JP4503586B2 - 有機el表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は有機EL(Electro Luminescence)表示装置に関する。
有機EL表示装置は、基板上の画素領域に、少なくとも一方の電極、発光材料層、他方の電極が積層されて形成されて構成されている。
前記各電極を介して発光材料層に電流を流すことにより、該発光材料層を発光させるようになっている。
そして、該発光材料層は、その形成においてフォトリソグラフィ技術による選択エッチング方法を用いることができず、たとえば蒸着シャドウマスクを用いて選択的に所定の箇所に所定のパターンで形成(昇華)することが通常となっている。該発光材料層は水分等によって変質する等の理由からである。
このため、該発光材料層の形成箇所には該箇所に凹陥部が形成されたバンク膜を予め形成し、該凹陥部内に該発光材料層を形成(充填)したものが知られている。
この場合、前記発光材料層の下層に形成された一方の電極(以下、画素電極と称する)に対し、他方の電極(以下、対向電極と称する)は各画素領域に共通に形成するため、前記発光材料層およびバンク膜の表面をも被って形成するのが通常である(特許文献1参照)。
従来、前記バンク膜(Bank Film)には、その形成が容易な有機材料層(たとえば樹脂からなる)が一般的に用いられていた。この有機材料からなるバンク膜は、約1μmの厚さ(層厚)で形成されていた。一方、前記バンク膜を無機材料で形成する方法も考案されている(特許文献2参照)。
特開平11−329741号公報 特開2001−68267号公報
しかしながら、有機材料からなるバンク膜を備えた有機EL表示装置(Organic Electroluminescence Display Device,OLED(Organic Light-Emitting Diode)Displayとも記す)では、その画素の端部に非発光領域がしばしば発生した。
本発明者等は、この現象の原因を追求し、有機材料からなるバンク膜に含まれる水分や酸素等の上述した画素の劣化(非発光領域の発生)への関与を突き止めた。有機材料のバンク膜が、この発光材料層(エレクトロルミネセンス現象を示す有機材料層)と接する界面を有すると、これに含まれる水分や酸素等は、この界面から発光材料層に拡散する。発光材料層(有機材料層)は、その内部における水分や酸素等の不測の拡散により、その電子状態の変化を余儀なく受け、所望の電界発光特性を失う。このような発光材料層の変質は、水分や酸素等の拡散量の多いバンク膜との界面近傍にて著しいため、バンク膜と接する画素(上記有機材料からなる発光領域)の端部にて上述の非発光領域(非発光部分,Dark Spotとも呼ぶ)が発生する。このような問題に対し、バンク材料に用いられるいかなる有機材料も、0.1%程度の水分含有は避けられない。従って、有機材料でバンク膜を形成する限り、有機EL素子を構成する画素の端部における非発光領域の発生を防ぐことは難しく、また、バンク膜と発光材料層との間に電子輸送層や正孔輸送層を設けても、この問題を解決するには至らない。
一方、無機材料で形成されたバンク膜は、これに含まれる水分や酸素等の量が、有機材料からなるバンク膜のそれと比較して桁違いに少ないため、上述した画素端部での非発光領域の発生を抑止するに好適と考えられる。しかし、本発明者等は、無機材料で形成されたバンク膜を備えた有機EL表示装置でも、上述の如き画素の端部における非発光領域の発生を見出した。本発明者等は、無機材料のバンク膜を備えた有機EL表示装置でも斯様な問題が生じる原因として、バンク膜の形状に着眼した。有機材料で形成されたバンク膜は、その側壁がその下地層又はELアレイ(Electroluminescence Array)が形成される基板主面に対して斜面をなす、言わば台形の断面を有する。この下地層又は基板主面に対してバンク膜の側壁が傾斜する角度(以下、テーパ角)は、30〜70度の範囲にある。このため、発光材料層および対向電極は、バンク膜の端部や画素電極上面とバンク膜上面との段差で途切れることなく、バンク膜の斜面伝いに画素電極上面からバンク膜上面へ延びるように堆積される。一方、無機材料からなるバンク膜の側壁は、その下地層(又は基板主面)に対して90°近くの角度をなして切り立つ。このため、画素電極上面とバンク膜上面との間に生じた険しい段差により、画素電極上面からバンク膜上面へ延びる発光材料層や対向電極(導体層)が画素の端部(これらの層が当該段差を乗り越える部分)で薄くなり、又は途切れる。換言すれば、絶壁の如く形成されたバンク膜の端部に発光材料層や対向電極が充分に堆積しない。このような段差における層(膜)形成の不良は、膜減り(Film Thickness Loss)、又は段切れ(Step Disconnection,Step Fault)とも呼ばれる。
画素電極上面からその端部に形成されたバンク膜の上面にかけて、発光材料層を堆積させ、その後、発光材料層を覆うように対向電極層(導体層)を堆積するとき、画素電極上面から急激に立ち上るように(as ascending abruptly)形成されたバンク膜と画素電極との間の段差で発光材料層には上述の膜減りや段切れが生じる。このように不完全な形状を有する発光材料層上に対向電極となる導体層を堆積すると、対向電極にも膜減りや段切れが生じる。このため、基板主面にELアレイ(表示装置の画素アレイ)を完成させた段階で、発光材料層は対向電極で充分に覆われず、ELアレイの基板の雰囲気に含まれる水分や酸素等が対向電極に生じた膜減り部分又は段切れ部分から発光材料層に侵入し、且つその内部へ拡散する。その結果、有機材料のバンク膜を備えた有機EL表示装置と同様に、無機材料のバンク膜を備えた有機EL表示装置でも、画素の端部(上記対向電極の段切れが生じる部分)に非発光領域が生じる。
また、発光材料層に生じる膜減りや段切れは、発光材料層で隔てられるべき画素電極と対向電極とを異常に接近させ、これらを短絡させることもある。このため、画素の端部に電界が集中し、更には漏洩電流が生じることもある。極端な場合、斯様な電界密度の集中や漏洩電流により生じたジュール熱で発光材料層に空洞が生じたり、発光材料層そのものが炭化することもある。
本発明は、以上に述べた事情に基づきなされたものであり、その目的は、バンク膜に起因する発光領域の劣化を抑止し、且つ対向電極や発光材料層の形成不良とこれに伴う画像表示不良を抑えた有機EL表示装置を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
手段1.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、基板上の画素領域に、少なくとも一方の電極、発光材料層、他方の電極が積層されて形成され、
隣接する他の画素領域と画されて形成されるバンク膜を備えるとともに、
前記発光材料層は、前記バンク膜における開口部から側壁部に到るように形成され、前記他方の電極は各画素領域に共通に形成され、
かつ、前記バンク膜は無機材料層で構成されているとともに、その側壁部は85度未満の傾斜が形成されていることを特徴とするものである。
手段2.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、基板上の各画素領域に、一方の電極、隣接する他の画素領域に対して仕切られるバンク膜、発光材料層、各画素領域に共通に形成される他方の電極が少なくとも積層されて形成され、
前記発光材料層は前記バンク膜の開口部およびその周辺に形成され、
かつ、前記バンク膜は無機材料層で構成されているとともに、その側壁部は85度未満の傾斜が形成されていることを特徴とするものである。
手段3.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、手段2の構成を前提とし、発光材料層は隣接する他の画素領域の発光材料層とバンク膜の表面にて重畳されて形成されていることを特徴とするものである。
手段4.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、手段1から3のうちいずれかの構成を前提とし、前記バンク膜はシリコン窒化膜(SiNx)からなることを特徴とするものである。
手段5.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、手段4の構成を前提とし、シリコン窒化膜(SiNx)からなる前記バンク膜は、そのxが異なる層の多層構造からなり、その上層から下層にかけてエッチングレートが遅くなっていることを特徴とするものである。
手段6.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、手段1、2のうちいずれかの構成を前提とし、バンク膜は、その開口部の側壁部にて、一方の電極側からその表面にかけて曲面で形成されていることを特徴とするものである。
手段7.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、手段1、2、6のうちいずれかの構成を前提とし、バンク膜は、その開口部の側壁部にて、一方の電極側からその表面にかけて一部に85度未満の傾斜を有することを特徴とするものである。
手段8.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、手段1、2のうちいずれかの構成を前提とし、各画素領域にはスイッチング素子が設けられ、このスイッチング素子はゲート信号線からの走査信号によってオンされるとともに、前記一方の電極には該スイッチング素子を介してドレイン信号線からの映像信号が供給されるようになっていることを特徴とするものである。
手段9.
本発明による有機EL表示装置は、たとえば、手段8の構成を前提とし、他方の電極は、バンク膜をも被って各画素領域に共通に形成され、映像信号に対して基準となる信号が供給されることを特徴とするものである。
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上説明したことから明らかなように、本発明による有機EL表示装置によれば、対向電極の段切れを防止することができるようになる。
以下、本発明による有機EL表示装置の実施例を図面を用いて説明をする。
実施例1.
《表示部の等価回路》
図2は、本発明による有機EL表示装置の一実施例の等価回路図である。
同図において、まず図中x方向に延在しy方向に並設されるゲート信号線GLが、y方向に延在しx方向に並設されるドレイン信号線DLが形成されている。
これらゲート信号線GLとドレイン信号線DLとで囲まれる矩形状の領域は画素領域となり、これら画素領域の集合体は表示領域を構成するようになっている。
各画素領域には、片側(図中上側)のゲート信号線GLからの走査信号によりオンされる薄膜トランジスタTFTと、この薄膜トランジスタTFTを介して片側(図中左側)のドレイン信号線DLからの映像信号が供給される画素電極PXとを備えている。
この画素電極PXは図示しない対向電極とで発光材料層を挟持するように構成され、該画素電極PXと対向電極との間に流れる電流に応じて該発光材料層が発光されるようになっている。
ここで、対向電極は各画素領域に共通に形成され、前記映像信号に対して基準となる信号が供給されるようになっている。
このような構成において、前記各ゲート信号線GLには走査信号の供給によってその一つが順次選択され、その一方において、前記各ドレイン信号線DLのそれぞれに、前記ゲート信号線GLの選択のタイミングに合わせて映像信号が供給されるように駆動される。
《画素の構成》
図3は前記画素の一実施例を示す平面図である。また、図3のI−I線における断面を図1に、IV−IV線における断面を図4に示している。
図3において、たとえばガラスからなる基板SUB1(図1、4参照)の表面の各画素領域のたとえば左上の個所に図中x方向に延在するポリシリコン層からなる半導体層PSが形成されている。この半導体層PSは薄膜トランジスタTFTの半導体層となるものである。
そして、この半導体層PSをも被って該基板SUB1の表面には絶縁膜GI(図1、4参照)が形成されている。この絶縁膜GIは薄膜トランジスタTFTの形成領域においてゲート絶縁膜として機能するものである。
この絶縁膜GIの表面にはそのx方向に延在しy方向に並設されるゲート信号線GLが形成されている。このゲート信号線GLは後述のドレイン信号線DLとで前記画素領域を画するようにして形成される。
また、このゲート信号線GLは、その一部において前記半導体層PSのほぼ中央部を横切るようにして延在される延在部が形成され、この延在部は薄膜トランジスタTFTのゲート電極GTとして機能するようになっている。
なお、このゲート電極GTの形成後にはそれをマスクとして不純物イオンが打ち込まれ、該ゲート電極GTの直下以外の領域の前記半導体層PSの部分は低抵抗化されるようになっている。
ゲート信号線GL(ゲート電極GT)をも被って前記基板SUB1の表面には絶縁膜IN(図1、4参照)が形成されている。この絶縁膜INは次に説明するドレイン信号線DLの形成領域においてゲート信号線GLに対する層間絶縁膜としての機能を有する。
絶縁膜INの表面にはそのy方向に延在されx方向に並設されるドレイン信号線DLが形成されている。このドレイン信号線DLの一部は前記半導体層PSの一端部にまで延在され、絶縁膜INおよび絶縁膜GIを貫通して予め形成されたスルーホールTH1を通して該半導体層PSと接続されている。すなわち、ドレイン信号線DLの前記延在部は薄膜トランジスタTFTのドレイン電極SD1として機能する。
また、前記半導体層PSの他端部には絶縁膜INおよび絶縁膜GIを貫通して予め形成されたスルーホールTH2を通して接続されたソース電極SD2が形成され、このソース電極SD2は後述の画素電極PXと接続させるための延在部が形成されている。
そして、このようにドレイン信号線DL(ドレイン電極SD1)、ソース電極SD2が形成された基板SUB1の表面には絶縁膜IL(図1、4参照)が形成されている。
この絶縁膜ILの上面には、各画素領域の僅かな周辺を除く中央に画素(陽極)電極PXが形成され、この画素電極PXはその一部においてソース電極SD2の前記延在部と接続されている。なお、この画素電極PXはたとえばITO(Indium Tin Oxide)等の透光性の導電膜で形成されている。後述する発光材料層FLRからの光を基板SUB1側へ透過させるためである。
画素電極PXの上面には発光材料層FLRが形成されている。この発光材料層FLRは、所定の電圧を印加することにより発光する蛍光製有機物質を含有するもので、たとえば、キノリノール錯体、オキサゾール錯体、各種レーザー色素、ポリパラフェニレンビニレン等から構成されている。
また、この発光材料層FLRは、電極から注入された正孔を該発光材料層に効率的に輸送する機能を有する正孔輸送層等を必要に積層させて形成するようにしてもよい。
この明細書では、前記発光材料層の他に正孔輸入層あるいは電子注入層等を積層させて形成した場合でも、それらを含んだ形態で発光材料層FLRと称する。
ここで、この発光材料層FLRは隣接する他の画素領域の発光材料層FLRとバンク(隔壁)膜BNKによって画されて形成(充填)されているが、該バンク膜BNKにおける開口部(画素電極PXが露出されている部分)から側壁部に到り、表面部にまで及ぶようにして形成されている。換言すれば、発光材料層FLRはバンク膜BNKの開口部を被うとともにその周辺にまで至って形成されている。
発光材料層FLRの形成において、そのマスク(蒸着シャドウマスク)ずれに対する裕度を予め大きくするようにしているためである。これによりマスクの位置合わせがしやすいという効果を奏する。
なお、この場合当該画素領域の発光材料層FLRとこの画素領域に隣接する他の画素領域の発光材料層とはバンク膜BNKの表面にて互いに重畳する部分が生じてもよいことはもちろんである。
発光材料層FLRの形成の際のマスクずれに対する裕度をさらに大きくでき、これにより画素間の距離を狭めることができ、高精細な表示を可能にすることができるからである。
ここで、前記バンク膜BNKは、たとえばSiNx、SiO等の無機材料層から構成され、その開口における側壁は、発光材料層FLR側に末広がりを有する傾斜を有するように形成されている。そして、この傾斜は85度未満、望ましくは80〜10度に設定されたものとなっている。このバンク膜BNKの材料およびその側壁の傾斜による効果は後に詳述する。
発光材料層FLRは、その層厚はバンク膜BNKのそれよりも薄く形成されているため、該バンク膜BNKの開口部における側壁の箇所にて段差を有して形成されることになる。
発光材料層FLRとバンク膜BNKの上面には各画素領域に共通な対向(陰極)電極CTがたとえばアルミニウム等で形成されている。この場合における対向電極CTも、該バンク膜BNKの開口部における側壁の箇所にて段差を有して形成されることになる。
そして、この対向電極CTの上面にはたとえば高分子樹脂シールPSLを介してたとえばガラスからなる基板SUB2が貼り合わされている。
画素電極PXと対向電極CTの間に介在された発光材料層FLRに電流が流れることによって、該発光材料層FLRが発光し、この光LTは画素電極PX、基板SUB1を介して目視することができる。
なお、前記対向電極CTには映像信号に対して基準となる電圧信号が印加され、該映像信号はドレイン信号線DLから前記薄膜トランジスタTFTを介して前記画素電極PXに印加されるようになっている。また、該薄膜トランジスタTFTはゲート信号線GLからの走査信号によってスイッチオンされるようになっている。
《バンク膜の形状及び材料の比較》
上記したように、実質的な画素領域を画するバンク膜BNKは、図5(a)に示すように、その画素領域の中心側に緩やかな傾斜を有する側壁が設けられることにより、その後に形成される発光材料層FLR、対向電極CTがそれぞれ前記側壁の部分において段切れが生じることなく形成されるようになる。
図5(b)は、無機材料で形成された90度に近い段差を有するバンク膜BNKの断面を示し、図5(a)に示す本発明のバンク膜BNKの断面に対する一つの比較例の説明図でもある。図5(b)に示されたバンクBNKの側壁は、画素電極PX(バンクBNKの下地層)の面と垂直に近い角度(傾斜角)をなして切り立つため、発光材料層FLRはこの側壁上に堆積し難くなり、バンクBNKの端部にて発光材料層FLRの不連続部分(段切れ)が谷状に生じている。このような発光材料層FLRの段切れは、その上面に形成される対向電極CTの形状にも受け継がれ、この発光材料層FLRに段切れが生じた箇所又はその近傍に対向電極CTの膜減りや段切れを発生させる確率が大きくなる。
一つの画素をその平面構造で見たとき(例えば、図3参照)、この画素の端部(例えば、図3にて破線で示したバンクBNKの輪郭)のごく限られた一部にて生じる発光材料層FLRや対向電極CTの段切れ(言わば局部的な段切れ)は、発光材料層FLRへの電流供給(換言すれば、有機EL表示装置の画像表示動作)に支障を来たすに至らない(無視できる)。しかし、有機EL表示装置の駆動(発光材料層FLRへの電流供給)を続けるに従い、発光材料層FLRの段切れや膜減りにより充分に隔てられなかった対向電極CTと画素電極PXとの間に発光材料層FLRへ供給されるべき電流が集中する。このように発光材料層FLRの段切れや膜減りが生じた部分(以下、発光材料層FLRの欠陥領域)に局部的に電流が集中すると、この部分にジュール熱が発生し、この欠陥領域を中心に発光材料層FLRを気化させて空洞を形成し、又は発光材料層FLRをなす有機化合物を炭化する。
また、対向電極CTの段切れや膜減りが生じた部分(以下、対向電極CTの欠陥領域)では、その雰囲気に含まれる(例えば、封止缶内に残留する)水分や酸素等が、この対向電極CTの欠陥領域を通して発光材料層FLR層に侵入する。換言すれば、対向電極CTの欠陥領域が発光材料層FLR層に水分や酸素等を侵入させる入り口となる。従って、発光材料層FLR層のごく限られた領域(画素の端部付近)に侵入した水分や酸素等は、画素の端部に位置する発光材料層FLR層を変質させ、非発光領域を生じさせる。さらに、発光材料層FLR層に侵入した水分や酸素等が発光材料層FLR層への電流供給に応じて発光材料層FLR層内に拡散し、その層内に非発光領域を広げていく。
図5(c)は、有機材料で形成されたバンク膜BNKの断面を示し、図5(a)に示す本発明のバンク膜BNKの断面に対するもう一つの比較例の説明図でもある。バンク膜BNKを構成する有機材料層には水分や酸素等が含まれるため、これに接する発光材料層FLRには、そのバンク膜BNKとの接触界面から水分や酸素等が侵入し且つその内部に拡散する。従って、図5(b)を参照して述べた非発光領域の局部的な発生に比べて、有機材料のバンク膜BNKを用いた図5(c)の構造では上記接触界面沿いに発光材料層FLRが変質し、画素の端部沿いに非発光領域が広がる。
以上に述べた2つの比較例からも明らかなように、図5(a)に示す本実施例の構造では、(1)バンク膜BNKをSiNxやSiO等のような無機材料で形成して、このバンク膜BNKに接触する発光材料層FLRの変質を防ぐ。
また、本実施例の構造では、(2)バンク膜BNKが形成される画素の端部での発光材料層FLRの段切れ又は膜減り、及びそれに起因する対向電極CTの段切れ又は膜減りを防ぐべく、このバンク膜BNKの側壁の画素電極PX(又は、バンク膜の下地層、図1に示すような基板SUB1の主面)に対する傾斜角度(テーパ角)を85度未満に制限する。図3に示す画素の平面構造を参照すれば、バンク膜BNKの側壁の傾斜角度は、これが画素電極PXを露出する開口部の側壁の画素電極PX(導体層)に対する傾斜角度とも表現される。
なお、バンク膜BNKを無機材料層によって構成することにより、その膜厚tを薄形成することができ、当該画素領域に対してそれに隣接する他の画素領域からの迷光(スメア)を少なくできる効果も有する。
ちなみに、バンク膜BNKを有機材料層によって構成した場合、その厚さは1μm程度となり、前記迷光(スメア)によってコントラストの低下が生じる等の不都合が生じていた。
なお、無機材料層からなる前記バンク膜BNKの膜厚tは、発光材料層FLRの膜厚をt1、対向電極CTの膜厚をt2とした場合に、t≒t1+t2、望ましくはt<t1+t2、そして、少なくとも1/2t<t1+t2の関係を有することが適当である。バンク膜BNKを無機材料層によって構成することにより、該バンク膜BNKの膜厚を上述のように設定することができる。
《製造方法》
図6は、前記バンク膜BNKの製造方法の一実施例を示す図である。
ガラスからなる基板SUB1の表面において画素電極PX(図示せず)を形成し、その後にたとえばシリコン窒化膜(SiNx)を形成する。この場合シリコン窒化膜は、そのxが異なる層のたとえば3層構造となっており、前記基板SUB1側から、第1層目はエッチングレートの遅いシリコン窒化膜、第2層目はエッチングレートが中ぐらいのシリコン窒化膜、第3層目はエッチングレートの速いシリコン窒化膜というように順次形成されたものとなっている。
このように3層のシリコン窒化膜からなるバンク膜BNKをプラズマCVD法(Plasma Enhanced CVD Method)で形成する一例では、第1層のシリコン窒化膜(基板SUB1の主面側)から第3層のシリコン窒化膜(その上面に発光材料層FLRや対向電極CTが形成される)に向けて、夫々に含まれる窒素(N)の比率を順次減らすようにCVD筐体(CVD Chamber,成膜室)に供給するモノシラン・ガスとアンモニア・ガスの比率(流量)を制御する。また、第3層をシリコン窒化膜に代えて、人為的に不純物を入れないシリコン膜で形成してもよい。さらに、バンク膜BNKを2層のシリコン窒化膜で形成してもよい。また、バンク膜に含まれるシリコン窒化膜の少なくとも一つにおける窒素の含有率を、化学量論比を満たす窒化シリコン(Si,…SiN(x=1.33)とも表記される)よりも低くしてもよい。例えば、基板SUB1主面側に形成され且つSiN1.3なる組成を有する第1のシリコン窒化膜と、この第1のシリコン窒化膜上に第1のシリコン窒化膜より薄く形成され且つSiN0.9なる組成を有する第2のシリコン窒化膜とでバンク膜BNK(2層のシリコン窒化膜を積層した構造を有する)を作製しても、その側壁は85°未満の角度で傾斜する。
そして、このような積層膜をフォトリソグラフィ技術により選択エッチングすることにより、その開口部における側壁に前記基板SUB1側に末広がり状になる傾斜を形成させることができ、また、その角度(85度未満)はたとえばエッチング液の組成を変更させることで得ることができる。
実施例2.
図7(a)ないし(c)は、それぞれバンク膜BNKの開口部の側壁の他の実施例を示す断面図である。
上述のようにバンク膜BNKの開口部の側壁の傾斜角は85度未満としたものである。しかし、この角度は前記側壁の基板SUB1側の端部からバンク膜BNKの表面にかけて一律に所定の角度になっている必要はないことはもちろんである。
図7(a)ないし(c)のそれぞれに示すように、前記側壁の基板SUB1側の端部からバンク膜BNKの表面にかけて約90度あるいは90度以上の急な斜面を一部に有していてもよい。これら急な斜面はその高さが比較的小さいため、この部分に被着された導電層に段切れが生じる確率か極めて小さいからである。
要は、前記前記側壁の基板SUB1側の端部からバンク膜BNKの表面にかけてその一部に85度未満の傾斜角を有するようになっていればよい。
実施例3.
図8(a)ないし(d)は、それぞれバンク膜BNKの開口部の側壁の他の実施例を示す断面図である。
バンク膜BNKの開口部の側壁の斜面は、上述したようにバンク膜BNKの各層におけるエッチングレートの相違を利用して形成するため、必ずしも直平面的に形成される場合は稀で、図8(a)ないし(d)に示すように曲面を有するように形成されることが往々にしてある。
この場合であっても、前記側壁の基板SUB1側の端部からバンク膜BNKの表面にかけて85度未満の斜面を一部に有していればよい。
なお、上述した各実施例では、対向電極CTをたとえばアルミニュウム等の非透光性の導電層として構成したものであるが、ITO膜等の透光性の導電膜として構成し、発光材料層FLRからの光をこの対向電極CT側から取り出すようにしてもよいことはいうまでもない。この場合において、画素電極PXを非透光性の導電層として構成することも考えられる。
本発明による有機EL表示装置の画素の一実施例を示す断面図で、図3のI−I線における断面図である。 本発明による有機EL表示装置の表示部の一実施例を示す等価回路図である。 本発明による有機EL表示装置の画素の一実施例を示す平面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 本発明による有機EL表示装置の効果を示す説明図である。 本発明による有機EL表示装置の製造方法の一実施例を示す断面図である。 本発明による有機EL表示装置の画素の他の実施例を示す断面図である。 本発明による有機EL表示装置の画素の他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
SUB…基板、GL…ゲート信号線、DL…ドレイン信号線、TFT…薄膜トランジスタ、GT…ゲート電極、SD…ソース電極、CT…対向電極、PS…半導体層、PX…画素電極、BNK…バンク膜、FLR…発光材料層、GI,IN,IL…絶縁膜。

Claims (13)

  1. 基板上に、画素電極、前記画素電極が露出している開口を備えた無機材料層、前記開口中の画素電極と前記無機材料層との上に形成された有機材料層及び前記有機材料層の上に形成された対向電極を有し、
    前記無機材料層は、側壁部に85度未満の傾斜を有し、
    前記無機材料層は、組成の異なるシリコン窒化物が積層された構造を備え、
    前記無機材料層のシリコン窒化物は、前記基板側よりも表面側で窒素の含有率が低く、前記基板側よりも表面側で膜の厚さが薄いことを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 基板上に、画素電極、前記画素電極が露出している開口を備えた無機材料層、前記開口中の画素電極と前記無機材料層との上に形成された有機材料層及び前記有機材料層の上に形成された対向電極を有し、
    前記無機材料層は、末広がり状になる傾斜を備え、
    前記無機材料層は、組成の異なるシリコン窒化物が積層された構造を備え、
    前記無機材料層のシリコン窒化物は、前記基板側よりも表面側で窒素の含有率が低く、前記基板側よりも表面側で膜の厚さが薄いことを特徴とする有機EL表示装置。
  3. 基板上に、画素電極、前記画素電極が露出している開口を備えた無機材料層、前記開口中の画素電極と前記無機材料層との上に形成された有機材料層及び前記有機材料層の上に形成された対向電極を有し、
    前記無機材料層は、側壁部に85度未満の傾斜を有し、
    前記無機材料層は、エッチングレートの異なるシリコン窒化膜が積層された構造を備え、
    前記無機材料層のシリコン窒化物は、前記基板側よりも表面側で窒素の含有率が低く、前記基板側よりも表面側で膜の厚さが薄いことを特徴とする有機EL表示装置。
  4. 基板上に、画素電極、前記画素電極が露出している開口を備えた無機材料層、前記開口中の画素電極と前記無機材料層との上に形成された有機材料層及び前記有機材料層の上に形成された対向電極を有し、
    前記無機材料層は、末広がり状になる傾斜を備え、
    前記無機材料層は、エッチングレートの異なるシリコン窒化膜が積層された構造を備え、
    前記無機材料層のシリコン窒化物は、前記基板側よりも表面側で窒素の含有率が低く、前記基板側よりも表面側で膜の厚さが薄いことを特徴とする有機EL表示装置。
  5. 請求項1から4のいずれかにおいて、
    前記基板側のシリコン窒化物のエッチングレートより表面側のエッチングレートの方が早いことを特徴とする有機EL表示装置。
  6. 請求項1から5のいずれかにおいて、
    前記無機材料層は、2層又は3層のシリコン窒化膜で構成されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  7. 請求項1から6のいずれかにおいて、
    前記無機材料層は、2つ又は3つの傾斜面を備えていることを特徴とする有機EL表示装置。
  8. 請求項1から5のいずれかにおいて、
    前記無機材料層の側壁部は、前記画素電極の表面にかけて曲面を有することを特徴とする有機EL表示装置。
  9. 請求項1から8のいずれかにおいて、
    前記基板上に、薄膜トランジスタを備え、
    前記薄膜トランジスタは、前記無機材料層の下方に配置され、前記無機材料層の下方で前記画素電極にスルーホールを介して接続されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  10. 請求項1から8のいずれかにおいて、
    前記基板上に、配線を備え、
    前記配線は、前記無機材料層の下に配置されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  11. 請求項10において、
    前記基板上に、薄膜トランジスタを備え、
    前記配線は、
    第1の方向に延在し、第1方向と交差する第2の方向に並設された第1配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に並設された第2配線と、を含み、
    前記第1配線の一部が前記薄膜トランジスタのゲート電極を構成し、
    前記第2配線の一部が前記薄膜トランジスタのドレイン電極を構成し、
    前記薄膜トランジスタのソースと前記画素電極は前記無機材料層の下で接続されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  12. 請求項1から11のいずれかにおいて、
    前記対向電極は、各画素を共通に覆っていることを特徴とする有機EL表示装置。
  13. 請求項1から12のいずれかにおいて、
    前記対向電極には、信号が供給されることを特徴とする有機EL表示装置。
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