JP5262218B2 - ガス生成炉のパージ方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス生成炉の停止時に、安全且つ安価にパージできるようにしたガス生成炉のパージ方法及び装置に関する。
図4は、燃焼炉1と流動層ガス化炉2(ガス生成炉)とを有する循環流動層炉3の一例を示している。前記循環流動層炉の先行技術文献としては特許文献1がある。
図4の循環流動層炉3を構成している燃焼炉1は、下部から空気又は酸素4が供給され、下部側部に起動用燃料5が供給されると共に後述するチャーが下部に供給されて流動燃焼することにより循環粒子を加熱する。燃焼炉1からの燃焼流体6は分離器9に導かれて排ガス7と循環粒子8とに分離される。
前記循環流動層炉3を構成している流動層ガス化炉2(ガス生成炉)は、散気装置11上に砂等の流動媒体が装入してあり、前記分離器9で分離した高温の循環粒子8を降下管9aにより導入すると共に、石炭或いはバイオマス等の原料10を上部から導入するようになっている。散気装置11の下部には、ガス化剤として補助ボイラ12からの補助蒸気Sが供給され、流動層13を形成して原料10のガス化(水蒸気ガス化)を行い、流動層13上のフリーボードFに生成した水素(H)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH)等のガス成分が混在した生成ガス14を上部から導出するようにしている。流動層ガス化炉2内の循環粒子8とガス化途中のチャーの混合物17は導入管18によって前記燃焼炉1に戻され、燃焼炉1でチャーを燃焼することにより循環粒子8を加熱するようにしている。前記流動層ガス化炉2には前記燃焼炉1との間におけるガスの移動を遮断するための機構が備えられている。
流動層ガス化炉2で生成された生成ガス14は、導出管15により取り出されて、図示しない固体分離装置、ガス精製装置等を介し目的に応じた利用装置16に供給するようにしている。
又、前記分離器9で循環粒子8が分離された排ガス7は、排ガス管19により誘引ファン20に導かれて煙突21から排出されるようになっている。
緊急或いはメンテナンス等のために流動層ガス化炉2の運転を停止する際には、流動層ガス化炉2に対する原料10の供給を停止するが、流動層ガス化炉2内は生成ガスで満たされた状態となっており、この状態から高温の生成ガス及び水蒸気の温度が低下することにより流動層ガス化炉2内の圧力が下がり、外気を吸引することによって急激な燃焼を引き起こす虞れがある。従って、循環流動層炉3を停止する際には、流動層ガス化炉2内の生成ガス14を不燃性のガスで置換するパージを行う必要がある。
従来、図4の流動層ガス化炉2をパージする際には、流動層ガス化炉2の下部に不活性ガス供給源22からの窒素(N)或いはアルゴン(Ar)等の不活性ガス23を供給して、流動層ガス化炉2を不活性ガスでパージするようにしていた。
しかし、上記したような流動層ガス化炉2をパージするには、流動層13を流動化させて流動層ガス化炉2内の生成ガスをパージするために、通常流動層ガス化炉2の容積の約5倍の不活性ガス23(N)を供給する必要があり、このように大量の不活性ガス23を必要とするために大型の不活性ガス製造装置が必要でありパージのための費用が大幅に増大するという問題を有していた。
このため、部分ガス化・分解装置の運転始動時、及び運転停止時に、装置内のガスを水蒸気によってパージするようにした運転方法が特許文献2に記載されている。
特開2005−041959号公報 特許第3881712号公報
しかし、特許文献2に示された水蒸気によるパージ方法を図4に示した循環流動層炉3の流動層ガス化炉2に適用しようとしても、次のような問題のために適用することができなかった。即ち、循環流動層炉3には排熱を利用して水蒸気を生成するボイラを備えたものがあるが、流動層ガス化炉2の停止時には水蒸気の発生量が急激に減少するため、前記ボイラからの余熱蒸気では水蒸気量が不足し流動層ガス化炉2をパージできない場合がある。このため、前記流動層ガス化炉2の停止時には、補助ボイラを起動し補助蒸気によって流動層ガス化炉2をパージすることが考えられるが、補助ボイラは起動してから所定圧力の補助蒸気が生成されて流動層ガス化炉2のパージができるようになるまでには数時間という長い時間が掛ってしまう問題がある。
従って、流動層ガス化炉2が停止して、補助ボイラによる水蒸気が利用できるようになるまでの間に、流動層ガス化炉2内に残った高温の生成ガス及び水蒸気の温度が低下することにより流動層ガス化炉2内の圧力が下がり、外気を吸引することによって急激な燃焼を引き起こす虞れがある。このため、流動層ガス化炉2の停止時に、補助ボイラの補助蒸気を有効に活用できないという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、ガス生成炉の停止時に、安全且つ安価にパージできるようにしたガス生成炉のパージ方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、原料とガス化剤を供給して可燃性の生成ガスを生成するガス生成炉のパージ方法であって、ガス生成炉の停止時に、補助ボイラを起動し、ガス生成炉に対する原料の供給を停止すると共にガス生成炉を密閉してバンキング状態に保持し、該ガス生成炉に不燃性の充填ガスを封入すると共に該ガス生成炉内圧が大気圧より高い設定圧に保持されるように充填ガスの供給を調節し、前記補助ボイラの補助蒸気圧が前記設定圧となったときに、補助ボイラの補助蒸気をガス生成炉に供給してガス生成炉内を補助蒸気でパージすることを特徴とするガス生成炉のパージ方法、に係るものである。
上記ガス生成炉のパージ方法において、充填ガスが、不活性ガスであることは好ましい。
又、上記ガス生成炉のパージ方法において、ガス生成炉の運転停止時に、ガス生成炉から導出される生成ガスと熱交換して得られる余熱蒸気を充填ガスとしてガス生成炉に供給しガス生成炉内を余熱蒸気でパージした後に、前記バンキング状態に移行することは好ましい。
又、上記ガス生成炉のパージ方法において、バンキング状態のときに、余熱蒸気を充填ガスとしてガス生成炉に供給してガス生成炉内圧を設定圧に保持することは好ましい。
本発明は、原料とガス化剤を供給して可燃性の生成ガスを生成するガス生成炉のパージ装置であって、
ガス生成炉の停止時に起動して補助蒸気を生成する補助ボイラと、
ガス生成炉の停止時にガス生成炉を密閉してバンキング状態に保持する密閉手段と、
ガス生成炉の停止時にガス生成炉内圧が大気圧より高い設定圧に保持されるように充填ガスを供給する充填ガス供給手段と、
ガス生成炉の停止時に、補助ボイラを起動し、ガス生成炉を密閉手段により密閉してバンキング状態に保持し、充填ガス供給手段からの充填ガスをガス生成炉に供給してガス生成炉内を大気圧より高い設定圧に保持し、前記補助ボイラで生成される補助蒸気圧が前記設定圧となったときに補助ボイラの補助蒸気をガス生成炉に供給してガス生成炉を補助蒸気でパージするよう制御する制御器と、
を備えたことを特徴とするガス生成炉のパージ装置、に係るものである。
上記ガス生成炉のパージ装置において、充填ガス供給手段が、不活性ガス容器であることは好ましい。
又、上記ガス生成炉のパージ装置において、充填ガス供給手段が、ガス生成炉から導出される生成ガスと熱交換して得られる余熱蒸気を充填ガスとして供給する蒸気発生器であることは好ましい。
又、上記ガス生成炉のパージ装置において、制御器が、ガス生成炉の停止時に、ガス生成炉から導出される生成ガスと熱交換して得られる余熱蒸気によりガス生成炉をパージした後に、ガス生成炉のバンキング状態に移行するよう制御することは好ましい。
又、上記ガス生成炉のパージ装置において、ガス生成炉が燃焼炉と流動層ガス化炉を有する循環流動層炉である場合の蒸気発生器は、流動層ガス化炉から取り出される生成ガスと熱交換して水蒸気を生成する第1の熱交換器と、燃焼炉下流の排ガスと熱交換して水蒸気を生成する第2の熱交換器の少なくとも1つを有することは好ましい。
本発明のガス生成炉のパージ方法及び装置によれば、ガス生成炉の運転停止時に、補助ボイラを起動し、該補助ボイラにより所定圧力の補助蒸気が得られるまでの間に、ガス生成炉に対する原料の供給を停止すると共にガス生成炉を密閉してバンキング状態に保持し、該ガス生成炉に不燃性の充填ガスを封入すると共に該ガス生成炉内圧が大気圧より高い設定圧に保持されるように充填ガスの供給を調節し、その後、前記補助ボイラからの補助蒸気によりガス生成炉内をパージするようにしたので、ガス生成炉の運転停止時に、ガス生成炉内に外気が吸引される問題を防止してガス生成炉を安全にパージすることができ、更に、充填ガスはガス生成炉内圧を設定圧に保持するための最少量とすることができるため、充填ガスに不活性ガスを用いても安価に実施できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、図4と同様に燃焼炉1と流動層ガス化炉2(ガス生成炉)とを有する循環流動層炉3に適用した本発明の形態例を示したものであり、図1中、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わし、本発明の特徴部分についてのみ以下に説明する。
図1に示す如く、流動層ガス化炉2(ガス生成炉)の散気装置11の下部には補助ボイラ12からの補助蒸気Sを補助蒸気管12aにより供給するようにしている。
一方、流動層ガス化炉2から生成ガス14を取り出す導出管15には前記生成ガス14とポンプ24からの水Wとを熱交換して水蒸気S'を生成する第1の熱交換器25を設け、更に、分離器9からの排ガス7を取り出す排ガス管19には排ガス7と前記第1の熱交換器25からの水蒸気S'とを熱交換して水蒸気S'を加熱する第2の熱交換器26を設けており、第2の熱交換器26出口の水蒸気S'を導く蒸気管27を前記補助蒸気管12aに接続し、前記水蒸気S'を流動層ガス化炉2の散気装置11の下部に供給するようにしてる。前記補助蒸気管12aと蒸気管27には切換器28,29が設けてあり、該切換器28,29によって前記補助蒸気Sと水蒸気S'を切り換えて流動層ガス化炉2に供給できるようにしている。
流動層ガス化炉2の流動層13上部のフリーボードFには、充填ガス30として窒素(N)或いはアルゴン(Ar)等の不活性ガス30aを供給するようにした充填ガス供給手段31からの不活性ガス30aを、流量調節器32を介して供給するようにしている。充填ガス供給手段31としては不活性ガス容器33(ボンベ)を用いることができる。
流動層ガス化炉2に原料10を供給する原料管には原料遮断器34を設けると共に、生成ガス14の導出管15には取出遮断器35を設けて、流動層ガス化炉2の停止時に流動層ガス化炉2を密閉してバンキング状態に保持できる密閉手段Cを構成している。ここで、流動層ガス化炉2が停止した状態では、流動層13内に挿入されている降下管9a内及び燃焼炉1との間を接続する導入管18内は循環粒子8で閉塞されていて気密は保持されているが、必要な場合には降下管9aと導入管18にも遮断できるようにした遮断器を備えてもよい。
又、流動層ガス化炉2には内部圧力を検出するようにした圧力計36が設けてあり、該圧力計36の検出圧力が制御器37に入力されている。
制御器37は、流動層ガス化炉2の停止時に、補助ボイラ12を起動し、流動層ガス化炉2を密閉手段Cにより密閉してバンキング状態に保持し、充填ガス供給手段31からの不活性ガス30aを流動層ガス化炉2のフリーボードFに供給して流動層ガス化炉2を大気圧より高い設定圧に保持し、前記補助ボイラ12で生成される補助蒸気Sの圧力が前記設定圧となったときに前記補助ボイラ12の補助蒸気Sを流動層ガス化炉2に供給して流動層ガス化炉2を補助蒸気Sでパージする制御を行うようになっている。
次に、図1の形態の作動を説明する。
上記流動層ガス化炉2を起動するには、先ず、補助ボイラ12を起動して切換器28を開、切換器29を閉とし、補助ボイラ12の補助蒸気Sを流動層ガス化炉2の散気装置11の下部に供給して流動層ガス化炉2を補助蒸気Sでパージする。補助蒸気Sによる流動層ガス化炉2のパージが終了すると、補助ボイラ12は停止する。
一方、前記補助ボイラ12を使用することに代えて、燃焼炉1に起動用燃料5と空気又は酸素4を供給して燃焼を行うことにより燃焼炉1内の循環粒子を加熱すると、加熱された循環粒子と排ガスからなる燃焼流体6が分離器9に導かれ、分離器9において循環粒子8が分離されて循環粒子8は流動層ガス化炉2に供給され、高温の排ガス7は排ガス管19により第2の熱交換器26に導かれてポンプ24からの水Wを加熱して水蒸気S'を生成するようになるので、切換器28を閉、切換器29を開として前記水蒸気S'を流動層ガス化炉2の散気装置11の下部に供給することにより、流動層ガス化炉2を第2の熱交換器26からの水蒸気S'でパージすることができる。このように第2の熱交換器26からの水蒸気S'を用いて流動層ガス化炉2のパージを行うと、補助ボイラ12を起動する必要がなく、しかも同時に流動層ガス化炉2の予熱を行うことができる。
前記したように流動層ガス化炉2を予熱してガス化可能な所定の温度に達すると、燃焼炉1への起動用燃料5の供給は停止して空気又は酸素4の供給は継続し、第2の熱交換器26の水蒸気S'はガス化剤として流動層ガス化炉2の下部へ供給した状態において、流動層ガス化炉2に原料10を供給する。すると、原料10は水蒸気S'の存在下流動層13の流動によりガス化(水蒸気ガス化)され、流動層ガス化炉2で生成した生成ガス14はフリーボードFから導出管15により取り出される。
一方、図1の流動層ガス化炉2を停止する際には、制御器37により、原料遮断器34を閉じて原料10の供給を停止すると共に、取出遮断器35を閉じて生成ガス14の導出を遮断することにより流動層ガス化炉2を密閉してバンキング状態に保持する。次に、流量調節器32を開け、充填ガス供給手段31からの不活性ガス30aを流動層ガス化炉2のフリーボードFに供給して圧力計36からの検出圧力に基づいて、流動層ガス化炉2を大気圧より高い設定圧に保持し、更に、その後も設定圧が保持されるように流量調節器32を間欠的に開閉して充填ガス供給手段31からの不活性ガス30aを間欠的にフリーボードFに供給する。
その後、前記補助ボイラ12で生成される補助蒸気Sの圧力が前記設定圧になると、制御器37は切換器28を開けて補助ボイラ12の補助蒸気Sを流動層ガス化炉2の散気装置11の下部に供給して流動層ガス化炉2を補助蒸気Sでパージする制御を行う。
上記形態によれぱ、流動層ガス化炉2(ガス生成炉)の停止時に、流動層ガス化炉2内に外気が吸引される問題が防止されて流動層ガス化炉2を安全にパージすることができ、更に、不活性ガス30aは流動層ガス化炉2内圧を設定圧に保持するための最少量とすることができるため、例えばボンベのような不活性ガス容器33を備えていればよく、よってパージのための費用を大幅に安価なものとすることができる。
尚、上記形態では、流動層ガス化炉2の停止時に、直ちに流動層ガス化炉2をバンキング状態に保持する場合について説明したが、流動層ガス化炉2の停止時に、先ず前記第2の熱交換器26からの水蒸気S'(余熱蒸気)で流動層ガス化炉2をパージし、その後、前記バンキング状態に移行するようにしてもよい。このように流動層ガス化炉2の停止直後に水蒸気S'(余熱蒸気)によるパージを行うと、流動層ガス化炉2内の生成ガス14の濃度が低下されるので、バンキング状態に移行後の圧力保持時における安全が更に向上されるようになる。
図2は、前記図1の他の形態を示したもので、前記形態においては、バンキング状態移行後の圧力保持のために、不活性ガス容器33(ボンベ)からの不活性ガス30aをフリーボードFに供給するようにしたが、これに代えて、前記第2の熱交換器26からの水蒸気S'(余熱蒸気)を用いるようにしている。即ち、第2の熱交換器26からの水蒸気S'(余熱蒸気)を供給する蒸気管27を分岐管38により流動層ガス化炉2のフリーボードFに接続し、更に分岐管38に流量調節器39を設けている。
図2の形態において流動層ガス化炉2を停止する際は、制御器37により、原料遮断器34及び取出遮断器35を閉じてバンキング状態に保持した後、流量調節器39を開け、第2の熱交換器26からの水蒸気S'(余熱蒸気)を充填ガス30として流動層ガス化炉2のフリーボードFに供給して設定圧に保持し、更に、その後も設定圧が保持されるように流量調節器39を間欠的に開閉して第2の熱交換器26からの水蒸気S'(余熱蒸気)を間欠的にフリーボードFに供給するようにしている。このようにバンキング状態移行後の流動層ガス化炉2の圧力保持を、第2の熱交換器26からの水蒸気S'(余熱蒸気)を用いて行うと、図1の形態のような不活性ガス30aを全く使用することなしに、安価にしかも安全に流動層ガス化炉2をパージすることができる。
図3は、本発明を適用した別の形態を示すもので、この形態はガス生成炉が部分酸化法を用いたガス化炉40の場合を示しており、このガス化炉40は、酸素(O)、空気等をガス化剤41として供給し、酸素不足の状態で部分燃焼しながらガス化を行うよにうしたものであり、ガス化剤41の供給管に密閉手段Cとしての遮断器42を備えている以外の、ガス化炉40をパージするための構成は図1と略同一となっており、従って同様の作動を有する。
従って、図3に示したガス化炉40(ガス生成炉)においても、前記図1の場合と同様に、ガス化炉40の停止時に、ガス化炉40内に外気が吸引される問題を防止してガス化炉40を安全にパージすることができ、更に、不活性ガス30aはガス化炉40内圧を設定圧に保持するための最少量とすることができるため、パージのための費用を安価にすることができる。
なお、本発明は上記形態にのみ限定されるものではなく、前記本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示すもので、循環流動層炉の流動層ガス化炉に適用した場合のブロック図である。 図1の変形例を示すブロック図である。 本発明を実施する形態の他の例を示すもので、部分酸化法を用いたガス化炉に適用した場合のブロック図である。 従来の循環流動層炉における流動層ガス化炉のパージ方法の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 燃焼炉
2 流動層ガス化炉(ガス生成炉)
3 循環流動層炉
7 排ガス
10 原料
12 補助ボイラ
14 生成ガス
25 第1の熱交換器
26 第2の熱交換器
30 充填ガス
30a 不活性ガス
31 充填ガス供給手段
33 不活性ガス容器(ボンベ)
34 原料遮断器(密閉手段)
35 取出遮断器(密閉手段)
37 制御器
40 ガス化炉(ガス生成炉)
42 遮断器(密閉手段)
C 密閉手段
F フリーボード
S 補助蒸気
S'水蒸気(余熱蒸気)

Claims (9)

  1. 原料とガス化剤を供給して可燃性の生成ガスを生成するガス生成炉のパージ方法であって、ガス生成炉の停止時に、補助ボイラを起動し、ガス生成炉に対する原料の供給を停止すると共にガス生成炉を密閉してバンキング状態に保持し、該ガス生成炉に不燃性の充填ガスを封入すると共に該ガス生成炉内圧が大気圧より高い設定圧に保持されるように充填ガスの供給を調節し、前記補助ボイラの補助蒸気圧が前記設定圧となったときに、補助ボイラの補助蒸気をガス生成炉に供給してガス生成炉内を補助蒸気でパージすることを特徴とするガス生成炉のパージ方法。
  2. 充填ガスが、不活性ガスである請求項1に記載のガス生成炉のパージ方法。
  3. ガス生成炉の運転停止時に、ガス生成炉から導出される生成ガスと熱交換して得られる余熱蒸気を充填ガスとしてガス生成炉に供給しガス生成炉内を余熱蒸気でパージした後に、前記バンキング状態に移行する請求項1に記載のガス生成炉のパージ方法。
  4. バンキング状態のときに、余熱蒸気を充填ガスとしてガス生成炉に供給してガス生成炉内圧を設定圧に保持する請求項3に記載のガス生成炉のパージ方法。
  5. 原料とガス化剤を供給して可燃性の生成ガスを生成するガス生成炉のパージ装置であって、
    ガス生成炉の停止時に起動して補助蒸気を生成する補助ボイラと、
    ガス生成炉の停止時にガス生成炉を密閉してバンキング状態に保持する密閉手段と、
    ガス生成炉の停止時にガス生成炉内圧が大気圧より高い設定圧に保持されるように充填ガスを供給する充填ガス供給手段と、
    ガス生成炉の停止時に、補助ボイラを起動し、ガス生成炉を密閉手段により密閉してバンキング状態に保持し、充填ガス供給手段からの充填ガスをガス生成炉に供給してガス生成炉内を大気圧より高い設定圧に保持し、前記補助ボイラで生成される補助蒸気圧が前記設定圧となったときに補助ボイラの補助蒸気をガス生成炉に供給してガス生成炉を補助蒸気でパージするよう制御する制御器と、
    を備えたことを特徴とするガス生成炉のパージ装置。
  6. 充填ガス供給手段が、不活性ガス容器である請求項5に記載のガス生成炉のパージ装置。
  7. 充填ガス供給手段が、ガス生成炉から導出される生成ガスと熱交換して得られる余熱蒸気を充填ガスとして供給する蒸気発生器である請求項5に記載のガス生成炉のパージ装置。
  8. 制御器が、ガス生成炉の停止時に、ガス生成炉から導出される生成ガスと熱交換して得られる余熱蒸気によりガス生成炉をパージした後に、ガス生成炉のバンキング状態に移行するよう制御する請求項5に記載のガス生成炉のパージ装置。
  9. ガス生成炉が燃焼炉と流動層ガス化炉を有する循環流動層炉である場合の蒸気発生器は、流動層ガス化炉から取り出される生成ガスと熱交換して水蒸気を生成する第1の熱交換器と、燃焼炉下流の排ガスと熱交換して水蒸気を生成する第2の熱交換器の少なくとも1つを有する請求項に記載のガス生成炉のパージ装置。
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