JP5259947B2 - 半導体封止用シリコーン組成物および半導体装置 - Google Patents

半導体封止用シリコーン組成物および半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5259947B2
JP5259947B2 JP2006316700A JP2006316700A JP5259947B2 JP 5259947 B2 JP5259947 B2 JP 5259947B2 JP 2006316700 A JP2006316700 A JP 2006316700A JP 2006316700 A JP2006316700 A JP 2006316700A JP 5259947 B2 JP5259947 B2 JP 5259947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
semiconductor
group
sio
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006316700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008127517A (ja
Inventor
弘二 大皷
信男 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Momentive Performance Materials Japan LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Momentive Performance Materials Japan LLC filed Critical Momentive Performance Materials Japan LLC
Priority to JP2006316700A priority Critical patent/JP5259947B2/ja
Publication of JP2008127517A publication Critical patent/JP2008127517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5259947B2 publication Critical patent/JP5259947B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48245Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
    • H01L2224/48247Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic connecting the wire to a bond pad of the item

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、半導体装置の構成部品であるAuまたはAgでメッキが施されたリードフレームとの接着性に優れ、半導体素子の封止剤として好適な半導体封止用シリコーン組成物及びそれを用いた半導体装置に関する。
従来から、発光ダイオード、フォトカプラ等の半導体素子の封止剤としては、透明性や耐熱性が良好なため、付加反応硬化型のシリコーン組成物が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、半導体装置の構成部品であるリードフレームは、AuまたはAgでメッキを施されたものが一般的であるが、従来の付加反応硬化型のシリコーン組成物では、AuまたはAgへの接着性が弱く、パッケージが高温にさらされると、リードフレームと該シリコーン組成物の硬化物との界面で剥離が発生しやすく、信頼性が低下するという問題があった。
特開2004−143361号公報
本発明の目的は、このような課題に対処するためになされたもので、AuまたはAgでメッキが施されたリードフレームとの接着性に優れ、半導体素子の封止剤として好適な半導体封止用シリコーン組成物およびそれを用いた高信頼性の半導体装置を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、水酸基を所定量導入し、特定の単位から構成される三次元網目状構造のポリオルガノシロキサンを配合することにより、AuまたはAgでメッキが施されたリードフレームとの接着性を著しく改善した半導体封止用シリコーン組成物およびそれを用いた半導体装置が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明のAuまたはAgメッキされたリードフレーム用の半導体封止用シリコーン組成物は、
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子結合アルケニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサン、
(B)平均単位式:
[(CH=CH)(CH)SiO2/2][(CHSiO1/2][SiO4/2
(式中、p、q、rはそれぞれ正数であり、(p+q)/rは0.01〜10の数であり、かつ、p/qは0.001〜1の数である。)で表され、かつケイ素原子に結合する水酸基量がカールフィッシャー法による測定値で200〜1500ppmである分岐状ポリオルガノシロキサン、
(C)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン、及び
(D)白金系触媒を含有する半導体封止用シリコーン組成物であって、
前記(B)成分の配合量が、前記(A)成分と(B)成分との合計量に対して1〜50重量%であり、
前記(C)成分の配合量が、前記(A)成分のケイ素原子結合アルケニル基と前記(B)成分のケイ素原子結合アルケニル基との合計1モルに対して、(C)成分のケイ素原子結合水素原子が0.2〜5モルとなる量であり、
前記(D)成分の配合量が、触媒量であることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、上記半導体封止用シリコーン組成物の硬化物によって半導体素子が封止されていることを特徴とする。
上記構成によれば、AuまたはAgでメッキが施されたリードフレームとの接着性に優れ、半導体素子の封止剤として好適な半導体封止用シリコーン組成物およびそれを用いた高信頼性の半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の半導体封止用シリコーン組成物について説明する。
[(A)成分]
(A)成分はベースポリマーであり、得られる組成物を十分に硬化させる上で、1分子中に平均0.2個以上、好ましくは平均0.5個以上、より好ましくは平均2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を有する。その分子構造は、直鎖状、環状、分岐鎖状のいずれでもよいが、硬化物の機械的強度等の点から、直鎖状が好ましく、1種単独または2種以上を組み合わせてもよい。
ケイ素原子に結合したアルケニル基としては、例えばビニル基、アリル基、ブテニル基、ペテニル基、ヘキセニル基などが例示され、好ましくはビニル基である。アルケニル基は、分子鎖末端のケイ素原子に結合していても、分子鎖途中のケイ素原子に結合していても、両者に結合していてもよいが、得られる組成物の硬化速度、硬化後の物性の点から、少なくとも分子鎖末端のケイ素原子、特に、分子鎖両末端のケイ素原子に結合していることが好ましい。
また、アルケニル基以外のケイ素原子に結合した有機基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基あるいはこれらの水素原子が部分的に塩素原子、フッ素原子などで置換されたハロゲン化炭化水素基などの、炭素原子数1〜12個、好ましくは炭素原子数1〜8個のものが挙げられ、好ましくはアルキル基、アリール基であり、より好ましくはメチル基、フェニル基である。
(A)成分の25℃における粘度は、5〜100,000mPa・sであり、好ましくは、100〜50,000mPa・sである。5mPa・s未満であると、硬化後の機械的強度が低下しやすい。一方、100,000mPa・sを超えると、得られる組成物の作業性が低下しやすい。
[(B)成分]
(B)成分は、AuまたはAgでメッキが施されたリードフレームとの接着性を著しく改善する、本組成物の特徴を付与する成分であり、RSiO2/2単位、RSiO1/2単位、SiO4/2単位から構成される三次元網目状構造のポリオルガノシロキサンである。
上記各単位は、平均単位式:
(RSiO2/2(RSiO1/2(SiO4/2
で表されるような割合から構成されることが好ましい。
式中、a、b、cは、それぞれ正数であり、(a+b)/cは0.01〜10、好ましくは0.1〜1の数であり、a/bは0.001〜1、好ましくは0.01〜1の数である。
Rは、同じかまたは異なる置換もしくは非置換の1価炭化水素基であり、1分子中少なくとも3個はアルケニル基である。Rとしては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基のようなアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペテニル基、ヘキセニル基のようなアルケニル基;フェニル基、トリル基のようなアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基のようなアラルキル基;およびこれらの基の水素原子の一部または全部がフッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子やシアノ基で置換されているもの、例えばクロロメチル基、ブロモエチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基などが挙げられ、好ましくはアルキル基、アルケニル基であり、より好ましくはメチル基、ビニル基である。
(B)成分としては、例えば、平均単位式:
[CH=CH(CH)SiO2/2][(CHSiO1/2][SiO4/2
(式中、p、q、rはそれぞれ正数であり、(p+q)/rは0.01〜10の数であり、かつ、p/qは0.001〜1の数である。)で表されるポリオルガノシロキサン、平均単位式:
[CH=CH(CH)SiO2/2][(C)(CHSiO1/2][SiO4/2
(式中、s、t、uはそれぞれ正数であり、(s+t)/uは0.01〜10の数であり、
かつ、s/tは0.001〜1の数である。)で表されるポリオルガノシロキサン、平均単位式:
[(CHSiO2/2][CH=CH(CHSiO1/2][SiO4/2
(式中、x、y、zはそれぞれ正数であり、(x+y)/zは0.01〜10の数であり、
かつ、x/yは0.001〜1の数である。)で表されるポリオルガノシロキサン等が挙げられる。
さらに、(B)成分は、ケイ素原子に結合した水酸基を有する。水酸基は、分子鎖末端のケイ素原子に結合していても、分子鎖途中のケイ素原子に結合していても、両者に結合していてもよいが、接着性の点から、少なくとも分子鎖末端のケイ素原子に結合していることが好ましい。また、水酸基量は50〜3000ppm、好ましくは100〜2000ppmである。50ppmより少ないと、接着性改善の十分な効果が得られない。一方、3000ppmを超えると、硬化速度が低下したり、硬化物が発泡しやすくなる。このような特定少量の水酸基を導入することによって、得られる組成物の接着性を著しく改善することができる。水酸基量を定量する方法としては、例えばKF法(カールフィッシャー法)等が挙げられる。
(B)成分の製造方法としては、SiO4/2単位を有するオルガノシロキサンと、RSiO1/2単位を有するオルガノシロキサンと、RSiO2/2単位(Rは、前記と同じである。)を有するオルガノシロキサンを、(RSiO2/2単位+RSiO1/2単位)/SiO4/2単位=0.01〜10、RSiO2/2単位/RSiO1/2単位=0.001〜1となるモル比で組み合わせ、これを酸、アルカリ等の存在下で共加水分解する方法等が挙げられる。
(B)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分との合計量(100重量%)に対し1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%である。1重量%未満であると、AuまたはAgでメッキが施されたリードフレームに対して十分な接着性が得られない。一方、50重量%を超えると、得られる組成物の作業性が低下する。
(B)成分は、1種単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
[(C)成分]
(C)成分は架橋剤であり、1分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上のケイ素原子に結合した水素原子(Si‐H基)を有する。Si‐H基は、分子鎖末端のケイ素原子に結合していても、分子鎖中間のケイ素原子に結合していても、両者に結合していてもよい。
(C)成分としては、平均組成式:
SiO[4−(d+e)]/2
で示されるものが用いられる。
式中、Rは、脂肪族不飽和炭化水素基を除く、置換または非置換の1価炭化水素基である。Rとしては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基のようなアルキル基;フェニル基、トリル基のようなアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基のようなアラルキル基;およびこれらの基の水素原子の一部または全部がフッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子やシアノ基で置換されているもの、例えばクロロメチル基、ブロモエチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基などが挙げられる。これらのうちで、炭素原子数1〜4のアルキル基が好ましく、特に、合成のし易さ、コストの点から、メチル基がより好ましい。
d、eは、それぞれ、0.5≦d≦2、0<e≦2、0.5<d+e≦3を満足する正数であり、好ましくは、0.6≦d≦1.9、0.01≦e≦1.0、0.6≦d+e≦2.8を満足する正数である。
(C)成分の分子構造としては、直鎖状、分岐鎖状、環状あるいは三次元網目状のいずれであってもよく、1種単独または2種以上を組み合わせて使用することもできる。
(C)成分の25℃における粘度は、1〜1000mPa・sであり、好ましくは10〜500mPa・sである。
(C)成分の配合量は、(A)成分のケイ素原子結合アルケニル基と(B)成分のケイ素原子結合アルケニル基の合計1モルに対して、(C)成分のSi−H基が0.2〜5モルとなる量であり、好ましくは0.5〜3モルとなる量である。0.2モル未満では、十分な架橋が得られない。一方、5モルを越えると、未反応のSi−H結合が残存し、硬化後の物性が不安定になりやすい。
[(D)成分]
(D)成分は、本組成物の硬化を促進させる成分である。
(D)成分としては、ヒドロシリル化反応に用いられる周知の触媒を使用することができる。例えば白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と一価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類やビニルシロキサンとの錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などの白金族金属触媒が挙げられる。
(D)成分の配合量は、硬化に必要な量であればよく、所望の硬化速度などに応じて適宜調整することができる。通常、得られる組成物の合計量に対し、白金元素に換算して0.1〜1000ppmの範囲、好ましくは0.5〜500ppmの範囲である。
本発明の半導体封止用シリコーン組成物は、上記(A)〜(D)の各成分を基本成分とし、これらに必要に応じて、その他任意成分として硬化速度を調整するための反応抑制剤、着色剤、難燃性付与剤、耐熱性向上剤、可塑剤、補強性シリカ、接着性付与剤等を本発明の目的を損なわない範囲で添加してもよい。
本発明の半導体封止用シリコーン組成物の製造方法としては、例えば(A)〜(D)成分及びその他任意成分をプラネタリーミキサー、ニーダー、品川ミキサー等の混合機で混合する方法等が挙げられる。得られる組成物は液状であることが好ましく、25℃における粘度が、100〜1000000mPa・s、特に500〜100000mPa・sであることが好ましい。
得られた組成物を硬化させる方法は限定されず、室温もしくは加熱により硬化が進行するが、迅速に硬化させるためには加熱することが好ましい。加熱する場合の温度としては、50〜200℃の範囲から選ばれる。硬化物は、ゴム状、ゲル状あるいは可撓性を有するレジン状で、優れた接着性と高い透明性を備えており、例えばLED(発光ダイオード)、フォトカプラ等の高い透明性を必要とする半導体素子や高電圧を必要とする半導体素子の封止剤、保護剤として好適である。
次に、本発明の半導体装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る半導体装置の一例を示す断面図であり、フォトカプラの一例を示している。
半導体装置1は、半導体素子2,3が、上述した半導体封止用シリコーン組成物の硬化物4で封止されている。
この半導体装置1は、例えば以下のようにして作製される。
まず、Ga−Al−As化合物系の半導体素子2をAuまたはAgでメッキが施されたリードフレーム5に周知の導電性ペーストで接合し、次いで、別のリードフレームと半導体素子2をボンディングワイヤ6でボンディングする。
次に、半導体素子2と対向する位置に、受光用の半導体素子3をAuまたはAgでメッキが施されたリードフレーム8に導電性ペーストで接合し、別のリードフレームと半導体素子3をボンディングワイヤ6でボンディングする。
これら半導体素子2,3間を上述した半導体封止用シリコーン組成物で充填した後、例えば150℃で1時間加熱して硬化させ、半導体封止用シリコーン組成物の硬化物4を形成する。続けて、硬化物4の外周をエポキシ樹脂等のモールド樹脂7で封止する。
このようにして得られる半導体装置1は、AuまたはAgとの接着性が著しく改善された半導体封止用シリコーン組成物の硬化物4を用いているため、パッケージが高温にさらされても、リードフレーム5,8と硬化物4との界面で剥離が生じることがなく、信頼性に優れている。
本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。実施例及び比較例で得られた半導体封止用シリコーン組成物は、以下のようにして評価し、結果を表1に示した。表1に示した特性は、25℃において測定した値である。
[凝集破壊率]
JIS K 6249に準じて、測定した。すなわち、図2に示すように、銅板に銀メッキを施した幅25mmの長方形状の基板11,12の各々の片末端を厚さ1mmの半導体封止用シリコーン組成物13を挟む形で張り合わせ(接着面積:25mm×10mm=2.5cm)、150℃で1時間加熱硬化させてテストピースを作製した。このテストピースのそれぞれの端部を図中の矢印方向に、引っ張り試験機(島津製作所製、オートグラフ)で引張速度10mm/分で引っ張り、銀メッキされた基板11,12表面の凝集破壊率を測定した。
[半導体装置の信頼性]
図1に示したフォトカプラを次のようにして作製した。すなわち、Ga−Al−As化合物系の半導体素子2をAuでメッキが施されたリードフレーム5に導電性ペーストで接合し、次いで、別のリードフレームと半導体素子2とをボンディングワイヤ6でボンディングした。同様にして、半導体素子2と対向する位置に、受光用の半導体素子3をAuでメッキが施されたリードフレーム8上に導電性ペーストを用いて接合し、次いで、別のリードフレームと半導体素子3をボンディングワイヤ6でボンディングした。これら半導体素子2,3の間を半導体封止用シリコーン組成物で充填した後、150℃で1時間加熱して硬化物4を形成し、続けて、硬化物4の周囲をモールド樹脂7(透明エポキシ樹脂)で封止した。
このようにして10個のフォトカプラを作製した。これらのフォトカプラについて、冷熱サイクル試験(1サイクル:−40℃×30分+150℃×30分)を1000サイクル行った。冷熱サイクル試験後の硬化物4とリードフレーム5,8との界面の剥離を100倍の顕微鏡(KH−7000、KEYENCE社製)を用いて観察した。剥離したフォトカプラを不良とし、不良個数を調べた。
[合成例1]
撹拌装置、温度計および還流冷却器を備えた4つ口フラスコに、ビニルメチルジメトキシシラン132g、トリメチルメトキシシラン624g、テトラトリメトキシシラン1216g、トルエン900gを投入し、均一に混合した後、6N−NaOHを1.5gと水370gを混ぜ合わせたものを滴下し、メタノールの還流温度で1時間撹拌した。その後トルエン1100gを加え、還流管を留出系に切り替えた後、100℃まで加熱してメタノールを留去した。次いで、室温まで冷却し、酢酸1gを加えて混合し、不純物をろ過した後、ポリオルガノシロキサンのトルエン溶液を得た。
このようにして得られたポリオルガノシロキサン(B−1)に、(A)成分のビニル基含有ポリオルガノシロキサンを加えて、脱溶を行い(A)成分との混合物を得た。
この合成により、式:
[(CHSiO1/2[(CH=CH)(CH)SiO2/2][SiO4/2
で表され、Si−OH基を含むポリオルガノシロキサン(B−1)を得た。
得られた混合物と、用いた(A)成分は、脱水処理後、KF法により、それぞれの水酸基量を測定し、該混合物の水酸基量から(A)成分の水酸基量を差し引いて、得られたポリオルガノシロキサン(B−1)の水酸基量を測定した。この水酸基量は、200ppmであった。
なお、水酸基量の測定は、カールフィッシャー法自動水分測定装置(KF−06型、三菱化成(株)製)で、KF試薬(カールフィッシャー試薬SS、(株)エーピーアイコーポレーション製)を使用し、脱水溶剤(CM50mlとML10ml、(株)エーピーアイコーポレーション製)を用いて水分量を測定し、この水分量から水酸基量を計算することによって測定を行った。
[合成例2]
ビニルメチルジメトキシシラン132g、トリメチルメトキシシラン520g、テトラトリメトキシシラン1216g、水380gとした以外は、合成例1と同様にして、式:[(CHSiO1/2[(CH=CH)(CH)SiO2/2][SiO4/2
で表され、Si−OH基を含むポリオルガノシロキサンを得た。このポリオルガノシロキサン(B−2)は、KF法により測定した水酸基量が、1500ppmであった。
[合成例3]
トリメチルメトキシシラン520g、テトラトリメトキシシラン1216g、水370gとした以外は、合成例1と同様にして式:
[(CHSiO1/2[SiO4/2
で表され、アルケニル基を含まないSi−OH基を含むポリオルガノシロキサンを得た。このポリオルガノシロキサン(B−3)は、KF法により測定した水酸基量が、1800ppmであった。
[実施例1]
(A‐1)25℃における粘度が10000mPa・sであり、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルオルガノシロキサン90重量部、(B‐1)合成例1で得られたポリオルガノシロキサン10重量部、(C)側鎖に50mol%水素基をもつポリオルガノハイドロジェンシロキサン3.3重量部、(D)塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金元素として10ppm)を混合して、半導体封止用シリコーン組成物を得た。
この組成物の特性を測定し、結果を表1に示した。
[実施例2]
(A‐2)25℃における粘度が3000mPa・sであり、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルオルガノシロキサン70重量部、(B‐2)合成例2で得られたポリオルガノシロキサン30重量部、(C)側鎖に50mol%水素基をもつポリオルガノハイドロジェンシロキサン4.0重量部、(D)塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金元素として10ppm)を混合して、半導体封止用シリコーン組成物を得た。
この組成物の特性を測定し、結果を表1に示した。
[比較例1]
(A‐1)25℃における粘度が10000mPa・sであり、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルオルガノシロキサン100重量部、(C)側鎖に50mol%水素基をもつポリオルガノハイドロジェンシロキサン1.1重量部、(D)塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金元素として10ppm)を混合して、半導体封止用シリコーン組成物を得た。
この組成物の特性を測定し、結果を表1に示した。
[比較例2]
(A‐2)25℃における粘度が3000mPa・sであり、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルオルガノシロキサン70重量部、(B‐3)合成例3で得られたポリオルガノシロキサン30重量部、(C)側鎖に50mol%水素基をもつポリオルガノハイドロジェンシロキサン1.0重量部、(D)塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金元素として10ppm)を混合して、半導体封止用シリコーン組成物を得た。
この組成物の特性を測定し、結果を表1に示した。
Figure 0005259947
表1から明らかなように、(B)成分としてケイ素原子に結合した水酸基を所定量導入し、特定の単位、すなわち、RSiO2/2単位、RSiO1/2単位およびSiO4/2単位(Rは上述したとおり。)から構成されるポリオルガノシロキサンを配合した各実施例は、Agメッキされた基板に対して優れた接着性を発揮する。
したがって、本発明の半導体封止用シリコーン組成物は、Agに対する接着性が著しく改善されており、例えばAgでメッキが施されたリードフレームを使用するような、半導体素子の封止剤として好適である。
本発明の半導体装置の構成の一例を模式的に示す断面図。 凝集破壊率の測定に用いたテストピースと試験条件を示す略図。
符号の説明
1…半導体装置、2…半導体素子、3…受光用の半導体素子、4…半導体封止用シリコーン組成物の硬化物、5,8…リードフレーム、6…ボンディングワイヤ、7…モールド樹脂、11,12…基板、13…半導体封止用シリコーン組成物。

Claims (2)

  1. (A)1分子中に2個以上のケイ素原子結合アルケニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサン、
    (B)平均単位式:
    [(CH=CH)(CH)SiO2/2][(CHSiO1/2][SiO4/2
    (式中、p、q、rはそれぞれ正数であり、(p+q)/rは0.01〜10の数であり、かつ、p/qは0.001〜1の数である。)で表され、かつケイ素原子に結合する水酸基量がカールフィッシャー法による測定値で200〜1500ppmである分岐状ポリオルガノシロキサン、
    (C)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン、及び
    (D)白金系触媒を含有する半導体封止用シリコーン組成物であって、
    前記(B)成分の配合量が、前記(A)成分と(B)成分との合計量に対して1〜50重量%であり、
    前記(C)成分の配合量が、前記(A)成分のケイ素原子結合アルケニル基と前記(B)成分のケイ素原子結合アルケニル基との合計1モルに対して、(C)成分のケイ素原子結合水素原子が0.2〜5モルとなる量であり、
    前記(D)成分の配合量が、触媒量であることを特徴とする、AuまたはAgメッキされたリードフレーム用の半導体封止用シリコーン組成物。
  2. 請求項1に記載の半導体封止用シリコーン組成物の硬化物によって半導体素子が封止されていることを特徴とする半導体装置。
JP2006316700A 2006-11-24 2006-11-24 半導体封止用シリコーン組成物および半導体装置 Active JP5259947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006316700A JP5259947B2 (ja) 2006-11-24 2006-11-24 半導体封止用シリコーン組成物および半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006316700A JP5259947B2 (ja) 2006-11-24 2006-11-24 半導体封止用シリコーン組成物および半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008127517A JP2008127517A (ja) 2008-06-05
JP5259947B2 true JP5259947B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=39553688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006316700A Active JP5259947B2 (ja) 2006-11-24 2006-11-24 半導体封止用シリコーン組成物および半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5259947B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8933187B2 (en) * 2011-12-08 2015-01-13 Momentive Performance Material Inc. Self-crosslinking silicone pressure sensitive adhesive compositions, process for making and articles made thereof
WO2016013421A1 (ja) * 2014-07-24 2016-01-28 セントラル硝子株式会社 硬化性シリコーン樹脂組成物およびその硬化物、並びにこれらを用いた光半導体装置
JP2016169358A (ja) * 2014-07-24 2016-09-23 セントラル硝子株式会社 硬化性シリコーン樹脂組成物およびその硬化物、並びにこれらを用いた光半導体装置
KR102550073B1 (ko) 2014-12-18 2023-06-29 모멘티브 파포만스 마테리아루즈 쟈판 고도가이샤 난연성 폴리오르가노실록산 조성물, 난연성 경화물, 광학용 부재, 광원용 렌즈 또는 커버, 및 성형방법
JP7471111B2 (ja) * 2020-03-06 2024-04-19 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 密着剤パッケージ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1416091A (en) * 1972-03-02 1975-12-03 Gen Electric Silicone resins
JP2632606B2 (ja) * 1991-04-09 1997-07-23 信越化学工業株式会社 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2626407B2 (ja) * 1992-04-16 1997-07-02 信越化学工業株式会社 ラバーコンタクト
JPH06240000A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Shin Etsu Chem Co Ltd 分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法
DE19531568A1 (de) * 1995-08-28 1997-03-06 Bayer Ag Flüssige Organopolysiloxan-Harze, ein Verfahren zu deren Herstellung, niedrigviskose Polydiorganosiloxan-Zusammensetzungen, enthaltend flüssige Organopolysiloxan-Harze und deren Verwendung
JPH1160954A (ja) * 1997-08-21 1999-03-05 Toshiba Silicone Co Ltd シリコーンバインダー組成物
JP2004323764A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 接着性ポリオルガノシロキサン組成物
JP4775993B2 (ja) * 2004-03-31 2011-09-21 東レ・ダウコーニング株式会社 半導体素子封止剤、半導体装置および半導体装置の実装方法
JP4804775B2 (ja) * 2005-03-18 2011-11-02 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 シール用硬化性ポリオルガノシロキサン組成物、およびガスケット
JP4636242B2 (ja) * 2005-04-21 2011-02-23 信越化学工業株式会社 光半導体素子封止材及び光半導体素子
JP4648099B2 (ja) * 2005-06-07 2011-03-09 信越化学工業株式会社 ダイボンディング用シリコーン樹脂組成物
TWI447176B (zh) * 2006-10-19 2014-08-01 Momentive Performance Mat Jp 硬化性聚有機矽氧烷組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008127517A (ja) 2008-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4841846B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び半導体装置
JP5638714B2 (ja) 発光素子封止用シリコーン組成物及び発光装置
JP5149022B2 (ja) 光半導体封止用シリコーン組成物及びそれを用いた光半導体装置
JP5587148B2 (ja) 自己接着性ポリオルガノシロキサン組成物
JP5179302B2 (ja) 自己接着性ポリオルガノシロキサン組成物
JP6666625B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物、それからなる半導体用封止剤および半導体装置
JP5602385B2 (ja) 接着性ポリオルガノシロキサン組成物
JP4636275B2 (ja) シリコーン樹脂組成物で封止された半導体装置及び該半導体装置封止用シリコーン樹脂タブレット
KR101818412B1 (ko) 광학 반도체 소자 밀봉용 경화성 실리콘 조성물, 수지-밀봉된 광학 반도체 소자의 제조 방법, 및 수지-밀봉된 광학 반도체 소자
KR102282547B1 (ko) 다이 본딩용 경화성 실리콘 조성물
JP2009114365A (ja) 光半導体用シリコーン接着剤組成物及びそれを用いた光半導体装置
JP2007002234A (ja) 硬化性シリコーンゴム組成物及び半導体装置
US10927278B2 (en) Curable organopolysiloxane composition and semiconductor device
JP2017512224A (ja) 反応性シリコーン組成物、それから製造されるホットメルト材料、及びそれを含む硬化性ホットメルト組成物
JP4528613B2 (ja) シリコーン樹脂とエポキシ樹脂の接着複合体およびその製造方法
JP5259947B2 (ja) 半導体封止用シリコーン組成物および半導体装置
JP5705416B2 (ja) 半導体用硬化性シリコーン組成物及びそれを用いた半導体装置
US11780968B2 (en) Hotmelt silicone composition, encapsulant, hotmelt adhesive and optical semiconductor devise
JP2007180284A (ja) 発光装置
JP5631964B2 (ja) 自己接着性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2020070324A (ja) 付加硬化型シリコーン樹脂組成物、その硬化物、及び光半導体装置
CN117916322A (zh) 加成固化型硅氧烷组合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130213

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5259947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250