JP5263703B2 - バッチジョブを管理するためのコンピュータ・システム、並びにその方法及びコンピュータ・プログラム - Google Patents
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Description
システムの構成が複雑であるなど、ジョブ設計者がシステムを把握しきれない場合があるので、ジョブ間の前後関係を正しく設計することは大変である。
バッチジョブには業務ジョブとインフラジョブがあり、全く別のチームの人間がそれぞれを設計しているので、チーム間のすり合わせが必要であり、ジョブ間でリソースの競合を避けることは大変である。
システムの構成変更が生じたときにジョブ設計者が既におらず、どこを変えればいいか分からない場合があるので、システムの構成変更に対応してジョブを変更することが困難である。
少なくとも1のジョブ・テンプレートを格納する記憶部と、
構成要素の少なくとも1つの所定の属性、及び
該構成要素と他の構成要素との関係
を含む1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、
上記少なくとも1のジョブ・テンプレートに定義された条件に従うジョブネット定義の作成若しくは更新、
ジョブネットの作成若しくは更新、又は
ジョブのコンフリクトの発見
を実行する実行部であって、上記1組のデータは、リポジトリに保持されており且つ構成要素についての情報を検出するディスカバリによって更新されうる、上記実行部と
を含む。
少なくとも1のジョブ・テンプレートに定義された構成要素を特定するステップと、
上記特定された構成要素の少なくとも1つの所定の属性、及び
該構成要素と他の構成要素との関係
を含む1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、
上記少なくとも1のジョブ・テンプレートに定義された条件に従うジョブネット定義の作成若しくは更新、
ジョブネットの作成若しくは更新、又は
ジョブのコンフリクトの発見
を実行するステップであって、上記1組のデータは、リポジトリに保持されており及び構成要素についての情報を検出するディスカバリによって更新されうる、上記実行するステップと
を含む。
構成要素の少なくとも1つの所定の属性、及び
該構成要素と他の構成要素との関係
を含む1組のデータをリポジトリに格納するするステップであって、上記1組のデータは、構成要素についての情報を検出するディスカバリによって更新されうる、上記格納するステップと、
ジョブ・テンプレートに定義された構成要素を特定するステップと、
上記特定された構成要素についての上記1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、上記ジョブ・テンプレートに定義された条件に合致する他の構成要素を見つけるステップと、
上記見つけられた他の構成要素に、他のジョブ・テンプレートを関連付けるステップと、
上記ジョブ・テンプレート及び上記他のジョブ・テンプレートを使用して、ジョブネット定義を作成するステップと
を含む。
「ジョブ」の管理には、ジョブを設計するフェーズと、設計したジョブを実行するフェーズがある。
影響フラグは、所定の要件についての許否を示す。
ジョブ定義名は、コンピュータがジョブ定義を識別するために付与された一意の名前である。ジョブ内容は、ジョブ内容を例えばジョブの実行コマンド又はバッチファイルの指定によって記述される。ジョブの実行コマンドは、例えば、スクリプトを使用して記載される。ジョブの実行コマンドは、例えば、対象となるCIタイプがDB2の場合、DB2の実行コマンド(上記ジョブ・テンプレートのxxxxの実装パラメータ)が定義されており、対象となるCIタイプがOracleの場合、Oracleの実行コマンド(上記ジョブテンプレートのyyyyの実装パラメータ)が定義されている。ジョブ実行先は、ジョブを実行するコンピュータ又はシステムを特定するためのIDを示す。ジョブ実行ユーザは、ジョブを実行するユーザを示す。ジョブ開始スケジュールは、ジョブか開始されるスケジュールを示す。スケジュールは、例えば、日単位、週単位、月単位、若しくは年単位で、又はユーザによって任意の単位で指定されうる。先行ジョブは、ジョブ定義に定義された該ジョブに先行して実行されるジョブを示す。該ジョブは、先行ジョブが終了してから実行される。ジョブ実行予測時刻は、該ジョブの実行に必要とされる予測時間を示す。ジョブ・テンプレートは、該ジョブ定義を適用するジョブ・テンプレートIDを示す。
ジョブネット定義名は、コンピュータがジョブネット定義を識別するために付与された一意の名前である。ジョブ自体は、ジョブ・テンプレートに定義されたジョブ内容に加えて、ジョブ実行先、ジョブ実行ユーザ、ジョブ実行予測時刻、ジョブ・テンプレートについての情報を含む。ジョブ内容は、例えば、ジョブの実行コマンド又はバッチファイルの指定によって記述される。ジョブの実行コマンドは、例えば、対象となるCIタイプがDBの場合、上記ジョブ・テンプレート中のDB2の実行コマンドに上記ジョブ定義中のDB2の実装パラメータを適用したものであり、対象となるCIタイプがOracleの場合、上記ジョブ・テンプレート中のOracleの実行コマンドに上記ジョブ定義中のOracleの実装パラメータを適用したものである。ジョブ実行先、及びジョブ実行ユーザの特定は、例えばCIのインスタンス名を特定することによって行われる。ジョブ自体はまた、ジョブ同士の依存関係、ジョブネット同士の依存関係を定義する。
本発明の実施形態において、リポジトリは少なくとも1つの1組のデータを格納する。該1組のデータは、構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示すデータである。該1組のデータは例えば、ハードウェア構成要素又はソフトウェア構成要素を含む構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び該構成要素と他の構成要素との関係を示すデータを含む。上記リポジトリは例えば、CMDBである。構成要素、及び該構成要素と他の構成要素との関係は例えば、静的な(static)データのインスタンス又はJava(サン・マイクロシステムズの商標)のクラスのインスタンスで実装されうる。上記リポジトリは、該1組のデータを保持するものであれば特に限定されないが、好ましい実施形態の1つはCMDBを記録するCMDB記録部である。
・構成要素(CI)
CIは、ITサービスマネジメントの対象範囲に属する構成要素に対応するデータであり、ITサービスマネジメントにおける管理対象の基本単位である。CIは例えば、ハードウェア及びソフトウェアを含むシステム資源、ITサービスの提供に必要な設備、ITサービスの運営に関する規程書、作業手順書及び構成図などのドキュメント類、ハードウェア又はソフトウェアの保守作業などのサービス、プロセス、並びに人的資源などを含む。今後も様々なタイプのCIが、CMDBで管理されるようになる。また、各CIはデータ・モデルのインスタンスとしてCMDB上で表現される。
・構成管理データベース(CMDB)
CMDBは、情報システムの全コンポーネントに関する情報の統合された保管・管理を行うデータベースである。CMDBは、各CIの少なくとも1つの所定の属性及び他のCIとの関係を記録する。CMDBは組織がコンポーネント間の関係を理解することを支援し、その構成を管理できるようにする。CMDBはITILフレームワークの構成管理プロセスの中核となっている。CMDBは、概念的にはデータベースであるが、物理的にはデータベース・システム、表計算ソフトのスプレッドシートの形態を取りうる。CMDBを利用することによって、管理者はCI間の関係を理解することが容易になる。
・構成要素インスタンス(CIインスタンス)
CIインスタンスは、CIに対応するデータである。各CIインスタンスは、データ・モデルのインスタンスとしてCMDB上で表現される。インスタンスの例は、静的なデータのインスタンス又はJava(サン・マイクロシステムズの商標)のクラスのインスタンスである。実装されたJavaのクラスのインスタンスは、例えばJava Data Objects(JDO)と呼ばれる、Javaのクラスのインスタンスを永続化してハードディスクに保存する仕組みにより、CMDB内に格納される。よって、コンピュータ・システムの電源を一旦切っても、作成されたJavaのクラスのインスタンスが消失することはなく、次に電源を投入したときに、記憶装置、例えばハードディスクから読み出され、メイン・メモリ上に展開されて、Javaのプログラムによって変更或いは削除可能なJavaのクラスのインスタンスとなる。以下では、CIがインスタンスとしてCMDB内に実装されるとして、説明を進める場合がある。
・データ・モデル
データ・モデルは、CIを定義するためのスキーマであり、管理されるCIとそれらCI間の関係の一貫した定義を提供する情報モデルである。具体的には、データ・モデルは、CIの所定の属性及び他のCI(製造装置、プロセスなど)との関係を定義する。データ・モデルの例として、IBMが提唱する構成管理データベース用のデータ・モデル「CDM」がある。CDMの実装は例えば、Unified Modeling Language(UML)に基づいて行われる。
・属性(Attributes)
属性は、CIを管理するに際して、個々のCIを特定し、CIを説明する。属性として、下記のものを挙げることができるがこれらに限定されない。CIの名前(CIの一般名称、例えばサーバ、クライアント、ファイアウォール)、製品番号(ID)(CIのある特定の実体を個別に識別するための番号であり、製造番号、シリアル番号など)、カテゴリ(CIの分類、例えばハードウェア、ソフトウェア、ドキュメント)、タイプ(カテゴリでの分類をさらに詳述したCIの説明)、型番(供給者の命名したCIのモデル番号)、保証期間(CIの供給者による保証期間)、バージョン番号(CIのバージョン番号)、ロケーション(CIが存在する場所、例えばPCの設置場所、ソフトウェアの書庫、媒体の保管場所、サービスを提供しているサイト)、所有責任者(CIの管理責任者の名前)、責任開始日(所有責任者が、該CIの責任者となった日付)、供給者(CIの開発元又は提供元)、ライセンス(ライセンス番号、ライセンス数など)、提供日(CIが組織に提供された日付)、受入日(CIが組織に受け入れられた日付)、使用開始日(CIが使用開始された日付)、CIのステータス(現在のステータス、例えば稼働中、テスト中、故障中、或いは将来のステータス、例えば予定されているCIのステータス)、CIインスタンスのステータス(CIインスタンスの有効又は無効)。今後もITサービスマネジメントで必要となる属性が、引き続き定義されていく。
・関係(Relation)
関係は、CI間の関係を表す。関係は、CIと同様にデータ・モデルで定義されうる。関係の例として、Common Data Model では、assigns、canConnect、canUse、connectAt、connects、controls、deployedOn、Located、Managed、Owned、provides、runAt、uses、usedByが挙げられる。今後もITサービスマネジメントで必要となる関係が、引き続き定義されていく。
図1は、CIの例として、構成要素A及び構成要素Bを記載する。構成要素A及びBそれぞれは、ソフトウェア構成要素、ハードウェア構成要素のいずれであってもよい。ソフトウェア構成要素は、例えば、DB2(商標)、Websphere(商標)、LINUX、Tomcat、Apacheであるがこれらに限定されない。
コンピュータ・システム(100)は、ディスカバリ部(101)、CI同定部(102)、CIインスタンス作成部(103)、属性及び関係更新部(104)及びCMDB(105)を含む。ディスカバリ部、CI同定部、CIインスタンス作成部、属性及び関係更新部及びCMDBは、単独のコンピュータ上に実装されていてもよく、或いは複数のコンピュータ上に分散して実装されていてもよい。コンピュータ・システム(100)はさらに、ディスカバリ・テーブル(106)、モデル・テーブル(107)及び関係テーブル(108)を含む。これらテーブルは、単独のコンピュータ上に実装されていてもよく、或いは複数のコンピュータ上に分散して実装されていてもよい。
また、図1は、TADDMコンソールの画面(109)の例を示す。該画面は、CI及びCI間の関係を示す。なお、該画面に表示されているCI及びCI間の関係は一例であり、コンピュータ・システム(100)の管理対象であるCI及びCI間の関係全てを表示しているものではない。
コンピュータ・システム(100)は、それ自身の管理対象である構成要素を管理する。コンピュータ・システム(100)の管理対象は、該コンピュータ・システム(100)がディスカバリしうる対象の構成要素である。
ディスカバリ部(101)は、検出したCIについての情報をもとに、データ・モデル(図4、201)に従って、CI及びそれらCI間の関係を作成し、CMDB(105)に登録する。CMDB(105)は、CIの属性及び他のCIとの関係を格納する。従って、システム管理者は、CMDB(105)を用いて、CI間のリアルな依存関係を抽出することが可能である。
構成管理のためのツールは、構成要素についての情報(以下、単に構成情報という場合がある)を自動収集する機能(ディスカバリ)、構成情報をグラフィカルに表示する機能(トポロジー)及び変更履歴、構成比較などの分析を行う機能(アナリティクス)を有する。例えば、TADDMサーバは、情報システムについての構成情報を、ssh、SNMP、WMIなどを使用して取得する。上記構成情報は例えば、各情報システムのオペレーティング・システムの種類又はその構成、アプリケーションの種類又はその構成値である。TADDMサーバは、取得した情報を、CMDB内にCIインスタンスとして格納する。TADDMサーバは、CMDBに格納したCIインスタンス基づいて、管理者のコンピュータに構成情報、及び変更履歴情報を送る。管理者のコンピュータは、該情報を用いて、構成情報の表示及び変更履歴の表示を行う。
構成要素AのCIインスタンスは、ディスカバリ部(図1、101)によって検出された構成要素Aについての情報から、構成要素Aのデータ・モデルを用いてCIインスタンス作成部(図1、103)によって作成される。同様に、構成要素BのCIインスタンスは、ディスカバリ部(101)によって検出された構成要素Bについての情報から、構成要素Bのデータ・モデルを用いてCIインスタンス作成部(103)によって作成される。構成要素A及び構成要素Bの各データ・モデルは、モデル・テーブル(図1、107)に格納されている。CI同士の関係、すなわち構成要素Aと構成要素Bとの関係(usedBy)のインスタンスは、ディスカバリ部(101)によって検出された構成要素Aについての情報から、関係モデルに従いCIインスタンス作成部(103)によって作成される。関係モデルは、関係テーブル(図1、108)に格納されている。
また、構成要素が例えば構成要素B1、B2、B3である場合、構成要素B1、B2、B3についての各情報が構成要素Bのデータ・モデルを使用してインスタンス化されて、構成要素B1のCIインスタンス、構成要素B2のCIインスタンス、構成要素B3のCIインスタンスが夫々作成される。構成要素B1、B2、B3の各CIインスタンスもまた、CMDB(図1、105)内に格納される。
該例は、ジョブネット_1(301)、ジョブネット_2(302)、ジョブネット_3(303)及びジョブネット_4(304)を示す。
ジョブネット_1(301)は、ジョブネット_2(302)及びジョブネット_3(303)の先行ジョブである。ジョブネット_2(302)は、ジョブネット_4(304)の先行ジョブである。ジョブネット_3(303)は、ジョブネット_4(304)の先行ジョブである。
ジョブネット_1(301)は、4つのジョブ(ジョブ1〜ジョブ4)を含む。ジョブネット_2(302)は、2つのジョブ(ジョブ5〜ジョブ6)を含む。ジョブネット_3(303)及びジョブネット_4(304)は、1つのジョブ(夫々、ジョブ7、ジョブ8)を含む。
ジョブ1は、ジョブ2及びジョブ3と依存関係があり、ジョブ2及びジョブ3それぞれは、ジョブ4と依存関係がある。ジョブ5は、ジョブ6と依存関係がある。
(1)ジョブ・テンプレート(311)について、以下に説明する。
ジョブ・テンプレートID(ID)は、JT00001である。
ジョブ・テンプレートを説明するための記述(Description)は、オフライン再構成ジョブ(Offline Reorg Job)である。
アクション・タイプ(Action Type)は、再構成(Reorg)である。
ジョブの実行コマンド(Action)は、実際に実行される処理が、例えばジョブ・スクリプトを使用して記載されうる。ジョブ・スクリプトは、構成要素の属性又は関係データを引数として有しうる。該引数は、例えば、ジョブ・テンプレートが適用されるCIタイプ又は前提条件の値を使用する。
ジョブ・テンプレートが適用されるCIタイプ(CI Type to apply)は、データベース(DB)である。
前提条件(Prerequisite)は、構成要素の検索条件(CI Search Condition)、他のジョブ・テンプレートを検索するためのアクション・タイプ(Action Type)を含む。構成要素の検索条件は、全てのユーザ(All User)である。全てのユーザとは、DBを使用している構成要素である。該構成要素は、DBと、例えば、「usedBy DB」という関係を有する。同様に、DBは、該構成要素と、例えば、「usedBy Webspere」という関係を有する。該例では、構成要素が、ソフトウェアであるWebspereであり、WebspereがDBを使用している。
検索された構成要素に対するアクション・タイプは、中断(Stop)である。
影響フラグ(Impact flag)は、サービス中断(Service Stop)がイエスであり、高負荷(High Stress)がイエスである。サービス中断とは、システムのサービス中断である。高負荷とは、システムに対する高負荷である。
(2)ジョブ・テンプレート(312)について、以下に説明する。
ジョブ・テンプレートIDは、JT00002である。
ジョブ・テンプレートを説明するための記述は、アプリケーション・サーバ中断(AppServ Stop)である。
アクション・タイプは、中断(Stop)である。
ジョブの実行コマンドは、ジョブ・スクリプトを使用して記載されうる。
ジョブ・テンプレートが適用されるCIタイプは、アプリケーション・サーバ(AppServ)である。
前提条件は、記載されていない。
影響フラグは、サービス中断がイエスであり、高負荷がノーである。
ジョブ定義(313)は、ジョブ定義名、ジョブ内容、ジョブ実行先、ジョブ実行ユーザ、ジョブ開始スケジュール、先行ジョブ、ジョブの実行予測時刻、及びジョブ・テンプレートを含む。
ジョブネット定義(314)は、ジョブネット定義名、ジョブ自体、ジョブの実行順、及びジョブの実行スケジュールを含む。
ジョブ自体は変数を含み、該変数は、ジョブネット定義からジョブネットを作成する際に、CMDBの最新の構成情報に置き換えられる。該変数では、例えば、実行コマンドにおいて%Web1.logpath%のように変数になっているパラメータが使われる。%Web1.logpath%では、Web1というID及びlogpathという属性名を使用してCMDBから構成情報が取得される。そして、該変数がCMDBからの構成情報に置き換えられる。ジョブの実行順は、先行ジョブの内容を含む。ジョブの実行スケジュールは、該ジョブを実行するスケジュールを示す。ジョブの実行スケジュールには、例えば、毎週日曜日の19:00のような実行スケジュールが定義される。該ジョブスケジュールは、ジョブネット定義からジョブネットを作成する際に、ジョブネットがジョブネットを実行するシステムに投与される実際の日付、例えば2008年11月2日(日曜日である)の19:00に変換される。
ジョブ管理サーバ(401)は、ジョブ実行エージェント(402)に投入するジョブを一元管理する。ジョブの管理者は、ジョブ管理コンソール(406)を用いて、ジョブの内容を確認することができる。ジョブ管理サーバ(401)は、ジョブ実行のスケジュールに基づき、ジョブ実行エージェント(402)にジョブの実行計画データを投入する。ジョブ実行エージェント(402)は、例えば、ウェブ・サーバ(403)、アプリケーション・サーバ(404)及びバッチ・サーバ(405)を含む。ウェブ・サーバ(403)、アプリケーション・サーバ(404)及びバッチ・サーバ(405)は、ジョブの実行計画データに基づきジョブを実行する。ジョブ実行エージェント(402)は、ジョブ実行の結果データをジョブ管理サーバ(401)に送信する。ジョブ管理サーバ(401)は、ジョブ実行の結果データにより、後にスケジュールされているジョブの実行可否を制御する。ジョブ管理サーバ(401)は、ジョブ管理コンソール(406)の要求に応じて、ジョブ実行の結果データをジョブ管理コンソール(406)に送信する。ジョブの管理者は、ジョブ管理コンソール(406)を用いて、ジョブの実行結果を確認することができる。
従来のジョブ管理サーバ(401)では、ジョブの実行計画データを手動で作成し、ジョブ間のコンフリクトに対しても手動で対応している。また、ジョブの対象であるシステム構成変更に対しても、ジョブの実行計画データを手動で変更している。
ジョブ管理サーバ(501)は、CMDB(504)内に格納されたCIインスタンスを利用して、ジョブの設計支援、ジョブの実行をする。ジョブの設計支援は、ジョブネット定義又はジョブネットの自動作成、ジョブネット定義又はジョブネットの自動更新を含む。ジョブ管理サーバ(501)はまた、CMDB(504)内に格納されたCIインスタンスを用いて、ジョブ設計の検証を行う。ジョブ設計の検証は、ジョブのコンフリクトの発見を含む。
ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレートを格納する記憶部(502)からジョブ・テンプレートを読み出す。ジョブ管理サーバ(501)はまた、ジョブ定義を格納する記憶部(図示せず)からジョブ定義を読み出す。ジョブ定義を格納する記憶部は、ジョブ・テンプレートを格納する記憶部(502)と同じ物理的記憶装置内にあってよい。
ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレートにジョブ定義を適用し、ジョブネット定義を作成する。ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成する際に、CMDB(504)からのCIインスタンスを用いて、ジョブネット定義の作成に使用されるジョブ・テンプレートから、該ジョブネット定義の作成に必要な構成要素の特定をすることが可能である。CIインスタンスは、構成要素についての属性及び関係を含む。ジョブ管理サーバ(501)は、構成要素についても属性及び関係の少なくとも1つを用いて、ジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成する。CMDB内のCIインスタンスは、ディスカバリ部(507)によって自動的に更新される。なお、CIインスタンスの更新は、管理者(508)によって一部手動で設定又は更新されてもよい。構成要素のなかには、手動による設定又は更新しかできないデータがある場合もありからである。作成されたジョブネット定義は、ジョブネット定義記憶部(503)に格納される。 ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネット(505)を作成する。ジョブ管理サーバ(501)は、また、ジョブネット定義内に定義された引数に、CMDB(504)のCIインスタンスについてのデータを与えて、ジョブネット定義からジョブネット(505)を作成する。
ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットを実行するシステム(506)に、上記作成したジョブネット(505)を投入する。
ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成する直前、ジョブネットを作成する直前、又は上記システム(506)にジョブネットを投入する直前に、ディスカバリ部(507)に対して、構成情報についてのディスカバリを要求することができる。該ディスカバリによって、CMDB(504)内のCIインスタンスの属性及び関係が更新される。
ジョブ管理サーバ(501)は、該更新されたCIインスタンスの属性及び関係の少なくとも1に基づいて、ジョブネット定義又はジョブネットを更新することができる。
ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義又はジョブネットの作成又は更新時に、CIインスタンスの属性及び関係の少なくとも1を用いて、ジョブのコンフリクトを発見する。
ジョブ管理サーバ(501)は、実行部(509)、CPU(509)、メモリー(513)、及びハードディスクドライブなどの記憶部(514)を含む。
実行部(509)は、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係の少なくとも1を使用して、少なくとも1のジョブ・テンプレートに定義された条件に従いジョブネットの作成、更新、又はジョブのコンフリクトの発見を実行する。
実行部(509)は、また、第1の作成部(510)及び第2の作成部(511)を含む。第1の作成部(510)は、上記CIインスタンスの属性及び関係の少なくとも1を使用して、ジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成する。第1の作成部(510)は、作成されたジョブネット定義をジョブネット定義記憶部(503)に格納する。第2の作成部(511)は、上記CIインスタンスの属性及び関係の少なくとも1を使用して、ジョブネット定義からジョブネット(505)を作成する。
CPU(509)は、ジョブ管理サーバ(501)からの命令を受け、バッチジョブを管理する方法を実行する。
記憶部(514)は、ジョブ・テンプレートを格納する記憶部(502)から読み出したジョブ・テンプレートを記憶する。記憶部(514)はまた、ジョブネット定義を格納する記憶部(503)から読み出したジョブネット定義を記憶する。
ステップ531では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択した少なくとも1つのジョブ・テンプレートを、ジョブ・テンプレート記憶部(502)から読み出す。
ステップ532では、ジョブ管理サーバ(501)は、該選択されたジョブ・テンプレートが適用される構成要素と関係を有し且つ該選択されたジョブ・テンプレートの前提条件を満たす構成要素を検索する。
ステップ533では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレートに、ジョブ定義を適用して、ジョブネット定義を作成する。また、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレート内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ534では、ジョブ管理サーバ(501)は、作成されたジョブネット定義をジョブネット定義記憶部(503)に格納する。
ステップ535では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットを作成する命令に応じて、ジョブネット定義の再検査をする。この理由は、上記ジョブネット定義が作成された後、所定の期間を経過しているにCMDBのCIインスタンスが更新されている場合があるからである。例えば、該更新によって、ジョブ・テンプレートの前提条件を満たす構成要素が変わる場合が考えられる。そこで、ジョブ管理サーバ(501)は、ステップ532の内容を繰り返し、必要であれば、ジョブネット定義を更新する。
ステップ536では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記ジョブネット定義を読み込んで、ジョブネットを作成する。ジョブ管理サーバ(501)は、上記読み込んだジョブネット定義内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ537では、ジョブ管理サーバ(501)は、作成されたジョブネットをジョブネット記憶部(図示なし)に格納する。
ステップ538では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットを該ジョブネットを実行するシステムに投入する命令に応じて、ジョブネットの再検査をする。この理由は、上記ジョブネットが作成された後、所定の期間を経過しているにCMDBのCIインスタンスが更新されている場合があるからである。例えば、該更新によって、ジョブネット定義に定義された引数の値が変わる場合が考えられる。そこで、ジョブ管理サーバ(501)は、ステップ536の内容を繰り返し、必要であれば、ジョブネットを更新する。
ステップ539では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ステップ521では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択した少なくとも1つのジョブ・テンプレートを、ジョブ・テンプレート記憶部(502)から読み出す。ジョブ設計において、最初のジョブ・テンプレートの選択は、ジョブの設計者が行う。設計者は、選択したジョブ・テンプレートについての情報をコンピュータ・システムに与える。
ステップ522では、ジョブ管理サーバ(501)は、該選択されたジョブ・テンプレートが適用される構成要素と関係を有し且つ該選択されたジョブ・テンプレートの前提条件を満たす構成要素を検索する。該検索は、CMDB(504)に格納された複数のCIインスタンスの属性及び関係のデータを検索することによって行われる。
ステップ523では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレートに、ジョブ定義を適用して、ジョブネット定義を作成する。また、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレート内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ523では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記ジョブネット定義を読み込んで、ジョブネットを作成する。ジョブ管理サーバ(501)は、上記読み込んだジョブネット定義内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ525では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記ジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ステップ541では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択した少なくとも1つのジョブ・テンプレートを、ジョブ・テンプレート記憶部(502)から読み出す。
ステップ542では、ジョブ管理サーバ(501)は、該選択されたジョブ・テンプレートが適用される構成要素と関係を有し且つ該選択されたジョブ・テンプレートの前提条件を満たす構成要素を検索する。
ステップ543では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレートに、ジョブ定義を適用して、ジョブネット定義を作成する。また、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレート内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ544では、ジョブ管理サーバ(501)は、構成要素についての属性又は関係データがジョブ・テンプレートの前提条件又は影響フラグに反しないかを調べる。この理由は、上記ジョブネット定義が作成された後、所定の期間を経過しているにCMDBのCIインスタンスが更新されている場合があるからである。例えば、該更新によって、ジョブ・テンプレートの前提条件を満たす構成要素が変わる場合が考えられる。上記前提条件又は影響フラグに反している場合、ステップ545に進む。一方、上記前提条件又は影響フラグに反していない場合、ステップ546に進む。
ステップ545では、ジョブ管理サーバ(501)は、ステップ543の内容を繰り返す。
ステップ546では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記ジョブネット定義を読み込んで、ジョブネットを作成する。ジョブ管理サーバ(501)は、上記読み込んだジョブネット定義内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ547では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットを該ジョブネットを実行するシステムに投入する命令に応じて、構成要素についての属性又は関係データがジョブ・テンプレートの前提条件又は影響フラグに反しないかを調べる。この理由は、上記ジョブネットが作成された後、所定の期間を経過しているにCMDBのCIインスタンスが更新されている場合があるからである。例えば、該更新によって、ジョブ・テンプレートの前提条件を満たす構成要素が変わる場合が考えられる。また、ジョブネット定義に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの更新された少なくとも1つを該引数に与える。上記前提条件又は影響フラグに反している場合、ステップ548に進む。一方、上記前提条件又は影響フラグに反していない場合、ステップ549に進む。
ステップ549では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記ジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ステップ551では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択した少なくとも1つのジョブ・テンプレートを、ジョブ・テンプレート記憶部(502)から読み出す。
ステップ552では、ジョブ管理サーバ(501)は、該選択されたジョブ・テンプレートが適用される構成要素と関係を有し且つ該選択されたジョブ・テンプレートの前提条件を満たす構成要素を検索する。
ステップ553では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレートに、ジョブ定義を適用して、ジョブネット定義を作成する。また、ジョブ管理サーバ(501)は、上記選択されたジョブ・テンプレート内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ554では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを検査する。ジョブのコンフリクトは、例えば、以下の態様が考えられる。
・第1のジョブ・テンプレートのジョブの実行コマンドに関連付けられた第1の構成要素及び該第1の構成要素と関係を有する第2の構成要素の少なくとも1を該ジョブが利用する実行時間帯と、第2のジョブ・テンプレートのジョブの実行コマンドに関連付けられた第3の構成要素及び該第3の構成要素と関係を有する第4の構成要素の少なくとも1を該ジョブが利用する実行時間帯とが重なること。
・ジョブ・テンプレートのジョブの実行コマンドに関連付けられた第1の構成要素及び該第1の構成要素と関係を有する第2の構成要素の少なくとも1を該ジョブが利用する実行時間帯が、該ジョブを実行することができない時間帯であること。
ジョブにコンフリクトがある場合、ステップ555に進む。一方、ジョブにコンフリクトがない場合、ステップ556に進む。
ステップ555では、ジョブ間のコンフリクトがないように、ジョブネット定義を修正する。該修正のために、上記選択されたジョブ・テンプレート内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ556では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記ジョブネット定義を読み込んで、ジョブネットを作成する。ジョブ管理サーバ(501)は、上記読み込んだジョブネット定義内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ557では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを検査する。ジョブにコンフリクトがある場合、ステップ558に進む。一方、ジョブにコンフリクトがない場合、ステップ558に進む。
ステップ558では、ジョブ間のコンフリクトがないように、ジョブネット定義を修正する。該修正のために、上記選択されたジョブ・テンプレート内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。
ステップ559では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ジョブテンプレート(601)は、2つのジョブ・テンプレートを有している。該ジョブ・テンプレートは、オフライン再構成ジョブ・テンプレート及びStop AppServジョブ(以下、Stopジョブという)・テンプレートである。
オフライン再構成ジョブ・テンプレートの実行コマンドは、DB2(商標)及びオラクル(商標)に対する実行コマンドである。オフライン再構成ジョブ・テンプレートの前提条件は、全てのDBクライアントが中断していることである。
CMDB(602)には、構成要素「DB2」(データベースである)及び構成要素WebSphere Application Server(アプリケーション)(以下、WAS)1及び2夫々についての1組のデータが格納されている。
構成要素DB2の属性の一つは、CIタイプがDBであることである。また、構成要素WASの属性の一つは、CIタイプがAppServであることである。
構成要素DB2の関係は、usedBy WAS1及びusedBy WAS2である。また、構成要素WASの関係は、usedBy DB2 clientである。
ジョブネット定義(603)は、上記2つのジョブ・テンプレートから作成される。ジョブネット定義ではまた、例えば、ジョブの実行スケジュールが定義されている。ジョブの実行スケジュールは、例えば、毎週日曜日の19:00である。ジョブネット定義ではまた、例えば、CMDBから取り込むデータのための引数が定義されている。
ジョブネット(604)は、上記ジョブネット定義から作成される。ジョブネットでは、上記ジョブの実行スケジュールがインスタンス化される。該ジョブの実行スケジュールは、例えば、2008年10月26日の19:00である。このように、ジョブネットでは、ジョブの実行スケジュールが、ジョブネットを実際に実行するシステムに投入される日付に変換されている。同様に、該ジョブネットでは、上記CMDBから取り込むデータのための引数に、CMDBからのCIインスタンスの属性及び関係の少なくとも1つのデータが与えられている。
ステップ611では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択した少なくとも1つのジョブ・テンプレート(601)を、ジョブ・テンプレート記憶部(502)から読み出す。ステップ611では、ジョブの設計者がジョブ・テンプレート「オフライン再構成ジョブ」を選択したので、ジョブ管理サーバ(501)は、該選択されたジョブ・テンプレートをジョブ・テンプレートジョブ・テンプレート記憶部(502)から読み出す。
ステップ612では、ジョブ・テンプレート「オフライン再構成ジョブ」を、ジョブ・テンプレート内のジョブ・テンプレートが適用されるCIタイプに定義された構成要素「DB2」に適用する。
ステップ613では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレート「オフライン再構成ジョブ」の前提条件の検索条件「All DB Client Stopped」から、構成要素「DB2」を使用する関係「usedBy」を有する構成要素を検索することをCMDB(602)に依頼する。
ステップ614では、ジョブ管理サーバ(501)は、CMDB(602)の構成要素「DB2」のCIインスタンスの関係「usedBy」を使用して、構成要素「WAS1」及び「WAS2」が構成要素DB2との関係にあることを知る。構成要素「DB2」は、構成要素「WAS1」との関係が「usedBy WAS1」である。構成要素「DB2」はまた、構成要素「WAS2」との関係が「usedBy WAS2」である。
ステップ615では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレート「オフライン再構成ジョブ」の前提条件のアクションである「中断」を、構成要素「WAS1」及び「WAS2」に対して実行するために、“ジョブ・テンプレートが適用されるCIタイプ”が「AppServ」であり且つ“アクション・タイプ”が「Stop」であるジョブ・テンプレートをジョブ・テンプレート記憶部において検索する。検索の結果、ジョブ・テンプレート「Stop AppServジョブ」が検索される。
ステップ616では、ジョブ管理サーバ(501)は、検索されたジョブ・テンプレート「Stop AppServジョブ」を構成要素「WAS1」及び「WAS2」に対して自動的に適用する。
ステップ617では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレート「オフライン再構成ジョブ」及びジョブ・テンプレート「Stop AppServジョブ」から、ジョブネット定義(603)を作成する。
ステップ618では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットの作成命令を受信する。
ステップ619は、任意のステップである、ステップ619では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットの作成命令の受信に応答して、ステップ613〜617を繰り返して、ジョブネット定義を更新してもよい。ジョブネット定義が作成された後に所定の期間を経過すると、システムの構成も変更される場合があるために、ジョブネット定義の更新が必要になる場合があるからである。ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義の更新を可能にするために、ジョブネット定義が作成された日時を確認し、例えば該日時から24時間を経過している場合に、ディスカバリ部に対して構成要素のディスカバリを依頼する。
ステップ620では、ジョブ管理サーバ(501)は、ディスカバリによってジョブネット定義の更新が必要な場合、ジョブネット定義を更新する。
ステップ621では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を読みこんで、ジョブネットを作成する。ジョブ管理サーバ(501)は、上記読み込んだジョブネット定義内に引数が定義されている場合、CMDB(504)に格納されたCIインスタンスの属性及び関係のデータの少なくとも1つを該引数に与える。ジョブ管理サーバ(501)はまた、ジョブネットが投入される実際の日時をジョブネット定義に与える。
ステップ622では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットの投入命令を受信する。
ステップ623は、任意のステップである。ステップ623では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットの投入命令の受信に応答して、ステップ619と同じ内容を繰り返す。ジョブネットが作成された後に所定の期間を経過すると、システムの構成も変更される場合があるために、ジョブネットの更新が必要になる場合があるからである。ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネットの更新を可能にするために、ジョブネットが作成された日時を確認し、例えば該日時から24時間を経過している場合に、ディスカバリ部に対して構成要素のディスカバリを依頼する。
ステップ624では、ジョブ管理サーバ(501)は、ディスカバリによってジョブネットの更新が必要な場合、ジョブネットを更新する。
ステップ625では、ジョブ管理サーバ(501)は、上記作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ジョブテンプレート(701)は、2つのジョブ・テンプレートを有している。該ジョブ・テンプレートは、OS再起動ジョブ・テンプレート及びウィルス・スキャン・ジョブ・テンプレートである。
OS再起動ジョブ・テンプレートの影響フラグは、サービス中断であることから、OS再起動ジョブを実行すると、システムのサービス中断という影響があることを示す。
ウィルス・スキャン・ジョブ・テンプレートの影響フラグは、高負荷であることから、ウィルス・スキャン・ジョブを実行すると、システムに対して高負荷がかかることを示す。
受注システム(702)では、CMDBの構成情報を使用して、業務ジョブと同じ時間帯にサービス中断ジョブが割り当てられていることが分かった。同じ時間帯とは、ジョブ実行の予想時間が重なることをいう。エラー表示がされるまでの課程は次の通りである。ジョブ管理サーバは、CMDBの構成情報を用いて、LinuxのCIインスタンスの関係(runAt)から、構成要素「DB2」を知る。次に、ジョブ管理サーバは、構成要素「DB2」のCIインスタンスの関係「usedBy」から、構成要素「WAS」を知る。最後に、ジョブ管理サーバは、構成要素「WAS」の属性からWAS上で稼働している業務ジョブがあることを知る。よって、ジョブ管理サーバは、OSの再起動によって、サービス中断ジョブが適用されると、Linuxのサービスの中断が生じることを知る。
発送システム(703)では、CMDBの構成情報を使用して、業務ジョブと同じ時間帯に高負荷ジョブが割り当てられていることが分かった。同じ時間帯とは、ジョブ実行の予想時間が重なることをいう。警告表示がされるまでの課程は次の通りである。ジョブ管理サーバは、CMDBの構成情報を用いて、Windows(商標)のCIインスタンスの関係(runAt)から、構成要素SQLを知る。次に、ジョブ管理サーバは、構成要素「SQL」のCIインスタンスの関係「usedBy」から、構成要素「Tomcat」を知る。最後に、ジョブ管理サーバは、構成要素「Tomcat」の属性からTomcat上で稼働している業務ジョブがあることを知る。よって、ジョブ管理サーバは、ウィルス・スキャンによって、Windowsに対して高負荷が生じることを知る。
下記では、受注システム(702)と発送システム(703)におけるそれぞれのフローチャートを示す。
ステップ711では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択したジョブ・テンプレート「OS再起動ジョブ」をジョブ・テンプレートジョブ・テンプレート記憶部から読み出す。
ステップ712では、ジョブ・テンプレート「OS再起動ジョブ」からジョブネット定義の作成を開始する。
ステップ713では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ714に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成し、ステップ715に進む。
ステップ714では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネット定義を作成するようにしてもよい。
ステップ715では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットの作成を開始する。
ステップ716では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ717に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットを作成し、ステップ718に進む。
ステップ717では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネットを作成するようにしてもよい。
ステップ718では、ジョブ管理サーバは、作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ステップ721では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択したジョブ・テンプレート「ウィルス・スキャン・ジョブ」をジョブ・テンプレートジョブ・テンプレート記憶部から読み出す。
ステップ722では、ジョブ・テンプレート「ウィルス・スキャン・ジョブ」からジョブネット定義の作成を開始する。
ステップ723では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ714に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成し、ステップ725に進む。
ステップ724では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネット定義を作成するようにしてもよい。
ステップ725では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットの作成を開始する。
ステップ726では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ717に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットを作成し、ステップ718に進む。
ステップ727では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネットを作成するようにしてもよい。
ステップ728では、ジョブ管理サーバは、作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ジョブテンプレート(731)は、2つのジョブ・テンプレートを有している。該ジョブ・テンプレートは、OS再起動ジョブ・テンプレート及びウィルス・スキャン・ジョブ・テンプレートである。
OS再起動ジョブ・テンプレートの影響フラグは、システム中断であることから、OS再起動ジョブを実行すると、システムのサービス中断という影響があることを示す。
ウィルス・スキャン・ジョブ・テンプレートの影響フラグは、高負荷であることから、ウィルス・スキャン・ジョブを実行すると、システムに対して高負荷がかかることを示す。
受注システム(702)では、CMDBの構成情報を使用して、オンライン時間帯にサービス中断ジョブが割り当てられていることが分かった。同じ時間帯とは、ジョブ実行の予想時間が重なることをいう。エラー表示がされるまでの課程は次の通りである。ジョブ管理サーバは、CMDBの構成情報を用いて、LinuxのCIインスタンスの関係(runAt)から、構成要素「DB2」を知る。次に、ジョブ管理サーバは、構成要素「DB2」のCIインスタンスの関係usedByから、構成要素「WAS」を知る。最後に、ジョブ管理サーバは、構成要素「WAS」の属性「オンライン時間」からWAS上でオンライン時間帯に稼働している業務ジョブがあることを知る。よって、ジョブ管理サーバは、OSの再起動によって、サービス中断ジョブが適用されると、Linuxのシステムが再起動することを知る。
受注システム(702)では、また、CMDBの構成情報を使用して、オンライン時間帯に高負荷ジョブが割り当てられていることが分かった。同じ時間帯とは、ジョブ実行の予想時間が重なることをいう。警告表示がされるまでの課程は次の通りである。ジョブ管理サーバは、構成要素「受信システム」のCIの関係(Including)及び属性(オンライン時間帯)を用いて、ウィルス・スキャン・ジョブが実行されると、受注システムに対して高負荷が生じることを知る。受信システムは、4つの構成要素「Linux」、「DB2」、「WebSphere」及び「Windows」を含むが、受注システムとして1つの構成要素である。
下記では、OS再起動ジョブ・テンプレートとウィルス・スキャン・ジョブ・テンプレートにおけるそれぞれのフローチャートを示す。
ステップ741では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択したジョブ・テンプレート「OS再起動ジョブ」をジョブ・テンプレートジョブ・テンプレート記憶部から読み出す。
ステップ742では、ジョブ・テンプレート「OS再起動ジョブ」からジョブネット定義の作成を開始する。
ステップ743では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ744に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成し、ステップ745に進む。
ステップ744では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネット定義を作成するようにしてもよい。
ステップ745では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットの作成を開始する。
ステップ746では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ74に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットを作成し、ステップ748に進む。
ステップ747では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネットを作成するようにしてもよい。
ステップ748では、ジョブ管理サーバは、作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
(2)ウィルス・スキャン・ジョブ・テンプレート
ステップ751では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義を作成するために、ジョブの設計者が選択したジョブ・テンプレート「ウィルス・スキャン・ジョブ」をジョブ・テンプレートジョブ・テンプレート記憶部から読み出す。
ステップ752では、ジョブ・テンプレート「ウィルス・スキャン・ジョブ」からジョブネット定義の作成を開始する。
ステップ753では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ714に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成し、ステップ755に進む。
ステップ754では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネット定義を作成するようにしてもよい。
ステップ755では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットの作成を開始する。
ステップ756では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがないかどうかを発見する。ジョブのコンフリクトがある場合、ステップ757に進む。一方、ジョブのコンフリクトがない場合、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブネット定義からジョブネットを作成し、ステップ758に進む。
ステップ757では、ジョブ管理サーバ(501)は、ジョブのコンフリクトがあることをジョブの設計者に知らせる。ジョブの設計者はエラーの表示を見て、ジョブ設計を継続するかどうかを決定する。代替的には、ジョブ管理サーバ(501)が、エラーを解消するように、CMDBの構成情報を用いて自動的にエラーを解消し、ジョブネットを作成するようにしてもよい。
ステップ758では、ジョブ管理サーバ(501)は、作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
ジョブ管理サーバは(801)は、ジョブネットの更新を通じて、ジョブ設計の再利用性を高める。
ジョブテンプレート(802)は、ログ・メンテナンス・ジョブテンプレートであり、実行コマンドにおける処理が、cat /dev/null >%$CIID$.logpath%で表されるディレクトリを用いる。ジョブネット定義(803)は、ログ・メンテナンス・ジョブネット定義であり、実行コマンドにおける処理が、cat /dev/null > %Web1.logpath%で表されるディレクトリを用いる。ジョブネット定義(803)の該ディレクトリは、ジョブテンプレート(802)で定義されたディレクトリがインスタンス化されたものである。
ジョブ管理サーバは(801)は、ジョブテンプレート(802)からジョブネット定義(803)を作成するに際して、%$CIID$に%Web1を代入してインスタンス化する。
ジョブ管理サーバは(801)は、構成要素「Web1」(CIインスタンス名:Web1)の属性「ログパス」の値をCMDBから読み取る。属性「ログパス」の値が、logpath=/logs/xxx.logであるとする。ジョブ管理サーバ(801)は、CMDBからの属性値「/logs/xxx.log」をジョブネット定義の「%Web1」に代入し、ジョブネット(805)を作成する。
次に、構成要素「Web1」の属性「ログパス」の値が「/logs/xxx.log」から「/logs/yyy.log」に変更されたとする。ディスカバリ部は、ディスカバリによって該変更を自動的に検出する。該検出によって、CMDBのCIインスタンスのデータが更新される。そして、ジョブ管理サーバ(801)は、CMDB内のWeb1についてのCIインスタンスの属性値「/logs/yyy.log」を読み取り、該属性値をジョブネット定義の「%Web1」に代入し、ジョブネットを作成する。
このようにして、ジョブ・テンプレート(802)及びジョブネット定義(803)に引数を使用することによって、ジョブネット定義を変更することなく、ログファイルの出力先をCMDBからの情報を使用して変更することが可能である。
ステップ812では、CMDBシステムは、上記変更の検出に応じてCMDBを更新する。すなわち、構成要素「システム」のCIインスタンスの属性「ログパス」の値が、「/logs/xxx.log」から「/logs/yyy.log」に変更される。
ステップ813では、ジョブ管理サーバは(801)は、ログ・メンテナンス・ジョブネット定義の引数に、上記変更された値「/logs/yyy.log」を代入する。
ステップ814では、ジョブ管理サーバは(801)は、ログファイルの出力先として、更新された出力先を含むジョブネットを生成する、又はログファイルの出力先として、更新された出力先を含むジョブネットに更新する。
ステップ815では、ジョブ管理サーバ(501)は、作成されたジョブネットを実行するコンピュータに該ジョブネットを投入する。
本発明の実施態様に係るコンピュータ・システム(901)は、CPU(902)とメイン・メモリ(903)と含み、これらはバス(904)に接続されている。CPU(902)は好ましくは、32ビットまたは64ビットのアーキテクチャに基づくものであり、例えば、インテル社のXeon(商標)シリーズ、Core(商標)シリーズ、Atom(商標)シリーズ、Pentium(商標)シリーズ、Celeron(商標)シリーズ、AMD社のPhenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(商標)シリーズ及びSempron(商標)などを使用することができる。バス(904)には、ディスプレイ・コントローラ(905)を介して、LCDモニタなどのディスプレイ(906)が接続される。ディスプレイ(906)は、そのコンピュータ・システム(901)上で動作中のソフトウェアについての情報を、適当なグラフィック・インターフェースで表示するために使用される。バス(904)にはまた、IDE又はSATAコントローラ(907)を介して、ハードディスク又はシリコン・ディスク(908)と、CD−ROM、DVD又はBlu−rayドライブ(909)が接続されている。CD−ROM、DVD又はBDドライブ(909)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラムをハードディスク又はシリコン・ディスク(908)に導入するために使用される。バス(904)には更に、キーボード・マウスコントローラ(910)を介して、或いはUSBコントローラ(図示せず)を介して、キーボード(911)及びマウス(912)が接続されている。
Claims (25)
- バッチジョブを管理するためのコンピュータ・システムであって、
少なくとも1のジョブ・テンプレートを格納する記憶部と、
構成管理データベース(CMDB)により管理される構成要素の少なくとも1つの所定の属性、及び
該構成要素と他の構成要素との関係
を含む1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、
前記少なくとも1のジョブ・テンプレートに定義された条件に従うジョブネット定義の作成若しくは更新、
ジョブネットの作成若しくは更新、又は
ジョブのコンフリクトの発見
を実行する実行部であって、前記構成要素は、前記少なくとも1つのジョブ・テンプレートに定義された構成要素を包含し、前記1組のデータは、前記CMDBに保持されており且つ構成要素についての情報を検出するディスカバリによって更新されうる、前記実行部と
を含み、前記ジョブ・テンプレートがジョブの実行の前提条件を含み、前記前提条件が前記構成要素を検索するための条件を含む、前記コンピュータ・システム。 - 前記実行部が、前記1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、前記少なくとも1のジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成し又は更新する第1の作成部をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブ・テンプレートが、ジョブの実行タイプ、ジョブの実行コマンド、及び該ジョブ・テンプレートが適用される構成要素をさらに含む、請求項1又は2に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブネット定義が、ジョブの内容、ジョブの実行順、及びジョブの実行スケジュールを含む、請求項2に記載のコンピュータ・システム。
- 前記前提条件が、該構成要素に対するジョブの実行タイプをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンピュータ・システム。
- 前記第1の作成部が、前記1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、前記前提条件に記載された条件に合致する構成要素を特定する、請求項2に記載のコンピュータ・システム。
- 前記第1の作成部が、前記特定された構成要素に、他のジョブ・テンプレートを関連付ける、請求項6に記載のコンピュータ・システム。
- 前記第1の作成部が、前記ジョブ・テンプレートに、ユーザによって定義されたジョブ定義を適用することによってジョブネット定義を作成する、請求項2に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブ定義が、ジョブの定義名、ジョブの内容、ジョブの実行先、ジョブの実行ユーザ、ジョブの開始スケジュール、先行ジョブ、ジョブの実行予測時間、及びジョブ・テンプレート名を含む、請求項8に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブ・テンプレートが、構成要素についての1組のデータを取得するための引数を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンピュータ・システム。
- 前記実行部が、前記1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、ジョブネット定義からジョブネットを作成し又は更新する第2の作成部をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブネット定義が、構成要素についての1組のデータを取得するための引数を含む、請求項11に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブネット定義がログ・メンテナンス・ジョブネット定義であり、前記引数がログパスであり、該ログパスのデータが前記1組のデータによって更新される、請求項12に記載のコンピュータ・システム。
- 前記第2の作成部が、ジョブネットが該ジョブネットを実行するシステムに投入される日時、及びジョブネット定義において定義された構成要素についての引数に対応する1組のデータの属性及び関係の少なくとも1を、前記ジョブネットに適用する、請求項11に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブのコンフリクトが、第1のジョブ・テンプレートのジョブの実行コマンドに関連付けられた第1の構成要素及び該第1の構成要素と関係を有する第2の構成要素の少なくとも1を該ジョブが利用する実行時間帯と、第2のジョブ・テンプレートのジョブの実行コマンドに関連付けられた第3の構成要素及び該第3の構成要素と関係を有する第4の構成要素の少なくとも1を該ジョブが利用する実行時間帯とが重なることを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載のコンピュータ・システム。
- 前記第2の構成要素が前記第1の構成要素の1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して検出され、前記第4の構成要素が前記第3の構成要素の1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して検出される、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
- 前記第1の構成要素の前記1組のデータが前記ディスカバリによって更新された1組のデータである、又は、前記第3の構成要素の前記1組のデータが前記ディスカバリによって更新された1組のデータである、請求項16に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブのコンフリクトが、前記ジョブ・テンプレートのジョブの実行コマンドに関連付けられた第1の構成要素及び該第1の構成要素と関係を有する第2の構成要素の少なくとも1を該ジョブが利用する実行時間帯が、該ジョブを実行することができない時間帯であることを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載のコンピュータ・システム。
- 前記第1の構成要素の前記1組のデータ及び前記第2の構成要素の前記1組のデータが、前記ディスカバリによって更新された1組のデータである、請求項18に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ディスカバリが、前記ジョブネット定義を作成する直前、前記ジョブネットを作成する直前、又は前記ジョブネットを実行するシステムに該ジョブネットを投入する直前に行われる、請求項1〜19のいずれか一項に記載のコンピュータ・システム。
- 前記ジョブネットが、前記ディスカバリを行うジョブを含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載のコンピュータ・システム。
- バッチジョブを管理するための方法であって、
少なくとも1のジョブ・テンプレートに定義された構成要素を特定するステップであって、前記構成要素は構成管理データベース(CMDB)により管理される、前記特定するステップと、
前記特定された構成要素の少なくとも1つの所定の属性、及び
該構成要素と他の構成要素との関係
を含む1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、
前記少なくとも1のジョブ・テンプレートに定義された条件に従うジョブネット定義の作成若しくは更新、
ジョブネットの作成若しくは更新、又は
ジョブのコンフリクトの発見
を実行するステップであって、前記構成要素は、前記少なくとも1つのジョブ・テンプレートに定義された構成要素を包含し、前記1組のデータは、前記CMDBに保持されており及び構成要素についての情報を検出するディスカバリによって更新されうる、前記実行するステップと
を含み、前記ジョブ・テンプレートがジョブの実行の前提条件を含み、前記前提条件が前記構成要素を検索するための条件を含む、前記方法。 - 前記1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、ジョブ・テンプレートからジョブネット定義を作成するステップと、
前記1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、ジョブネット定義からジョブネットを作成するステップと
を含む、請求項22に記載の方法。 - バッチジョブを管理するための方法であって、
構成管理データベース(CMDB)により管理される構成要素の少なくとも1つの所定の属性、及び
該構成要素と他の構成要素との関係
を含む1組のデータを前記CMDBに格納するするステップであって、前記1組のデータは、構成要素についての情報を検出するディスカバリによって更新されうる、前記格納するステップと、
ジョブ・テンプレートに定義された構成要素を特定するステップと、
前記特定された構成要素についての前記1組のデータ中の少なくとも1の属性又は関係を使用して、前記ジョブ・テンプレートに定義された条件に合致する他の構成要素を見つけるステップと、
前記見つけられた他の構成要素に、他のジョブ・テンプレートを関連付けるステップと、
前記ジョブ・テンプレート及び前記他のジョブ・テンプレートを使用して、ジョブネット定義を作成するステップと
を含み、前記ジョブ・テンプレートがジョブの実行の前提条件を含み、前記前提条件が前記構成要素を検索するための条件を含む、前記方法。 - バッチジョブを管理するためのコンピュータ・プログラムであって、コンピュータ・システムに、請求項22〜24のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させる、前記コンピュータ・プログラム。
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