JP6040837B2 - 情報処理装置の管理方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置の管理技術に関する。
企業の情報通信部門ではコスト競争力の強化に向けて企業内データセンタへのサーバ等の情報通信システム(以下、単にシステム)の集約が進んでいる。システムの集約とともに、システムは複雑化し、システムの運用管理コストの増加が問題化する場合がある。例えば、システムの運用管理作業においては、システム毎に手順や管理ツールが異なっていることが多い。したがって、運用管理者は、システムの運用管理において、運用管理対象のシステムを意識して操作することが要求される場合がある。また、実際にシステムを管理している現場では、運用管理者は、システムに対する操作に多くの目視確認や人の判断を実施しており、簡単には運用コストを削減できない。さらには、作業ミスなどが発生すると、ビジネスチャンスの喪失など、単純にコストでは計ることができない問題が生じることも考えられる。
そこで、運用管理作業に関わる人と時間を削減し、システムの運用管理コストを削減するために、運用作業自動化ソフトウェアの導入による、運用管理作業の自動化が進められている。
国際公開WO2010/050524号公報 特開2010−282486号公報
"IT運用プロセスを統制する構成管理、変更管理、リリース管理 Systemwalker IT Change Manager V14g"[online]、富士通株式会社、[平成25年3月2日検索]、インターネット<URL:http://systemwalker.fujitsu.com/jp/changemanager/> "運用手順書に従って人手で行っていた運用作業を自動化Systemwalker Runbook Automation" [online]、平成25年3月2日、富士通株式会社、[平成25年3月2日検索]、インターネットhttp://systemwalker.fujitsu.com/jp/runbook/> "企業内業務アプリケーションの短期SaaS化 Systemwalker Service Catalog Manager"[online]、富士通株式会社、[平成25年3月2日検索]、インターネット<http://systemwalker.fujitsu.com/jp/sv-catalogmgr/> "Configuration Management Database Federation" [online]、Distributed Management Task Force, Inc.、[平成25年3月2日検索]、インターネット<URL:http://www.dmtf.org/standards/cmdbf>
運用管理作業自動化ソフトウェアによる運用管理作業の自動化には、人の作業と情報通信機器の操作(コマンド)と操作に必要な入力情報(コマンドパラメータ)等を含む一連の作業手順の把握が前提となる。例えば、上記自動化では、一連の作業手順を定義したプロセス定義が作成され、プロセス定義の作成に工数を要する場合も多い。
1つの側面では、本発明は、システムの運用管理の工数を低減できる技術を提供するこ
とを目的とする。
開示の実施形態の一側面は、複数の情報処理装置を含むシステムの管理装置として例示される。管理装置は、1以上のそれぞれの情報処理装置の属性値およびそれぞれの情報処理装置と他の情報装置との参照関係を含むそれぞれの情報処理装置の構成情報とそれぞれの情報処理装置で実行された第1のコマンドを含むログ情報とを読み出す手段と、第1のコマンドに指定されたパラメータ値とそれぞれの情報処理装置の構成情報とを照合し、第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置の構成情報からパラメータ値と合致する属性値を含む第2の情報処理装置の構成情報に至るまでの構成情報間の関係を示す経路情報を抽出する手段と、第1のコマンドにパラメータ値に代えて経路情報を指定した第2のコマンドを生成し、第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置に割り当てる手段と、を備える。
システムの運用管理の工数を低減することができる。
比較例に係る情報処理システムの構成を例示する図である。 比較例において、情報処理システムの構成が変更された場合の運用管理作業を例示する図である。 比較例において、情報処理システムの構成が変更された場合の運用管理作業を例示する図である。 FCMDBとMDRとの関係を例示する図である。 CI/Relationshipを例示する図である。 MDRとFCMDBの機能を例示する図である。 CI/Relationshipの変更を例示する図である。 CI間の階層関係、統一ルール化、および代表ルール化を例示する図である。 コマンドログと構成情報の対応付けを例示する図である。 複数階層に渡る構成情報の参照関係を例示する図である。 取得経路情報を基にラッパーコマンドを作成する手順を例示する図である。 異なる視点から、異なる経路情報が得られる処理を例示する図である。 ラッパーコマンド作成手順を例示する図である。 構成情報の親子関係を例示する図である。 兄弟CI判定用のキーを例示する図である。 兄弟CI判定用のキーを統一ルールとして親CIに追加する処理を例示する図である。 上位階層の親子関係に統一ルール化を適用する処理を例示する図である。 統一ルール化できない親子関係を例示する図である。 ラッパーコマンドの代表ルール化の処理を例示する図である。 ラッパーコマンドの継承を例示する図である。 ラッパーコマンドを利用したコマンドの一括実行の手順を例示する図である。 ラッパーコマンドの実行例である。 ラッパーコマンドの誤動作防止の処理を例示する図である。 実施例に係る管理装置と、データ収集部の関係を例示する図である。 管理装置の構成を例示する図である。 管理装置のハードウェア構成を例示する図である。 構成情報を例示する図である。 コマンドログ管理テーブルを例示する図である。 パラメータ取得経路候補リストを例示する図である。 ラッパーコマンド管理テーブルを例示する図である。 統一ルールのテーブルを例示する図である。 代表ルールのテーブルを例示する図である。 ラッパーコマンド生成時の処理を例示するフローチャートである。 ラッパーコマンド実行部の処理を例示するフローチャートである。 構成情報・コマンドログ比較部の処理の詳細を例示する。 ラッパーコマンド生成部の処理を例示する図である。 統一ルール化および代表ルール化の処理の詳細を例示する図である。 ラッパーコマンドの継承の詳細を例示する図である。 コマンドの一括実行および誤動作防止の詳細を例示する図である。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る情報処理システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本情報処理システムは実施形態の構成には限定されない。[比較例]
図1から図3を参照して、比較例に係るデータセンタの情報処理システムを例示する。データセンタの情報処理システムのように、装置が階層的に管理されている環境では、同じコマンドが実行される場合でも、コマンド実行対象の装置、あるいは装置の運用環境に応じてコマンドのパラメータに指定する値が異なる。このため、運用管理者は、異なる運用環境におかれた装置、例えばサーバに対して運用管理のためのコマンドを一括実行することができない。
図1に、比較例に係る情報処理システムの構成を例示する。図1の情報処理システムは、アイランドと呼ぶ構成単位を複数有している。アイランドは、例えば、複数台のサーバ等の情報処理装置を含む。図1では、アイランドA、アイランドBが例示されている。アイランドAは、運用サーバA1と管理サーバAを含む。また、アイランドBは、運用サーバB1と管理サーバBを含む。
例えば、アイランドAにおいて、運用サーバA1が管理サーバAを監視するコマンドを実行するとき、監視先を指定するコマンドパラメータには「管理サーバA」の値が指定される。ここで、この運用管理作業をアイランドBでも実行する場合を想定する。アイランドBでの運用管理作業において、運用管理者がアイランドAでのコマンドパラメータを単純に使い回すと、運用サーバB1は本来監視すべき「管理サーバB」ではなく、「管理サーバA」を監視してしまう。すなわち、図1の情報処理システムは、コマンドを実行する環境に合わせてコマンドパラメータを取得することができない。
図2は、比較例として、情報処理システムの構成が変更された場合の運用管理作業を例示する。図2の例では、データセンタのA社テナントとして、物理サーバAの配下に監視サーバA2と、監視サーバA2によって監視される管理サーバAが設けられている。そして、昨日のコマンドログでは、監視サーバA2において、管理サーバAを監視するコマンド"Watch -s 管理サーバA"が記録されている。
図2の例では、所定の時期、例えば、昨日から今日の間に、情報処理システムの構成が変更され、データセンタのA社テナントにおいて、管理サーバAが管理サーバXに変更されている。その結果、A社テナントとしては、物理サーバAの配下に監視サーバA2と、監視サーバA2によって監視される管理サーバXが設けられている。一方、B社テナントとしては、物理サーバBの配下に管理サーバAが設けられている。
この状況において、監視サーバA2において、今日実行されたコマンドのコマンドログ中に、"Watch -s 管理サーバA"が記録されている場合を想定する。監視サーバA2のコ
マンドログの"Watch -s 管理サーバA"は、B社テナントの管理サーバAを監視対象とす
るコマンドである。つまり、今日の監視サーバA2のコマンドログのコマンド"Watch -s 管理サーバA"は、昨日のコマンドログのコマンド"Watch -s 管理サーバA"と形式的には同一であるが、監視対象は、昨日のコマンドログの監視対象とは異なる。
したがって、比較例の情報処理システムがコマンドログ内の複数のコマンドを単純に比較すると、情報処理システムの構成に変更があった場合に、正しい運用目的を認識できない場合が生じる。正しい運用目的を認識できない場合が生じる理由は、図2に例示の情報処理システムが、処理の履歴と処理が実行された時点における処理のパラメータとして利用された構成情報の値とを対応付けていないからである。つまり、図2の情報処理システムは、運用管理処理を実行するコマンドのパラメータとしてどの構成情報が用いられたかを判別することができない。そのため、図2に示すように、情報処理システム、あるいは、運用管理者は、実際には異なる運用目的の処理を、同じ運用目的の処理として誤って判別する危険性がある。
図3は、図2と同様、例えば、昨日から今日の間に情報処理システムの構成が変更された場合の運用管理作業を例示する。図3では、昨日のコマンドログ中のコマンド”Watch -s 管理サーバA”と、今日のコマンドログ中のコマンド”Watch -s 管理サーバX”を比較する場合を想定する。この場合、ともに、A社テナントの管理サーバを監視するコマンドである。ただし、管理サーバは、昨日のA社テナントでは、管理サーバAであり、今日のA社テナントでは、管理サーバXである。図3のように、比較例の構成では、情報処理システムの構成の変更があると、情報処理システムあるいは運用管理者は、A社テナントのサーバを管理するという、コマンドログに記録された同じ運用目的の複数の処理を判別できない場合がある。
したがって、データセンタ等において運用環境が変化した場合、変化した運用環境に応じて実行するコマンドのパラメータを変化させることができれば、運用管理者の負担が軽減される。
また、運用管理作業のログからは過去の運用管理作業に用いられたコマンドを参照することができる。したがって、運用管理作業のログに記録されたコマンドを流用できれば、運用管理者の負担が軽減される可能性がある。しかし、運用環境が変化すると、過去に用いられたコマンドの意味、あるいは目的が、過去の運用管理作業に用いられた場合とは異なる場合がある。すなわち、過去のコマンドを単純に利用するだけでは、適切な運用管理のコマンドを生成することはできない場合がある。
さらに、運用環境の相違、あるいは、構成上の変更等を運用管理者が意識することなく、コマンドを一括実行できれば、運用管理作業の工数が低減される。そのため、コマンドを実行する際の適切なパラメータ値を判別し、適切なパラメータ値を取得することができれば、比較例の情報処理システムの運用作業を効率化できる可能性はある。
なお、運用環境の変化自体は、後述する構成情報DB(CMDB)を利用すれば参照は可能である。しかし、参照した変化情報を、コマンドのパラメータにどのように反映するかについては、定型化されていない。
以下、実施例に係る情報処理システムを例示する。
<構成管理データベースの例>
図4から図7により、実施例の情報処理システムが利用する構成管理データベース(CMDB:Configuration Management Database)について説明する。近年、点在するデー
タを一元管理するために、IT(Information Technology)システムの運用管理に関する構成情報を格納するCMDBに関する仕様が公開されている(参考URL:http://www.dmtf.org/standards/cmdbf)。
上記URLの仕様では、CMDBの実現にあたり、複数の既存データベースを仮想統合するというアプローチが採られている。また、CMDBを含む情報処理システムは、既存データベースに対してデータ取得を行うエージェント(MDR: Management Data Repository)と、エージェントであるMDRを管理し、またクライアントに対して仮想統合さ
れたデータベースを提供するマネージャ(Federating CMDB)とを有する。マネージ
ャであるFederating CMDBが管理するデータベース自体をFCMDBとも呼ぶ。
図4は、FCMDBとMDR(Management Data Repository)との関係を例示する図である。FCMDBには、サーバやソフトウェアといった情報処理システムの構成要素を表すCI(Configuration Item)と、CI間の関係を表すRelationshipとが格納される。
MDRは、各データベースから収集したデータを共通形式のCIとCI間のRelationship(以下、CI/Relationshipと記述)とに変換し、FCMDBに登録する。図4では、各データベースを処理するMDR1からMDR3が例示されている。MDR1は、例えば、情報処理システムの構成情報データベースのデータを処理し、MDR2はアプリケーションの情報のデータベースのデータを処理し、MDR3は、性能情報データベースのデータを処理する。
マネージャであるFederating CMDBは、各データベースで保持している情報を統合
するための機能を有する。すなわち、Federating CMDBは、FCMDBに登録される
CIやRelationshipの同一性を判定し、同一とみなしたCI/Relationshipを管理するリコンシリエーション(整合化、名寄せ)と呼ばれる機能を有している。データの同一性は、統合対象のデータベース間で共通に保持している属性の中から判定用のキー(以下ではリコンサイルキーとする)を事前に設定し、リコンサイルキーとして設定された属性の値(もしくはそれを基にしたハッシュ値など)が一致するかどうかで判定される。リコンシリエーションは通常FCMDBへのCI/Relationshipの登録時に行われる。同一のCI/RelationshipがFCMDB内に存在する場合は、マネージャであるFederating CMD
Bは、同一のCI/Relationshipをマージして1つのCI/Relationshipとすることで、複数のデータベースからのデータを統合する。また、このとき、どのデータベース(MDR)からの情報かを表す由来情報もCI/Relationshipに関連付けて、FCMDB内で管理される。なお、マネージャであるFederating CMDBは、FCMDBを利用するクラ
イアントからの要求を受け付け、応答を返す。
図5は、CI/Relationshipを例示する図である。図5では、システムSYS1が例示されている。システムSYS1は、サーバSVR1とSOFTWARE1、SOFTWARE2を有する。この関係をCI/Relationshipによって例示すると、図5の右側のようになる。すなわち、システムSYS1、サーバSVR1、SOFTWARE1、SOFTWARE2という構成要素は、CIとなり、CIとCIとの関係が矢印で例示されるRelationshipで関係付けられる。このようなRelationshipによる関係付けは、複数階層に渡って繰り返すことが可能である。
図6は、MDRとFCMDBの機能を例示する図である。図6の例では、MDR1−MDR3が、それぞれ独自形式のデータベースにアクセスし、各データベースの情報を共通
形式に変換してFCMDBに登録する。例えば、ノードAは、IP:192.168.0.1で例示されるように、IPアドレスを表す、独自の識別子(ローカルID)をIPで記述する。ノードAは、他に、例えば、NAME等のローカルIDを有する。
また、サーバ1は、ID:192.168.0.1で例示されるように、IPアドレスの識別子をIDで記述する。また、サーバ1は、他に、例えば、HDD等のローカルIDを有する。
また、ホスト−Xは、IP_ADDR:192.168.0.1で例示されるように、IPアドレスの識別子をIP_ADDRで記述する。また、ホスト−Xは、他に、例えば、CPU_INFO等のローカルIDを有する。
MDR1−MDR3は、これらをそれぞれipAddress:192.168.0.1という共通形式に変換し、サーバCIとして、FCMDBに登録する。
例えば、MDR1によって登録された、ノードAに由来するサーバCIは、ipAddress:192.168.0.1、name等の情報を有する。ここで、nameは、ノードAの独自形式であるNAMEから変換された共通形式の属性である。
また、MDR2によって登録された、サーバ1に由来するサーバCIは、ipAddress:192.168.0.1、Disk等の情報を有する。ここで、Diskは、サーバ1の独自形式であるHDDから変換された共通形式の属性である。
さらに、また、MDR3によって登録された、ホスト−Xに由来するサーバCIは、ipAddress:192.168.0.1、CPU等の情報を有する。ここで、CPUは、ホスト−Xの独自形式であるCPU_INFPから変換された共通形式の属性である。なお、MDRによる共通形式への変換の詳細については、例えば、URL:http://www.dmtf.org/standards/cmdbf等で提案されているので、説明は省略する。
ここで、リコンサイルキーがipAddressであると仮定する。FCMDBは、同じリコンサイルキーを持つCIを名寄せ可能なCIとみなし、属性をマージする。図6の例では、ipAddress:192.168.0.1をリコンサイルキーとして、name、CPU、Disk等の属性がマージされ、リコンサイル後のサーバCIとなる。さらに、FCMDBは、それぞれのMDRとローカルIDとの関係を示す由来情報を保持する。
図7は、CI/Relationshipの変更を例示する図である。例えば、図6のFCMDBにおいて、MDR3によるホスト−Xからの属性が削除された場合について説明する。この場合、リコンサイル後のサーバCIから、ホスト−Xに由来する属性、例えば、CPUという属性は削除される。
図8は、実施例の情報処理システムにおけるCI間の階層関係、統一ルール化、および代表ルール化を例示する。本実施例では、管理装置が情報処理システムを管理する処理例を説明する。情報処理システムは、サーバ、ソフトウェア等の構成要素を有する。構成要素は、構成情報によって記述される。また、本実施例では、管理対象の情報処理システムの構成要素を記述する構成情報は、CIとして記述され、管理される。したがって、本実施例では、構成情報を単にCIともいう。
また、管理装置は、構成要素間の関係を構成情報間の階層的な参照関係によって定義する。管理装置は、例えば、図4−図7に例示したCI/Relationship等を用いることによ
って、構成情報(CI)間の参照関係を複数階層に渡って形成し、データベースに格納する。図8で、丸印が構成情報(CI)を示し、丸印を結ぶ線が参照関係を例示する。このような構成情報(CI)間の参照関係は、図4−図7に例示したように、FCMDBとMDRによってCI/Relationshipとして作成できる。しかしながら、本実施例において、構成情報間の参照関係は、CI/Relationshipに限定される訳ではない。管理装置は、例えば、構成情報間の関係を他のデータモデル、例えば、エンティティ・リレーションシップモデル、オブジェクト指向データベースのデータモデル等で記述してもよい。また、管理装置は、例えば、構成要素間の関係をポインタで関係付ける独自のデータ構造を構築してもよい。
さらに、管理装置は、情報処理システムの各構成要素に対して種々のコマンドを実行する。管理装置は、構成情報(CI)間の参照関係を用いて、各構成要素において実行するコマンドの統一ルール化を図る。統一ルール化では、管理装置は、例えば、図8に示す構成情報の複数階層の参照関係において、同一の階層に属する構成情報に対応する構成要素に対して、同一のパラメータを用いて同一のコマンドを実行できる複数の構成要素を抽出する。このような同一のパラメータを用いて同一の階層の複数の構成情報(CI)に対応する複数の構成要素に実行されるコマンドを共通コマンドという。
本実施例では、管理装置は、例えば、複数の構成要素をそれぞれ記述する複数の構成情報(CI)を参照する親の構成情報(CI)に着目する。このような複数の構成情報(CI)は、親の構成情報(CI)の配下にある、と呼ばれる。そして、管理装置は、親の構成情報(親CI)の配下にある複数の構成情報(子CI)にそれぞれ対応する構成要素間で共通に実行される、同一のパラメータを用いたコマンドを抽出する。このような同一のパラメータを用いて同一のコマンドを実行できる複数の構成要素を抽出し、親の構成情報(親CI)に定義する処理を統一ルール化と呼ぶ。同一階層の複数の構成要素に対して実行する同一のパラメータを用いたコマンドをラッパーコマンドと呼ぶ。ラッパーコマンドは、子CI間の共通コマンドということもできる。ラッパーコマンドが第2のコマンドの一例である。
統一ルール化の処理は、CI/Relationshipの複数階層に渡って実行される。ただし、複数階層に対する統一ルール化において、同一階層の複数の構成要素に対して実行するラッパーコマンドが抽出できない場合、統一ルール化の処理は、終了する。複数階層に対する統一ルール化の処理が終了したとき、統一ルール化の対象となった構成情報(CI)の参照関係で、最上位の階層に位置する構成情報(CI)が当該ラッパーコマンドコマンドによる統一ルール化の代表の構成情報(代表CI)となる。本実施例では、管理装置は、CI/Relationshipの複数階層の参照関係の最上位の構成情報(CI)をルートの構成情報(ルートCI)と呼ぶ。本実施例では、管理装置は、例えば、最上位の構成情報(ルートCI)から代表の構成情報(代表CI)を参照するための情報を設定する。代表の構成情報(代表CI)を参照するための情報を設定する処理を代表化と呼ぶ。最上位の構成情報(ルートCI)が所定の構成情報の一例であり、代表の構成情報(代表CI)を参照するための情報が参照情報の一例である。
本実施例では、管理システムは、代表化された構成情報(代表CI)から参照関係をたどって、構成情報に対応する情報処理システムの構成要素においてコマンドを実行する。コマンドの実行にあたって、共通ルール化によって、同一階層の複数の構成要素に対して実行する共通のラッパーコマンドが定義されている場合に、ラッパーコマンド(第2のコマンド)を基に、コマンド(第1のコマンド)を実行する。すなわち、管理装置は、情報処理システムの構成要素間で、共通に実行できる同一のパラメータのコマンドを親の構成要素に対応する構成情報(親CI)に定義することで、情報処理システムの管理負担を軽減する。
<コマンドログと構成情報の収集>
管理装置が実行するコマンドは、情報処理システムの各構成要素のコマンドログから取得される。本実施例における情報処理システムの特徴の1つは、各構成要素で実行されるコマンドログが、コマンドログが作成されたときの構成要素の構成情報(CI)と対応付けがなされている点にある。
図9に、コマンドログと構成情報の対応付けを例示する。図9では、例えば、1日前、2日前、3日前のコマンドログと、それぞれのコマンドログが記録されたときのコマンドログのコマンドが実行された構成要素(サーバ1等)の構成情報が例示されている。コマンドログは、情報処理システムの構成要素毎に作成される。図9の右側には、情報処理システムの構成要素の1つであるサーバ1のコマンドログが例示されている。
例えば、1日前のコマンドログでは、"Watch -s 管理サーバA"というコマンドが記録
されている。このコマンドログによって、サーバ1において、管理サーバAに対する監視が実行されたことが分かる。コマンドログには、日付、例えば1日前等が記録されており、この日付によって、コマンドログは、1日前の構成情報と対応付けられる。図9では、コマンドログと構成情報が日付で対応付けられているが、対応付けの情報が日付に限定される訳ではない。情報処理システムは、コマンドログと構成情報の対応付けに日時を用いてもよい。また、情報処理システムの管理装置は、例えば、コマンドログのファイル名と、構成情報のファイル名を対応付ける対応表、ポインタ等を用いてもよい。
さらに、図9では、コマンドログの日付(1日前等)に対応する構成情報が例示されている。なお、コマンドログが対応付けられるのは、情報処理システムに対応する構成情報の全体であり、個々の構成要素に対応する個々の構成情報ではない。図9の例では、サーバ1の構成情報には、"関係:監視対象"という属性があり、属性値として、"管理サーバ
a"が設定されている。さらに、管理サーバaという構成要素の構成情報には、"サーバ名"という属性があり、"管理サーバA"という属性値が設定されている。
また、2日前のサーバ1のコマンドログには、"Watch -s 管理サーバA"というコマン
ドが記録されている。2日前のサーバ1のコマンドログの内容は、1日前と同一である。また、図9から明らかなように、2日前の情報処理システムの構成情報の例示部分は、1日前と同様である。
一方、日前のサーバ1のコマンドログには、"Watch -s 臨時サーバX"というコマン
ドが記録されている。したがって、3日前のサーバ1のコマンドログは、2日前のコマンドログ、1日前のコマンドログとは内容が異なる。3日前のコマンドログに対応付けられる3日前のサーバ1の構成情報には、"関係:監視対象"という属性があり、属性値として、"管理サーバx"が設定されている。さらに、管理サーバxという構成要素の構成情報には、"サーバ名"という属性があり、"臨時サーバX"という属性値が設定されている。
ところで、本実施例の管理装置は、"Watch -s 管理サーバA"あるいは"Watch -s 臨時
サーバX"というように、コマンドのパラメータとして具体的な値を設定する代わりに、
コマンドのパラメータの取得経路を指定する、という設定をしておく。コマンドのパラメータの取得経路は、コマンド実行対象の構成要素に対応する構成情報から構成情報の参照関係で記述され、パラメータ値に該当する属性値を示す形式を採る。そして、管理装置は、コマンド実行にあたり、コマンドのパラメータの取得経路をたどり、取得経路で示された属性値を取得し、コマンド実行対象の構成要素、例えば、上記サーバ1でコマンドを実行する。
このように、管理装置がコマンドにパラメータの取得経路を指定するという形式で、実行すべきコマンドを設定しておけば、図9の1日前と3日前との間のパラメータの違いに伴う管理負担を軽減できる可能性がある。つまり、1日前の構成情報において、1日前に実行されたコマンドのパラメータは、属性"関係:監視"で指定される属性値に対応する構成情報の属性"サーバ名"から取得できる。3日前のコマンドと構成情報についても同様である。図9の例では、コマンドを実行する構成要素であるサーバ1の構成情報から見て、同一の取得経路で"管理サーバA"、あるいは、"臨時サーバX"というパラメータ値が取得できる。本実施例の管理装置は、このような取得経路を共通にできるコマンドを実行する複数の構成要素について、共通のコマンドを設定する。さらに、共通のコマンドを設定するために、具体的なパラメータ値に代えて、パラメータ取得経路を指定したコマンドをラッパーコマンドと呼ぶ。ラッパーコマンドという名称には、具体的なパラメータ値をパラメータ取得経路によって包含するというコマンドの特徴が反映されている。
<ラッパーコマンドの作成>
ラッパーコマンドの作成では、管理装置は、管理対象の構成要素、例えば、図9のサーバ1等のコマンドログを解析し、コマンドのパラメータを抽出する。このとき、管理装置は、コマンドの実行結果がエラーであったログを除外する。そして、管理装置は、抽出したコマンドのパラメータを属性値として持つ構成情報(CI)を特定する。そして、管理装置は、コマンドログが取得された構成要素の構成情報(CI)から、参照先の構成情報(CI)へのパラメータ取得経路を特定する。
図10に、複数階層に渡る構成情報(CI)の参照関係を例示する。すでに述べたように、本実施例で管理装置が管理する対象の情報処理システムは、複数の構成要素を有する。管理装置は、情報処理システムの構成要素に対応して構成要素の属性を記述する構成情報(CI)を管理する。構成要素間には、例えば、監視装置と被監視装置というような関係が存在する。このような関係に対応して、構成情報(CI)間にも、監視装置の構成情報(CI)が被監視装置の構成情報(CI)を参照する関係が定義される。
このような構成要素に対応する構成情報(CI)は、すでに述べたMDRによって取得可能である。また、構成情報間(CI)の参照関係は、すでに述べたCMDBのRelationによって設定可能である。
情報処理システムに含まれる構成要素(CI)間では、図5に例示したように、あるホストに、あるサーバが配備されているといった、構成要素の親子関係がある。本実施例では、例えば、構成要素間の親子関係は、構成情報(CI)間の親子関係で記述される。構成情報(CI)間の親子関係は、1つの構成情報(CI)が他の構成情報(CI)を参照するという階層構造ということもできる。本実施例では、このような構成情報(CI)間の親子関係は、FCMDBのCI/Relationshipによって記述される。以下、本実施例では、構成情報は、CIによって例示される。
ただし、構成情報(CI)の親子関係は、構成情報(CI)の階層構造を定義する視点によって異なるものとなる。例えば、図10の業務視点で作成される階層構造は、データセンタの各サーバがどのようなテナントに利用されるかの観点で作成される。業務視点の場合、最上位の階層の"データセンタ"という親CIの下に、例えば、"A社テナント"、"
B社テナント"というテナント別の子CIが位置する。さらに、例えば、"A社テナント"
という親CIの下に、"物理サーバA1"、"物理サーバA2"という子CIが位置する。さらに、"物理サーバA1"という親CIの下に、"A社サーバ1"、"A社サーバ2"という子CIが位置する。そして、"A社サーバ1"、"A社サーバ2"という子CIに対して、"A
社テナント"は、祖父の階層となり、"データセンタ"は、最上位階層となる。
一方、仮想化構想視点で作成される階層構造は、データセンタの各サーバが仮想的にどのように利用されるかという観点で作成される。仮想化構想視点の場合、"データセンタ"という親CIの下に、例えば、"アイランドA"、"アイランドB"という複数のサーバを含む構成単位に対応する子CIが位置する。さらに、例えば、"アイランドA"という親CIの下に、"A社サーバ1"、"B社サーバ1"、"A社サーバ2"という子CIが位置する。
このような階層構造は、すでに述べたFCMDBによって維持、管理される。また、個々の構成情報は、MDRによって収集される。本実施例では、FCMDBおよびMDRの構成および作用については省略する。
管理装置は、CMDBの既存のいずれかの視点において、コマンドログが取得された構成要素(サーバ等)のCIに対して親となる親CIを取得する。そして、管理装置は、親となる親CIの配下の子CIに対して、コマンドログ中の同一コマンドについて、コマンドのパラメータと親CIの配下の子CIの属性値との照合を実行する。例えば、コマンドログが、A社サーバ1で取得された場合、図10の仮想化構想視点では、管理装置は、"
アイランドA"配下の構成情報について、コマンドのパラメータと属性値の照合を行う。
同様に、業務視点では、管理装置は、"物理サーバA1"配下の構成情報について、コマンドのパラメータと属性値の照合を行う。
管理装置は、照合の結果、同一のコマンドの複数の実行結果について、一致した照合結果を集計する。集計の結果、同一のコマンドの複数の実行結果について、コマンドのパラメータと特定の属性値とが所定回数(例えば、50回)一致した場合、管理装置は、当該コマンドのパラメータは、当該属性値から取得可能であると判定する。そして、管理装置は、コマンドログが取得された構成要素(サーバ等)の構成情報(CI)から属性値所得先の構成情報(CI)までの経路情報を記録する。
このとき、同じ属性の値を取得するための経路情報であっても、CMDBの視点毎に異なる経路情報が生成される。そこで、管理装置は、コマンドパラメータの属性値を取得するためにたどる参照関係の回数(Relationship数)が最小となる視点の経路情報を、取得経路情報とする。
図11に、取得経路情報を基にラッパーコマンドを作成する手順を例示する。ラッパーコマンドの作成では、まず、ラッパーコマンドの基になるコマンドの実行実績を情報処理システムの各構成要素(サーバ等)のコマンドログから取得する。図11では、情報処理システムの構成要素であるサーバ1とサーバ99から取得されたコマンドが例示されている。より具体的には、サーバ1のコマンドログからは、"Watch -s 管理サーバA"、"Watch -s 臨時サーバX"が取得されている。また、サーバ99のコマンドログからは、"Watch
-s 管理サーバA"が取得されている。
また、図11の各コマンドログのコマンドが実行されたときの情報処理システムの構成が構成情報(CI)に例示されている。サーバ1で"Watch -s 管理サーバA"が、実行さ
れたとき、サーバ1の構成情報には、"関係:監視対象"という属性の属性値として"管理
サーバa"が指定されている。そして、管理サーバaの構成情報には、"サーバ名"という
属性の属性値として"管理サーバA"が指定されている。したがって、"Watch -s 管理サーバA"のパラメータ値である"管理サーバA"は、コマンドを実行するサーバの"関係:監視対象"という属性で参照される構成要素の"サーバ名"という属性を参照することで得られ
ることが分かる。
同様に、サーバ1で"Watch -s 臨時サーバX"が、実行されたとき、サーバ1の構成情
報(CI)には、"関係:監視対象"という属性の属性値として"管理サーバx"が指定され
ている。そして、管理サーバxの構成情報(CI)には、"サーバ名"という属性の属性値として"臨時サーバX"が指定されている。したがって、"Watch -s 臨時サーバX"のパラ
メータ値である"臨時サーバX"は、コマンドを実行するサーバの"関係:監視対象"という属性で参照される構成要素の"サーバ名"という属性を参照することで得られることが分かる。つまり、サーバ1のコマンドログから取得された、"Watch -s 管理サーバA"、"Watch -s 臨時サーバX"という実行結果は、一見異なるパラメータ(文字列)で実行したコマンドとなっているが、取得経路で記述すると、同一のパラメータになることが分かる。
また、サーバ99においても、サーバ1と同様、コマンドログから得られる"Watch -s 管理サーバA"というコマンドのパラメータに対して、コマンドが実行されたときの情報
処理システムの構成情報(CI)から得られる取得経路を用いることができる。そして、サーバ1とサーバ99のように、コマンドが運用される構成要素(サーバ)が異なっていても、パラメータ値が構成情報中の同一の種類の属性から取得できる場合、複数の構成要素で実行されるコマンドのパラメータが同一の取得経路で取得できる場合があることが分かる。
そこで、図11の例では、コマンドを"Watch -s サーバ/関係:監視対象/サーバ名"
と記述する。そして、管理装置は、所定個数、例えば、50個以上のコマンドのサンプルで同一の取得経路が得られたとき、ラッパーコマンドを作成する。なお、同じ親CIに属する構成要素のうち、該当コマンドを一度も実行していない構成に対しては、ラッパーコマンドは作成されない。コマンドログにコマンド実行の記録がないからである。
図12に、異なる視点から、異なる経路情報が得られる処理を例示する。CMDBの視点を変えると、同じ属性の値を取得するための経路情報が複数存在することがある。同じ属性の値を取得するための経路情報が複数存在する場合には、管理装置は、パラメータ値を取得するためにたどる参照回数(Relationship数)が最小となる視点の経路情報を、取得経路情報とする。例えば、図12で、A社サーバ1から、B社サーバ1のサーバ名を取得する経路は、業務視点では、サーバ/関係:物理サーバA1/関係:A社テナント/関係:データセンタ/関係:B社テナント/関係:物理サーバB/関係:B社サーバ1/@サーバ名という取得経路となる。一方、仮想化構想視点では、同一の構成要素から同一のパラメータ値を取得する経路が、サーバ/関係:アイランドA/関係:B社サーバ1/@サーバ名となる。
コマンド実行時には、管理装置は、経路情報を用いて属性の値を取得する。その際、構成情報の参照(Relationship)をたどる都度、CMDB内で構成情報(CI)の検索処理が発生し、速度性能が劣化する。そこで、管理装置は、速度性能の劣化を抑止するため、たどるRelationship数を極力少なくする。
図13に、ラッパーコマンド作成手順を例示する。ラッパーコマンド作成の前提として、情報処理システムの各構成要素でのコマンドログの取得と対応付けて、情報処理システムの構成情報(CI)とRelationが取得されているものとする。管理装置は、コマンドログ内の実行実績のあるコマンドのパラメータと構成情報(CI)とを突き合わせて、パラメータ値の取得経路情報を得る。そして、管理装置は、同一の取得経路情報が所定個数以上得られたときに、得られた取得経路情報をコマンドのパラメータとして、用いることができると判定する。そして、管理装置は、実行時のコマンドのパラメータに代えて、取得経路情報を用いてラッパーコマンドを作成する。作成されたラッパーコマンドは、コマンドが実行される構成要素(サーバ等)の構成情報に記述する。
なお、図13のコマンドログのコマンド"Watch -s 管理サーバA"のうち、"-s"は、固
定値のパラメータであり、本実施例でラッパーコマンド作成時の処理対象外のパラメータ
である。すなわち、"管理サーバA"のようにコマンド実行毎に変動する可能性のあるパラメータ値がラッパーコマンド作成時の処理対象のパラメータである。
以上のような実施例の処理に対して、コマンドログと構成情報を別々に収集し、対応付けを行わない場合には、次のような問題が生じる。
(1)コマンド実行時の構成情報が特定できないために、コマンドログのコマンドパラメータと構成情報(CI)の照合ができない。
(2)構成情報(CI)の収集からコマンドを実行するまでに時間差があると、その間に別の要因で構成情報が変更されてしまう可能性がある。
(3)情報処理システム内のサーバや製品間のクロックが同期していない可能性がある。そのため、異なるサーバや製品からコマンドログを個別に取得した場合、取得したコマンドログに対応付けて構成情報(CI)を取得しないと、精度のよい照合ができない場合が生じる。
<ラッパーコマンドの統一ルール化>
ラッパーコマンドの統一ルール化とは、親CIの配下にある複数のCI間で、共通のラッパーコマンドを親CIに定義する処理である。ラッパーコマンドの統一ルール化の手順は、以下の通りである。
(1)管理装置は、任意の視点の親CI配下の子CIの中で、同じラッパーコマンドを持つ子CIを兄弟CIと定義する。つまり、管理装置は、同じ親CIの配下に位置する子CIで、同一のコマンドと同一の取得経路を持つCIを兄弟CIとする。兄弟CIに対応する情報処理システムの構成要素は、同一のコマンドで運用管理作業を行なっているということがいえる。
図14に構成情報(CI)の親子関係を例示する。図14の例では、例えば、仮想化構想視点において、アイランドAという構成要素の構成情報が親CIである。また、サーバA、サーバBという構成要素の構成情報が子CIである。親CIの"関係"、"子"という属性の属性値として"サーバA"、"サーバB"が定義され、親CIと子CIとの関係が定義されている。したがって、サーバAとサーバBは仮想化構想視点では、同じアイランドAを親CIとする関係にあることが分かる。なお、業務視点では、例えば、物理サーバAの構成情報中の"関係"、"子"という属性の属性値として、"サーバA"と"サーバX"が定義されているが、"サーバB"は定義されてない。したがって、サーバAとサーバBは業務視点では、異なる物理サーバの構成情報を親CIとする関係にあることが分かる。
さらに、図14において、サーバA、サーバBの構成情報中のラッパーコマンドが共通する場合に、サーバA、サーバBの構成情報は、兄弟CIとなる。ここでは、サーバA、サーバBが共通のラッパーコマンドを有し、兄弟CIであるとする。
(2)管理装置は、コマンドログに対応付けられたコマンド実行時のCIのうち、兄弟CI間で共通に保持し、かつ、同じ親CI配下の兄弟CI以外の子CIと値が異なる属性の値(複数)を兄弟CI判定用のキーとして設定する。
図15に、兄弟CI判定用のキーを例示する。図15は、図14で例示されたサーバA、サーバBの構成情報(CI)をさらに具体的に例示する。サーバA、サーバBの構成情報(CI)は、同一のラッパーコマンドを保持している。したがって、サーバA、サーバBの構成情報(CI)は、兄弟CIである。また、サーバA、サーバBの構成情報(CI)は、ともに、"OS"の属性値が"Linux"、"ソフト"の属性値が"運用ソフトA"で共通する。そこで、属性"OS"の属性値と属性"ソフト"の属性値が兄弟CI判定用のキーとなる。
(3)兄弟CIが存在するとき、親CI配下に同じルールで運用管理作業を行なっている構成要素(サーバ等)が存在することがわかる。このとき、管理装置は、兄弟CIの持つ
ラッパーコマンド名と、兄弟CI一覧と、兄弟CI判定用のキーを統一ルールとして親CIに追加する。
図16に、兄弟CI判定用のキーを統一ルールとして親CIに追加する処理を例示する。親CIであるアイランドAの構成情報に、"統一ルール"という属性が追加され、ラッパーコマンド、対象となる子CI(サーバA、サーバB等)、および、兄弟CI判定用のキーとして属性"キー1"、"キー2"が追加されている。
(4)管理装置は、(1)から(3)を上位階層の親子関係に適用する。すなわち、管理装置は、上記(1)から(3)を行った親CIを、(1)における子CIとみなし、次は親CIと祖父母CIとの関係で上記(1)から(3)を行う。
図17に、上位階層の親子関係に統一ルール化を適用する処理を例示する。すなわち、図16で例示した親CIであるアイランドAの構成情報に対して、親CIとなるデータセンタの構成情報と親子関係にある子CIに(1)〜(3)の処理を実行する。すなわち、データセンタの構成情報に対して、子CIとなるアイランドAとアイランドBの構成情報から取得される、共通のラッパーコマンド、対象となる子CI(アイランドA、アイランドB等)、および、兄弟CI判定用のキーとして属性"キー1"が追加されている。以上のようにして(1)から(3)の処理が再帰的に実行される。(1)から(3)の処理を統一ルール化ともいう。
このように、管理装置は、子CIと親CI、親CIと祖父母CI…という流れで、同じ階層のCI間で兄弟CIを定義できる限り、最上階層(root)のCI(例:データセンタCI)までたどりながら(1)から(3)を繰り返す。管理装置は、兄弟CIを定義できないとき、ラッパーコマンドの統一ルール化を終了し、ラッパーコマンドの代表ルール化を開始する。
例えば、データセンタに3つのアイランドA、B、Cが属している場合を考える。Aの持つラッパーコマンドがB、Cに存在しないとき、そのラッパーコマンドはアイランドA独自のものなので、親であるデータセンタの構成情報に組み込むこと(統一ルール化)はしない。図18に、統一ルール化できない親子関係を例示する。
以上のような統一ルール化により、管理装置は、兄弟CI、つまり、同じルールで運用管理作業を行なっているCI(すなわち、CIに対応する構成要素)の範囲を、運用上の階層を超えて拡大する。ラッパーコマンドの統一ルールが最大化した場合、そのラッパーコマンドはデータセンタ内全てのサーバで実行可能な状態になる。
<ラッパーコマンドの代表ルール化>
統一ルール化の過程で、データセンタ全体まで統一化することなく統一ルール化が終了したとき、ラッパーコマンドは、統一ルール化が終了した親CI配下で利用可能なことがわかる。統一ルール化が終了した親CIを、代表CIと呼称する。例えば、図18の例では、物理サーバAのCIと物理サーバBのCIとはラッパーコマンドが異なるため、統一ルール化の上位階層への処理が物理サーバAのCIと物理サーバBのCIとにおいて終了する。この場合、統一ルール化が終了した親CIである物理サーバAのCIと物理サーバBのCIとが代表CIとなる。本実施例では、管理装置は、最上階層のCIから代表CIまでの関係を示すリレーション情報とラッパーコマンド名を、最上階層のCIに設定する。この設定を代表ルールと呼称する。最上階層のCIから代表CIまでの関係を示すリレーション情報が参照情報の一例である。
図19に、代表ルール化の処理を例示する。管理装置は、最上階層のCIに"代表ルー
ル"という属性を追加し、代表ルールとなるラッパーコマンドを定義する。さらに、管理
装置は、属性"代表"の属性値として、ラッパーコマンドAが統一ルール化されている親CIへのリレーション情報を定義する。代表ルール化によって、管理装置は、ラッパーコマンドを実行できる親CIを特定できる。なお、ラッパーコマンドの作成、統一ルール化、代表ルール化を併せてコマンドの抽象化とも呼称する。
例えば、図19では、最上位階層に、"データセンタ"というCIがあり、"データセン
タ"というCIの子CIとして、"A社テナント"というCIがある。以下、"名称"という
CIを単に、"名称"CIと呼ぶことにする。図19では、さらに、"A社テナント"CIの子CIとして、”物理サーバA”CIがある。そして、ラッパーコマンドAは、”物理サーバA”CIを代表CIとして定義される。そのため、最上位階層の"データセンタ"CIに、ラッパーコマンドを実行する代表CIへのリレーション情報(A社テナント/物理サーバA)が定義されている。
<ラッパーコマンドの継承>
図20は、ラッパーコマンドの継承を例示する。ラッパーコマンドの継承は、ラッパーコマンドを未作成の構成情報(CI)に対して、他の構成情報(CI)において既存のラッパーコマンドを適用する機能である。ラッパーコマンドの継承では、管理装置は、以下の手順を採る。
(1)管理装置は、任意の視点の親CI配下の子CIの中で、ラッパーコマンドを未作成のCI(未知CI)に定義された情報を収集する。例えば、管理装置は、構成要素(サーバ等)の運用実績がないために、ラッパーコマンドを作成できなかった構成情報(CI)や、新たに追加された構成情報(CI)の情報を収集する。ここで情報が収集されたCIを以下未設定のCIと呼ぶ。
(2)管理装置は、未設定CIの属性の値が、未設定CIの属する親CI配下の候補CIの持つ兄弟CI判定用のキーの値と所定値以上、例えば30%以上一致する場合、未設定CIはその候補CIと同じルールを適用可能であると判定する。そこで、管理装置は、未設定CIをその候補CIの兄弟CIとして追加する。また、例えば、未設定CIが複数の候補CIの兄弟CI判定用のキーの値と30%以上一致する場合、管理装置は、一致する兄弟CI判定用のキーの値の割合が最も高い候補CIの兄弟CIとして未設定CIを追加する。
(3)未設定CIの追加先の兄弟CIが持つラッパーコマンドを、未設定CIに設定する。
上記(1)〜(3)を行った子CIを、(1)における親CIとみなし、次は子CIと孫CIとの関係で上記(1)から(3)を行う。図20に、以上の手順を例示する。図20では、管理装置は、"新たな子"として示される未設定CIの属性が、親CIの属性"統
一ルール"に設定された、属性"キー1"、"キー2"の値である兄弟CI判定用のキーの値
と比較する。そして、比較の結果、未設定CIの構成情報の属性の値が、兄弟CI判定用のキーの値と所定値以上一致すると、管理装置は、未設定CIの構成要素の名称"サーバ
X"を親CIに、対象として追加するとともに、親CIに設定されたラッパーコマンドを
未設定CIに追加する。
このように、管理装置は、統一ルール化とは逆向きに、親CIと子CI、子CIと孫CI・・・という流れで最上階層から最下階層の構成情報(例えば、サーバの構成情報)までたどりながら(1)から(3)を繰り返す。この処理により、管理装置は、同じラッパーコマンドで運用可能な構成情報(CI)の範囲を、運用上の階層を超えて拡大する。
なお、以上の処理例では、未設定CIの構成情報を兄弟CIに追加するときの判定の所定値として、兄弟CI判定用のキーの値のうち、例えば、30パーセントとした。この値は高ければ、ラッパーコマンドがより正確に実行されるようになる。ただし、この値が高
いと、それだけ、ラッパーコマンドを適用する範囲が狭くなる。
<ラッパーコマンドを利用したコマンドの一括実行>
図21に、ラッパーコマンドを利用したコマンドの一括実行の手順を例示する。ラッパーコマンドの抽象化と継承が完了したとき、管理装置は、全てのラッパーコマンド名と、個々のラッパーコマンドを実行可能なサーバの情報(統一ルール又は代表ルール)を保有する。
(1)図21のように、例えば、情報処理システムの管理者によって、最上位階層のCIである"データセンタ"CIからラッパーコマンドが実行されたとき、管理装置は、以下の手順で同じラッパーコマンドを持つ全てのサーバでコマンドを一括実行する。コマンドに対するパラメータを複数のCI間で統一化してラッパーコマンドが作成されているため、ラッパーコマンドは、抽象化されたコマンドということもできる。以下の手順では、管理装置は、抽象化されたラッパーコマンドのパラメータを具体的な値に置き換える。このパラメータの置き換えを翻訳ともいう。管理装置は、ラッパーコマンドを翻訳し、該当するサーバで遠隔実行する。
(2)管理装置は、代表ルールが存在する場合、代表ルールに設定されているリレーション情報を利用し、代表CIへ移動する。すでに説明したように、図19に、代表ルールが例示されている。すなわち、最上位階層の"データセンタ"CIに、ラッパーコマンドを実行する代表CIへのリレーション情報(A社テナント/物理サーバA)が定義されている。そこで、管理装置は、リレーション情報をたどり、例えば、"データセンタ"CIから代表CIである”物理サーバA”CIに移動する。
(3)管理装置は、代表CIの統一ルールに設定されている兄弟CI一覧を利用し、ラッパーコマンドを実行可能なサーバに対応するCIまで、階層の上から下へと移動する。管理装置は、統一ルールを利用して、ラッパーコマンドを実行させるサーバを探索する、ということもできる。なお、サーバ探索時、管理装置は、移動先の個々のCIで定義された個々のサーバに対し、後述のラッパーコマンドの誤動作防止を実施する。
(4)さらに、管理装置は、個々のサーバで、ラッパーコマンドの記述内容にしたがい、コマンドを、取得経路情報を利用してCIから取得したコマンドパラメータを指定して実行する。ここで、管理装置がネットワークで接続された個々のサーバでコマンドを実行するために、例えば、リモートプロシジャコール、Secure Shell(SSH)等の遠隔実行技術を用いることができる。
図22は、統一ルール化が、最上位階層の構成情報(CI)である"データセンタ"CIまでなされた情報処理システムにおけるラッパーコマンドの実行例である。したがって、図21の処理例と比較し、図22では、代表CIへ移動が省略される。
なお、以上のような管理装置によるコマンドの遠隔実行に代えて、管理装置が情報処理システムを管理する管理者にコマンドを実行するように支援するようにしてもよい。例えば、管理装置は、上記(1)から(3)の手順で、代表CIへ移動、兄弟CIへの移動、ラッパーコマンドの誤動作防止を実行後、管理者にラッパーコマンドをサーバの属性に翻訳したコマンドを提示すればよい。管理者は、管理装置からの提示にしたがってコマンドを遠隔実行すればよい。遠隔実行では、管理者がコマンド実行対象のサーバをマニュアルで指定すればよい。
管理装置は、管理者からの問い合わせに対して、実行するコマンドを通知してもよい。管理者が管理装置に対し、ラッパーコマンドと実行対象のサーバを指定して問い合わせると、管理装置が実行対象のサーバの属性に翻訳後のコマンドを管理者に通知すればよい。管理者は、例えば、マニュアル操作でネットワーク上をサーバに移動し、通知されたコマンドを直接実行し、意図した作業を行えばよい。
<ラッパーコマンドの誤動作防止>
図23に、ラッパーコマンドの誤動作防止の処理を例示する。コマンドの一括実行により、ラッパーコマンドを実行する前に、図22に例示される手順で、管理装置は、実行対象のサーバでのラッパーコマンドの誤動作を防止する。
(1)管理装置は、ラッパーコマンドを実行する対象サーバのCIを収集し、最新の属性の値と兄弟CI判別キーとを比較する。最新の属性の値が現在値の一例である。なお、本実施例では、最新のCIは、MDRにより収集されるものとする。また、構成情報を収集するMDRの処理例は、すでに、上述のウェブサイト等において提案済みであるので、本実施例では、その詳細は省略する。
例えば、図23の例では、統一ルールの兄弟CI判別キーとして、キー1(例えば、OSの名称)、キー2(例えば、実行されるソフトウェアの名称)が親CIに定義されている。そこで、管理装置は、親CIに定義された兄弟CI判別キーと、子CIのCIとを比較する。
(2)上記比較の結果、一致した属性の値の数が兄弟CI判定用キーの数の所定以下(例えば、30%以下)である場合、対象サーバの環境はラッパーコマンドを統一ルール化するとき、あるいは継承がなされたときから変化したと推定される。そこで、管理装置は、上記対象サーバへのラッパーコマンドの実行を中止する。さらに、対象サーバは兄弟CIの条件を満たしていないので、管理装置は、兄弟CIから除名する。図23の例では、"
サーバB"CIにおいて、ラッパーコマンドAが削除されるとともに、親CIの統一ルー
ル中で、ラッパーコマンドの実行対象を示す兄弟CIの一覧から、サーバBが削除される。
なお、上記手順で誤動作の防止を実行しない場合、例えば、管理者は、ラッパーコマンドの前提条件を人手で作成し、運用環境を人手で確認することになる。つまり、管理者は、人手で過去に作成したラッパーコマンドを現在も実行可能かどうかチェックすることになる。人手による方法では工数が掛かるとともに、チェックした後、ラッパーコマンドが実行されるまでの間に環境が変化し、前提条件を満たさなくなる可能性もある。
近年、データセンタへのサーバ集約が進んでいる。またクラウド化が進展し、ICT(Information and Communication Technology)システムでは、サーバの払い出しや返却などが頻繁に発生する。その結果、データセンタ内のシステム構成は動的に変化する複雑なものとなっている。その結果、システムの運用管理コストの増加が問題化している。本実施例において管理装置が解決する課題は、上記のようなサーバ集約された環境あるいはクラウド化された環境で、新たに発生したものである。
<システム構成>
図24は、実施例に係る管理装置10と、データ収集部2の関係を例示する図である。なお、データ収集部2を個々に区別する場合には、データ収集部2−1、データ収集部2−2のように呼ぶ。データ収集部2は、例えば、MDRとして機能するサーバである。データ収集部2は、管理対象である情報処理システムの構成要素の構成情報(CI)とコマンドログを取得し、管理装置10内のデータ管理テーブルに登録する。データ管理テーブルは、例えば、FCMDB内に格納できる。
管理装置10は、情報処理システムの構成情報(CI)とコマンドログを格納するデータ管理テーブルを用いて、ラッパーコマンドの作成、実行等を行うラッパーコマンド処理部100を有する。情報処理システムの管理者は、管理装置10にラッパーコマンドの作成、あるいは実行を指示し、管理装置10は、管理者の指示にしたがって、ラッパーコマンドの作成、あるいは実行等のラッパーコマンドに関する処理を実行する。
図25は、ラッパーコマンド処理部100を含む管理装置10の構成を例示する図である。上述のように、データ収集部2は、管理対象である情報処理システムの構成情報とコマンドログを取得し、管理装置10内の構成情報、コマンドログ管理テーブルに登録する。
本実施例では、管理装置10は、さらにラッパーコマンド管理テーブル104を有する。また、管理装置10は、ラッパーコマンド処理部100として、構成情報・コマンドログ比較部101、ラッパーコマンド生成部102、ラッパーコマンド実行部103を有する。管理装置10は、例えば、ラッパーコマンド処理部100、構成情報・コマンドログ比較部101、ラッパーコマンド生成部102、ラッパーコマンド実行部103として、主記憶装置上のコンピュータプログラムを実行する。
<<構成情報・コマンドログ比較部>>
構成情報・コマンドログ比較部101は、コマンドログと、CIとを読み出し、コマンドパラメータと構成情報の属性の値を突き合わせて、パラメータ取得経路候補リストを作成する。構成情報・コマンドログ比較部101が構成情報と前記それぞれの情報処理装置で実行されたコマンドを含むログ情報とを読み出す手段の一例である。
<<ラッパーコマンド生成部>>
ラッパーコマンド生成部102は、構成情報・コマンドログ比較部101によって作成されたパラメータ取得経路候補リストから、ラッパーコマンドを作成し、ラッパーコマンド管理テーブル104に登録する。
また、ラッパーコマンド生成部102は、統一ルール、代表ルールを作成し、ラッパーコマンド管理テーブル104にそれぞれ登録する。
さらに、ラッパーコマンド生成部102は、ラッパーコマンド継承判定を行い、兄弟CIに追加されるCIをラッパーコマンド管理テーブル104に登録する。
<<ラッパーコマンド実行部>>
ラッパーコマンド実行部103は、ラッパーコマンド管理テーブル104を利用して、ラッパーコマンドを実行可能なサーバを探索する。
さらに、ラッパーコマンド実行部103は、ラッパーコマンド実行前に、誤動作防止を実行する。すなわち、ラッパーコマンド実行部103は、ラッパーコマンドの実行判定を行い、実行条件を満たしていないサーバをラッパーコマンド管理テーブルから削除する。
<<ハードウェア構成>>
図26に、管理装置10のハードウェア構成を例示する。管理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、主記憶装置12、外部記憶装置13、通信インターフェー
ス14、可搬記憶媒体接続装置15、表示装置16、入力装置17等を有する。
CPU11は、主記憶装置12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、管理装置10の機能を提供する。CPU11は、1個に限定されず、複数のコアを含むものでもよい。
主記憶装置12は、CPU11が実行するコンピュータプログラム、CPU11が処理するデータ等を記憶する。主記憶装置12は、不揮発性のROM(Read Only Memory)と、揮発性のDRAM(Dynamic Random Access Memory)とを含むようにしてもよい。外部記憶装置13は、例えば、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスク、フラッ
シュメモリなどによるソリッド・ステート・ドライブ(SSD)等である。外部記憶装置13には、主記憶装置12に展開されるコンピュータプログラム、あるいは、CPU11が処理するデータ等が格納される。
通信インターフェース14は、NIC(Network Interface Card)とも呼ばれる。通信インターフェース14は、例えば、LAN(Local Area Network)のインターフェースである。可搬記憶媒体入出力装置15は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク、フラッシュメモリカード等の入出力装置である。
表示装置16は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。表示装置14は、インターフェースを通じて、CPU11に接続される。インターフェースは、例えば、VGA(Video Graphics Array)等のグラフィックスモジュール、DVI(Digital Visual Interface)等のインターフェースである。入力装置17は、キーボード、マウス、タッチパネル、静電パッド等の入力装置である。
なお、図26は、管理装置10として、単独のコンピュータを例示する。しかし、管理装置10は、相互に連携し、処理を分担して実行する複数のコンピュータを含むシステムであってもよい。この場合、複数のコンピュータ間の物理的な距離に限定がある訳ではない。
<データ例>
図27に、構成情報(CI)を例示する。構成情報は、管理対象の情報処理システムからデータ収集部2により収集され、CMDB等のデータベースに登録される。構成情報の1つのレコードは、例えば、GID、種別名、関係、属性、収集時刻等のフィールドを有する。図27のレコード自体を構成情報(CI)ともいう。ただし、登録されたレコードの集合を構成情報ともいう。
GIDのフィールドは、構成情報の各レコードに対応する構成要素を識別する識別情報を格納する。ここで、構成要素とは、サーバ等、管理対象の情報処理システムの機器をいう。したがって、管理対象の情報処理システムにおいて、GIDはユニークである。また、GIDは、CIをユニークに識別する情報ということもできる。
機種名のフィールドは、機種名を格納する。機種名は、管理対象の情報処理システムの構成要素の名称であり、各レコードに対応する構成要素の種類等を例示する。例えば、機種名は、サーバ、物理サーバ、テナント、アイランド、データセンタ等である。また、テナント、あるいはアイランドは、複数のサーバの集合に付与される機種名である。
関係のフィールドは、CIのRelationとなる情報を格納する。図27の例では、関係のフィールドは、参照先の他のCIのGID(参照先のGID)を格納する。参照先のGIDは、参照元の当該レコード(CI)から参照される階層関係にあるレコード(CI)のGIDである。管理装置は、関係に記載されたGIDをサーチすることで、構成情報の階層関係を認識する。
属性のフィールドには、各構成要素が有する属性名と属性値とが定義される。本実施例では、属性のフィールドには、属性名=属性値の形式で、複数の属性が定義可能である。
収集時刻は、当該レコードが登録された時刻である。収集時刻は、当該レコードの属性が収集された時刻ということもできる。
図28に、コマンドログ管理テーブルを例示する。コマンドログ管理テーブルは、管理対象の情報処理システムからデータ収集部2により収集されたコマンドログの集合を格納する。コマンドログ管理テーブルはCMDB等のデータベースに格納される。コマンドログ管理テーブルの1つのレコードは、例えば、コマンド、パラメータ1、パラメータ2、実行サーバ、実行時刻等のフィールドを有する。
なお、図28では、パラメータのフィールドが2つ(パラメータ1、パラメータ2)の場合が例示されている。しかし、コマンドログ管理テーブルのパラメータを格納するフィールドの数が2個に限定される訳ではない。例えば、パラメータのフィールドの数は、管理対象の情報処理システムで実行されるコマンドの中でパラメータ数が最大のものに対応するフィールド数としてもよい。また、例えば、パラメータのフィールドの数は、ラッパーコマンド作成の対象となるコマンドの中で、パラメータ数が最大のものに対応するフィールド数としてもよい。なお、管理装置10は、コマンドのパラメータ数別に、異なるコマンドログ管理テーブルを設けてもよい。
コマンドのフィールドは、管理対象である情報処理システム内のサーバ等で実行されるコマンド名を格納する。パラメータ1、パラメータ2のフィールドは、それぞれのコマンドで指定されたパラメータ値を格納する。実行サーバのフィールドは、コマンドが実行されたサーバを識別する情報が格納される。図28の例では、実行サーバのフィールドには、IPアドレスが例示されている。ただし、実行サーバのフィールドに設定される値がIPアドレスに限定される訳ではなく、例えば、通信インターフェースのMAC(Media Access Control)アドレス、ネットワーク上のノード名等であってもよい。実行時刻のフィールドは、コマンドが実行された日時を格納する。
図29に、パラメータ取得経路候補リストを例示する。パラメータ取得経路候補リストの各レコードは、ラッパーコマンドの候補となる各コマンドについて、構成情報・コマンドログ比較部101がパラメータを取得する経路を定義する。すでに、図11で説明したように、管理装置10(ラッパーコマンド生成部102)は、図29のコマンドログ管理テーブルに格納されたコマンドログからコマンドとパラメータを取得し、具体的にパラメータに代えて、パラメータ取得経路を指定し、ラッパーコマンドを生成する。パラメータ取得経路候補リストの各レコードは、コマンドログの各コマンドについて、各パラメータの取得経路を記述する。管理装置10は、パラメータ取得経路候補リストを基に、所定個数、例えば、50個以上のコマンドのサンプルで同一の取得経路が得られたとき、ラッパーコマンドを作成する。
図29のように、パラメータ取得経路候補リストの各レコードは、コマンド、パラメータ1、パラメータ2、パラメータ2取得経路、パラメータ2取得Relation数、実行サーバ、実行時刻等のフィールドを有する。
ここで、コマンドのフィールドは、コマンドログから取得されたコマンドの名称を格納する。パラメータ1、2のフィールドは、それぞれ、コマンドに指定されたパラメータを格納する。このうち、図29の例では、パラメータ1は値が固定のパラメータ("−s"等)である。また、パラメータ2は値が可変のパラメータ(サーバの識別情報等)である。
パラメータ2取得経路のフィールドは、パラメータ2の値を取得する経路を格納する。例えば、図27の構成情報の関係を用いて、サーバ/関係/サーバ/@IPアドレスのように定義される。サーバ/関係/サーバ/@IPアドレスは、例えば、コマンドが実行されたサーバの構成情報(サーバCI)で、関係という属性の属性値として指定される参照先サーバの構成情報(参照先サーバCI)にあるIPアドレスを用いるという意味である。ただし、図29のパラメータ取得経路は一例であり、パラメータ取得経路の指定が、図
29の形式に限定される訳ではない。
パラメータ2取得Relation数のフィールドの値は、パラメータ取得経路をたどる場合に、値にたどりつくまでの参照関係の回数を指定する。実行サーバ、実行時刻のフィールドについては、図28のコマンドログ管理テーブルと同様である。
なお、図29の例では、値が可変のパラメータは、パラメータ2であり、パラメータ値を取得経路は、パラメータ2に対して記述される。しかし、パラメータ2取得経路リストの構成が図29に限定される訳ではない。例えば、パラメータ数が2に限定される訳ではない。また、値が可変のパラメータは、パラメータ2に限定される訳ではない。値が可変のパラメータ数が1つに限定される訳でもない。例えば、2以上の値が可変のパラメータを有するコマンドについて、ラッパーコマンドを作成する場合、管理装置10は、値が可変のパラメータ数分、パラメータ、パラメータ取得経路、パラメータ取得Relation数の各フィールドを設ければよい。なお、管理装置10は、値が可変のパラメータ数別に、異なる構成のパラメータ取得経路候補リストを設けてもよい。
図30にラッパーコマンド管理テーブル104を例示する。ラッパーコマンド管理テーブル104は、ラッパーコマンド生成部102が生成したラッパーコマンドを登録するテーブルである。ラッパーコマンド管理テーブル104は、GID、ラッパーコマンドID、コマンド、(パラメータ、種類、値)の組を含む。なお、(パラメータ、種類、値)の組として、1つのコマンド(GID)に対して図30では2組指定されているが、1つのコマンドについて、(パラメータ、種類、値)の組が、2組に限定される訳ではない。
GIDのフィールドは、図27の構成情報で説明したように、管理対象の情報処理システムの構成要素(サーバ等の機器)の識別情報を格納する。ラッパーコマンドIDのフィールドは、ラッパーコマンド管理テーブル104のレコードをユニークに識別する情報を格納する。コマンドのフィールドは、コマンドログから取得したコマンドの名称を格納する。
(パラメータ、種類、値)の組のフィールドには、ラッパーコマンドのコマンドのパラメータが指定される。このうち、パラメータのフィールドは、パラメータを識別情報、例えば、パラメータ1、パラメータ2等を格納する。また、種類のフィールドは、パラメータの種類を格納する。パラメータの種類は、例えば、固定値、取得経路情報等である。さらに、値のフィールドはパラメータ値を格納する。ただし、種類のフィールドに格納された情報が"取得経路情報"である場合、値のフィールドは、GIDで指定される構成要素から、パラメータを取得する取得経路を格納する。取得経路は、例えば、サーバ/関係/物理サーバ/@IPアドレス等である。
図31に統一ルールのテーブルを例示する。統一ルールのテーブルは、各ラッパーコマンドに対して兄弟CI判定用キーを定義したテーブルである。ラッパーコマンド生成部102は、兄弟CIの判定、あるいは、継承の実行時、統一ルールのテーブルを参照する。
統一ルールのテーブルは、GID、ラッパーコマンドID、対象、兄弟CI判定用キーの各フィールドを有する。このうち、GID、およびラッパーコマンドIDは、図30のラッパーコマンド管理テーブルと同様であるので、その説明を省略する。対象のフィールドは、ラッパーコマンドが実行される対象の構成要素が指定される。対象のフィールドに複数の構成要素(GID)が指定されている場合、指定された構成要素は互いに兄弟CIの関係にある構成要素を意味する。図31の例では、対象として、構成要素のGIDが指定されている。また、兄弟CI判定用キーのフィールドは、兄弟CI判定用キーを格納する。
図32に代表ルールのテーブルを例示する。代表ルールのテーブルは、最上位階層のCIから各ラッパーコマンドの代表CIへ至る経路を定義する。図32のように、代表ルールのテーブルは、GID、ラッパーコマンドID、対象、リレーション情報の各フィールドを有する。このうち、GID、ラッパーコマンドIDは、図30のラッパーコマンド管理テーブルと同様であるので、その説明を省略する。対象のフィールドは、各ラッパーコマンドの代表CIを格納する。図32の例では、代表CIに対応する構成要素のGIDが設定されている。また、リレーション情報のフィールドは、最上位階層のCIから各ラッパーコマンドの代表CIへ至る経路を格納する。図32の例では、最上位階層を"データ
センタ"CIとして、テナント(GID002)に至る経路が定義されている。
<処理フロー>
図33−図39に、管理装置10で実行される処理のフローチャートを例示する。管理装置10のCPU11は、ラッパーコマンド生成部102として、主記憶装置12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムにより、図33の処理を実行する。管理装置10のCPU11は、ラッパーコマンド実行部103として、主記憶装置12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムにより、図34の処理を実行する。
図33は、ラッパーコマンド生成時の処理を例示するフローチャートである。この処理では、構成情報・コマンドログ比較部101とラッパーコマンド生成部102は、ラッパーコマンドの作成を実行する(S1)。なお、ラッパーコマンド作成の具体的な処理は、図35、図36にしたがって、後述する。
次に、ラッパーコマンド生成部102は、ラッパーコマンドの統一ルール化を実行する(S2−1)。次に、ラッパーコマンド生成部102は、各ラッパーコマンドにおいて代表CIが存在する場合、ラッパーコマンドの代表ルール化を実行する(S2−2)。統一ルール化と、代表ルール化については、図37にしたがって、後述する。次に、ラッパーコマンド生成部102は、ラッパーコマンドの継承を実行する(S4)。ラッパーコマンドの継承については、図38にしたがって、後述する。
図34は、ラッパーコマンド実行部103の処理を例示するフローチャートである。この処理では、まず、ラッパーコマンド実行部103は、コマンドの一括実行を行う(S5−1)。ただし、ラッパーコマンド実行部103は、コマンドの一括実行とともに、誤動作防止を実行する(S5−2)。ラッパーコマンド実行部の処理の詳細は、図39にしたがって後述する。
図35に、構成情報・コマンドログ比較部101の処理の詳細を例示する。図35は、1つの親CI配下の子CIに対応する構成要素、例えば、サーバに対するラッパーコマンド作成処理を例示する。したがって、ラッパーコマンド生成部102は、図10に例示した異なる視点による、複数階層のCIの参照関係において、親CIを変更して処理を繰り返すことで、各階層に属するCIに対応する構成要素について、ラッパーコマンドを作成できる。
また、図35は、1つのコマンドについて、ラッパーコマンドの作成処理を例示する。したがって、構成情報・コマンドログ比較部101とラッパーコマンド生成部102は、管理対象の情報処理システムで実行されるコマンドを変更して処理を繰り返すことで、管理対象の情報処理システムで実行される複数のコマンドをラッパーコマンド化できる。
図35では、構成情報・コマンドログ比較部101は、同じ親CI配下の子CIに対応するサーバの台数分の繰り返しを実行する(S11)。さらに、構成情報・コマンドログ
比較部101は、現在処理対象のサーバにおいて、コマンドが実行された回数分の繰り返しを実行する(S12)。
そして、構成情報・コマンドログ比較部101は、現在処理対象のサーバのコマンドログから、コマンドの実行結果を1つ取得する。そして、ラッパーコマンド生成部102は、取得したコマンドのパラメータと実行日時を取得する。そして、構成情報・コマンドログ比較部101は、コマンドのパラメータと、コマンドの実行日時に対応するサーバの構成情報とを比較するため、コマンドの実行日時に対応するサーバの構成情報を検索する(S13)。なお、S13の処理は、現在処理対象のサーバの他、現在処理対象のサーバから参照関係(Relation)が近い他のサーバに対しても、S15の判定にしたがって繰り返し実行される。また、現在処理対象のサーバから見て、S13で検索された構成情報までにたどる参照関係(Relation)を取得経路と呼ぶ。ただし、取得経路は、パラメータ値と一致する構成情報までの経路であることから、構成情報の取得経路とも呼ぶ。また、図36の処理の結果、ラッパーコマンドに用いられる取得経路をパラメータ取得経路と呼ぶ。構成情報・コマンドログ比較部101は、構成情報と前記それぞれの情報処理装置で実行されたコマンドを含むログ情報とを読み出す手段の一例として、S13の処理を実行する。
そして、構成情報・コマンドログ比較部101は、検索した構成情報の属性の中に、コマンドのパラメータと同じ値のものがあるか否かを判定する(S14)。S14の判定で、コマンドのパラメータと同じ値の構成情報の属性が存在する場合、構成情報・コマンドログ比較部101は、構成情報の取得経路と、コマンドが実行された日時と、取得経路の参照関係(Relation)数を一組にして、パラメータ取得経路候補リストに追加する(S16)。
一方、S14の判定でコマンドのパラメータと同じ値の構成情報の属性が存在しない場合、構成情報・コマンドログ比較部101は、現在処理対象のサーバに対応するCIの参照関係(Relation)で、たどることができるもので、未検索のCIがあるか否かを判定する(S15)。S15の判定で未検索のCIがある場合、ラッパーコマンド生成部102は、制御をS13に戻し、参照関係(Relation)の階層において、次に近いCIを検索し、S13以下の処理を繰り返す。また、S15の判定で未検索のCIがない場合、ラッパーコマンド生成部102は、S12による繰り返し、さらには、S11による繰り返しを実行する。
図36は、ラッパーコマンド生成部102の処理を例示する図である。
ラッパーコマンド生成部102は、図35に例示した構成情報・コマンドログ比較部101の処理の後、図36で例示される処理を実行する。この処理では、ラッパーコマンド生成部102は、S11、S12の繰り返しによって取得できたパラメータ取得経路候補リストに同じ取得経路のものが所定個数、例えば、50個以上存在するか否かを判定する(S17)。
S17の判定でパラメータ取得経路候補リストに同じ取得経路のものが所定個数存在する場合、ラッパーコマンド生成部102は、パラメータ取得経路候補のうち、値(構成情報の属性)を取得するまでにたどった参照関係(Relation)数が最小の取得経路をパラメータ取得経路情報として定義し、主記憶装置12に格納する(S18)。ラッパーコマンド生成部102は、経路情報を抽出する手段の一例として、S17、S18の処理を実行する。
そして、ラッパーコマンド生成部102は、パラメータ取得経路情報が定義された処理対象のサーバに、ラッパーコマンドを生成し、ラッパーコマンド管理テーブルに格納する
(S19)。ラッパーコマンド生成部102は、第1の情報処理装置に割り当てる手段の一例として、S19の処理を実行する
一方、S17の判定でパラメータ取得経路候補リストに同じ取得経路のものが所定個数存在しない場合、ラッパーコマンド生成部102は、コマンドパラメータの文字列がすべてのコマンドログで一致するか否かを判定する(S1A)。S1Aの判定でコマンドパラメータの文字列がすべてのコマンドログで一致する場合、ラッパーコマンド生成部102は、コマンドパラメータを固定値とする。そして、ラッパーコマンド生成部102は、コマンド実行実績のあるサーバ、つまり、現在処理対象のサーバに、固定値でラッパーコマンドを作成し、ラッパーコマンド管理テーブルに格納する(S1B)。
また、S1Aでコマンドパラメータの文字列がすべてのコマンドログで一致しない場合、現在処理中のコマンドのパラメータは、コマンド実行の度にユーザユーザが指定するものと考えることができる。そこで、ラッパーコマンド生成部102は、コマンドのパラメータを変動値とする。そして、ラッパーコマンド生成部102は、コマンド実行実績のあるサーバ、つまり、現在処理対象のサーバに、変動値でラッパーコマンドを作成し、ラッパーコマンド管理テーブルに格納する(S1C)。
図37に、統一ルール化および代表ルール化の処理の詳細を例示する。この処理では、ラッパーコマンド生成部102は、視点の数分繰り返しを実行する(S20)。
ラッパーコマンド生成部102は、CIの参照関係(Relation)の階層構造で、最下層のCIから順に、コマンドが実行された構成要素に対応するCIを探索する。例えば、ラッパーコマンド生成部102は、最下層のCIから順に、当該CIで実行されるラッパーコマンドがラッパーコマンド管理テーブルに定義されているか否かを判定すればよい(S21)。そして、ラッパーコマンド生成部102は、コマンドを実行した構成要素に対応するCIを現在のCIに設定する(S22)。
そして、ラッパーコマンド生成部102は、現在のCIの親CI(以下、現在の親CI)を求める。そして、ラッパーコマンド生成部102は、現在の親CIの配下で同じラッパーコマンドを持つ構成要素に対応するCI(以下、兄弟CI)が存在するか否かを判定する(S23)。
S23の判定で兄弟CIが存在する場合、ラッパーコマンド生成部102は、統一ルール化を実行する(S24)。(1):ラッパーコマンド生成部102は、兄弟CI間で共通
に保持し、かつ兄弟CI以外の子CIと値が異なる属性の値を兄弟CI判定用のキーとする。(2):ラッパーコマンド生成部102は、ラッパーコマンド名と、同じラッパーコマ
ンドを持つ子CI(兄弟CI)一覧と、兄弟CI判定用のキーを統一ルールとして親CIに追加する。(3):ラッパーコマンド生成部102は、現在の親CIに移動する。つまり
、ラッパーコマンド生成部102は、現在の親CIを現在のCIとし、1階層上位へ移動する。ラッパーコマンド生成部102は、第2のコマンドを前記参照元の構成情報に設定する設定手段の一例として、S23、S24の処理を実行する。また、ラッパーコマンド生成部102は、共通の属性値の組を前記参照元の構成情報に設定する手段の一例として、S24の処理を実行する。
次に、ラッパーコマンド生成部102は、移動先のCIの親CIが存在するか否かを判定する(S25)。S25の判定で親CIが存在する場合、ラッパーコマンド生成部102は、制御をS22に戻す。そして、ラッパーコマンド生成部102は、移動先の現在の親CI配下の子CIについて、S22以下の処理を実行する。S25の判定で親CIが存在しない場合、ラッパーコマンド生成部102は、制御をS27に進める。ラッパーコマンド生成部102は、繰り返す手段の一例として、S22、S24、およびS25の処理
を実行する。
また、S23の判定で、兄弟CIが存在しない場合、ラッパーコマンド生成部102は、代表ルール化を実行する(S26)。すなわち、ラッパーコマンド生成部102は、ラッパーコマンド名と、ラッパーコマンドを唯一持っている子CI(代表CI)までの経路情報を代表ルールとして最上階層のCIに追加する(S26)。その後、ラッパーコマンド生成部102は、制御をS27に進める。ラッパーコマンド生成部102は、所定の構成情報に設定する手段の一例として、S26の処理を実行する。また、最上階層のCIが、所定の構成情報の一例である。また、代表ルールとして設定される、ラッパーコマンドを唯一持っている子CI(代表CI)までの経路情報が、参照情報の一例である。
そして、ラッパーコマンド生成部102は、現在の視点のCIの階層構造中で、コマンドが実行された構成要素に対応するCIで、未処理のCIが存在するか否かを判定する(S27)。S27の判定で、未処理のCIが存在する場合、ラッパーコマンド生成部102は、制御をS22に戻す。一方、S27の判定で未処理のCIが存在しない場合、視点の数分の繰り返しを実行し、その後、処理を終了する。
図38に、ラッパーコマンドの継承の詳細を例示する。この処理は、例えば、新たに追加されたCIでラッパーコマンドが未定義のCIに適用される。図38では、ラッパーコマンドが未定義のCIを未設定CIと呼ぶ。この処理では、ラッパーコマンド生成部102は、親CIから兄弟判定の用キーを読み出す(S40)。ラッパーコマンド生成部102は、共通の属性値の組を読み出す手段として、S40の処理を実行する。
そして、ラッパーコマンド生成部102は、未設定CIの構成情報の属性の値と、親CIが持つ兄弟CI判定用キーの値とが所定値以上、例えば、30%以上一致するか否かを判定する(S41)。ラッパーコマンド生成部102は、共通属性値を所定個数以上含む被参照構成情報を抽出する手段の一例として、S41の処理を実行する。
S41の判定で、未設定CIの構成情報の属性の値と、親CIが持つ兄弟CI判定用キーの値とが所定値以上一致する場合、ラッパーコマンド生成部102は、親CIの持つ統一ルールのテーブルのうち、一致する兄弟CI判定用のキーの値の割合が最も高いラッパーコマンドの対象に、未設定CIを追加する(S42)。そして、ラッパーコマンド生成部102は、未設定CIの追加先の兄弟CIが持つラッパーコマンドを、未設定CIにコピーする(S43)。ラッパーコマンド生成部102は、第2のコマンドを割り当てる手段として、S42、S43の処理を実行する。
一方、S41の判定で、未設定CIの構成情報の属性の値と、親CIが持つ兄弟CI判定用キーの値とが所定値以上一致するものがない場合、未設定CIは、親CI配下の既存のCIとは異なる運用目的を持つと考えられる。そのため、ラッパーコマンド生成部102は、この未設定CIをラッパーコマンド継承の対象から除外する。
図39に、コマンドの一括実行および誤動作防止の詳細を例示する。ラッパーコマンド実行部103は、例えば、管理者からラッパーコマンドの一括実行の指示を受け付けると、図39の処理を実行する。
この処理ではラッパーコマンド実行部103は、一括実行の指定を受けたラッパーコマンドの代表ルールが存在するか、否かを判定する(S51)。代表ルールが存在する場合、ラッパーコマンド実行部103は、代表CIに移動する(S52)。そして、ラッパーコマンド実行部103は、代表CIにおいて、統一ルールに記述されている対象の個数分、以下の処理繰り返し実行する(S53)。
そして、ラッパーコマンド実行部103は、末端のCIに到達するまで、対象のCIに再帰的に移動する(S54)。そして、対象CIにおいて、ラッパーコマンド実行部103は、対象CIの誤動作防止チェックを実行する。そして、ラッパーコマンド実行部103は、対象CIの誤動作防止チェックの結果、ラッパーコマンドを実行してもよいか、否かを判定する(S55)。ラッパーコマンド実行部103は、共通の属性値の組に対する現在値の組を収集する手段の一例として、S55の処理を実行する。また、ラッパーコマンド実行部103は、比較する手段の一例として、S55の処理を実行する。
S55の判定の結果、ラッパーコマンドを実行してもよい場合、ラッパーコマンド実行部103は、ラッパーコマンドを実行する(S56)。より具体的には、ラッパーコマンド実行部103は、ラッパーコマンドに指定されたパラメータ取得経路から構成情報の属性を取得し、ラッパーコマンドを通常のコマンドに翻訳する。そして、ラッパーコマンド実行部103は、対象CIに対応するサーバに対して、例えば、コマンドを遠隔実行する。また、ラッパーコマンド実行部103は、パラメータ値を取得する手段、および第2のコマンドを実行する手段の一例として、S56の処理を実行する。
一方、S55の判定の結果、ラッパーコマンドを実行することができない場合、ラッパーコマンド実行部103は、対象CIを兄弟CIから除名する。より具体的には、ラッパーコマンド実行部103は、親CIにおける兄弟CIの定義から、対象CIを削除する(S57)。ラッパーコマンド実行部103は、第2のコマンドの割り当て対象から除外する手段の一例として、S57の処理を実行する。
<実施例の効果>
以上述べたように、管理装置10は、運用管理作業を行うサーバに対するコマンドを一括実行可能にする。すなわち、データ収集部2が情報処理システムの各構成要素の構成情報と、コマンドログを収集することを前提に、ラッパーコマンド生成部102が、各構成要素に対してラッパーコマンドを生成する。管理装置10は、ラッパーコマンドを生成し、CIの階層構造の親CIに定義することで、子CIに対応する複数の構成要素(サーバ等)に関する運用管理の手順を統一し、管理作業の工数を低減できる。また、管理装置10は、共通のラッパーコマンドを実行する構成要素に対応して作成される兄弟CIについて、兄弟CI判定用キーを親CIに登録することで、兄弟CIの判定、未処理のCIに対する継承の処理等が容易に実行できる。すなわち、兄弟CIで共通する属性であって、親CI配下の他のCIと区別可能な属性を兄弟CI判定用キーとして用いることにより、管理装置10は、簡易に兄弟CI化の判定、および継承を実行できる。
管理装置10は、代表ルールを最上位階層のCIに定義することにより、ラッパーコマンドを実行する構成要素に対応するCIへの移動を高速化できる。管理装置10は、統一ルール化と継承により、運用階層を超えて、同じルールで運用管理作業を行うサーバにラッパーコマンドを配布することができる。
また、管理装置10は、階層構造を有するCIの親子関係に対して、上記ラッパーコマンドの作成、統一ルール化等を再帰的に処理する。したがって、管理装置10は、CIの階層構造を末端のCIからルートに向かってたどりつつ、複数階層に渡って、ラッパーコマンドの作成、統一ルール化をまとめて実施できる。
ラッパーコマンドの生成において、コマンドの同一のパラメータが所定個数以上コマンドログに存在するものがパラメータ取得候補リストとなるため(図35のS14)、複数の構成要素間のコマンドをラッパーコマンドで統一化する可能性を高めることができる。また、ラッパーコマンド生成部102は、パラメータ取得候補リスト中で、同一の取得経
路のものが所定個数以上ある場合に、ラッパーコマンドを作成するため(図36のS17)、複数の構成要素間のコマンドをラッパーコマンドで統一化する可能性をさらに高めることができる。
管理装置10は、例えば、データセンタ等のCIの階層構造で、最上位の階層から、運用環境の違いを意識することなく、コマンドを実行可能なサーバにおいてラッパーコマンドを一括で実行する。管理装置10は、コマンド実行前に、誤動作を防ぐためのチェックを行う。したがって、構成情報が変更された場合等において、誤ったコマンドの実行を抑制できる。また、CI等による構成情報は、MDR等のデータ収集部2で運用管理の際に収集可能である。このため、管理装置10は、管理対象の情報処理システムの構成要素に変更があった場合も、誤ったコマンドを実行する可能性を低減できる。例えば、MDR等のデータ収集部2は、所定の周期、構成変更発生時、あるいは、管理装置10から要求されたタイミング等において、構成情報を収集すればよい。
本管理装置10は、運用管理作業時に記録されるコマンドログと、CMDBが自動収集する構成情報を入力とするため、事前定義を極力低減して、本実施例の処理を実行することができる。これにより、管理装置10は、これまで自動化できなかった範囲にも自動化の適用範囲を広げ、オペレーション回数を減らすことにより作業コストと作業品質の向上を実現する。
本実施形態では、ラッパーコマンド生成の際、管理装置10は、業務視点/仮想化構想視点等、利用するCMDBの階層化構造情報を切替えて、ラッパーコマンドを生成する。そして、図36のS18において説明したように、ラッパーコマンド生成部102は、パラメータ取得経路候補のうち、値(構成情報の属性)を取得するまでにたどった参照関係(Relation)数が最小の取得経路をパラメータ取得経路情報として取得する。このため、管理装置10は、ラッパーコマンド実行時にパラメータを取得するためのコスト、手間を軽減できる。
また、本実施形態では、管理装置10は、図8,図10、図12、図14、図15に例示したように、CMDBの情報を参照して、ラッパーコマンドを階層化して統合する。そのため、管理者は、最上位のCIに対応する構成要素から一括してコマンドを実行することもできる。また、管理者は、代表ルールで規定された下位のCIに対応する構成要素を選択してコマンドを実行することもできる。すなわち、管理者は、運用管理のコマンドを一括して実行すること、特定の環境を選択して運用管理のコマンド実行すること、あるいは、特定の環境を選択的に除外して運用管理のコマンド実行することが可能となる。
<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
<その他>
本実施形態は、以下の態様(付記と呼ぶ)も含む。付記の各構成は、他の付記の構成と組み合わせることができる。
(付記1)
1以上のそれぞれの情報処理装置の属性値およびそれぞれの情報処理装置と他の情報装置との参照関係を含むそれぞれの情報処理装置の構成情報と前記それぞれの情報処理装置で実行された第1のコマンドを含むログ情報とを読み出す手段と、
前記第1のコマンドに指定されたパラメータ値と前記それぞれの情報処理装置の構成情報とを照合し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置の構成情報から前記パラメータ値と合致する属性値を含む第2の情報処理装置の構成情報に至るまでの構成情報間の関係を示す経路情報を抽出する手段と、
前記第1のコマンドに前記パラメータ値に代えて前記経路情報を指定した第2のコマンドを生成し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置に割り当てる手段と、を備える管理装置。
(付記2)
一の構成情報を参照元とする参照関係に対して、前記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドを前記参照元の構成情報に設定する設定手段と、
前記参照関係が複数階層繰り返される場合に、前記設定手段による処理を複数階層の参照元の構成情報と前記参照元の構成情報から参照される被参照構成情報との間で繰り返す手段と、をさらに備える付記1に記載の管理装置。
(付記3)
前記参照元の構成情報から参照される第1のグループの複数の被参照構成情報が共通に有し、前記第1のグループの被参照構成情報以外の構成情報が有しない、共通の属性値の組を前記参照元の構成情報に設定する手段をさらに備える付記2に記載の管理装置。
(付記4)
前記参照元の構成情報から参照される前記第1のグループ以外の被参照構成情報のうち、前記共通の属性値の組に含まれる共通属性値を所定個数以上含む被参照構成情報を抽出する手段と、
前記抽出された前記第1のグループ以外の被参照構成情報に対応する情報処理装置に、前記第1のグループの被参照構成情報に対応する情報処理装置間で共通に割り当てられた第2のコマンドを割り当てる手段と、をさらに備える付記3に記載の管理装置。
(付記5)
前記参照元の構成情報に設定された共通の属性値の組を有する一の前記被参照構成情報に対応する一の情報処理装置から、前記共通の属性値の組に対する現在値の組を収集する手段と、
前記共通の属性値の組と収集された現在値の組とを比較する手段と、
比較の結果、前記共通の属性値の組と収集された現地値の組との間に所定の限度以上の不一致がある場合に、前記一の情報処理装置を前記第2のコマンドの割り当て対象から除外する手段と、をさらに備える付記3または4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記一の構成情報を参照元とする参照関係に対して、前記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドが存在しない場合に、前記参照元とする一の構成情報を所定の構成情報か
ら参照するための参照情報を前記所定の構成情報に設定する手段をさらに備える付記2から5のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記7)
前記第2のコマンドに指定された経路情報からパラメータ値を取得する手段と、
前記取得した属性値をパラメータ値に指定して前記第2のコマンドを実行する手段と、を備える付記1から6のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記8)
コンピュータが、
1以上のそれぞれの情報処理装置の属性値およびそれぞれの情報処理装置と他の情報装置との参照関係を含むそれぞれの情報処理装置の構成情報と前記それぞれの情報処理装置で実行された第1のコマンドを含むログ情報とを読み出すステップと、
前記第1のコマンドに指定されたパラメータ値と前記それぞれの情報処理装置の構成情報とを照合し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置の構成情報から前記パラメータ値と合致する属性値を含む第2の情報処理装置の構成情報に至るまでの構成情報間の関係を示す経路情報を抽出するステップと、
前記第1のコマンドに前記パラメータ値に代えて前記経路情報を指定した第2のコマンドを生成し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置に割り当てるステップと、を実行する管理方法。
(付記9)
一の構成情報を参照元とする参照関係に対して、前記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドを前記参照元の構成情報に設定する設定ステップと、
前記参照関係が複数階層繰り返される場合に、前記設定ステップによる処理を複数階層の参照元の構成情報と前記参照元の構成情報から参照される被参照構成情報との間で繰り返すステップと、をさらに実行する付記8に記載の管理方法。
(付記10)
前記参照元の構成情報から参照される第1のグループの複数の被参照構成情報が共通に有し、前記第1のグループの被参照構成情報以外の構成情報が有しない、共通の属性値の組を前記参照元の構成情報に設定するステップをさらに実行する付記9に記載の管理方法。
(付記11)
前記参照元の構成情報から参照される前記第1のグループ以外の被参照構成情報のうち、前記共通の属性値の組に含まれる共通属性値を所定個数以上含む被参照構成情報を抽出するステップと、
前記抽出された前記第1のグループ以外の被参照構成情報に対応する情報処理装置に、前記第1のグループの被参照構成情報に対応する情報処理装置間で共通に割り当てられた第2のコマンドを割り当てるステップと、をさらに実行する付記10項に記載の管理方法。
(付記12)
前記参照元の構成情報に設定された共通の属性値の組を有する一の前記被参照構成情報に対応する一の情報処理装置から、前記共通の属性値の組に対する現在値の組を収集するステップと、
前記共通の属性値の組と収集された現在値の組とを比較するステップと、
比較の結果、前記共通の属性値の組と収集された現地値の組との間に所定の限度以上の
不一致がある場合に、前記一の情報処理装置を前記第2のコマンドの割り当て対象から除外するステップと、をさらに実行する付記10または11に記載の管理方法。
(付記13)
前記一の構成情報を参照元とする参照関係に対して、前記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドが存在しない場合に、前記参照元とする一の構成情報を所定の構成情報から参照するための参照情報を前記所定の構成情報に設定するステップ(図37、S26)をさらに実行する付記9から12のいずれか1項に記載の管理方法。
(付記14)
前記第2のコマンドに指定された経路情報からパラメータ値を取得するステップと、
前記取得した属性値をパラメータ値に指定して前記第2のコマンドを実行するステップと、をさらに実行する付記8から13のいずれか1項に記載の管理方法。
(付記15)
コンピュータに、
1以上のそれぞれの情報処理装置の属性値およびそれぞれの情報処理装置と他の情報装置との参照関係を含むそれぞれの情報処理装置の構成情報と前記それぞれの情報処理装置で実行された第1のコマンドを含むログ情報とを読み出すステップと、
前記第1のコマンドに指定されたパラメータ値と前記それぞれの情報処理装置の構成情報とを照合し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置の構成情報から前記パラメータ値と合致する属性値を含む第2の情報処理装置の構成情報に至るまでの構成情報間の関係を示す経路情報を抽出するステップと、
前記第1のコマンドに前記パラメータ値に代えて前記経路情報を指定した第2のコマンドを生成し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置に割り当てるステップと、を実行させるためのプログラム。
(付記16)
一の構成情報を参照元とする参照関係に対して、前記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドを前記参照元の構成情報に設定する設定ステップと、
前記参照関係が複数階層繰り返される場合に、前記設定ステップによる処理を複数階層の参照元の構成情報と前記参照元の構成情報から参照される被参照構成情報との間で繰り返すステップと、をさらに実行させるための付記15に記載のプログラム。
(付記17)
前記参照元の構成情報から参照される第1のグループの複数の被参照構成情報が共通に有し、前記第1のグループの被参照構成情報以外の構成情報が有しない、共通の属性値の組を前記参照元の構成情報に設定するステップをさらに実行させるための付記16に記載のプログラム。
(付記18)
前記参照元の構成情報から参照される前記第1のグループ以外の被参照構成情報のうち、前記共通の属性値の組に含まれる共通属性値を所定個数以上含む被参照構成情報を抽出するステップと、
前記抽出された前記第1のグループ以外の被参照構成情報に対応する情報処理装置に、前記第1のグループの被参照構成情報に対応する情報処理装置間で共通に割り当てられた第2のコマンドを割り当てるステップと、をさらに実行させるための付記17項に記載のプログラム。
(付記19)
前記参照元の構成情報に設定された共通の属性値の組を有する一の前記被参照構成情報に対応する一の情報処理装置から、前記共通の属性値の組に対する現在値の組を収集するステップと、
前記共通の属性値の組と収集された現在値の組とを比較するステップと、
比較の結果、前記共通の属性値の組と収集された現地値の組との間に所定の限度以上の不一致がある場合に、前記一の情報処理装置を前記第2のコマンドの割り当て対象から除外するステップと、をさらに実行させるための付記17または18に記載のプログラム。
(付記20)
前記一の構成情報を参照元とする参照関係に対して、前記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドが存在しない場合に、前記参照元とする一の構成情報を所定の構成情報から参照するための参照情報を前記所定の構成情報に設定するステップをさらに実行させるための付記16から19のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記21)
前記第2のコマンドに指定された経路情報からパラメータ値を取得するステップと、
前記取得した属性値をパラメータ値に指定して前記第2のコマンドを実行するステップと、をさらに実行させるための付記15から20のいずれか1項に記載のプログラム。
1 管理装置
2 データ収集部
100 ラッパーコマンド処理部
101 構成情報・コマンドログ比較部
102 ラッパーコマンド生成部
103 ラッパーコマンド実行部

Claims (8)

  1. コンピュータに、
    1以上のそれぞれの情報処理装置の属性値およびそれぞれの情報処理装置と他の情報装置との参照関係を含むそれぞれの情報処理装置の構成情報と前記それぞれの情報処理装置で実行された第1のコマンドを含むログ情報とを読み出すステップと、
    前記第1のコマンドに指定されたパラメータ値と前記それぞれの情報処理装置の構成情報とを照合し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置の構成情報から前記パラメータ値と合致する属性値を含む第2の情報処理装置の構成情報に至るまでの構成情報間の参照関係を示す経路情報を抽出するステップと、
    前記第1のコマンドに前記パラメータ値に代えて前記経路情報を指定した第2のコマンドを生成し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置に割り当てるステップと、を実行させるためのプログラム。
  2. 一の構成情報を参照元とする参照関係に対して、前記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドを前記参照元の構成情報に設定する設定ステップと、
    前記参照関係が複数階層繰り返される場合に、前記設定ステップによる処理を複数階層の参照元の構成情報と前記参照元の構成情報から参照される被参照構成情報との間で繰り返すステップと、をさらに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記参照元の構成情報から参照される第1のグループの複数の被参照構成情報が共通に有し、前記第1のグループの被参照構成情報以外の構成情報が有しない、共通の属性値の組を前記参照元の構成情報に設定するステップをさらに実行させるための請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記参照元の構成情報から参照される前記第1のグループ以外の被参照構成情報のうち、前記共通の属性値の組に含まれる共通属性値を所定個数以上含む被参照構成情報を抽出するステップと、
    前記抽出された前記第1のグループ以外の被参照構成情報に対応する情報処理装置に、前記第1のグループの被参照構成情報に対応する情報処理装置間で共通に割り当てられた第2のコマンドを割り当てるステップと、をさらに実行させるための請求項3に記載のプロ
    グラム。
  5. 前記参照元の構成情報に設定された共通の属性値の組を有する一の前記被参照構成情報に対応する一の情報処理装置から、前記共通の属性値の組に対する現在値の組を収集するステップと、
    前記共通の属性値の組と収集された現在値の組とを比較するステップと、
    比較の結果、前記共通の属性値の組と収集された現地値の組との間に所定の限度以上の不一致がある場合に、前記一の情報処理装置を前記第2のコマンドの割り当て対象から除外するステップと、をさらに実行させるための請求項3または4に記載のプログラム。
  6. 記参照元の構成情報から参照される複数の被参照構成情報に対応する複数の情報処理装置間で共通に割り当てられた前記第2のコマンドが存在しない場合に、それぞれの第2のコマンドが設定された複数の被参照構成情報のそれぞれを所定の構成情報から参照するための参照情報を前記所定の構成情報に設定するステップをさらに実行させるための請求項2から5のいずれか1項に記載のプログラム。
  7. 前記第2のコマンドに指定された経路情報からパラメータ値を取得するステップと、
    前記取得した属性値をパラメータ値に指定して前記第2のコマンドを実行するステップと、をさらに実行させるための請求項1から6のいずれか1項に記載のプログラム。
  8. コンピュータが、
    1以上のそれぞれの情報処理装置の属性値およびそれぞれの情報処理装置と他の情報装置との参照関係を含むそれぞれの情報処理装置の構成情報と前記それぞれの情報処理装置で実行された第1のコマンドを含むログ情報とを読み出すステップと、
    前記第1のコマンドに指定されたパラメータ値と前記それぞれの情報処理装置の構成情報とを照合し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置の構成情報から前記パラメータ値と合致する属性値を含む第2の情報処理装置の構成情報に至るまでの構成情報間の関係を示す経路情報を抽出するステップと、
    前記第1のコマンドに前記パラメータ値に代えて前記経路情報を指定した第2のコマンドを生成し、前記第1のコマンドが実行された第1の情報処理装置に割り当てるステップと、を実行する管理方法。
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