JP5260988B2 - 受動型運動機器及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の動作パターンで動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構を有する受動型運動機器、当該運動補助機構を制御する制御装置に関する。
従来、ユーザが受動的に利用する運動機器である受動型運動機器が知られている。このような受動型運動機器は、所定の動作パターン(例えば、上下動、回動、揺動)で動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構と、当該運動補助機構を制御する制御装置とを有する。受動型運動機器を利用するユーザは、例えば運動補助機構に乗ることで、体の少なくとも一部が動かされ、容易に運動を行うことができる。
また、ユーザが運動補助機構による補助を受けつつも積極的に運動をするほど、実際にユーザに与えられる運動負荷は大きくなり、ユーザの運動の強度を示す運動強度(例えば、心拍数、酸素摂取量、又はMETs;Metabolic Equivalentsなど)は増加する。
このような受動型運動機器において、運動補助機構の動作の強度(例えば動作速度)を設定する負荷設定値を自動で調整する場合、次のような手法が提案されている(特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に記載の受動型運動機器は、ユーザの運動強度を測定し、測定した運動強度が目標運動強度を上回る場合に負荷設定値を下げる。また、当該受動型運動機器は、測定した運動強度が目標運動強度を下回る場合に負荷設定値を上げる。
特開2007−260182号公報
しかしながら、受動型運動機器においては、ユーザの運動強度を上げるために負荷設定値を上げても、ユーザが単に運動補助機構によって動かされている場合、ユーザの運動強度はあまり上がらない。それどころか、負荷設定値を上げることによってユーザの負荷が増大し、ユーザの積極性が減退すると、ユーザの運動強度が下がる可能性もある。
また、受動型運動機器では、ユーザの運動強度を下げるために運動補助機構の動作の強度を下げても、ユーザが積極的に運動をしている場合には、ユーザの運動強度はあまり下がらない。それどころか、負荷設定値を下げることによってユーザの負荷が軽減され、ユーザの積極性が増進すると、ユーザの運動強度が上がる可能性もある。
つまり、従来の受動型運動機器では、負荷設定値を必ずしも適切に調整しておらず、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができない恐れがあった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユーザの運動強度に応じて適切に負荷設定値を調整することによって、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることが可能な受動型運動機器及び制御装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、所定の動作パターンで動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構(運動補助機構10a)を有する受動型運動機器(受動型運動機器10)であって、前記ユーザの運動の強度を示す運動強度を測定する運動強度測定部(運動強度導出部150)と、前記運動強度測定部によって測定された前記運動強度である測定運動強度と、前記ユーザの運動強度の目標として設定された目標運動強度とを比較する運動強度比較部(負荷設定値調整部142)と、前記測定運動強度と前記目標運動強度との比較結果に応じて、前記運動補助機構の動作の強度を設定する負荷設定値を調整する負荷調整部(負荷設定値調整部142)とを備え、前記負荷調整部は、前記測定運動強度が前記目標運動強度を下回る場合、前記負荷設定値を下げることを要旨とする。
このような受動型運動機器によれば、負荷調整部は、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合、負荷設定値を上げるのではなく、負荷設定値を敢えて下げる。これにより、ユーザの負荷が軽減され、ユーザの積極的な運動が強まるため、ユーザの運動強度を上げることができる。すなわち、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合に、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
なお、運動補助機構の実際の動作強度(以下、適宜「合成負荷値」という)は、運動補助機構の寄与分(以下、適宜「補助負荷値」という)と、ユーザの寄与分(以下、適宜「実行負荷値」という)との和となる。ここで、ユーザの運動強度は、実効負荷値のみによって定められ、実効負荷値に比例して上昇する。負荷設定値が下がると補助負荷値も下がるため、合成負荷値が一定であると仮定すると、実行負荷値が上がることになり、ユーザの運動強度を上げることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記負荷調整部は、前記測定運動強度が前記目標運動強度を下回る場合、前記負荷設定値を下げる前に前記負荷設定値を一時的に上げ、前記負荷設定値を上げたことによって前記測定運動強度が下がった場合、前記負荷設定値を下げることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記測定運動強度が前記目標運動強度を下回る場合、前記ユーザに対して運動強度を上げるように促す通知を行う通知部(表示部120)をさらに備えることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、所定の動作パターンで動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構(運動補助機構10a)を有する受動型運動機器(受動型運動機器10)であって、前記ユーザの運動の強度を示す運動強度を測定する運動強度測定部(運動強度導出部150)と、前記運動強度測定部によって測定された前記運動強度である測定運動強度と、前記ユーザの運動強度の目標として設定された目標運動強度とを比較する運動強度比較部(負荷設定値調整部142)と、前記測定運動強度と前記目標運動強度との比較結果に応じて、前記運動補助機構の動作の強度を設定する負荷設定値を調整する負荷調整部(負荷設定値調整部142)とを備え、前記負荷調整部は、前記測定運動強度が前記目標運動強度を上回る場合、前記負荷設定値を上げることを要旨とする。
このような受動型運動機器によれば、負荷調整部は、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合、負荷設定値を下げるのではなく、負荷設定値を敢えて上げる。これにより、ユーザの負荷が増大し、積極的な運動が弱まるため、ユーザの運動強度を下げることができる。すなわち、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合に、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
なお、負荷設定値が上がると上記補助負荷値も上がるため、上記合成負荷値が一定であると仮定すると、上記実行負荷値が下がることになり、ユーザの運動強度を下げることができる。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記負荷調整部は、前記測定運動強度が前記目標運動強度を上回る場合、前記負荷設定値を上げる前に前記負荷設定値を一時的に下げ、前記負荷設定値を下げたことによって前記測定運動強度が上がった場合、前記負荷設定値を上げることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第4又は5の特徴に係り、前記測定運動強度が前記目標運動強度を上回る場合、前記ユーザに対して運動強度を下げるように促す通知を行う通知部(表示部120)をさらに備えることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1〜第6のいずれかの特徴に係り、前記測定運動強度と前記目標運動強度との差が所定値を超える場合、前記運動補助機構の動作を停止させる動作停止部(駆動制御部160)をさらに備えることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、所定の動作パターンで動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構を制御する制御装置であって、前記ユーザの運動の強度を示す運動強度を測定する運動強度測定部と、前記運動強度測定部によって測定された前記運動強度である測定運動強度と、前記ユーザの運動強度の目標として設定された目標運動強度とを比較する運動強度比較部と、前記測定運動強度と前記目標運動強度との比較結果に応じて、前記運動補助機構の動作の強度を設定する負荷設定値を調整する負荷調整部とを備え、前記負荷調整部は、前記測定運動強度が前記目標運動強度を下回る場合、前記負荷設定値を下げることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、所定の動作パターンで動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構を制御する制御装置であって、前記ユーザの運動の強度を示す運動強度を測定する運動強度測定部と、前記運動強度測定部によって測定された前記運動強度である測定運動強度と、前記ユーザの運動強度の目標として設定された目標運動強度とを比較する運動強度比較部と、前記測定運動強度と前記目標運動強度との比較結果に応じて、前記運動補助機構の動作の強度を設定する負荷設定値を調整する負荷調整部とを備え、前記負荷調整部は、前記測定運動強度が前記目標運動強度を上回る場合、前記負荷設定値を上げることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、ユーザの運動強度に応じて適切に負荷設定値を調整することによって、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることが可能な受動型運動機器及び制御装置を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)受動型運動機器の全体概略構成、(2)制御装置の構成、(3)実効負荷値の導出処理及び運動強度の導出処理、(4)制御装置の動作、(5)作用・効果、(6)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)受動型運動機器の全体概略構成
図1は、本実施形態に係る受動型運動機器10の全体概略構成図である。図2は、受動型運動機器10の機能ブロック構成図である。
図1に示すように、受動型運動機器10は、ユーザが体全体をひねる運動であるツイスト運動と、ユーザが足踏みをする運動であるステップ運動とを同時に実施可能とするツイスト・ステップ方式の受動型運動機器である。
受動型運動機器10は、基体部11と、基体部11によって回動可能に支持される円柱状の回動台部12とを含む。回動台部12は、駆動部31(図2参照)が発生する駆動力によって、D1方向及びD2方向に回動する。
回動台部12の上面部には、ユーザの左足が置かれる左側ペダル13Lと、ユーザの右足が置かれる右側ペダル13Rとが配置される。左側ペダル13L及び右側ペダル13Rは、駆動部31(図1において不図示、図2参照)が発生する駆動力によって、上方UP及び下方DNに交互に移動する。
具体的には、左側ペダル13Lが上方UPに移動する際には右側ペダル13Rが下方DNに移動し、左側ペダル13Lが下方DNに移動する際には右側ペダル13Rが上方UPに移動する。
さらに、左側ペダル13L及び右側ペダル13Rの上下動は、回動台部12の回動と連動している。すなわち、回動台部12がD1方向に回動する際に右側ペダル13Rが下方DNに移動し、回動台部12がD2方向に回動する際に左側ペダル13Lが下方DNに移動する。
なお、以下においては、左側ペダル13L及び右側ペダル13Rの上下動の速さと、回動台部12の回動の速さとを総称して適宜「運動補助機構10aの動作速度」と呼ぶ。また、左側ペダル13L及び右側ペダル13Rの上下動の回数を適宜「ステップ数」と呼ぶ。
このように、回動台部12の回動と、左側ペダル13L及び右側ペダル13Rの上下動とによって、ユーザは、受動型運動機器10による補助を受け、ツイスト運動とステップ運動とを同時に行うことができる。本実施形態において、駆動部31、回動台部12、左側ペダル13L及び右側ペダル13Rは、ユーザの運動を補助する運動補助機構10aを構成する。
受動型運動機器10には、支持部14が連結されている。支持部14は、基体部11の端部から上方に向けて延び、ユーザインタフェース部15及びハンドル16を支持する。なお、支持部14は、折りたたみ可能に構成されている。ユーザインタフェース部15は、支持部14の上端部に配置され、ユーザとのインタフェースとして機能する。ハンドル16は、ユーザによって把持される。
図2に示すように、受動型運動機器10は、運動補助機構10aを制御する制御装置100を含む。制御装置100は、CPUやメモリなどを含む。
受動型運動機器10は、ユーザの心拍を検出する心拍センサ40を含む。心拍センサ40は、検出した心拍を電気信号として制御装置100に伝達する。心拍センサ40としては、例えば、ユーザの耳たぶに装着されるクリップ状の心拍センサを採用できる。
運動補助機構10aは、例えばモータや伝動装置などによって構成される駆動部31を含む。駆動部31は、回動台部12、左側ペダル13L及び右側ペダル13Rを駆動する。制御装置100及び駆動部31には、受動型運動機器10に設けられた電源部50から電力が供給される。
運動補助機構10aは、運動補助機構10aに関する物理量を検出するセンサ部32を含む。センサ部32は、運動補助機構10aの動作の強度を示すセンサ値を出力する。例えば、センサ部32としては、駆動部31におけるモータに取り付けられ、モータ回転数(回転速度)を検出するポテンショ・メータやロータリー・エンコーダが使用できる。
(2)制御装置の構成
次に、図3〜図6を用いて、制御装置100の構成、具体的には、(2.1)制御装置の全体構成、(2.2)運動強度導出部の構成、(2.3)入力部の構成例、(2.4)表示部の構成例について説明する。
(2.1)制御装置の全体構成
図3は、制御装置100の機能ブロック構成図である。
図3に示すように、制御装置100は、ユーザインタフェース部15を構成する入力部110及び表示部120を含む。入力部110は、各種のボタンによって構成され、ユーザからの入力を受付ける。表示部120は、各種の情報を表示するディスプレイによって構成される。
制御装置100は、負荷設定値取得部131、補助負荷値導出部132、センサ値取得部134、合成負荷値導出部135、及び運動強度導出部150を含む。
負荷設定値取得部131は、運動補助機構10aの動作の強度(具体的には、動作速度)を設定する負荷設定値を取得する。本実施形態において、負荷設定値は、制御装置100によって自動的に調整される。
補助負荷値導出部132は、負荷設定値取得部131によって取得された負荷設定値に基づいて、運動補助機構10aがユーザの運動を補助することによって軽減されるユーザの運動負荷の大きさを示す補助負荷値を導出する。このような補助負荷値は、運動補助機構10aの動作強度(動作速度)のうち、運動補助機構10aの寄与分(補助分)を反映している。
センサ値取得部134は、運動補助機構10aに設けられたセンサ部32が出力し、運動補助機構10aの実際の動作強度を表すセンサ値を取得する。運動補助機構10aの動作強度の実測値を取得することで、後述の合成負荷値を求めることができるが、これは、運動補助機構10aが、ユーザに与えられる運動負荷とユーザの運動を補助する補助負荷の両方の影響を受けて実際の動作(例えば、速度、加速度、運動補助機構10aが受ける圧力など)が変化するためである。
合成負荷値導出部135は、センサ値取得部134によって取得されたセンサ値に基づいて、補助負荷値と実効負荷値とが合成された値である合成負荷値を導出する。実効負荷値は、実際にユーザに与えられる運動負荷の大きさを示す。また、合成負荷値は、運動補助機構10aの動作速度の実測値に対応する値である。
すなわち、合成負荷値と、補助負荷値と、実効負荷値との間には、以下のような関係が成り立つ。
合成負荷値=補助負荷値+実効負荷値
実効負荷値=合成負荷値−補助負荷値 ・・・(1)
運動強度導出部150は、補助負荷値導出部132によって導出された補助負荷値と、合成負荷値導出部135によって導出された合成負荷値との差を実効負荷値として計算する。
このように、運動補助機構10aの動作強度(動作速度)において、運動補助機構10aの寄与分(補助分)を除いたものが、実際にユーザに与えられる運動負荷(実効負荷値)となる。例えば、運動補助機構10aが“5”の速度で動作すべき設定値であるときに、センサ部32から求められた実際の動作速度が“7”であれば、ユーザが“2”の速度で運動補助機構10aを動作させていることになる。
運動強度導出部150は、計算された実効負荷値から、ユーザの運動の強度を示す運動強度(METs)を導出する。このように、実効負荷値から測定運動強度(METs)を導出することによって、運動補助機構10aによる補助分を排除して、ユーザの積極的な運動を精度良く反映した運動強度を導出することができる。
なお、運動強度(METs)は、実効負荷値に比例して増加するため、実効負荷値から運動強度を容易に計算可能である。以下においては、運動強度導出部150によって得られた運動強度を適宜「測定運動強度」という。
制御装置100は、運動時間取得部137、体重取得部138、及び乗算部136をさらに含む。乗算部136は、運動強度導出部150によって導出された測定運動強度(METs)と、運動時間取得部137によって取得された運動時間とを乗算する。すなわち、乗算部136は、以下の式(2)により、ユーザの運動量を示すエクササイズ(Ex)を計算する。
エクササイズEx=測定運動強度METs×運動時間 ・・・(2)
また、乗算部136は、運動強度導出部150によって導出された測定運動強度と、運動時間取得部137によって取得された運動時間と、体重取得部138によって取得された体重と、所定の係数(具体的には、1.05)とを乗算する。
これにより、乗算部136は、以下の式(3)により、ユーザが消費したエネルギーを示すカロリー消費量(kcal)を計算する。ここでは、式(2)で得られたエクササイズExを利用するものとする。
カロリー消費量(kcal)=1.05×エクササイズEx×体重(kg) ・・・(3)
なお、カロリー消費量“1kcal”=酸素摂取量“200ml”であり、1METsは、210ml/kg/hであるため、式(3)における“1.05”という係数が導き出される。
制御装置100は、目標運動強度取得部141及び負荷設定値調整部142をさらに含む。目標運動強度取得部141は、ユーザの運動強度の目標として設定された値である目標運動強度を取得する。目標運動強度は、例えば入力部110に対するユーザの入力によって決定される。
負荷設定値調整部142は、目標運動強度取得部141によって取得された目標運動強度と、運動強度導出部150によって導出された測定運動強度との比較結果に応じて、負荷設定値を自動調整する。
制御装置100は、心拍センサ40のセンサ値からユーザの心拍数を取得する心拍数取得部139と、駆動部31を制御する駆動制御部160とを含む。
駆動制御部160は、負荷設定値調整部142によって調整される負荷設定値に応じて、運動補助機構10aの動作速度などを制御する。なお、駆動制御部160は、ユーザが入力部110に対して入力した負荷設定値に従って運動補助機構10aの動作速度を制御しても良い。
さらに、駆動制御部160は、目標運動強度と測定運動強度との差が所定値を超える場合、運動補助機構10aの動作を強制的に停止させる動作停止部としても機能する。
(2.2)運動強度導出部の構成
図4は、運動強度導出部150の機能ブロック構成図である。図4に示すように、運動強度導出部150は、引算部151、記憶部152、特定部153、及び運動強度取得部154を含む。
引算部151は、合成負荷値導出部135によって導出された合成負荷値から、補助負荷値導出部132によって導出された補助負荷値を引くことによって実効負荷値を計算する。
記憶部152は、ユーザの心拍数と運動強度との関係を運動負荷の大きさ別に定義する複数の対応関係情報を予め記憶する。
特定部153は、記憶部152が記憶する対応関係情報の中から、引算部151によって計算された実効負荷値に対応する対応関係情報を特定する。
運動強度取得部154は、特定部153によって特定された対応関係情報を参照して、心拍数取得部139によって取得された心拍数に対応する運動強度を測定運動強度として取得する。
(2.3)入力部の構成例
図5は、入力部110の構成例を示す正面図である。
図5に示すように、入力部110は、個人設定ボタンB1、入力ボタンB2、手動コースボタンB3、運動スピードボタンB4、センサ自動コースボタンB5、スタート/ストップボタンB6、メモリ/読み出しボタンB7、累積ボタンB8、緊急停止ボタンB9、及び電源入/切ボタンB10を含む。ここでは、本発明に関連するボタンについて詳しく説明する。
個人設定ボタンB1及び入力ボタンB2は、ユーザの性別、年齢、体重などの個人情報の入力及び設定に用いられるボタンである。
手動コースボタンB3は、予め定められた運動を行う手動コースの種別を選択するためのボタンである。
運動スピードボタンB4は、手動コースにおいて、運動補助機構10aの動作速度を設定するボタンである。すなわち、本実施形態において、運動スピードボタンB4は、ユーザが負荷設定値を入力するために用いられる。
センサ自動コースボタンB5は、センサ自動コースの種別を選択するためのボタンである。センサ自動コースでは、負荷設定値が自動調整される。ここで、センサ自動コースの種別は、運動強度別に定められている。すなわち、運動スピードボタンB4は、ユーザが目標運動強度を入力するために用いられる。一例として、センサ自動コースでは、3METs相当の運動強度に相当するスローウォークと、4METs相当の運動強度に相当するクイックウォークと、5METs相当の運動強度に相当するジョギングとが定められている。
メモリ/読み出しボタンB7は、予め記憶された個人情報を選択して読み出すためのボタンである。
(2.4)表示部の構成例
図6は、表示部120の構成例を示す正面図である。
図6に示すように、表示部120は、時間表示領域A1、カロリー消費量/ステップ数表示領域A2、運動強度表示領域A3、心拍数表示領域A4、動作速度表示領域A5、運動コース表示領域A6、メモリ表示領域A7、性別表示領域A8、年齢/体重表示領域A9を含む。ここでは、本発明に関連する表示領域について詳しく説明する。
時間表示領域A1は、ユーザの運動時間を表示する領域である。運動時間は、運動時間取得部137によって取得(計測)される。
カロリー消費量/ステップ数表示領域A2は、ユーザのカロリー消費量及びステップ数を交互に表示する領域である。カロリー消費量は、乗算部136が測定運動強度に基づいて計算する。
運動強度表示領域A3は、測定運動強度をMETs単位で表示する領域である。図6の例では、1METs〜10METsの範囲内で測定運動強度が帯グラフ状に表示される。
心拍数表示領域A4は、ユーザの心拍数を表示する領域である。心拍数は、心拍数取得部139が単位時間当たりの心拍の回数に基づいて取得(計算)する。
動作速度表示領域A5は、運動補助機構10aの動作速度を表示する領域である。あるいは、動作速度表示領域A5は、実効負荷値を表示する。本実施形態では、運動補助機構10aの動作速度が10段階で帯グラフ状に表示されるものとする。
運動コース表示領域A6は、選択された運動コース、具体的には、センサ自動コース又は手動コースのいずれを実行中であるかを表示する領域である。
なお、表示部120は、図6に示す各表示領域に限らず、後述する各種の情報を表示可能である。
(3)実効負荷値の導出処理及び運動強度の導出処理
次に、図7及び図8を用いて、実効負荷値の導出処理及び測定運動強度の導出処理について説明する。
(3.1)実効負荷値の導出処理
図7は、実効負荷値の導出処理を説明するための概念図である。
補助負荷値導出部132は、図7(a)に示すように、負荷設定値取得部131によって取得された負荷設定値に基づいて補助負荷値を導出する。補助負荷値は、負荷設定値の増加に比例して増加する。このため、比例係数をK1とすると、補助負荷値は次の式(4)によって計算できる。
補助負荷値=K1×負荷設定値 ・・・(4)
なお、比例係数K1は、負荷設定値毎の補助負荷値の設計値、もしくは、運動補助機構10aに人が乗っていない状態で負荷設定値毎に予め測定した補助負荷値の実測値から決定される。
次に、合成負荷値導出部135は、センサ値取得部134によって取得されたセンサ値に基づいて合成負荷値を導出する。上述したように、合成負荷値は、補助負荷値と実効負荷値とが合成された値である。なお、実効負荷値では、ユーザの安静時おけるエネルギー消費量(基礎代謝)も考慮されている。
合成負荷値は、センサ値の増加に比例して増加する。このため、比例係数をK2とし、基礎代謝分の運動負荷をAすると、合成負荷値は次の式(5)によって計算できる。
合成負荷値=K2×センサ値+A ・・・(5)
具体的には、式(5)は、以下のようにして得られる。具体的には、酸素摂取量計測などの被験者実験によって、負荷設定値とセンサ値と運動強度との関係を得る。
暫定的に、負荷設定値とセンサ値とが等しい状態において、センサ値と運動強度(実効運動強度)との関係式を式(6)のように決定する。基礎代謝分の運動強度をAmとして、
実効運動強度=Km0×センサ値+Am ・・・(6)
次に、センサ値と合成運動強度との比例係数Km2を決定する。
合成運動強度=Km2×センサ値+Am ・・・(7)
ここで、比例係数Km2は、次のようにして決定される。具体的には、図7(c)に示すように、負荷設定値を一定とした場合、補助運動強度も一定となるため、センサ値の変化に伴う合成運動強度の変化量は、センサ値の変化に伴う実効運動強度の変化量と等しくなり、以下の式(8)が成り立つ。
Δ運動強度=Km2×Δセンサ値 ・・・(8)
式(8)から、比例係数Km2が決定される。
次に、負荷設定値とセンサ値とが等しい場合、補助運動強度=合成運動強度−実効運動強度であり、Km2とKm0との差をKm1とする(Km1=Km2−Km0)と、
補助運動強度=Km1×負荷設定値 ・・・(9)
が成り立つ。式(4)及び式(9)から、
K3=Km1/K1
K2=Km2/K3
A=Am/K3 ・・・(10)
とすると、式(5)が得られる。
運動強度導出部150の引算部151は、図7(d)に示すように、合成負荷値導出部135によって導出された合成負荷値と、補助負荷値導出部132によって導出された補助負荷値との差を求めることによって、実効負荷値を計算する。
このように、運動補助機構10aの動作速度に対応する合成負荷値のうち、運動補助機構10aがユーザの運動を補助する度合い(補助負荷値)を排除することで、ユーザが積極的に運動をする度合い(実効負荷値)が求められる。
(3.2)測定運動強度の導出処理
図8は、測定運動強度の導出処理を説明するための概念図である。
記憶部152は、図8に示すように、ユーザの心拍数と運動強度との関係を運動負荷の大きさ別に定義する複数の対応関係情報を予め記憶する。図8の例では、説明を簡略化するために、運動負荷の大きさが、”大”、“中”、”小”の3種類であるケースについて例示する。
なお、図8(a)は、負荷が”小”である場合に、ユーザの心拍数(測定心拍数)とユーザの運動強度との関係を示すグラフである。図8(b)は、負荷が“中”である場合に、ユーザの心拍数(測定心拍数)とユーザの運動強度との関係を示すグラフである。図8(c)は、負荷が”大”である場合に、ユーザの心拍数(測定心拍数)とユーザの運動強度との関係を示すグラフである。
図8(a)〜図8(c)に示すように、ユーザの心拍数の上昇に伴うユーザの運動強度の増加量(b/a)は、負荷が低いほど小さい。すなわち、“b1/a”(負荷=”小”)<“b2/a”(負荷=“中”)<“b3/a”(負荷=”大”)の関係が成り立つ。
特定部153は、記憶部152が記憶する対応関係情報の中から、引算部151によって計算された実効負荷値に対応する対応関係情報を特定する。
運動強度取得部154は、特定部153によって特定された対応関係情報を参照して、心拍数取得部によって取得された心拍数に対応する運動強度を取得する。
なお、ユーザの心拍数が比較的低いケース(例えば、心拍数が100以下であるケース)では、ユーザの精神的な要素が心拍数に与える影響が大きいことが知られている。また、運動負荷が小さい場合には、ユーザの心拍数が比較的低いと想定される。
したがって、図8(a)〜図8(c)に示すように、ユーザの心拍数が比較的低いと想定されるケースであるほど、ユーザの心拍数の上昇に伴うユーザの運動強度の増加量を小さくする。これにより、ユーザの精神的な要素によって心拍数が変動したとしても、ユーザの運動強度が影響を受けにくいため、より正確にユーザの運動強度を導出可能となる。
(4)制御装置の動作
次に、図9〜図13を用いて、制御装置100の動作、具体的には、(4.1)制御装置の全体動作、(4.2)測定運動強度の導出動作、(4.3)負荷設定値の調整動作について説明する。
(4.1)制御装置の全体動作
図9は、制御装置100の全体動作を示すフローチャートである。
ステップS110において、負荷設定値取得部131は負荷設定値を取得する。すなわち、負荷設定値取得部131は、手動コース時において、運動スピードボタンB4に対してユーザが入力した値を負荷設定値として取得し、センサ自動コース時において、負荷設定値調整部142によって自動的に変更及び設定される負荷設定値を取得する。
ステップS120において、補助負荷値導出部132は、ステップS110において取得された負荷設定値から、式(4)を用いて補助負荷値を計算する。
ステップS130において、センサ値取得部134は、センサ値(運動補助機構10aの動作速度の実測値)を取得する。
ステップS140において、合成負荷値導出部135は、ステップS130において取得されたセンサ値から、式(5)を用いて合成負荷値を計算する。
ステップS150において、運動強度導出部150は、計算された合成負荷値から補助負荷値を引くことによって実効負荷値を計算する。さらに、運動強度導出部150は、計算した実効負荷値から測定運動強度を導出する。
ステップS160において、乗算部136は、式(2)及び式(3)を用いて、ユーザの運動量(エクササイズEx)及びカロリー消費量を計算する。
ステップS170において、表示部120は、実効負荷値、測定運動強度、運動量(エクササイズEx)、及びカロリー消費量を表示する。
(4.2)測定運動強度の導出動作
図10は、測定運動強度の導出動作を示すフローチャートである。
ステップS151において、引算部151は、実効負荷値を計算する。
ステップS152において、特定部153は、記憶部152が記憶する対応関係情報の中から、引算部151によって計算された実効負荷値に対応する対応関係情報を特定する。
ステップS153において、心拍数取得部139は、心拍センサ40が検出した心拍からユーザの心拍数を取得する。
ステップS154において、運動強度取得部154は、特定部153によって特定された対応関係情報を参照して、心拍数取得部139によって取得された心拍数に対応する測定運動強度を取得する。
(4.3)負荷設定値の調整動作
図11は、負荷設定値の調整動作を示すフローチャートである。
ステップS201において、目標運動強度取得部141は、目標運動強度(例えば、3METs、4METs、又は5METsなど)を取得する。
ステップS202において、負荷設定値調整部142は、目標運動強度取得部141によって取得された目標運動強度と、運動強度導出部150によって導出された測定運動強度との差を計算する。
ステップS203において、負荷設定値調整部142は、ステップS202で計算した差が所定値を超えるか否かを判定する。差が所定値を超える場合、駆動制御部160は、ステップS205において運動補助機構10aの動作を停止させるよう駆動制御部160に指示する。駆動制御部160は、当該指示に応じて運動補助機構10aの動作を停止させる。
ステップS204において、負荷設定値調整部142は、運動強度導出部150によって導出された測定運動強度が、目標運動強度取得部141によって取得された目標運動強度を上回るか又は下回るかを判定する。なお、測定運動強度と目標運動強度とが等しい場合には、処理が終了する。
測定運動強度が目標運動強度を上回る場合、負荷設定値調整部142は、ステップS207において負荷設定値を一時的に下げる。具体的には、予め定められた一定時間において負荷設定値を下げる。
ステップS207において、負荷設定値調整部142は、負荷設定値を下げる前よりも測定運動強度が上がったか否かを判定する。測定運動強度が上がったと判定される場合には、ステップS208において、負荷設定値調整部142は負荷設定値を上げる。具体的には、負荷設定値を下げる前の状態よりも負荷設定値を大きくする。
一方、ステップS207において測定運動強度が下がったと判定された場合、ステップS208において、負荷設定値調整部142は負荷設定値を下げる。具体的には、負荷設定値を下げたままにする、あるいは、負荷設定値をさらに下げる。
なお、ステップS206〜ステップS209の各過程において、表示部120は、ユーザに対して運動強度を下げるように促すための画面を表示する。
また、ステップS204において測定運動強度が目標運動強度を下回ると判定された場合、負荷設定値調整部142は、ステップS210において負荷設定値を一時的に上げる。具体的には、予め定められた一定時間において負荷設定値を上げる。
ステップS211において、負荷設定値調整部142は、負荷設定値を上げる前よりも測定運動強度が下がったか否かを判定する。測定運動強度が下がったと判定される場合、ステップS212において、負荷設定値調整部142は負荷設定値を下げる。具体的には、負荷設定値を上げる前の状態よりも負荷設定値を小さくする。
一方、ステップS211において測定運動強度が上がったと判定された場合、ステップS213において、負荷設定値調整部142は負荷設定値を上げる。具体的には、負荷設定値を上げたままにする、あるいは、負荷設定値をさらに上げる。
なお、ステップS210〜ステップS213の各過程において、表示部120は、ユーザに対して運動強度を上げるように促す表示を行う。例えば、表示部120は、ユーザを励ますなどのアドバイスを行うための画面を表示する。
(5)作用・効果
本実施形態に係る受動型運動機器10によれば、負荷設定値調整部142は、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合、負荷設定値を上げるのではなく、負荷設定値を敢えて下げる。これにより、ユーザの負荷が軽減され、ユーザの積極的な運動が強まるため、ユーザの運動強度を上げることができる。すなわち、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合に、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
なお、負荷設定値が下がると補助負荷値も下がるため、合成負荷値が一定であると仮定すると、実行負荷値が上がることになり、ユーザの運動強度を上げることができる。このため、運動補助機構10aの動作速度が一定になるように制御や表示を行いつつ、負荷設定値調整部142が負荷設定値を下げることによって、ユーザは、運動補助機構10aの動作速度を好みの速度に保ちながら所望の運動強度を得ることができる。
本実施形態に係る受動型運動機器10によれば、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合、負荷設定値調整部142は、負荷設定値を下げる前に負荷設定値を一時的に上げ、負荷設定値を上げたことによって測定運動強度が下がった場合、負荷設定値を下げる。
負荷設定値を上げたことによって測定運動強度が下がる場合には、ユーザの積極性が減退したことになり、このようなケースでは負荷設定値を下げてユーザの積極性を増進することが好ましい。このため、負荷設定値を上げたことによって測定運動強度が下がる場合に負荷設定値を下げることによって、より確実にユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
さらに、表示部120は、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合に、ユーザに対して運動強度を上げるように促す画面を表示する。このため、より確実にユーザの運動強度を上げることができ、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
本実施形態に係る受動型運動機器10によれば、負荷設定値調整部142は、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合、負荷設定値を下げるのではなく、負荷設定値を敢えて上げる。これにより、ユーザの負荷が増大し、積極的な運動が弱まるため、ユーザの運動強度を下げることができる。すなわち、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合に、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
なお、負荷設定値が上がると上記補助負荷値も上がるため、合成負荷値が一定であると仮定すると、実行負荷値が下がることになり、ユーザの運動強度を下げることができる。このため、運動補助機構10aの動作速度が一定になるように制御や表示を行いつつ、負荷設定値調整部142が負荷設定値を上げることによって、ユーザは、運動補助機構10aの動作速度を好みの速度に保ちながら所望の運動強度を得ることができる。
本実施形態に係る受動型運動機器10によれば、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合、負荷設定値を上げる前に負荷設定値を一時的に下げ、負荷設定値を下げたことによって測定運動強度が上がった場合、負荷設定値を上げる。
負荷設定値を下げたことによって測定運動強度が上がる場合には、ユーザの積極性が増進したことになり、このようなケースでは負荷設定値を上げてユーザの積極的な運動を弱めることが好ましい。このため、負荷設定値を下げたことによって測定運動強度が上がる場合に負荷設定値を上げることによって、より確実にユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
さらに、表示部120は、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合に、ユーザに対して運動強度を下げるように促す画面を表示する。このため、より確実にユーザの運動強度を下げることができ、ユーザの運動強度を目標運動強度に近付けることができる。
本実施形態に係る受動型運動機器10によれば、駆動制御部160は、測定運動強度と目標運動強度との差が所定値を超える場合に、運動補助機構10aの動作を停止させる。したがって、ユーザの運動強度が目標運動強度からかけ離れた場合、すなわち、緊急停止が必要な場合や、ユーザの過剰な運動を中止させる必要がある場合などにおいて、運動補助機構10aの動作を自動で停止させることができる。
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、負荷設定値調整部142は、測定運動強度(METs)と目標運動強度(METs)との比較結果に応じて負荷設定値を調整していた。しかしながら、測定運動強度及び目標運動強度として心拍数を使用しても良い。或いは、負荷設定値調整部142は、実効負荷値や合成負荷値を測定運動強度とし、負荷設定値や負荷理想値を目標運動強度とし、これらに対する比較の結果に応じて負荷設定値を調整しても良い。ここで、負荷理想値とは、例えば負荷設定値とセンサ値とが同等である場合における実効負荷値、すなわち、受動型運動機器10が実現すべき理想の運動負荷である。
上述した実施形態では、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合、負荷設定値調整部142は、負荷設定値を下げる前に負荷設定値を一時的に上げる処理を行っていたが、当該処理を省略しても良い。すなわち、測定運動強度が目標運動強度を下回る場合、直ちに負荷設定値を下げても良い。
また、上述した実施形態では、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合、負荷設定値調整部142は、負荷設定値を上げる前に負荷設定値を一時的に下げる処理を行っていたが、当該処理を省略しても良い。すなわち、測定運動強度が目標運動強度を上回る場合、直ちに負荷設定値を上げても良い。
上述した実施形態では、運動強度導出部150の運動強度取得部154は、心拍数取得部139によって取得された心拍数に対応する測定運動強度を取得していた。しかしながら、運動強度導出部150は、心拍数に応じて測定運動強度を導出する構成に限らず、実効負荷値から直接ユーザの運動強度を導出しても良い。具体的には、ユーザの運動強度は実効負荷値の増加に比例して増加するため、実効負荷値に係数K3を乗算することによって測定運動強度を計算可能である。
また、上述した実施形態では、補助負荷値導出部132は、負荷設定値取得部131によって取得された負荷設定値から、式(4)を用いて補助負荷値を計算していた。しかしながら、補助負荷値導出部132は、計算により補助負荷値を得る場合に限らず、負荷設定値と補助負荷値とを対応付けたテーブルを用いて補助負荷値を導出しても良い。同様に、合成負荷値導出部135は、計算ではなく、センサ値と合成負荷値とを対応付けたテーブルを用いて合成負荷値を導出しても良い。
また、補助負荷値導出部132は、運動強度(METs)に換算された補助負荷値を導出しても良い。合成負荷値導出部135は、運動強度(METs)に換算された合成負荷値を導出しても良い。このような構成により、運動強度導出部150は、実効負荷値をそのままユーザの測定運動強度として導出可能となる。
上述した実施形態では、表示部120を具備する受動型運動機器10について説明したが、このようなディスプレイに限らず、音声(スピーカ)による通知を行う構成でも良い。
また、センサ部32は、モータ回転数に限らず、回動台部12、左側ペダル13L及び右側ペダル13Rの動作速度、動作加速度、荷重又は圧力などを検出しても良い。
上述した実施形態では、ツイスト・ステップ方式の受動型運動機器10を例に説明したが、他の方式の受動型運動機器に対して制御装置100を適用可能である。例えば、乗馬を摸して座部(シート)を揺動させる方式の受動型運動機器に対して制御装置100を適用しても良い。この場合、揺動する座部が運動補助機構に相当する。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の本実施形態に係る受動型運動機器の全体概略構成図である。 本発明の本実施形態に係る受動型運動機器の機能ブロック構成図である。 本発明の本実施形態に係る制御装置の機能ブロック構成図である。 本発明の本実施形態に係る運動強度導出部の機能ブロック構成図である。 本発明の本実施形態に係る入力部の構成を示す正面図である。 本発明の本実施形態に係る表示部の構成を示す正面図である。 本発明の本実施形態に係る実効負荷値の導出処理を説明するための概念図である。 本発明の本実施形態に係る測定運動強度の導出処理を説明するための概念図である。 本発明の本実施形態に係る制御装置の全体動作を示すフローチャートである。 本発明の本実施形態に係る運動強度の導出動作を示すフローチャートである。 本発明の本実施形態に係る負荷設定値の調整動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10…受動型運動機器、10a…運動補助機構、11…基体部、12…回動台部、13L…左側ペダル、13R…右側ペダル、14…支持部、15…ユーザインタフェース部、16…ハンドル、31…駆動部、32…センサ部、40…心拍センサ、50…電源部、100…制御装置、110…入力部、120…表示部、131…負荷設定値取得部、132…補助負荷値導出部、134…センサ値取得部、135…合成負荷値導出部、136…乗算部、137…運動時間取得部、138…体重取得部、139…心拍数取得部、141…目標運動強度取得部、142…負荷設定値調整部、150…運動強度導出部、151…引算部、152…記憶部、153…特定部、154…運動強度取得部、160…駆動制御部

Claims (5)

  1. 所定の動作パターンで動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構を有する受動型運動機器であって、
    前記ユーザの運動の強度を示す運動強度を測定する運動強度測定部と、
    前記運動強度測定部によって測定された前記運動強度である測定運動強度と、前記ユーザの運動強度の目標として設定された目標運動強度とを比較する運動強度比較部と、
    前記測定運動強度と前記目標運動強度との比較結果に応じて、前記運動補助機構の動作の強度を設定する負荷設定値を調整する負荷調整部と
    を備え、
    前記運動補助機構の動作の強度は、前記負荷設定値の増大に伴って増大し、
    前記負荷調整部は、
    前記測定運動強度が前記目標運動強度を下回る場合、前記負荷設定値を下げる前に前記負荷設定値を一時的に上げ、
    前記負荷設定値を上げたことによって前記測定運動強度が下がった場合、前記負荷設定値を下げる
    ことを特徴とする受動型運動機器。
  2. 前記測定運動強度が前記目標運動強度を下回る場合、前記ユーザに対して運動強度を上げるように促す通知を行う通知部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の受動型運動機器。
  3. 所定の動作パターンで動作することによってユーザの運動を補助する運動補助機構を有する受動型運動機器であって、
    前記ユーザの運動の強度を示す運動強度を測定する運動強度測定部と、
    前記運動強度測定部によって測定された前記運動強度である測定運動強度と、前記ユーザの運動強度の目標として設定された目標運動強度とを比較する運動強度比較部と、
    前記測定運動強度と前記目標運動強度との比較結果に応じて、前記運動補助機構の動作の強度を設定する負荷設定値を調整する負荷調整部と
    を備え、
    前記運動補助機構の動作の強度は、前記負荷設定値の増大に伴って増大し、
    前記負荷調整部は、
    前記測定運動強度が前記目標運動強度を上回る場合、前記負荷設定値を上げる前に前記負荷設定値を一時的に下げ、
    前記負荷設定値を下げたことによって前記測定運動強度が上がった場合、前記負荷設定値を上げる
    ことを特徴とする受動型運動機器。
  4. 前記測定運動強度が前記目標運動強度を上回る場合、前記ユーザに対して運動強度を下げるように促す通知を行う通知部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の受動型運動機器。
  5. 前記測定運動強度と前記目標運動強度との差が所定値を超える場合、前記運動補助機構の動作を停止させる動作停止部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の受動型運動機器。
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