JP5258412B2 - 発光素子、発光素子を用いた表示装置及び発光素子の製造方法 - Google Patents

発光素子、発光素子を用いた表示装置及び発光素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子、発光素子を用いた表示装置及び発光素子の製造方法に関する。
近年、EL素子などの発光素子、なかでも、有機化合物を発光体とする有機EL素子を用いた表示装置が注目されている。有機EL素子は、電極と電極の間に発光体(有機化合物)を設け、電極間に電圧を印加することで発光させる。この有機EL素子を画素として採用し、それを二次元状に配置して、有機EL素子を用いた表示装置が構成される。
隔壁を設けた構成の有機EL素子の場合、図8(a)のように発光機能層813から出た光が、隔壁812で吸収されることや減衰してしまうことがある。ここで、図8(a)の矢印は光線の進行経路を、点線の矢印は減衰した光線の進行経路を概念的に図示したものである。また、発光点から発光した光は、発光機能層13と上部構造(陰極(図示せず)など)内の各界面において、各層の屈折率の違いにより全反射されることがある。これにより、発光点から発光した光が、図8(b)に矢印で概念的に図示した光線経路のように有機EL素子中を導波し、素子外部に取り出されないという課題がある。
これらの課題に対し、特許文献1では、隔壁の側面上に反射層を形成することで、隔壁で吸収又は減衰されて外部に取り出せない発光光の一部を、外部に取り出せるようにする構造が開示されている。
特開2007−165214号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構造には、以下のような問題がある。
その問題を説明するために、まず、有機EL素子の発光機能層の製造方法について説明する。有機EL素子の発光機能層の製造方法として、低分子有機化合物を真空蒸着法等で成膜する乾式成膜法や、有機発光材料等の機能材料を溶剤に溶解し塗布することによって成膜する湿式成膜法などが知られている。発光機能層は、これらの製造方法で、隔壁で囲まれた区画領域内の画素電極上と隔壁上に形成される。これらの製造方法で隔壁側面上に形成された発光機能層は、画素電極上に形成された発光機能層よりも薄くなってしまう。また、隔壁上に形成された発光機能層は、画素電極上に形成された発光機能層よりも膜厚ムラが大きくなる。
図9(a)に示した、特許文献1で開示されている有機EL素子の構造では、このように薄く、膜厚ムラの大きい、隔壁側面上の発光機能層913の直下にある反射層915と画素電極911とが導通してしまうため、以下の問題が生じる。
第一に、反射層915と対向電極914が短絡し、その画素からの発光が起こらなくなるという問題がある。有機EL素子の製造過程で、発光機能層913の中に、数10nm程度の微小な異物が混入する場合がある。隔壁側面上に形成された発光機能層913は薄いため、このような微小な異物の存在により、反射層915と対向電極914が発光機能層913を介さずに電気的に接続される箇所(短絡箇所)が存在することがある。この概念図を、図9(b)に示す。特許文献1で開示されている有機EL素子の構造では、画素電極911と反射層915が導通しているので、反射層915と対向電極914との短絡箇所が存在すると、画素電極911と対向電極914が短絡してしまうことになる。すると、回路素子部から電圧が印加されても発光機能層913に電流が流れなくなり、その画素は発光の起こらない不良画素となる。
第二に、画素電極上面の発光機能層913への電流供給効率が低下するという問題がある。有機EL素子を用いた表示装置において、発光に主に寄与するのは、発光面積の大きい画素電極上面の発光機能層913からの発光である。これに対し、隔壁側面の発光機能層913は、上述した様に画素電極上面の発光機能層913よりも薄く形成される。特許文献1で開示されている有機EL素子の構造では、反射層915と画素電極911が導通しているため、電圧印加時に、薄い隔壁側面の発光機能層913で通電が起こる。これにより、画素電極上面の発光機能層913への電流供給効率が低下する。
このように、特許文献1に開示された構造には、薄く、膜厚ムラの大きい、隔壁側面の発光機能層913の直下にある反射層915と画素電極911とが導通していることで、上述の通電不良が生じるという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みなされたもので、隔壁に反射層を設けることで光取り出し効率を向上させた発光素子において、通電不良を低減することを目的とする。
本発明の発光素子は、基板と、前記基板上に設けられた画素電極と、前記基板上に前記画素電極を区画するようパターン形成された隔壁と、前記隔壁の側面上に設けられた導電性を有する反射層と、前記画素電極及び前記反射層の上に設けられた発光機能層と、前記発光機能層の上に設けられた対向電極と、を有し、前記発光機能層から発せられた光を前記基板とは反対側から出射する発光素子であって、前記反射層は、前記隔壁の前記発光機能層が発光可能な領域側の側面の上に、前記発光機能層から発せられて前記隔壁に向かって進行してくる光を前記基板とは反対側から出射するように設けられ、前記画素電極と前記反射層の間、前記反射層と前記隔壁の側面上の前記発光機能層の間、前記隔壁の側面上の前記発光機能層と前記対向電極の間、のうち少なくともいずれか一箇所に、前記画素電極と前記反射層と前記隔壁の側面上の前記発光機能層と前記対向電極との電気的な接続が遮断されように絶縁層が設けられていること、を特徴とする。
本発明によれば、隔壁の側面上に反射層を設けることで光取り出し効率を向上させた発光素子において、通電不良を低減できる。即ち、画素電極と反射層の間、反射層と隔壁の側面上の発光機能層の間、隔壁の側面上の発光機能層と対向電極の間、のうち少なくとも一箇所に絶縁層を設ける。それによって、画素電極と対向電極の短絡を防止し、不良画素の発生を低減できる。さらに、薄く形成されてしまう隔壁側面上の発光機能層への通電が低減されるため、画素電極上の発光機能層への電流供給効率低下を抑制することができる。
以下に、発光素子及びそれを具備した表示装置の実施形態について、構成及び製造方法を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、図面上、各部材を認識可能な大きさとしたため、図面の縮尺は実際とは異なる。なお、本発明は無機EL素子等のEL素子にも適用できるが、以下では有機EL素子を例に説明する。また、以下では、基板と反対側から光を取り出すトップエミッション構成の有機EL素子について述べる。
[実施形態1]
(有機EL素子)図1に、実施形態1の有機EL素子の断面構造の模式図を、図2(a)に、図1の有機EL素子を基板上面の方向から見た模式図を示す。図1は図2(a)の線XYに沿った断面を表しており、図1のX、Yが、図2(a)のX、Yと対応している。図2(b)に、本実施形態の有機EL素子が隣接する構造の模式図を示す。
まず、本実施形態の有機EL素子の断面構造について説明する。図1に示す様に、本実施形態の有機EL素子は、基板10上に回路素子部101が形成されている。回路素子部101には、スイッチング用薄膜トランジスタ(図示せず)、駆動用薄膜トランジスタ(図示せず)と走査信号線、情報信号線、電源線の配線構造(図示せず)が形成されている。回路素子部上には、平坦化層102が形成されている。
平坦化層102の上層側には、反射層110及び画素電極11が形成されている。さらに、画素電極を囲むように隔壁12が形成され、開口部123を形成している。なお、図1には、隔壁12が画素電極11の上に一部重なる構成が書かれているが、隔壁12が画素電極11のエッジと接するように形成された構成としてもよい。
隔壁の側面部122及び隔壁の上部121に、反射層15aが形成されている。反射層15aは、同一素子内の反対側の隔壁に設けられた反射層15bと離間して形成されており、これにより反射層の開口部151が形成されている。また図2(b)に示したように、反射層15aは離間部152により隣接素子1cの反射層15cと分け隔てられているので、画素電極11と隣接画素の画素電極は電気的に遮断されている。
反射層15aは図1中に示すように、端Aと端Bを有している。以下、図1中に示した反射層15aの端Aを反射層15aの「上端」、端Bを反射層15aの「下端」と表現する。
絶縁層16aは隔壁の側面部122上の反射層15aを被覆するように形成されている。なお、絶縁層16aは、同一素子内の反対端の隔壁に設けられた絶縁層16bと離間して形成されており、これにより絶縁層の開口部161が形成されている。以下、図1中に示した絶縁層16aの端Cを絶縁層16aの「上端」、端Dを絶縁層16aの「下端」と表現する。
そして、画素電極11及び絶縁層16a上に、発光機能層13が形成され、発光機能層13及び隔壁12を共に覆うように、対向電極14が形成されている。
次に本実施形態の有機EL素子を、上方向から見た構造の一例について説明する。本実施形態の有機EL素子は図2(a)に示すように、隔壁12で囲まれた区画領域内に、画素電極11が平面視で略矩形状に形成された構造となっている。なお図2(a)では、図面の見易さのために、隔壁側面の反射層15a、絶縁層16a、発光機能層13、及び対向電極14の図示を省略している。画素電極11は、隔壁12と平面的に重なる位置まで延びるコンタクト配線部分19を有している。そして、コンタクト配線部分19の先端部においてコンタクトホール(図示せず)を介して駆動用薄膜トランジスタの電極(図示せず)と電気的に接続されている。画素電極11は、このようにして回路素子部(図示せず)と電気的に接続される。
以下、本実施形態の有機EL素子の構造について詳しく説明する。
まず基板10及び平坦化層102の材料について説明する。基板10としては、ガラス等の無機材料や透明樹脂等の有機材料フィルム等を用いることが出来る。平坦化層102は、絶縁性を有した材料であればよく、例えばSiO、SiN等の無機材料、アクリル等の樹脂材料を用いることが出来る。
次に、反射層110について説明する。反射層110は、平坦化層102の上層側に形成される。反射層110は、反射性を有した材料であればよく、アルミニウムなどの金属材料を用いることが出来る。反射層110により、発光機能層13から基板10側に発光した光を、対向電極14の方向に反射させることが出来る。
次に、画素電極11について説明する。画素電極11の厚さとしては、50nm〜200nm程度が一般的である。画素電極11としては、酸化錫インジウム(ITO)や、酸化亜鉛インジウム等の導電材料を用いることが出来る。
次に、隔壁12について説明する。隔壁12の高さは、3.5μm程度以下が好ましい。このような高さとすることで、対向電極14のステップカバレッジを確保することが出来る。隔壁12としては、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性のある材料を用いることが出来る。
次に、隔壁側面の反射層15aについて説明する。隔壁側面の反射層15aは、図1のように隔壁の側面部122から隔壁の上部121にかけて形成される。なお、反射層15aは、反射性を有した材料であればよく、アルミニウムなどの金属材料を用いることが出来る。隔壁側面の反射層15aにより、隔壁12に吸収される、或いは隔壁12で減衰される光を対向電極14側に反射させることが出来る。また、有機EL素子中を導波する光を、対向電極14側に反射させることが出来る。これにより、光取り出し効率を向上させることが出来る。
次に、絶縁層16aについて説明する。絶縁層16aは、反射層15aを被覆するように形成される。絶縁層16aが形成されることによって、「画素電極11、隔壁側面の反射層15a、隔壁側面の発光機能層13、対向電極14」の電気的な接続が遮断される。これにより、有機EL素子の製造過程で、発光機能層13の中に微小な異物が混入した場合でも、画素電極11及び隔壁側面の反射層15aと対向電極14が、発光機能層を介さずに電気的に接続されることがなくなる。これにより、隔壁側面における短絡箇所の存在による不良画素の発生を低減出来る。また、画素電極上面の発光機能層よりも薄く形成される、隔壁側面の発光機能層への通電がなくなることから、画素電極上の発光機能層への電流供給効率低下を抑制出来る。
絶縁層16aは、隔壁側面の反射層15aよりも上層側に形成されていることから、隔壁12に向かって進行してくる光を反射層15aに到達させ、反射層15aで反射した光を対向電極14側から取り出すために、透明性を有していなければならない。よって、絶縁層16aは絶縁性と透明性を有した材料であればよく、SiO、SiN等の無機材料、アクリル等の樹脂材料等を用いることが出来る。
以下、反射層15a、絶縁層16aのパターン形成位置について詳しく説明する。
反射層15aの上端は、図1では、隔壁の上部121上にまで延びて形成されている場合が描かれているが、隔壁の側面部122のみに形成され、隔壁の上部121上には形成されない構成としてもよい。
ここで、隔壁12に向かって進行してくる光を反射できる領域が大きいほど、光取り出し効率向上の効果は大きい。したがって、隔壁の側面部122に占める反射層15aの面積をより大きい構成にすることが望ましい。なお、隔壁の側面部122の途中まで反射層15aの上端が形成されている構成としてもよい。
また、反射層15aは、隔壁12の開口部123内に存在する部分が出来るだけ少なくなる構成とすることが望ましい。こうすることで、反射層開口部151がより広く形成され、発光光を取り出せる面積が増大する。
絶縁層16aは、反射層15aの形成位置が上述のいずれのパターンを取った場合に対しても、隔壁の側面部122上の反射層15aを被覆するよう形成される。
これにより、画素電極11と対向電極14の間に絶縁層16aが存在している部分の発光機能層13には通電が起こらず、この部分の発光機能層からは発光が起こらない。このため、絶縁層16aは、上述の反射層15aを被覆する条件を満たす範囲で、隔壁12の開口部123内に存在する部分が出来るだけ少なくなる構成とすることが望ましい。こうすることで、絶縁層開口部161がより広く形成され、発光機能層が発光可能な領域の面積が増大する。
また、絶縁層16aは、図2(b)では、隣接素子1cの絶縁層16cと分けられて形成されている場合が描かれているが、隣接素子1cの絶縁層16cと接して形成されていてもよい。即ち、絶縁層16aが隔壁の上部121を覆う構成となっていてもよい。この場合は、絶縁層16aの上端が存在しないことになる。
次に発光機能層13について説明する。発光機能層13は、画素電極11上、及び絶縁層16a上に形成される。発光機能層13は、発光層(図示せず)を有している。更に、発光層よりも画素電極11側に、正孔注入の機能を有する層(図示せず)や正孔輸送の機能を有する層(図示せず)を有していてもよい。また、発光層よりも対向電極14側に、電子輸送の機能を有する層(図示せず)や電子注入の機能を有する層(図示せず)を有していてもよい。なお、これら発光機能層13として用いられる材料としては、公知の材料を用いることができる。
次に、対向電極14及び封止構造(図示せず)について説明する。対向電極14は、図1(a)に示すように発光機能層13及び隔壁12を共に覆うように画素領域の全面に形成されている。対向電極14として例えば酸化錫インジウム(ITO)等の透明導電材料を用いることが出来る。
また、図示していないが、対向電極14の上部には、単層又は複層の保護層が形成されていてもよい。また、その上部にガラス基板や封止缶等の封止部材を配設してもよい。保護層としては、例えばSiN、SiO等が用いられるが、耐水性、耐熱性に優れた材料であればよく、材料はこれに限定されるものではない。
なお、本発明の有機EL素子の発光は次のように起こる。まず回路素子部から印加された電圧によって、画素電極11からは正孔が、対向電極からは電子が、発光機能層に注入される。注入された正孔と電子は発光機能層で再結合し、その際に発光が起こる。発光機能層で発光した光は、発光点からほぼ等方的に出射されるが、反射層110及び隔壁に設けられる反射層15aによって、有機EL素子の外部にとりだされる。しかも、絶縁層16aが設けられているため、隔壁に反射層15aを設けているにもかかわらず、通電不良が起きない。
上述の発光原理は、後で説明する実施形態2、3、4においても同様である。
(有機EL素子の製造方法)
次に、本実施形態の有機EL素子の製造方法について説明する。
本実施形態の製造方法は次の工程を含む。
(i)基板10上に回路素子部101を形成する回路素子部形成工程(以下、工程(i)という)。
(ii)回路素子部101上に平坦化層102を形成する工程(以下、工程(ii)という)。
(iii)平坦化層102上層側に反射層110を形成する工程(以下、工程(iii)という)。
(iv)反射層110上層側に画素電極11を形成する画素電極形成工程(以下、工程(iv)という)。
(v)画素電極11を区画する隔壁12を形成する隔壁形成工程(以下、工程(v)という)。
(vi)隔壁12上層側に反射層15aを形成する反射層形成工程(以下、工程(vi)という)。
(vii)反射層15a上に絶縁層16aを形成する絶縁層形成工程(以下、工程(vii)という)。
(viii)隔壁12で囲まれた区画領域120内に発光機能層を形成する発光機能層形成工程(以下、工程(viii)という)。
(ix)発光機能層上層側に対向電極を形成する対向電極形成工程(以下、工程(ix)という)。
(x)封止工程(以下、工程(x)という)。
なお、本発明の製造方法はこれに限られるものではなく、必要に応じて他の工程が追加される場合や、工程が除かれる場合もある。
上述の各工程について以下に詳細を説明する。
工程(i)では、基板10上に回路素子部101を形成する。具体的には、基板10上に下地保護膜(図示せず)を形成し、次いでスイッチング用薄膜トランジスタ(図示せず)、駆動用薄膜トランジスタ(図示せず)と走査信号線、情報信号線、電源線の配線構造(図示せず)を形成する。この工程(i)には公知の方法を適用することが出来る。
次の工程(ii)では、回路素子部101上に、アクリル樹脂などの絶縁材料で平坦化層102を形成する。
次の工程(iii)では、平坦化層102上層側に反射層110を形成する。具体的には、アルミニウムなどの反射性を有した材料を、スパッタ法等を用いて成膜し、この上部にレジストをフォトリソグラフィを用いてパターン形成する。このレジストをマスクとして、アルミニウムなどの反射性を有した材料をエッチングすることで、反射層110をパターン形成する。
次の工程(iv)では、反射層110上層側に画素電極11を形成する。具体的には、ITO等の導電材料をスパッタ法等を用いて100nm程度の厚さに形成し、この上部にレジストをフォトリソグラフィを用いてパターン形成する。このレジストをマスクとして、ITO等の導電材料をエッチングすることで、画素電極11をパターン形成する。
次の工程(v)では、画素電極11を区画する隔壁12を形成する。具体的には、感光性ポリイミド樹脂等の耐熱性のある樹脂材料を基板10上にスピンコート法により塗布成膜し、フォトリソグラフィによりパターン形成する。なお、隔壁12は画素電極11の上に一部重なるように形成してもよいし、画素電極11のエッジと接するように形成してもよい。
次の工程(vi)では、隔壁の側面部122だけ、あるいは隔壁の側面部122及び隔壁の上部121に反射層15aを形成する。具体的には、アルミニウムなどの反射性を有した材料を、スパッタ法等を用いて成膜し、この上部にレジストをフォトリソグラフィを用いてパターン形成する。このレジストをマスクとして、アルミニウムなどの反射性を有した材料をエッチングすることで、反射層15aをパターン形成する。パターン形成位置に関しては、前述した通りである。
次の工程(vii)では、絶縁層16aを、反射層15aを被覆するように形成する。具体的には、SiNなどの絶縁材料をスパッタ法等を用いて成膜する。或いは、アクリル等の樹脂材料をスピンコート法などにより塗布成膜する。この上部にレジストをフォトリソグラフィを用いてパターン形成し、このレジストをマスクとして、SiNなどの絶縁材料、或いはアクリル等の樹脂材料をエッチングすることで、絶縁層16aをパターン形成する。パターン形成位置に関しては、前述した通りである。
次の工程(viii)では、発光機能層13を画素電極11上、及び絶縁層16a上に形成する。この発光機能層形成工程には、例えば真空蒸着法や、有機発光材料等の機能材料を溶剤に溶解し塗布することによって成膜する方法などを用いることが出来るが、方法は特にこれに限定されるものではない。
次の工程(ix)では、対向電極が、発光機能層及び隔壁を共に覆うように画素領域の全面に形成される。具体的には、ITO等の透明導電材料をスパッタ法等を用いて50nm程度の厚さに形成する。
工程(x)では、対向電極の上部に、単層、又は複層の保護層を形成する。次いで有機EL素子及び保護層を覆うように封止部材を配設してもよい。この工程(x)には公知の方法を適用することが出来る。ただしこの工程は、窒素やアルゴン雰囲気中下といった、水分や酸素のない条件下で行う。
[実施形態2]
上述した実施形態1では、反射層15aと絶縁層16aを別々のエッチングによりパターン形成した。これに対し、隔壁側面の反射層15aと絶縁層16aを一回のエッチングで形成してもよい。この場合について、実施形態2として以下に説明する。
図3に、本実施形態の有機EL素子の断面構造の模式図を示す。図3に示す各構成要素のうち、図1と共通のものには、図1と共通の符号を付して表す。なお、本実施形態は、上述の点の他は実施形態1と同様であるので、違いのある点を中心に図3を参照して説明する。
本実施形態では、有機EL素子の製造方法として、以下の点が実施形態1と異なる。まず、隔壁12を形成後、アルミニウムなどの反射性を有した材料を、隔壁12の上層側にスパッタ法等を用いて成膜する、という工程までは実施形態1と同様である。本実施形態では、SiNなどの絶縁材料を、直前の工程で成膜したアルミニウムなどの反射性を有した材料上に、スパッタ法等を用いて成膜する。そして、この上部にレジストをフォトリソグラフィを用いてパターン形成し、このレジストをマスクとして、SiN等の絶縁材料及びアルミニウム等の反射性を有した材料を、CF等のガスを用いたドライエッチング等でエッチングする。これにより、隔壁側面の反射層15a及び絶縁層16aが形成される。
つまり、本実施形態では図3(a)に示したように、絶縁層16aが反射層15aの上端を覆わない構成となる。そのため、発光機能層13の端部は、反射層15aと対向電極14が短絡しないような厚さに設計しておく必要がある。
また、上述のCF等のガスを用いたドライエッチングの工程の後に、ドライエッチングに用いたレジストと同じレジストをマスクとして、反射層15aのウエットエッチング等の工程を追加してもよい。このような工程を追加すると、図3(b)に示したように、隔壁側面の反射層15aの上端が、絶縁層16aの上端よりも内側(隔壁の開口部123に近い側)に形成される。この構造では、反射層15aと対向電極14の短絡が起こりにくく、発光機能層の膜厚等の設計上の制限を緩めることが出来る。
以上、製造方法として本実施形態が実施形態1と異なる点について説明してきたが、この他の工程、素子構成は、実施形態1と同様である。なお、本実施形態では、実施形態1とは異なり、隔壁側面の反射層15aと絶縁層16aを一回のエッチングでパターン形成するため、実施形態1に比べ、フォトリソグラフィの工程を一つ削減することが出来る。即ち、従来技術である隔壁12の側面に反射層15aが形成された有機EL素子に対し、フォトリソグラフィの工程を増やすことなく、絶縁層16aを配置することが出来る。
[実施形態3]
上述した実施形態1、2では、先行技術の課題を解決するための、「画素電極、隔壁側面の反射層、隔壁側面の発光機能層、対向電極」の電気的な接続を遮断する方法として、隔壁側面の反射層と隔壁側面の発光機能層の間に絶縁層を配置する構成を示した。これに対し、画素電極と隔壁側面の反射層の間に絶縁層を配置する構成としても先行技術の課題を解決出来る。この構成について、実施形態3として説明する。
図4(a)に、本実施形態の有機EL素子の断面構造の模式図を、図4(b)、(c)に、本実施形態の有機EL素子が隣接する構造の模式図を示す。図4(a)、(b)、(c)に示す各構成要素のうち、図1と共通のものには、図1と共通の符号を付して表す。以下、本実施形態について、実施形態1、2と違いのある点を中心に図4(a)、(b)、(c)を参照して説明する。なお、以下では、説明を簡潔に行うため、図4(a)に図示した有機EL素子2aの中で、画素電極11の中心に対し、両端の隔壁12側の方向を、「外周側」と表現する。
本実施形態では、図4(a)に示す様に、画素電極11のエッジを被覆するよう絶縁層17aが形成されている。絶縁層17aは、同一素子内の反対端に設けられた絶縁層17bと離間して形成されており、これにより、絶縁層の開口部171が形成されている。そして、絶縁層17aの上層側であり、絶縁層17aの端170よりも「外周側」の領域に隔壁12が形成されている。これにより、絶縁層17aは隔壁12に被覆されない領域172を有している。
そして、隔壁12上面であり、絶縁層17aの端170よりも「外周側」の領域に反射層15aが形成されている。反射層15aは、同一素子内の反対側の隔壁に設けられた反射層15bと離間して形成されており、これにより反射層の開口部151が形成されている。これにより、反射層15aは、下端Bを有している。
そして、画素電極11上、絶縁層17aの領域172上、及び隔壁側面の反射層15a上に発光機能層13が形成され、発光機能層13、及び隔壁12を共に覆うように、対向電極14が形成されている。
本実施形態では、隔壁側面の反射層15aにより、隔壁12に吸収される、或いは隔壁12で減衰される光を対向電極14側に反射させることが出来る。また、有機EL素子中を導波する光を、対向電極14側に反射させることが出来る。これにより、光取り出し効率を向上させることが出来る。隔壁側面の反射層15aは、反射性を有した材料であればよく、アルミニウムなどの金属材料を用いることが出来る。
また、本実施形態では、絶縁層17aが画素電極11のエッジを被覆しており、反射層15aは絶縁層17aの端170よりも「外周側」の領域に形成されていることから、反射層15aと画素電極11が導通することがない。即ち、絶縁層17aにより、「画素電極11、隔壁側面の反射層15a、隔壁側面の発光機能層13、対向電極14」の電気的な接続が遮断される。これにより、有機EL素子の製造過程で、発光機能層13の中に微小な異物が混入した場合でも、画素電極11及び隔壁側面の反射層15aと対向電極14が、発光機能層を介さずに電気的に接続されることがなくなる。これにより、隔壁側面における短絡箇所の存在による不良画素の発生を低減出来る。また、画素電極上面の発光機能層よりも薄く形成される、隔壁側面の発光機能層への通電がなくなることから、画素電極上面の発光機能層への電流供給効率低下を抑制出来る。
また、絶縁層17aが画素電極11のエッジを被覆しているので、露出した画素電極11エッジ上に発光機能層13が薄く形成され、このエッジを介して画素電極11と対向電極14とが短絡することを防止出来る。
本実施形態において、絶縁層17aは、隔壁側面の反射層15aよりも下層側に形成されていることから、透明性を有している必要はない。よって、絶縁層17aは、絶縁性を有した材料であればよく、SiO、SiN等の無機材料、アクリル等の樹脂材料等、ポリイミド樹脂等を用いることが出来る。
次に、反射層15a、絶縁層17aのパターン形成位置について説明する。
反射層15aの上端Aは、図4(a)では、隔壁12に対し、隔壁の上部121にまで延びて形成されている場合が描かれているが、隔壁の側面部122のみに反射層15aが形成されている構成としてもよい。また、隔壁の側面部122の途中まで反射層15aの上端Aが形成されている構成としてもよい。
また、絶縁層17aが画素電極のエッジを被覆しており、反射層15aは絶縁層17aの端170よりも「外周側」の領域に形成されていることから、反射層15aと画素電極11が導通することがない。このため、反射層15aの上端Aは隣接素子2cの反射層15cと接して形成されていても、画素電極11と隣接素子の画素電極とが電気的に接続されることはない。したがって、反射層15aの上端Aは隣接素子2cの反射層15cと接して形成されていてもよい。この場合は、反射層15aが隔壁の上部121を完全に覆う構成となっており、離間部152が存在せず、反射層15aの上端Aが存在しないことになる。
さらに、反射層15aの上端Aと対向電極14が接していてもよい。
ここで、前述のように、隔壁12に向かって進行してくる光を反射できる領域が大きいほど、光取り出し効率向上の効果は大きい。したがって、隔壁の側面部122に占める反射層15aの面積をより大きい構成にすることが望ましい。
また、反射層15aは、隔壁12の開口部123内に存在する部分が出来るだけ少なくなる構成とすることが望ましい。こうすることで、反射層開口部151がより広く形成され、発光光を取り出せる面積が増大する。
画素電極11と対向電極14の間に絶縁層17aが存在している部分の発光機能層13には通電が起こらないため、この部分の発光機能層からは発光が起こらない。このため、絶縁層17aは、上述の条件を満たす範囲で、隔壁12の開口部123内に存在する部分が出来るだけ少なくなる構成とすることが望ましい。こうすることで、絶縁層開口部171がより広く形成され、発光機能層が発光可能な領域の面積が増大する。
また、絶縁層17aは、図4(b)では、隣接素子2cの絶縁層17cと分けられて形成されている場合が描かれているが、図4(c)のように、隣接素子2cの絶縁層17cと接して形成されていてもよい。
本実施形態では、有機EL素子の製造方法として、以下の点が実施形態1、2と異なる。
本実施形態では平坦化層102上層側に反射層110、画素電極11を形成後、絶縁層17aを、画素電極11のエッジを被覆するよう形成する。形成方法としては実施形態1と同様に、SiNなどの絶縁材料をスパッタ法等を用いて成膜し、この上部にレジストをフォトリソグラフィを用いてパターン形成し、このレジストをマスクとしてSiNなどの絶縁材料をエッチングすることで絶縁層17aをパターン形成する。或いは、アクリル等の樹脂材料をスピンコート法などにより塗布成膜し、フォトリソグラフィを行うことで絶縁層17aをパターン形成する。パターン形成位置に関しては、前述した通りである。
次いで、絶縁層17aの上層側であり、絶縁層17aの端170よりも「外周側」の領域に隔壁12を形成する。形成方法としては、実施形態1と同様に、感光性ポリイミド樹脂等の耐熱性のある樹脂材料を基板10上にスピンコート法により塗布成膜し、フォトリソグラフィによりパターン形成する。
次いで、隔壁12上面であり、絶縁層17aの端170よりも「外周側」の領域に反射層15aを形成する。形成方法としては実施形態1と同様に、アルミニウムなどの反射性を有した材料を、スパッタ法等を用いて成膜し、この上部にレジストをフォトリソグラフィを用いてパターン形成する。このレジストをマスクとして、アルミニウムなどの反射性を有した材料をエッチングすることで、反射層15aをパターン形成する。パターン形成位置に関しては、前述した通りである。
この他の工程は、実施形態1と同様である。
なお、本実施形態では図4(a)のように、絶縁層17aが画素電極11のエッジを被覆する構成について説明したが、絶縁層17aが画素電極11と反射層15aを電気的に遮断する構成ならばどのような構成でもよい。例えば、絶縁層17aを画素電極上から隔壁12の下にかけて設けずに、画素電極上のみに設ける構成としてもよい。また、絶縁層17aが画素電極11のエッジ部分にはかからず、画素側のみにかかる構成としてもよい。これらの場合、絶縁層17aを設ける前に隔壁12を設けてもよい。
[実施形態4]
上述した実施形態1、2では「画素電極、隔壁側面の反射層、隔壁側面の発光機能層、対向電極」の電気的な接続を遮断する方法として、隔壁側面の反射層と隔壁側面の発光機能層の間に絶縁層を配置する構成を示した。また、上述した実施形態3では、画素電極と隔壁側面の反射層の間に絶縁層を配置する構成により、「画素電極、隔壁側面の反射層、隔壁側面の発光機能層、対向電極」の電気的な接続を遮断した。これらに対し、隔壁側面の発光機能層と対向電極の間に絶縁層を配置する構成としても、先行技術の課題を解決出来る。この構成について、実施形態4として説明する。
図5(a)に、本実施形態の有機EL素子の断面構造の模式図を、図5(b)、(c)に、本実施形態の有機EL素子が隣接する構造の模式図を示す。なお、図5(a)、(b)、(c)に示す各構成要素のうち、図1と共通のものには、図1と共通の符号を付して表す。
以下、本実施形態について、実施形態1、2、3と違いのある点を中心に図5(a)、(b)、(c)を参照して説明する。本実施形態では、反射層15aの上に発光機能層13が形成され、反射層15a上の発光機能層13を被覆するように、絶縁層18aが形成されている。絶縁層18aは、同一素子内の反対端の隔壁に設けられた絶縁層18bと離間して形成されており、これにより絶縁層の開口部181が形成されている。
そして、発光機能層13、絶縁層18a、及び隔壁12を共に覆うように、対電極14が形成されている。
本実施形態では、隔壁側面の反射層15aにより、隔壁12に吸収される、或いは隔壁12で減衰される光を対向電極14側に反射させることが出来る。また、有機EL素子中を導波する光を、対向電極14側に反射させることが出来る。これにより、光取り出し効率を向上させることが出来る。隔壁側面の反射層15aは、反射性を有した材料であればよく、アルミニウムなどの金属材料を用いることが出来る。
また、本実施形態では、絶縁層18aが、反射層15a上に設けられた発光機能層13を被覆するように形成されていることから、反射層15aと対向電極14が導通することがない。即ち、絶縁層18aにより、「画素電極11、隔壁側面の反射層15a、隔壁側面の発光機能層、対向電極14」の電気的な接続が遮断される。これにより、有機EL素子の製造過程で、発光機能層13の中に微小な異物が混入した場合でも、画素電極11及び隔壁側面の反射層15aと対向電極14が、発光機能層を介さずに電気的に接続されることがなくなる。これにより、隔壁12の側面における短絡箇所の存在による不良画素の発生を低減出来る。また、画素電極上の発光機能層よりも薄く形成される、隔壁側面の発光機能層への通電がなくなることから、画素電極上の発光機能層への電流供給効率低下を抑制出来る。
絶縁層18aは、隔壁側面の反射層15aよりも上層側に形成されていることから、隔壁12に向かって進行してくる光を反射層15aに到達させ、反射層15aで反射した光を対向電極14側から取り出すために、透明性を有していなければならない。絶縁層18aは、絶縁性と透明性を有した材料であればよく、SiO、SiN等の無機材料、アクリル等の樹脂材料等を用いることが出来る。
以下、反射層15a、絶縁層18aのパターン形成位置について説明する。反射層15aのパターン形成位置に関しては、実施形態1と同様である。一方、前述のように、画素電極11と対向電極14の間に絶縁層18aが存在している部分の発光機能層13には通電が起こらず、この部分の発光機能層からは発光が起こらない。このため、絶縁層18aは、上述の反射層15a上の発光機能層13を被覆する条件を満たす範囲で、隔壁12の開口部123内に存在する部分が出来るだけ少なくなる構成とすることが望ましい。こうすることで、絶縁層開口部181がより広く形成され、発光機能層が発光可能な領域の面積が増大する。また、絶縁層18aは、図5(b)では、隣接素子3cの絶縁層18cと分けられて形成されている場合が描かれているが、図5(c)のように、隣接素子3cの絶縁層18cと接して形成されていてもよい。
本実施形態では、有機EL素子の製造方法として、以下の点が実施形態1、2、3と異なる。
本実施形態は、隔壁12の側面部及び上部に反射層15aを形成する工程までは実施形態1と同様であるが、画素電極11上、及び隔壁側面の反射層15a上に、発光機能層13を形成する点が実施形態1とは異なる。次いで、絶縁層18aを、反射層15a上に設けられた発光機能層13を被覆するように形成する。具体的には、SiNなどの絶縁材料を光CVD法等を用いてパターン成膜する。パターン形成位置に関しては、前述した通りである。
この他の工程は、実施形態1と同様である。
(表示装置)
次に、以上説明してきた本発明の有機EL素子と、駆動手段を具備した表示装置について説明する。図6に、本発明の有機EL素子と駆動手段を具備した画素回路を、二次元状に配置した表示装置の配線構造の模式図を、図7に、画素回路の一例を示す。
本発明の表示装置は、複数の走査信号線611と、走査信号線に対し交差する方向に延びる複数の情報信号線612と、電源線613を有している。走査信号線611、情報信号線612、電源線613はそれぞれ、画素ごとに走査信号ドライバー601、情報信号ドライバー602、電流供給源603に接続される。走査信号線611と情報信号線612の交点に、本発明の有機EL素子を備えた画素回路が配置されている。走査信号ドライバー601は、走査信号線611を順次選択し、これに同期して情報信号ドライバー602から画像信号が印加される。
次に、前述した画素回路の動作について図7を用いて説明する。なお、本発明の表示装置に用いる画素回路は、図7の画素回路に限定されるものではない。
図7に示される画素回路は、スイッチング用薄膜トランジスタ701、駆動用薄膜トランジスタ702、保持キャパシタ703、有機EL素子704よりなる。走査信号線611に選択信号が印加されると、スイッチング用薄膜トランジスタ701がONとなり、その時の情報信号線612の電位が保持キャパシタ703に保持される。これにより、駆動用薄膜トランジスタ702のゲート電位が決定する。駆動用薄膜トランジスタ702のゲート電位に応じて、電源線613から画素電極(図示せず)に電圧が印加され、有機EL素子704に電流が流れる。発光機能層はこの電流量に応じて発光する。駆動用薄膜トランジスタ702のゲート電位は、スイッチング用薄膜トランジスタ701が次に走査選択されるまで保持キャパシタ703に保持されるため、有機EL素子704には次の走査が行われるまで電流が流れ続ける。これにより1フレーム期間常に発光機能層を発光させることが出来る。
実施形態1の有機EL素子の断面構造の模式図である。 実施形態1の有機EL素子の模式図である。 実施形態2の有機EL素子の模式図である。 実施形態3の有機EL素子の模式図である。 実施形態4の有機EL素子の模式図である。 本発明の有機EL素子と駆動手段を具備した表示装置の配線構造の模式図である。 本発明の有機EL素子と駆動手段を具備した表示装置の画素回路の一例を表す回路図である。 隔壁を設けた構成の有機EL素子の場合の問題点を説明するための図である。 本発明の先行技術及びその問題点を説明するための図である。
符号の説明
10 基板
101 回路素子部
102 平坦化層
110 反射層
11 画素電極
12 隔壁
120 隔壁で囲まれた区画領域
121 隔壁の上部
122 隔壁の側面部
123 隔壁の開口部
13 発光機能層
14 対向電極
15a 隔壁に設けられる反射層
151 反射層の開口部
16a 絶縁層
161 絶縁層の開口部

Claims (5)

  1. 基板と、前記基板上に設けられた画素電極と、前記基板上に前記画素電極を区画するようパターン形成された隔壁と、前記隔壁の側面上に設けられた導電性を有する反射層と、前記画素電極及び前記反射層の上に設けられた発光機能層と、前記発光機能層の上に設けられた対向電極と、を有し、前記発光機能層から発せられた光を前記基板とは反対側から出射する発光素子であって、
    前記反射層は、前記隔壁の前記発光機能層が発光可能な領域側の側面の上に、前記発光機能層から発せられて前記隔壁に向かって進行してくる光を前記基板とは反対側から出射するように設けられ、
    前記画素電極と前記反射層の間、前記反射層と前記隔壁の側面上の前記発光機能層の間、前記隔壁の側面上の前記発光機能層と前記対向電極の間、のうち少なくともいずれか一箇所に、前記画素電極と前記反射層と前記隔壁の側面上の前記発光機能層と前記対向電極との電気的な接続が遮断されように絶縁層が設けられていること、を特徴とする発光素子。
  2. 前記反射層と前記隔壁の側面上の前記発光機能層との間、前記隔壁の側面上の前記発光機能層と前記対向電極の間、のうち少なくともいずれか一箇所に前記絶縁層が設けられている場合は、前記絶縁層は透明性を有していること、を特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記絶縁層は、前記画素電極と前記反射層の間、前記隔壁の側面上の前記発光機能層と前記対向電極の間、のうち少なくともいずれか一箇所に設けられていること、を特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  4. 前記隔壁の側面上の前記発光機能層と前記対向電極の間に前記絶縁層が設けられている場合は、前記絶縁層は透明性を有していること、を特徴とする請求項3に記載の発光素子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光素子及び駆動手段を備えた画素回路を有する表示装置。
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