハウジングの下端側に周方向飛び飛びの態様で複数形成され、内外方向(図示横方向)の内容物移動域として作用する切欠状部,
をそれぞれ示している。
また、
5はステム2の環状段部2cとハウジング4のリブ状段部4aとの間に配設されて当該ステムを上方向に付勢するコイルスプリング,
6はハウジング4に嵌合して付加ユニット(上流側定量室Aの設定ユニット)の上側部分を構成する環状の上カバー体,
6aは当該上カバー体の上面中央に形成されてハウジング4の外周面と嵌合する筒状中央起立部,
6bは当該上カバー体の下面外端側に形成されて後述の下カバー体7と嵌合する下開きの環凹状部,
をそれぞれ示している。
また、
7は上カバー体6の環凹状部6bと嵌合して付加ユニット(上流側定量室Aの設定ユニット)の下側部分を構成する鞘状の下カバー体,
7aは当該下カバー体の底面中央部分に形成されて容器本体からの内容物が流入する孔部(容器本体内容物の流入部),
7bは孔部7aの外側の底面部分に形成された内側環状起立部,
7cは内側環状起立部7bの外側に形成されて、当該内側環状起立部との間に弁座3が嵌合固定される外側環状起立部(環状部材受け部として作用する筒状起立部),
7dは外側環状起立部7cの上端部分にその周方向飛び飛びの態様で複数形成され、切欠状部4bと同様に内外方向(図示横方向)の内容物移動域として作用する凹状部,
7eは周方向飛び飛びの態様で、それぞれが当該下カバー体内部の底面外側部分(段部)の径方向からこれに続く内周面縦方向に外側環状起立部7cの上端と同じ高さまで連続して形成されたL字状のリブ状部(環状部材受け部)、
をそれぞれ示している。
また、
8はそれぞれ同一形状からなり、定量室噴射機構組立ての際に、下カバー体7の外側環状起立部7cおよびリブ状部7eそれぞれの上端面部分に任意個数(図示の場合は一個,二個または三個)載置されて上流側定量室Aの内部容量(定量室全体の内部容量)を調整するための環状部材,
9は周知のエアゾール容器本体(図示省略)の開口端部側に取り付けられたマウンティングキャップ,
10はハウジング4の上端側開口部分とマウンティングキャップ9の開口部側天井面との間に設けられて当該ハウジングの内部空間域(下流側定量室B)のシール作用を呈するステムガスケット,
11は下カバー体7の中央下筒状部に取り付けられた内容物流入用のチューブ,
をそれぞれ示している。
ここで、操作ボタン1,ステム2,弁座3,ハウジング4,上カバー体6,下カバー体7およびチューブ11などはポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものである。
また、コイルスプリング5および環状部材8は金属製やプラスチック製のものである。マウンティングキャップ9は金属製のものであり、ステムガスケット10はプラスチック製やゴム製のものである。
ハウジング外側の上流側定量室Aは概略、弁座3の上面、ハウジング4の下側外周面,上カバー体6の天井面および下カバー体7の内面などにより画定される空間域である。
ハウジング内部の下流側定量室Bは概略、ステム2の外周面、弁座3のシール作用面3a,ハウジング4の内周面およびステムガスケット10の天井面などにより画定される空間域である。この下流側空間域に容量調整用の環状部材8が必要に応じて設定される。
上流側定量室Aおよび下流側定量室Bは、ハウジング4の内外方向の切欠状部4bを介する形で連通している。
図示の定量噴射機構の基本的特徴は、当該定量噴射機構の組立て段階において、その定量室(ハウジング外側の上流側定量室A+ハウジング内部の下流側定量室B)の実質的全体容量を環状部材8の配設個数に応じる形で減らせることである。
図示の場合、定量室流入弁の弁座3から定量室流出弁のステムガスケット10までの定量室容量は例えば「1.5cc〜1.8cc」である。
上流側定量室Aを構成する下カバー体7の内部に環状部材8を一個配設することにより、この弁座3からステムガスケット10までの定量室容量が「0.2cc」程小さくなる。
環状部材8はすべて同一形状からなっている。
噴射対象内容物(容器本体内容物)の種類などに応じて定量室容量を減じる場合には、その定量噴射機構の組立て作業工程において、容量低減目標に対応する任意個数(図示の場合は一個〜三個)の環状部材8がいわば積重ね状態で下カバー体7の内部の外側環状起立部7cおよびリブ状部7eに載置される。
このように環状部材8をただ外側環状起立部7cおよびリブ状部7eに載置するだけの簡単な作業で、定量噴射機構の定量室(上流側定量室A+下流側定量室B)の実質的全体容量が当該環状部材の大きさ単位で調整される。
これにより、上流側定量室Aの容積が直に調整され、エアゾール式製品の用途や容器内容物(放出対象内容物)の種類などの違いに応じた容量を持つ定量室(上流側定量室A+下流側定量室B)が適宜設定(選択)されえる。
エアゾール式製品の用途などに応じて上流側定量室Aに環状部材8が配設されない状態で、すなわち最大容量の定量室のまま使用されえるのは勿論である。
なお、内側環状起立部7bと外側環状起立部7cとの間の環状部分に弁座3を嵌合固定し、かつ、外側環状起立部7cおよびリブ状部7eに環状部材8を載置した下カバー体7の上端側部分に上カバー体6の環凹状部6bを嵌合固定させる、ことによりその全体をいわばユニット構造体として取り扱うことができる。
このユニット構造体は、それを構成する上カバー体6の筒状中央起立部6aがハウジング4の上側外周面部分に図示のように嵌合固定される。
図1の静止モードにおけるステム2は、コイルスプリング5の弾性作用によってステムガスケット10と密接し、かつ、その下端側の定量室流入弁体2dが弁座3のシール作用面3aから離間している。
そのため容器本体の内容物は、噴射剤(液化ガス)の作用によりチューブ11およびその先の孔部7aを介した概略C方向の流れで定量室(上流側定量室A+下流側定量室B)に流入して、そこに収容される。
静止モードの操作ボタン1が押圧されると、これと一体のステム2がコイルスプリング5の弾性力に抗しながら下動して図2の作動モード(定量噴射状態)に移行する。
すなわちステム2が下動するのにともない、その定量室流入弁体2dと弁座3のシール作用面3aとが密接して定量室への内容物流入側が閉じ、かつ、孔部2bがステムガスケット10よりも下方に位置してそれまでの下流側定量室Bと内部通路域2aとの間のシール状態が解除される。定量室流入弁体2dと密接するシール作用面3aは全体として外方に変形する。
その結果、定量室(上流側定量室A+下流側定量室B)の全体が「凹状部7d−切欠状部4b−上下方向溝状部2f−孔部2b−内部通路域2a−通路部分1a−噴射孔1b」を介して外部空間域と連通する。
なお、「凹状部7d−切欠状部4b−上下方向溝状部2f」は上流側定量室Aに対応した経路部分である。
この連通により、静止モードの定量室に入っていた所定量の内容物はそれといわば混在している液化ガスの作用により概略D方向の流れで噴射孔1bから外部に噴射される。
なお、操作ボタン1の押圧操作の終了にともないステム2がコイルスプリング5の弾性力によって図1の静止モード位置に復帰することは勿論である。
本発明が以上の実施形態に限定されないこと勿論であり、例えば、
(21)高さが異なる環状部材8を選択的に用いる、
(22)外側環状起立部7cおよびリブ状部7eの一方のみを環状部材8の載置部として作用させる、
(23)環状部材8を、外側環状起立部7cの外周面と、リブ状部7eの対向内面または当該リブ状部を形成しない場合の下カバー体7の内周面との間に挟持する、
(24)下カバー体7とは別部材の弁座3を用いることに代えて、当該下カバー体の一部、例えば内側環状起立部7bを定量室流入弁体2dに対しての流入弁機能が備わった形状,性状のものに設定する(上述の特開2008−308197号公報参照)
ようにしてもよい。
本発明が適用されるエアゾール式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,芳香剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
容器本体に収納する内容物は、液状,クリーム状,ゲル状など種々の形態のものを用いることができ、内容物に配合される成分としては例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分,水などが挙げられる。
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼイン,ヒドロキシエチルセルロース,キサンタンガム,カルボキシビニルポリマーなどを用いる。
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ピレスロイド,ジエチルトルアミドなどの殺虫剤・害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、ローズオイル、リナロールなどの香料、植物抽出物などの消臭剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
内容物噴射用ガスとしては、液化石油ガス,ジメチルエーテル,フロロカーボンなどの液化ガスを用いる。
A:上流側定量室
B:下流側定量室
C:定量室へ流入する内容物の概略的な流れ方向(静止モード)
D:定量室から外部空間域へ噴射される内容物の概略的な流れ方向(作動モード)
1:操作ボタン
1a:内容物や噴射剤の通路部分
1b:噴射孔
2:ステム
2a:内容物や噴射剤の内部通路域
2b:孔部
2c:環状段部
2d:定量室流入弁体(容器本体内容物の流入弁作用部)
2e:上下方向切欠状部
2f:上下方向溝状部
3:弾性変形可能な弁座(容器本体内容物の流入弁作用部)
3a:シール作用面
4:ハウジング
4a:リブ状段部(環状段部)
4b:切欠状部
5:コイルスプリング
6:上カバー体
6a:筒状中央起立部
6b:下開きの環凹状部
7:下カバー体
7a:内容物流入用の孔部
7b:内側環状起立部
7c:外側環状起立部
7d:凹状部
7e:リブ状部
8:環状部材
9:マウンティングキャップ
10:ステムガスケット,
11:チューブ

Claims (7)

  1. エアゾール式製品の噴射操作と連動するステムを収容したハウジングの内部の下流側定量室、および当該下流側定量室と連通し、当該ステムの移動により容器本体内容物の流入弁作用部がそれまでの開状態から閉状態へと移行する構造の上流側定量室を備えた定量噴射機構において、
    前記上流側定量室は、
    その中に内部容量調整用の環状部材が一個単位または複数個積み重ねた単位で配設されたときにそれぞれの単位全体を受けて保持するための環状部材受け部を、定量室内底面から離間した所定高さ部分に有している、
    ことを特徴とする定量噴射機構。
  2. 前記上流側定量室は、
    前記ハウジングと一体で下開口の上カバー体と、
    当該上カバー体に取り付けられて、前記容器本体内容物の流入部を底面部分に備えた上開口の下カバー体と、からなっている、
    ことを特徴とする請求項1記載の定量噴射機構。
  3. 前記下カバー体は、
    その内周面に、前記環状部材受け部として作用するリブ状部を有している、
    ことを特徴とする請求項2記載の定量噴射機構。
  4. 前記下カバー体は、
    前記流入弁作用部の下カバー体側構成要素を保持し、かつ、前記環状部材受け部として作用する筒状起立部を前記流入部の回りの内底面部に有している、
    ことを特徴とする請求項2記載の定量噴射機構。
  5. 前記下カバー体は、
    前記流入弁作用部の下カバー体側構成要素を保持する筒状起立部を前記流入部の回りの内底面部に有し、
    前記リブ状部および前記筒状起立部それぞれの上端部分が同じ高さに設定されて、当該上端部分の双方が前記環状部材受け部として作用する、
    ことを特徴とする請求項3記載の定量噴射機構。
  6. 前記上カバー体およびこれに取り付けられた前記下カバー体は、
    前記ハウジングに対する外付けタイプのユニット構造の態様で設定されている、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の定量噴射機構。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の定量噴射機構を備え、かつ、噴射剤および内容物を収容した、
    ことを特徴とするエアゾール式製品。
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